ZENO「LISTEN TO THE LIGHT」(1998)

  • 2016/04/25(月) 00:00:00

LISTEN TO THE LIGHT
【No.468】
★★★(1998)

メロディックロック界の伝説的名盤との呼び声も高いデビュー作「ZENO」(1986)をリリース後に表舞台から姿を消したZENOが未発表音源集「ZENOLOGY」(1995)を経て完成させた2枚目のオリジナルアルバム。本作のタイトルと1stアルバムのジャケット(光る何かを耳にあてる少年)がリンクしますね。1989年以降、Zeno Roth(G)は第一線から身を引いていたようですがゼロ・コーポレーションから未発表の楽曲をアルバムにすること(後の「ZENOLOGY」)を提案されたことがきっかけで音楽に対するモチベーションを取り戻したそうなので、ゼロ・コーポレーションなくしてZENO復活はなかったかもしれません。ただしZENOが活動を再開したといっても前作に参加していたUle Ritgen(B)らはFAIR WARNINGでの活動があるため不参加、メンバーはMichael Flexig(Vo)のみでZenoがギター以外の楽器も演奏しドラムはプログラミングを使用しているため事実上2人によるプロジェクトとなっています。

オープニングの①Goddess Of Sunriseが僕の苦手なオリエンタルムードを前面に出した曲なので掴みは今ひとつですがドラマティックな②Love In Your Eyesで一気に盛り返します。サビは勿論、他のパートのメロディも細部まで丁寧に練り込まれていて「完璧主義者Zeno Rothの真髄ここにあり」という感じですね。そんな②と並ぶキラーチューンがZENOにしては珍しくメタリックな質感もある疾走曲④Meet Me At The Rainbowでしょう。粘り気のあるトーンで胸に迫ってくるギター、サビ手前でMichaelが「Do you remember?」と低音で歌うパートも聴きどころです。また⑥Follow The Windも上記2曲には及ばないものの並のアルバムならハイライトになりそうなハードロックだし、それらの間に配された③I Would Die For You、⑤Light Of The Morning、⑦Listen To The Lightといったバラードでも珠玉のメロディが味わえます。アルバム前半(特に②〜⑦)の充実振りは目を見張るものがありますね。

ただし後半に入ると荘厳な⑩Eden On Fire、ポジティブな空気に溢れた⑪Tomorrow Ariseなどの佳曲がある一方でインストが3曲もあって間延びしていたり、Jimi HendrixBob Dylanに捧げた60年代風のロック⑨Some Rocks Don't Roll(僕の苦手なタイプ)があったりしてテンションが下がってしまうのが難点。ボーナストラック⑭Walking On A Thin Lineの方がアルバムの音楽性に馴染んでいるので⑨と入れ替えてくれた方が嬉しかったですね。と言いつつもデビュー作や「ZENOLOGY」以上のお気に入り盤であることは間違いありません。ちなみに僕が持っているのは1998年にゼロ・コーポレーションから発売されたバージョンですが1998年リリースの輸入盤、2005年のリマスター再発盤も存在していて、それぞれの収録曲が異なるというファン泣かせの状態になっているようです。前者は⑭の後にWorld Of TomorrowTimeの2曲を追加、後者では⑭がカットされているかわりにWorld Of TomorrowとTommy Heart(Vo/FAIR WARNING)が歌うHow Can I Know、「ZENOLOGY」収録の超名曲TogetherのTommyバージョンを聴くことができます。YouTubeでこれらの未発表曲を聴いてみたところ、どれもZENOらしいナンバーだったので未発表音源集第2弾の「ZENOLOGY II」(2005)にまとめて欲しかったですね…(Timeは収録されていますが)。

【音源紹介】
Meet Me At The Rainbow

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ゆうていさん

FAIR WARNING「GO!」がハマらずZENO「LISTEN TO THE LIGHT」が大好きということもあるんですね。やはり東洋的なメロディといったZENOらしさが肝なんでしょうか。
②④⑤⑥⑩⑪は僕もお気に入り曲です。Zeno Rothは以前にJimi Hendrixに関する書籍を出版したこともあるそうなので、⑨のような曲があることも理解できるのですがアルバムの流れとしては浮いてしまってますよね(苦笑)。

  • 投稿者: よしよ
  • 2016/05/12(木) 23:14:20
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「LISTEN TO THE LIGHT」感想

BURRN!の97年の人気投票では私がそれほどハマらなかったFAIR WARNING「GO!」が選ばれたので、98年は大好きなZENO「LISTEN TO THE LIGHT」が選ばれるに違いないと確信していたのです。

内容としてはオープニングの①Goddess Of Sunriseの東洋的なメロディーがいかにもZENOって感じで心の琴線をわしづかみにされます。
また
②Love In Your Eyes
④Meet Me At The Rainbow
⑤Light Of The Morning
⑥Follow The Wind
⑩Eden On Fire
⑪Tomorrow Arise
辺りが気に入っています。

しかしながらインストが3曲もあって間延びしていたりして、後半になるとテンションが下がるという意見には異論は有りません。

Jimi HendrixとBob Dylanに捧げた60年代風のロック⑨Some Rocks Don't Rollは問題曲では有りますが、兄であるウリもJimi Hendrixが大好きだし仕方無いかと、現在となっては受け入れております(笑)。

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2016/05/10(火) 09:36:01
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ゆうていさん

BURRN!の人気投票で98年にどのアルバムが1位になったのかは覚えてませんが、Meet Me At The Rainbowがベストチューンに選ばれてたような記憶があります。
98年といえば僕はROYAL HUNTに夢中でしたね。前年に発表された「PARADOX」は人生の1枚ですし、それを完全再現したライヴ盤を聴きまくったのもいい思い出です

  • 投稿者: よしよ
  • 2016/05/08(日) 20:05:34
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ZENO「LISTEN TO THE LIGHT」

自分にとって、ZENO「LISTEN TO THE LIGHT」は98年のベストアルバムです。もちろんBURRN!の人気投票でも押しましたが、チャンピオンに成れなかったのは残念な思い出です。

他のアルバムだと、HELLOWEEN、STRATOVARIUS、SYMPHONY Xを愛聴していました。

・・・って、4枚だけかい!97年迄と違いHR/HM熱が大分冷え込んだ1年でした。

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2016/05/05(木) 20:53:21
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