ZENO「ZENOLOGY」(1995)

  • 2016/04/10(日) 00:00:00

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【No.467】
★★(1995)

僕のミュージックライフにおける最重要バンドのひとつであるFAIR WARNINGと関係の深いZENOが1987年から1994年までにレコーディングした曲を収録した未発表音源集。ZENOは大手レコード会社EMIと契約金100万ドルという大型契約を締結、デビュー作「ZENO」(1986)発表後はBLACK SABBATHのサポートアクトを務めるなどしつつ2ndアルバム制作の準備に取りかかっていました。ところが1stアルバムの売り上げが期待していたほど伸びなかったことなどからEMIはバンドとの契約を解除、それがきっかけとなりMichael Flexig(Vo)が脱退してしまいます。バンドは後任として後にFAIR WARNINGのフロントマンとなるTommy Heart(Vo)を迎え、契約獲得を目指していたものの上手くいかず1989年には中心人物であるはずのZeno Roth(G)がバンドを離れてしまい事実上の解散状態に。そんな中、90年代に多くのメロディアス系HR/HMバンドを発掘した国内レーベル「ゼロ・コーポレーション」の発案でZENOの未発表曲をアルバム化することになり制作されたのが本作です。ちなみにZENOのオリジナルメンバーでもあるUle Ritgen(B)は本作に参加していたメンバーと共にFAIR WARNINGを結成することになります。

このアルバムにはZENOの2作目に収録予定だった曲だけでなく解散後に書かれたものも混在するため、録音時期はもちろん参加メンバーにもバラつきがあります。シンガーについては1stでも歌っていたMichaelが5曲、Tommyが3曲、そして何故かFAIR WARNINGのギタリストHelge Engelkeが3曲でリードボーカルを担当しています。前作で感じられた敷居の高さは薄まっているように思いますが、今回も僕のツボにハマることはなかったですね。そんな中で燦然と輝いているのがMichaelがエモーショナルに歌い上げるパワーバラード③Togetherです。デビュー作収録の3曲目Love Will Liveも超がつくほどの名曲でしたが、こちらも負けていません。これまでに聴いたメロディックロック曲の中でも5本の指に入るほど大好きな曲で、歌詞の内容も踏まえて自分の結婚式でも使った思い出深いナンバーです。なお、この曲のTommyバージョンが次作「LISTEN TO THE LIGHT」(1998)の2005年再発盤に追加収録されていたので聴き比べてみたところ声質的にはTommyの方が好きですが、この曲に関してはMichaelが歌う原曲の方がしっくりきますね。「原曲を大事にしたい」というZenoの思いからそのまま収録されたHelgeが歌った曲はMichael、Tommyという実力派2名に比べると聴き劣りしますが、僕が知る限りHelgeの歌が聴けるのは本作だけなので、そういう意味では貴重かもしれません。

③以外ではまるでサウンドトラックのように壮大で曲名も秀逸なインスト⑫Crystal Dreams②Is It Love、④Surviving The Night、⑧Out In The NightといったTommyが歌っている曲が気に入っています。FAIR WARNINGのデビュー作にも収録されていた①Heat Of Emotionは本作のMichaelバージョンよりTommyの力強い歌声の方が好きなので、彼が在籍するZENOも聴いてみたかったですね。3rd「RUNWAY TO THE GODS」(2006)制作時にTommyを迎えるという話もあったもののFAIR WARNINGが活動を再開していたため実現には至らなかったそうです…。僕にとって本作は③を聴くために時々CDラックから引っ張り出すという感じでしたが、ゼロ・コーポレーションが制作したバラード系オムニバス「美彩’d〜beside〜」(1995)にもTogetherが収録されているので、そちらを買ってからはこのアルバムを聴く機会はほとんどなくなってしまいましたね(苦笑)。

【音源紹介】
Together

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ゆうていさん

再結成FAIR WARNINGにも好きな曲もあるのですが、アルバムとしてはどれも今ひとつなんですよね(苦笑)。ROYAL HUNTはジョン・ウェスト時代もマーク・ボールズ時代も名盤と呼べる作品がありますね。D.C. Cooper(Vo)がベストシンガーだと思いますが、再加入後のアルバムも良盤なのは事実ながら過去作品ほどハマることもないというのが正直なところです。

  • 投稿者: よしよ
  • 2016/05/12(木) 23:13:24
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ZENOLOGY感想

>「BROTHER’S KEEPER」(2006)以降の作品がそれほどツボにハマらない僕としては・・・

私もFAIR WARNINGに関しては4枚目迄で、再結成してからは聴いていません。ROYAL HUNTならジョン・ウェスト時代もマーク・ボールズ時代も追いかけているのだが(^^;。

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2016/05/10(火) 08:57:17
  • [編集]

ゆうていさん

Tommy HeartとMichael Flexigはどちらも確かな実力者だと思いますが、タイプが違うので好みが分かれると思います。Zeno Rothが曲を書けばZENO、Ule Ritgen、Helge Engelkeが曲を書けばFAIR WARNINGとみなしています。「BROTHER’S KEEPER」(2006)以降の作品がそれほどツボにハマらない僕としては、再結成FAIR WARNINGよりもTommy版ZENOを聴いてみたかったですね…。FAIR WARNINGが再結成すると聞いた時は大喜びしてたので、あくまで結果論ですか(苦笑)。

  • 投稿者: よしよ
  • 2016/04/17(日) 20:23:45
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ZENOLOGY感想

私は①Heat Of Emotionが好きです。TommyバージョンよりMichaelの滑らかで美しい歌声の方が好きなのです。

>3rd「RUNWAY TO THE GODS」(2006)制作時にTommyを迎えるという話もあったものの…と記事に有りますが、単なるFAIR WARNINGになってしまうのでは(´・ω・`)?

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2016/04/15(金) 02:10:29
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