ZENO「ZENO」(1986)

  • 2016/03/27(日) 00:00:00

ZENO.jpg
【No.466】
★★★(1995)

「ギター仙人」ことUli Jon Roth(G/ex-SCORPIONS)の実弟Zeno Roth(G)を中心としたメロディックロックバンドZENOの1stアルバム。正式メンバーはZenoのほかハイトーンが持ち味のMichael Flexig(Vo)、後にFAIR WARNINGを立ち上げるUle W.Ritgen(B)というトリオ編成で、それ以外はDon Airey(Key/RAINBOW)など複数のサポートメンバーを迎えています。本作はBURRN!誌を始め、多方面でメロディックロックの伝説的名盤とみなされているし、デビュー当時も新人バンドとしては破格の条件で大手レーベルEMIと契約を結ぶなど大きな話題となっていたようですね。

ZENOの音楽性はとにかくメロディアスな楽曲群を雄大なアレンジで聴かせつつ、オリエンタルな雰囲気も感じさせるというスタイルで時には神々しさすら漂っています。ただし結論から言うと、僕好みの要素を多分に含んでいるのは事実ながら本作にそれほどのめり込むことはありませんでした。ZENO特有の崇高なサウンドに敷居の高さを感じてしまうし、Michaelの天を突くようなハイトーンも凄みよりアクの強さの方が印象に残ってしまうため苦手だったりします。世間的な評価が非常に高いアルバムなので、その素晴らしさを理解しようとリピートしましたがFAIR WARNINGの音楽に魅了され後追いでZENOを知ったこともあって、どうしてもFAIR WARNINGに戻ってしまうんですよね(苦笑)。

というわけで本作に対してネガティブな点を先に書いてしまいましたが、このアルバムが全く肌に合わなかったかと言うと勿論そんなことはありません。中でもZENOらしい壮大なスケールで聴かせるバラード③Love Will Liveは掛け値なしの名曲です。正に聖歌と呼ぶに相応しいこの曲は、本作が発売される1年前の1985年に大ヒットしたWe Are The Worldのように世界中で歌われていても不思議ではないほどの普遍的な魅力を持っていると思います。それ以外ではポップフィーリングに溢れた②A Little More Love、FAIR WARNING風のギターメロディが飛び出す⑤Far Awayなどがお気に入りですね。ちなみに本作は2005年に未発表曲⑫Don't Count Me Outと「伝説のデモ」と呼ばれた本作収録曲の初期音源4曲を追加したリマスター盤が再発されています。僕はオリジナル盤を持っていたものの、手放してしまっていたのでリマスターバージョンを買い直しました。⑫は僕の好みから外れたタイプの曲だし、デモにはあまり関心がないのでボーナストラックにはそれほどありがたみを感じませんでしたが、音質は良くなっているので聴くなら再発盤の方がオススメですね。

【音源紹介】
Love Will Live

ちなみに上記は未発表音源集「ZENOLOGY」(1995)の2005年再発盤に追加収録されたエクステンデッド・バージョンで原曲は4分40秒ほどの長さです。

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グラハムボネ太郎さん

一般的に神盤として評価されている本作ですが、僕もそれほどハマらなかったのでブログの記事にするには勇気がいりました(笑)。ZENOはアルバムにひとつは大好きな曲があるけれど、作品全体としてのお気に入り度はまずまずという感想に落ち着いてしまうんですよね。一方のFAIR WARNINGは4thまでは大好きです。

  • 投稿者: よしよ
  • 2016/03/31(木) 19:22:55
  • [編集]

ゆうていさん

僕も1995年から本格的にHR/HMを聴くようになったのでHR/HM歴はほぼ同じですね。FAIR WARNINGの方が先でしたが、ほぼ同じタイミングでZENOを知り両バンドのCDを95年に買い揃えた記憶があります。その中でもFAIR WARNINGの1stが大好きだったので、いつしかZENOを聴く機会は減っていきましたね。
ゆうていさんにも「世間的な評価が非常に高いけれどピンと来ないアルバム」はありますか。僕の中では本作やNIGHTWISH全般、QUEENSRYCHE「OPERATION:MINDCRIME」がそれにあたります(苦笑)。
ボーナストラックとアルバムの世界観のバランスは難しいですよね。ゆうていさんかおっしゃることもよくわかります。ただ、ボーナストラックにしておくには勿体無い隠れた名曲との出会いに期待して僕は日本盤を買うことが多いです(そんな出会いは滅多にないのですが)。

  • 投稿者: よしよ
  • 2016/03/31(木) 19:21:19
  • [編集]

元祖?メロハー

そんなことは無いけども、メロディアスハードロックとしては上位入賞作品(笑)
とはいっても、何故か発売当時からハマりませんでしたね。それはフェア ウォーニングもそうですね。何でだろうか? キレイ過ぎるからかな

  • 投稿者: グラハムボネ太郎
  • 2016/03/27(日) 05:49:44
  • [編集]

追伸

コメント連投失礼しますm(._.)m。

まずコメントの誤字訂正から、HM/HMではなくHR/HMですね(;^_^A。

>世間的な評価が非常に高いアルバムなので、その素晴らしさを理解しようとリピートしましたが

誰でもそういうアルバムは有るとは思いますが、私の場合よしよさんの大好きなDREAM TEHATER「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)、FAIR WARNING「GO!」(1997)、ROYAL HUNT「PARADOX」(1997) 辺りがそれに相当します。良質のメロディーが詰まった良い作品だなと再評価はしてはいますが、世間一般ほど大絶賛していないです。

>FAIR WARNINGの音楽に魅了され後追いでZENOを知ったこともあって、どうしてもFAIR WARNINGに戻ってしまうんですよね(苦笑)

私はZENOとFAIR WARNINGは同じ位好きかなぁ。1枚選べと言われたら、FAIR WARNING「FAIR WARNING」(1992)を選びます。

>僕はオリジナル盤を持っていたものの、手放してしまっていたのでリマスターバージョンを買い直しました

私は⑪SUNSETで終わるのが様式美と考えているので、買い直したりしません。というか、ボーナストラックの存在は作品の世界観を壊す恐れが有るので好みません。YNGWIE MALMSTEEN 「ECLIPSE」(1990)、YNGWIE MALMSTEEN「SEVENTH SIGN」(1994)、DREAM THEATER「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」(2002)などボーナストラックを嫌ってわざわざ輸入盤を購入しています・・・若干安いし(;^_^A。

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2016/03/27(日) 04:03:11
  • [編集]

BURRN!LEGENDARY MASTERS⑦

個人的に80年代HR/HM作品の中でも11~15位くらいに評価しています(多分褒めてる)。VoだけならQUEENSRYCHE /RAGE FOR ORDERに次いで2位です。ジェフ・テイトの天を突かんとするハイトーンには圧倒されますが、Michael Flexigのその美しくて滑らかなハイトーンはZENOの音楽性も相まってうっとりと聴き惚れるばかりです。

私がHM/HMに出会ったのは1994年、本格的にハマったのが1995年以降なので、FAIR WARNING「RAINMAKER」(1995)から遡る形でZENO「ZENO」(1986)に出会った訳ですが、当時のBURRN!の「RAINMAKER」のクロスレビューでのZENOっぽい箇所が⑦以降何だなというのが感じとれました。どちらかといえばZENOっぽいのは①~③の方だと思いますけど。
私のベストチューンは⑨CIRCLES OF DAWNで、ジーノ・ロートのGにより私の心の琴線をいたく刺激されます。

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2016/03/27(日) 02:57:52
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