ANTHEM「BLACK EMPIRE」(2008)

  • 2016/02/23(火) 00:00:00

BLACK EMPIRE
【No.462】
★★★(2008)

前作「IMMORTAL」(2006)を聴いて、すっかりファンになったANTHEMの12作目。本作を聴く前に再結成後のアルバムを中心に過去作品をチェックし、僕が初めてリアルタイムで触れるANTHEMの新作ということもあって期待を胸に購入した記憶があります。実際に聴いてみるとオープニングトラックの①Black Empireが完全に僕好みでやられました。怪しげな雰囲気で進行していき、サビでは一転してキャッチーになる展開と、そのサビメロに宿る哀愁が実に素晴らしい。2008年の年間ベストチューンにも選出したバンド屈指の名曲です。

そんな①やANTHEMにしては珍しいメロウなバラード⑤Walk Through The Nightに象徴されるように、今回は全体的にメロディアスな作風となっていて恒例のギターインスト⑦Pilgrimも従来と違って聴かせるタイプです。坂本 英三(Vo)の歌唱も熱さをキープしながらも、ボーカルメロディは歌謡曲風のものが多いため近作と比べて聴きやすくなっていると思います。だからと言ってメタルバンドとしての攻撃性が失われているかというと、そんなことはなく熱さ迸るシングル曲②Heat Of The Night(サビがKAMELOTLost & Damnedにソックリなのはご愛嬌)からのメタリックチューン3連発は流石だし、「これぞANTHEM」な漢臭さがカッコいいミドル⑨Awakeからストレートな⑩Perfect Crawlerに繋がるアルバム終盤も○。

10th「ETERNAL WARRIOR」(2004)が徹頭徹尾メタル、11th「IMMORTAL」が大人げなさをテーマにしていたのに対して、今回はパワーで押し切るのではなくベテランならではの円熟味を前に出してきたという印象です。アルバム毎に作風を若干変えながらも芯の部分は紛れもなくANTHEMだと感じ取れるのはリーダー柴田 直人(B)の信念がなせるわざなんでしょうね。また、彼がANTHEMの頭脳であることは間違いありませんが⑥Emptiness Worldや⑩のように柴田カラーとは異なる楽曲を生み出せる清水 昭男(G)の存在も大きいと思います。総合的に見ると前作ほどのインパクトはないものの、このバンドのアルバムにハズレはないですね。

【音源紹介】
Heat Of The Night

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ゆうていさん

個人的なお気に入り度としては「IMMORTAL」や「BURNING OATH」の方が上ですが、聴きやすさという点に関しては本作もかなりいい感じなのでANTHEM入門には最適かもしれません。とにかく、このバンドの作品にはハズレがないので機会があれば是非トライしてみてください。

  • 投稿者: よしよ
  • 2016/02/29(月) 06:52:28
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ANTHEM「BLACK EMPIRE」(2008年)

ANTHEM「BLACK EMPIRE」(2008年)といえば、BURRN!2014年10月号の「この30年、この30枚」という記事で広瀬和生(編集長)が挙げていましたね。私ももしANTHEMのアルバムを買うとしたら、最初の1枚は「BLACK EMPIRE」を買う予定です∠(・_・)。勿論よしよさんがオススメする「IMMORTAL」(2006)も捨て難い・・・。

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2016/02/27(土) 00:58:30
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