PRIDE OF LIONS「THE DESTINY STONE」(2004)

  • 2015/05/15(金) 00:00:00

THE DESTINY STONE
【No.430】
★★★★(2004)
年間ベスト2004年第7位

産業ロック界のレジェンドSURVIVORの中心人物Jim Peterik(G、Key、Vo)が若き実力派シンガーToby Hitchcockと組むことで誕生したプロジェクトPRIDE OF LIONSの2作目。セルフタイトルの1stアルバムの時点で高品質なメロディックロックを完成させていましたが、今回はそれに輪をかけて素晴らしい仕上がりとなっていますね。前作ではやや画一的に感じられた楽曲はメリハリが強調されていて、ある時はハードに、またある時はメロウに聴かせてくれます。一言で言うと「よりドラマティックになった」という感じでしょうか。そんな楽曲面の進化に引っ張られるように、一本調子に思えるパートもあったTobyの感情表現の幅が広がっているのも特徴です。

そんな本作のハードサイドを象徴する曲としてはキーボードを効果的に用いた②Parallel Lines、前作になかったワイルドさを感じさせる④Born To Believe In You、メロウサイドではJimが「ディズニー映画に使ってほしい」と語るロマンティックなバラード③Back To Camelotが出色の出来。アルバム全体としてもポジティブな雰囲気に包まれたメロハー①The Courage To Love Somebodyを聴いた時点で前作以上の1枚になると確信、実際その通りの名盤となっているのですが極めつけは本編ラストを飾るバラード⑫The Gift Of Songでしょう。この曲の3:30辺りからの劇的な展開は涙ものだし、Jimの音楽に対する想いが込められた歌詞も秀逸です。また曲名が示す通り、水面に光が差し込む情景が目に浮かぶ⑦Light From A Distant Shoreも気に入っています。歌詞の内容とメロディがこの上なくマッチしたこの曲からも希代のソングライターJim Peterikの並々ならぬ才能が感じられますね。

デビュー作の高水準を保つだけでなく、あらゆる面でスケールアップした本作は僕が2004年に最もリピートしたメロディックロック作品です。目新しい要素はないし時には古臭いサウンドに思える場面もありますが、良い曲を上手いボーカルで聴かせるという音楽にとっての最重要ポイントを押さえているのが本作の強みですね。PRIDE OF LIONSは2000年代にデビューしたメロディックロックバンド/プロジェクトの中てもLAST AUTUMN'S DREAMと並んで重要な存在となっています。時代が時代なら世界的にヒットしたのではないかと思うのですが、見た目があまりイケてないので売れるのは難しいんでしょうね…。

【音源紹介】
The Gift Of Song

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