ANTHEM「ETERNAL WARRIOR」(2004)

  • 2016/02/12(金) 00:00:00

ETERNAL WARRIOR
【No.461】
★★★(2006)

2001年に8th「SEVEN HILLS」で再結成して以降、リーダーの柴田 直人(B)を中心に坂本 英三(Vo)、清水 昭男(G)、本間 大嗣(Ds)という不動のメンバーで勢力的に活動を続ける日本メタル界の大御所ANTHEMの10作目。前作「OVERLOAD」(2002)リリース後は同作のツアーの模様を収録した新体制としては初のライブ盤「LIVE' MELT DOWN」(2003)を発表しているので、再結成後は毎年何らかの作品を届けてくれていることになりますね。本作についてはリリース前から「徹頭徹尾ヘヴィメタルな作品」という柴田の言葉通り、アルバム全編どこを切ってもメタリック、それでいてメロディもしっかり聴かせてくれる1枚となっています。

今回は何と言ってもオープニングの①Onslaughtが強烈。まるでJUDAS PRIESTPainkillerなリフに始まりフック満載のサビから「オンスロゥ!オンスロゥ!」という男臭いコーラスへと展開していくこの曲はANTHEMの魅力を凝縮したかのようなナンバーですね。続くタイトル曲②Eternal Warriorも熱きメタリックチューンだし、ハンズクラップを交えた軽快なノリでキャッチーに聴かせる③Soul Cryがゴリゴリの2曲の後に来るという曲順もグッド。先行シングル「ONSLAUGHT」にはこの①〜③の流れをそのまま収録していることからもバンドがこの3曲に自信を持っていることが窺えます(ファンとしてはシングルを買う価値を見出せませんが/苦笑)。そして本作のもうひとつのハイライトとなっているのが慟哭のメロディを坂本がエモーショナルに歌う④Life Goes Onでしょう。攻撃的なメタルだけでなくこういう曲もできるのがANTHEMの強みですね。それ以外では重苦しい空気の中で光る哀愁が胸に沁みる清水作の⑥Distress、過去2作に収録されていたもの以上に僕好みのインスト⑧Omega Man、派手さはないもののメロディが頭から離れないドラマティックなミドル⑨Easy Motherなどがお気に入りです。余談ですが⑨の「難破船に乗りゆく者の確率は何パーセント?」という歌詞は韻を踏んでいるというよりダジャレに聞こえてしまいますね(笑)。

今回もANTHEM流ヘヴィメタルを堪能できるのでファンなら聴いて損はないと思います。ただし近作同様、アルバム後半に進むに連れてテンションが下がっていく感は否めません。特に今回は①のインパクトが強いため余計にそう思いますね。前作は聴き始めの頃からアルバムにグッと引き込まれたのに対して、本作の第一印象はそれほど良くなかったものの聴き込むうちにだんだん好きになっていったという感じです。柴田自身、本作リリース後のインタビューで「解散してもいいくらい、燃え尽きた」と話すほどの気合いのこもった1枚。1985年にデビューし本作発表時に20周年を迎えようとしているベテランがここまで現役感に満ちた作品を生み出してくれたことは頼もしい限りです。

【音源紹介】
Onslaught(Live)

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