NOCTURNAL RITES「8TH SIN」(2007)

  • 2013/03/31(日) 00:00:00

NOCTURNAL 8SIN
【No.370】
★★★★(2007)
年間ベスト2007年第4位

前作「GRAND ILLUSION」(2005)リリース後にはバンド初の単独来日を果たすなど、着実にステップアップし続けているスウェーデンの本格派メタルバンドNOCTURNAL RITESの8thアルバム(邦題は「第八の罪」)。今回はギターサウンドが従来よりもモダンでヘヴィロック系バンドを連想させる音色になっていて①Call Out To The Worldのイントロが流れてきた時には違和感がありましたが、楽曲の核となっているのはメタルバンドとしての熱さと北欧ならではの哀メロを兼ね備えたノクタ節そのものです。スピード感を抑えたミドルテンポを軸にメロディで真っ向勝負を挑むというスタイルはそのままに、今回はバンドの看板シンガーJonny Lindqvistの絶品歌唱をメインに据えた歌ものアルバムと呼べそうな作風に仕上げてきましたね。歌メロが一段とキャッチーになっていることもあって、曲によってはメタルというよりはメロディアス・ハードロックバンドがビルドアップされたように感じるものもあります。

まずはメタリックな逞しさとメロハー的な爽快感が同居するサビが素晴らしい①と劇的ドライヴィングチューン⑤Not Like Youが素晴らしいですね。これら2曲は僕の中でバンドの新たな名曲と言えるほど大好きなナンバーだし、本作の特徴であるモダンなアレンジとキャッチーなメロディが融合した⑧Strong EnoughThe Legend Lives On(3rd「THE SACRED TALISMAN」収録)以来となるピュアバラード⑨Meの対比もお見事。特に⑨はボーカルとピアノだけというシンプルな作りだからこそ一層際立つJonnyの哀愁ボイスと、それに絡む女性ボーカルCarolina Miskovskyのデュエットが実に感動的ですね。前作ではKristoffer Olivius(Vo/NAGLFAR)のグロウルをフィーチュアしていたCuts Like A Knifeが新鮮でしたが、今回は対照的なピアノバラードで新境地を開拓している辺りも頼もしいし、アウトロの役割を果たすバンド初のインスト⑪Fool's Paradeも出色の出来だと思います。

バンド最高傑作との呼び声も高かった前作と比べて大きな成長を見せているわけではないものの相変わらず質が高いことに加え、サウンドがこれまで以上にタフになりギターが前に出てきているのは嬉しいポイントですね。それに関連してかNils Norberg(G)も過去最高の弾きっぷりを見せてくれていて、バンドのこれからが非常に楽しみだったのですがNilsは音楽活動に対する意欲が薄れたことを理由に2008年にバンドを脱退してしまいます。1995年のデビュー以来、1~2年の間隔でアルバムを発表し続けてきたNOCTURNAL RITESにとってNilsの脱退は影響が大きかったのかバンドはしばらく沈黙期間に入ってしまいます。そんな彼等も2010年に後任としてChris Rorlandなるギタリストを迎えて1~2年前からアルバム制作中というニュースは届いていますが、アルバムの詳細発表には至っていません。今年こそは彼等の新作が聴きたいです。

【音源紹介】
・Call Out To The World

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