PRIDE OF LIONS「PRIDE OF LIONS」(2003)

  • 2015/05/12(火) 00:00:00

PRIDE OF LIONS
【No.429】
★★★(2003)

映画「ロッキー3」の主題歌Eye Of The Tigerを収録した3rd「EYE OF THE TIGER」(1982)が全米2位を記録するなど、80年代を代表する産業ロックバンドとして名を馳せたSURVIVORのソングライターJim Peterik(G、Key、Vo)が無名の若手シンガーToby Hitchcockと結成したPRIDE OF LIONSの1stアルバム。僕自身、SURVIVORにさほど思い入れはないのですが、各所での評価が高かったので購入してみたというのがこのプロジェクトとの出会いでした。PRIDE OF LIONSを語る上で欠かせないのが、4オクターブの声域を持つというTobyの溌剌としたボーカルでしょう。Jimが彼の歌唱力に惚れ込んで、このプロジェクトを立ち上げる決心をしたというエピソードにも納得の逸材。熟練のソングライティング技術、若き実力派シンガーという2本柱がしっかりしているので抜群の安定感を誇っていますね。

浮遊感のあるキーボードとメロディアスなギターに導かれて始まる①It's Criminal、哀愁たっぷりの②Goneからして産業ロックの王道まっしぐら。サビもさることながらBメロの素晴らしさが際立つアップテンポ④Sound Of Home、バンドのテーマソングに相応しいメロディアスチューン⑤Prideland、Eye Of The Tigerに通じる勇壮なメロディを持った⑥Unbreakable、お洒落なAORナンバー⑦First Time Around The Sun、前曲とは対照的にノリのよさが印象的な⑧Turn To Me、中間部にプログレ風の展開を盛り込んだ⑨Madness Of Loveなど曲毎の表情が豊かなのもいいですね。そして③Interrupted Melody、⑪Last Safe Placeといったバラードも秀逸でアルバムの見せ場となっています。ボーカルパートに関してはTobyの伸びやかなハイトーンを中心にしつつ、中音域をメインに歌うJimの出番も所々あって両者のコントラストがいい感じですね。

本作にはJimがSURVIVOR時代から温めていたもの、2003年に書いた曲の両方が収録されているのですが、どの曲も高い完成度を誇っていることに驚かされます。この辺りはSURVIVORが活動を休止した後も他のアーティストに楽曲を提供するなど第一線で活躍し続けてきたJimだからこそ為せるわざなんでしょうね。というわけで高品質のメロディックロックがズラリと並ぶ1枚ではあるものの、夢中になるほどリピートした作品かと言うとそうでもなかったりします。理由はいくつかありますが最も大きいのは日本盤ボーナストラックを含めると全15曲、収録時間75分という長さでしょうか。個々の楽曲としては魅力的なものが多くても、ここまでの長尺アルバムとなるとやはり間延びしてしまうし、良曲はあれど名曲がないという印象になってしまいました(本作にケチをつけるのは贅沢だとわかっているのですが…)。

【音源紹介】
Sound Of Home

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ゆうていさん

ゆうていさんがHR/HMにはまったきっかけにも「バスタード」が絡んでいたなんてビックリです。ECLIPSEやODYSSEY、SEVENTH SIGNは僕にとっても大事な入門盤だったので、こちらも親近感わきまくりですよ。僕もレンタルショップで偶然手に取ったECLIPSE(決め手はジャケットでした)がHR/HMにハマるきっかけでした。そういえば「バスタード」ってまだ続いてる(という終われてない)ようですが…。僕の中で再生回数の多いネオクラシカル作品はROYAL HUNT「PARADOX」、STRATOVARIUS「VISIONS」、YNGWIE MALMSTEEN「RISING FORCE」ですね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2015/05/18(月) 07:08:16
  • [編集]

すみませんでしたm(._.)m

いつも自分語りでしかもキモい長文(笑)ですみません。自覚有るのですが、始末が悪いことに直す気はあまり無いかな(^^;。

私は週刊少年ジャンプで連載していたバスタードでHR/HMのバンド名を知り(魔戦将軍イングヴェイ・フォン・マルムスティーンとマカパイン・トーニ・シュトラウスの影響大)、YNGWIE MALMSTEENの「THE SEVENTH SIGN]とポリドール時代のベストアルバム「イングヴェイコレクション」に収録されていたオデッセイとECLIPSEの楽曲のお陰でHR/HMにハマりましたので、よしよさんにそれはもう勝手に親近感を感じていますヾ(°Д°)。

前回のコメントと短く纏めると、サントラでは洋楽を聴くきっかけなったものの、HR/HMにハマった直接の原因は、偶然手にしたYNGWIE MALMSTEENのアルバムのお陰なんです。

あれからまさか20年以上立つとは時間の流れの速さを感じてしまいます。
そして現在最も再生回数の多い円盤BEST5はアルカトラスの1st、YNGWIE MALMSTEENのトリロジーとTONY MACLPAINEのエッジ オブ インサニティとインペリテリのアンサートゥザマスターとROYAL HUNTのムービングターゲットなので一生ネオクラシカルHR好きかもしれませんね。

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2015/05/15(金) 10:40:46
  • [編集]

ゆうていさん

今も素晴らしい音楽と出会えているという実感はありますが、若い頃に聴いていた音楽は特別な思い入れがありますね。僕の場合、高校1年でYNGWIE MALMSTEENと出会いHR/HMにハマりましたがその当時に聴いた作品ほど夢中になることは少なくなりました。若い頃が懐かしいですね(笑)

  • 投稿者: よしよ
  • 2015/05/15(金) 06:46:29
  • [編集]

若い頃

オリコンではB'zの全盛期でした。J-POPばかり聴いていた自分がなんとなく洋楽のCDを手に取り、掻い摘んで聴いていたのが、マライアキャリーのMUSIC BOXと、トップガンとロッキー3とロッキー4のサントラでした。そのライナーノーツのお陰でケニーロギンスとサバイバーの名を覚えました。サントラにはハマったけど、洋楽にはハマらなかったなぁ・・・。

・・・簡潔に纏めると、若い頃が懐かしいという話しです(笑)。

  • 投稿者: ゆうてい
  • 2015/05/12(火) 06:27:00
  • [編集]

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