NOCTURNAL RITES「NEW WORLD MESSIAH」(2004)

  • 2013/03/20(水) 00:00:00

NOCTURNAL NW MESSIAH
【No.368】
★★★★(2004)

前作「SAHDOWLAND」(2002)で叙情メロディを軸とした正統派ヘヴィメタル(若干クサメロあり)というアイデンティティを確立した感のあるNOCTURNAL RITESによる6枚目のアルバム。バンド初期はサポートメンバー、近作では正式メンバーとしてクレジットされていた鍵盤奏者Mattias Bernhardssonが脱退しています。そんなメンバーチェンジをよそに今回も前作同様、ドラマティックな楽曲をJonny Lindqvist(Vo)が情感たっぷりに歌い上げるというスタイルは健在で、Mattiasが抜けたことで今までよりも硬質なメタルに傾倒するかと思いきや、キーボードはこれまでと同じくらいフィーチュアされていて3rd「THE SACRED TALISMAN」(1999)までのバンドが追求していたクサメタルの要素が戻ってきている印象ですね。

現在のバンドサウンドと、かつてのクサいメロディが見事に組み合わさった飛翔感が素晴らしい③Avalonを筆頭に、安心して聴けるNOCTURNAL RITES流ヘヴィメタルが作品全体で展開されています。ありがちなメロディックスピードメタル曲とは一線を画す重厚感が気持ちいいアップテンポ①New World Messiah、前作で開眼した劇的なメロディで迫って来るミドルチューン②Against The World、スピーディな曲調かと思いきやサビではペースダウンして再び劇メロが炸裂する④Awakening、曲名から連想されるアラビア風の旋律からDREAM THEATERを彷彿とさせるインストパートに突入する⑤Egypticaなど楽曲の表情も多彩です。アルバム前半に若干及ばないものの後半も佳曲がズラリと並んでいるし、2曲のボーナストラックを含めて弱い曲は見当たりません。後半では心地よいスピード感と共に駆け抜ける⑨One Nationが特に好きだし、NOCTURNAL RITESにしては珍しくハードロック調の⑪Another Stormはボーナスにしておくには勿体ないナンバーだと思います。

そんな充実の楽曲群を更に感動的なものにしているのがNils Norberg(G)のギタープレイ。各曲に山場を生み出す彼のギターソロとJonnyの説得力に満ちた歌声はバンドの大きな武器ですね。NOCTURNAL RITESのここ最近のアルバム聴いていると、ボーカルとギターに華のあるバンドは強いとつくづく感じます。近作で骨太なメタル道を進みつつあった彼等がかつてのクサメロを増量させたことについてはバンドが再び軟派になったと見る向きもあるかもしれませんが、正統派メタルど真ん中のサウンドはキャッチーさが足りないと感じてしまう僕にとっては本作もまたお気に入りの1枚です。

【音源紹介】
・Avalon

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