DOUBLE DEALER「FATE & DESTINY」(2005)

  • 2015/04/22(水) 00:00:00

FATE & DESTINY
【No.427】
★★★(2005)
年間ベスト2005年第8位

2nd「DERIDE ON THE TOP」(2001)発表後に島 紀史(G)CONCERTO MOON下山 武徳(Vo)SABER TIGERといったメインバンドに活動の軸を戻したため自然消滅したかに思えたDOUBLE DEALERでしたが2004年に入りCONCERTO MOON、下山がSABER TIGER脱退後に立ち上げたSIXRIDEの両方が活動停止となったことで再始動。約4年振りとなる通算3枚目のアルバムが本作です。島と下山のぶつかり合いが化学反応を起こしたセルフタイトルのデビュー盤は素晴らしかったのに対し、前作が消化不良気味だったので一抹の不安もありましたが今回はなかなか良いですね。出たトコ勝負でレコーディングしたという過去2作と違い、今回は合宿をするなど時間をかけて制作したのが功を奏したのかもしれません。

期待を煽る長めのイントロからメロパワ風に展開する①Stream Of Time、「これぞ島 紀史!」なギターソロが炸裂する②The Cruel End、一際キャッチーなメロディが胸に響くリーダートラック③No Reasonの3曲はどれも強力。下山のボーカルも柔軟性を増していて、早口でたたみかける歌い方がカッコいい④Shedded Blood、力を抜いたサビでの歌唱が絶妙な⑥The Beast Fang To Tear Downなどが新鮮ですね。「北の凶獣」SABER TIGERで披露していた激しい歌唱に加えて、歌をメインに据えたSIXRIDEでの経験を積んだ後だからこそのパフォーマンスだと思います。またアルバム後半もゴスペルパートをバックに下山が熱唱するバラード⑦Pieces Of My Soul、メロウかつヘヴィな⑨Flame Of Regret、本編ラストに相応しいメタルチューン⑩Forgive All The Liesなどが並び前作ほとテンションが下がらないのも好印象。

アルバム全体としては、これまで以上にサウンドが洗練されているように感じますね。それを象徴しているのが下山の声を重ねたボーカルハーモニーの導入で①、③、⑦などを筆頭に大きな効果を発揮しています。これまでは各メンバーが他のバンドとの掛け持ちだったのが、本作からDOUBLE DEALER一本に集中できる環境になったことで前作の弱点だった楽曲の練り込み不足は解消されています。その一方で、島と下山がガチンコでぶつかり合うことで生まれていた熱気が減退しているのも事実だったりするのですが…。一度聴いただけで打ちのめされる超名曲はないものの安定感がある作品なので、良くも悪くも手堅い1枚だと思います。

【音源紹介】
No Reason

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B!13さん

DOUBLE DEALERの1stアルバムは島 紀史、下山 武徳という2人がぶつかり合った結果の産物なので、同じようなものを作ろうとしてももうできないような気がしています。それに対して本作は島と下山がじっくり作り上げた1枚で、バンドが長く続けばこのレベルの作品はどんどん出してくれたのでないかと思っています。バンドは次回作で僕の予想を超える名盤を生み出し、解散してしまったわけですが…。それだけに7月に一夜限りの再結成をした後の動きが気になります。

  • 投稿者: よしよ
  • 2015/04/28(火) 21:50:15
  • [編集]

たしかに1stに比べると熱気という部分では劣ってますね。ただ、歌メロが練られてる点は1stより好きです。

スローな曲とメタル曲が交互になる後半も曲単位では良い曲が並んでますよね。

#1から#3の畳みかけは素晴らしいですね。特にキャッチーな#3が好きです。

  • 投稿者: B!13
  • 2015/04/27(月) 19:54:47
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