PRIDE「FAR FROM THE EDGE」(2002)

  • 2015/03/13(金) 00:00:00

FAR FROM THE EDGE
【No.422】
★★★(2003)

英国産メロディアスHR/HMバンドBALANCE OF POWERの中心人物でありながら、バンドから解雇されるという憂き目に遭ったIvan Gunn(Key)が地元で偶然出会ったMatt Mitchell(Vo)、その友人のChris Green(G)と新たに結成したメロハーバンドPRIDEの1stアルバム。Ivanが生み出す楽曲群は派手さこそないものの爽やかで仄かな哀愁が漂うものが多く僕好みだし、それらを歌うMattはMichael Bormann(Vo/JADED HEART)、Pete Sandberg(Vo/MIDNIGHT SUN)を彷彿とさせるハスキーボイスの持ち主でPRIDEサウンドとの相性は抜群です。それに加えてChrisが弾くギターソロは構築美に溢れ、華を添えるだけでなく各曲をワンランク上に押し上げていますね。主要メンバー3人が担う楽曲、ボーカル、ギターというセンターラインがしっかりしているため非常に安定した仕上がりとなっています。

キャッチーなコーラスを配した②Saviour Of A Broken Heart、ゆったりしたメロディが気持ちいいバラード④If It Ain't Loveもさることながら本作のハイライトはアルバム中盤でしょう。瑞々しいメロディが躍動する極上のドライヴィングチューン⑤Hands Of A Healer、重厚かつドラマティックな⑥Hold On、癒しの旋律が聴き手を優しく包む⑦Best Of Meの流れは強力。ちなみに⑥はBALANCE OF POWERとのトラブルの後に初めて書いた曲で、当時のIvanの想いが込められたナンバーだそうです。BALANCE OF POWERは作品を重ねる毎にヘヴィメタル色を強めていったので、本作のような産業ロック/AOR路線を目指すIvanと袂を分かつのは必然だったのかもしれませんね。

メロディアスハードの教科書と言えそうなナンバーがズラリと並ぶので、この手の音楽性が好きな人なら聴いて損はしないと思います。ただし個人的には⑤のような突き抜けたメロディ、わかりやすさがもう少し欲しかったですね。この煮え切らなさがブリティッシュ・ハードロックバンドらしさなのかもしれませんが…。また「ディ〜ス、タァ〜イム♪」というコーラスから唐突に始まる①This Timeが掴みとして弱いのも気になります。僕は名盤2nd「SIGNS OF PURITY」(2003)でこのバンドを知り、その素晴らしさに胸を打たれ後追いで本作を聴いたのでどうしてもセカンドアルバムの方に思い入れが強く、このアルバムに関しては物足りなさを感じてしまうんですよね…。

【音源紹介】
Hands Of A Healer

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