ARCH ENEMY「STIGMATA」(1998)

  • 2008/07/12(土) 21:41:19

STIGMATA

【No.009】
★★★(1998)
年間ベスト1998年第9位

僕がメロディックデスメタルを聴くきっかけとなったARCH ENEMYの2ndアルバム。僕のメロデス初体験はIN FLAMESのデビュー作「LUNAR STRAIN」でしたが、メロディアスなメタルを中心に聴いてきたその当時の僕にとっては、デス声があまりに衝撃的、刺激的過ぎて、「聴いてはいけないものを聴いてしまった」という拒否反応に近い感想を抱いてしまったのを覚えてます。それ以降、デスメタル系を聴くことなく過ごしていたところに「とにかくギターが素晴らしい」とBURRN!誌上で取り上げられていたのが本作でした。

これが前評判に違わぬギターパートの充実振りで、一気にこのバンドが好きになりましたね。爆走型デスラッシュで勢いよく突進しまくる楽曲と、そこに流れ込んでくるMichael Amott(G)Christopher Amott(G)のメロディアスなツインギターの対比が素晴らしすぎ。曲名通り野獣の如き獰猛さとメロディックギターが渾然となって襲い掛かってくる①Beast Of Manに始まり、Amott兄弟のギターメインの叙情インスト②Stigmataを挟んで繰り出される③Sinister Mephisto④Dark Of The Sunの2曲におけるツインギターは、ギターソロのパートだけをリピートさせるほどの魔力を持ってますね。その後、中盤から後半はややテンションが下がりますが、①に匹敵する突進力で突っ走る⑨Diva Satanicaとアルバムのラストを飾るに相応しいドラマティックチューン⑫Bridge Of Destinyは出色の出来。特に⑫終盤のどこか希望を感じさせるギターメロディは何度聴いても感動的です。ただ、この時点では後のARCH ENEMYに比べて曲そのものに叙情メロディの割合が少ないので、楽曲全体を楽しむというよりは、殺伐としたブルータリティの中で煌くギターパートを心待ちにしているという印象が強いかな。

とはいえ、ヘヴィかつダークで荒々しい要素だけでなくメロディックなギターを存分に盛り込んだ本作は、僕が抱いていたデスメタルに対する苦手意識を払拭する大きなきっかけになった1枚です。本作を聴いてなければ、翌年1999年にリリースされたARCH ENEMYの3作目「BURNING BRIDGES」や、CHILDREN OF BODOMの「HATEBREEDER」といった名盤と出会うこともなかったかもしれません。そう考えると、このアルバムは僕のミュージックライフの幅を広げてくれた重要作品と言えますね。

【音源紹介】
・Bridge Of Destiny

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する