THE RASMUS「INTO」(2003)

  • 2015/11/22(日) 00:00:00

RASMUS INTO
【No.454】
★★★(2007)

5th「DEAD LETTERS」(2004)が世界的にヒットし、フィンランドのみならずヨーロッパを代表する存在へと成長したTHE RASMUSの4作目。僕は「DEAD LETTERS」と6th「HIDE FROM THE SUN」(2005)の2作品に魅了され、本作を含むそれ以前のスタジオ盤4枚を大人買いしました。3rd「HELL OF A TESTER」(1998)で哀メロが顔を出すようになったものの、バンド初期の3作品はラップも取り入れたファンキーなロックサウンドが基本で、別バンドかと思うような路線だったのでTHE RASMUSの持ち味であるメランコリックロックが確立されたのは本作だと思っています。ちなみにバンドは1st「PEEP」(1996)がフィンランド国内でゴールドディスクを獲得するなど地元ではデビュー当初から売れっ子だったようですね。

本作を聴くまでTHE RASMUSは5th、6thしか知らなかったので、とにかく切ない哀メロで泣かせるバンドというイメージがありました。ところが、このアルバムはそんな泣きの要素を軸にしつつ甘酸っぱいメロディと快活で爽やかな雰囲気も感じられるのが特徴ですね。それを象徴するのが④F-F-F-Fallingでしょう。「DEAD LETTERS」にもボーナストラックとして収録されていたこの曲を5thの一部として聴いた時にはポップで異色な曲だと思っていたのですが、本作からのリメイクだと知って妙に納得しました。それ以外にも「Oh Yeah, Oh Yeah~♪」と歌う哀愁コーラスからドライヴ感に満ちたサビへの展開が秀逸な⑤Heartbreaker、温もりのある旋律が聴き手を優しく包み込んでくれる⑦Someone Else、「胸キュン」という言葉(もう死語?)がピッタリのメロディが堪らない⑧Small Town、そしてこれぞTHE RASMUSな激泣きバラード⑩Last Waltz辺りは大好きですね。特に④、⑤、⑧は本作ならではの楽曲だと思います。

初めて聴いた時は僕が抱くTHE RASMUS像とは異なる明るめのサウンドに違和感がありましたが、メロディ作りの上手さと声そのものにただならぬ哀感を含んだLauri Ylonen(Vo)の歌唱はこの頃から光っていますね。出世作「DEAD LETTERS」で開花するメランコリック・ゴシックテイストはやや控えめで、バンドのポップセンスや楽曲から感じられる温かみが心地よい1枚です。アルバム全体の完成度で言えば次作以降の方が上かもしれませんが、個々の楽曲を取り出して聴けば本作も負けていません。なお僕が持っているバージョンには本編ラスト⑩の後にシングルB面曲が追加され全14曲となっています。⑬Play DeadはLauriも大ファンだというBJORK⑭Used To Feel BeforeTHE KINGSTONE WALLのカバーなのですが、THE RASMUS印はしっかり刻まれていてバンドのアレンジ能力の高さが伺えますね。

【音源紹介】
F-F-F-Falling

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なっつさん

THE RASMUSは本作以降は特にメロディの充実度が高く、哀愁路線なのでこれからの時期は特にオススメですよ。メランコリックな作品が多い中で、本作はポップさが強調された作風だと思います。
Lauriの髪型はこのアルバムの時点では確かにスーパーサイヤ人ぽいですね。黒髪にしてからは「鳥の巣ヘアー」なんて、身も蓋もない呼び方をされてたりしましたが(苦笑)

  • 投稿者: よしよ
  • 2015/11/24(火) 23:13:35
  • [編集]

このバンドはちゃんど聴いたことがなかったんですが、いい曲が多いですね。もっとスローでメランコリックな印象でしたが、この曲は適度なポップさとノリの良さがあってカッコいいです。
余談ですが、ボーカルがスーパーサイヤ人みたいな髪型もインパクトがありますね。

  • 投稿者: なっつ
  • 2015/11/22(日) 18:14:57
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