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LIGHTNING「BRAVE HEART」(2007)

  • 2010/11/03(水) 00:00:00

BRAVE HEART
【No.264】
★★★(2007)

屍忌蛇(G/VOLCANO、ex-GARGOYLE、ANIMETAL)を師と仰ぐギタリストにしてマルチプレイヤーのIRON-CHINO(アイアン・チノ)を中心とした日本産メロディック・漢・クサメタルバンドLIGHTNINGのデビューアルバム。正式メンバーはIRONとベーシストの御橋(みはし)2人だけで、ゲストメンバーのJun(Vo)Yohsuke(G)はIRONいわく「2人とも気心の知れた人間で優れたプレイヤーだし、ナイスなガイだから参加してもらった」(ブックレットより)とのこと。音楽性はメロディックバワーメタルを基盤に漢臭さをブレンドし、ギターソロも泣きとクサみに満ちたもので、例えるとすればIRONが敬愛する屍忌蛇率いるVOLCANOのクサメタル版といえるかもしれません。日本語と英語を混合したクサい歌詞といい、「男の中の漢。流れる時代(とき)のSAVIOR。受け継がれし慟哭の剣。全ての哀しみと勇気を包むギターソロは今、戦乱の神国を治むる火となる!」というクッサイ帯タタキといい、バンド特有の世界観に好き嫌いが分かれるかもしれませんが僕は結構好きです。「IRON-CHINOが雪山へ修行に向かう道中、御橋と運命的な出会いを果たし、全てが始まる。IRONの芸術哲学に深く感銘した御橋は、LIGHTNINGとして活動する事を誓い、長い探求の旅を共に歩む事になる」(オフィシャルサイトより)というバンド結成のいきさつはネタっぽさ満載ですがメンバー全員が格闘技経験者だというこのバンドの場合、あながちウソではないのかもしれませんね。

お約束的なギターインスト①Man Of Men「鉄の男」からキャッチーな疾走曲②Brave Heartに繋がる展開はありがちではありますが、聴く者の心を熱くしてくれます。その他にもYohsukeのペンによる曲でIRONのデス声っぽい歌も聴ける③Judgment Warrior、しっかり組み立てられたギターソロを弾きまくる⑤Shining Wizard「閃光魔術」、「レ!ザ!レクショォォン!」のサビが力強い⑦Rebirth「再生」、バンド名を冠するに相応しくLIGHTNINGらしさが詰まった⑧Lightning Force(Heavy Metal)など、心地よい疾走感の中でクサメロとIRONが奏でる泣きのギターが炸裂するナンバーが収録曲の半数を占める本作は愚直なまでに実直なヘヴィメタル作品です。僕が最も気に入っているのは昭和を代表する人気アニメ「北斗の拳」をモチーフにした南斗の運命(さだめ)を背負う男について全編日本語でJunが歌う⑨Southern Cross「南十字星」ですね。またアルバム終盤には⑩Steel Hold「慟哭の剣」、⑪My Wings Are Burning(歌詞カードでMywings Are Burningとなっているのは誤植?)というスピード感を抑えた勇壮なナンバーも収録していて、速さ一辺倒となっていないところも好印象。暑苦しい中にも希望と明るさを感じさせる⑪のクワイアは作品のエンディングにぴったりですね。

リードギターに関しては師匠の屍忌蛇が一撃必殺のプレイ(特にVOLCANOの1st「VIOLENT」は凄かった)だとすれば、「慟哭の剣」の異名を持つIRONはネオクラシカル色も加味した泣きのギターが楽曲全編を包み込むという印象で僕のツボを突いてくれます。また本作のリードボーカルを担当するJunはキャップとサングラスに短パンというメタルシンガーらしからぬブックレット写真とは裏腹に、井上 貴史(Vo/CONCERTO MOON)や本作リリース当時はDOUBLE DEALERで活動していた下山 武徳(Vo/ex-SABER TIGER、SIXRIDE)タイプのパワフルシンガーで本作の実直なメタリックチューンとの相性も良好ですね。このバンドにはハイトーン系より彼のようなシンガーが合うと思います。そんなJunのボーカルが若干不安定に思える部分があったり、⑩のピアノアウトロが短すぎて余韻に浸れなかったりと詰めの甘さを感じる場面もありますが、2002年から地道な活動を続けてきて遂にデビューを果たした1枚としては十分なクオリティだし、僕が好きなタイプの音楽だということに間違いありません。ただ、ブックレットや歌詞カードにスペルミスが多いのは気になりました。⑪の歌詞カードに「varuaburu life」と記載されている箇所は、どう考えても「valuable life」が正しいだろうし、御橋のフェイバリットアルバム「METROPOLIS PART2」は「DREAM THERTER」ではなく「DREAM THEATER」の作品でしょう。歌詞を強引なカタカナ読みにした「varuaburu」には思わず「それはちゃうやろ!」とツッコミを入れてしまいました(苦笑)。

【音源紹介】
・Brave Heart

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こんばんは。
コメントをありがとうございます。
東京でLIGHTNINGのライブを体験されたのですか。僕は長い間ライブ参戦から遠ざかっているので羨ましいです。しかもバンドが観客を魅了していたとのこと、一度彼らのライブを見てみたいものです。「BRAVE HEART」と「FIVE RINGS」でリリース間隔が空いていましたが、これからはもっと精力的に活動してくれると嬉しいですね。
本作を聴くまで、僕の中でクサメタルといえばNOCTURANL RITES「THE SACRED TALISMAN」、DARK MOOR「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」の2枚という印象でしたが、このアルバムはそれらと肩を並べるクサメタルの名盤だと思っています。

  • 投稿者: よしよ
  • 2010/11/15(月) 01:14:53
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  • 投稿者: -
  • 2010/11/14(日) 02:25:40
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