BRAINS BEAT BEAUTY「FIRST CAME MOSES, NOW THIS… 」(1997)

  • 2014/07/05(土) 00:00:00

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【No.400】
★★★★★(1998)

スウェーデンの男性ポップデュオBRAINS BEAT BEAUTYが1997年に発表した1stアルバムにして現時点で唯一の作品。中心となっているのはGoran Danielsson(Vo)なる人物で、その相棒を務めるのは本作リリース当時は活動休止中だったEUROPEのドラマーIan Haugland、またMic Michaeli(Key/EUROPE)も数曲に参加しています。ライナーノーツによるとグループ名は「知は美に勝る」という慣用句「BRAINS BEFORE BEAUTY」のBEFOREをBEATに置き換えたもので「ルックスだけのグループより、素晴らしい音楽をやってる俺達の方が売れるに決まってる!」という意味が込められているようです。確かに中心メンバーの2人はイケメンという言葉とは無縁のオジサマなので言い得て妙なネーミングかもしれません(笑)。

僕はBURRN!誌上で藤木さんが本作を取り上げていたのがきっかけで彼等のことを知り軽い気持ちで買ってみたのですが、いざ聴いてみるとMY琴線に触れまくりなメロディの数々に圧倒されました。BRAINS BEAT BEAUTYサウンドにとって重要なファクターであるストリングスで幕を開ける①Where Broken-Hearted People Go、バッキングで流麗に舞うピアノが印象的な②Live At The Opera Houseの時点でかなりの手応えを感じていましたが、本作の本領が発揮されるのはそれ以降でした。ゆったりとしたメロディがとにかく心地よい③Shine A Light、抜群の歌メロセンスが光るミディアムチューン④I Close My Eyes、30秒足らずの小インスト⑤Politicsを挟んでこれまでとは打って変わってポップに弾ける⑥Open Heart、Micが奏でるピアノによるイントロの時点で名曲認定の極上バラード⑦Heroesと続く流れは超強力。⑧Tiger's Eyeではこちらが「ギョッ」となるくらいコミカルなテクノサウンドを導入していたり、⑦までが素晴らしすぎるためアルバム後半で少しテンションが下がり気味だったりしますが本編ラストをバラード⑪Steinway & Sons And Meで綺麗に締めくくっている点はお見事。それに加えてアカペラで魅せてくれる⑫Hurry Home、軽快なポップソング⑬Life In The Undergroundといったボーナストラックにも抜かりはありません。ちなみに本作はコンセプトアルバムだそうですが、情報が少ないためその内容はよくわかりません(歌詞を読む限り恋愛ストーリーのようです)。

そんな素晴らしい楽曲を歌うGoranの低音域メインで深みがあるボーカル、それを包み込むストリングスアレンジと効果的に配されたバックのハーモニーや女声コーラスが曲の更なる魅力を引き出すことに成功しているし、④などで顕著なMikael Larsson(G)の情感に満ちたプレイもいいですね。僕はYNGWIE MALMSTEENHELLOWEENがきっかけでHR/HMを聴くようになり、中でも北欧のアーティストが出す音が好きでいろいろ聴き漁りましたが本作は北欧哀メロハードポップの名盤MIKAEL ERLANDSSON「THE 1」(1995)ERIKA「COLD WINTER NIGHT」(1990)に勝るとも劣らない1枚だと思っています。それだけに、これほどのアルバムが現在廃盤だという事実が信じられません。ビクターから発売されていた国内盤を見ると①に「彷徨うハート」という邦題が付けられていて、当時はそれなりに注目されていたことが窺える節もあるんですけどね…。

【音源紹介】
・Where Broken-Hearted People Go

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