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HELLOWEEN「RABBIT DON’T COME EASY」(2003)

  • 2008/10/22(水) 07:59:58

RABBIT DON’T COME EASY
【No.058】
★★★(2003)

ジャーマンメタルの始祖HELLOWEENの記念すべき10枚目のアルバム。前作「THE DARK RIDE」でバンドのブレインWeikie(G)との音楽的趣向の違いが決定的となったRoland Grapow(G)Uli Kusch(Ds)がバンドを離れ、新メンバーとして若きギタリストSascha Gerstner(G/ex-FREEDOM CALL)、本作限りのレコーディングメンバーとしてMicky Dee(Ds/MOTORHEAD)が大半の曲でプレイする(このドラミングがまた凄まじい)という体制で作られています。HELLOWEENのダークサイドを担っていたRolandが抜けただけで、バンドの雰囲気がここまで変わるのかと驚いてしまう程、「躁」の空気が支配的な作風ですね。

注目すべきはSaschaの本作への貢献度の高さ。これまでHELLOWEENでプレイしたどのギタリストよりも、テクニックと安定感を兼ね備えているのに加えて、ソングライティング能力にも長けた彼はHELLOWEENのギタリストとしては最適の人材だと思います。彼の携わった4曲がどれもいい出来なだけでなく、②Open Your Lifeなんかはメロディックパワーメタルのお手本のような仕上がりとなってるのが頼もしい。前作では今ひとつ精彩を欠いたAndy Deris(Vo)の楽曲もパワー漲る①Just A Little Signや「MASTER OF THE RINGS」(1994)収録のPerfect Gentlemanを連想させる歌もの④Never Be A Starなど良くできているし、Marcus Grosskopf(B)によるヘヴィかつメロディックな⑨Hell Was Made In Heavenもグッド。前作の段階で完成していたというWeikie作の③The Tune、⑧DoYou Feel Goodの2曲はダークな前作に収録されなかったのも納得できる躁なメタルを体現したHELLOWEENらしい楽曲です。

このアルバムを聴く限りギタリストの交代はプラスになったと思うし、「MASTER OF THE RINGS」と「THE TIME OF THE OATH」(1996)をミックスさせたような本作は、久々にHELLOWEENによるHELLOWEENらしいアルバムになったと思います。前作のSalvationや過去のアルバムにあったようなキラーチューンがないため小粒な印象はありますが、前作に漂っていた不安感を振り払ってくれるような快作です。こういう明るくも、攻撃的なヘヴィメタルをHELLOWEENには追求してもらいたいですね。

【音源紹介】
・Open Your Life

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この記事に対するコメント

アルちんさん

前作「THE DARK RIDE」が個人的にイマイチだったのに対して本作は僕がこのバンドに期待する明るくわかりやすい作風だったと思います。世間的には可もなく不可もなく…というイメージがあるようですが結構好きなアルバムです。楽曲の出来にややムラがあるような気もしますが…。今にして思えば、前作発表後に大きなメンバーチェンジがあったのでバンドとしては新体制での試運転的な側面があったのかもしれませんね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2012/01/30(月) 22:06:12
  • [編集]

こんばんは~

 ヘヴィな楽曲が多かった前作・前々作に比べて、確かに明るい楽曲が多いなぁという印象ですね。
 もう①Just A Little Signからニンマリですよ、②OPEN YOUR LIFEも明るく人気出そうな曲ですし、Weikie節炸裂な③The Tuneはいいんですが、前々作のLAVDATE DOMINVMって曲と似てるような…まぁ同じWeikie作だから良いんですw ④Never Be A Starはよしよさんのおっしゃる通り私もイントロでPerfect Gentlemanを思い出してしまいました(笑)⑥SUN 4 THE WORLDは不思議な中毒性がw 唯一のバラード⑦DON'T STOP BEING CRAZYはAndyのソロでありそうな曲ですがホッと一息といった所、⑨HELL WAS MADE IN HEAVENはサビメロが良い、個人的にこの曲で終わって欲しかった⑪LISTEN TO THE FLIESと、一回目聴いた時は「キラーチューンが無い!」と思ってしまいましたが、聴けば聴くほど良い感じになってくるアルバムですね!

  • 投稿者: アルちん
  • 2012/01/28(土) 23:46:30
  • [編集]

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