NOCTURNAL RITES「TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION」(1997)

  • 2013/02/24(日) 00:00:00

TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION
【No.365】
★★★(1997)

デビュー作「IN A TIME OF BLOOD AND FIRE」(1995)では粗削りな部分があったものの、類い稀なるメロディセンスを凝縮した楽曲群がメロパワマニアの間で好評を博したNOCTURNAL RITESの2ndアルバム(邦題はなぜか「エンド・オブ・ザ・ワールド」)。このバンドの作品の中で僕が最初に聴いた1枚でもあります。後にバンドの看板ギタリストとして名を馳せるNils Norbergを迎えた本作は軽めのサウンドプロダクション、独特な味わいがあるものの上手いとは言えないボーカル面の弱さを強力なクサメロが補うという図式はデビュー作と同じながら確かな成長が感じられる良盤に仕上がっていますね。

軽快に疾走し和音階と共にフェードアウトしていく①Dark Secretこそオープニングとしては若干パンチに欠けますが、その後はバンド初期を代表するクサ疾走チューン②Lost In Time、サビメロから放たれる並々ならぬクサさと哀愁が堪らない③Test Of TimeHELLOWEENのコミカルサイドに通じる明朗なメロディがインパクト大な④Change The Worldの流れに魅了されました。特に③は初めて聴いた時から口ずさめてしまうほどのメロディが秀逸。アルバム中盤以降はYNGWIE MALMSTEEN的な⑤End Of The World、⑧Pentagramや勇壮でスケール感のある曲調の中でギターが咽び泣く⑦Warriors Returnに胸を熱くなるし、後半にややテンションが落ちて来たかなと思っていたところに登場するパッヘルベルのカノンをアレンジしたイントロから7分に及ぶクッサクサな世界へ誘ってくれるキラーチューン⑩Ring Of Steelで本編を締める構成にやられました。

また日本盤ボーナストラックの3曲どれもがオマケにしておくには勿体ない出来だというのも好印象。特に⑬Living For Today(Demo)はデモ音源ではなく正式なテイクを聴きたいと思ってしまうほどです。僕が勝手に「クサメタルの教科書」に認定している次作「THE SACRED TALISMAN」(1999)での化けっぷりを考えると発展途上にあるのは否めませんが、個々の楽曲やフレーズが生み出す感動の瞬間最大風速は本作の方が上かもしれません。特に③と⑩は個人的にこのバンドを代表する名曲だと思っています。ちなみに本作の輸入盤はジャケットと曲順が異なっていて⑩がオープニングに配されていたり国内盤ボーナスの⑬が未収録だったりしていましたが、デビュー作との2枚組再発盤「LOST IN TIME」(2005)では曲順は従来のままで日本盤と同じ全13曲となっています。

【音源紹介】
・Test Of Time

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X(Peke)さん

こんばんは。NOCTURNAL RITESは現時点での最新作「THE 8TH SIN」に至るまでの間に何度か化けたバンドだと思いますが、本作がその第一段階と言えそうですね(僕の中で最大の化けっぷりは4th「AFTERLIFE」ですが)。デビューアルバムは聴き手を選ぶB級メタルで僕も完全に後追いで聴きましたが、本作の収録曲はまだ粗削りなら耳にした瞬間に大きなインパクトを残す「何か」があると思います。
2、3年前から新作情報はチラホラ入ってきてはいるもののリリースには至っていない彼等の新作が早く聴きたい今日この頃です。

  • 投稿者: よしよ
  • 2013/02/27(水) 22:34:09
  • [編集]

この前のアルバムが雑誌では好評だったものの、個人的にはかなり厳しく感じられていたため、国内盤が出ても食指が動かなかったんです、最初。

所が、FMのラジオ番組ですかね、このアルバムの1曲目が掛かったんです、そしたら、こう、体の中からぐわーっと血が沸騰するみたいな、何とも言えない嬉しさを感じました。このアルバムで、ノクタは化けたと思います。クサメタルと思いますが、それを超越した魅力もいっぱいあると思います。

  • 投稿者: X(Peke)
  • 2013/02/27(水) 01:29:09
  • [編集]

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