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【CD購入録】DUAL ALTER WORLD「ALTER EGO」(2019)

  • 2019/09/28(土) 00:00:00

【CD購入録】
ALTER EGO
DUAL ALTER WORLD「ALTER EGO」(2019)

テクノ/トランスサウンドとメロデスを融合させたスタイルで注目を集め、今年に約8年振りとなるフルアルバムを発表したBLOOD STAIN CHILDのソングライターRyuとメタル好きの声優、小岩井 ことりが結成したDUAL ALTER WORLDの1stアルバム。声優と仕事をする機会の多かったRyuが小岩井にオファーしたことがきっかけで誕生したそうです。音楽性としては声優にしては珍しいグロウルも取り入れたメロディックメタルでBLOOD STAIN CHILDとは一味違う仕上がりになっています。シンフォアレンジを纏いながら激しく疾走したり、優しいメロディを聴かせたりするサウンドは僕好みだし、小岩井の歌唱についても流石の安定感と表現力を誇っていて異なる声色を駆使した③CONSOLE1などは声優シンガーとしての強みが表れていると思います。また本作は「遠い未来の世界を舞台に暗殺者の少女が壊れたアンドロイドと出会うことで心境が変化していく」というコンセプトアルバムで、シナリオパートがほぼ1曲置きにUAD 01〜08としてトラックを分けて収録してされているため全19曲という曲数の多さが目に付くものの実際の楽曲パートとしては11曲というボリュームです。セリフパートについては「声優、小岩井 ことりの本領発揮」という印象で思わず聞き入ってしまいます。語りでストーリーを説明するという手法はDRAGON GUARDIANを彷彿とさせますが、曲中にセリフが入り場面説明をしていたDRAGON GUARDIANに対してDUAL ALTER WORLDは楽曲とシナリオがトラック毎に分かれているので曲だけをピックアップして聴けるというのもいいですね。声優がリードボーカルのため色眼鏡で見られるかもしれませんが僕はかなり気に入っています。

【CD購入録】CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)

  • 2019/09/23(月) 00:00:00

【CD購入録】
FOREVER WILD
CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)

2019年9月に初来日公演が決定しているスウェーデン産メロディアス・スリーズロックバンドCRAZY LIXXの6作目。前作「RUFF JUSTICE」(2017)ではメロディ重視の姿勢を打ち出した一方、やや大人しくなったように感じられた彼等でしたが今回は荒々しさも戻ってきていてバンドの持ち味を総括するかのようなサウンドに仕上がっています。シンガロングを誘うコーラスで幕を開ける①Wicked、適度な疾走感とともに駆け抜けるドライヴィングチューン②Break Out、キャッチーなメロディが楽しめる③Silent Thunderという冒頭の3曲(全てMVが制作されています)で掴みはOK。またアルバム後半も充実の歌メロが光る⑦It's You、メジャー感に溢れたバラード⑧Love Don't Live Here Anymoreと来てCRAZY LIXXらしさ全開の⑨Weekend Lover、⑩Never Die (Forever Wild)というハードチューンで締めくくる構成もいいですね。この手のバンドではHARDCORE SUPERSTAR、RECKLESS LOVEと並ぶお気に入りだし、安定感(ハズレ作品の無さ)という点ではCRAZY LIXXがナンバーワンかもしれません。

【CD購入録】THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)

  • 2019/09/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
ZOKUSHO.jpg
THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)

2009年に7作目「REVOLVE」をリリースして以降、一向に新作発表の動きが見えないDANGER DANGERBruno Ravel(B)、Rob Marcello(G)と2代目シンガーとしてDANGER DANGERに在籍していたPaul Laine(Vo)が結成したTHE DEFIANTSの2ndアルバム。「ZOKUSHO」というタイトルを初めて聞いた時はどういう意味なのか不思議に思っていましたが日本語の「続章」だったんですね。THE DEFIANTSは1枚限りのプロジェクトではなく、この先も続いていくということでしょうか。セルフタイトルの前作は近年、メロディックロックを聴く機会が減ってきている僕にとっても素晴らしい作品だったのですが、今回も高品質な1枚に仕上がっています。先行で音源が公開されていた③Hollywood In Headlights、④Fallin' For You、⑦U X'd My Heartは流石の出来だし、お洒落なムード漂う⑤Hold On Tonightや爽やかなメロディが心地よい⑨Stayも気に入っています。メロディの充実度という意味ではデビュー作に及ばないものの今回も楽しめそうです。Bruno RavelとRob MarcelloはTHE DEFIANTSでの活動が順調そうだし、DANGER DANGERの現シンガーTed PoleyはソロやTOKYO MOTOR FISTで忙しそうなのでDANGER DANGERの再始動はまだ先になりそうですね…。

【CD購入録】FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)

  • 2019/09/15(日) 00:00:00

【CD購入録】
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FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)

1998年結成のベテランメロパワバンドFREEDOM CALLの10作目。前作「MASTER OF LIGHT」(2016)で久々に彼等のアルバムを聴き、「ハッピーメタル」という言葉がぴったりのポジティブで明るいサウンドに魅了され今回も楽しみにしていました。いきなりキャッチーなサビから曲が始まる①111、疾走感に溢れた②Spirit Of Daedalus、前作のMetal Is For Everyoneとはタイプの異なるガッツィーなメタル讃歌③M.E.T.A.L.という先行で公開されていたナンバー3連発という冒頭の畳み掛けがまず強力です。それ以降もポップサイドにスポットを当てた④Ace Of The Unicorn、⑦One Step Into Wonderlandやクサメロ疾走曲⑥Fly With Us、⑨Wheel Of Timeなどお気に入り曲は多いですね。HELLOWEENが80年代に「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」で確立した明朗快活でキャッチーなジャーマンメタルというスタイルを今や本家以上にわかりやすい形で提示しているのがFREEDOM CALLと言えるのではないでしょうか。前作同様、今回も愛聴盤になりそうです。

【CD購入録】NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)

  • 2019/09/10(火) 00:00:00

【CD購入録】
WELCOME TO PARADISE
NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)

メールひとつでTWILIGHT FORCEから解雇通告を受けた(本人談)というChristian Eriksson(Vo)CELLADOR、POWERQUESTといったメロパワバンドに在籍していたBill Hudson(G)が結成したNORTHTALEの1stアルバム。これが清々しいほどの欧州メロディックメタルで⑫If Angels Are Realを筆頭に90年代STRATOVARIUSからの影響を強く感じますね。ポジティブなギターメロディで勢いよく始まる①Welcome To Paradiseで幕を開けるや②Higher、③Follow Meと矢継ぎ早にスピードチューン繰り出す畳み掛けで掴みはバッチリです。その他にも⑦Shape Your Reality、⑨Siren's Fallそして前述の⑫といった疾走曲がアルバムの肝になっているのは事実ながらバラードもなかなか良いし、力強くもリズミカルなサビが耳に残る④The Rhythm Of Life、LAメタルまたはバッドボーイロックと表現できそうな異色ナンバー⑧Everyone's A Starもあって緩急がつけられているのも好印象。現時点ではNORTHTALEならではの突出した強みは感じられませんがメロパワファンは聴いておいて損はない1枚だと思います。

【気になるCDリスト】2019年9月

  • 2019/09/05(木) 00:00:00

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CRASHDIET「RUST」(2019)9月11日発売予定

シンガーがなかなか定着しないイメージがあるスウェーデンのスリージー/グラムロックバンドCRASHDIETの5作目。今回もボーカルが交代していてGabriel Keyesなる人物を迎えています。

Idiots
We Are The Legion
Reptile
Rust

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THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)9月11日発売予定

バンド名を冠したデビューアルバムが素晴らしいメロディックロック作品だったTHE DEFIANTSの2nd。今回も元/現DANGER DANGERのメンバー3人を擁するというキャリアに裏打ちされた高品質な1枚になってそうですね。

Fallin' For You
Hollywood In Headlights
U X'D My Heart

HEAVY METAL RULES
STEEL PANTHER「HEAVY METAL RULES」(2019)9月27日発売予定

LAメタルサウンドに下ネタ全開の歌詞を乗せる作風が特徴のSTEEL PANTHERの5作目。前作「LOWER THE BAR」(2017)がこのバンドにしては物足りなさを感じましたが、先行で公開されている本作収録曲を聴く限りなかなか良さげです。

All I Wanna Do Is Fuck (Myself Tonight)
Always Gonna Be A Ho

【気になるCDリスト】
ANTHEM「NUCLEUS」(2019)
Black Empire
Immortal Bind

ASOMVEL「WORLD SHAKER」(2019)
World Shaker
True Believer

THE BRINK「NOWHERE TO RUN」(2019)
Break These Chains
Save Goodbye
Are You With Me

BLOODBOUND「RISE OF THE DRAGON EMPIRE」(2019)
Slayer Of Kings
Rise Of The Dragon Empire

CONCERTO MOON「OUROBOROS」(2019)
Change My Heart

CRASHDIET「RUST」(2019)9月11日発売予定
Idiots
We Are The Legion
Reptile
Rust

CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)
Wicked
Break Out

THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)9月11日発売予定
Fallin' For You
Hollywood In Headlights
U X'D My Heart

DUAL ALTER WORLD「ALTER EGO」(2019)9月18日発売予定
chaos effect

ECLIPSE「PARADIGM」(2019)10月2日発売予定
United
Viva La Victoria

THE FERRYMEN「A NEW EVIL」(2019)10月9日発売予定
A New Evil

FIND ME「ANGELS IN BLUE」(2019)
No Tears In Paradise
True Believer

FIRST SIGNAL「LINE OF FIRE」(2019)
Tonight We Are The Only
Born To Be A Rebel

FORTUNE「II」(2019)
Freedom Road
Shelter Of The Night

FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)
111
Spirit Of Daedalus
M.E.T.A.L.

GALNERYUS「INTO THE PURGATORY」(2019)10月23日発売予定NEW

GRAND MAGUS「WOLF GOD」(2019)
Wolf God
Brother Of The Storm

HELLOWEEN「UNITED ALIVE IN MADRID」(2019)10月2日発売予定NEW
Halloween
Pumpkins United

KELLY SIMONZ「UNLIMITED NEOCLASSICISM」(2019)11月6日発売予定

LEVERAGE「DETERMINUS」(2019)
Burn Love Burn
Wind Of Morrigan

MAJESTICA「ABOVE THE SKY」(2019)
Above The Sky
Rising Tide
Night Call Girl

NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)
Higher
Shape Your Reality
Sirens' Fall

PALADIN「ASCENSION」(2019)
Awakening
Shoot For The Sun

SABATON「THE GREAT WAR」(2019)
Bismarck
Fields of Verdun
The Red Baron
Great War

SKELETOON「THEY NEVER SAY DIE」(2019)
They Never Say Die
I Have The Key

SOTO「ORIGAMI」(2019)
HyperMania
Origami
BeLie

STARBREAKER「DYSPHORIA」(2019)
Pure Evil
How Many More Goodbyes

STEEL PANTHER「HEAVY METAL RULES」(2019)9月27日発売予定
All I Wanna Do Is Fuck (Myself Tonight)
Always Gonna Be A Ho

TIMO TOLKKI'S AVALON「RETURN TO EDEN」(2019)
Promises (feat. Todd Michael Hall)
Hear My Call (feat. Anneke Van Giersbergen)
Godsend (feat. Mariangela Demurtas)

中島 卓偉「GIRLS LOOK AHEAD」(2019)
「大器晩成」

摩天楼オペラ「HUMAN DIGNITY」(2019)
トレイラー

SCRAMBLED SOUL CIRCUS「SCRAMBLED COLORS」(2015)

  • 2019/09/01(日) 00:00:00

Scrambled Colors
【No.534】
★★★★★(2015)
年間ベスト2015年第1位

LIGHT BRINGER、ART OF GRADATIONで類稀なるメロディセンスを発揮していたKazu(G、Vo)TEARS OF TRAGEDYの女性ボーカルHaruka、元CROSS VEIN〜OCTAVIAGRACEYouske(B)と立ち上げたポップロックバンドSCRAMBLED SOUL CIRCUSの1stにして唯一のアルバム。当初は3人によるユニットとして活動、そこにSeiya(G)、Satoru(Ds)という元LIGHT BRINGER〜ART OF GRADATION組が加わったことでバンドへと発展し、SCRAMBLED SOUL CIRCUSという名前もその頃に決まったそうです。アルバム発表時には残念ながら脱退しているもののReanne(Key/ART OF GRADATION)も在籍していたようなので、アルバム1枚のみで解散してしまったART OF GRADATIONの別形態または発展形と呼んでいいのかもしれません。

サウンド的にはART OF GRADATION以上にHR/HM度は減退していて、より幅広い層にアピールできそうなハードポップとなっていてLIGHT BRINGERとの共通点は少ないですね。⑨「ハミング♪」のメロディに壮大なアレンジを施した序曲①Scrambled Soul Orchestraから勢いのあるギターで幕を開ける②「旅立ちの唄」でアルバムはスタート。爽やかなピアノの音色と共に駆け抜ける③”Shiny、先行でMVも制作された④WIND!!と、ここまではポジティブな雰囲気に溢れた楽曲が続きます。ちなみに④はART OF GRADATION「CONCENTRATION」(2013)収録の名曲SKY!!に通じる世界観がありますね。ここまでの軽やかな曲調から一転して⑤Hide myselfは重厚かつシンフォニックなナンバーで翳りのあるメロディが素晴らしいし幻想的なアコースティックバラード⑥「オリオンの夜」、本作で最もハードな
⑦Re:START
、タイトルからして③と対になっていることを感じさせる哀愁のミドル⑧Shade"と続く流れは強力です。終盤も明るいメロディが弾ける⑨、作品の締めくくりに相応しいスケール感がある⑩「Dream State~親愛なる仲間達へ~」も含めてKazuのメロディが好きな僕の期待にしっかりと応えてくれる1枚となっています。

そんなKazuが生み出す珠玉のメロディを歌うHaruka嬢の存在も大きいですね。Fuki(Vo/LIGHT BRINGER)のような圧倒的なパワーはありませんが声そのものに宿る翳りというか、不思議な魅力があって聴き惚れてしまいます。またTEARS OF TRAGEDYよりもソフトな路線ということもあってか低音域で歌う場面が多く、Harukaの新しい一面を見たような気もしますね。ただ歌詞については⑨で飛び出す「ルンルン ハミング〜♪」を筆頭に歌詞に登場する人物の年齢層が10代〜20代前半のように思えるのでアラフォーの僕としては赤面ものの内容が多くHR/HMリスナーにとっても好みが分かれそうです。CROSS VEIN、LIGHT BRINGER、TEARS OF TRAGEDYといった国内屈指のメタルバンドに在籍していた(している)メンバーによるバンドとは思えないほど軽いサウンドですがハードポップも好んで聴く僕のようなリスナーにとっては間違いなく名盤ですね。KazuはLIGHT BRINGER脱退後にART OF GRADATION、SCRAMBLED SOUL CIRCUSと立て続けにバンドを立ち上げたものの、本作を最後に表舞台から姿を消してしまっているのが残念…。いつか復活してもらいたいですね。

【音源紹介】
WIND!!