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DOLL$BOXX「DOLLS APARTMENT」(2012)

  • 2019/05/30(木) 00:00:00

DOLLS APARTMENT
【No.531】
★★★★★(2013)

リードシンガーのArmmyが体調不良のため脱退してしまうという危機に直面したガチャピンことGACHARIC SPINのツアーにFuki(Vo/LIGHT BRINGER)がサポートボーカルとして参加したことがきっかけで誕生したDOLL$BOXXの1stアルバム。「ガチャガチャな4人が作り出す高速スピンサウンド」を掲げるGACHARIC SPINとアニソンテイストもあるメロディックメタルを聴かせるLIGHT BRINGERが合体することでどんなケミストリーが起きるのか興味津々でしたが、期待を裏切らない仕上がりとなっています。基本的にはガチャピン寄りの音楽性でありつつ、両バンドに共通する「音を詰め込んだ濃密なサウンドスタイル」はしっかり継承(というか更に強化)されているし、それに負けじとFuki嬢のボーカルも声を張り上げて歌う場面が多くて圧倒されます。

そんなパワー漲るアルバムを象徴するかのようにグロウルも交えながら畳み掛けてくる①Loud Twin Stars、キャッチーな掛け声パートで一緒に歌いたくなる②Merrily High Go Roundで掴みはバッチリ。Fukiの凄まじい声量に改めて感心させられる③Take My Chanceもインパクトがあるし、FチョッパーKOGA(B)のベースラインが気持ちいい④monopolyも好きですがそれ以降は更に強力です。曲名通りの勇ましさを感じさせる⑤「ロールプレイング・ライフ」、Fukiの絶品歌唱が堪能できるモダンバラード⑥fragrance、本作では最もメタリックな疾走ナンバー⑦KARAKURI TOWNを経て、外部ライターによる曲ながらサビメロが絶品なキラーチューン⑧「おもちゃの兵隊」に至る流れが素晴らしいですね。それまでの濃厚な楽曲とは対照的にシンプルな曲調が光る⑨Doll’sBoxも締めくくりに相応しいと思います。GACHARIC SPINのリメイク⑩「ヌーディリズム($ヴァージョン)」はボーナストラックのような位置付けでしょうか。

正直なところ聴き始めの頃は無機質なサウンドプロダクションに違和感があったし、押しまくるスタイルに聴き疲れやFukiの低音域にぎこちなさを感じたりしていたものの、それ以上に魅力的な楽曲群にねじ伏せられてしまいました。ただ⑩の歌に関してはFukiだと余裕がありすぎて、オリジナルでオレオレオナ(Key、Vo)はな(Ds、Vo)のツインボーカルが醸し出す独特の緊迫感が肝だと思っていた僕としては原曲の方が好きですね。といいつつもGACHARIC SPINのどの作品よりも好きだし、LIGHT BRINGERのアルバムと比較しても名盤「SCENES OF INFINITY」(2013)に次ぐお気に入り盤となっています。個性的な5人のメンバーが一体となって迫ってくるDOLL$BOXXサウンドは数あるガールズバンドの中でも一際輝いていますね。また本作の全10曲うち⑩を除く9曲のMVが制作されている辺りにレーベル側も力が入っていることが窺えます。

【音源紹介】
「おもちゃの兵隊」

【CD購入録】MYRATH「SHEHILI」(2019)

  • 2019/05/25(土) 00:00:00

【CD購入録】
SHEHILI.jpg
MYRATH「SHEHILI」(2019)

2016年にリリースした4th「LEGACY」が好評を博しLOUD PARK16で初来日を果たしたチュニジア出身のプログレッシブメタルバンドMYRATHの5作目。僕も前作を聴くまでこのバンドのことはノーマークでしたが、「LEGACY」が年間ベストに選出するほどのお気に入り盤だったので本作には期待していました。バンドの根幹をなすエスニックなサウンドとプログレメタルの融合によって生み出されるMYRATHらしさは健在で、即効性が高い作風と言えないのは今回も同じながらリピートするうちに独特の世界観に引き込まれます。一撃必殺のキラーチューンというよりはMYRATHならではのサウンドにじっくり浸りながら楽しむ1枚という感じでしょうか。聴き始めの頃は「今回はイマイチかも…」と思っていましたが今ではかなりヘビロテしています。お気に入りはZaher Zorgati(Vo)Roy Khan(Vo/CONCEPTION、ex-KAMELOT)のようなディープボイスを響かせる⑨Stardustですね。デビュー当初からプロデューサーとして関わっているKevin Codfert(Key/ex-ADAGIO)、今や現代HR/HMシーンきってのプロデューサーとなったJens Bogrenらが手掛けたサウンドプロダクションもお見事。これからが非常に楽しみなバンドです。

【CD購入録】JUPITER「ZEUS~LEGENDS NEVER DIE~」(2019)

  • 2019/05/20(月) 00:00:00

【CD購入録】
ZEUS~LEGENDS NEVER DIE~
JUPITER「ZEUS~LEGENDS NEVER DIE~」(2019)

このブログでも紹介したことのあるヴィジュアル系メタルバンドVERSAILLESが2012年に活動休止後、元メンバーが2013年に立ち上げたJUPITERの3rdアルバム。VERSAILLESの演奏メンバー4人がJUPITERを結成、ボーカルのKAMIJOはソロ活動をしていたことは知っていましたがどちらもこれまで聴く機会を逃していました。僕がJUPITERに注目するようになったのはCONCERTO MOONの元シンガー久世 敦史(JUPITERではKUZE名義)が加入したこと、コメント欄でお薦めいただいたB!13さんを始め、各所で評価が高かったのがきっかけです。今回のアルバム以外は聴いていませんが率直な印象としてはヴィジュアル系っぽさは希薄で、メロディックメタルの好盤という感じでしょうか。序曲の①New World Orderから②Theory of Evolution、③Beyond the Horizonという疾走曲に繋がる流れはメロパワ好きとしては熱くなるし、ごった煮感のある④Drastic NightAMARANTHE風のモダンな⑤SHOW MUST GO ONなど幅の広さも見せてくれるのも好印象。そして極め付けは11分に及ぶエンディング曲⑬Zeus:Ⅰ.Legend Never Die / Ⅱ.Conversations with Godで、GALNERYUSを想起させる勇壮でクサいメインメロディを前半はスピーディーに、後半は大仰に聴かせる展開に引き込まれます。メインソングライターのHIZAKI(G)曰く、日本を代表するメロスピバンドを目指しているそうですが、そうなり得る可能性は十分あると思うのでこれからも注目したいですね。

【CD購入録】JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)

  • 2019/05/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
WINDS OF CHANGE
JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)

ここ最近はPRIDE OF LIONSに加えてPETERIK/SCHERER、SCHERER/BATTENなど複数のプロジェクトで精力的な活動を見せているJim Peterik(G/ex-SURVIVOR)JIM PETERIK & WORLD STAGE名義として19年振りに完成させた2作目。このプロジェクトはゲストシンガー達がJimの曲を歌うという体制でDon Barnes (38 SPECIAL)、Dennis DeYoung(STYX) 、故Jimi Jamison(ex-SURVIVOR)、Kevin Cronin (REO SPEE DWAGON)、Toby Hitchcock(PRIDE OF LIONS)などJimと共演経験のある人選からLars Safsund(LIONVILLE、WORK OF ART)のように初共演と思われる人物まで多岐に渡った顔ぶれとなっています。90年代にHR/HMを聴くようになった僕としてはJimi Jamison、Lars Safsund、Toby Hitchcock以外は名前は知っているけれど作品を聴いたことがない歌い手が多いですね。とはいえキャリア的には申し分のない実力者揃いだし、Jimによる熟練の作曲術で生み出された曲はどれも確かなクオリティを備えているので心地よく聴ける1枚となっています。メロディアスな曲は勿論、⑨I Will What I Want、⑪Avalancheといったノリ重視のロックソングにもフックがあるのは流石ですね。

【CD購入録】TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)

  • 2019/05/11(土) 00:00:00

【CD購入録】
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TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)

Jim Peterik(G/ex-SURVIVOR)と組んだPRIDE OF LIONSでこれまでに5枚のアルバムをリリースしているToby Hitchcock(Vo)の2ndソロ作品。前作「MERCURY'S DOWN」(2011)ではErik Martensson(Vo、G/ECLIPSE、W.E.T.)が全面参加していたのに対して今回はDaniel Flores(Ds、Key/FIND ME etc)プロデュースの下、FRONTIERS RECORDS御用達のAlessandro Del Vecchio(Key)Marcus Nygren(Vo/STATE OF SALAZAR)、Michael Palace(Vo/PALACE)といったソングライターが曲を提供しています。ラインナップを見ただけで「ハズレはない」と確信できる顔ぶれですが中身の方もその期待を裏切りません。Tobyの伸びやかな高音を活かす溌剌としたサウンドが気持ちいい①No Surrender、②Promise Meの冒頭2曲と雄大なバラード③Show Me How To Liveを筆頭にメロディックロックの王道をゆく楽曲群がズラリと並びます。優等生過ぎる感があるのも事実ながらメロハー職人達と実力派シンガーが集結しただけあってクオリティは折り紙つきですね。

【気になるCDリスト】2019年5月

  • 2019/05/07(火) 00:00:00

LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX
GLORYHAMMER「LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX」(2019)5月31日発売予定

過去2作品でアンガス・マックファイフとその子孫が悪の魔道士ザーゴスラクスと戦いを繰り広げる物語を描いてきたGLORYHAMMERの第3章。今回は満を持して(?)バンド名を冠した曲Gloryhammerを収録しています。この曲は疾走感こそ抑えめながらバンドの武器であるクサさに溢れたメタルチューンだし、宇宙空間を飛んでゲットしたハンマーでミサイルに対抗するというMVの世界観も含めて今回も期待できそうです。

Gloryhammer

【気になるCDリスト】
ANTHEM「NUCLEUS」(2019)
Black Empire
Immortal Bind

BLOODBOUND「RISE OF THE DRAGON EMPIRE」(2019)
Slayer Of Kings
Rise Of The Dragon Empire

CONCERTO MOON「OUROBOROS」(2019)5月22日発売予定

CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)5月8日発売予定
Wicked
Break Out

THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)6月5日発売予定NEW

DEVIL WITHIN「DARK SUPREMACY」(2019)NEW
Flames of the End
トレイラー

FIND ME「ANGELS IN BLUE」(2019)
No Tears In Paradise
True Believer

FIRST SIGNAL「LINE OF FIRE」(2019)5月8日発売予定
Tonight We Are The Only
Born To Be A Rebel

FORTUNE「II」(2019)
Freedom Road
Shelter Of The Night

FUKI「MILLION SCARLETS」(2019)6月12日発売予定

GLORYHAMMER「LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX」(2019)5月31日発売予定
Gloryhammer

GRAND MAGUS「WOLF GOD」(2019)
Wolf God
Brother Of The Storm

GYZE「ASIAN CHAOS」(2019)7月10日発売予定NEW

JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)
Without A Bullet Being Fired feat. Mike Reno
Proof Of Heaven feat. Dennis DeYoung

JUPITER「ZEUS~LEGENDS NEVER DIE~」(2019)NEW
Zeus:Ⅰ.Legend Never Die
SHOW MUST GO ON
Theory of Evolution

KELLY SIMONZ「UNLIMITED NEOCLASSICISM」(2019)9月4日発売予定

LEVERAGE「DETERMINUS」(2019)
Burn Love Burn
Wind Of Morrigan

MARY'S BLOOD「CONFESSiONS」(2019)6月12日発売予定
Labyrinth of the Abyss

MYRATH「SHEHILI」(2019)
Dance
No Holding Back

SABATON「THE GREAT WAR」(2019)7月19日発売予定
Bismarck
Fields of Verdun

STARBREAKER「DYSPHORIA」(2019)
Pure Evil
How Many More Goodbyes

TIMO TOLKKI'S AVALON「RETURN TO EDEN」(2019)6月5日発売予定
Promises (feat. Todd Michael Hall)

TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)
Promise Me

TURILLI / LIONE RHAPSODY「ZERO GRAVITY - REBIRTH AND EVOLUTION」(2019)6月28日発売予定NEW
Phoenix Rising

摩天楼オペラ「HUMAN DIGNITY」(2019)
トレイラー

【CD購入録】SCHERER/BATTEN「BATTLEZONE」(2017)

  • 2019/05/02(木) 00:00:00

【CD購入録】
BATTLE ZONE
SCHERER/BATTEN「BATTLEZONE」(2017)

Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)に見出され、PETERIK/SCHERERでデビューを果たしたMarc Scherer(Vo)と、Michael JacksonJeff Beckとの共演経験もあるニューヨーク出身の女性ギタリストJennifer BattenによるプロジェクトSCHERER/BATTENの1stアルバム。作曲とプロデュースにはJim Peterikが関わっていることもあってPETERIK/SCHERERにも似た極上のメロディアスハード作品に仕上がっています。それだけでなくJenniferのフラッシーなギターをフィーチュアしているためPETERIK/SCHERERでは希薄だったハードなサウンドも楽しめるのが特徴ですね。心地よいドライヴ感を持った②Rough Diamond、ポップなメロディが弾ける③What Do You Really ThinkもさることながらMarcとJenniferも曲作りに関わったタイトル曲⑤BattleZone、泣きのギターが冴え渡る⑥It Cuts Deep、サックスの音色がいい味を出している⑦The Harder I Try、晴れ渡る青空が目に浮かぶ爽快チューン⑧Dreaming With My Eyes Wide Openが並ぶ後半の充実振りは流石の一言です。また⑨Space And TimeはJimが故John Wetton(Vo/ASIA、ex-KING CRIMSON etc)の2ndソロ「VOICE MAIL」(1994)に提供した名曲のリメイクという贅沢な内容となっています。正直なところ、ここ最近のPRIDE OF LIONSよりもこちらの方が好きですね。