【CD購入録】FUKI COMMUNE「WELCOME!」(2016)

  • 2016/06/29(水) 00:00:00

【CD購入録】
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FUKI COMMUNE「WELCOME!」(2016)

現代のジャパニーズメタル界を代表する女性シンガーのひとりFuki(LIGHT BRINGER、UNLUCKY MORPHEUS etc)初のソロアルバム(DVD付きの初回限定盤)を買いました。インストを含む全11曲中9曲はLIGHT BRINGERでも活動を共にしていたMao(Key)が作曲、Fukiが作詞していて⑥「朝な朝な」、⑦「狂い咲け雪月華」のみ外部ライターによる楽曲です。MaoはLIGHT BRINGERが活動休止する前のラストアルバム「MONUMENT」(2014)で大半の曲を手掛けていたので、その延長線上にある作品かとも思いましたがLIGHT BRINGERの質感を残しつつもアニソンっぽさが強いように感じますね。複数の曲がアニメ、ゲームのタイアップなのでそうなるのは自然だと思うし、Fukiの伸びやかな声はこの手の曲にマッチしています。デジタリーな序曲①Welcome to my dream -Instrumental-の後に配された②「月が満ちる前に」、③「輝く夜へようこそ!」、④I’ll never let you down!と続く即効性の高いアップテンポチューンとアルバム終盤を盛り上げるバラード調⑩「未来」、ラブリーテイストの強い⑪Sail on my loveなどが現時点でのお気に入りですね。期待値が高かったこともあり「これくらいはやってくれるはず」という想定の範囲内ではあるものの、しばらくはヘビロテ確定の1枚となりそうです。

ブログ開設8周年の御礼

  • 2016/06/25(土) 00:00:00

2008年6月25日に開設した当ブログは今日で開設8周年を迎えました。このブログを訪問してくださっている皆様、本当にありがとうございます。以前は3日に1回の更新を目標にしていたのに対して、今年に入ってからは4日に1回ペースが基本になり更新頻度が落ちてきていますが、これくらいが今の自分に合っているように思います。開設当初は毎日記事をアップした月があったり、新しいコーナーを考えたりしていたことを思うと最近は良くも悪くもブログが落ち着いてきましたね。

その一方でブログに「こんな機能を追加したい」「こんなコーナーを作ってみようかな」といった気持ちは漠然とあって今のところ関心があるのは
①ユーザータグを使って作品のジャンルやバンドの出身国、アルバムに参加している人物(例:Michael Kiskeが歌っている作品一覧)などからも記事が検索できるようにする
②僕にとって重要なバンドのバイオグラフィと個人的な思い出を記事にしたコーナーを新設する
③ミニアルバムや国内盤ボーナストラックなどにのみ収録されている大好きな曲を紹介する
④人気記事のランキングをブログ上に表示する
⑤アフィリエイトに挑戦してみる
といったところでしょうか。
すぐに行動に移すことは難しそうなので、いずれは…という感じですが備忘録として書き留めておきます。

話はガラリと変わって我が家の息子達(満年齢8歳と5歳)はよく食べ、よく遊び、よく怒られ(笑)ながら元気な日々を過ごしています。長男は小学校の1、2年生を対象としたキックベース教室に通っていて、今年はキャプテンに任命されたこともあって去年以上に張り切っています。6月25日の誕生日プレゼントはレゴを希望しているようなので、トイザらスへ行き好きなものを選ばせてみるつもりです(もちろん金額の上限設定をした上で/笑)。また長男は結構くじ運が良く先日も6月30日に甲子園で行われる阪神vsDeNA戦のチケットに当選したので2人で初めての野球観戦をしてこようと思っています。
次男はというと相変わらず自由人かつお兄ちゃん大好きっ子で、奥さんと長男が2人で出掛けた時などはすぐ「おにーちゃんは?」と聞いてくるほどです。そんな彼が自発的に興味を示しているのが料理で、奥さんや僕がご飯の支度をしているとよく見に来ます。先日「サクランボを洗って」とお願いしたらヘタをひとつずつ取ってお皿に綺麗に並べるという丁寧な仕事振りを見せてくれました。大雑把な性格だと思っていたので意外な発見でしたね(笑)。

まとまりのない記事になってしまいましたが今後もマイペースにブログの更新を続けていこうと思っていますので、これからもSILVERWING-舞い降りてきた音楽の記録-をよろしくお願いいたします! 今後のアルバム感想記事については再びJim Steinmanとタッグを組んで新作「BRAVER THAN WE ARE」を9月に発表予定だというMEAT LOAF、女性ボーカルKiKiの後任に男性のSAIKAを迎え、オフィシャルサイトもリニューアルしてシングル「NEXUS」を夏にリリース予定のBLOOD STAIN CHILDを取り上げていく予定です。

管理人の音楽遍歴

  • 2016/06/25(土) 00:00:00

1995年からHR/HMを愛聴している管理人の音楽遍歴をまとめておこうと思い、記事にしてみました。といっても、これは毎年の年間ベスト記事にある「1年を振り返って」の部分をコピペしただけの代物です。かなりの文章量になっていますが、ご興味のある方はどうぞ。

YNGIWE MALMSTEEN「ECLIPSE」から全てが始まった1995年
1995年は僕がHR/HMと出会った記念すべき年です。当時高校1年生だった僕は、音楽といえば爆風スランプ、Mr. CHILDREN、布袋 寅泰のアルバムを聴いたことがあるくらいでした。ちなみに初めて買ったCDは、爆風スランプの「涙2(LOVEバージョン)」です。この曲は今でも大好きですね。あとは定番のRunner、知る人ぞ知る名バラード「おおBEIJING」やMr. CHILDRENのTomorrow Never Knows、布袋 寅泰のPoisonもかなりリピートしていました。そんなJ-POPをかじるほどしか、音楽を聴いていなかった僕をメタルの世界へと導いてくれたのが、当時「週刊少年ジャンプ」で連載されていた「BASTARD! 暗黒の破壊神」(まだ続いていると知ってビックリ)です。この漫画のキャラクターの中のひとり、イングヴェイ・フォン・マルムスティーンという名前を見て「変やけどインパクトある名前やなぁ」と思ったのが全てのきっかけでした。2月の寒い日にたまたま立ち寄ったレンタルCD店でYNGWIE MALMSTEENの名前を見つけ、引き付けられるようにアルバムの中の1枚「ECLIPSE」(ジャケットで選びました)をレンタルして聴いてみることに。

衝撃的とは正にこのこと。Motherless ChildSave Our Loveの2曲を聴いて、こんなにカッコよくて美しい音楽があるのかと感動した僕は、YNGWIEの他のアルバムは勿論、JUDAS PRIEST、IRON MAIDEN、BLACK SABBATHなどなどメタル界の大御所バンドを始め、多くのアルバムを聴き漁ったものです。といっても、まだ高校生だったので、聴くのは全てがレンタル。じっくり聴くというよりは、流し聞きしては好きなバンドの曲をテープに録音するという感じですね。そんなこんなで僕のテープコレクションが増えていく中、繰り返し聴くことが多かったのがYNGWIE MALMSTEENとHELLOWEENでした。レンタルCDの日本語解説を読む中で、メタル専門雑誌BURRN!なるものがあると知った僕は本屋でBURRN!を立ち読みしては情報を集めるようになったのが夏頃。そんなBURRN!誌の中で、僕の好みに合う作品を紹介してくれていた(今でもそうです)のが藤木 昌生さんです。1995年に出会った藤木さん紹介の名盤は何といってもMIKAEL ERLANDSSON「THE 1」CLIF MAGNESS「SOLO」で、自分の好みに合った未知の音楽と出会う快感を知ったのもこの頃でした。

その後、YNGWIE MALMSTEENとHELLOWEENを皮切りにBLIND GUARDIAN、GAMMA RAY、FAIR WARNINGといったジャーマン勢、STRATOVARIUSROYAL HUNTなどの北欧系を好んで聴いていました。年の後半にはROYAL HUNTやROBBY VALENTINEといったキーボード主体のアーティストに夢中になっていましたね。惜しむらくはYNGWIE MALMSTEENよりも一世代前のRAINBOW、JUDAS PRIEST、IRON MAIDENといったバンドを聴き込むことができていないこと。当時これらのバンドも聴いてはみたもののピンと来ませんでした。最近になってようやく、ベテランバンドの偉大さがわかってきたというのが正直なところです。

折しも1995年は阪神淡路大震災の年。幸い、僕の家族には大きな被害はなかったとはいえ、生活のリズムは大きく崩れ、精神的に不安定な時期があったことも事実です。大袈裟かもしれませんが、そんな時期に自分が夢中になることができるHR/HMという楽しみがなかったら、その後の進路も大きく変わっていたと思います。今にして思えば、僕がHR/HMを聴くようになったのは偶然の積み重ねだったと思いますが、そんな偶然から10年以上も夢中になれる趣味と出会えたことには今でも心から感謝しています。

アメリカ、英国のバンドやインスト作品にも興味が出てきた1996年
僕にとってHR/HM元年となった1995年はYNGWIE MALMSTEEN、HELLOWEEN、ROYAL HUNTといったヨーロッパ出身バンドを聴いた1年で、これらのバンドは今の僕にとっても音楽的嗜好の基礎となっています。HR/HMリスナー2年目となる1996年は「メロディアス」という好みはそのままに、少し幅を広げてHR/HMを聴いた印象です。具体的に言うと、米国/英国出身バンドやインストゥルメンタル作品に興味を持つようになったということでしょうか。といいつつ、この年に最も愛聴していたのはROYAL HUNTの2枚組ライブ盤「1996」だったりするんですけどね。

1996年に出会った重要バンドとしてはカナダのメロディアスハードロックバンドHAREM SCAREMと、アメリカ出身のプログレメタルバンドにして、このジャンルの頂点に君臨するDREAM THEATERの2つです。HAREM SCAREM「MOOD SWINGS」(1993)DREAM THEATER「IMAGES & WORDS」(1992)は僕にとっての最重要アルバムであるだけでなく、それぞれのジャンルを代表する作品なので、是非ご一聴を。あと、忘れてはいけないのがPRAYING MANTIS「CRY FOR THE NEW WORLD」(1993)です。僕は泣き/哀愁のメロディというやつに目がないのですが、1995年のMIKAEL ERLANDSSONに続き、僕を大いに涙させてくれたのがPRAYING MANTISでした。インスト作品に関してはSTEVEN ANDERSON「GYPSY POWER」(1994)の存在が非常に大きいですね。それまでもTIMO TOLKKI「CLASSICAL VARIATIONS AND THEMES」(1994)などを好んで聴いてましたが、「GYPSY POWER」は別格でした。アルバムライナーノーツでBURRN!誌の藤木さんが書いているように、歌もの作品以上にイマジネーションを刺激してくれるインストの素晴らしさを僕に教えてくれた1枚です。

と、ここまで旧譜作品を中心に振り返ってみました。1995年と1996年についてはそれぞれの年に発表された新譜よりも、過去にリリースされた名盤(といってもYNGWIE以前のバンドまで手が回ってないのですが)を買い漁る時期だったように思います。96年にデビューした期待の新人はTENTERRA NOVAで迷いましたが、それまでもキャリアのあるTENではなくまっさらの新人バンドのTERRA NOVAを選出。FIREHOUSE「GOOD ACOUSTICS」も含めるとベスト5中3枚がメロディックロック作品となっている一方、IN FLAMES「LUNAR STRAIN」(1994)でメロディック・デスメタルを初体験たしたのもこの年でした。初めてデス声を聴いたときは「衝撃」の一言で、「聴いてはいけない領域に足を踏み入れてしまった!」と思ったほど(笑)。結局、メロデスに手を出すのが早すぎた僕は、メロデスに叙情ギターを融合させたARCH ENEMY「STIGMATA」(1998)に出会うまでデス系は聴かずに、メロディアスなHR/HMを聴き込んでいくことになるのでした。

メロディックメタル勢の傑作ラッシュが印象的だった1997年
これまでの2年間は新譜作品よりも、どちらかというと旧譜作品を多く聴いてきましたが1997年は新譜豊作の1年でした。まずは僕が初めて出合った神盤というべきROYAL HUNTの4th「PARADOX」です。これまでもこのバンドの作品は好きでしたが、本作は決定的な一打でしたね。ベテランバンドが表紙を飾ることが多いBURRN!誌も彼らを表紙に抜擢していて、バンドが黄金期を迎えた時期でした。

他にもメロディックメタル系は優れた作品が多くてYNGWIE MALMSTEEN起死回生の一撃となった「FACING THE ANIMAL」、後続バンドに多大な影響を与えたSTRATOVARIUS「VISIONS」、キーボードプレイヤーの超新星VITALIJ KUPRIJ「HIGH DEFINITION」は僕の大好きな作品です。イタリアンメタルの旗手RHAPSODYがデビューしたのもこの年でした。メロディック・ロック系ではFAIR WARNING「GO!」という名盤があったし、TERRA NOVAも2枚目のジンクスを感じさせない力作「BREAK AWAY」を発表してくれたのも嬉しかったですね。そしてノーチェックながら、僕がのめり込んだのがGOTTHARDのアコースティックライブ盤「D-FROSTED」です。当初はGOTTHARDというバンドを手軽に知るために買っただけだったのが、思わぬ傑作との出会いとなりました。新譜を多く聴いていた97年の中で素晴らしかった旧譜といえば、YNGIWEの元妻ERIKA「COLD WINTER NIGHT」(1990)です。これもB!の藤木さんが大絶賛されていたことがきっかけで知った作品で、当時は廃盤になっていたので中古CDショップで発見した時はすぐ手に取ってダッシュでレジに直行しました。中身の方は僕も大満足の北欧ハードポップの名盤です(今は再発されている様子)。

そんな充実作が多い一方で、僕の期待とは違う方向に進んでしまったのがMIKAEL ERLANDSSON。よくよく聴けば彼らしいメロディは聴ける3rd「UNFAMILIAR」ですが、1stのような方向性を願っていた僕としてはちょっとショックでした。この後、Mikaelはしばらく表舞台から姿を消すことになります…。97年の新境地としてはTRIBE OF GYPSIESですね。ミニアルバム「NOTHING LASTS FOREVER」での、ラテンフレイヴァーを適度に塗したサウンドとRoy Z(G)の熱気溢れるギターに魅了されました。全体的にメロディック・メタル勢の傑作ラッシュが印象的な1年でしたね。

BURRN!の藤木さんのお薦め作品をチェックしまくっていた1998年
96年から続く僕のROYAL HUNT熱は高まる一方で、98年のベストアルバムも彼らの作品「PARADOX~CLOSING THE CHAPTER~」を選んでしまいました。3年連続となりますが、自分の好みで素直に選出するとこうなりますね。ただ昨年豊作だったメロディックメタル系についてはHELLOWEENBLIND GUARDIANという大御所バンドやSTRATOVARIUS、SYMPHONY Xといった前作が素晴らしかったバンドの作品が今ひとつ僕のツボにはまらなかったこともあり、やや小粒な印象ですね。そんな中で存在感を発揮してくれたのがEDGUYです。BLIND GUARDIANやSTRATOVARIUSといった先輩バンドのメンバーからサポートを得ているとはいえ「VAIN GLORY OPERA」からはバンドのポテンシャルがヒシヒシと伝わってきます。

当時の僕はBURRN!の藤木さんのお薦めをかなり参考にしていて、新譜ではBAD HABIT「ADULT ORIENTATION」ERIC CARMEN「WINTER DREAMS」KIM KYUNG HO「00:00:1998」ARCH ENEMY「STIGMATA」などは藤木さんのレビュー等を見て購入を決めました。また藤木さん経由で知った旧譜作品としてはNEW ENGLAND「EXPLORER SUITE」(1980)、超マイナーなBRAINS BEAT BEAUTY「FIRST CAME MOSES, NOW THIS… 」(1997)があります。両方とも素晴らしい作品でしたが、当時解散していたEUROPEIan Haugland(Ds)と無名のシンガーGoran Danielsson(Vo)の2人を中心としたBRAINS BEAT BEAUTYの作品で聴ける美旋律は北欧ハードポップ作品の中でも間違いなくトップクラスだと思います。あと「PARADOX」がきっかけでコンセプトアルバムに興味を持ち、QUEENSRYCHE「OPERATION:MINDCRIME」(1988)W.A.S.P「THE CRIMSON IDOL」(1992)を後追いで聴いたのもこの年でした。

そういうわけで98年はROYAL HUNTを中心に藤木さんのお薦めをチェックするという日々を送っていました。この年の特徴は僕が好んで聴く音楽の2極化でしょうか。トップ10アルバムの約半数が非メタルなメロディックロック/ポップ作品である一方、僕がARCH ENEMYの「STIGMATA」でメロデスに開眼したのもこの年でした。そんな中で一番印象的だったのはBAD HABIT。特に「ADULT ORIENTATION」3曲目のEverytime I See Youは年間総合ベストチューンに選びたい1曲です。僕の一番の好物であるメロディックメタル作品がパッとしなかったこともあり、当時の僕はメタル以外もチェックしていて、その中で出会ったHR/HMとは縁遠いERIC CARMENや韓国出身のメタルシンガーKIM KYUNG HOの作品もアルバムトップ10にランクインしています。今にして思えば、僕が「HR/HMをメインとしつつ、好きなものは何でも聴く雑食系リスナー」への道を歩み出したのは98年だったのかもしれません。

インターネットを使い始め、音楽情報の入手ルートが大きく拡大した1999年
当時の僕にとっての最重要バンドROYAL HUNTが、バンド躍進の原動力となったD.C Copper(Vo)を解雇するという衝撃の事件が発生した1999年。昨年にD.Cがソロ作「D.C COOPER」(1998)をレコーディングしていると聞いたAndre Andersen(Key/ROYAL HUNT)が、まるでそれに対抗するかのように急ピッチで作り上げた初のソロ作品「CHANGING SKIN」(1998)のROYAL HUNT100%な音楽性と辛辣な歌詞を目にした時に、雲行きが怪しいとは思っていましたが本当にショックでした。結局ROYAL HUNTは新作「FEAR」の制作途中に超絶シンガーJohn West(Vo/ex-ARTENSION)を迎え難局を乗り切りましたが、これまでの作品と比べると物足りなさは拭えません。そんなROYAL HUNTだけでなく、メロディックメタル全体を見渡しても「これ」という作品がない1年だったように思います。ベストアルバムランキングにもメロディックメタル系はトップ5に入っていないません。

99年は何といってもDREAM THEATER「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」に尽きます。このアルバムは個人的に「音楽という領域を超越した孤高の作品」だと思っている1枚で、これまで聴いてきた音楽の中でも一番好きな作品です。そして98年から聴くようになったメロデスにおいては、ARCH ENEMY「BURNING BRIDGES」CHILDREN OF BODOM「HATEBREEDER」の2作品が素晴らしかったですね。「BURNING BRIDGES」はこの文章を書いている2009年現在でも、メロデスというジャンルにおける最高の1枚だと思っているし、ネオクラシカル系バンドが凶暴化したかのようなCHIDREN OF BODOMサウンドは大きなインパクトがありました。デス声が苦手だった僕も、こういったメロデス+αの要素があるバンドは大好きです。CHILDREN OF BODOMに関しては「HATEBREEDER」と初来日公演を収めた「TOKYO WARHEARTS LIVE IN JAPAN 1999」をリリースした当時の音楽性が一番僕の好みに合ってますね。

また99年からインターネットを使い始めたので、音楽情報の入手ルートが大きく拡大した1年でもありました。B!誌では紹介されていないけれど、輸入盤市場を賑わせているマニアックなメタルバンドもチェックするようになり、それらの作品を求めて神戸三宮にあるヘヴィメタル専門店「ブルーベルレコード」に初めて足を運んだのもこの年。その豊富な品揃えと店長さんの親切な対応に感動したのを覚えています。マニアックなメタルバンドの大半は物足りなさを感じてしまう作品が多い中、ネット経由で知ったバンドの中で「当たり」だったのがKELLY SIMONZです。彼はギタリストでありながらボーカル、キーボード、ドラム等もこなす日本人マルチプレイヤーでKELLY SIMONZ'S BLIND FAITH名義で98年にリリースした「SIGN OF THE TIMES」YNGWIE MALMSTEEN直系のネオクラ路線でありながら、メジャー感のある楽曲も収録している好盤です。というわけで、99年はDREAM THEATERの「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」とネットデビューの1年といえますね。

HR/HMを聴きながら就職活動に勤しみつつCDを買い漁った2000年
この年の4月に大学4年生になった僕は就職活動の真っ只中。面接等で落ち込んだ時は音楽を聴いて元気を取り戻していたものです。夏頃に旅行会社に就職が決まってからは、これまで以上にバイトに励んでCDを買い漁っていました。社会人となった今より自分の自由になるお金が多かったので、CD購入はこの頃が最もハイペースだったかもしれません。買ったCD枚数が多いということもありますが、2000年は豊作な1年だったと思います。

まずSTRATOVARIUSEDGUYFAIR WARNINGといった実績のあるバンドが素晴らしい作品をリリースしてくれたのが嬉しかったですね。特にSTRATOVARIUS「INFINITE」はヨーロピアンメタル界をリードしていく王者の風格が感じられる1枚でした。そんなSTRATOVARIUSの影響を受けた次世代バンドとして「ECLIPTICA」で衝撃的なデビューを飾ったのがSONATA ARCTICA。深夜ラジオ「へヴィメタル・シンジケート」で初めて彼らの楽曲を聴き、凄いバンドが現れたと身震いしたのを覚えています。またドゥーム/へヴィロックの枠で括られていたため期待していなかったところ、予想外の名盤「AD ASTRA」を届けてくれたMichael Amott(G/ARCH ENEMY)率いるSPIRITUAL BEGGARSや前作から大きな成長を見せたAT VANCE「HEART OF STEEL」MILLENIUM「HOURGLASS」も印象に残っています。そんな強豪達がひしめく中、年間ベストアルバムに選んだのがDOUBLE DEALER「DOUBLE DEALER」。確かに音質や英語詩の乗せ方などツッコミどころもありますが、楽曲のメロディが僕のツボをピンポイントで突いてくるんですよね。楽曲さえ好みに合うなら他の弱点には目をつぶってしまう自分に気付きました(笑)。他には友人の紹介でBBMAK「SOONER OR LATER」のようにソフトな音楽(MARVELOUS 3「HEY! ALBUM」にハマったのもこの年)を聴く一方で、シンフォニック・ブラックメタルバンドCRADLE OF FILTH「MIDIAN」、デスラッシュ系THE CROWN「DEATHRACE KING」Max Cavalela(Vo/ex-SEPALTURA)率いるへヴィロックバンドSOULFLY「PRIMITIVE」なども好んで聴いていましたね。

また初めてライブを体験したのもこの年。当初STRATOVARIUSの来日公演を狙っていたのですがチケットが取れず、その時に入手可能だったDOUBLE DEALERをチョイス。バイト先の友人と行ったこのライブが現在のところ最初で最後のライブです。そういえば僕が日本のメタルバンドに注目し始めたのもこの頃でした。DOUBLE DEALERはもちろん、屍忌蛇(G)率いるVOLCANO「VIOLENT」もヘヴィローテーションだったし、梶山 章(G/ex-PRECIOUS)Joe Lynn Turner(Vo)と組んだ「HOLY MAN」でHR/HMシーンに本格的にカムバックするなど、日本のHR/HMに関する話題が多かったように思います。

お気に入りトップ10アルバムがメタル系で占められた2001年
2001年は過去に大きなメンバーチェンジを経験し、先行きが不安視されていたバンドが力作を連発してくれた1年だったように思います。まずはANGRA。本当に解散しかかっていたバンドがその名も「REBIRTH」というアルバムで復活してくれたのが嬉しかったですね。そしてD.C Cooper(Vo)脱退後初のアルバム「FEAR」(1999)が今ひとつ(あくまでもこのバンドとしては)だったROYAL HUNTも、John West(Vo)の旨味を引き出した名盤「THE MISSION」をリリースしてくれたし、一方のD.C CooperもSILENT FORCEの2nd「INFATUATOR」でその実力を遺憾なく発揮してくれました。女性ボーカルAngela Gossowの加入が話題になったARCH ENEMYに至っては彼女が加入した「WAGES OF SIN」から世界的人気に火がつきましたしね。

そしてもうひとつの特徴は優れたニューアクトが多かったということでしょうか。期待の新人にはスウェディッシュ・メタル・ウォリアーLOST HORIZONを選出しましたが、Tobias Sammet(Vo/EDGUY)の新プロジェクトTOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「THE METAL OPERA」、今ではすっかり有名になったMagnus Karlsson(G/MIDNIGHT SUN)がその秘めたる実力を初めて世に見せ付けたLAST TRIBE「THE RITUAL」、輸入盤市場を賑わせたプログレメタル界の新鋭ANDROMEDA「EXTENSION OF THE WISH」、そしてスペイン出身クサメタルの雄DARK MOOR「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」で日本デビューしたのもこの年でした。また僕が2nd「百鬼繚乱」陰陽座を知ったのも2000年で、その妖怪へヴィメタルサウンドに夢中になりましたね。その反面AT VANCE「DRAGONCHASER」DOUBLE DEALER「DERIDE ON THE TOP」の2バンドは前作で膨らんだ僕の期待とは少し違うアルバムとなったのが少し残念だったかな。残念といえば、キャプテンこと和田 誠さんが日本期待のメタルバンドとして紹介したヴィジュアル系バンドRAPHAELの中心人物、華月(G)が19歳の若さで死去。紛れもないクサメタル曲「花咲く命ある限り」など好きな曲が多かったので、これからに期待していたところだったんですが…。R.I.P。

2001年はトップ10アルバムがメタル系で占めてられているという事実が物語っているように、昨年に負けず劣らず豊作でした。ただ4月から旅行会社で社会人として働き始め、夏以降は添乗員として海外に出ることが多くなってきたこともあり音楽を聴く時間は激減。スーツケースにはMDウォークマンを忍ばせ、ホテルの部屋で時間を見つけてはお気に入りアルバムを聴いていました。余談になりますが、僕が6年間勤めていた旅行会社での仕事はなかなかにタフで何度も辞めようと思ったこともありました。そんな時は友人や音楽が僕を励ましてくれたおかげでやってこれたし、その6年間の経験は現在の僕にとって大きな財産となっています。というわけで、僕が添乗員として働いていた2001年~2006年では、旅行先とその旅の道中でヘヴィローテーションだったアルバムを書いてみようと思います。旅好きの方はどうぞ。興味のない方はスルーしてください。

【旅先とへヴィローテーション作品】
・ハンガリー~チェコ8日間
僕の添乗員人生はここから始まりました。初めて訪れたヨーロッパの町ブダペストの美しさは今でも鮮明に覚えてます。
CIHLDREN OF BODOM「TOKYO WARHEARTS」、LAST TRIBE「THE RITUAL」

・ハンガリー~スロバキア~チェコ13日間
チェコの世界遺産の町チェスキー・クルムロフがイチ押し。チェコビール「ピルズナー・ウルクェル」も最高です。
ROYAL HUNT「THE MISSION」

・中華人民共和国8日間(長江・三狭くだり)
入社1年目の年越しは長江・三狭の船上でした。

飛び抜けた作品は少なかったけれど良作の多かった2002年
2002年は何といってもZIGGYとの出会いが一番大きなトピックですね。トップ10アルバムの中でも「HEAVEN AND HELL」は頭一つ抜きん出た存在です。この年の秋にZIGGYを聴き始めてからは過去のアルバムをレンタルで聴いたり、「GOLIATH BIRDEATER」(1999)リリース後に契約上の問題でバンド名を変えて活動していたSNAKE HIP SHAKESの作品を全て買い揃えるなどZIGGY関連バンドにどっぷりはまっていきました。個人的に僕が好きなのは「HEAVEN AND HELL」~「ROCK AND ROLL FREEDOM!」の頃のZIGGYとSNAKE HIP SHAKESのオリジナルアルバム3作品です。

HR/HMに関してはRAGE「UNITY」PAUL GILBERT「BURNING ORGAN」SENTENCED「THE COLD WHITE LIGHT」など、名前は知っているけれど買うには至ってなかったバンドの作品でかなり気に入ったものが多く、聴かず嫌いは良くないなぁと痛感した1年でした。2002年はベスト10アルバム、楽曲共に悩みました。突出したアルバムは少なかったけれども好きな作品は多かったという感じです。トップ10入りは逃したものの最後まで迷っていた作品としてはCYRIL ACHARD'S MORBID FEELING「IN INCONSTANCIA CONSTANS」、HAREM SCAREM「WEIGHT OF THE WORLD」MIKAEL ERLANDSSON「THE GIFT」TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「THE METAL OPERA PART 2」などがあります。中でもRUBBERからバンド名義を戻し「MOOD SWINGS」を彷彿とさせる新作を発表したHAREM SCAREM、長いブランクを経てシーンに帰ってきてくれたMIKAEL ERLANDSSONというカムバック組の存在は嬉しかったですね。

年間トップ10アルバムに入れるかどうか迷った末に外すことにした日本のフォークデュオゆずのアルバムもかなりリピートしていました。これには理由がありまして「HR/HMに目覚める前に爆風スランプなどを聴いていた」と1995年の年間ベストで書きましたが、それ以前は休日のたびに両親が好きな美空 ひばり、小林 旭、さだ まさしといった人達を聴いて育ったからだと思います。演歌、歌謡曲も結構好きで2002年は幼い頃の想い出が詰まった日本昭和歌謡/フォークのCDもよくレンタルしていましたし、今でもたまに聴いています。こういった音楽がルーツにあるので、日本的で歌謡曲風メロディがあるゆずが僕の琴線に触れるんですよね。

【旅先とへヴィローテーション作品】
・中華人民共和国(江南地方)5日間
古き良き中国の風景が広がる水郷古鎮。朝、リンタクに乗って食べに行ったお粥が美味しかった。
陰陽座「煌神羅刹」

・マレーシア(ボルネオ島)~ブルネイ・ダルサラーム9日間
ボルネオ島の大自然とアジア屈指の産油国ブルネイ王国。ブルネイでは入場無料の遊園地で遊んだり豪華ホテルに滞在したりしてました。

・中華人民共和国(雲南省)~ベトナム(サパ、ハロン湾)12日間
雲南省を抜けてベトナム入国。サパという小さな町に住む少数民族モン族との触れ合いも良かった。

・オランダ~ルクセンブルグ~ベルギー13日間
「屋根のない博物館」といわれる町ブルージュ(ベルギー)は僕のお気に入りです。
PRIMAL FEAR「NUCLEAR FIRE」

・インド~ブータン10日間
ヒマラヤ山脈南麓の王国ブータン。国民総生産ならぬ国民総幸福という考え方に感銘を受けました。
ANDROMEDA「EXTENSION OF THE WISH」

・アメリカ(イエローストーン国立公園、グランドキャニオン、ヨセミテ国立公園など)15日間
イエローストーン、グランドティートン、アーチーズ、グランドキャニオン、ブライスキャニオン、ザイオン、ヨセミテという7つの国立公園とモニュメントバレーを巡ってアメリカ大自然を満喫。
HAREM SCAREM「WEIGHT OF THE WORLD」、SPIRITUAL BEGGARS「ON FIRE」

・フィンランド~スウェーデン~デンマーク~ノルウェー13日間
YNGWIE MALMSTEENやANDRE ANDERSENを輩出した国を訪れたという感動で胸がいっぱい。

・ロシア8日間/DREAM EVIL「DRAGONSLAYER」
ロシアって観光資源も豊富だし、意外と料理も美味しいんですよね。

・トルコ(サフランボル~イスタンブール)10日間
サフランボルってトルコの中ではマイナーだけど、結構好きな町です。
TEN「FAR BEYOND THE WORLD」

・中華人民共和国(新彊ウイグル自治区、タクラマカン沙漠)13日間
玄奘三蔵が歩いた道を辿るシルクロードの旅。一度入ったら出られないという意味を持つタクラマカン沙漠は不思議と見とれてしまいます。
PAUL GILBERT「BURNING OTGAN」

・フランス(パリ、モンサンミッシェル、ルルド、アヴィニョン)14日間
フランスを北から南まで周遊してきました。モンサンミッシェルはやっぱりいいですねぇ。
ZIGGY「HEAVEN AND HELL」

・マルタ8日間
すごく小さい島国でありながら、エジプトのピラミッドより古いと推定される巨石神殿ジガンティーアなど見どころありますよ、マルタは。
SNAKE HIP SHAKES「NO DOUGHT ZIGGY SONGS played by SNAKE HIP SHAKES」

・フランス(アルザス地方クリスマスマーケット)9日間
ヨーロッパのクリスマスはやっぱりロマンティック…。
SNAKE HIP SHAKES「VIRAGO」

・サウジアラビア9日間
イスラム教の聖地メッカには観光客は勿論行くことはできませんが、メディナの預言者のモスクは遠くから見ました。2002年の年越しはサウジアラビアにて。
ZIGGY「HEAVEN AND HELL Ⅱ」

日本のバンドが好盤を連発してくれた2003年
2002年の後半からZIGGY、SNAKE HIP SHAKESなど日本語ハードロック/ロックンロールをメインに聴くようになったせいか、2003年も日本のバンドを聴く機会が多かったように思います。トップ10アルバムにも下山 武徳(Vo/DOUBLE DEALER、ex-SABER TIGER)が立ち上げたSIXRIDE「TICKET TO RIDE」、作品を重ねる毎に成長を続ける陰陽座「鳳翼麟瞳」、メロディックメタル界の大型新人GALNERYUS「FLAG OF THE PUNISHMENT」そして「これぞZIGGY」と呼ぶに相応しい新作「ROCK AND ROLL FREEDOM!」を発表してくれたZIGGYなど約半数が日本のバンドです。またトップ10入りはならなかったものの、CONCERTO MOONもバンド最高傑作ともいえる作品「LIFE ON THE WIRE」を作り上げてくれました。

日本勢の活躍が目立つ2003年に断トツの作品を発表してくれたのがDREAM THEATERでした。ダークかつへヴィな音像による大作志向の強い作風の中、緊張感に満ちたテクニカルプレイと随所で耳を捉える叙情フレーズが堪能できる「TRAIN OF THOUGHT」「IMAGES & WORDS」(1992)「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)といった過去の名盤とはまた違った味のある傑作です。また僕がこれまで主食としていたメロディックメタルに目を向けるとトップ10入りしたKAMELOT「EPICA」LAST TRIBE「THE UNCROWNED」の他にも、メンバー間トラブルを乗り越えたHELLOWEENの心機一転作「RABBIT DON’T COME EASY」、元HELLOWEEN組がJorn Lande(Vo)をフロントマンに据えたMASTERPLAN「MASTERPLAN」も良かったし、最速メロパワバンドDRAGONFORCEやフィンランドから現れたTWILIGHTNINGといったイキのいいニューカマーも印象的でした。

また僕が勝手にメロデス御三家と呼んでいるARCH ENEMYCHILDREN OF BODOMSOILWORKが揃って作品をリリースしたのもこの年。バンド最大の武器であるツインギターを控えめにし、シンプルな楽曲を目指したARCH ENEMYはちょっと肩透かしでしたがCHILDREN OF BODOMとSOILWORKの作品はバンドの代表作と言っても過言ではない作品でした。それに対して物足りなかったのがメロディックロック系。FAIR WARNINGTERRA NOVAは解散状態、HAREM SCAREMにもかつての勢いがなかった当時はPRIDE「SIGNS OF PURITY」LAST AUTUMN'S DREAM「LAST AUTUMN'S DREAM」が僕にとってメロディックロック界の希望の光でした。ちなみに僕がジャズ系に興味を持ち始めたのもこの頃で、きっかけはThe Dance Of Eternity(「METROPOLIS PT.2」収録)の2分30秒辺りでJordan Rudess(Key/DREAM THEATER)が弾いているジャジーなピアノフレーズでした。本格的なジャズには敷居の高さを感じてしまう僕ですが、ロック/プログレテイストもあるオリジナル曲で勝負する新進気鋭の日本人ジャズピアニスト上原ひろみのデビュー作「ANOTHER MIND」は結構好きでしたね。

【旅先とヘヴィローテーション作品】
・台湾~マカオ8日間
この旅も食事が美味しかったですね。マカオの底力を見た気がしました。

・ベトナム(ホーチミン、ダナン、ハノイ)11日間
ベトナムをざっくり縦断。ベトナム中部に位置する小さな町ホイアンは、かつて「海のシルクロード」の中継貿易の港として栄えた町です。
陰陽座「鳳翼麟瞳」

・ハワイ~キリバス共和国ファニング島クルーズ12日間
確か、キリバスは日付変更線の関係で世界で初めに夜が明ける国だったような…。
CHILDREN OF BODOM「HATECREW DEATHROLL」

・中華人民共和国(揚子江の船旅)14日間
三狭をはじめとする揚子江の見どころを船で巡りました。船内プログラムも楽しかったです。

・ニュージーランド11日間
一般的には1月~2月がシーズンといわれるニュージーランド。僕が行った秋(南半球では4月)のニュージーランドも黄葉が美しかったです。

・アメリカ(アラスカ氷河湾クルーズ)9日間
ズドーン!と氷山が崩落する瞬間は見ることはできませんでしたが、見上げるほどの高さの氷山は迫力ありました。

・オーストラリア(アデレード~カンガルー島)10日間
オーストラリアの中でもちょっとマニアックな町アデレードは住みやすそうな町でした。
ROYAL HUNT「EYE WITNESS」

・フランス(パリ滞在)8日間
パリという町は深く掘り下げれば掘り下げるほど、どんどん魅力は溢れてくるところです。

・アメリカ(アラスカ:デナリ国立公園、キングサーモン国立公園)10日間
アラスカ熊が鮭をゲットする瞬間は拝めませんでしたが、熊の迫力ある姿はしっかり見てきました。

・ケニア~タンザニア10日間
移動は全てサファリカー。動物を発見するたびに大盛り上がり。
PRIDE「SIGNS OF PURITY」

・ウズベキスタン~トルクメニスタン15日間
トルクメニスタンは遺跡好きの旅人にとっては是非お薦めしたい国です。

・イエメン13日間
アラビア半島の中で石油が採れない数少ない国イエメン。産油国が近代化の道を歩んだ今でもイエメンはアラビアンナイトの世界が残っています。
ZIGGY「ROCK’N’ROLL FREEDOM !」

・リビア10日間/SIXRIDE「TICKET TO RIDE」
ローマ遺跡ファンは是非!レプティスマグナ遺跡は僕が訪れた遺跡の中でもイチオシです。

・南地中海クルーズ(チュニジア、イタリア、スペイン)11日間
カジュアルシップで南地中海をクルージング。船酔いしていまった想い出が。
LAST TRIBE「UNCROWNED」

・サウジアラビア9日間
『アラビアのロレンス』の舞台、ヒジャーズ鉄道やマダイン・サリ遺跡など見どころは結構多いです。

世界にはまだ僕の知らない素晴らしいバンドがいるんだと実感した2004年
2004年のトップ10アルバムを振り返ってみると若手、中堅バンドの健闘が目立ちますね。大半の作品がバンドとして3枚目前後のアルバムとなっています。その中でも眩いばかりの輝きを放っているのがEDGUY「HELLFIRE CLUB」です。前作辺りから類型的なジャーマンメタルの殻を破りつつあったEDGUYが先人からの影響を上手く昇華し、メタルシーンに叩きつけたバンドの最高傑作だと思います。また2004年は未知なる強豪バンドとの出会いも印象的でした。北欧らしさ満点の強烈な泣きを発散する楽曲にMikael Erlandsson(Vo/LAST AUTUMN'S DREAM)を彷彿とさせる反則級の哀愁ボイスが乗るTHE RASMUS「DEAD LETTERS」、ノアの方舟物語を卓越した音楽描写力で描ききったORPHANED LAND<「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」、数年に1人の逸材シンガーIuri Sanson(Vo)を擁してパワーメタル道を突っ走るHIBRIA「DEFYING THE RULES」の3作品は、2004年当初は名前すら知らないバンドによるものでした。またフィンランドのロックモンスターLORDIと出合ったのもこの年。以前から多くのサイト様で高く評価されていたのを知っていたので、聴きたいと思っていたのですがなかなか入手できなかったこのアルバムをブルーベルレコードでゲットしました。LORDI衝撃のデビュー作「GET HEAVY」(2002)も僕にとっては2004年を代表する1枚です。

そして楽曲部門がかなり充実していたというのも2004年の特徴。大好きな10曲をランキングとしてピックアップしましたが、1位~6位までの楽曲はどれも文句なしのキラーチューンと呼ぶに相応しいものばかり。ちなみに1位に選出したUniversalityは女性ボーカルSHIHOと実力派ギタリスト横田 明紀男からなる日本人ジャズユニットFRIED PRIDEの曲で、本当に泣ける名バラードです。ちなみに一般的に評価の高いANGRA「TEMPLE OF SHADOWS」は好きな作品ではあるんですが、アルバム後半がどうにものめり込めず楽曲部門に彼らの曲が並ぶ結果となりました。Spread Your Fire以外にも切れ味鋭いリフで畳み掛け、サビで気持ちよく疾走するAngels And DemonsKai Hansen(Vo、G/GAMMA RAY)の「Right Now!」というゴッドボイスが響くTemple Of Hateなどお気に入り曲が多数あります。

思い返せば2004年で僕が音楽を本格的に聴き始めてから早や10年。これまで長続きする趣味を持たなかった僕としては、自分でも驚くほど「音楽鑑賞」という趣味に没頭してきた10年間でした。YNGWIE MALMSTEEN、HELLOWEEN、ROYAL HUNTといったメロディックメタル、FAIR WARNINGやMIKAEL ERLANDSSONというメロディックロック系に始まり、ARCH ENEMY、CHILDREN OF BODOMといったメロデス系からDREAM THEATERに代表されるプログレメタル系を中心に聴いていました。この頃から「自分の好きな音楽の感想をまとめていきたいな」と思うようになっていましたが、仕事が忙しく時間が取なかったのでブログを開設するには至りませんでした。ただ、この頃から聴いたCDのちょっとした感想を書き留めるようになっていたので、このブログの土台を作り始めたのがこの頃だったかもしれません。そして実際にブログを始めたのが2008年。予想以上に時間がかかってしまいました(苦笑)。

【旅先とへヴィローテーション作品】
・ブラジル~アルゼンチン~ペルー18日間
イグアスの滝、マチュピチュ遺跡など見どころは尽きません。この3カ国を訪れるなら18日くらいは必要ですね。
TIME REQUIEM「THE INNER CIRCLE OF REALITY」

・ポルトガル(ポルト~オビドス~リスボン)10日間
日本と縁の深いヨーロッパの国ポルトガル。この国の雰囲気はかなり好きです。

・メキシカンリビエラクルーズ(カボ・サン・ルーカス、プエルト・バジャルタ)10日間
リゾート系クルーズ。観光地は派手な見どころはないものの、ゆったりクルージングするにはいいかも。

・イラン(カスピ海)12日間
イランの中でも西部を中心に訪れました。イスラム世界について勉強すればするほど、この地域は面白いです。

・フランス(アヌシー、リヨン)11日間
アヌシー湖がとにかく綺麗。街中の至る所に花が飾られていてほんとにかわいらしい町です。リヨンはやはり美食の町でした。

・スイス(レマン湖畔)8日間
スイスの旅でありながら、ハイキングはしないローザンヌ滞在の旅。添乗員の自由度が高いので添乗しがいのある旅でした。

・ロシア9日間
初めて後輩社員を見習いとして連れて行った旅。いろんな意味で緊張しました。
EDGUY「MANDRAKE」

・ベネズエラ(ギアナ高地)~パナマ(パナマ運河)12日間
最近話題になってるギアナ高地のエンジェルフォール。約970メートルの落差があるため滝つぼが消滅してしまいます。遊覧飛行で見るエンジェルフォールは格別。
ORPHANED LAND「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」

・トルコ(カッパドキア、イスタンブール)12日間
トルコは何回行ってもいいですね。奇岩地帯カッパドキアの岩山ホテルはこの地ならでは。
SIXRIDE「SIXRIDE」

・インド(デリー、アグラ、ジャイプール)8日間
インドのゴールデンサークルを巡りました。インド初心者はこの辺りから行ってみては?

メロディックメタルから少し距離を置き、バッドボーイズロックをよく聴いていた2005年
2005年はMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)PLACE VENDOMEでハードロックシーンにカムバック、活動停止状態だったDOUBLE DEALERROYAL HUNTSTRATOVARIUSTERRA NOVAなどが復活したり、メロディックメタルの金字塔「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」の続編「KEEPER OF THE SEVEN KEYS-LEGACY」HELLOWEENがリリースしたりと、明るいニュースが多かったように思います(SENTENCEDは絶頂期だったこの年に「FUNERAL ALBUM」で解散してしまいましたが)。ただ1年を振り返った時に、これらの話題を振りまいたバンドが僕の心を激しく揺さぶる作品を届けてくれたかというと、「う~ん…」と首を傾げざるを得ません。それだけでなくCHILDREN OF BODOM「ARE YOU DEAD YET?」、DREAM THEATER「OCTAVARIUM」HAREM SCAREM「OVERLOAD」SOILWORK「STABBING THE DRAMA」ZIGGY「JUST A ROCKIN' NITE」など、過去に僕の中で名盤と呼べる作品をリリースしてくれたバンドのアルバムも、僕のストライクゾーンを外したものが多かったような…。特にここ2~3年ですっかりファンとなったZIGGYについては、僕が好きだったメロディアスでキャッチーなハードロックンロール路線を抑え、ムーディーでブルーズ臭のする渋いアダルトロックに方向転換していて個人的にはショックでした。ZIGGYが2007年いっぱいで活動休止に至った序曲はこの「JUST A ROCKIN' NITE」から始まったと思っているほどです。

何だか暗い話になってきましたが、2005年も素晴らしい音楽との出会いがありました。まずはトップ10アルバムにおいて「MEZMERIZE」「HYPNOTIZE」で見事ワンツーフィニッシュを飾ったSYSTEM OF A DOWN。試聴した段階で「結構好きかも」と思ってはいたのですが、ラウド系/ヘヴィロックバンドというイメージが強く買うのをためらっていたところ、旅先で「MEZMERIZE」が安く売られていたので買ってみました。このバンドの音は僕がこれまでに聴いてきた音楽とは違う規格外のメロディとリズム、そして孤高の輝きすら感じさせるもので、脳天をガツンとやられたような衝撃がありましたね。そしてもうひとつは森重 樹一(Vo/ZIGGY)戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY)が結成したTHE DUST'N'BONEZです。1年遅れで聴いた彼らの1stアルバム「FLAME SKULL BASTARDS」は僕がZIGGYの新作で感じたフラストレーションを吹き飛ばしてくれる会心のハードロックアルバムで、かつてZIGGYに与えられた「日本最高のロックンロールバンド」の称号を引き継ぐとしたら、このバンドしかいないと興奮したのを覚えています。

トップ10アルバムについては上位2枚が同率首位、3位~7位まではほぼ横一線という感じです。8位以下についてはランクインした作品の他にもARCH ENEMY「DOOMSDAY MACHINE」GALNERYUS「ADVANCE TO THE FALL」、KIKO LOUREIRO「NO GRAVITY」、TERRA NOVA「ESCAPE」はトップ10に入れようか迷った作品でした。また僕のフェイバリット・ギタリストの1人であるMagnus Karlsson(G/LAST TRIBE)がいろんな所に顔を出すようになったのもこの年からでした。ALLEN-LANDE、STARBREAKERなど、最初のうちはMagnusの楽曲が少しでも多く聴けるのは嬉しいとばかりに歓迎ムードだったのですが、その後も立て続けにMagnus関連のプロジェクト作品が乱発されるのを見ているうちに有難味が薄れるとともに、Magnusにはいろんなプロジェクトのソングライター兼ギタリストとして関わるだけでも一定レベルの楽曲を提供し続けるんだから、自分のバンドのために腰を据えて活動したらもっと凄い作品ができそうなのに…という気持ちの方が強くなり、複雑な心境になってしまいましたね。他に印象的だったのは、ZIGGYとTHE DUST'N'BONEZの影響で興味を持つようになった北欧バッドボーイズロックとの出会いでしょうか。HARDCORE SUPERSTARCRASHDIETがこの手のバンドの中ではお気に入りです。

ちなみに2005年は僕が結婚した年でもありました。「結婚式のBGMは選ばせてくれ!」と奥さんに直訴し、全ての曲を僕が選びました。お互い英文科卒なので、歌詞も結婚式に合ったものを…として選んでいくとメロハー、AOR系になってしまいましたが楽しかったです。そんな僕の結婚式ソングの記事はこちら

【旅先とへヴィローテーション作品】
・南極クルーズ19日間
ある意味、究極の旅?これは本当に一生の想い出といえる旅でした。

・イタリア(ベネチア仮面カーニバル)~フランス(ニース花祭り)10日間
ヨーロッパ冬の風物詩である2つの祭りを体感。

・マリ~セネガル12日間
なかなかハードな旅でした。ドゴン族の民族舞踊、ジェンネの市場、かつての黄金卿トゥンブクトゥなど見どころありました。コアな人向けの旅かな。
THE DUST’N’BONEZ「FLAME SKULL BASTARDS」

・トルコ(カッパドキア、イスタンブール)13日間
ヨーロッパとアジアが共存するイスタンブールはお気に入りの町です。
陰陽座「夢幻泡影」

・イタリア~スイス11日間
イタリア北部からスイスへ入るハイキングの旅。天気がイマイチだったなー。
陰陽座「臥龍點睛」

・イスラエル8日間
エルサレムという町の凄みは他とは違います。イスラエルに行くということで興奮したのを覚えてます。ヴィアドロロサ、ゲッセマネの丘など聖書の世界に自分がいることに感動。
ORPHANED LAND「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」

・西地中海クルーズ13日間
僕が働いてた会社が力を入れて発表した船旅。豪華な船でした。

・香港5日間
香港って思った以上に見どころ多いんですね。5日滞在してても飽きることありません。
SYSTEM OF A DOWN「MEZMERIZE」

メロディックロック系の良作とフィンランド勢の活躍が印象的だった2006年
この年は2005年以上にメロディック・メタルファンの僕にとって厳しい1年だったように思います。ANGRA「AURORA CONSURGENS」、BLIND GUARDIAN「A TWIST IN THE MYTH」EDGUY「ROCKET RIDE」RAGE「SPEAK OF THE DEAD」といったビッグネーム、DREAM EVIL「UNITED」TIME REQUIEM「OPTICAL ILLUSION」など中堅層のリリースがあったものの、トップ10アルバムに海外メロディックメタル系バンドは1枚もランクインしていないという事態となっています。その代わりといっては何ですが、僕のメロディックメタル欲を満たしてくれたGALNERYUS「BEYOND THE END OF DESPAIR…」ANTHEM「IMMORTAL」という日本の新旧メタルバンドの傑作は本当によくリピートしていました。そして年間ベストアルバムには昨年のSYSTEM OF A DOWNに続き、2~3年前なら手を出さなかったであろうエモまたはパンク系にカテゴライズされるMY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」が輝いています。また2006年に出会ったアーティストの中で特に印象的だったのがChristopher Malmstrom(G/DARKANE)です。まるでChristopher Amott(G/ARCH ENEMY)Yngwie Malmsteen(G)Fredrik Nordstrom(G/DREAM EVIL)をくっつけたような名前だけあって(?)僕好みのギターを弾いてくれるんです。この年にデビューした彼のプロジェクトNON HUMAN LEVEL「NON HUMAN LEVEL」はどちらかというと僕の不得意分野のデスラッシュ系ですが、そのギタープレイが素晴らしい。いつか正統派メタルまたはギターインスト作品を出して欲しいですね。

そして嬉しかったのは、ここ数年間低迷していたメロディック・ロック系に好盤が多かったということ。5位以下は全てメロディック・ロックで占められている事実がその充実振りを雄弁に物語ってくれています。ただ再結成作に大きな期待を寄せていたFAIR WARNING「BROTHER'S KEEPER」は少し物足りなかったかな。良作ではあるんだけど、このバンドの場合はどうしても過去の名作群と比べてしまうんですよね…。2006年は例年以上に、よく聴いたアルバムとそうでないものとの差が大きかったように思います。アルバム単位でリピートしてた新譜はトップ10に選んだアルバムとJohn West(Vo)在籍時ROYAL HUNTの最初で最後のライブ盤「2006 LIVE」くらいかもしれません。

あとは、この年辺りから北欧勢(特にフィンランド)が素晴らしい作品を連発してくれているのが印象的に残っています。NIGHTWISHが国民的人気を誇り、STRATOVARIUSSONATA ARCTICAといったメロディックメタル、CHILDREN OF BODOMをはじめとするメロデス、LORDIAGNESといったキャッチーなロック、THE RASMUS、ENTWINEのようなゴシック系など幅広いジャンルのHR/HMバンドを輩出し続けるフィンランドへの想いを募らせた僕は、フィンランドのオーロラを楽しむツアーを新たに企画して商品化してしまったほどです(笑)。生活環境に大きな変化があったため、2007年3月をもって旅行会社を退職しましたが、本当にたくさんの想い出が詰まった6年間でしたし、今でもこの会社の人たちとはたまに飲みに行ったりしています。

【旅先とへヴィローテーション作品】
・エチオピア12日間
知れば知るほど面白い国エチオピア。モーゼの十戒が刻まれた石版があるといわれているのもここです。ラリベラ岩窟教会も見ごたえアリ。
SYSTEM OF A DOWN「HYPNOTIZE」

・リビア10日間
やはり遺跡系の旅ではリビアがいいですね。

・ギリシャ12日間
ツアー前半は陸の旅、後半エーゲ海クルーズとメリハリのある旅でした。
DOUBLE DEALER「FATE & DESTINY TOUR2005 LIVE IN TOKYO」(DVD)

・ウズベキスタン8日間
ヒワの町には1泊して、朝夕の町を歩きたいですね。

・ロシア9日間
ロシアとトルコは一番よく行った国かな。

・ノルウェー(ロフォーテン諸島、ノールカップ)11日間
ロフォーテン諸島の景色は素晴らしいです。残念ながらノールカップで沈まぬ太陽は見れず。
陰陽座「珠玉演舞」(DVD)

・グリーンランドクルーズ17日間
ドイツ船だったため英語が通じにくく四苦八苦。グリーンランドの風景は一見の価値アリ。

・チベット(青蔵鉄道)9日間
チベット暴動の前はツアーがよく出ていました。特に青蔵鉄道に乗るという大きな売りのあったこの年のチベットはバカ売れでした。
CIRCUS MAXIMUS「THE 1ST CHAPTER」

・フランス(ブルゴーニュ地方、アルザス地方)12日間
僕がこれまでに行ったツアーの中でも食事の美味しさではやはりフランスが一歩リードしてます。オベルネという町の葡萄収穫祭も見られて良かった。
THE DUST’N’BONEZ「ROCK’ N’ ROLL CIRCUS」

・地中海カナリア諸島・マデイラ島クルーズ14日間
僕のラストツアー。クルーズはいつか奥さんと行ってみたいなぁ。

バラエティ豊かなバンド群が僕好みの作品を届けてくれた2007年
2005年から2006年にかけては、メロディックメタルというジャンルにおいて心ときめく作品に出会う機会が少なくなったように感じていました。そんな物足りなさを解消するためにヘヴィロック/ラウド系も聴くようになり、その結果SYSTEM OF A DOWN、MY CHEMICAL ROMANCE、LOSTPROPHETSといったバンドを知ることができたのはこの2年間の大きな収穫だったといえます。そして2007年はどうだったのか。結論から言うとメロディックメタルも充実していたし、メロデス、プログレメタル、ハードロック、ヘヴィロック、ポップス系に至るまで、これまで聴いてきた音楽ジャンルを概ねカバーできそうなほどバラエティ豊かなバンド群が僕好みの作品を届けてくれた良い1年だったと思います。

トップ10アルバムについて簡単に触れると、残念な形で解散してしまったけれど最後に素晴らしい作品を残してくれたDOUBLE DEALER「DESERT OF LOST SOULS」を筆頭にARCH ENEMY「RISE OFTHE TYRANT」HELLOWEEN「GAMBLING WITH THE DEVIL」SYMPHONY X「PARADISE LOST」など、これまで僕にとっての名盤をリリースしていながらも、ここ最近は僕の好みから少し外れてきていたバンドが再び僕のツボにはまる作品をリリースしてくれたのが嬉しかったですね。それだけでなく、この年に初めて知ったマキシマム ザ ホルモンMIKA、ここ2~3年で台頭してきた日本産のトランス系メロデスバンドBLOOD STAIN CHILDの存在も頼もしい限りです。もはや不動の安心ブランドとなったNOCTURNAL RITESPRIDE OF LIONS、最新作「BAT OUT OF HELLⅢ THE MONSTER IS LOOSE」を聴いて僕の中で注目度がアップし「BAT OUT OF HELL」シリーズの前2作品も揃えることにしたMEAT LOAFも忘れられません。他にはTHE ANSWER「RISE」DAUGHTRY「DAUGHTRY」も好きなアルバムです。また国内アーティストの旧譜作品にも素晴らしい作品が多く、特にTRYBECCA「つばめの巣のスープ」(1997)JANNE DA ARC「D・N・A」(2000)はかなりリピートしていました。

この年の特徴は70年代風のレトロなロックバンドを聴くようになったことでしょうか。これはTHE ANSWERとPHIRIP SAYCEの影響が大きいですね。CD購入にAMAZONなどのネット通販を使う機会が増えたのも2007年からでした。欲しい、または気になった作品を「欲しいものリスト」に登録し、安い中古盤があれば即注文することでCDショップや中古店では入手しにくいアルバムを買えるようになったので家にあるCDの枚数は益々増えていくことに…。旅行会社を退職し、今の会社に転職した関係で音楽を聴く時間が増えたことも充実したミュージックライフの一因ですね。そして、この年からHR/HMブログ開設の夢が現実味を帯びてくるようになってきたのでした。

ブログを開設してミュージックライフが更に充実した2008年
2008年を代表する作品として挙げておきたいのがROYAL HUNT「COLLISION COURSE : PARADOX Ⅱ」ですね。ここ2作品でかつての輝きが失われてきたように感じていたところに、次の作品が僕にとっての神盤「PARADOX」(1997)の続編になると聞いた時は嫌な予感がしましたが杞憂に終わりました。「PARADOX」のフレーズを織り込みながら、「あの世界観」の続編を描き切ったバンドに拍手を送りたいです。他にも2nd発表後にバンド活動が暗礁に乗り上げたという噂もあったので心配していたTHE DUST'N'BONEZ「COCKSUCKER BLUES」や新ボーカルにArnel Pineda(Vo)を迎えて素晴らしいアルバムを作り上げてくれたJOURNEY「REVELATION」、25年振りにオリジナルラインナップで新作を発表したASIAなど「復活」を連想させる作品が多かったように思います。その一方で若手も元気で、CRAZY LIXX「LOUD MINORITY」EMIR HOT「SEVDAH METAL」、CINDER ROAD「SUPERHUMAN」など期待できそうな新バンドが多かったというのも頼もしいですね。反対に悲しいニュースとしては、ついに解散してしまったHAREM SCAREMや僕の期待とは違う方向性に進んでしまった感のあるCHILDREN OF BODOM「BLOODDRUNK」、GALNERYUS「REINCARNATION」、IN FLAMES「A SENSE OFPURPOSE」いったバンドの新作でしょうか。

また、この年は日本盤が発売されていないものの確かな実力を備えたバンドとの出会いも印象的でした。新譜では北欧プログレメタル界のホープSEVENTH WONDER「MERCY FALLS」、旧譜では男女ツインボーカルを巧みに使い分けてメロパワ道を突き進むドイツのベテランAXXIS「DOOM OF DESTINY」、時代錯誤なほどに実直なピュアメタルサウンドが魅力のCRYSTAL VIPER「THE CURSE OF CRYSTAL VIPER」の出来が本当に素晴らしかったです。日本デビューを果たしていなくても、世界にはまだまだ凄いバンドがいるんだと改めて実感しましたね。特にSEVENTH WONDERは2007年に日本デビューを果たしたCIRCUS MAXIMUSと双璧を成す期待の若手です。

そして何といっても2008年はブログ開設という僕のミュージックライフにとって大きな出来事がありました。今までは他の方のサイト/ブログを読ませてもらうだけだった僕がブログを書く側の立場となり、その楽しさと難しさの両方を肌で感じると同時に、自分が聴いてきた音楽作品について感想を書き留めることを意識してアルバムと対峙することで、今まで以上に1枚1枚の作品を深く聴くようになった気がします。また、有難いことに僕のブログとリンクして下さるブロガーさんやコメントを下さる方々と交流できるようになったことは僕にとっての大きな財産です。これからもこのブログを通して、充実したミュージックライフを送りたいと思っていますのでよろしくお願いします!

キャリアが長いバンドの原点回帰作が印象的だった2009年
2009年を象徴する漢字は「新」だったようですが、僕のミュージックライフにおいてはニューアクトよりもベテラン勢が健在振りを見せ付けてくれた1年であり、年間ベスト作品を見ても原点回帰作、バンドの源流に立ち戻ったアルバムが例年以上に多いだったように思います。トップ10入りはしませんでしたがSTRATOVARIUS「POLARIS」も象徴的な作品のひとつですね。またMEGADETH「ENDGAME」OUTRAGE「OUTRAGE」の新作を筆頭に、僕が本格的に音楽を聴くようになったきっかけでありミュージックライフのルーツである「ヘヴィメタル」のカッコよさを改めて思い知らされました。そういう意味で、2009年を漢字1字で表すと「源」な1年だったと言えるかもしれません。

そんな2009年で一番嬉しかったのは韓国屈指のロックシンガーKim Kyung Hoがついに日本デビューを果たしたことです。ベストチューンにはお祝いの気持ちも込めて韓国でリリースされたミニアルバム「ALIVE」収録のメタリックチューンFace To Faceにしました(Butch WalkerATLも凄く好きなので甲乙付けがたいのですが…)。アルバム新譜部門ではMEGADETHの「ENDGAME」がi-podの再生回数を見ても頭一つ抜けていましたね。僕の期待にしっかりと応える新作をリリースしてくれたBAD HABIT「ABOVE & BEYOND」DREAM THEATER「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」は流石だし、DRAGON GUARDIAN「DRAGONVARIUS」やOUTRAGE、アルバム10選に入れようか最後まで迷ったTHE AGONIST「LULABIES FOR THE DORMANT MIND」との出会いはかなり強烈でした。その他、トップ10候補だったお気に入り作品はGOTTHARD「NEED TO BELIEVE」LAST AUTUMN'S DREAM「A TOUCH OF HEAVEN」、MIKA「THE BOY WHO KNEW TOO MUCH」、福山 雅治「残響」といったところでしょうか。「THE BOY WHO KNEW TOO MUCH」と「残響」については非HR/HM系アルバムですが、トップ10入り確実だと思った時期もあったほどです。旧譜はハードロック系が充実していましたね。NICKELBACK「DARK HORSE」、SHINEDOWN「THE SOUND OF MADNESS」、ECLIPSE「ARE YOU READY TO ROCK」といった2008年リリース作品は昨年に聴いていたらトップ10入りしていたかもしれません。この3枚はほとんど差はないほど気に入っていますが、今日の気分でランク付けしてみました。

期待の新人部門については2009年にデビューを果たしたH.E.A.Tが候補に挙がっていたものの2009年にメジャーデビュー、日本デビューしたバンドも含めるとDRAGON GURADIANやTRICK OR TREATの方がインパクトありました。その中でも、これからも応援したい気持ちも込めてDRAGON GUARDIANに決定。STEEL PANTHERも新人バンドではありますが、メンバー自身はベテランの域にあるので外しました(笑)。ジャケットについてはデザインの美しさでいえばDREAM THEATERSTRATOVARIUS辺りが文句なしだったのですが、ジャケットに込められたメッセージにグッと来たLAST AUTUMN'S DREAM「A TOUCH OF HEAVEN」に。そのジャケットに関連することですが、2009年は国の内外を問わずミュージシャンの訃報が多かったような気がします。特に北欧HR/HMシーン屈指のベーシストMarcel Jacobとノーザンメランコリック・メタルバンドSENTENCEDのメインソングライターMiika Tenkula(G)のニュースにはショックを受けました。改めて哀悼の意を表するとともに「素晴らしい音楽をありがとう」と言いたいです。2010年は明るい話題の多い1年になってほしいものですね。

欧州メロディックメタルのビッグネーム/中堅勢の新作リリースが相次いだ2010年
昨年の流れを引き継ぎ、2010年もキャリアの長いベテラン勢の力作が多かったように思いますね。年間ベストアルバムに選出させてもらったTREAT「COUP DE GRACE」が18年振りの作品であるほか、ACCEPTY&Tによるそれぞれ14年、13年振りとなる新作「BLOOD OF THE NATIONS」「FACEMELTER」が両バンドにとって暗黒時代でもあった(と言われる)90年代を忘れさせるほどの力作だったし、四半世紀に渡ってアメリカ東海岸を代表するスラッシャーとして活動しているOVERKILL「IRONBOUND」(僕は本作で初めてこのバンドを聴きました)、そして残念ながら解散を表明したSCORPIONS「STING IN THE TAIL」などがそれに当てはまりそうです(後に出てくるRAGEもそうですね)。また2010年はメロディックメタル界リリースラッシュの年でもありました。HELLOWEEN「7 SINNERS」、GAMMA RAY「TO THE METAL」、BLIND GUARDIAN「AT THE EDGE OF TIME」というジャーマンメタルの大御所3バンドが揃って同一年に新作を発表したのは今回が初めてだと思うし、同じくドイツからはベテランRAGE「STRINGS TO A WEB」、そして現代メロディックメタル界の最重要人物Tobias Sammet(Vo/EDGUY)主宰のAVANTASIA「THE WICKED SYMPHONY」「ANGEL OF BABYLON」という2枚のフルアルバムを発表するという活躍振り。それ以外にもANGRA「AQUA」、DREAM EVIL「IN THE NIGHT」、FIREWIND「DAYS OF DEFIANCE」、KAMELOT「POETRY FOR THE POISONED」MASTERPLAN「TIME TO BE KING」、RHAPSODY OF FIRE「THE FROZEN TEARS OF ANGELS」、ROYAL HUNT「X」、YNGWIE MALMSTEEN「RELENTLESS」など、このジャンルにおけるビッグネーム、期待の中堅どころが新作をリリースしてくれたのも印象的でした。ただ僕の場合は、この新作ラッシュの中には「かつては好きだったけれど今はそれほどでもないバンド」がいくつか含まれていることもあって、年内に購入したのはHELLOWEEN、RAGE、AVANTASIA、DREAM EVIL、MASTERPLAN、ROYAL HUNTくらいでした。一方、日本に目を向けてみるとライブDVDの発売こそあれ、ツアーに集中していたためニューアルバムの発表がなかった陰陽座の穴を埋めるかのように素晴らしい作品を届けてくれたGALNERYUS「RESURRECTION」が輝いていましたね。またDRAGON GUARDIAN「真実の石碑」、LIGHT BRINGER「MIDNIGHT CIRCUS」、LIGHTNING「FIVE RINGS」、NoGoD「欠片」、VERSAILLES「JUBILEE -METHOD OF INHERITANCE-」など、メロディックメタルにアニソン、ヴィジュアル系サウンドといった日本ならではの音楽的要素を融合させたバンドの活躍も2010年の特徴だったと思います。

年間ベストアルバム1位は迷うことなくTREATに決定、その次にGALNERYUSの「RESURRECTION」とNEGATIVE「NEON」がほぼ同率で並び、4位以下は混戦模様なので悩みつつ今の気分で決めました。後で見返してみると違うランキングになるかもしれません(笑)。AVANTASIAに関しては2枚とも優れたアルバムであることは間違いないのですが、どうにも馴染めない曲が両方のアルバムに若干あったのが歯痒いですね。2枚のアルバムを同時リリースした心意気は買いますが「2作品から楽曲を厳選して1枚にしてくれれば、とてつもない名盤になったのでは…」という気持ちを払拭するところまでは行かなかったという感じでしょうか。他にベスト10候補だったアルバムは前述したLIGHT BRINGER「MIDNIGHT CIRCUS」、LIGHTNING「FIVE RINGS」の2枚のほか、W.E.T「W.E.T」などです。特に「FIVE RINGS」はかなり気に入っていたものの、タイトル曲があまりにツボだったので年間ベストチューンに選出すべくアルバム部門からは外したと言ってもいいくらいです。期待の新人候補としてはメジャーデビューするなりB!誌の広瀬編集長から90点を献上されて注目集めた「欠片」が内容的にも充実していたNoGoD、熱きジャーマンメタルを提示してくれたSINBREED「WHEN WORLDS COLLIDE」も良かったですね。

2009年の年間ベスト記事を「2010年は明るい話題の多い1年になって欲しいものですね」と締めくくったのですが、本当に残念なことに僕の願いは叶わず訃報が多い1年だったと言わざるを得ません…。ヘヴィメタルシンガーの生きる伝説Ronnie James Dio(HEAVEN AND HELL、DIO、ex-BLACK SABBATH、RAINBOW)、現代のアメリカンメタルシーンきっての有名バンドのメンバーPaul Gray(B/SLIPKNOT)The Rev(Ds/AVENGED SEVENFOLD)そしてハードロック界の宝というべきボーカリストSteve Lee(Vo/GOTTHARD)がこの世を去ってしまいました。中でもSteve Leeの事故死は本当にショックでした。1996年から愛聴していたバンドGOTTHARDの実力派シンガーがキャリアの絶頂といってもいい時期に、自身の夢を叶えた旅先であまりに突然に亡くなってしまったのです。自分がリアルタイムで聴いて応援していたバンドメンバーの訃報に接したのが初めてということもあり落ち込んでいたのですが、Steveの哀悼記事にも書いたように、彼を偲んでGOTTHARDのアルバムを聴いていると逆に僕の方がSteveの歌に励ましてもらっているような気になってきましたし、Steve事故死の悲しみをこのブログを通して他のブロガーさんと語り合ったり、他のブロガーさんの記事を読んで悲しみを共有したりすることで自分の気持ちが整理できました。周りにHR/HMの話をする人がいない僕にとって、このブログが当初の目的である「僕がこれまでに聴いた音楽の記録を残す場」だけでなく「HR/HM界の嬉しい出来事について他のブロガーさんと盛り上がり、悲しみは共有することで和らげる場」にもなっているんだと実感し、このブログがきっかけで持つことが出来た繋がりのありがたみを改めて感じた1年でもありましたね。このブログに訪問して下さった皆様、交流させていただいているブロガーの皆様、本当にありがとうございます。2011年こそは明るい年になりますように…。


日本勢がベストアルバム部門のTOP3を独占した2011年
このブログでは年間ベストバンドというものを選出していませんが、2011年に関しては「ROYAL HUNTイヤー」だったと思います。2月にD.C. Cooper(Vo)がバンドに復帰して来日するかも!?」という第一報が入って以来、4月にD.C.が期間限定で復帰しての来日が実現、そして12月にはD.C.の正式復帰アルバムとなる「SHOW ME HOW TO LIVE」のリリース、新作に伴う来日(2012年5月)が決定と話がトントン拍子に進んだのは嬉しい驚きでした。是非とも今の体制で活動を続けてもらいたいですね。次の来日では新作からの楽曲を軸にJohn West、Mark BoalsといったD.C.の後任シンガー時代の楽曲も含めたオールタイムベストライブになるのでしょうか。そんな電撃復帰があった一方で2011年は電撃脱退もいくつかありました。僕が最も驚いたのは現在ZIGGYを活動休止中の森重 樹一(Vo)THE DUST'N'BONEZTHE PRODIGAL SONSから脱退してソロ活動に専念すると発表したことです。個人的にどちらのバンドにとっても森重は単なるフロントマンではなく彼抜きではバンドが成り立たないほどの存在だと思っていたのでショックでしたね。その後の2バンドについて調べてみたところTHE DUST'N'BONEZは不明(というか活動休止状態?)、THE PRODIGAL SONSはバンマスの松尾 宗仁(G)がボーカルを兼任することになったようです。それ以外にも体調不良を理由に「POETRY FOR THE POISONED」(2010)のツアーに同行していなかったKAMELOTのシンガーRoy KhanNEVERMOREとソロを上手く両立しているものと思われていたJeff Loomis(G)など、バンドの顔と言うべきメンバーの脱退劇が多かったように思います。そして残念ながら2011年も訃報があり、泣きのギターの名手Gary Moore(G)、名バラードHeavenで有名なJani Lane(Vo/ex-WARRANT)、隠れた実力派Andrew "Mac" McDermott(Vo/ex-THRESHOLD、SARGANT FURY)、英国産メロディアスハードのベテランSHYの中心人物Steve Harris(G)といったアーティストが天に召されてしまいました…。

2011年の新譜を振り返ってみると、まずは日本勢のリリースラッシュが印象的でした。GALNERYUS「PHOENIX RISING」陰陽座「鬼子母神」など僕が以前から注目していたバンドだけでなくBLOOD STAIN CHILD「EPSILON」、DRAGON GUARDIAN「聖魔剣ヴァルキュリアス」、LIGHTNING「JUSTICE STRIKE」LIV MOON「GOLDEN MOON」、NoGoD「現実」、VERSAILLES「HOLY GRAIL」といった新興勢力、そして待望の新作を発表してくれたANTHEM「HERALDIC DEVICE」、ニューシンガーを迎えたCONCERTO MOON「SAVIOR NEVER CRY」下山 武徳(Vo)が復帰したSABER TIGER「DECISIVE」、約10年振りにまさかの復活を果たしたVOLCANO「MYTHOLOGY」といったベテランに至るまで、僕が関心を持っている国内バンドの9割は2011年に作品を発表してくれたのではないかと思うほどです。海外に関しても僕のお気に入りバンド群がアルバムをリリースしてくれたのでなかなか充実していましたが、中には安心して楽しめる作品ではあるものの好きなバンドだからこそ、もう一押し欲しいと感じたアルバムがあったのも事実でした。そんな中でベストアルバムにはGALNERYUS「PHOENIX RISING」を選出。アルバム本編もさることながら海外メタルバンドのカバー7曲を収録したボーナスディスク(特にSILVER MOUNTAIN1789をチョイスするセンスとその出来栄えに脱帽)を含めて素晴らしかったのが決め手ですね。そしてそれに続くのが陰陽座、LIV MOONということで国産バンドがTOP3を独占するという結果になりました。

楽曲部門の1位は邪道かとも思いましたが、絶妙な転調を見せるサビが原曲のメロディラインを忘れさせる(笑)ほどのインパクトがあったこの曲に。オリジナル曲でベストチューンを選ぶとすればROYAL HUNTのHalf Past Lonelinessですね。またSHY「SHY」、OUTLOUD「LOVE CATASTROPHE」、BLOOD STAIN CHILD「EPSILON」はアルバム部門にランクインさせたいほど気に入っていたのですが楽曲部門に選んだ曲が本当に大好きだったので、そちらの方に選出しました。2011年は12月に注目アルバムのリリースが集中していたこともあって年間ベストは例年以上に悩みました。こう言ってしまっては身も蓋もないかもしれませんが今回のランキングはこれまで以上に、各アルバムを聴き込んだ後で見返してみると異なる結果になりそうな気もしています(苦笑)。「それならもっと聴き込んでから年間ベストを書けば?」と思われるかもしれませんが、聴き込もうとするとキリがないしブログ開設以降、1年を終えた時点で年間ベストを選出するというルールを自分に課しているので、このようにまとめてみました。2011年は3月の震災やそれに関連する原発問題などがあり大変な1年でしたが、個人的には第二子が生まれたという意味で僕の人生の中で非常に大切な年となりました。2012年も家庭、仕事、趣味という僕の人生における3大要素のひとつ、趣味を更に充実させるべくブログを続けていくつもりですので「-SILVERWING-舞い降りてきた音楽の記録」を今後ともよろしくお願いいたします。

嬢メタルの隆盛を肌で感じた2012年
前年にあった国産バンド勢活躍の余波を感じさせつつ、2012年は年間ベストアルバム10枚の半分を女性シンガーが在籍するバンドが占めるなど、国内外ともにいわゆる嬢メタルバンドが充実作を連発してくれたので嬢メタルの隆盛を肌で感じた1年だったと言えそうです。といつつ、この手のバンドの中で注目度の高いALDIOUS、CYNTIAなどはチェックできていないのですが(苦笑)。ちなみに僕が初めて 「嬢メタル」という言葉を目にしたのは2009年にTHE AGONISTを知ったことがきっかけでした。嬢メタルというカテゴリーについては厳密な分類があるのかもしれませんが、ここでは女性シンガーが歌うHR/HMバンド全般を嬢メタルと呼んでいます。

アルバム部門については高水準の作品が複数あった一方で2011年の陰陽座「鬼子母神」GALNERYUS「PHOENIX RISING」、2010年のTREAT「COUP DE GRACE」のようにその年を代表する1枚と言えるものはなかったように思います。そのような事情もあって今回は従来のランキング形式ではなく2012年によく聴いたアルバム10枚をバント名のアルファベット順に選出させてもらいました。惜しくも10選から漏れた作品としては何も考えずにひたすら気持ちよく聴けた快作BLESSED BY A BROKEN HEART「FEEL THE POWER」、 下半期にかなりヘビロテしていたスルメ盤CIRCUS MAXIMUS「NINE」Living On The RunのインパクトがハンパなかったH.E.A.T「ADDRESS THE NATION」、同一年に2枚のフルアルバムを発表するという離れ業をやってのけたLIV MOON「SYMPHONIC MOON」などが挙げられますね。またベストチューンについてもこれまでとは異なる選出方法を採っていて、年間ベストアルバムの収録曲も選考対象に含めています。というのも今まで通りアルバム部門にランクインしなかった作品のみから選んではみたものの、あまりパッとしなかったんですよね…。そういう意味では全体的に小粒な年だったと言えるかもしれません。ちなみに年間ペストチューンはCDトラック上は4つに分かれていますが4部構成の全てを合わせて1曲と見なしています。旧譜作品ではメロディアス系の充実とDRAGON GUARDIAN関連バンドの数々が印象に残っています。古くはSHA-BOOM、新しいものだとTHE MAGNIFICENTといった北欧のハードポップ/メロハー勢は僕好みのバンドが多いと再確認したし、LIONVILLESHINING LINEといったイタリアからの新興勢力の今後にも期待が募りますね。

そんな2012年は看板シンガーが交代したGOTTHARD、KAMELOTによる注目の新作がリリースされた年でもありました。まずはバンドの強力なアイデンティティを失うという危機に直面しながらも、こうして活動を継続してくれた両バンドに拍手を送りたいですね。GOTTHARD「FIREBIRTH」はメロディアスな要素を抑えて初期のブルージー路線になっていたのが個人的に微妙でしたが後任シンガーNic Maederは確かな実力を見せてくれたし、Tommy Karevik(Vo/SEVENTH WONDER)を迎えたKAMELOT「SILVERTHORN」は予想以上の仕上がりで僕にとっては近作を上回るお気に入り盤となりました。また2代目ボーカルErik Gronwallが加入した3rdが最高傑作と思えるアルバムとなったH.E.A.Tもシンガー交代劇を上手く乗り切ったと思います。そしてキーパー時代のHELLOWEENに思い入れが強い僕にとってMichael Kiske(Vo)Kai Hansen(G/GAMMA RAY)が在籍するUNISONICのデビュー作は2012年の大注目盤でした。内容の方は予想通りメロパワの王道とは一線を画していたもののタイトル曲はインパクトがあったし、今後の活動継続も明言してくれているので楽しみです。最後に音楽とは直接的な関係はありませんがBURRN!誌きってのメロディ派編集者にして僕の音楽嗜好に多大な影響を与えてくれた藤木さんがMETALLIONに異動となったのも個人的には大きな出来事でした。2013年はMETALLION誌上のメロディアス特集などで藤木節を読めることを期待したいですね。

ベテラン/若手、海外/国内バンドがバランスよく活躍してくれた2013年
2012年は好盤が多いながらも1年を代表するほど抜きん出た作品がなかったためランキング形式ではなくベストアルバム10選をピックアップしたほか、ベストチューンについても年間ベスト選出作品の収録曲も対象に含めるなど、これまでとは若干異なる方法を採っていました。それに対して2013年は少なくとも年間ベストアルバムの上位作品はそれほど迷うことなく決めることができたと思います。今回もベストチューンはベストアルバム選出作品からも選んでいますが、以前と比べてCD購入枚数が減ってきているので今後も同じやり方にする予定です。そんな2013年を代表する1枚となったのがLIGHT BRINGER「SCENES OF INFINITY」Hibiki(B)と並ぶメインソングライターKazu(G)が完全にバンドから離れ、その後もメンバーチェンジが相次いでいた彼等に一抹の不安を感じていましたが全くの杞憂でしたね。それどころか本作はバンドの最高傑作と呼べるほどの1枚でしたし、Kazuが新たに立ち上げたART OF GRADATIONのデビュー作「CONCENTRATION」も充実の出来でした。旧譜部門第1位のDOLL$BOXX「DOLLS APARTMENT」(2012)での歌唱も素晴らしかったFuki嬢(Vo/LIGHT BRINGER)を含め、2013年のミュージックライフはLIGHT BRINGERとその関連バンドを中心に回っていたと言えそうですね。

また2013年は1月にHELLOWEEN「STRAIGHT OUT OF HELL」、2月にSTRATOVARIUS「NEMESIS」という年間ベスト候補がリリースされるなど幸先よくスタートした印象があります。そんな大御所2バンドの他にも中堅、ベテラン勢ではMagnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)待望のソロ作品MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL」D.C. Cooper(Vo)の復帰第2弾となるROYAL HUNT「A LIFE TO DIE FOR」も良かったですね。後者に関しては往年の名盤やJohn West(Vo)、Mark Boals(Vo)在籍時の名盤を越える作品ではないのですがAndre Andersen(Key)による楽曲をD.C.が歌っているだけで一定以上の満足感を得てしまう辺りが1995年からROYAL HUNTを聴いているファンの弱みというやつかもしれません(苦笑)。その一方で若手バンドの活躍にも目を見張るものがあり2011年、2012年に当ブログのブライテストホープに選ばせてもらったAMARANTHE、BATTLE BEASTが揃って「2枚目のジンクスなどどこ吹く風」と言わんばかりのアルバムを届けてくれたし、エピックメタル界の新星GLORYHAMMERの存在も頼もしい限り。そんなGLORYHAMMERのみならず南米ペルーから彗星の如く現れたSTRATOVARIUS系メロパワバンドNAUTILUZ、国内メロデスシーンにインパクトを与えたGYZETHOUSAND EYESなど有望なニューアクトが多かった2013年のブライテストホープは迷った末に僕好みのメロディを連発したくれたART OF GRADATIONに決まりました。全体的にはメロディックメタル勢の活躍が目立っていたのに対してメロディックロック系はやや物足りなかったというのが正直なところで、年間ベストの候補に挙がったのはTHE POODLES「TOUR DE FORCE」、W.E.T.「RISE UP」くらいでしょうか。

旧譜アルバムについてはDOLL$BOXXを筆頭に5枚全てが国内産、その中の4つは女性シンガーが在籍するバンドという結果になりました。この点については国内バンドにハマった2011年嬢メタルの隆盛を肌で感じた2012年というここ最近の流れを受けて過去作品を掘り起こしてみると予想以上に優れた作品が眠っていたな、という感じです。またDOLL$BOXXと同時期に知ったガールズバンドGACHARIC SPINとの出会い、久しぶりに行ったカラオケでGloriaを歌ったことがきっかけでZIGGY熱が再燃して森重 樹一(Vo/ZIGGY)のソロ作品を後追いで聴いたのもいい思い出です(どちらも2013年リリースの最新作は聴きそびれてしまいましたが…)。ちなみに海外バンドの旧譜で一番よく聴いたのはANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)でしょうか。ベストチューンは半数近くがシングルやPVが制作された曲、一般的にアルバムを代表すると言われているナンバーなので我ながらヒネリのない結果だなぁという気もしますが直感で選ぶとこうなりました。2012年の年間ベスト記事でBURRN!編集部の藤木さんがMETALLIONに異動したことに少し触れましたが、藤木さんが2013年に再びB!誌に復帰したのは予想外でした。「異動して僅か1年弱で元の部署に戻るというのは会社としてどうなの?」という気もしますがファンとしては素直に喜びたいと思います。こうして2013年を振り返ってみると少なくとも僕のお気に入りバンドでは衝撃的な脱退や訃報はなく、今後が楽しみな若手が続々と現れるなど全体的に明るい材料の多い1年でした。

HR/HM歴20年目を迎えた2014年
2014年は僕がHR/HMを聴くようになって20周年を迎える節目の年だったので、ブログでは僕のミュージックライフに影響を与えたアルバム、つまり過去の年間ベストにランクインした作品やブライテストホープに選出したバンドのアルバムを取り上げるというテーマがありました。結果としては該当する作品が多いため、2014年中には2001年の年間ベストに選んだアルバムまでしかフォローできませんでしたが、CD紹介記事に関しては今後も同じスタンスでアップしていこうと思っています。昔に愛聴していた作品を聴き返していると、当時の想い出がよみがえったり新たな発見もあったりして楽しいですね。2014年の新譜に目を向けるとLIGHT BRINGER「SCENES OF INFINITY」という1年を代表するアルバムがあった昨年と比べると全体的に小粒だったという印象が残りました。というわけで今回は年間ベストアルバムを順位付けするのではなく、よく聴いたアルバム10選をバンドのアルファベット順にピックアップする2012年と同じ方式にしています。選出した10作品以外ではAMARANTHE「MASSIVE ADDICTIVE」、ANTHEM「ABSOLUTE WORLD」、H.E.A.T「TEARING DOWN THE WALLS」なども候補になっていました。このところ年間ベストの常連となっていたGALNERYUS、陰陽座の新作(「VETELGYUS」「風神界逅」、「雷神創世」)は客観的に見れば十分楽しめる力作ではありますが「彼等のアルバムにしては」物足りなく感じられたので外しています。

一方で旧譜部門はかなり充実していましたね。中でもTEARS OF TRAGEDY「CONTINUATION OF THE DREAM」(2013)は2014年に聴いた全てのアルバムの中で最も気に入った1枚です。TALISMANとその関連バンドや中島 卓偉(TAKUI)の過去作品はかなり聴きましたし、POWERWOLFとの出会いも印象的でした。中島 卓偉とPOWERWOLFに関しては、これまでにリリースされたアルバムを今年も買っていこうと思っています。楽曲部門についてはインパクトのあるナンバーが多かったので、年間ベスト10選には入らなかったアルバムからのみ選出しています。1位はHR/HMを中心に記事を書いているブログとしては異色だと思いますが、2014年に最もリピートしたのは間違いなくこの曲です。期待の新人部門は秋頃にふと思い返してみると該当する作品がWARDRUM「MESSENGER」 しかいないことに気づいてMAHATMA「RE:GENERATION」 、MARY'S BLOOD「COUNTDOWN TO EVOLUTION」などを購入したのですが、どれも当たりでしたね。日本から有望なバンドが続々と出てきてくれているのが嬉しいです。

ここ最近は自分の大好きなアーティストやバンドのメンバーチェンジや解散はなく平穏な年が続いていたように思いますが、2014年はARCH ENEMYからAngela Gossow(Vo)が電撃脱退しAlissa White-Gluz(Vo/ex-THE AGONIST)が加入、LIGHT BRINGERが年内いっぱいで活動停止するなど大きなニュースがありました。メンバーチェンジをものともせずバンドの魅力をギュッと凝縮した新作「WAR ETERNAL」をリリースしたARCH ENEMYはまだしも、LIGHT BRINGERは事実上の解散に近いらしいのでかなりショックですね…。作詞をしたFuki(Vo)は「歌詞は全てフィクション」と話していますが「時計仕掛けの旅はここで途切れている」という歌い出しで始まる事実上のラストトラックmonumentを聴いていると胸が熱くなります…。また音楽そのものの話題ではありませんが、相互リンクさせていただいているサイトMETALGATEが開設10年の節目で更新を終了すると発表されたことも大きな出来事でした。僕がこのブログを始める前から更新を楽しみにしていたサイトであり、管理人のadoreさんとは同年代で音楽的嗜好も近いこともあり勝手に親近感を持っていましたし、ブログを開設する際にもブログ構成などをかなり参考にさせていただいていました(というかパクらせてしただいたと言うべきかも/苦笑)。相互リンク先のサイト様がいつの間にか閉鎖されていたり、更新停止状態になることはこれまでもありましたがMETALGATEは別格なので本当に残念です。このブログの訪問者でMETALGATEを知らない方はいないのではないかと思いますが、もしそういう方がいらっしゃるなら是非ご覧ください。メタル愛に満ちた読みやすいレビューやライブレポが沢山ありますので。METALGATE BLOGのコメント欄にも書き込ませていただきましたがadoreさんには感謝の気持ちでいっぱいです。今回のことや運営会社FC2の騒動もあってブログのあり方や終わり方について考えることが増えた1年でもありました。今のところ本ブログ「SILVERWING-舞い降りてきた音楽の記録-」は2015年もこれまで通り、自分の好きな音楽の記録を残すデータベースとしてコツコツ更新していく予定ですので、これからもよろしくお願いいたします。

海外のメロディックメタル勢と国産バンドをよく聴いていた2015年
2015年には29枚の新譜を購入しましたが、年間ベストアルバム10選の候補に挙がった作品はかなり多かったですね。豊作の1年だったと言えると思います。その中でも抜きん出ていたのがSCRAMBLED SOUL CIRCUS「SCRAMBLED COLORS」GALNERYUS「UNDER THE FORCE OF COURAGE」の2枚。どちらを1位にするか迷った末に、一般的な流通がなくバンドのウェブサイトからしかCDを購入できない彼等をより多くの方に知ってほしいという気持ちもあってSCRAMBLED SOUL CIRCUSを選びました。HR/HMと呼ぶにはかなりソフトなサウンドですが、Kazu(G/ART OF GRADATION、ex-LIGHT BRINGER)が生み出す極上のメロディとHaruka嬢(Vo/TEARS OF TRAGEDY)の歌唱が織りなす彼等の世界観は僕のツボでしたね。一方のGALNERYUSについては10thアルバムというバンドの節目を飾るに相応しいコンセプト作品となっていて、最高傑作に挙げたくなるほどの充実盤です。惜しくも10選から漏れたアルバムを挙げていくと海外のベテラン勢ではKAMELOT「HAVEN」、ROYAL HUNT「DEVIL'S DOZEN」、SOILWORK「THE RIDE MAJESTIC」、SYMPHONY X「UNDERWORLD」、中堅どころだとCIVIL WAR「GODS AND GENERALS」、MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「KINGDOM OF ROCK」、POWERWOLF「BLESSED & POSSESSED」、国内に目を向けるとGYZE「THE BLACK BRIDE」、THOUSAND EYES「ENDLESS NIGHTMARE」といったエクストリームメタル界のホープ、CROSS VEIN「ROYAL ETERNITY」、MARDELAS「MARDELAS Ⅰ」などの女性ボーカルバンドも印象的でしたね。

また2015年を語る上で欠かせないのがCIVIL WAR、POWERWOLF、RUSSKAJAの3バンドです。CIVIL WARはNils Patrik Johansson(Vo/ASTRAL DOORS)の最近の動向を調べていて知ったバンドでバックはSABATONの元メンバーといこうこともあってパワフルかつ勇壮な曲調にNilsの暑苦しい歌唱がハマっているし、昨年にその存在を知ったPOWERWOLFは一貫して自身のパワーメタル道を邁進して待望の日本デビューを実現させましたが、それ以上にインパクトがあったのがRUSSKAJA。ロシア民謡やポルカとメタルを絶妙なバランスで融合させた彼等のサウンドは実に個性的で、メロディのフックも抜群なのでこれから過去作品も聴きたいと思っています。また2014年から本格的に聴くようになった中島 卓偉(TAKUI)も現時点での最新作「煉瓦の家」までをフォローできたので、今後は彼の動向をリアルタイムでチェックしていく予定です。楽曲部門は原則的にベストアルバムに選出した作品以外から選ぼうとしましたが、年間ベスト10選の収録曲からも「この曲なくして2015年は語れない」というものをいくつか含んでいます。次点はKAMELOTVeil Of ElysiumTERRA NOVAPromises辺りでしょうか。また楽曲単位で2015年によく聴いていたのは女性シンガーソングライター阿部 真央が2014年に発表したシングル曲にして、現在NHKで放送中のテニスアニメ「ベイビーステップ」の主題歌でもあるBelieve In Yourselfですね。初めて聴いた時は「サビがSTRATOVARIUSEagleheartにソックリ!」という印象しかなかったのですが「ベイビーステップ」自体が面白い内容だし、子供達のお気に入りソングになったこともあって2015年を代表するヘビロテチューンとなりました。

全体的に見れば充実した1年ではありましたが海外のメロディックロック系に関してはCDを買ったのがREVOLUTION SAINTS、TERRA NOVAのみということもあって物足りなかったように思います。この手のバンドも2015年には新譜をリリースしてくれていたものの試聴した結果、購入には至らなかったケースが多かったですね。こうして年間ベストに選出した作品を眺めていると、自分の関心がメロディックメタルや国内のHR/HMバンドに向かっていると感じます。そんな中でREVOLUTION SAINTSの今後には期待を寄せていたのですがフロントマンのDeen Castronovo (Ds)が女性に対する暴行等の容疑で逮捕、ドラマーとして在籍していたJOURNEYから解雇されてしまったのが残念。REVOLUTION SAINTSの活動にも支障が出るでしょうね…。またデビューから3作品連続で年間ベストに選出しているBATTLE BEASTからAnton Kabanen(G)が脱退してしまったのもショックでした。バンドにとっては次が勝負作になると思います。その一方で嬉しいニュースとしては前作「A LIFE TO DIE FOR」(2013)がラストアルバムになるかもしれないとAndre Andersen(Key)が語っていたROYAL HUNTの新作が無事にリリースされたことでしょうか。バンドは2016年4月に予定されている単独来日に先駆けて10年振りとなる2枚組ライブ作品「CARGO」を3月に発売予定らしいので、これからも勢力的に活動してくれそうですね。ROYAL HUNTは思い入れのあるバンドなので、これからも良い作品を届けてくれると嬉しいです。

日本の歌姫たちの活躍が印象的だった2016年
2016年は日本の歌姫達の活躍が目立った1年でした。ベストアルバム部門は浜田 麻里「MISSION」が頭ひとつ抜きん出ていて、それ以外の9枚は今日の気分で選びましたがSIRIUS ROAR「QUALIA」、TEARS OF TRAGEDY「STATICE」、TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「GHOSTLIGHTS」、TREAT「GHOST OF GRACELAND」、THE UNCROWNED「REVIVE」、摩天楼オペラ「地球」なども候補でしたね。「日本が誇るメタルクイーン」浜田 麻里は「MISSION」で初めてオリジナルアルバムを聴いたのですが、その圧倒的な歌唱力に魅了されて遡って聴いた前作「LEGENDA」(2012)も旧作アルバム部門に文句なしでランクイン。僕が「国産メタルシーンの歌姫」と聞いて連想する黒猫(Vo/陰陽座)、Fuki(Vo/LIGHT BRINGER)それぞれのアルバムについてもかなり愛聴していましたね。それ以外にも2016年(特に11月以降)は女性ボーカルを擁する国産バンドの新作をよく聴いていました。その流れは期待の新人部門にも波及していてSIRIUS ROARTHE UNCROWNEDの一騎打ちとなり、迷った末に後者を選出(ちなみに2016年前半まではETERNITY'S END、SUNBURSTがブライテストホープの候補でした)。ここ数年、僕のミュージックライフの中心は日本のバンドにありますね。

海外のバンドで特に印象に残ったのはTHE DEFIANTSMYRATHDANGER DANGERの新旧メンバーが3人在籍する前者はその期待を裏切らないどころか上回るほどの充実盤を届けてくれたし、あまり馴染みのないチュニジアから現れた後者は派手さこそないものの緻密に練り込まれたサウンドが素晴らしかったです。MYRATHは3rd「TALES OF THE SANDS」(2011)も良かったので、それ以外の過去作品もいつか聴いてみたいと思っています。2016年1月の時点でDREAM THEATER、CIRCUS MAXIMUSが新作を発表予定というニュースが入ってきていたのでプログレメタル活況の年になるかと思っていたのですが2枚組のコンセプトアルバムとなったDREAM THEATER「THE ASTONISHING」はそのあまりの長尺振りに敷居の高さを感じてしまったこと、CIRCUS MAXIMUS「HAVOC」は後半が素晴らしかった反面、序盤のモダンで実験的な作風に馴染めなかったのが惜しいですね(「THE ASTONISHING」は数年後に改めて聴けば化ける可能性もありそうですが)。また僕がこれまでメインに聴いていたメロディックパワーメタルについては2015年に好きなバンドのリリースが集中していたこともあって、2016年はそもそもこのジャンルを聴くことが少なかったように思います。そんな中、意外と言ってはなんですがTRICK OR TREAT「RABBITS' HILL PT.2」は2016年に最もリピートした海外メロパワ作品だったし、AVANTASIA「GHOSTLIGHTS」も流石の出来栄えでした。

ベストチューンについてはアルバム10選の収録曲以外から選ぼうかとも思ったのですが上位4曲はかなりのお気に入りだったのでアルバム部門と重複して選出しています。他の有力候補はAMARANTHEOn The RocksTEARS OF TRAGEDYVoid ActAVANTASIAGhostlightsVOLCANOI Miss辺りでしょうか。旧譜部門で一番インパクトがあったのは「6,500万年前のジュラヘヴィ期という時代から眠りについていた恐竜達が魔女の力によってメタリックな卵から孵った」というフィンランドの恐竜着ぐるみバンドHEVISAURUS「JURAHEVIN KUNINKAAT」(2009)ですね。僕が2016年に聴いたのはデビュー作でしたが数枚のフルレンスアルバムを発表しているようなので他の作品もチェックしてみようと思っています。そして2016年の大きなトピックといえばMichael Kiske(Vo)、Kai Hansen(G)の両名がHELLOWEENの最新ツアーに参加するというニュースでしょう。「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」がバイブルとなっている僕にとって「D.C.Cooper(Vo)ROYAL HUNTに復帰!」というニュースと同じかそれ以上に嬉しい報せです。普段は滅多にライブ参戦できていない僕ですが、このツアーに日本が含まれた暁には(というか十中八九含まれると思いますが)是非とも観に行きたいライブですね。その裏ではRHAPSODY OF FIREからFabio Lione(Vo)、Alex Holzwarth(Ds)が相次いで脱退、しかもFabioとLuca Turilli(G)はラインナップに含まれるのにオリジナルメンバーのAlex Staropoli(Key)は参加しないRHAPSODY名義でフェアウェルツアーを行うという話題もありました…。個人的にRHAPSODYはそれほど思い入れの強いバンドではありませんが、一時代を築いた彼等の今回のニュースは残念ですね(というかRHAPSODY OF FIREとLUCA TURILLI'S RHAPSODYに分裂した時点で残念なのですが)。こうして振り返ってみると、なかなか充実した1年だったといえそうです。

【CD購入録】JORN LANDE & TROND HOLTER present DRACULA 「SWING OF DEATH」(2015)

  • 2016/06/21(火) 00:00:00

【CD購入録】
SWING OF DEATH
JORN LANDE & TROND HOLTER present DRACULA 「SWING OF DEATH」(2015)

2014年に解散を発表したWIG WAMのギタリストTeenyことTrond HolterがWIG WAM在籍時から構想を温めていたドラキュラをテーマにしたストーリーアルバムを買いました。リードシンガーを務めているのはJorn Lande(Vo/JORN、ALLEN-LANDE etc)で、今回も濃厚なボーカルパフォーマンスを披露しています。WIG WAMのリードシンガーだったAge Sten Nilsenによると、本作は元々WIG WAMの別プロジェクトとして自身が歌うはずだったにもかかわらずTrondが独断でJornとレコーディングを進めていったのだとか…。そのことが引き金となりWIG WAMの解散が決定的になったという、いわくつきの1枚でもあります。音楽性はWIG WAMとは似ても似つかないほどダークかつドラマティックなヘヴィメタルでJornの熱唱も冴えていますね。また曲によってはヨーロッパ民謡風のメロディが飛び出してきたり、女性シンガーとのデュエットもあったりしてアルバムに起伏を持たせています。ハイライトは劇的な展開と終盤の弾きまくりギターソロが印象的な⑦Queen Of The Deadですね。いわゆる疾走曲の類いは収録されていないので即効性は低めですが繰り返し聴いているうちに味わいが増してくる辺りは流石です。WIG WAMの中心人物だったGlamとTeenyの2人が解散後に発表したアルバムによる対決は本作に軍配が上がりますね。

【CD購入録】Age Sten Nilsen's AMMUNITION「SHANGHAIED」(2014)

  • 2016/06/17(金) 00:00:00

【CD購入録】
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Age Sten Nilsen's AMMUNITION「SHANGHAIED」(2014)

2014年に解散を発表したノルウェーの国民的バンドWIG WAMのフロントマンGlamことAge Sten Nilsenが新たに結成したAMMUNITIONの1stアルバムを買いました。本作でAgeの相棒を務めているのは自身のバンドECLIPSEW.E.T.を始めとする多くのプロジェクトで、その作曲能力を発揮しているErik Martensson(G)です。本作の音楽性はWIG WAMにも通じるメロディアスなハードロックですが、各曲のインパクトはWIG WAMに及ばないかな。耳に残るメロディよりもロックの楽しさ、ノリのよさを全面に出しているように感じます。このアルバムも悪くはないもののリピートしているうちにWIG WAMが聴きたくなってしまいますね…。⑧Do You Like ItでAgeが「カモンカモンカモン♪」と歌っているのを耳にするとWIG WAMの代表曲In My Dreamsが頭をよぎります(笑)。あとはボーナストラックの⑬Access Deniedが結構好きだったりします。

【CD購入録】MYRATH「LEGACY」(2016)

  • 2016/06/13(月) 00:00:00

【CD購入録】
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MYRATH「LEGACY」(2016)

3rd「TALES OF THE SANDS」(2011)で日本デビューを果たしたチュニジアンメタルバンドMYRATHの4作目を買いました。今回も前作同様、エスニックなムードとプログレテイストに溢れたメロディックメタルを展開しているのですがメロディ、音作りなどあらゆる面でメジャー感が増していますね。ド派手に疾走したり、激しさを全面に出したりする場面はほとんどなくミディアム、バラード調の曲でとにかくメロディを聴かせるスタイルと、バンドの顔でもあるZaher Zorgati(Vo)によるコブシの効いた独特の歌い回しは本作でも健在です。決め手となる1曲がないのも相変わらずながら、このバンドの場合は聴き応えのある楽曲揃いなので突出したナンバーがないと感じるタイプなのだと思います。どの曲も甲乙付け難いのですが、お気に入りは序曲①Jasminに導かれて始まるリーダートラック②Believerですね。バンド名のミラスとはアラビア語で「遺産」を意味するため本作がバンドのセルフタイトル作ということになりますが、文字通りこのアルバムでMYRATHのアイデンティティが確立されたと言えるのではないでしょうか。

【CD購入録】MYRATH「TALES OF THE SANDS」(2011)

  • 2016/06/10(金) 00:00:00

【CD購入録】
TALES OF THE SANDS
MYRATH「TALES OF THE SANDS」(2011)

最新作「LEGACY」(2016)が各方面で好評を博しているチュニジア出身のプログレッシブ・メタルバンドMYRATHの3作目を買いました。BURRN!誌上では「アラブのDREAM THEATER」と評されていましたが、中東的なフレーズを盛り込みながらメロディアスに進行していく彼等の楽曲から僕が最初に思い浮かべたのはイスラエル出身のORPHANED LAND、そしてそこにKAMELOTのテイストを加味したという感じでしょうか。一撃で聴き手をねじ伏せるほどのキラーチューンこそないものの、どの曲も聴き応えがあるし⑥Dawn Within、⑦Wide Shut、⑧Requiem For A Goodbye辺りは即効性高めですね。デビュー前にはSYMPHONY Xのカバーバンドとして活動していたということもあって演奏陣はさすがの安定感を誇っているし、フロントマンZaher Zorgatiによる艶やかで力強い歌唱、Kevin Codfert(Key/ADAGIO)がプロデューサーを務めたサウンドプロダクションなどB級臭さは感じられません。「LEGACY」では更に成長した姿を見せてくれているようなので、そちらも購入予定です。

【気になるCDリスト】2016年6月

  • 2016/06/06(月) 00:00:00

WELCOME!_201606202226504f1.jpg
FUKI COMMUNE「WELCOME!」(2016)6月22日発売予定

LIGHT BRINGERが2014年いっぱいで無期限活動休止することを発表して以降、UNLUCKY MORPHEUS若井 望(G)の作品に参加するなどしていたFuki嬢(Vo)がリリースする初のソロ名義作品。大半の楽曲をMao(Key/LIGHT BRINGER)が手掛けているのでLIGHT BRINGERの現時点でのラストアルバム「MONUMENT」(2014)の続きが本作にあるのか、ソロならではの作風になっているのか注目しています。

「輝く夜へようこそ!」(ショートバージョン)


ORCHESTRA OF THE LIFE
MAHATMA「ORCHESTRA OF THE LIFE」(2016)6月8日発売予定

このブログで2014年のブライテストホープに選出したMAHATMAの2ndアルバム。デビュー盤「RE:GENERATION」(2014)では未整理な印象がある一方で、HR/HMに止まらない大きな可能性を感じさせてくれていたので2作目でどう進化しているのか期待しています。ちなみに本作にはYuhki(Key/GALNERYUS、ALHAMBRA)、hibiki(B/ALHAMBRA、MARDELAS、LIGHT BRINGER)、梶原 稔広(G/ALHAMBRA)といった面々がゲスト参加しているらしいのでそちらも楽しみです。

トレーラー


THE DEVIL STRIKES AGAIN
RAGE「THE DEVIL STRIKES AGAIN」(2016)6月10日発売予定

ドイツの大ベテランRAGEが新体制となって初めてリリースする通算22作目。16th「UNITY」(2002)でこのバンドを初めて聴き、20th「STRINGS TO A WEB」(2010)が最高傑作だと思っている僕としてはVictor Smolski(G)がいないRAGEに違和感がありますが、前作「21」(2012)があまりツボにハマらなかったので今回のメンバーチェンジがどんな変化をもたらしているのか気になりますね。

My Way


Spirits Of The Night
The Devil Strikes Again


【気になるCDリスト】
ALMANAC「TSAR」(2016)
Self-Blinded Eyes

DGM「THE PASSAGE」(2016)8月17日発売予定NEW

ETERNITY'S END「THE FIRE WITHIN」(2016)
The Fire Within

FIRST SIGNAL「ONE STEP OVER THE LINE」(2016)
Love Gets Through
Love Runs Free

FUKI COMMUNE「WELCOME!」(2016)6月22日発売予定
「輝く夜へようこそ!」(ショートバージョン)

GRAND MAGUS「SWORD SONGS」(2016)
Varangian
Forged In Iron - Crowned In Steel

IRON SAVIOR「TITANCAFT」(2016)
Way of the Blade
Beyond The Horizon

KISSIN' DYNAMITE「GENERATION GOODBYE」(2016)7月6日発売予定
Hashtag Your Life

MAHATMA「ORCHESTRA OF THE LIFE」(2016)6月8日発売予定
トレーラー

MARDELAS「MARDELASⅡ」(2016)6月15日発売予定
「千羽鶴 -Thousand Cranes-」

MEGADETH「DYSTOPIA」(2016)
The Threat Is Real
Dystopia

MYRATH「LEGACY」(2016)
Believer
Nobody's Lives

NORDIC UNION「NORDIC UNION」(2016)
Hypocrisy
When Death Is Calling

PARADOX「PANGEA」(2016)6月22日発売予定NEW
Ballot Or Bullet
Pangea

PRIMAL FEAR「RULEBREAKER」(2016)
The End Is Near
Bullets & Tears
In Metal We Trust

RAGE「THE DEVIL STRIKES AGAIN」(2016)6月10日発売予定
My Way
Spirits Of The Night
The Devil Strikes Again

RECKLESS LOVE「INVADER」 6月22日発売予定NEW
Monster

RHAPSODY OF FIRE「INTO THE LEGEND」(2016)
Distant Sky
Into The Legend

ROYAL HUNT「CARGO」(2016)
Half Past Loneliness(Live)

RUN FOR VICTORY「GAME OVER」(2016)
ティーザー

SERENITY「CODEX ATLANTICUS」(2016)
Follow Me
Iniquity

SHAKRA「HIGH NOON」(2016)
Hello
High Noon

SINBREED「MASTER CREATOR」(2016)
Creation Of Reality

SPIRITUAL BEGGARS「SUNRISE TO SUNDOWN」(2016)
Sunrise To Sundown
Diamond Under Pressure
Hard Road

SUNSTORM「EDGE OF TOMORROW」(2016)
The Sound Of Goodbye

TED POLEY「BEYOND THE FADE」(2016)
Higher
Let's Start Something
Hands Of Love
Stars

THUNDERSTONE「APOCALYPSE AGAIN」(2016)
The Path

TRICK OR TREAT「RABBITS' HILL PT.2」(2016)7月6日発売予定
United feat. Tony Kakko
Cloudrider

VEGA「WHO WE ARE」(2016)
Every Little Monster

VALENTINE「RV」(2016)
Bizarro World
Black Rain

VIVALDI METAL PROJECT「ALL-METAL-STARS」(2016)7月22日発売予定NEW
トレーラー

WIGELIUS「TABULA RASA」(2016)
Time Well Wasted

マキシマム ザ ホルモン「ぶっ生き返す」(2007)

  • 2016/06/02(木) 00:00:00

マキシマムザホルモン
【No.472】
★★★★★(2007)
年間ベスト2007年第2位

日本の4人組ミクスチャーロックバンドマキシマム ザ ホルモンの4thアルバム。このバンドに関しては「ロッキンポ殺し」(2005)というヘンなタイトルの作品(漫☆画太郎によるジャケットも強烈)がBURRN!誌上でのレビューで70点そこそこだったという印象しかありませんでした。そんな中この作品が一部サイトで高評価を受けていたので興味本位でトライしてみたところ、実に面白いバンドということを発見。本作との出会いは2007年最大の衝撃と言えるほどのインパクトがあり、このブログでも同年の年間ベスト第2位に選出するほどハマりましたね。基本はハードコアなサウンドでありながら、先の読めない曲展開と混沌とした轟音世界の中に突如として切り込んでくるメロディアスパートが絶大なインパクトを誇っています。

各曲が目まぐるしく展開し豊かな表情を見せる作風は「MEZMERIZE」、「HYPNOTIZE」の2作品で僕を魅了したSYSTEM OF A DOWNを連想させますね。裏を返せば2005年にSYSTEM OF A DOWNに出会い、この手のサウンドにある程度の免疫があったからこそ本作を楽しめたのかもしれません。メロディのとっつきやすさとキャッチー度はSYSTEM OF A DOWN以上だし、このバンドは男女ノーマルボイス、シャウト、早口ラップとタイプの異なるボーカルが入れ替わり立ち替わり登場していて曲に絶妙な起伏と緩急をつけることに成功しています。これほどカオティックかつキャッチーな楽曲群を生み出せるマキシマムザ亮君(Vo、G)は正に鬼才。彼の頭の中はどうなってるんでしょうね。

どの曲も一筋縄ではいかないヒネクレっぷりで聴いていて楽しいのですが、重々しいイントロからヘヴィロック調に畳み掛けてきたかと思うと女声ボーカルによる歌謡曲風の叙情パートを経てクサメタリックに疾走する⑫「シミ」がハイライトですね。アルバム全体を通しても自然と身体が揺れてくるグルーヴィなリフに始まりハチャメチャな展開を見せるタイトル曲①「ぶっ生き返す!!」、流麗なメロディと共に駆け抜けるメタル調の②「絶望ビリー」、キュートなメロディを配した③「糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー」からキーボードに彩られたキャッチーなヘヴィロック⑬「恋のメガラバ」までテンションが下がることなく楽しめました。僕にとって馴染みの薄いジャンルから突如現れた名盤だと思います。歌詞は大半が日本語なのにほとんど聞き取れない上に歌詞カードを見ても意味不明だし、おそらく意図的に英語に聞こえるような歌い方をしているため海外のバンドのような感覚もありますね(内容は過激かつ下品だったりするので英詞のように聞こえるのは個人的に歓迎)。キワモノ的な要素もあるバンドなので聴き手を選ぶ音楽性ではありますが、僕のミュージックライフに欠かせない1枚となっています。

【音源紹介】
絶望ビリー