【CD購入録】TIMO TOLKKI'S AVALON「THE LAND OF NEW HOPE」(2013)

  • 2013/06/29(土) 00:00:00

【CD購入録】
THE LAND OF NEW HOPE
TIMO TOLKKI'S AVALON「THE LAND OF NEW HOPE」(2013)

Andre Matos(Vo/ex-ANGRA、SHAMAN etc)らと一種のスーパーバンドSYMFONIAを結成したものの、僅か1枚で解散したばかりか音楽業界からの引退をも示唆するコメントを発表したTimo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS)でしたが、FRONTIERS RECORDS社長Serafino Perginoから多くのゲストを迎えたメタルオペラ・プロジェクトの提案を持ちかけられ誕生したTIMO TOLKKI'S AVALONの1stアルバムを買いました。プロジェクト名からしてTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAを連想せずにはいられませんが、ゲストを見てみるとMichael Kiske(Vo/UNISONIC、ex-HELLOWEEN)、Sharon Den Adel(Vo/WITHIN TEMPTATION)、Elize Ryd(Vo/AMARANTHE)、Russell Allen(Vo/SYMPHONY X、ADRENALINE MOB)、Rob Rock(Vo/DRIVER、ex-IMPELLITTERI)、Tony Kakko(Vo/SONATA ARCTICA)、Jens Johansson(Key/STRATOVARIUS) 、Derek Sherinian(Key/BLACK COUNTRY COMMUNION、ex-DREAM THEATER)、Alex Holzwarth(Ds/RHAPSODY OF FIRE)といった顔ぶれでAVANTASIAに参加していた人もチラホラ、というかシンガーではElyzeとTony以外はAVANTASIAファミリーですね。歌っている比率を踏まえるとTolkkiとElyze、Rob Rockを基本メンバーとしたプロジェクトと言えるかもしれません。内容の方はAVANTASIAがメタルオペラを名乗っていた初期2作品ほどメロパワ一辺倒ではなく、その後の「THE SCARECROW SAGA」を歌ものメタルっぽくした感じでしょうか。ライナーノーツによると、Tolkkiがこのプロジェクトのために書き上げたストーリー「THE LAND OF NEW HOPE」は3部作を予定しているそうなので、 アルバム契約が4枚分あったというSYMFONIAを投げ出した前科があるTolkkiですが(苦笑)今回は完結まで頑張ってもらいたいですね。

ブログ開設5周年の御礼

  • 2013/06/25(火) 00:00:00

2013年6月25日でこのブログは開設5周年を迎えることができました。これまでも「ブログ開設〇周年の御礼」という記事を書いてきましたが、5周年はひとつの区切りという印象が強いので感慨深いものがありますね。毎年同じようなことを書いていますが、こうしてブログを5年間続けてこれたのも訪問してくださる皆様、そして素晴らしい音楽を届けてくれるバンドあってのことだと思っています。本当にありがとうございます。

5周年の節目に何か特別企画でもできれば良かったのですが、時間的余裕がないので以前から作成しようと思っていた管理人の音楽遍歴をまとめてみました。内容は既にブログで公開している年間ベスト記事にある【1年を振り返って】の項目で書いたことをひとつの記事にまとめただけですが…。

なお事後報告になりますが、これまでに登録していたブログランキングについては「もういいかな…」という気持ちになってきたので、ブログから投票ボタンを削除しました。今までクリックいただいた皆様、ありがとうございました。

最後に備忘録も兼ねて今後ブログで取り上げたいバンドを書いておきます。これらのバンドのほか、ブログでは紹介しているけれど最新作までフォローしきれていないケースもあるので、気の向いた作品から取り上げていく予定です。徐々に更新頻度が下がっていますが今後もこれまでと同じスタンスで続けていきたいと思っていますので、これからも「SILVERWING-舞い降りてきた音楽の記録-」をよろしくお願いいたします。

【今後ブログで取り上げたいバンド】
ANGRA
ANTHEM
ARI KOIVUNEN
AT VANCE
BB MAK
BLACK STONE CHERRY
CIRCUS MAXIMUS
CLOCKWISE
CONCERTO MOON
CRASHDIET
DARK MOOR
DGM
DIONYSUS
DOUBLE DEALER
DRAGONFORCE
EDEN'S CURSE
FORTUNE
GAMMA RAY
GARY HUGHES
HUMAN CLAY
HUSH
JEFF SCOTT SOTO
KELLY SIMONZ
KICK
LEVERAGE
LIGHT BRINGER
LIV MOON
LORDI
LOST HORIZON
MAJESTIC
MICHAEL KISKE
MIDNIGHT SUN
NATION
NELSON
NIGHTWISH
PETE SANDBERG
THE POODLES
PRIDE
PRIDE OF LIONS
PRIVATE LINE
RAINTIME
THE RASMUS
RICHARD ANDERSON'S SPACE ODYSSEY
SCAR SYMMETRY
SHAMAN
SIXRIDE
SPIRITUAL BEGGARS
TALISMAN
TEN
TIME REQUIEM
TWILIGHTNING
VITALIJ KUPRIJ
ZENO
下山 武徳
森重 樹一

SYMFONIA「IN PARADISUM」(2011)

  • 2013/06/21(金) 00:00:00

IN PARADISUM
【No.380】
★★★(2011)

契約や金銭面、人間関係がもつれにもつれた結果STRATOVARIUSを脱退して新バンドREVOLUTION RENAISSANCEを誕生させたもののアルバム3枚をリリースしたのみで解散してしまったTimo Tolkki(G)Andre Matos(Vo/ex-ANGRA、SHAMAN etc)と新たに結成したSYMFONIAの1stアルバム。TolkkiとAndreの脇を固めるのは長きに渡ってSTRATOVARIUSの屋台骨を支えてきた実績を持つJari Kainulainen(B/ex-STRATOVARIUS)SONATA ARCTICAでの活動で注目を集めて以降、複数のバンドを渡り歩いてきたMikko Halkin(Key/ex-SONATA ARCTICA etc)GAMMA RAY、HELLOWEENというメロディック・パワーメタルの大御所2バンドでのプレイ経験もあるUli Kusch(Ds/ex-GAMMA RAY、HELLOWEEN、MASTERPLAN etc)という豪華な顔ぶれです。僕のようなメロパワファンにとっては一種のスーパーバンドと言えますが、かつては第一線で活躍していたものの名前を久し振りに聞いた人もいるので冷静になってみると、その当時Tolkkiが声を掛けやすかったメンバーを揃えた感が無きにしも非ずだったりします。

REVOLUTION RENAISSANCEでは、これまでとは異なる音楽性を模索していた印象がありましたが本作はプレイボタンを押した瞬間にメロパワの王道、というかTimo Tolkkiの音世界へと引き込まれます。正直なところ、まんまTolkki在籍時STRATOVARIUSのサウンド(主に5th「EPISODE」~8th「INFINITE」)なのでMatias Kupiainen(G)加入後、ややプログレッシブに音楽性が変わった今のSTRATOVARIUSよりもメロパワファンの受けは良いかもしれません。ただ、いかにもTimo Tolkkiらしい楽曲のオンパレードといってもその焼き直し度がかなり高いんですよね。オープニングの①Fields Of AvalonからしてSTRATOVARIUSのGlory Of The World(「INFINITE」収録)だし、タイトルトラック⑦In ParadisumはSTRATOVARIUSのSoul Of A Vagabond(9th「ELEMENTS PART1」収録)、REVOLUTION RENAISSANCEのRevolution Renaissance(1st「NEW ERA」収録)など、一聴して具体的な曲名が思い浮かぶものもあるほどです。そしてAndreの歌声もSHAMAN時代からそうだったようにANGRAにいた時のような声の透明感は減退しているので、メンバー各人の力が融合して作品に好影響を与えるといったケミストリーは希薄と言わざるを得ません。

そんな気になる点がありつつも(Tolkki在籍時の)後期STRATOVARIUSやREVOLUTION RENAISSANCEに比べると僕好みのサウンドである本作を愛聴しているのも事実で、①以外にもヘヴィなギターリフから始まる③SantiagoやTolkki節全開で高揚感に溢れた⑤Forevermoreなどこの手のバンドに求められる疾走曲はしっかり聴かせてくれるし、Hunting High And Lowタイプのキャッチーメタル、抒情的なメロディが胸に沁みるバラードに長編ナンバーと楽曲のバリエーションも一通り押さえていますね。メロディック・パワーメタルというジャンルが好きで、過去の焼き直しがあっても気にならないなら聴いて損はしないと思います。個人的にはTolkkiがここまで分かりやすいメロパワの世界に帰って来てくれたことが嬉しいし、本家STRATOVARIUSと分家SYMFONIAという形でシーンを盛り上げてくれることを期待していましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。本作リリース後にツアーを敢行したものの、その時点でドラマーのUliは体調不良を理由に不参加、その後にバンドは解散しています。メンバーを見る限り長続きしないかもしれないな…とは思っていましたが予想以上に早い幕切れでしたね。

【音源紹介】
・Forevermore

【CD購入録】REVOLUTION RENAISSANCE「TRINITY」(2010)

  • 2013/06/18(火) 00:00:00

【CD購入録】
TRINITY_20130614121039.jpg
REVOLUTION RENAISSANCE「TRINITY」(2010)

Timo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS)を中心としたメタルバンドREVOLUTION RENAISSANCEの3作目にしてラストアルバムを買いました。前作「AGE OF AQUARIUS」(2009)発表後にメンバーチェンジがあり本作はTolkkiのほか前作から引き続き参加となるGus Monsanto(Vo/ex-ADAGIO)、Bruno Agra(Ds/AQUARIA)、新加入したMagnus Rosen(B/ex-HAMMERFALL)、Bob Katsionis(Key/FIREWIND)といった面々で制作されていて、ちょっとしたスーパーバンド状態(?)となっています。 往年のSTRATOVARIUSほどの充実感はないものの、内省的なミドルチューンがアルバムの大半を占めていた2ndに比べるとHR/HMバンドとしての勢いやキャッチーなメロディが戻ってきているので、すんなりと聴くことができました。その一方で楽曲アレンジの面などで詰めの甘さが感じられますが、この辺りはアルバム発売前にバンドの解散が発表されたことも関係しているのかもしれませんね(レコーディング終了前に解散の話が出ていたのかな?と思ってみたり)。

【CD購入録】REVOLUTION RENAISSANCE「AGE OF AQUARIUS」(2009)

  • 2013/06/15(土) 00:00:00

CD購入録
AGE OF AQUARIUS
REVOLUTION RENAISSANCE「AGE OF AQUARIUS」(2009)

STRATOVARIUS脱退後にTimo Tolkki(G)が結成したREVOLUTION RENAISSANCEの2作目を買いました。前作「NEW ERA」(2008)は本来STRATOVARIUSの新作となるはずだったマテリアルをMichael Kiske(Vo/PLACE VENDOME、ex-HELLOWEEN)、Tobias Sammet(Vo/EDGUY、AVANTASIA)、Pasi Rantanen(Vo/ex-THUNDERSTONE) の3人が歌っていたこともあり、ソロプロジェクト要素の強い体制だったので正式なバンドメンバーを迎えた本作が真の1stアルバムと言えるかもしれません。今回からシンガーの座についたGus Monsanto(Vo/ex-ADAGIO)の歌を僕は初めて聴いたのですがMike Vescera(Vo/ex-LOUDNESS、YNGWIE MALMSTEEN)ばりの力強さ、Timo Kotipelto(Vo/STRATOVARIUS)のような繊細さを感じさせる歌唱を披露していてまずまず好印象。 ただし楽曲の方は全体的に陰鬱でゴシックっぽい雰囲気が強く、90年代メロパワシーンを牽引してきたTolkkiによるバンドの新作として聴くと肩透かしを食らいますね。そんな中で「ハッ」とさせられたのは本編ラストの⑨Into The Futureでしょうか。といってもメロディが耳に残ったというよりもケルトミュージックやフォークメタルに通じる笛の音がTolkkiにしては斬新に思えたからだったりするのですが…。正直なところ、とっつきにくい作品だと思うので聴き込みが必要になりそうですね。

ALLEN-LANDE「THE SHOWDOWN」(2010)

  • 2013/06/12(水) 00:00:00

THE SHOWDOWN
【No.379】
★★★(2012)

Russell Allen(Vo/SYMPHONY X)Jorn Lande(Vo/MASTERPLAN)という実力派シンガー2人の名前を冠したプロジェクトでありながらMagnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、STARBREAKER、ex-LAST TRIBE)がサウンドの鍵を握るALLEN-LANDEの3rdアルバム。ラインナップはこれまでと同じでMagnusがギターのみならずベース、キーボードも演奏、ドラムはLAST TRIBE時代の盟友Jaime Salazar(BAD HABIT)が叩いているほか、2体の巨大生物が対決するアートワークも3作連続でRodney Matthewsが手掛けるという鉄壁の布陣で制作されています。その一方で過去作品ではMagnusがドラム以外の全楽器、作詞作曲をこなしていたのに対して今回は3曲でゲストピアノ奏者を迎えていたり、歌詞の大半をTomas Erlandssonなる人物が書いていたりしています(作曲は全てMagnusなので個人的には気になりませんが)。

今回のアルバムは「ショウダァァウゥ!」という強烈なシャウト(歌い手はおそらくJorn)がインパクト大なタイトル曲①The Showdown、ALLEN-LANDEとして初のPVが作られた②Judgement Dayと続く流れで幕を開けます。疾走曲のみならず過去作品には少なからず収録されていたアップテンポのナンバーまでも姿を消し、本作は重厚なミドルチューンとバラードで構成されていることもあって、聴き始めの頃はこれまで以上に各曲のキャラ立ちの弱さやマンネリ化が目につき「ALLEN-LANDEも潮時か…」と思ったりもしました。ところが聴き込むうちに味わいが増してきてリピートしてしまう辺りが希代のソングライターMagnus Karlssonの為せる業といったところでしょうか。伸びやかなメロディが心地よい④Turn All Into Gold、アルバム随一のキャッチーなサビを持った⑤Bloodlines、1st「THE BATTLE」(2005)に通じるメロハーチューン⑦We Will Rise AgainDREAM THEATERのバラードWait For Sleep(名盤「IMAGES AND WORDS」収録)のピアノメロディに勇壮なギターアレンジを施したかのようなリフが楽曲を覆う劇メロナンバー⑩The Artistなどが気に入っています。Russellが歌うバラード⑥CopernicusReach A Little Longer、Master Of Sorrow(どちらもボーカルはJorn)に比べるとやや薄味ながらも魅力的。なお僕が持っている日本盤にはボーナストラックとして⑥のアコースティックバージョンが収められていますが輸入盤はAliasという未発表曲を収録しているようです。この記事を書いている今日現在、YouTubeに音源がアップされているので聴いてみたところボーナス扱いなのが不思議なくらいの良曲でした。

過去2作品はリリースされてすぐにゲットしていましたが、本作はなかなか購入に踏み切れずにいました。いざ聴いてみるとALLEN-LANDEがこれまでのアルバムで提示してきた高品質なメロディックメタルは今回も健在なので買って損はなかったと思っています(アルバム全体のメリハリに欠ける、RussellとJornのスタイルが似ていて上手いボーカルが2人いる強みを活かせていないといったマイナス面としっかり引き継いでいますが…)。iPodでシャッフルして聴いている時に本作の曲が登場するとハッとさせられるのに1枚のアルバムとして聴くと物足りないという意味で「HIGHER」(2003)以降のHAREM SCAREMと似ているかもしれませんね。①の歌詞和訳にもある通り「最終決戦」と訳すことができる「THE SHOWDOWN」という単語をアルバムタイトルにしていることを踏まえると本作がラストアルバムなのかもしれませんが、次回作があるならばきっと買うと思います。

【音源紹介】
・We Will Rise Again

【気になるCDリスト】2013年6月

  • 2013/06/09(日) 00:00:00

今月はマストアイテムこそないものの好きなバンドや聴いてみたいアルバムがたくさんありますね。今のところ優先順位が高いのは以下の作品でしょうか。

OUTRAGED.jpg
OUTRAGE「OUTRAGED」(2013)
セルフタイトルを冠した前作「OUTRAGE」(2009)で初めてこのバンドを聴きガツンとやられました。先行PV曲Lostもカッコいいですね。

TOUR DE FORCE
THE POODLES「TOUR DE FORCE」(2013)
抜群の安定感で高品質メロディックロックを楽しませてくれるこのバンドは今回もやってくれそうな予感。現時点で今年はメロディックメタル系の充実が目についているのでメロハー勢にも頑張ってもらいたいです。

THE LAND OF NEW HOPE
TIMO TOLKKI'S AVALON「THE LAND OF NEW HOPE」(2013)
既に公開されている音源を聴く限り僕がTimo Tolkki(G)の全盛期と見なしているSTRATOVARIUS「VISIONS」(1997)、「INFINITE」(2000)には及びそうにありませんが、やはりTolkkiのアルバムは聴いておきたいところですね。

それ以外ではDARK MOOR「ARS MUSICA」が良さそうな感じですね。

【気になるCDリスト】
ART OF GRADATION「CONCENTRATION」(2013)

BATTLE BEAST「BATTLE BEAST」(2013)NEW7月24日発売予定

CHILDREN OF BODOM「HALO OF BLOOD」(2013)

DARK MOOR「ARS MUSICA」(2013)6月19日発売予定
アルバムティーザー


DGM「MOMENTUM」(2013)

DREAM THEATER「DREAM THEATER」(2013)NEW9月18日発売予定

GALNERYUS「THE IRONHEARTED FLAG VOL.1:REGENERATION SIDE」(2013)

GACHARIC SPIN「DELICIOUS」(2013)

GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

HAREM SCAREM「MOOD SWINGS Ⅱ」(2013)NEW8月21日発売予定

HIBRIA「SILENT REVENGE」(2013)NEW6月26日発売予定
Silence Will Make You SufferのPV


KALMAH「SEVENTH SWAMPHONY」(2013)6月26日発売予定
Seventh SwamphonyのPV


LIGHTNING「RAISE THE SUN」(2013)NEW8月7日発売予定

LORDI「TO BEAST OR NOT TO BEAST」(2013)

MASTERPLAN「NOVUM INITIUM」(2013)NEW7月24日発売予定
 
ORPHANED LAND「ALL IS ONE」(2013)NEW6月19日発売予定
BrotherのPV


OUTRAGE「OUTRAGED」(2013)NEW
LostのPV


THE POODLES「TOUR DE FORCE」(2013)NEW6月12日発売予定

SEDUCE THE HEAVEN「FIELD OF DREAMS」(2013)

SERENITY「WAR OF AGES」(2013)

SHAKRA 「POWERPLAY」(2013)(輸入盤)

SILENT FORCE「THE LAST STAND」(2013)10月23日発売予定

SPIRITUAL BEGGARS「EARTH BLUES」(2013)

THOUSAND EYES「BLOODY EMPIRE」(2013)

TIMO TOLKKI'S AVALON「THE LAND OF NEW HOPE」(2013)6月26日発売予定
A World Without Usのスタジオセッション


Enshrined In My MemoryのPV


摩天楼オペラ「喝采と激情のグロリア」(2013)

ALLEN-LANDE「THE REVENGE」(2007)

  • 2013/06/04(火) 00:00:00

THE REVENGE
【No.378】
★★★(2007)

FRONTIERS RECORDS主導の単発プロジェクトかと思いきや予想に反して制作されたALLEN-LANDEの第2弾アルバム。前作「THE BATTLE」(2005)から約2年のスパンがあるとはいえ、中心人物のMagnus Karlsson(G/LAST TRIBE)はその間にTony Harnell(Vo/TNT)とタッグを組んだSTRABREAKERのセルフタイトル作、元PRAYING MANTISのシンガーTony O'hora初のソロアルバム「ESCAPE INTO THE SUN」(2006)に全面参加、Mike Andersson(Vo/CLOUDSCAPE)を中心としたPLANET ALLIANCEにも大きく関わるなどしていたので、Magnusのワーカホリック振りには頭が下がります。FRONTIERSの社長Serafino PerginoLAST TRIBEよりもAORに近い曲を要請されたことからスタートし、誰がシンガーとなるのかわからない状況でソングライティングを進めた前作とは異なり、当初からRussell Allen(Vo/SYMPHONY X)Jorn Lande(Vo/ex-MASTERPLAN)が歌うことをイメージしてMagnusが書き上げた楽曲群は全体的に1stよりもヘヴィでメタリックな仕上がりとなっているように思います。

「THE BATTLE」がアルバム序盤の畳み掛けで勢いをつけ最後まで聴かせるタイプだったとすれば、今回は聴き進めるにつれて充実感を増していく作品と言えそうです。そんなアルバムのハイライトとなっているのがJornが感情を込めまくって歌い上げる名バラード④Master Of Sorrow。ライナーノーツでMagnus自身も「今まで書いたバラードの中でもベスト」と語るこの曲以降⑤Will You Follow、⑥Just A Dream、⑦Her Spell、⑨Wake Up Callといったキャッチーなアップテンポ、メロハー風のアプローチを取り入れた⑧Gone Too FarWITHIN TEMPTATIONにインスパイアされたというMagnusのコメントも頷けるシンフォニックなミドル⑪Who Can You Trustなど良曲がズラリと並びます。個々の楽曲のインパクトでは前作に分があるかもしれませんが、アルバム全体の完成度では本作が上かもしれません。ラストをしっとり聴かせるバラード⑫When Time Doesn't Healで締める構成もグッド。日本盤ボーナストラックにその⑫のリミックス(アンプラグド)バージョンが収められているのですが、僕としては④の別バージョンを聴きたかったかな…。

というわけで今回も期待に十分応えるだけの逸品ではあるものの地味な印象は拭い切れないし、RussellとJornの共演がケミストリーを起こすことまではできていないという前作の課題はそのままです。それに加えて2003年を最後にLAST TRIBEが活動を停止して以降MagnusがこのALLEN-LANDEで2枚、STARBREAKER「STARBREAKER」(2005)、TONY O'hola「ESCAPE INTO THE SUN」(2006)、PLANET ALLIANCE「PLANET ALLIANCE」(2006)そして本作発表後にはMark Boals(Vo/RING OF FIRE、ex-YNGWIE MALMSTEEN)と結成したTHE CODEX「THE CODEX」(2007)をリリースするなど、供給過多と言えるほどにアルバムを乱発していることも僕の本作に対する印象に少なからず影響を与えているように思います。当初はLAST TRIBE以外でMagnusの曲が聴けることに興奮していた僕もMagnus絡みのプロジェクトが質は高いが決め手に欠けるものばかりだったこともあって、有難味が薄れてきてしまってるんですよね。数々のプロジェクトに携わる職人ソングライターのようなMagnusの活動スタイルに対して、一定以上の満足感を得ながらも「多忙な中でこれだけ良質な作品を連発できるなら、じっくり腰を据えてアルバムを制作して名盤を生み出してほしい」という複雑な心境になる1枚でもあります。

【音源紹介】
・Master Of Sorrow