【CD購入録】TRICK OR TREAT「EVIL NEEDS CANDY TOO」(2006)

  • 2012/10/31(水) 00:00:00

【CD購入録】
EVIL NEEDS CANDY TOO
TRICK OR TREAT「EVIL NEEDS CANDY TOO」(2006)

バンド名からしてHELLOWEENフォロワーだということが伝わってくるイタリアン・パワーメタラー…というか今ではLUCA TURILLI'S RHAPSODYのシンガーに抜擢されたAlessandro Conti(Vo)が在籍するバンドと言った方が通りがいいかもしれないTRICK OR TREATが今年の10月24日にリリースした3作目ではなく1stアルバムを買いました。2nd「TIN SOLDIERS」(2009)や3rd「RABBITS HILL」と違って本作の日本盤リリースはありませんが、メロパワ好きの僕としては結構楽しめそうな気がしています。このバンドの特徴はメロディック・パワーメタルとしてだけでなく、コミカルさという面でもキーパーサウンドからの影響を取り入れている点でしょうか。パロディ丸出しのジャケットやドナルド・ダックの声(?)が挿入された④Like Donald Duck、アルバム中盤に配されたCyndi Lauperのカバー⑤Girls Just Want To Have Funなどもそれを物語っていると思います。2nd同様に本作もオリジナリティは希薄ですが、それを理由に聴かずにおくのは勿体ないアルバムですね。

PREVIEW「PREVIEW」(1983)

  • 2012/10/28(日) 00:00:00

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【No.349】
★★★★(2008)

1998年にHarry Hess(Vo/HAREM SCAREM)プロデュースのもとで自身のバンドFIOREを始動させ、日本では今は亡きゼロコーポレーションからアルバム2枚とベスト盤を発表したアメリカ人シンガーJon Fioreがかつて在籍していたバンドPREVIEWのデビュー作にして唯一のアルバム。僕はFIOREからの後追いでこのバンドを知ったため、Jonが歌っていたバンドというイメージが強いのですが実はこのバンドの中心人物はErnie Gold(Key)Danny Gold(G)のGold兄弟で、楽曲の大半をErnieが手掛けています。本作は1983年に発表された後しばらくして廃盤となってしまい入手困難な状況が続いていました。そのためメロディックロック界の幻の名盤と呼ばれるようになっていたのですが2006年にROCK CANDY RECORDSより再発され、僕もこのバンドの存在を知った約10年後にようやく入手できた次第です。

有名プロデューサーKeith Olsenを迎えて制作された本作は重厚なキーボードが盛り上げる楽曲の上にJonの情感豊かな歌声が乗るというサウンドで、JOURNEYSURVIVORにも通じるメジャー感たっぷりのメロディックロックに仕上がっています。アルバムを代表するズバ抜けたキラーチューンこそないように思いますが、産業ロックの王道を行く①All Nightに始まり、バラード⑩It's Overで締めくくられるまで全10曲どれもがメロディ愛好家を自認する僕の心に響いてきますね。名曲がないのではなく、どれもが名曲候補という感じでしょうか。一分の隙も無駄もない楽曲群で構成された本作のランニングタイムは30分弱ですが、実時間以上の満足感が得られますね。甲乙付け難い良曲が並ぶ本作の中でもキャッチーなメロディが際立つ③So Blind、⑤Never Hold Back、⑦Love Finds A Way、美旋律バラードのお手本のような④Running Back、ハードかつドラマティックに迫ってくる⑥Red Light、それとは対照的にどこか南国リゾート的な雰囲気漂うアレンジが良いアクセントになっている⑦Can't Stop The Feelingなどが特に印象的です。

FIORE名義のアルバムから15年も前の作品ということもあってJonの味のある歌い回しやハスキーな声に宿る哀感はFIORE時代に一歩譲る感はあるものの、若々しさと張りのある声で歌うPREVIEW在籍時の彼もまた魅力的ですね。これだけのアルバムを残しておきながらPREVIEWというバンドが商業的な成功をおさめることはおろか、2作目をリリースすることすらできずに消滅してしまったのは不運としか言いようがありません。ハードロックというカテゴリで括るにはソフト過ぎるかもしれませんが、どこまでも爽やかで瑞々しい音世界が凝縮された本作は「幻の名盤」の名に相応しい内容となっているので、メロディアスな音楽が好きな方なら聴いて損することはないと思います。

【音源紹介】
・All Night

【CD購入録】KAMELOT「SILVERTHORN」(2012)

  • 2012/10/25(木) 00:00:00

【CD購入録】
SILVERTHORN.jpg
KAMELOT「SILVERTHORN」(2012)

3rd「SIEGE PERILOUS」(1998)で加入して以降、バンドの躍進に大きく貢献したRoy Khan(Vo)の後任にTommy Karevik(Vo/SEVENTH WONDER)を迎えた新生KAMELOTの1作目にして通算10枚目となるアルバムを買いました。メタルシンガーとしては珍しくRoyは中低音域を軸に深みと味わいのある歌唱スタイルの持ち主でKAMELOTサウンドとの相性も抜群(というかRoyと共にKAMELOTは個性を築いたと言えるほど)だったので、彼抜きでKAMELOTが成り立つのか心配をしていたのですが、優美なイントロ①Manus Deiに続いて流れてくる②Sacrimony(Angel Of Afterlife)のいかにも彼等らしいドラムパターン~冒頭の歌い出しを聴いてシンガー交代の不安感はみるみる小さくなっていきました。SEVENTH WONDERでのTommyはどちらかというと声を張って溌剌と歌うイメージが強かったのですが本作では従来とは異なる声色も駆使して予想以上にKAMELOTの音世界に馴染んでいます。楽曲に関しても「前作『POETRY FOR THE POISONED』で少し足りないと感じていたのはメロディとコーラスだった。だからKAMELOTのメロディアスな面をもう少し呼び戻したいと思った。」とThomas Youngblood(G)が語っているように、ここ最近の作品では抑え気味だったメロディと勢いが甦ってきていることが嬉しいですね。しばらくヘビロテしたいと思います。

【CD購入録】屍忌蛇「TRIBUTE OF MASKED RIDER」(2009)

  • 2012/10/23(火) 00:00:00

【CD購入録】
TRIBUTE OF MASKED RIDER
屍忌蛇「TRIBUTE OF MASKED RIDER」(2009)

長男(4歳)がはまっていることもあって、最近我が家では毎週日曜の朝に家族揃って「仮面ライダーシリーズ」を見ています。前シリーズの「フォーゼ」を途中から、現シリーズ「ウィザード」を最初から見ていて思うのは最早バッタの面影はないなということ(苦笑)。ちなみに僕がリアルタイムで見ていたのは「ブラックRX」シリーズで結構面白かったように思うのですが話がどのように終わったのか覚えていません…。

前置きが長くなりましたが、そんな(我が家の)仮面ライダーブームに影響されて屍忌蛇(G/VOLCANO、ex-GARGOYLE etc)主導による仮面ライダーソングのカバーアルバムを買いました。本作は複数のシンガーが曲を分け合う形となっていてVOLCANOでも活動を共にするNOV(AION)を始めとする5人の歌い手が参加しています。ちなみに確証はありませんが、シンガーの中のひとりYuumaは屍忌蛇の一番弟子IRON-CHINO(G)率いるLIGHTNINGの3代目シンガー勇舞ではないかと思っています。全10曲中で原曲を知っているのは②「戦え!仮面ライダーV3」、④「レッツゴー!!ライダーキック」のみですが、それ以外の曲もすぐに覚えられました。中でも③「仮面ライダー クウガ」、⑧「仮面ライダーAGITO」という平成ライダーの歌は単純にカッコいいメタルだと思いますね。VOLCANOのデビュー作にして名盤の「VIOLENT」(1999)には流石に及ばないものの屍忌蛇のギターは随所で泣いているし、アレンジもカッコいいので続編を聴いてみたい企画盤です。

FIORE「ALL I FEEL」(1998)

  • 2012/10/20(土) 00:00:00

ALL I FEEL
【No.348】
★★(1998)

Harry Hess(Vo)、Pete Lesperance(G)、Darren Smith(Ds)というHAREM SCAREM3メンバーのバックアップを受けてデビューしたニューヨーク出身のメロディックロックバンドFIOREの2ndアルバム。まず驚かされるのは前作から僅か9ヶ月というリリース間隔の短さです。今回も曲作りにHarryが深く関与しているとはいえ、短期間でこれだけの楽曲を揃えられたのは、80年代頃に在籍していたバンドPREVIEWはレコード会社の事情により地元アメリカでは発表されなかったり、ソロ名義でリリースされるはずだった作品は日の目を見ずに終わってしまったりと、なかなか表舞台で活躍できなかった苦労人Jon Fiore(Vo)の「このチャンスを絶対モノにする!」という強い気持ちがあったからこそ成し得た業なのかもしれませんね。こうして自身のバンドで活動できるようになったのはJonの長きに渡る努力が実を結んだような気がして嬉しくなります。

アルバムの中身はというと、前作「TODAY TILL TOMORROW」(1998)や初期HAREM SCAREMが好きなら一定以上の満足感が得られるであろう上質のメロディアスハード作品に仕上がっています。HAREM SCAREMのお蔵入り音源もいくつか使っていた1stアルバムに対して、今回は前作リリース後に書かれた全11曲を収録していて8曲がJonとHarryの共作、3曲がHarryによるものとなっていてJonのインプットは増えているものの、プロデュースにもHarryが関わっていることもあってソングライティング面でJonの個性は感じられません。また躍動感あるロックチューンからスローバラードまでバラエティがあって、アルバムの「決め」となるナンバーが複数存在していたデビュー作に比べると今回はメロディアスではあるものの若干薄味な印象を受けますね。今回の新味としては歌詞のテーマである憎しみの感情を曲に反映させたヘヴィチューン⑥Good For Nothingでしょうか。

他の同系統アルバムと比べても劣らないどころか安心して聴いていられるし、Jonの掠れ気味のボーカルは今回も胸に響いてくるのですがメロディの充実度には前作との開きが感じられますね。①Fool Yourself、⑤The Only Way We'll Know、⑦Keep Me Satisfied、⑨Come And Gone、⑩All I Feelなど半数近くがHAREM SCAREMの曲としても通用しそうなほどHarryらしさに満ちた作風ということもあって、FIOREがシンガー違いのHAREM SCAREMに思えてきてしまうのも否定できません。そういう意味でFIOREはバンドというよりもHarryが書いた曲をJonが歌うプロジェクトと見なした方がいいような気もします。結局FIOREは本作の後にベスト盤をリリースしたのを最後に音沙汰がなくなってしまいましたがJonはなかなか魅力的な声の持ち主なので、また何らかの形でカムバックを果たしてもらいたいですね。

【音源紹介】
ごめんなさい。本作の音源を見つけられませんでした。

【CD購入録】SABER TIGER「MESSIAH COMPLEX」(2012)

  • 2012/10/18(木) 00:00:00

【CD購入録】
MESSIAH COMPLEX
SABER TIGER「MESSIAH COMPLEX」(2012)

木下 昭仁(G)率いる「北の凶獣」ことSABER TIGER下山 武徳(Vo)、田中 康治(G)を含む現ラインナップとなって放つ2作目(通算10枚目?)を買いました。聴き手の期待感を煽るイントロ①Engraveに導かれ「Raise our flag~♪」というGALNERYUSのようなシャウトで始まるタイトルトラック②Messiah ComplexからしてSABER TIGERらしいメタルサウンドが全開です。事前情報にあった通り、今回はこれまで以上に歌メロがキャッチーになったように感じますが、軟弱になったわけではなく硬派な正統派メタルで貫かれています。ちなみに特典DVDには下山が司会役となって他のメンバーに本作のことを聞くインタビューパート、5人のメンバーがドイツに赴きHELLOWEEN等との仕事でも知られるTommy Newtonと共に行ったミキシング/マスタリング作業の様子が収録されています(一番印象に残っているのは大病を患った木下御大が観光時に杖をついて歩いていることでしたが…)。個人的には同日発売のGALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」の方が好みではあるものの、御大曰く「前作と2枚続けて聴いて欲しいアルバム」とのことなので、そういう聴き方もしてみたいと思います。

FIORE「TODAY TILL TOMORROW」(1998)

  • 2012/10/14(日) 00:00:00

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【No.347】
★★★★(1998)
年間ベスト1998年第7位

1980年代にはPREVIEWというバンドでメロディックロック界における幻の名盤と称されるセルフタイトル作のフロントマンを務め、それ以降も多くのバンド/プロジェクトにバックボーカルで参加するなどキャリア豊富なニューヨーク出身のシンガーJon Fioreを中心とするバンドFIOREのデビューアルバム。僕はこのアルバムを聴くまでJonもPREVIEWも知らなかったので本作を買ったきっかけはHAREM SCAREMの中心人物Harry Hess(Vo)Pete Lesperance(G)が楽曲を手がけ、プロデュースもしていることが理由だったのですが、これが1998年当時の本家以上に僕好みのメロディックロック作品で驚きました。HAREM SCAREMの作品で例えるならデビュー作で聴けるハードポップを軸に、時折4th「BELIEVE」(1997)の雰囲気も感じるといったところでしょうか。

まずはアルバムの掴みがなかなか強力。快活でエネルギッシュなアップテンポ①Whatever I Want、HAREM SCAREMの哀愁路線そのままの②Out Of Love、爽快感に満ちた③All Alongという冒頭3曲にやられました。その後も明るい系から仄かな泣きを発散するものまで良質のメロディックロックが堪能できます。アルバム前半にロックソング、後半にミディアムテンポを集中させた作品構成やスローバラードの⑦Strong Enough、⑧Someday Soonが続く曲順はもう少し考えて欲しかった気もしますが個々の楽曲のクオリティは高いと思います。楽曲面で特筆すべきは、本作の中で唯一Harryが作曲に関わっておらずJonがもうひとりのソングライターと共作したボーナストラック⑫Did You Ever Walk Awayですね。素晴らしいメロディを持ったバラードであることに加えて、曲の後半で聴けるアコースティックギターやピアノによる美旋律で締めくくるエンディングなど聴き手の涙を誘うアレンジが秀逸。本作のベストチューンを選ぶとすればこの曲で決まりですね。

HAREM SCAREMのブレイン2人に加えて、バンドの持ち味のひとつであるバックコーラスで存在感を発揮するDarren Smith(Ds/HAREM SCAREM)までもが本作をバックアップしており⑥Don't Take It Too Fastなどではハーレム節とも言えるハーモニーを聴かせてくれるので、予備知識なしで聴くとHAREM SCAREMのニューアルバムと思ってしまいそうな1枚です。そんな本作においてFIOREならではの魅力となっているのが、ややハスキーで何とも言えない哀感を備えたJonのエモーショナルボイス。どことなくHarryに似た声質で、彼ほど力強さはないものの独特の色気を放つJonの歌声は楽曲の良さと並ぶ本作の聴きどころです。裏を返せば、それ以外にFIOREの独自性が感じられないほどHAREM SCAREM色の濃い作品ということになるのですが…。ちなみに①と②はHAREM SCAREMがバンド初期に録音していながらお蔵入りになっていた曲で、2003年にリリースされるバンドの初期音源集「THE EARLY YEARS」に収録されています。

【音源紹介】
・Did You Ever Walk Away

【CD購入録】GALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」(2012)

  • 2012/10/11(木) 00:00:00

【CD購入録】
ANGEL OF SALVATION
GALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」(2012)

小野 正利(Vo)加入後は1年に1枚のオリジナル作品とそれぞれのアルバム発表後にライブ作品もリリースするというハイペースで活動しているGALNERYUSが前作「PHOENIX RISING」(2011)から僅か1年のスパンで完成させた8作目を買いました。今回も揺るぎないGALNERYUS流メロディックメタルを展開してくれていて安心して聴ける1枚です。小野の伸びやかなハイトーンが冴えるバラード系が収録されていなかったり、3年連続でフルアルバムを発表するというリリース間隔の短さもあったりして第一印象のインパクトは過去2作品に及ばないような気もしますが、バンド史上最長の14分に渡る大作にして本作のメインディッシュでもあるタイトル曲⑨Angel Of Salvation(ゲストとしてLIV MOONAkane Livが参加)は聴き応えたっぷり。あとは楽曲から放たれる哀感が僕好みな⑦Lamentもお気に入りですね。聴き込むのはこれからですが今年も年間ベストアルバムの候補に名乗りをあげてくれそうな予感がしています。

【気になるCDリスト】2012年10月

  • 2012/10/08(月) 00:00:00

今月は聴きたいアルバムが多く、2012年の中でも指折りのリリースラッシュ月と言えそうです。

ANGEL OF SALVATION
GALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」(2012)10月10日発売予定
今や日本メタル界の代表格となった感のあるGALNERYUSの通算8枚目、小野 正利(Vo)加入後では3作目となるアルバム。BURRN!誌のインタビュー記事を読んで更に期待が膨らんでいます。

MESSIAH COMPLEX
SABER TIGER「MESSIAH COMPLEX」(2012)10月10日発売予定
昨年に下山 武徳(Vo)、田中 康治(G)を含むラインナップで復活したSABER TIGERが彼等にしては珍しく僅か1年のスパンで完成させた新作。今回は前作以上に歌メロが充実しているとのことなので楽しみです。

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KAMELOT「SILVERTHORN」(2012)10月24日発売予定
看板シンガーRoy Khanの後任にTommy Karevik(Vo/SEVENTH WONDER)を迎えた新生KAMELOTの1作目(通算10枚目)。サンプル音源を聴く限りボーカルパートにさほど違和感はないように思いましたがアルバムの出来や如何に…?

まずGALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」はマストだし、SABER TIGER「MESSIAH COMPLEX」もおそらく買うと思います。それ以外ではニューシンガーのパフォーマンスに注目のKAMELOT「SILVERTHORN」、SECRET SPHERE「PORTRAIT OF A DYING HEART」の2作品も気になります。KAMELOTの方が優先順位的には高いのは事実ながら、Michele Luppi(Vo/ex-VISION DIVINE)が加入したSECRET SPHEREは長らくこのバンドを聴いていなかった僕にさえ「久し振りに聴いてみようかな」と思わせる何かがありますね。

【気になるCDリスト】
ACCEPT「STALINGRAD」(2012)
ADRENALINE MOB「OMERTA」(2012)
ANTHEM「BURNING OATH」(2012)10月24日発売予定
DRAGONFORCE「THE POWER WITHIN」(2012)
ECLIPSE「BLEED AND SCAREM」(2012)
GALNERYUS「HUNTING FOR YOUR DREAM」(2012)
GALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」(2012)10月10日発売予定
HESS「LIVING IN YESTERDAY」(2012)
HUMAN TEMPLE「HALFWAY TO HEARTACHE」(2012)
JAMES DURBIN「MEMORIES OF A BEAUTIFUL DISASTER」(2012)
JIMI JAMISON「NEVER TOO LATE」(2012)NEW10月24日発売予定
KAMELOT「SILVERTHORN」(2012)10月24日発売予定
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「INTERNAL AFFAIRS」(2012)
OVERKILL「THE ELECTRIC AGE」(2012)
PRIDE OF LIONS「IMMORTAL」(2012)NEW10月24日発売予定
SABER TIGER「MESSIAH COMPLEX」(2012)10月10日発売予定
SHINEDOWN「AMARYLLIS」(2012)
SECRET SPHERE「PORTRAIT OF A DYING HEART」(2012)NEW10月24日発売予定
STATUS MINOR「OUROBOROS」(2012)
SUNSTORM「EMOTIONAL FIRE」(2012)
TEN「HERESY AND CREED」(2012)
TRICK OR TREAT「RABBITS HILL」(2012)NEW10月24日発売予定
VEKTOR「OUTER ISOLATION」(2012)
VERSAILLES「VERSAILLES」(2012)
陰陽座「絶界演舞」(2012)
摩天楼オペラ「JUSTICE」(2012)

GOTTHARD「HOMEGROWN - ALIVE IN LUGANO」(2011)

  • 2012/10/05(金) 00:00:00

HOMEGROWN ALIVE IN LUGANO
【No.346】
★★★★(2011)

2代目シンガーにNic Maeder(Vo)を迎えた新作「FIREBIRTH」(2012)でバンドの第2章がスタートしたGOTTHARDが2010年10月5日に逝去した希代のフロントマンSteve Lee(Vo)を擁するラインナップとしては、おそらく最後となったであろう公演の模様を収録したライブアルバム。本作は2010年7月17日にバンドの故郷であるスイスはルガーノで行われたライブパフォーマンスを収めたCDと1999年の末に全く同じ場所で行われたミレニアム・カウントダウンコンサートからのテイク4曲とSteveを除くメンバーのインタビューを収録したDVDの2枚組仕様となっています。あまりにも早過ぎる、そして突然だったSteveの死後にリリースされた作品ということもあり、どうしても彼の歌声に集中して聴いてしまうのですが抜群の安定感を保ちつつライブならではの熱さもしっかり感じさせてくれる絶品歌唱はこれまでと同じく僕を魅了してくれます。また歌唱力だけではなく⑥Hushで見られるような観客を巧みに煽るステージングも素晴らしく、ライブで彼の姿を観ることができなかったことが残念でなりません…。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Intro
02. Unspoken Words(9th「NEED TO BELIEVE」)
03. Gone Too Far(8th「DOMINO EFFECT」)
04. Top Of The World (6th「HUMAN ZOO」)
05. Need To Believe(9th「NEED TO BELIEVE」)
06. Hush(1st「GOTTHARD」)
07. Unconditional Faith(9th「NEED TO BELIEVE」)
08. Acoustic Medley 2010(Sweet Little R'R'~Angel~One Life One Soul)
09. Shangri La(9th「NEED TO BELIEVE」)
10. I Don't Mind(9th「NEED TO BELIEVE」)
11. Heaven(5th「HOMERUN」)
12. The Oscar Goes To...(8th「DOMINO EFFECT」)
13. Lift U Up(7th「LIPSERVICE」)
14. Leo vs. Steve(Guitar/Vocal Solo)
15. Sister Moon(3rd「G.」)
16. Anytime Anywhere(7th「LIPSERVICE」)
17. The Train(未発表曲)

本作のセットリストは結果的にSteveの遺作となった9th「NEED TO BELIEVE」(2009)からの楽曲を軸に④Top Of The World、今やSteveを追悼する特別な1曲となった⑪Heaven(「ONE FOR ALL ALL FOR ONE 東日本大震災チャリティ・アルバム」に先行収録されていたテイク)など、ロック/バラード両方の代表曲を交えた構成となっています。まずは文字通りライブのイントロとなる①Introの後にガツンとかましてくれるインパクト抜群のロックチューン②Unspoken Wordsからして最高にカッコいいですね(その次に配された③Gone Too Farも絶妙)。新作からの楽曲と過去の名曲が違和感なく溶け込んでいるばかりか、バンド初期のタフでハードな質感を強めた9thの収録曲がライブでは更に生き生きと聴こえてくる点も見逃せません。ギターバトルをフィーチュアした⑩I Don't Mindはその最たる例ではないでしょうか。歌唱だけではなく演奏面でも安定感とまとまりがあって優れたライブアクトとして知られるGOTTHARDのパフォーマンスがしっかり収められた1枚だと思います。オリジナルとは一味違うアレンジで聴かせる⑧Acoustic MedleyLeo Leoni(G)とSteveによるライブならではの即興っぽい絡み⑭Leo Vs Steveからブルージーな⑮Sister Moonに続く流れなどからは20年近く活動を続けてきたベテランならではの円熟味が感じられますね。

なお本作にはスタジオ新曲として⑰The Trainが収録されています。この曲は「HEAVEN - BEST OF BALLADS PART 2」(2011)収録の爽やかさと清涼感に溢れたWhat Am Iと同じく制作予定だったアコースティック作品「D FROSTED Ⅱ」用に書かれていたナンバーだそうで、こちらの方はメロディがじんわりと胸に沁みる佳曲です。また付属DVDもファンとして見逃せない内容となっていて、今回のルガーノ公演にまつわるエピソードやSteveの思い出を語る各メンバーのインタビューを見ると、いかにSteveが愛されていたか、GOTTHARDというバンドの絆がどれほど強固だったのかが伝わってきます。そのインタビューによると、本作はSteveの命日である10月5日にリリース予定だったようですが国内盤、輸入盤のどちらも9月に発売されています。作業などの関係で後ろにずれ込むのは理解できますが、早く発売することになったのは大人の事情があったからでしょうか。このバンドのファンならばマストアイテムだし、ライブ作品として流石のクオリティを誇っていると思うので、このバンドを知らない方にも是非聴いてもらいたい1枚ですね。

【音源紹介】
・The Train

HAREM SCAREMのベストアルバム5作品

  • 2012/10/02(火) 00:00:00

僕の中でFAIR WARNING、GOTTHARD、TERRA NOVAと並ぶ「メロディック・ロック四天王」の一翼を担うHAREM SCAREMのオリジナルアルバム、ライブ/企画盤を紹介してきましたが最後は彼等が発表した5枚のベストアルバムに関する記事でHAREM SCAREM特集を締めくくりたいと思います。
まずは各ベスト盤のトラックリストと簡単な感想から。

THE BEST OF
「THE BEST OF」(1998)

【トラックリストと収録作品】
01. Change Comes Around(2nd「MOOD SWINGS」)
02. Die Off Hard(4th「BELIEVE」)
03. Slowly Slipping Away(1st「HAREM SCAREM」)
04. Blue(3rd「VOICE OF REASON」)
05. Believe(Kevin Elson Mix)(4th「BELIEVE」のSPECIAL EDITION」)
06. Rain (Full Band Version) (4th「BELIEVE」のSPECIAL EDITION」)
07. Turn Around(5th「BIG BANG THEORY」)
08. Staying Away(Kevin Elson Mix)(4th「BELIEVE」のSPECIAL EDITION」)
09. No Justice(2nd「MOOD SWINGS」)
10. Honestly(1st「HAREM SCAREM」)
11. Saviors Never Cry(2nd「MOOD SWINGS」)
12. So Blind(Kevin Elson Mix)(5th「BIG BANG THEORY」)
13. Tables Turning(Kevin Elson Mix)(5th「BIG BANG THEORY」)
14. The Paint Thins(3rd「VOICE OF REASON」)
15. Morning Grey(Kevin Elson Mix)(4th「BELIEVE」のSPECIAL EDITION」)
16. New Religion(Remix)(「LIVE AT THE SIREN」)
17. What I Do(未発表曲)
デビュー作「HAREM SCAREM」(1991)~5th「BIG BANG THEORY」(1998)までの楽曲からなるバンド初のベストアルバム。押さえるべき楽曲は概ね収録されているし、最初のベスト盤ということもあって「彼等のベストと言えば本作」という印象が強いですね。シングルカットもされた未発表曲⑰はインダストリアルな雰囲気漂うロックソングで当時のバンドはこういうモダンな方向性を目指していたことが窺えます。また既発曲は全てリマスターされているほか、4th「BELIEVE」収録曲の大半と5th「BIG BANG THEORY」の代表曲⑫などにリミックスが施されていてオリジナル盤とは異なる仕上がりとなっています(僕はオリジナルミックスの方が好みですが)。

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「BALLADS」(1999)

【トラックリストと収録作品】
01. Honestly(1st「HAREM SCAREM」)
02. Slowly Slipping Away(1st「HAREM SCAREM」)
03. Something To Say(1st「HAREM SCAREM」)
04. Stranger Than Love(2nd「MOOD SWINGS」)
05. If There Was A Time(2nd「MOOD SWINGS」)
06. Just Like I Planned(2nd「MOOD SWINGS」)
07. Mandy(2nd「MOOD SWINGS」)
08. Let It Go(3rd「VOICE OF REASON」)
09. Necessary Evil(3rd「VOICE OF REASON」)
10. Rain(4th「BELIEVE」)
11. Hail, Hail(4th「BELIEVE」)
12. The Mirror(4th「BELIEVE」のSPECIAL EDITION」)
13. In My State Of Mind(5th「BIG BANG THEORY」)
14. Without You(シングル「SO BLIND」)
15. More Than You'll Ever Know(「LIVE IN JAPAN」)
16. Remember(未発表曲)
17. Why(未発表曲)
6th「RUBBER」(1999)に伴う来日の記念盤として発表されたバラードベスト。収録曲の大半が「THE BEST OF」と異なっているにもかかわらず、バラードという枠の中でこれだけ多彩な楽曲を揃えられるHarry Hess(Vo)Pete Lesperance(G)の作曲能力の高さには脱帽ですね。ちなみにHarryは自他共に認めるバラードライターで、本作のオープニングを飾るバンドの代表曲①を弱冠17歳で書き上げたという有名なエピソードがあるほどです。未発表曲はどちらもなかなかの佳曲で僕は特に後者が好きですね。

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「ROCKS」(2001)

【トラックリストと収録作品】
01. Hard To Love(1st「HAREM SCAREM」)
02. With A Little Love(1st「HAREM SCAREM」)
03. How Long(1st「HAREM SCAREM」)
04. Saviors Never Cry(2nd「MOOD SWINGS」)
05. No Justice(2nd「MOOD SWINGS」)
06. Change Comes Around(2nd「MOOD SWINGS」)
07. Sentimental Blvd.(2nd「MOOD SWINGS」)
08. Die Off Hard(4th「BELIEVE」)
09. Believe(4th「BELIEVE」)
10. So Blind(5th「BIG BANG THEORY」)
11. Turn Around(5th「BIG BANG THEORY」)
12. Climb The Gate(5th「BIG BANG THEORY」)
13. Sometimes I Wish(5th「BIG BANG THEORY」)
14. Stuck With You(6th「RUBBER」)
15. Trip(6th「RUBBER」)
16. If I'd Been Awake(未発表曲)
17. Going Nowhere(未発表曲)
「BALLADS」(1999)の約2年後にリリースされたロックソングベスト。アルバムタイトル、ジャケットからもわかるとおり、「BALLADS」と対になっている本作はRUBBER名義で発表された唯一のアルバム「ULTRA FEEL」(2001)の来日記念盤でもあります。選曲自体は手堅いものの僕の好きなロックチューンは「THE BEST OF」や翌年発表の「THE VERY BEST」で一通り聴けるので本作でしか聴けない楽曲に関して言うと、このバンドのロックソングとしては2番手に位置する佳曲でバラードの穴埋めをしたという印象も…。また新曲2曲についても⑯はどちらかというとバラード風で、ガツンと来るハードロックを期待していた身からすると作品の主旨から外れているように思えることもあって「BALLADS」と比べて満足感はやや低めだったりします。

THE VERY BEST OF HAREM SCAREM
「THE VERY BEST」(2002)

【トラックリストと収録作品】
01. Freedom(未発表曲)
02. Hard To Love(1st「HAREM SCAREM」)
03. Slowly Slipping Away(1st「HAREM SCAREM」)
04. Honestly(1st「HAREM SCAREM」)
05. Change Comes Around(2nd「MOOD SWINGS」)
06. Saviors Never Cry(2nd「MOOD SWINGS」)
07. No Justice(2nd「MOOD SWINGS」)
08. The Paint Thins(3rd「VOICE OF REASON」)
09. Blue(4th「BELIEVE」)
10. Believe(4th「BELIEVE」)
11. Die Off Hard(4th「BELIEVE」)
12. Rain(4th「BELIEVE」)
13. So Blind(5th「BIG BANG THEORY」)
14. Climb The Gate(5th「BIG BANG THEORY」)
15. Turn Around(5th「BIG BANG THEORY」)
16. Without you(シングル「SO BLIND」)
17. Stuck With You(6th「RUBBER」)
18. Draggin' Me Down(RUBBER名義「ULTRA FEEL」)
改名騒動の末に再びHAREM SCAREMとして活動していくことを表明した記念に(?)リリースされたベスト盤。「THE VERY BEST」と銘打っているだけあって、デビュー作からRUBBER名義の「ULTRA FEEL」までの全アルバムから選曲されているので網羅性は過去最高です。ただし収録曲を見ると新曲①を除く17曲中12曲は「THE BEST OF」でも聴けるので7th「WEIGHT OF THE WORLD」(2002)でHAREM SCAREMに興味を持った新規ファン向けの1枚という印象が強いですね。「THE BEST OF」との差別化としては、デビュー作のオープニングにして名曲の②が収録されている点とアルバム順に曲が並んでいるのでバンドの音楽性が変化していくのを楽しめることでしょうか。

THIS AINT OVER BEST OF AVALON YEARS
「THIS AIN'T OVER - BEST OF THE AVALON YEARS」(2009)

【トラックリストと収録作品】
01. Weight Of The World(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
02. Next Time Around(10th「HUMAN NATURE」)
03. Higher(8th「HIGHER」)
04. Days Are Numbered(11th「HOPE」)
05. Don't Come Easy(9th「OVERLOAD」)
06. Killing Me(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
07. Watch Your Back(11th「HOPE」)
08. Human Nature(10th「HUMAN NATURE」)
09. Give It To You(8th「HIGHER」)
10. If You(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
11. Shooting Star(11th「HOPE」)
12. Afterglow(9th「OVERLOAD」)
13. Voice Inside(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
14. Daggar(9th「OVERLOAD」)
15. Lost(8th「HIGHER」)
16. This Ain't Over(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
17. Tomorrow May Be Gone(10th「HUMAN NATURE」)
18. If There Was A Time(アコースティックバージョン)
19. Honestly(アコースティックバージョン)
バンド名をRUBBERからHAREM SCAREMに戻した7th「WEIGHT OF THE WORLD」~ラストアルバム11th「HOPE」までの作品から選ばれたバンド後期としては唯一のベストアルバム。7作目以降は1枚のアルバムとして聴いた時に物足りなさを感じることも少なくなかったのですが、こうして選りすぐりの楽曲群を聴くと改めてメロディ作りの上手さにうならされますね。「この曲よりもあちらが聴きたかった」というものも2~3曲ありますが、この内容であれば文句なし。バンド後期については各アルバムに好きな曲が点在している印象を持っていた僕にとっては非常にありがたいアイテムですね。本編の後に収録されている既発曲のアコースティックバージョン2曲は日本未発売の企画盤「MELODICROCK EP」(2008)からのテイク。前者は初のアコースティクアレンジ、後者はアコースティクギター・バージョンだった「LIVE AND ACOUSTIC」(1994)のテイクとは、一味違うピアノバージョンで今回も見事な出来栄えです。

以上、各アルバムを振り返ってみると1991年にデビューしてから2008年に解散するまでの約17年間でベスト盤を5枚も発売していて供給過多の感は否めません。特に1997年~2002年の間にRUBBER名義を含めるとスタジオアルバム5枚、ベスト盤を4枚、ライブ作品を3枚、B面曲を集めた企画盤、90年代後半には複数のシングルがリリースされているため、どうしても食傷気味になってしまいますね。当時のHAREM SCAREMは3rd「VOICE OF REASON」(1995)がバンドの作品に対する満足感とは裏腹にセールス面で失敗に終わったため、レーベル側が制作に介入した4th「BELIEVE」(1997)を発表するなどしていたので、作品濫発の原因はレコード会社にあるのだとは思いますが…。
ベスト盤5作品に話を戻すと、これからこのバンドを聴くという方に1枚だけ選ぶとすれば網羅性の高さとバランスの良さから「THE VERY BEST」、もし2枚選べるなら、これと「THIS AIN'T OVER - BEST OF THE AVALON YEARS」をお薦めしたいですね。この2枚を聴けばHAREM SCAREMの11枚とRUBBFR名義を合わせた全12アルバムの収録曲を一通り押さえることができるので。また、バンドの初期~中期を深堀りしたいという場合には「BALLADS」と「ROCKS」が最適ではないでしょうか。個人的に最も満足感が高かったのは「THIS AIN'T OVER - BEST OF THE AVALON YEARS」ですが、これはバンド後期に絞ったベスト盤なので、HAREM SCAREMに初めて触れるという方にはChange Comes AroundHonestlyといった初期の名曲をまずは聴いていただきたいですね。

というわけで最後に僕が選ぶHAREM SCAREMのロック/バラードベストそれぞれ15曲を曲順も一応考えてピックアップしてみました。YouTube上で音源が公開されているものについてはリンクを貼っています。

【ROCK SIDE】
01. Change Comes Around(2nd「MOOD SWINGS」)
キャッチーなメロディ、テクニカルかつ歌心溢れるギター、分厚いコーラス、先の読めない展開などHAREM SCAREMサウンドの全てを詰め込んだ超名曲。彼等の楽曲群の中で一番好きな曲です。
02. Hard To Love(1st「HAREM SCAREM」)
デビューアルバムのオープニングを飾るハードポップナンバー。ライブで演奏されることも多いバンドの代表曲です。
03. Die Off Hard(4th「BELIEVE」)
典型的なHAREM SCAREM流ロックソング。爽やかな曲調の中、絶妙なバランスで配合された哀愁が堪りません。
04. All I Want(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
キャッチーでメロディアスなサビが強力。初めて聴いた時から一緒に歌っていた記憶があります。
05. No Justice(2nd「MOOD SWINGS」)
ライブで必ずと言っていいほど演奏されるバンドを代表する1曲です。オリジナルもさることながら、解散したバンドが日本のために再び集結して新たに提供してくれた「ONE FOR ALL ALL FOR ONE 東日本大震災チャリティ・アルバム」(2011)収録バージョンも実に感動的。
06. If You(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
従来のハーレムサウンドとは意図的に距離を置き、パワーポップに傾倒していたRUBBER期を経た後だからこそ生まれた名曲。「If you never go away, how can I, can I miss you~♪」というウィットの効いた歌詞も良いですね。
07. Baby With A Nail Gun(4th「BELIEVE」)
一度聴いただけで口ずさめてしまうメロディを持ったギターインスト。Peteのソロ作品ではこういうタイプの曲がもっと聴きたいですねぇ。
08. Weight Of The World(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
バンド名をHAREM SCAREMに戻した復活作「WEIGHT OF THE WORLD」のオープニングにしてタイトルトラック。「MOOD SWINGS」に近い音楽性になるという宣言通りのハードロックサウンドが展開されるこの曲でアルバムが幕を開けた時点で、テンションが上がったことは言うまでもありません。
09. So Blind(5th「BIG BANG THEORY」)
これまでとは印象の異なるパワーポップ調に移行し始めた「BIG BANG THEORY」のリードトラック。メロディの組み立ての上手さが抜群ですね。
10. Staying Away(4th「BELIEVE」)
HarryではなくDarren Smith(Ds)がリードボーカルを務めた哀愁のドライヴィングチューン。Darrenのラフな歌声がマッチしています。
11. Saviors Never Cry(2nd「MOOD SWINGS」)
Change Comes Aroundと並ぶ「MOOD SWINGS」の代表曲にしてバンドが誇る至高のハードロックナンバー。僕とHAREM SCAREMの出会いはこの曲でした。
12. Give It To You(8th「HIGHER」)
If Youと同系統の軽快なパワーポップチューン。サビは勿論、そこに至るまでのメロディも僕の琴線を刺激してくれます。
13. Killing Me(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
「WEIGHT OF THE WORLD」のオープニングに配されたタイトル曲が持つハードな質感とは対照的にポップなナンバー。どことなくデビュー作を彷彿とさせるキャッチーなメロディが一発で耳に残ります。
14. Empty Promises(2nd「MOOD SWINGS」)
「MOOD SWINGS」特有のダークな緊張感が色濃く出た1曲。このバンドならではのコーラスワークが歌うサビの哀メロもグッド。
15. Tomorrow May Be Gone(10th「HUMAN NATURE」)
後期HAREM SCAREMの中で一番好きなロックナンバー。フックに満ち溢れた旋律美がもたらしてくれる高揚感が最高です。

【BALLAD SIDE】
01. Honestly(1st「HAREM SCAREM」)
HAREM SCAREM最高のハードロックがChange Comes Aroundだとすればバラードはこの曲で決まりです。バラード作りの天才Harry Hessの真骨頂。
02. Stranger Than Love(2nd「MOOD SWINGS」)
ドラマティックでスケールの大きな1曲。バラードと捉えていいのか迷う面もありますが「BALLADS」にも収録されていたのでバラード扱いとしました。そんな分類などお構いなしに優れたナンバーだと思います。
03. Higher(8th「HIGHER」)
丁寧に紡がれる繊細なメロディが胸に沁みます。「HUMAN NATURE」のボーナストラックとして収録されたアコースティックバージョンも秀逸。
04. Rain(4th「BELIEVE」)
バンドを代表するアコースティックバラード。温かさに満ちた至福のメロディにただただ酔いしれるのみ。
05. Tables Turning(5th「BIG BANG THEORY」)
「Love me~♪」と歌うサビで感情を一気に爆発させるパワーバラード。このバンドにしては珍しいオルガンサウンドもはまっています。
06. If There Was A Time(2nd「MOOD SWINGS」)
美しいイントロからHarryのハイトーンへと至る流れで勝負あり。この曲におけるギターソロはPete Lesperanceの名演のひとつですね。
07. Slowly Slipping Away(1st「HAREM SCAREM」)
デビュー当時のAOR路線を代表するバラード。HR/HMファンに限らず、幅広い層にアピールできそうな大衆性を備えた1曲です。
08. In My State Of Mind(5th「BIG BANG THEORY」)
ビアノとボーカルのみで聴かせるシンプルな一品。余計な装飾がない分、より一層メロディが胸に迫ってきます。
09. Shooting Star(11th「HOPE」)
最後のアルバム「HOPE」に収録された往年の名曲に勝るとも劣らない1曲。哀愁/泣きのメロディが大きな感動をもたらしてくれます。
10. Mandy(2nd「MOOD SWINGS」)
2分弱の短い曲でありながらドラマティック極まりないギターインスト。聴き手のイマジネーションを刺激しつつ、聴き終える頃には爽やかな余韻を残してくれます。
11. This Ain't Over(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
Harryの温かみのある歌声を最大限に活かした王道的な1曲。5枚目のベスト盤のタイトルがここから取られたことにも納得できる後期HAREM SCAREMを代表するバラードですね。
12. Never Have It All(5th「BIG BANG THEORY」)
そこかしこにQUEENへの敬意が感じられるナンバー。Harryの力強い歌唱とともに後半に進むにつれて劇的になっていく展開も感動的です。
13. Just Like I Planned(2nd「MOOD SWINGS」)
バンドの特徴のひとつであるボーカルハーモニーに焦点を当てたアカペラソング。こういう曲ができるのも彼等ならではの強みですね。
14. Something To Say(1st「HAREM SCAREM」)
アコースティックギターのリリカルな調べに導かれ、清らかなサビへと繋がっていくデビュー作の本編ラストナンバー。どうしてもHonestlyに注目が集まりがちですが、この曲も隠れた名バラードだと思います。
15. Nothing Without You(11th「HOPE」)
バンドのキャリアを締めくくったラストアルバム「HOPE」の本編エンディング曲。派手さはないものの、じんわりと感動をもたらしてくれるナンバーです。

こうして見ると5枚のベスト盤に収録されていないのは30曲の中でEmpty Promises、Baby With A Nail Gun、Never Have It All、All I Want、Nothing Without Youの5曲だけなので、かなりベタなチョイスになってしまいました。上記30曲以外にもこのバンドには良い曲がたくさんあるので、このブログがきっかけとなって一人でも多くの方にHAREM SCAREMを聴いてくれると嬉しいですね。「足りないのは名声だけ」という帯タタキの名盤2nd「MOOD SWINGS」で日本デビュー、結局最後まで名声を得られなかった彼等ですがHAREM SCAREMこそ僕にとって「カナダ最強のハードロックバンド」です。