【CD購入録】LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)

  • 2012/09/29(土) 00:00:00

【CD購入録】
THE END OF THE BEGINNING
LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)

「~MOON」で統一されていたアルバムタイトルやバンドの主役Akane Liv嬢(Vo)推しだったジャケットのパターンがこれまでと違うこともあって、バンドが新章に突入したことを感じさせる(タイトルからすると本作が第1章の締めくくりなのかもしれませんが)LIV MOONの4作目(DVD付きの初回限定盤)を買いました。今年の1月に3rd「SYMPHONIC MOON」をリリース、7月にはライブDVDも発表しながら早くも新作が完成したと聞いた時は嬉しさよりも、余りに早いペースにクオリティが伴うのか不安を感じたのですが、今回もきっちりした作品を届けてくれたという印象ですね。本作の目玉はKee Marcello(G/ex-EUROPE)、Kiko Loureiro(G/ANGRA)、Magnus Rosen(B/ex-HAMMERFALL)といったプレイヤー達が作曲や演奏面でゲスト参加している点でしょうか。Keeに至ってはPVも制作された④And Forever MoreでAkaneとのデュエットも披露しています。KeeやMagnusといった北欧出身メンバーをゲストに迎えているからかもしれませんが、今回のアルバム北欧神話の世界を描いているそうです。全体的にシンフォニックな面が強調されている一方、ストレートな楽曲の割合が減っているのでインパクトは前作に一歩譲る感はありますが、7つものキャラクターを演じ分けるタイトル曲⑥The End Of The Beginningを筆頭にこれまで以上に多彩な表情を見せてくれるAkane嬢の歌が素晴らしいですね。

【CD購入録】MINSTRELIX「TALES OF HISTORIA」(2012)

  • 2012/09/26(水) 00:00:00

【CD購入録】
TALES OF HISTORIA
MINSTRELIX「TALES OF HISTORIA」(2012)

大阪出身のクサメロを武器としたメロパワバンドMINSTRELIXの3作目を買いました。このアルバムはジャンヌ・ダルク、マリー・アントワネットやマザー・テレサといった歴史に名を残す女傑や聖女をテーマにした楽曲で構成されているようです(なぜかジブリ映画「天空の城ラピュタ」のシータも含まれていますが…)。バンド初期に在籍していた日本人シンガーLeo Figaroの復帰作にあたるアルバムだそうですが、リメイク曲を中心とした作品ながら2ndフルレンスにカウントされている2009年発表の「REFLECTIONS」(ボーカルはLolaなるアメリカ人女性)からこのバンドを聴くようになった僕にとってLeoはDRAGON GUARDIANのリメイク作品を歌っていた人という印象が強かったりします。「REFLECTIONS」がなかなか良かったので、それなりに期待して聴いてみたところ本作もMINSTRELIXらしいクサメロに溢れた1枚だと感じました。お気に入りは序曲①Legend Eve Originに続くお約束の疾走曲②The Goddess~La Liberte Guidant Le Peuple~、歌謡曲風のメロディを持ったバラード⑫Juliet~The Sins Of Ignorance~ですね。聴いていて気になったのはLeoのボーカルでしょうか。日本のハイトーン系シンガーとしては一定レベル以上だとは思うのですが、英語のみならず日本語までも歌詞カードを見ないとなんと歌っているのかわからない場面もしばしば。楽曲面でも同系統の国産メタルとしてはDRAGON GUARDIANやGALNERYUSには一歩譲る感はありますが、メロディセンスに光るものはあるのでこれからの成長が楽しみなバンドです。

【CD購入録】STRIKER「ARMED TO THE TEETH」(2012)

  • 2012/09/24(月) 00:00:00

【CD購入録】
ARMED TO THE TEETH
STRIKER「ARMED TO THE TEETH」(2012)

カナダから現れた正統派メタルのニューアクトSTRIKERの2作目にデビューアルバム「EYES IN THE NIGHT」(2010)とEP「ROAD WARRIOR」(2008)がカップリングされた初回限定盤を買いました。最近ひとつのムーブメントとなっている感のあるNWOTHM(NEW WAVE OF TRADITIONAL HEAVY METAL)にカテゴライズされるこのバンドは2枚のアルバムとEPで、愚直なまでに潔いメタルサウンドを貫いていますね。個人的にはもう少しキャッチーさやクサいメロディが欲しいところですが彼等のサウンドには攻撃性に溢れた疾走感、ザクザク刻まれるリフや楽曲に山場を生み出すギターソロ、そして線は細いながらもハイトーンシャウトを連発するボーカルといったメタル好きのツボを押さえる要素が揃っているので聴いていて気持ちいいです。現時点でのお気に入りは2ndの⑤Fight For Your Life、1stの⑥Voice Of Rock、EPの⑤The Keg That Crushed New Yorkですね。

HAREM SCAREM「HOPE」(2008)

  • 2012/09/21(金) 00:00:00

HAREM SCAREM HOPE
【No.345】
★★★(2008)

自主制作の11曲入りデモ音源(2003年にボーナス4曲を追加して企画盤「THE EARLY YEARS」として発売)が大手レーベルWARNERの目に留まり1991年に本国カナダでデビュー後、2nd「MOOD SWINGS」(1993)で日本上陸を果たすと一気にブレイクしたものの、続く3rd「VOICE OF REASON」(1995)が日本受けしないグランジ路線だったことからケチがつき始め、改名騒動など紆余曲折あったHAREM SCAREMのラストアルバムにして通算11枚目の作品(RUBBER名義を除く)。前作「HUMAN NATURE」(2006)に伴うツアーで来日した時には、あと1枚のアルバムを制作した後に解散することが決まっていたため、メンバーも本作をレコーディングする前から「最後にスペシャルな作品を残したい」と語っていましたが、いざ聴いてみるとここに「特別な何か」と呼べる要素はなくHAREM SCAREMというバンドの現在進行形の姿が収められています。前作はハーレムサウンドの中でもポップで明るい側面が表れていたのに対して本作は一般的に問題作扱いされることが多いものの、実はHarry Hess(Vo)Pete Lesperance(G)が揃って好きな作品に挙げる3rd「VOICE OF REASON」(1995)に通じる陰りのあるムードが強まっていて、過去作品の中では9th「OVERLOAD」(2005)に近いように感じました。最後だからと気負うことなく自分達のやりたいように仕上げてきた辺りがHAREM SCAREMらしいなと思う一方で、初期2作品のサウンドに思い入れがある身としては少し寂しくもありますね。

アルバム全体の印象としては近作と同じく、ヴァース~ブリッジでは抑制気味な感情をサビで爆発させるような流れのミディアムテンポが主体となっていて、熟練の域に達したソングライティングに舌を巻く場面も少なくありません。ギターとドラムの絡みが面白いパートから哀愁のサビに繋がる②Time Bomb、これぞハーレム節なアップテンポ④Days Are Numberedもさることながら本作最大の聴きどころはアルバム終盤ですね。過去の名バラード群に勝るとも劣らない感動をもたらしてくれる⑧Shooting Star、本作の中でも僕が思い描くHAREM SCAREM流ロックに最も近い⑨Calm Before The Storm、派手さはないもののメロディが胸に沁みるアコースティックバラード⑩Nothing Without Youと続く展開は素晴らしいの一言。そんな余韻を引き継ぐボーナストラック⑪Stranger Than Love(「MOOD SWINGS」収録)のアコースティックバージョンも含めて、この流れは本作の締めくくりだけでなくバンドの最後の花道を見事に飾ってくれています。

メンバーはバンド解散の理由を「HAREM SCAREMとしてできることはやり尽くした。これ以上続けていても同じことの繰り返しになってしまうから」と語っていますが、僕も8th「HIGHER」(2003)辺りから同じようなことを感じていました。一般的に見ると十分魅力的である反面、アルバム全体に漂う安定感がマンネリに繋がっているというか…。そういうこともあって、バンドが解散を発表した時も驚きよりも「遂にその時が来たか…」というのが率直な感想でした。そして本作を聴き終えてみても、解散を惜しむ以上にお疲れ様でしたという言葉が出てきます。HR/HM歴2年目の1996年に出会って以降、一時期迷走はしたものの僕のミュージックライフにおいて大切なバンドのひとつでした。素晴らしい音楽を届けてくれたカナダ最強のハードロックバンドHAREM SCAREMに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう、HAREM SCAREM!

【音源紹介】
Shooting Star

【CD購入録】DELAIN「WE ARE THE OTHERS」(2012)

  • 2012/09/18(火) 00:00:00

【CD購入録】
WE ARE THE OTHERS
DELAIN「WE ARE THE OTHERS」(2012)

Martijn Westerholt(Key/ex-WITHIN TEMPTATION)Charlotte Wessels嬢(Vo)を中心に結成されたオランダ産ゴシック系HR/HMバンドDELAINの3作目を買いました。彼等に関しては名前こそ知っていたものの、WITHIN TEMPTATIONの派生バンドというイメージが強かったのと僕がフィーメルゴシック系バンドにそれほどのめり込んでいなかったこともあって、これまでスルーしていたのですがブログにお薦めコメントをいただいたのがきっかけで試聴してみたら好感触だったので購入に至った次第です。第一印象としては、やはり本家WITHIN TEMPTATIONを連想させる部分があり、シンフォニックなアレンジは控えめなのでWITHIN TEMPTATIONの中でも最新作「THE UNFORGIVING」(2011)に近いという感じでしょうか。リーダートラック③We Are The Others以外は曲のキャラ立ちが弱い気もしますが、どの曲も気持ち良く聴けて気がつけばリピートしている状態なのでキャッチーな女性ボーカルものとして楽しめそうです。

HAREM SCAREM「RAW AND RARE」(2008)

  • 2012/09/15(土) 00:00:00

RAW AND RARE
【No.344】
★★(2008)

10thアルバム「HUMAN NATURE」(2006)リリース後にD.C. Cooper(Vo/ex-ROYAL HUNT)率いるメロディックメタルバンドSILENT FORCEとのやや異色なカップリングという形で約5年振りの来日が決定したHAREM SCAREMでしたが、来日公演の2ヶ月前に「もう1枚のスタジオアルバムを制作した後にバンドはそれぞれ別の道を進むことを決めた。今回のツアーが最後の公演となる」とHarry Hess(Vo)が電撃発表してファンを驚かせました。本作は来日ツアーから約1ヶ月後の2007年10月27日に英国ノッティンガムで開催されたメロディックロックの祭典「FIREFEST Ⅳ」に出演した事実上のラストライブを全曲収録した作品で、バンド通算5枚目となるライブ盤です。内容は当日の模様に加えて、映像と音は良いとは言えませんが1994年の「MOOD SWINGS TOUR」からの12曲やバックステージ、最終公演前に行われたインタビューなどの貴重映像を収録したDVDと「FIREFEST」の音源をそのまま収めたCDの2枚組となっています。「FIREFEST」の映像を見て、まず感じたのはHarryを始めとする各メンバーの表情がラストライブだとは思えないほどリラックスしているということ。ベーシストBarry Donaghyに至っては「巨根」とプリントされた黒Tシャツという出で立ちです(苦笑)。最終公演当日のインタビューでも「I quit the band now I just play with myself」と書かれた赤いTシャツを着ていたBarryは、こういうのが好きなんでしょうね。

【トラックリストと収録アルバム】
LIVE AT FIREFEST Ⅳ
01. Dagger(9th「OVERLOAD」)
02. Human Nature(10th「HUMAN NATURE」)
03. Caught Up In Your World(10th「HUMAN NATURE」)
04. The Paint Thins(3rd「VOICE OF REASON」)
05. With A Little Love(1st「HAREM SCAREM」)
06. Killing Me(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
07. If There Was A Time(2nd「MOOD SWINGS」)
08. Don't Come Easy(9th「OVERLOAD」)
09. Voice Of Reason(3rd「VOICE OF REASON」)
10. No Justice(2nd「MOOD SWINGS」)
11. Karma Cleansing(4th「BELIEVE」)

1994 MOOD SWINGS TOUR
01. Saviors Never Cry(2nd「MOOD SWINGS」)
02. Empty Promises(2nd「MOOD SWINGS」)
03. Slowly Slipping Away(1st「HAREM SCAREM」)
04. Sentimental Blvd.(2nd「MOOD SWINGS」)
05. If There Was A Time(2nd「MOOD SWINGS」)
06. Mandy(2nd「MOOD SWINGS」)
07. No Justice(2nd「MOOD SWINGS」)
08. Distant Memory(1st「HAREM SCAREM」)
09. Honestly(1st「HAREM SCAREM」)
10. Stranger Than Love(2nd「MOOD SWINGS」)
11. Guitar Solo
12. Had Enough(2nd「MOOD SWINGS」)

同年9月に行われた最後の来日公演では「FIREFEST」と同じ11曲の他にも1st「HAREM SCAREM」(1991)収録のHard To Love、Honestly、2nd「MOOD SWINGS」(1993)収録のChange Comes Aroundといったバンド初期の人気ナンバーもプレイしたようですが「FIREFEST」のセットリストを見る限り、これを最終公演とするにはかなり微妙な選曲ですね…。バンドの歴史を総括する趣向が凝らされているわけではないし①Dagger、②Human Natureという佳曲ではあるが掴みとしては強力と言い難い前作「OVERLOAD」(2005)と最新作収録の2曲からライブがスタートしていることもあって、このツアーが新作を出した後に行うライブ以上でも以下でもないという印象が強いです。それに加えて演奏と歌の両方が淡泊なのも気になりますね。音圧の低いパワーポップに傾倒していた「LAST LIVE」(2000)、バンド名をHAREM SCAREMに戻してハードロックの質感を強めていた「LIVE AT THE GODS」(2002)という最近のライブ盤2作品でそうだったように、このバンドはその時に目指している音楽性がライブに反映されることが多かったのですが、その傾向は本作にも見られるように思います。堅実かつ無難である反面エキサイトメントに欠け、どうにも熱くなれないんです…。

そんな僕にとっては特典映像の「1994 MOOD SWINGS TOUR」の方が数段魅力的だったりします。映像自体は会場の後方から固定カメラで撮影されたものなので画面下半分は観客で隠れ、メンバーの姿は上半身しか見えませんが今のバンドが失ってしまったエネルギーと緊張感に溢れています。世界で最もHAREM SCAREMを評価していたと言っても過言ではない日本では、特に人気の高い2nd「MOOD SWINGS」(1993)を完全再現するとか、RUBBER期を含めた全作品からのベストライブを行うなどのファンサービスをして欲しかったですね。グランジ寄りのサウンドからパワーポップまで音楽面ではその時々に興味を持ったサウンドを積極的に取り込み、毎回一定レベル以上のアルバムを作り上げる器用さを持っていたバンドですが、ファンの心を掴むことに関しては不器用だったと言わざるを得ません。これがラストツアーであることなどお構いなしに自然体で素のライブ収めたパートを「RAW」、1994年の秘蔵ライブ映像などで構成されるパートを「RARE」と考えると本作のタイトルにも納得できるものの、メインである「RAW」パートを見ても感慨深くなることがなく魅力薄だというのがファンとして何とも歯痒いですね。

・Human Nature(Live)


・Saviors Never Cry(Live)

本作とは異なるテイクです。

【CD購入録】ALHAMBRA「SIEGFREID」(2012)

  • 2012/09/13(木) 00:00:00

【CD購入録】
SIEGFREID.jpg
ALHAMBRA「SIEGFREID」(2012)

GALNERYUSARK STORMに在籍し、昨年はYUHKINEN名義で初のソロアルバム「FAR BEYOND THE SEVEN SEAS」もリリースしたYuhki(Key)率いるALHAMBRAの4作目を買いました。基本的には従来と同じく(といっても僕は2nd「FADISTA」しか聴いたことがないのですが)音数の多いテクニカルメタルに瀬良 純子(Vo)の朗々としたハイトーンが乗る作風で、本作の6曲目~9曲目で展開される組曲ジークフリードが2nd収録の名曲Die Walkureの続編ということもあって「FADISTA」に近い印象を受けます。本作最大の聴きどころはアルバム終盤に配された全4曲、約22分に及ぶ前述の組曲であることに間違いはないのですが、作品前半の5曲についても比較的ストレートなメタリックチューンから歌謡曲風ナンバー、インストまでバラエティ豊富だし、肝心のメロディも印象に残るものが多いですね。なかなか聴き応えがありそうな1枚です。

【気になるCDリスト】2012年9月

  • 2012/09/10(月) 00:00:00

9月は気になる新譜が結構多いのですが、優先度が高いのはこの2枚。

WE ARE THE OTHERS
DELAIN「WE ARE THE OTHERS」(2012)9月12日発売予定
これまでも名前だけは知っていたオランダ産フィーメルゴシック系バンド(?)DELAINの3rd。ブログコメント欄にオススメいただいたのがきっかけで試聴したところ好感触でした。

THE END OF THE BEGINNING
LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)9月26日発売予定
驚異的なペースでアルバムを発表し続けるLIV MOONが前作「SYMPHONIC MOON」から僅か8ヶ月のスパンで完成させた4作目。今回はKee Marcello(G/ex-EUROPE)、Kiko Loureiro(G/ANGRA)、Magnus Rosen(B/ex-HAMMERFALL)といったゲストを迎え、北欧神話の世界を描いているようです。

その他には2011年の年間ベストアルバムに選出させてもらった「鬼子母神」を再現したライブDVD陰陽座「絶界演舞」や今月のBURRN!誌を読むまでリリースされることを知らなかったECLIPSE「BLEED AND SCAREM」、TEN「HERESY AND CREED」も気になるところです。下の【気になるCDリスト】にもあるように今月以降は僕の好きな国産バンドのリリースラッシュになりそうなので楽しみにしています。

【気になるCDリスト】
ACCEPT「STALINGRAD」(2012)
ADRENALINE MOB「OMERTA」(2012)
ALHAMBRA「SIEGFREID」(2012)
ANTHEM「BURNING OATH」(2012)NEW10月24日発売予定
DELAIN「WE ARE THE OTHERS」(2012)NEW9月12日発売予定
DRAGONFORCE「THE POWER WITHIN」(2012)
ECLIPSE「BLEED AND SCAREM」(2012)NEW9月12日発売予定
GALNERYUS「HUNTING FOR YOUR DREAM」(2012)
GALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」(2012)NEW10月10日発売予定
HESS「LIVING IN YESTERDAY」(2012)
HUMAN TEMPLE「HALFWAY TO HEARTACHE」(2012)
JAMES DURBIN「MEMORIES OF A BEAUTIFUL DISASTER」(2012)
KAMELOT「SILVERTHORN」(2012)NEW10月24日発売
LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)9月26日発売予定
MINSTRELIX「TALES OF HISTORIA」(2012)
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「INTERNAL AFFAIRS」(2012)
OVERKILL「THE ELECTRIC AGE」(2012)
SABER TIGER「MESSIAH COMPLEX」(2012)NEW10月10日発売予定
SHINEDOWN「AMARYLLIS」(2012)
STATUS MINOR「OUROBOROS」(2012)
STRIKER「ARMED TO THE TEETH」(2012)NEW
SUNSTORM「EMOTIONAL FIRE」(2012)
TEN「HERESY AND CREED」(2012)NEW9月26日発売予定
VEKTOR「OUTER ISOLATION」(2012)
VERSAILLES「VERSAILLES」(2012)NEW9月26日発売予定
陰陽座「絶界演舞」(2012)
摩天楼オペラ「JUSTICE」(2012)NEW

HAREM SCAREM「HUMAN NATURE」(2006)

  • 2012/09/07(金) 00:00:00

H SCAREM H NATURE
【No.343】
★★★(2006)

過去のドタバタ劇が嘘のように7th「WEIGHT OF THE WORLD」(2002)で復活して以降、コンスタントに安定感ある作品をリリースしているHAREM SCAREMの10thアルバム。近年の作品は悪くはないけれど楽曲の振り幅が狭く、メロディも地味なため各曲を取り出して聴くとそれなりに楽しめる一方でアルバムとしてはインパクトに欠けるという印象を持っていたのですが今回はなかなか好感触です。「ファンが求める初期2作品の音楽性を目指した」とHarry Hess(Vo)が語る通り、前作「OVERLOAD」(2005)では希薄だった気持ちを高揚させてくれるメロディや爽快感はグッと強まっているし、バンドのトレードマークでもあるコーラスワークも分厚くなっていますね。なおバックボーカルにはTony Harnell(Vo/ex-TNT)のほか、今回も元メンバーのDarren Smith(Ds)が参加しています。

2nd「MOOD SWINGS」(1993)の頃を連想させるギターで始まり「ヒュー!マァン!ネェ~ェイチャ~♪」という覚えやすいサビに繋がるタイトルトラック①Human Nature、バンドのダーク/シリアス路線の代表曲No Justice(「MOOD SWINGS」収録)をポップに仕上げたかのような②Next Time Aroundという冒頭2曲がポジティブな雰囲気を放っているため、全体的にドンヨリしていた前作とは印象が大きく異なりますね。また本作はアルバム後半に進むにつれて楽曲のテンションが上がっていくので、近作で見受けられたダレを誘う場面も減少しています。個人的には伸びやかなサビが特徴の⑨Starlight、バンドの爽やかな持ち味を活かした⑩Going Under、フック満載のメロディで本編を締めくくってくれる⑪Tomorrow May Be Goneがハイライトですね。

アルバム全体としても王道のメロディックロックを軸にしつつメランコリックなバラード、前作に通じるモダンロック調からQUEENへのリスペクトが滲む⑦Give Love/Get Loveまで粒が揃っていて、ガツンと来るハードロックこそないもののHAREM SCAREMらしさが随所に感じられるのも好ポイント。これまで以上に歌ものアルバムという印象が強い本作に相応しいボーナストラック⑫Higherは8th「HIGHER」(2003)のタイトル曲のアコースティックバージョンで、オリジナル以上に繊細なメロディが胸に沁みる好アレンジだと思います。正直なところマンネリ感を拭いきれていなかったり、どこかで聴いたフレーズが散見されるのも事実ですが過去2作品では行われなかった来日公演が本作発表後に実現したことにも納得の充実盤ですね。

【音源紹介】
・Next Time Around

【CD購入録】LINDA BENGTZING「MIN KARUSELL -EN SAMLING」(2011)

  • 2012/09/05(水) 00:00:00

【CD購入録】
MIN KARUSELL EN SAMLING
LINDA BENGTZING「MIN KARUSELL -EN SAMLING」(2011)

元BURRN!、現METALLION誌の藤木さんのオススメでその存在を知り「INGENTING ATT FORLORA」(2006)を聴いて一気にファンになったスウェーデン人女性シンガーLINDA BENGTZINGのベスト/企画盤を買いました。購入前はオリジナル作品だと思い込んでいたので、既発アルバムからのベスト選曲が並ぶ序盤(①Hur Svart Kan Det Va~⑤Jag Ljuger Sa Bra)を聴いて焦りましたがアルバム未収録曲(⑥E Det Fel Pa Mej~⑩Karlekens Barn)も収録されていてホッとしました。それ以降はカラオケバージョンが4曲収められていて全14曲となっています。CDを買う時にはよく調べないといけませんね、反省…。6曲目以降の音源はLindaが他のアーティストとの共作名義でシングルとして発表したものがメインとなっているようで、僕の琴線に触れたのは強力なサビを持つ⑥ですね。どうやらこの曲にはデビュー作収録曲の一部にもクレジットされていたThomas G:son(G/MASQUERADE)がソングライターとして関与している模様。彼にはもっと活躍してもらいたいですね。過去2枚のアルバムを持っている僕にとっては純然たる新曲が5曲だけなので少し食い足りない気もしますが、その5曲はどれも楽しめました。Lindaの作品群を一通りチェックしてみた現時点での印象としては出会いのインパクトも含めてデビュー作が一番のお気に入りで、その後に2nd「VILD & GALEN」(2008)と本作がほぼ同率で続くという感じでしょうか。

【CD購入録】LINDA BENGTZING「VILD & GALEN」(2008)

  • 2012/09/03(月) 00:00:00

【CD購入録】
VILD  GALEN
LINDA BENGTZING「VILD & GALEN」(2008)

極上の北欧ハードポップが詰まった1stアルバム「INGENTING ATT FORLORA」(2006)が素晴らしかったスウェーデンの女性シンガーLINDA BENGTZINGの2作目を買いました。今回も前作と同じく3分台とコンパクトでありながら耳に残る楽曲が目白押しなので安心して聴ける1枚だと思います。基本線は前作と同じでありながら、美しいメロディを紡いでいくしっとり系バラード④Idag,Imorgen & Igar、それとは対照的に情熱的なサウンドで迫って来るタイトルトラック⑦Vild & Galenなど、楽曲のレパートリーが少し広がったようにも感じますが作品トータルで見ると前作に軍配が上がるかな。とはいえ本作も長く愛聴していくアルバムになりそうな予感がしています。