【CD購入録】LINDA BENGTZING「INGENTING ATT FORLORA」(2006)

  • 2012/08/31(金) 00:00:00

【CD購入録】
INGENTING ATT FORLORA
LINDA BENGTZING「INGENTING ATT FORLORA」(2006)

HR/HMを聴き始めた頃から、どんなバンドを聴くかを考える際に大いに参考にさせてもらっていた藤木さんがBURRN!編集部を離れるというニュースは2012年上半期の中でも大きな出来事でした。それがきっかけで過去に藤木さんがお薦めされていたアルバムの中で未聴のものを振り返ってみた時に思い出したスウェーデンの女性シンガーLINDA BENGTZING(カタカナ表記はリンダ・ベンツィング?)の1stアルバムを買いました。レビューの中で藤木さんが書かれていた通りERIKA、TONE NORUMタイプの北欧ハードポップでとにかく曲が良いですね。煌びやかなシンセから始まる①Ingenting Att Forlolaで幕を開けて以降、キャッチーソングから哀愁のバラードまで粒揃いの楽曲がズラリ。とにかくポップで耳に残る②Jug Ljuger Sa Bra、⑥Alla Flickor、⑦Han Ar Min、⑩Diamanter、哀メロ系では④Himlen Ar Du、⑨Vad Hande Sen、⑫Nu Kommer Jag Tillbaksなどが特に気に入っています。曲名からわかるように歌詞は英語ではなく全編スウェーデン語なので歌の内容は全くわかりませんが、それを補って余りある優れたメロディが満載です。Lindaも魅力的な声の持ち主なので何度でも聴きたくなりますね。どうやら彼女はこれまでに3枚のアルバムを発表しているようなので、他の2枚も是非チェックしたいと思います。ちなみに一見HR/HMとは無関係そうな本作ですがJonas Reingold(B/THE FLOWER KINGS、MIDNIGHT SUN etc)、Thomas Gson(G/MASQUERADE)が一部の曲に参加していたり、Lindaがジャケット写真で着ている服にはIRON MAIDENKISSがプリントされていたりします。

HAREM SCAREM「OVERLOAD」(2005)

  • 2012/08/28(火) 00:00:00

OVERLOAD
【No.342】
★★(2005)

前作「HIGHER」(2003)発表後もPete Lesperance(G)が初のソロアルバム「DOWN IN IT」(2004)を、本作と同じ2005年にはCreighton Doane(Ds)が通算2枚目となるソロ作品を発表、Harry Hess(Vo)はCreightonの前任ドラマーDarren Smith率いるBLACK STARのアルバムプロデュースを手がけ、Barry Donaghy(B)もCDこそ発売していないものの自身のプロジェクトで精力的に活動するなど、各メンバーが多忙な日々を送るHAREM SCAREMの9作目(RUBBER名義を含めれば記念すべき10枚目)となるアルバム。今やベテランバンドの域に入りつつある彼等はこれまでも基本線を守りながら作品毎に異なる表情を見せてくれていましたが、今回は3rd「VOICE OF REASON」(1995)にも通じる内省的でダークな印象が強くHAREM SCAREM流モダンロックと呼べそうな作風に仕上がっていますね。作品イメージとしてはPeteのソロ「DOWN IN IT」に近いような気がします。

前作のオープニング曲Reach同様、掴みとしては微妙ながらもサビメロが耳に残るミドル①Daggerに続く近年のパワーポップ路線を継承した②Afterglowへ至る流れ、一際キャッチーな響きと風変わりなリズムギターが面白い④Don't Come Easy、メタリックなリフから②に通じる威勢の良さが弾ける⑥Forgive & Forget、Harryが情感を込めて歌い上げるバラード⑧Leading Me Onなどは結構好きですね。ただ、前作(特に後半)でも感じられた作品全体を覆うメリハリのなさが気になります。楽曲単体としては流石のクオリティを備えてはいるものの、1枚のアルバムとして聴くとどうにも単調に思えてしまうんですよね。収録曲の大半が静かに始まりヘヴィにうねるギターを従えながら地味に展開していき、サビでHAREM SCAREMらしいメロディが聴けるという画一的な曲構成となっていることが影響しているのかもしれません。これまで無名のバンドが本作をリリースしたのならば「なかなかいいね」と思えたんでしょうけれど、HAREM SCAREMのアルバムとして見ると物足りなさが残ります。

またHarry自身が書いたライナーノーツの曲解説を読んでいると、湧き出た曲のアイデアをじっくり練り上げることをあまりせずにアルバムに収録しているように感じられるのも気になりました。他のアーティストのプロデュースを手がけることも多く、HAREM SCAREM以外にも常にレコーディング作業を行っているHarryとPeteは元々そういう手法でソングライティングをしてきたのかもしれませんが、更に時間をかけてマテリアルを厳選することで作品の印象をもっと良くすることができたように思うのですが…。同じくダークな路線だった3rdに比べると印象的なメロディはこちらの方が多いし歌や演奏、楽曲に大きな弱点は見当たらないのに盛り上がることなくアルバムが終了してしまっているのが残念。BURRN!誌のレビューで小澤さんが本作を「Bサイドコレクション」と表現しているのを見ても、それに反論するだけの決め手もないため言い得て妙と納得してしまう…そんな1枚です。

【音源紹介】
・Don't Come Easy

【CD購入録】WIGELIUS「REINVENTIONS」(2012)

  • 2012/08/26(日) 00:00:00

【CD購入録】
REINVENTIONS.jpg
WIGELIUS「REINVENTIONS」(2012)

相互リンクさせていただいている一志さんのブログ「轟音と美旋律で行こう!!」でその存在を知ったスウェーデンのメロディック・ロックバンドWIGELIUSのデビュー作を買いました。バンドの中心人物はスウェーデン国営テレビのオーディション番組でJOURNEYDon't Stop Believin'を歌い注目を集めたAnders Wigelius(Vo)で、HR/HM曲を歌ってコンテストを勝ち抜いたという経歴は同郷スウェーデンのメロハーバンドH.E.A.Tの2代目シンガーとなったErik GronwallやフィンランドのAri Koivunen(Vo/AMORAL)を連想させますが、Andersの強みはソングライティングもできるという点でしょうか。事実、本作収録曲の大半がAndersと実兄のErik Wigelius(Ds)によって書かれています(しかも兄弟揃ってなかなかの美形!)。そういう意味では、昨年に自身のバンドVEGAを始動させたTomとJamesのMartin兄弟を彷彿とさせますね。本作の内容としては、80年代メロディックロックの王道を行くサウンドを展開していて、Andersが力んで歌うとBax Fehling(Vo/BAD HABIT)っぽく聴こえることもあってBAD HABITやH.E.A.Tなどに通じるものがあると思います。新鮮味こそないものの、この手の音楽が好きな僕にとっては愛聴盤となりそうです。

【CD購入録】H.E.A.T「ADDRESS THE NATION」(2012)

  • 2012/08/24(金) 00:00:00

【CD購入録】
ADDRESS THE NATION
H.E.A.T「ADDRESS THE NATION」(2012)

2009年に日本デビューし、いきなりLOUD PARK 09で来日を果たすなど順調に活動していたものの2nd「FREEDOM ROCK」(2010)リリース後にKenny Leckremo (Vo)が体調不良などを理由に脱退してしまったため、後任にErik Gronwall(Vo)を迎えたスウェーデン産メロディック・ロックバンドH.E.A.Tの3作目を買いました。シンガー交代がどう影響するのか気になっていましたが、結論から言うとErikもこの手の楽曲を歌うのに適した声の持ち主なのですんなり聴けますね。なんでも彼はアイドル発掘番組「SWEDISH IDOL」の2009年度優勝者で、2枚のアルバムをソロ名義で発表していることもありボーカルパフォーマンスは安定しています。楽曲的にはPVも制作されたシングル曲②Living On The Runが頭ひとつ抜き出ているほか、それ以降も佳曲揃いだと思います。ただ現時点では、これまでこのバンドに抱いていた「良い作品だけれどもう一押し欲しい」という思いを払拭するには至らないかな、というのが率直な感想ですね。

HAREM SCAREM「HIGHER」(2003)

  • 2012/08/21(火) 00:00:00

H SCAREM HIGHER
【No.341】
★★★(2003)

改名騒動の末、HAREM SCAREM名義で発表した前作「WEIGHT OF THE WORLD」(2002)は多くのファンが求める2nd「MOOD SWINGS」(1993)を彷彿とさせるサウンドをベースに、これまでのキャリアを総括したかのようなバンドの音楽性が見事に結実した傑作でした。本作はHAREM SCAREMとして復活してから2作目、通算8枚目のアルバムです(RUBBER名義を除く)。前作で文字通りの復活を果たしたとはいえ、このバンドにはファンの期待と異なる大胆な方向転換をした前科(苦笑)があるので本作を聴くまで彼等が本当に帰ってきてくれたのか懐疑的でしたが基本的には「WEIGHT OF THE WORLD」の延長線上にあり、一段とメロディアスな作品に仕上がっていると思います。また、2000年にバンドを脱退したDarren Smith(Ds)が前作に続いてバックコーラスで参加していてバンド初期の質感を出すことに貢献しています。

まず印象的なのはアルバム全編に溢れるポジティブフィーリングで、前作発表後もライブアルバム「LIVE AT THE GODS 2002」(2002)、Harry Hess(Vo)のソロ「JUST ANOTHER DAY」(2003)、バンドの初期音源集「THE EARLY YEARS」(2003)と精力的な活動を続けてきたバンド状態の良さを象徴しているかのようですね。アルバムの幕開けとしてガツンとくるインパクトは不足しているものの「Reach For The Sun~♪」の伸びやかなサビが印象的な①Reach、程よい哀感が堪らない②Waited、前向きなポップロックチューン③Torn Right Out⑥Run And Hide、RUBBER路線を継承した新たな名曲④Give It To You、淡々としていながら丁寧に美しいメロディを紡いでいくバラード⑤Higherといったアルバム前半はなかなか充実していますね。

ただし「MOOD SWINGS」ばりのハードロックにバラード、インストからパワーポップに至るまでバラエティ豊富だった前作に比べると、今回は④を除いてミディアムテンポ/バラード系が主体となっているため起伏に乏しく感じられるのも事実。日本盤ボーナスを含めて全11曲で40分弱というコンパクトな作品でありながら、どうにも淡泊に感じられて後半は聞き流してしまいがちだし、フェイドアウトがやや唐突な曲が多いのも気になります。勿論、楽曲単体で見れば流石のクオリティを備えているので、他のバンドの曲とシャッフルしながらiPodで聴いている時に本作の曲が流れてくると素直に良いと思えるものばかりなんですけどね。かつてのバンドから感じられた僕の心を熱くしてくれる「何か」が欠けている気もしますがハーレムサウンドを構成する要素をきっちり押さえ、熟練の域に達したソングライティングチームが生み出す楽曲は安定感抜群なので本作は堅実で無難ながら良質なメロディが詰まった1枚だと思います。

【音源紹介】
・Higher

【CD購入録】STRATOVARIUS「UNDER FLAMING WINTER SKIES: LIVE IN TAMPERE」(2012)

  • 2012/08/19(日) 00:00:00

【CD購入録】
UNDER FLAMING WINTER SKIES LIVE IN TAMPERE
STRATOVARIUS「UNDER FLAMING WINTER SKIES: LIVE IN TAMPERE」(2012)

5th「EPISODE」(1996)からSTRATOVARIUSに加入、その後は当時のリーダーTimo Tolkki(G)との確執で一時的にバンドを離れたこともありましたが13th「ELYSIUM」(2011)までの全アルバムでドラムを叩いてきたJorg Michael(Ds)のフェアウェルツアーからフィンランドのタンペレ公演を収めたライブ盤を買いました。本作はDVD+2CD仕様の国内盤も出ていますが、僕は2CDのみの輸入盤を選択。なおDVDには脱退することになったJorgのスピーチとドキュメンタリー映像が含まれているようです。中身の方は長年ヨーロピアンメタルの王者として君臨してきたことも頷ける流石の出来栄えです。本作のセットリストはJorg在籍時の楽曲のみで構成されていますが、そのままベスト盤としても機能しそうなほどの充実振り(「ELEMENTS PART2」収録のDisc-1②I Walk To My Own Songは少し意外でしたが)。前任ドラマーのTuomo Lassilaはバンドの名付け親であり、リーダーを務めたこともありましたがSTRATOVARIUSのドラマーといえば、やはりJorgですね。長い間お疲れ様でした!なおバンドは既に後任にRolf Pilve(Ds/STATUS MINOR etc)を迎えています。

HAREM SCAREM「THE EARLY YEARS」(2003)

  • 2012/08/16(木) 00:00:00

H SCAREM E YEARS
【No.340】
★★★(2003)

カナダが誇るメロディックロック界の至宝HAREM SCAREMがデビュー作「HAREM SCAREM」(1991)からRUBBER名義で「ULTRA FEEL」(2001)を発表するまでの約10年間在籍していたWARNERとの契約を勝ち取るきっかけとなった11曲のデモ音源集に未発表曲(①Whatever I Want、②When The Morning Comes、③Say Goodbyeと日本盤ボーナス⑮Lost In Yesterday)を追加した企画盤。何でも前述の11曲入りデモはプレミア価格がついていたそうで、その話を聞いたバンド側の「より多くの人に聴いてほしい」という思いから商品化されました。デモ制作当時のメンバーはHarry Hess(Vo)、Pete Lesperance(G)、Mike Gionet(B)、Darren Smith(Ds)という3rd「VOICE OF REASON」(1995)までと同じラインナップです(Mikeは1995年、Darrenは2000年に脱退)。HAREM SCAREMは本作をリリースした2003年までにベスト盤とライブアルバムをそれぞれ4枚、未発表曲を収録したシングル多数、そんなシングルのB面曲を集めた企画盤をリリースするなど商魂逞しいところがあったので今回もその手の作品かと高をくくっていたのですが、これが予想以上に粒揃いの内容となっています。

全15曲の中には既発曲も含まれていて⑤All Over Again、⑥Honestlyは1stアルバム、⑨Staying Awayは4th「BELIEVE」(1997)、①と⑭Out Of LoveはHarryとPeteが全面バックアップしたFIOREのデビュー作「TODAY TILL TOMORROW」(1998)に収録されています(一部歌詞やメロディが違う部分があったりロックソングは基本的にテンポが速くなったりしていますが)。「Harryが弱冠17歳で書き上げた」という枕詞でお馴染みの名バラード⑥が本作の時点で既に完成の域に達しているのには驚かされるし、「BELIEVE」ではDarrenが歌っていた⑨のHarryバージョンがここで聴けるのは嬉しいですね。上記以外に僕がわかっているだけでも③のブリッジは5th「BIG BANG THEORY」(1998)収録のTable Turning、⑮のヴァース~ブリッジは4th収録のDie Off Hard⑪One Of The Woundedのイントロ~ヴァースはFIOREの1st収録のAnythingなど、HAREM SCAREMやFIOREの楽曲の元ネタとなっているパートやどこかで聴いた気のするフレーズが散見されるので、このバンドを聴き込んだファンにとって興味深い内容だと思います。

だからといって本作がコアなファン向けの1枚かと言うとそうではなく、とにかく楽しげでHAREM SCAREM節全開のキャッチーソング④Looking Back、そのままアルバムに収録しても通用しそうなバラード⑫The Right Timeなど、そんじょそこらのメロディックロック作品以上に魅力的な楽曲が収録されています。あくまでデビュー前のデモ音源なのでHarryのボーカルは発展途上の段階にあるし、音質にも荒さが残りますがメロディの組み立て方の上手さとPeteの類い稀なるギターセンスには既にその片鱗が見受けられますね。楽曲の充実振りで考えると、デビュー当時のHAREM SCAREMが好きな人ならば他のアルバムよりもまず本作を聴いてみるのもいいかもしれないと思えるほどです(褒め過ぎかもしれませんが…)。

【音源紹介】
・Looking Back

【CD購入録】CRAZY LIXX「RIOT AVENUE」(2012)

  • 2012/08/14(火) 00:00:00

【CD購入録】
RIOT AVENUE
CRAZY LIXX「RIOT AVENUE」(2012)

スウェーデン出身のバッドボーイズ系ハードロックバンドCRAZY LIXXの3作目を買いました。このバンドに関しては2008年発表のデビュー作「LOUD MINORITY」がかなり僕好みで年間ベストのブライテストホープ部門にも選出させてもらいましたが1stアルバム完成後にVic Zino(G)HARDCORE SUPERSTARに引き抜かれ、本作リリース前には新たにセカンドギタリストを加えた一方でリズム隊が離脱するなど、メンバーチェンジが重なりオリジナルメンバーはDanny Rexon(Vo)だけになってしまいましたね。このバンドの場合、ほとんどの曲をDannyが手掛けているため本作でもCRAZY LIXXらしいロックサウンドが楽しめるものの、前作「NEW RELIGION」(2010)にあった21 'Til I Dieのようなキラーチューンがないのは少し寂しい気もします。作品を重ねる毎に初聴時のインパクトが弱くなっているように感じられるのも事実なんですよね(十分な良作だとは思うのですが…)。

【CD購入録】DYNAZTY「SULTANS OF SIN」(2012)

  • 2012/08/12(日) 00:00:00

【CD購入録】
SULTANS OF SIN
DYNAZTY「SULTANS OF SIN」(2012)

前作「KNOCK YOU DOWN」(2011)が若手バンドとしては異例のBURRN!誌クロスレビュー扱いとなっていたことに驚いたスウェーデン産ハードロックバンドDYNAZTYの3作目を買いました。結局2ndは未聴だったので僕にとっては本作がDYNAZTY初体験盤となります。本作はバッドボーイズロックを下敷きにしつつ随所でキャッチーなメロディを聴かせてくれるスタイルで、僕が知っている中ではCRAZY LIXXに近い印象でしょうか。シンプルに駆け抜ける①Come Alive、ワイルドなヘイヘイコーラスがカッコいいミドル②Raise Your Hands、前2曲とは対照的に北欧らしい哀感を強調した③Land Of Broken Dreamsという冒頭の流れはなかなか強力。それ以降はややテンションが下がるものの、SKID ROWの名曲Youth Gone Wildを連想させる⑨Bastards Of Rock & Rollは結構好きだし、各曲で弾きまくるギターチームも良いですね。ボーナストラック込みで全12曲、40分弱というコンパクトさもあって頻繁にリピートしています。

【気になるCDリスト】2012年8月

  • 2012/08/10(金) 00:00:00

8月も即買いが決定しているアルバムはなく、以下の2枚を検討中です。

SIEGFREID.jpg
ALHAMBRA「SIEGFREID」(2012)8月22日発売予定

GALNERYUS、ARK STORMにも在籍するYuhki(Key)によるメインバンドALHAMBRAの4作目。僕が唯一持っている彼等のアルバムにして日本プログレメタルの名盤だと思っている2nd「FADISTA」(2007)の世界観を継承したアルバムのようなので期待しています。

LIVING IN YESTERDAY
HESS「LIVING IN YESTERDAY」(2012)8月22日発売予定

現在このブログで重点的に取り上げているカナダ産メロディックロックの雄で2008年に解散してしまったHAREM SCAREMの中心人物Harry Hess(Vo)の2ndソロアルバム。B!誌のレビューにあった、1stソロ「JUST ANOTHER DAY」(2003)以上にロック度を増しているという前評判は僕にとって嬉しい情報ですね。

この2枚の中ではALHAMBRAの方が気になりますね。今月はこれまで買い逃している新譜をチェックしていきたいと思います。

【気になるCDリスト】
ACCEPT「STALINGRAD」(2012)
ADRENALINE MOB「OMERTA」(2012)
ALHAMBRA「SIEGFREID」(2012)NEW8月22日発売予定
CRAZY LIXX「RIOT AVENUE」(2012)
DRAGONFORCE「THE POWER WITHIN」(2012)
DYNAZTY「SULTANS OF SIN」(2012)
GALNERYUS「HUNTING FOR YOUR DREAM」(2012)NEW
H.E.A.T「ADDRESS THE NATION」(2012)
HESS「LIVING IN YESTERDAY」(2012)NEW8月22日発売予定
HUMAN TEMPLE「HALFWAY TO HEARTACHE」(2012)
JAMES DURBIN「MEMORIES OF A BEAUTIFUL DISASTER」(2012)
LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)NEW9月26日発売予定
MINSTRELIX「TALES OF HISTORIA」(2012)
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「INTERNAL AFFAIRS」(2012)
OVERKILL「THE ELECTRIC AGE」(2012)
SHINEDOWN「AMARYLLIS」(2012)
STATUS MINOR「OUROBOROS」(2012)
STRATOVARIUS「UNDER FLAMING WINTER SKIES: LIVE IN TAMPERE」(2012)
SUNSTORM「EMOTIONAL FIRE」(2012)
VEKTOR「OUTER ISOLATION」(2012)NEW
WIGELIUS「REINVENTIONS」(2012)
陰陽座「絶界演舞」(2012)9月5日発売予定

HAREM SCAREM「LIVE AT THE GODS」(2002)

  • 2012/08/07(火) 00:00:00

H SCAREM LIVE GODS
【No.339】
★★★★(2002)

バンド名をRUBBERからHAREM SCAREMに戻して発表した「WEIGHT OF THE WORLD」(2002)はRUBBER時代の迷走っぷりを払拭する傑作でした。そんな名実ともの復活作をリリースしたHAREM SCAREMが2002年に英国で開催されたメロディックロックイベント「THE GODS 2002」に出演した時の模様を収めたライブ作品。バンドは2008年に解散するまでに5枚ものフルレンスライブ盤を発表していますが、その中でも僕が最も気に入っているのが本作です。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Change Comes Around(2nd「MOOD SWINGS」)
02. Killing Me(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
03. Stuck With You(6th「RUBBER」)
04. Hard To Love(1st「HAREM SCAREM」)
05. Who-Buddy(6th「RUBBER」)
06. You Ruined Everything(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
07. This Ain t Over(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
08. See Saw(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
09. If You(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
10. Warming A Frozen Rose(3rd「VOICE OF REASON」)
11. How Long(1st「HAREM SCAREM」)
12. Honestly(1st「HAREM SCAREM」)
13. Outside Your Window(7th「WEIGHT OF THE WORLD」)
14. So Blind(5th「BIG BANG THEORY」)
15. The Paint Thins(3rd「VOICE OF REASON」)
16. No Justice(2nd「MOOD SWINGS」)

セットリストは最新作を中心に、メンバー自身が「気に入っていない作品」と公言している4th「BELIEVE」(1997)とRUBBER名義の「ULTRA FEEL」(2001)を除く全作品からバランス良く16曲が選曲されています。ライブのオープニングを飾る名曲①Change Comes Aroundを筆頭に④Hard To Love、⑫Honestly、⑭So Blind、⑯No Justiceといった代表曲をしっかり押さえているだけでなく今回初めてライブ盤に収録される⑪How Longのような曲もあって個人的にはかなり満足度の高いセットリストになっています。中でもスタジオ盤以上に力強いHarry Hess(Vo)の歌唱とPete Lesperanceのギターのみというシンプルなアレンジで圧巻のパフォーマンスを披露してくれる⑫は鳥肌ものです。また僕があまり好きになれなかった2作品からの楽曲に関しても、ダークでヘヴィな印象が強かった「VOICE OF REASON」(1995)収録曲は躍動感を増し、シンプルなサウンドを目指すあまりに音が軽くなっていた「RUBBER」(1999)収録曲はエッヂの効いたロックサウンドを強化したライブバージョンとなっていて好印象。

本作を聴いているとHAREM SCAREMがどれほど素晴らしい曲をたくさん生み出してきたか、そして最新作にはグレイテストヒッツ的なセットリストの中でも遜色ないほどの楽曲が並んでいたことを思い知らされますね。内容的にはHAREM SCAREMがこれまでに歩んできた道の集大成とも呼べる1枚なのでベストアルバムとしても機能しそうだし、このバンドは作品によって微妙に(時には大きく)音楽性が異なるので、統一感のあるサウンドで各アルバムからの曲を聴くことができる本作は入門盤にも最適だと思います。

【音源紹介】
・Honestly(Live)

HAREM SCAREM「WEIGHT OF THE WORLD」(2002)

  • 2012/08/04(土) 00:00:00

H SCAREM W OF THE WORLD
【No.338】
★★★★(2002)

HAREM SCAREMという名前では日本以外で思うような成功をおさめられなかったバンドが状況を打開するために名義をRUBBERに変更するという奇策(苦肉の策?)に打って出たものの、地元カナダでそれほど効果がなかっただけでなく一連の改名騒動のおかげで日本での人気にも悪影響が出始めたため再びHAREM SCAREM名義に戻してリリースした通算7枚目のアルバム(このブログではHAREM SCAREMとRUBBERは別バンドと見なしています)。カナダ等ではRUBBERの1st、日本ではHAREM SCAREM6作目としてリリースした「RUBBER」(1999)に伴うツアーの後にバンド名をRUBBERで統一することを発表、そして日本では結果的にRUBBERとして唯一のアルバムとなった「ULTRA FEEL」(2001)の来日公演時にはHAREM SCAREM復活を宣言するという切り替えの早さ、というか節操のなさ(苦笑)には唖然としましたが、本作の素晴らしさが今回の改名騒動によるドタバタ劇を帳消しにしてくれています。

ミステリアスな導入部に被さるヘヴィかつメロディアスなリフから始まりサビではビッグなコーラスが炸裂するハードロック①Weight Of The Worldからは傑作「MOOD SWINGS」(1993)の世界観が感じられるし、②Killing Meにおける爽やかでキャッチーなメロディを歌うコーラスワークはデビュー作を彷彿とさせてくれます。またHarry Hess(Vo)の温かい歌声を存分に活かしたバンドの新たな名バラード⑤This Ain't Over、4th「BELIEVE」(1997)収録のBaby With A Nail Gun以来となる「これぞPete Lesperance」なギターインスト⑨See Sawなど、RUBBER時代には聴くことができなかったHAREM SCAREMならではの強みを取り戻してくれているのも嬉しいポイント。それだけでなくポップセンスの弾ける④All I Wantやパワーポップの極致⑨If YouのようにRUBBER時代を経た今だからこそ可能な楽曲もあって過去を振り返るだけの作品に終わっていない辺りに、このバンドの底力を感じますね。HAREM SCAREMの中心メンバーであるHarryとPeteはB!誌のインタビューで「MOOD SWINGS」の再来を求める声に対して「過去と同じようなアルバムはいつでも作れる」という趣旨の受け答えをしていたように記憶しているのですが、本当にここまでの力作を作り上げてくれたバンドに脱帽です。4th「BELIEVE」(1997)もそれまでの3作品を集約したような印象はありましたが本作の方が高品質でHAREM SCAREMというバンドの集大成的作品になっていると思いますね。また本作には元ドラマーのDarren Smithがバックコーラスにゲスト参加していて、バンド初期の音楽性を再現するのに一役買っています。

バンド名の変更問題は迷走以外の何ものでもなかったし、RUBBER期は自らの強みであった楽曲の構築美やPeteのギターソロを排除してしまっていたため、個人的にはもうこのバンドを聴くことはないと思った時期もありました。ところが本作ではRUBBER時代に磨いたメロディセンスだけでなく緻密な曲展開、テクニカルかつ歌心あるギターワーク、分厚いコーラスといったかつての持ち味が見事に甦っているので名実ともにHAREM SCAREMの復活作と呼べると思います。名義をHAREM SCAREMに戻した後の作品の中では断トツで好きな1枚であり、バンド全体の中でも3本の指に入るお気に入り盤ですね。

【音源紹介】
・Weight Of The World

ブログアクセス200,000HITの御礼

  • 2012/08/02(木) 00:00:00

ブログのアクセス数が200,000HITを越えました。
当ブログにお越しいただいている皆様、本当にありがとうございます!

自分がこれまでに聴いた音楽(主にHR/HM)の記録を残すことをテーマに始めたこのブログでは、数え間違いがなければこれまでに337枚の音楽の記録を書き留めてきました。我が家のCDラックに何枚のアルバムがあるのかキチンと数えたことはありませんが、家にあるCDの半分くらい(もしくはそれ以上)の記事が書けたのかな、と思っています。ブログ開設当初はこれだけのCDを紹介できるとは思っていなかったので感慨深いですね。それと同時にここまで継続するモチベーションを与えて下さった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

200,000HITをひとつの通過点として、次は500,000HITに到達するまでブログを続けていければと思っています。これからも「SILVERWING-舞い降りてきた音楽の記録-」をよろしくお願いいたします。

【当ブログのアクセス数推移】
2008年8月12日 アクセスカウンター設置
2009年2月23日 ブログアクセス10,000HIT
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