【CD購入録】TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「LOST IN SPACE PART1 & 2」(2008)

  • 2010/03/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
LOST IN SPACE PART1  2
TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「LOST IN SPACE PART1 & 2」(2008)

メロディックメタル界のニューリーダーTobias Sammet(Vo/EDGUY)率いるTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAの3rd「THE SCARECROW」(2008)に先駆けてリリースされた2枚のシングル「LOST IN SPACE」(2007)のPART1とPART2が1枚になったお得な輸入盤を買いました。前々からこのシングルは聴いてみたかったのですが、1枚あたり6曲で\2,100という価格がネックとなって購入に踏み切れずにいたので、このような形でリリースされていなければ聴いていなかったかもしれません。

【トラックリスト】
01. Lost In Space feat.Amanda Somerville
02. Lay All Your Love On Me (ABBAのカバー)
03. Another Angel Down feat.Jorn Lande
04. The Story Ain’t Over feat.Bob Catley and Amanda Somerville
05. Return To Avantasia
06. Ride The Sky feat.Eric Singer (LUCIFER'S FRIENDのカバー)
07. Promised Land feat. Jorn Lande and Michael Kiske
08. Dancing With Tears In My Eyes (ULTRAVOXのカバー)
09. Scary Eyes
10. In My Defense (FRREDIE MERCURYのカバー)
11. Lost In Space (Alive At Gatestudio)feat.Amanda Somerville
12. Lost In Space (Extended Version)feat.Michael Kiske

オリジナルシングルのジャケットはこちら。
LOST IN SPACE PART1
「LOST IN SPACE PART1」(2007)

LOST IN SPACE PART2
「LOST IN SPACE PART2」(2007)

①はPART1と2の両方に、②~⑥がPART1、⑦~⑪がPART2、⑫が本作にのみ収録されていて、「THE SCARECROW」とダブるのは①、③の2曲となっています。トータルで見ればオリジナル曲は半分くらいなので寄せ集め作品的な印象は拭いきれませんが、Tobias自身も会心の出来と語るバラード④、Jorn Lande(Vo/MASTERPLAN etc)Michael Kiske(Vo/PLACE VENDOME、ex-HELLOWEEN)が共演したスピード曲⑦などはフルアルバムの楽曲と比べても遜色ないし、カバー曲も②、⑧、⑩は結構気に入っているので、アウトテイク集として片付けてしまうには勿体ないクオリティとなっているのは流石ですね。それにしても既発シングルを1枚にまとめて再発するという手法はシングル を買い揃えた人からすると複雑でしょうね。僕もこの「LOST IN SPACE」については本作だけを買って嬉しい思いをしていますが、EDGUYの「KING OF FOOLS」(2004)、「LAVATORY LOVE MACHINE」(2004)、「SUPERHEROES」(2005)という3枚のシングルが「THE SINGLES」(2008)として再発されているのを知ったときはちょっとショックでした。僕は「KING OF FOOLS」と「SUPERHEROES」を持っているので…。3月31日にリリースされるAVANTASIAの次回作「THE WICKED SYMPHONY」、「ANGEL OF BABYLON」についても2枚組で発売してくれればファンの懐にも優しかったんですけどね。まぁ一番大切なのはリリース仕様ではなく音楽そのものだと思うので、ファンとしてAVANTASIAの2作品を楽しみに待つつもりです。

【CD購入録】RAGE「THE DARK SIDE」(2002)

  • 2010/03/29(月) 00:00:00

【CD購入録】
THE DARK SIDE
RAGE「THE DARK SIDE」(2002)

RAGEの2枚組「THE DARK SIDE」という作品を買いました。といっても正確には「BLACK IN MIND」(1995)と「END OF ALL DAYS」(1996)の2枚がセットになった輸入盤です。フルアルバム2作品が一緒になって、なんと\1,000弱というお買い得価格(中古)で発見したので即ゲットしてしまいました。両方ともボーナストラックを含めて全16曲という長丁場であるため、まだまだ聴き込みが足りないのですが、ざっくりとした印象としては熱くて疾走感溢れるヘヴィメタルサウンドを楽しめる「BLACK IN MIND」、ダークなハードロック的アプローチを見せる「END OF ALL DAYS」という感じでしょうか。

BLACK IN MIND
RAGE「BLACK IN MIND」(1995)
オープニングからガツンとかましてくれる①Black In Mind、2枚組ライブ「FROM THE CRADLE TO THE STAGE」(2004)にも収録されていた名曲④Sent By The Devilのほか、⑩Until I Die⑬Start!などスピードチューンが良いですね。また⑤Shadow Out Of Time、⑥Spider's Web、⑨Foreverなど疾走曲以外でも耳に残るメロディがあるのが好印象。

END OF ALL DAYS
RAGE「END OF ALL DAYS」(1996)
超名曲の②Higher Than The Skyのインパクトがかなり大きいため、それ以外の楽曲のインパクトが薄くなってしまっているような気もしますが、タイトルトラック④End If All Days、⑧Let The Night Begin、⑪Talking To The Dead、⑫Face Behind The Maskなど好きな曲があるのも事実。これからじっくり聴くにつれて印象が変わって来るかもしれません。

どちらのアルバムもやや曲を詰め込み過ぎな感がありますが、なかなか楽しめそうな作品です。特に「BLACK IN MIND」は90年代RAGEの代表作との呼び声高い1枚というのも納得ですね。

RAGE「STRINGS TO A WEB」(2010)

  • 2010/03/27(土) 00:00:00

STRINGS TO A WEB
【No.225】
★★★★(2010)
年間ベスト2010年第7位

ヒネリが効いた良い意味でクセのあるサウンドが特徴的なドイツの大ベテランRAGEが放つ記念すべき20枚目のアルバム。前作「CARVED IN STONE」(2008)はRAGEにしては爽やかで聴きやすい仕上がりとなっていましたが、本作もそんな前作の要素を継承しているように感じられ、中にはメロディを部分的に取り出せばメロハーとしても通用しそうなほど明るくキャッチーな響きを持った楽曲もあるほどです。また、このアルバムは単に洗練性を増しているだけでなくメタルとしてのアグレッション、流麗なギターソロ、タイトな演奏、そして何よりメロディが充実しているのが好印象ですね。

そんな本作を語る上で欠かせないのが5部構成の組曲Empty Hollowです。組曲名を冠した⑤Empty Hollowのフックに満ちた壮大なメロディはインパクト大だし、ジャジーな側面を垣間見せつつガッツリ弾きまくるギター主体の⑥Strings To A Web、優雅な雰囲気すら感じさせる⑦Fatal Graceという2曲のインストとソフトな小曲⑧Connectedを経て、⑤のメインメロディが再登場する⑨Empty Hollow(Reprise)でエンディングを迎える17分に及ぶこの組曲は聴き応え十分ですね。アルバム全体で見ても組曲を軸に明るい曲調の前半、ヘヴィチューンやバラードも楽しめる後半という構成になっています。僕の好きな楽曲は前半に多くて、いかにもRAGEらしいヒネくれたリフワークで始まりサビで一気に明るくなる①The Edge Of Darkness、曲名が連想させるポジティブなイメージにピッタリな「ステッピントゥザ、 ラーアァアァ~イ♪」というサビが光る③Into The Light、メタリックチューンの中でキャッチーなメロディと、これぞVictor Smolskiなギターソロが山場を作り出す④The Beggar's Last Dimeがハイライトですね。一方、後半も従来のRAGE像に比較的近いと思える⑩Saviour Of The Dead、⑫PurifiedAndre Hilgers(Ds)の愛娘への想いを歌詞に乗せたハッピーチューン⑪Hellgirlもあって楽しめますが、終盤にもうひと盛り上がり欲しかったという気もします。

思えば、今やバンドのキーパーソンとなったVictorが加入して10年も経っているんですね。僕はVictor加入後の「UNITY」(2002)以降のアルバムをメインに聴いていますが、本作はその中でも上位に来る1枚で、25年の長きに渡る活動は伊達ではないと思える好盤です。また本作の初回生産限定盤には、母国ドイツを代表するメタルフェスティヴァルWACKEN OPEN AIR 2009からのライブ音源11曲のほか、合計16曲が収録されているライブDVDが付いています。普段はこういったオマケDVD盤はあまり聴かないのですが、このDVDのメインであるWACKEN公演はバンドの25周年を記念したものでHansi Kursch(Vo/BLIND GUARDIAN)、Jen Majura嬢(Vo/BLCK THUNDER LADIES)、Schmier(Vo/DESTRUCTION)がゲスト参加していて大きな見どころとなっています。「オフィシャルブートレッグ」と題されているものの音質はそれほど悪くないし、通常盤との差額が800円なのでお買い得感がありますね。

【音源紹介】
・Into The Light

【CD購入録】POISONBLACK「OF RUST AND BONES」(2010)

  • 2010/03/25(木) 00:00:00

【CD購入録】
OF RUST AND BONES
POISONBLACK「OF RUST AND BONES」(2010)

SENTENCEDのシンガーVille Laihialaを中心とするPOISONBLACKの4作目を買いました。本作も前作「A DEAD HEAVY DAY」(2008)の延長線上にある印象で「Hope Is Gone~♪」という、いかにもVilleが歌いそうな歌詞からスタートする①Sun Shines Blackからアルバムラストまで、メランコリックな旋律をVille独特の歌唱で渋く聴かせる楽曲が並びます。これまで以上にプルーズ色が濃いようにも感じますね。数回聴いただけで好きになるのではなく、リピートするうちに味わいが増してくる曲が多そうなので現時点ではさほどインパクトは大きくありませんが、これからが楽しみな作品です。

【CD購入録】OUTRAGE「THE FINAL DAY」(1991)

  • 2010/03/23(火) 00:00:00

【CD購入録】
THE FINAL DAY
OUTRAGE「THE FINAL DAY」(1991)

このブログのOUTRAGE関連の記事に寄せられたコメントの中で「バンドの代表作はこれ!」と多くの方にお勧めいただいたOUTRAGEの4作目を買いました。いやぁ、これは噂に違わぬ凄いアルバムですね。まずは「マァイ!ファイ!ナァル!デイ!」というコーラスを軸に展開していく怒涛のメタルチューン①My Final Dayからして名曲です。その①終了後、間髪入れずに演奏される②Madnessも強力。激しいスラッシュナンバーを中心として要所にミディアムテンポを配した全9曲には隙が見当たりません。本作を聴いていて思ったのは全体的に最新作「OUTRAGE」と似ているということ。①のコーラスパートはRiseの「ダァァイ!ハァァァド!」と重なるし、冒頭2曲にスピードチューンを持ってきておいて3曲目でスローダウンするところや、ラストをバラードからゴリゴリのスラッシュメタルという流れで締めるところも「OUTRAGE」を彷彿とさせます。そんなアルバム構成だけでなく攻撃性とメロディのバランスも絶妙な本作は、僕の愛聴盤となること確実な1枚ですね。

RAGE「CARVED IN STONE」(2008)

  • 2010/03/21(日) 00:00:00

CARVED IN STONE
【No.224】
★★★(2008)

Peter "Peavy" Wagner(Vo、B)、Victor Smolski(G)、Mike Terrana(Ds)というラインナップがすっかり定着し、バンドも安定期に入ったと思われた矢先、Mikeが突如バンドを脱退(実際は解雇?)してしまったRAGEの19thアルバム。後任ドラマーにはAndre Hilgers(Ds/SILENT FORCE)が加入し、比較的スムーズにメンバーチェンジが行われた印象です。Andreの堅実なドラミングも確かな力量を見せてくれているので、Mike脱退はバンドにとって大きな痛手にはなっていないけれど、やはり独特のグルーヴと重量感は若干ダウンしたように思います。

楽曲の方はというと前作がオーケストラ共演パートの前半とゴリ押し感の強い楽曲が詰め込まれた後半の2部構成というやや実験性の強い作風だったからか、本作は非常にオーソドックスかつストレートな1枚となっています。キャッチーかつパワフルなヘヴィメタルを個性的な声で歌うPeavy、ひねくれたリフとトリッキーなソロワークが持ち味のVictorという2枚看板は本作でも健在ですね。物悲しいイントロから力強い曲調を経て登場する広がりのあるキャッチーなサビメロがたまらない①Carved In Stone、ダークなドライヴィングチューン②Drop Dead!の2曲はアルバムの掴みとしては申し分なしです。パワーバラード⑤Without Youを挟んで続くアルバム後半はハードロック調とも言えそうな⑥Long Hard Road、劇的なアレンジが光る⑩Lord Of Fliesを筆頭に疾走感を抑えたメロディアスな楽曲で占められています。

後半で顕著なように本作はこれまで以上にマイルドでメロディアスな印象が強く、聴きやすくなったRAGEという気がしないでもありません。普遍的な高品質パワーメタルと言えば聞こえはいいのかもしれませんが、裏を返せばRAGE特有のクセや凄みが薄まっているとも言えるわけで、その辺りがちょっと物足りないような気もします。「UNITY」からRAGEを聴くようになった僕がこう感じるということは、個性が強かったと言われる初期RAGEを知っている人の中には「淡白」な作品と感じる人がいるかもしれません。これは全10曲中Peavyだけで作った曲が僅か1曲で、あとの9曲全てにVictorが関わっている(そのうち4曲はVictorの独作)ということが影響してるのかも。そんな不満点を挙げつつも、本作が質の高いパワーメタル作品であることに変わりはないので非常に手堅い1枚だと思います。

【音源紹介】
・Carved In Stone

RAGE「SPEAK OF THE DEAD」(2006)

  • 2010/03/19(金) 00:00:00

SPEAK OF THE DEAD.jpg
【No.223】
★★(2006)

リリース前からRAGEの新作はオーケストラを導入したものになると話題になっていた通算18枚目のアルバム。RAGEが以前にオーケストラ作品をリリースしたことがあるのは知っていたし、今のRAGEにはクラシックに精通するVictor Smolski(G)が在籍してるので、ハズレはないだろうと思ってました。本作はVictorが手がける22分の組曲Suite Lingua Mortisからなる1曲目~8曲目、Peter "Peavy" Wagner(Vo、B)主導のRAGEらしいメタリックチューンズが並ぶ9曲目以降という2部構成になっています。

本作のメインともいえる組曲パートはメタリックな③Innocent、ダークかつミステリアスな⑤No Regrets、美旋律に酔いしれるバラード⑧Beautyという3つのボーカル曲を中心に、目まぐるしくも壮大に展開していくというもので「流石はVictor」と思えるほど聴き応えのある内容です。ただ組曲と聞くと、僕は特定のメインメロディがあってそれを軸に曲が展開するものをまず思い浮かべるのですが、この組曲はRAGEらしい高品質メタル3曲をオーケストレーションで装飾したり、インストを間に挟んだりしてスケール感たっぷりに聴かせる、いわば独立した曲をオーケストラアレンジで繋げたという印象なのが個人的に残念かな。そして、いつものRAGEらしい楽曲がズラリと並ぶ後半パートはアルバム後半1曲目にあたる⑨No Fearに象徴されるように、メロディを聴かせるというよりはガンガン押してくるタイプの曲が多く、RAGEのメロディアスな側面は抑え気味となっているのが特徴です。そんな中にあって爽やかさすら感じさせる⑩Soul Survivorは僕のお気に入りチューンですね。

本作を気に入るかどうかは前半の組曲をどう受け止めるかによると思います。僕の場合、個々の楽曲は好きなのですが、オーケストラと共演したからこその「特別な何か」を感じられなかったので過去2作の方が好みですね。楽曲と演奏については折り紙つきのバンドなので、買って損はしないアルバムだと思います。また本作には日本盤ボーナストラックとして⑪Full Moonの日本語ヴァージョン⑯MICHI-SHI TSUKI(満ちし月)が収録されています。基本的に英詞曲の日本語ヴァージョンはそれほど好きではないのですが、この曲は僕が知っている他の日本語曲、例えばHEAVENLY「VIRUS」収録のSpill Blood On FireROYAL HUNT「PAPER BLOOD」収録のLong Way Home(Acoustic Version)などよりも良い仕上がりだと思いますね。

【音源紹介】
・No Fear

【CD購入録】ASPERA「RIPPLES」(2010)

  • 2010/03/17(水) 00:00:00

【CD購入録】
RIPPLES.jpg
ASPERA「RIPPLES」(2010)

以前はILLUSIONという名義で活動していたノルウェー出身のプログレメタル5人組がASPERAと改名して放つ1stフルレンスアルバムを買いました。CDケースに「SYMPHONY X、EVERGREY、PEGAN'S MINDそしてDREAM THEATERのファンにお薦め」と書かれてあるように、変拍子を交えながらテクニカルでドラマティックなサウンドを聴かせてくれるバンドです。高音域ではガナり気味になるシンガーAtle Pettersen(Vo)の歌唱法は好みが分かれそうではあるもののハスキーな声質そのものは魅力的だし、Robin Ognedal(G)と激しくバトったり、リリカルなピアノの調べを奏でたりと抜群の存在感を誇るNickolas Main Henrikson(Key)などインスト陣も充実しています。楽曲の大半がメロディアスなミドルチューンなので全体的にもう少し抑揚が欲しいところですが、各曲ともメロディにフックがあるので耳に残りますね。そんなボーカルメロディを大切にする姿勢はCIRCUS MAXIMUSSEVENTH WONDERに通じる部分もあって今後に期待が募ります。デビュー作としては上々の1枚ではないでしょうか。

RAGE「FROM THE CRADLE TO THE STAGE」(2004)

  • 2010/03/15(月) 00:00:00

FROM THE CRADLE TO THE STAGE
【No.222】
★★★★(2004)
年間ベスト2004年第5位

2002年発表のアルバム「UNITY」で出会って以来、すっかり僕のお気に入りバンドのひとつとなったRAGEの結成20周年記念2枚組ライブアルバム。本作を買った当時、彼らの作品は「UNITY」と「SOUNDCHASER」しか持っていなかったし、Peter "Peavy" Wagner(Vo、B)、Victor Smolski(G)、Mike Terrana(Ds)という最強のラインナップで過去の名曲群が聴けるのはいいなと、軽い気持ちで買ってみました。ちなみに同じライブ音源(Enough Is Enoughを除く)による2枚組DVDもリリースされていて、そちらの方にはライブの他にPVやインタビュー、レア映像なども収録されていてファンにとっては嬉しい内容になっているようです(僕は持っていませんが)。

流石に20年間もパワーメタル界の第一線で活躍してきただけあって、リーダーのPeavyのパフォーマンスは貫禄たっぷりだし、僕が持っている2作品の楽曲に関してはスタジオ盤でのボーカルメロディをほぼフェイクすることなく歌っています。ただDisc-1⑦Downのサビに関してはPeavyが「See You Going Down~♪」と歌い、観客が「DOWN!」と合いの手を入れるものと勝手に期待していたため、本作のライブアレンジにちょっぴり拍子抜け。とはいえ楽曲そのものはスタジオ盤以上の熱気に満ちています。また、このラインナップの充実振りを物語るかのようにDisc-1⑫Anarchy、Disc-2②Rocket Scienceと題されたMikeとVictorそれぞれのソロタイムがセットリストに設けられているのもいいですね。特にMikeは手数が多いだけでなく、まるでジャグリングのようなステイック捌きを見せつつ一音一音がズシリと響いてくるドラミングが圧巻。改めてMike Terranaというドラマーの凄みを感じました。

当時の最新作「SOUNDCHASER」と同じDisc-1①Orgy Of Destruction~②War Of Worldsで始まる本作は選曲についてもここ最近の2作品の両タイトルトラックを含めてオイシイ曲は押さえているし、2001年以前の曲も強力なものが多いですね。特に好きなのはDisc-1の⑤Sent By The Devil、⑩Days Of December、⑬Enough Is Enough、⑭Invisible Horizons、Disc-2では⑩Don’t Fear The Winter、⑫Higher Than The Skyかな。特にDisc-2⑫は「ハ~イヤァ ザンザ スカァイャ♪ハ~イヤァ ザンザ スカイ♪」とオーディエンスが大合唱していることからも、バンドを代表する1曲であることが窺えます。合計27曲(一部メドレー形式)というボリュームには大満足で、お腹いっぱいになりますね。「UNITY」以前のアルバムをほとんど知らない僕がいうのもなんですが、RAGEのベスト盤としても機能するんじゃないでしょうか。RAGEのアルバムは数が多すぎて何から聴いていいのかわからない人は、まずこの2枚組ライブを試しに聴いてみるといいかもしれません。実際、僕も初期RAGEの作品を聴きたいと思っていましたが、本作があれば全部揃えなくてもいいかなと思ってます。

【音源紹介】
・War Of Worlds(Live)


・Anarchy(Drum Solo by Mike Terrana)

【気になるCDリスト】2010年3月

  • 2010/03/11(木) 00:00:00

3月の気になる新譜はBURRN!誌4月号にインタビューも掲載されていたVille Leihiala(Vo/ex-SENTENCED)率いるPOISONBLACKの最新作くらいかなぁと思っていたら、僕にとって今年の目玉作品であるTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAの「THE WICKED SYMPHONY」と「ANGEL OF BABYLON」の2枚が3月31日にリリースされるんですね。てっきり4月7日だと思っていたのですが日本先行発売となったようです。

OF RUST AND BONES
POISONBLACK「OF RUST AND BONES」3月24日発売

THE WICKED SYMPHONY
TOBIAS SAMMET'S AVATNASIA「THE WICKED SYMPHONY」3月31日発売

ANGEL OF BABYLON
TOBIAS SAMMET'S AVATNASIA「ANGEL OF BABYLON」3月31日発売

この3枚は外せません!あとはNils Patrick Johansson(Vo/ASTRAL DOORS、LION'S SHARE)が熱き歌唱を披露してくれるWUTHERING HEIGHTS「SALT」も気になりますね。

ちなみにAVANTASIAのオフィシャルサイトで「THE WICKED SYMPHONY」に収録されているDying For An Angelの音源が公開されていました。Tobias Sammet(Vo/EDGUY)とボーカルを分け合うのは先日解散を発表したSCORPIONSKlaus Meineです。前作「SCARECROW」のシングル曲Lost In Spaceと同系統のキャッチーミディアム路線でサビが印象に残りますね。

また、これは今年の1月にリリース済みの作品なのですがノルウェー産プログレメタルバンドの新鋭ASPERAのデビュー作「THE RIPPLES」もなかなか評判が良さそうなのでAmazonで注文してみました。

RIPPLES.jpg
ASPERA「THE RIPPLES」(2010)

ASPERAについては相互リンクさせていただいているT's BOX ~メロディックHM/HRの箱~でも取り上げられています。マスターTさんのレビューを読んで興味を持ち、マイスペースで音源を聴いて購入を決めました。

最後にひとつご報告を。
2010年 新年のご挨拶記事にも少し書いた息子の保育園入園(4月から)が無事に決まりました!

「就活」、「婚活」ならぬ「保活」(保育園に入るための活動)が週刊誌「AERA」の記事になっていましたが、こういう世の中には疑問を感じます…(僕が住んでいる地域ではこの記事ほどの状況ではありませんでしたが)。
我が家ももし保育園に入れていなかったら、生活スタイルを大幅に見直さなければならなかったところです。個人的には子供手当てよりも子供を持つ親が安心して働ける環境が作られる方が嬉しいですね。

保育園に入れたとはいえ大変なのはこれからで、子供は熱を出すだろうし、奥さんは久々の仕事復帰でバタバタだと思うので、これまで以上に家族を支えねばと気を引き締めている今日この頃です。

【CD購入録】OUTRAGE「DAYS OF RAGE 1986-1991」(1995)

  • 2010/03/09(火) 00:00:00

【CD購入録】
DAYS OF RAGE 1986-1991
OUTRAGE「DAYS OF RGAE 1986-1991」(1995)

【CD購入録】OUTRAGE「LIFE UNTIL DEAF」(1995)のコメント欄等にメタラーまっちゅさんからお薦めいただいたOUTRAGEの初期4作品からのベスト盤「DAYS OF RAGE」を買いました。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Under Control Of Law(1st「BLACK CLOUDS」)
02. Blind To Reality(2nd「BLIND TO REALITY」)
03. Madness(4th「THE FINAL DAY」)
04. Just Believe In Me(3rd「THE GREAT BLUE」)
05. Curtain Of History(1st「BLACK CLOUDS」)
06. River(4th「THE FINAL DAY」)
07. Veiled Sky(4th「THE FINAL DAY」)
08. The Day Of Rage(3rd「THE GREAT BLUE」)
09. Name Your Poison(2nd「BLIND TO REALITY」)
10. Edge Of Death(1st「BLACK CLOUDS」)
11. Black Clouds(1st「BLACK CLOUDS」)
12. My Final Day(4th「THE FINAL DAY」)
13. Love Song(DAMNEDのカバー曲)
14. Step On It(Demo’86)(未発表デモ)

METALLICA譲りの攻撃性に満ちたスラッシュメタルとそれを歌い上げる橋本 直樹(Vo)のボーカル、激しいサウンドの中に突然切れ込んでくる阿部 洋介(G)のメロディアスギターというバンドの旨みが詰まった「流石はベストアルバム」という印象です。各曲の収録アルバムを知る前に一通り聴いた時から僕のハートを熱くしてくれたのが③、⑦、⑫でした。後で収録作品を調べてみたら全て4th「THE FINAL DAY」だと知ってビックリ。これは何としても「THE FINAL DAY」を入手しなくてはなりませんね。ちなみに本作のライナーノーツはメンバーによる各曲の解説で、なかなか興味深く読ませてもらいました。

追記です。
OUTRAGEが、その20年以上の活動と海外交流が評価され平成21年度愛知県芸術文化選奨を受賞し、地元の愛知県より
表彰される事になったそうです。凄いぞOUTRAGE!
ソースはこちら

RAGE「SOUNDCHASER」(2003)

  • 2010/03/07(日) 00:00:00

SOUNDCHASER.jpg
【No.221】
★★★(2003)

一時は中心人物Peter "Peavy" Wagner(Vo、B)を除くメンバー全員がバンドを離脱し、大きな危機に直面したもののVictor Smolski(G/ex-MIND ODYSSEY)Mike Terrana(Ds/ex-YNGWIE MALMSTEEN、ARTENSION)を迎えて、見事な復活を果たしたRAGEが新体制になってからの3作目。今回も傑作だった前作「UNITY」と同じくバンド史上最強との呼び声高いトリオ編成、プロデューサーはHELLOWEEN、BLIND GUARDIAN、ANGRA等も手がけたCharlie Bauerfeindという顔ぶれで制作されています。

雷鳴轟くSEからテクニカルインストに繋がるエクセレントな序曲①Orgy Of Destructionから間髪入れずに繰り出される②War Of Worldsを筆頭に、MEGADETHを連想させるスラッシーなサウンドと欧州パワーメタルを融合したRAGEらしい楽曲が続きます。中でもスリリングなリフで押し寄せてくるタイトルトラック④Soundchaser、早口でまくし立てるように歌うサビで曲がスタートする攻撃性むき出しの⑤Defenders Of The Ancient Lifeが良いですねぇ。個性的でセンスあるギターフレーズのみならず作曲クレジットを見ても、もはやRAGEのメインソングライターと言っても差し支えないほどの活躍を見せるVictorの存在感が益々大きくなってきています。バッハをアレンジしたボーナストラック⑫Fugue No.5 In D Majorも彼らしいですね。

ただ、疾走曲をメインにミドルテンポの楽曲を効果的に挟み込むというアルバム構成だった前作と比べて、本作はスピーディーでわかりやすい曲を並べた前半と、ヘヴィチューンやミドルを中心とした後半とはっきり分かれているので⑤までのような勢いある曲が後半にも欲しかったかな。といいつつ、ミステリアスな⑦Flesh And Blood、「メットゥ!」と合唱せずにいられない⑧Human Metalなんかは結構お気に入りだったりします。アルバムトータルとしても前作で膨らんだ期待を裏切らない内容で、ヘヴィで濃厚な曲調の中でキャッチーなメロディが光るRAGEメタルが堪能できる力作です。

【音源紹介】
・Soundchaser

【CD購入録】AXXIS「PARADISE IN FLAMES」(2006)

  • 2010/03/03(水) 00:00:00

【CD購入録】
PARADISE IN FLAMES
AXXIS「PARADISE IN FLAMES」(2006)

「DOOM OF DESTINY」、「UTOPIA」というここ最近のアルバムがきっかけで聴くようになったジャーマンメタルバンドAXXISの9thアルバムを買いました。僕が持っている2枚のアルバム同様、バンドの中心人物Bernhard Weiss(Vo)とゲスト扱いの女性シンガーLakoniaが歌うドラマティックサウンドは僕好みです。あくまでメロディックメタルが音楽性のベースですが、メロハー風のマイルドな旋律が僕を惹きつけてくれる場面もありますね。これ!というズバ抜けたキラーチューンこそないものの、アルバム1枚を通して楽しめる作品だと思います。最新作が諸事情により回収となってしまった今、日本盤がリリースされているAXXISのアルバムは本作が最後となっているようです。僕が持っているAXXISの3作品の中では、やはり「DOOM OF DESTINY」が頭一つ抜きん出ているように思いますね。

RAGE「UNITY」(2002)

  • 2010/03/01(月) 00:00:00

RAGE UNITY
【No.220】
★★★★(2002)
年間ベスト2002年第8位

HELLOWEENとはまた異なった音楽的魅力を持つドイツのベテランRAGEのたぶん16枚目のアルバムです。これまでRAGEは僕の中で良くも悪くも「通好みのバンド」というイメージが強く敬遠していたのですが、前作からVictor Smolski(G/ex-MIND ODYSSEY)Mike Terrana(Ds/ex-YNGWIE MALMSTEEN、ARTENSION)という華のあるプレイヤーが加入したことと、BURRN!誌のレビューで「今までRAGEを聴いたことがない人にも本作はオススメ」みたいなことを書いてあったので、本作でRAGEを初体験してみることに。これが予想以上の好盤で、パワフルかつヒネリを加えた変則的なリフワーク、キャッチーで耳に残るサビと堂々たるメジャー感を備えた楽曲の数々は、僕が抱いていたRAGE像よりも遥かにとっつき易い印象です。

日本盤ボーナストラックを含めて全12曲の大半がアグレッシブな疾走曲というのが嬉しいですね。中でも重戦車のようなイントロから分厚いコーラスへ至る展開が印象的な①All I Want、ダークな曲調の中で明るいサビメロが映える②Insanity、「DOWN!」という歌いどころ(叫びどころ)を設けた③Down、緩急のつけ方が絶妙な④Set This World On Fireという序盤4曲の畳み掛けが強力!その一方でオペラティックなコーラスで独特なメロディを歌う⑤Dies Irae、インスト小曲⑦Shadowsの旋律を引き継いだ美しいサビとヘヴィなリフの対比が見事な⑧Living My DreamDREAM THEATERを彷彿とさせるテクニカルインスト⑪Unityもあるので作品全体がダイナミズムに溢れているのも高ポイント。

優れたメロディセンスとドスの効いた力強い歌声を響かせるバンドの顔Peter "Peavy" Wagner(Vo、B)、切れ味とパワーを兼ね備えたドラミングが冴えるMikeもさることながら、本作の主役はギタリストVictorですね。Steve Vaiを思い起こさせるギターサウンドでテクニカルに弾きまくる彼のギタースタイルは②のソロではトリッキーに、⑩You Want It, You'll Get ItではまるでYNGWIEなネオクラシカルにと変幻自在。それだけでなくクラシックの素養を活かしたキーボード、オーケストラアレンジまでこなす彼の貢献なくして、本作の高い完成度はあり得なかったと思えるほど。このアルバムは本当に質が高く、初めてこのバンドの音に触れた僕に本作以降のRAGEの作品を買わせるだけのインパクトを持っています。僕にとってのRAGE入門盤にして、バンドの最高傑作アルバムですね。

【音源紹介】
・Down