LAST AUTUMN'S DREAM「LAST AUTUMN'S DREAM」(2003)

  • 2009/11/29(日) 00:00:00

LAST AUTUMNS DREAM
【No.202】
★★★(2003)

レコード会社の紹介で北欧屈指のメロディメイカーMikael Eralndsson(Vo)と泣きのギターの名手Andy Malecek(G/ex-FAIR WARNING)がタッグを組み、そのバックをMic Michaeli(Key)、John Leven(B)、Ian Haugland(Ds)というEUROPEのメンバーサポートするという夢のようなバンド(この当時はプロジェクトという印象が強かったですが)LAST AUTUMN'S DREAMのデビュー作。全体的にFAIR WARNING色は薄くて、Mikaelの作品にAndyが参加したかのようなこのアルバムはMikaelの前作ソロ「THE GIFT」にハードロックらしいエッヂが加わったような作風となっています。

楽曲の方はというと、この2人の名前から期待する「叙情メロディ満載でキャッチーな楽曲にエモーショナルなギター絡む」というスタイルそのものズバリな①Again And Againがいきなり炸裂する申し分のないスタートを切ります。ただMikaelが曲作りに関与せず外部ソングライターが提供した楽曲も多いためか、予想していたほど強力な哀メロの畳み掛けはなく中盤から後半にかけては少し弱いかなと思う部分があるのも事実。とはいってもこれはMikael Erlandssonというソングライターの過去作品と比べての話であって、本作も並みのメロディックロックバンドに比べると平均を軽く上回る仕上がりとなっています。お気に入り曲は前述の①、Andyのギターが大活躍する④Break The Chain(Of Destiny)、甘酸っぱいメロディが胸に滲みる⑩Movin' On、いかにもMikaelらしいバラード⑪Going Homeですね。

また、この2人が組むと聞いた時点で期待せずにはいられなかったそれぞれのバンドのリメイク曲もしっかり収録されていて、FAIR WARNINGの②Pictures Of Love(2nd「RAINMAKER」収録)、Mikaelの⑦The One(1st「THE 1」収録)ともに出色の出来。FAIR WARNINGの中でも比較的ソフトでMikaelの哀愁ボイスとマッチする②はナイスチョイスだし、⑦は新たなアレンジを施したことでオリジナルを上回る出来栄えとなっています。余談ですが⑦は僕の結婚式でも使わせてもらいました。ソロ活動では補い切れなかった話題性を手にしたMikael、FAIR WARNINGではセカンドギタリストの座に甘んじていたものの、その実力を遺憾なく発揮できる場を得たAndyの両方にとって意味のあるプロジェクトであるだけでなく、メロディックロック系に明るい話題が少なかった2003年の目玉ともいえるニューバンドのアルバムとして愛聴していた作品です。

【音源紹介】
・Pictures Of Love

【CD購入録】DIABLO SWING ORCHESTRA「SING-ALONG SONGS FOR THE DAMNED & DELIRIOUS」(2009)

  • 2009/11/28(土) 00:00:00

【CD購入録】
SING-ALONG SONGS FOR THE DAMNED  DELIRIOUS
DIABLO SWING ORCHESTRA「SING-ALONG SONGS FOR THE DAMNED & DELIRIOUS」(2009)

「ジャズメタル」とでも呼ぶべき独自性の高いサウンドを持った「THE BUTCHER’S BALLROOM」(2006)でデビューしたスウェーデン出身のバンドDIABLO SWING ORCHESTRAの2作目を買いました。まずはジャケットが目を惹きますね。スウィングジャズ、フラメンコ、タンゴなど様々な要素を盛り込みつつ、時にはコミカルな印象もある音楽性はそのままに本作は全体的にシアトリカルでオペラティックになったという感じでしょうか。そのオペラ的要素を担う女性ソプラノボーカルAnnlouice Wolgersの見事な歌いっぷりと、それにミュージカルのように絡んでくるアクの強い男性ボーカルDaniel Hakanssonとの掛け合い(女声7:男声3くらいの割合)が良いですね。中でも②A Rancid Romance④Bedlam Sticksは圧巻。あとは飲んだくれヴァイキングメタル風の小曲⑥Siberian Love Affairsからタンゴ風の楽しげなリズムで駆け抜ける⑦Vodka Infernoが気に入っています。とにかく本作は中毒性が高く、僕の文章力では上手く表現できないほど個性的なアルバムなので、なかなかリピートから抜けられません。バンドのマイスペースでも音源が聴けるので興味のある方はどうぞ。

【CD購入録】STARBREAKER「LOVE'S DYING WISH」(2008)

  • 2009/11/26(木) 00:00:00

【CD購入録】
LOVES DYING WISH
STARBREAKER「LOVE'S DYING WISH」(2008)

Magnus Karlsson(G)Tony Harnell(Vo/ex-TNT、WESTWORLD)と結成したバンドで、現在PRIMAL FEARと並行してMagnusが正式メンバーとして在籍しているSTARBREAKERの2作目を買いました。複雑な展開はありながらもLiesのような、わかりやすいメロディラインを持ったメロディックメタル曲も収録していた1stに比べて更にダークでメランコリックな作品となっています。Magnusならではの「AOR風味もあるメロディックメタル」を求めていたので少し拍子抜けしました。個人的には取っ付きにくさが感じられて聴き込むには至っていませんが、その壁を越えればスルメ盤になりそうな気もしています。

【CD購入録】TONY O'HORA「ESCAPE INTO THE SUN」(2006)

  • 2009/11/26(木) 00:00:00

【CD購入録】
ESCAPE INTO THE SUN
TONY O'HORA「ESCAPE INTO THE SUN」(2006)

2009年11月現在、PRAYING MANTISの歴代シンガーの中で唯一、2作品続けてリードボーカルを担当したTony O’hora初のソロアルバムを買いました。Magnus Karlsson(G/STARBREAKER)が作曲、ギターのみならずベース、キーボード、ドラムプログラミング、プロデュースに至るまで全面的に関わっています。印象的なメロディは確実に存在(①Broken Soulはどこかで聴いたような…)しているし、いかにもMagnusらしい楽曲が聴けるものの、若干「お仕事的なイメージ」も感じられるのは気のせいでしょうか。TonyのボーカルについてはPRAYING MANTIS時代のマイルド歌唱とは異なり、しゃがれたハイトーンで歌う場面が多く、タイプ的にはSTRABREAKERでMagnusと共演しているTony Harnellに近い(力量的な差はありますが)と思えるほどに印象が違いますね

【CD購入録】BOB CATLEY「IMMORTAL」(2008)

  • 2009/11/26(木) 00:00:00

【CD購入録】
BOB CATLEY IMMORTAL
BOB CATLEY「IMMORTAL」(2008)

英国の気品を感じさせるハードロックバンドMAGNUMのフロントマンとして活躍後、1998年にソロ活動をスタート、最近ではTobias Sammet(Vo/EDGUY)のサイドプロジェクトAVANTASIAにも参加しているBob Catley(Vo)の6thソロアルバムを買いました。Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、STARBREAKER)が全曲のソングライティングとキーボードで参加していますがギターについては③End Of The Worldのソロを弾いているだけで、ギターパートは本作の発売元であるFRONTIERS RECORDS御用達のDennis Ward(B)Uwe Reitenauer(G)PINK CREAM 69組が担当しています。本作と合わせて買ったTONY O'HORA「ESCAPE INTO THE SUN」(2006)、STARBREAKER「LOVE'S DYING WISH」(2008)に比べるとMagnusの関わりが薄いアルバムではありますが上記2作品よりも気に入っていたりします。

MIKAEL ERLANDSSON「THE GIFT」(2002)

  • 2009/11/24(火) 00:00:00

THE GIFT
【No.201】
★★★(2002)

97年発表の「UNFAMILIAR」以降、Mikael Erlandsson(Vo)に関しては音沙汰がなかったのでBenny Soderberg(Vo、Key/ex-FORTUNE)率いるCLOCKWISEや民族音楽色も感じさせるギターインストの傑作「GYPSY POWER」を作り上げたSteven Anderson(G)に続き、僕のお気に入り北欧アーティストがまた1人、表舞台から姿を消してしまったのかと半ば諦めていたところに突如飛び込んできた「Mikael復活」のニュースには大喜びしました。作品を重ねるごとにメロディの魅力が下降線を辿っていたため一抹の不安もありましたが、本作のオープニングトラック①Out Of Champagneを聴いた途端にそんな不安は消し飛びましたね。

アルバム全体のイメージとしては2ndの作風に最も近く、デビュー作にもあったエッヂの効いたサウンドも盛り込まれているといった感じです。本作の特徴は彼独特の哀愁という要素は控えめとなっている反面、印象的なギターフレーズから始まる③I Love Youや明るくポップなメロディが弾ける⑥Million Dollar Girlといったアップテンポの曲が多いため「躁」な印象が強いということでしょうか。哀愁が控えめといっても、それは「Mikael Erlandssonにしては」という話であって、年齢を重ねるごとに哀愁味を増している彼特有のハスキーボイスとメロディセンスは僕のツボです。優しげなハーモニーから始まる⑦I Send You My Heart、デビュー作を彷彿とさせるクサメロチューン⑩Excuse Me Babyそして本作のハイライト⑪Love’s Got A Hold On Meといった従来のメロディックロック路線に加えて、今回は新機軸としてR&B風のバラード④Soul Is My Nameも収録されていて、楽曲の幅に広がりが見えるのも好印象。

本作で見事な復活を遂げたMikael Erlandssonは翌年の2003年にAndy Melecek(G/ex-FAIR WARNING)LAST AUTUMN’S DREAMを結成。その後はLAST AUTUMN’S DREAM名義で年1枚のペースを守りつつ良質のアルバムをコンスタントにリリースしています。LAST AUTUMN’S DREAMも好きですが、強烈な泣きメロナンバー満載というよりは普遍的なロックに近い印象なので、またソロで哀愁路線を突き詰めた作品も出して欲しいなぁ。

【音源紹介】
・I Love You

MIKAEL ERLANDSSON「VERY BEST OF MIKAEL ERLANDSON」(2002)

  • 2009/11/22(日) 00:00:00

VERY BEST OF MIKAEL ERLANDSSON
【No.200】
★★★★(2009)

無名ながら優れたバンド/アーティストを発掘してくれていたレーベル「ゼロ・コーポレーション」から「THE 1」でデビューするや、その哀愁と叙情味溢れる美旋律サウンドが好評を博し、1995年度のBURRN!誌人気投票のブライテスト・ホープ(新人賞)部門で第3位を獲得したスウェーデンのシンガーソングライターMikael Erlandsson(Vo)の「THE 1」、「UNDER THE SUN」、「UNFAMILIAR」という初期3作品から厳選された17曲と未発表曲2曲からなるベスト盤。彼のベストアルバムは1998年にも「TEARS OF HEART」(全15曲)というタイトルで発売されていたのですが、5年振りとなる4th「GIFT」での復活に先駆けて発表されたのが本作です。

【トラックリストと収録アルバム】
01. It's Alright(1st「THE 1」)
02. Can't Turn Back Now(2nd「UNDER THE SUN」)
03. Show Me(1st「THE 1」)
04. Life Is A Hard Game To Play(1st「THE 1」)
05. Touch You Now(2nd「UNDER THE SUN」)
06. A Lot Of Love(3rd「UNFAMILIAR」)
07. Carousel Of Seasons(3rd「UNFAMILIAR」)
08. Down To Earth(2nd「UNDER THE SUN」)
09. Wish You Were Here(1st「THE 1」)
10. Open Book(2nd「UNDER THE SUN」)
11. Hold Back The Tears(3rd「UNFAMILIAR」)
12. A Place To Hide In Town(2nd「UNDER THE SUN」)
13. Reason(1st「THE 1」)
14. Television(2nd「UNDER THE SUN」)
15. Can't Keep Hiding(1st「THE 1」)
16. 1000 Years(2nd「UNDER THE SUN」)
17. The 1(1st「THE 1」) 
18. Delirious(未発表曲)
19. Tell Me(未発表曲)

選曲については1st、2ndからそれぞれ7曲ずつ、3rdからは3曲と初期2枚に集中していますが、ライナーノーツで藤木さんも書かれているように良い曲を選ぶとこういう結果になると思うので妥当なチョイスかと。まぁ個人的には2ndのタイトルトラックUnder The Sunを入れて欲しかったところですが。曲順に関してもアルバム毎に収録曲を羅列するのではなく、Mikaelの代名詞でもあるコテコテのクサメロナンバー①で始まり、デビュー作のエンディング曲⑰で本編を締める辺りにこだわりが感じられて嬉しいですね。

未発表だった2曲については、流石にベスト盤本編の収録曲には及ばないものの、前者は哀メロの効いたメロディックロック、後者はパンク調の佳曲なのでファンとしては嬉しいオマケです。残念ながらオリジナル作品3枚と「TEARS OF HEART」の発売元であるゼロ・コーポレーションが倒産してしまった関係でそれら4作品の国内盤は廃盤なので、LAST AUTUMN’S DREAM結成前のMikaelを知るには打ってつけのアルバムだと思います。Mikael ErlandssonといえばLAST AUTUMN'S DREAMの人というイメージが強いかもしれませんが、LAST AUTUMN'S DREAMはMikaelだけでなくバンドメンバーのJamie Borger(Ds/TALISMAN etc)や外部ライターが楽曲を手がけるハードロックバンドなのでMikael節の真髄に触れるなら、やはりソロ作品ですね。ちなみに①、⑫、⑰はLAST AUTUMN’S DREAMでカバーしています。

【音源紹介】
・Wish You Were Here


・Open Book

【現在の愛聴盤】SHINEDOWN「THE SOUND OF MADNESS」(2008)

  • 2009/11/21(土) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
THE SOUND OF MADNESS

2008年にHR/HM系のサイト、ブログでその名前を目にすることの多かったSHINEDOWNの3rd「THE SOUND OF MADNESS」をレンタルして聴いています。グランジ/オルタナティブ隆盛後のアメリカン・ハードロックの王道を行くボーカルオリエンテッドな作風はNICKELBACK、DAUGHTRY、BLACK STONE CHERRYといったバンドを連想させ、その中でもNICKELBACKに一番近い印象です。本作については相互リンクさせていただいているむーじゅさんの「はぐれメタラーの音遊生活」で的確にレビューされているので、僕としては「その通り!」と言うしかないのですがPVも制作されたオープニングトラック①Devourの理屈抜きのカッコよさはずば抜けていると思うし、ハネるリズムが肝の⑦Sin With A Grinのサビメロを荒々しい男前歌唱で聴かせたかと思うと、パワーバラード⑧What A Shameでは伸びやかで温かみのあるボーカルを堪能させてくれるBrent Smith(Vo)の絶品ボーカルに惚れ惚れしてしまいます。上に挙げたNICKELBACK、DAUGHTRYなど、このところアメリカン・ハードロックバンドで良作が多いですね。

MIKAEL ERLANDSSON「UNFAMILIAR」(1997)

  • 2009/11/19(木) 00:00:00

UNFAMILIAR
【No.199】
★★(1997)

僕に泣きメロ/哀メロの何たるかを教えてくれた名盤「THE 1」(1995)、肩の力を抜いたアコースティックサウンドで質感は違えど相変わらずのメロディセンスを発揮してくれた2nd「UNDER THE SUN」(1996)に続く、Mikael Erlandsson(Vo)の3作目は前作の路線を引き継ぐ淡い色彩とリラックスムードが漂う作品となっています。僕としては、1stの頃のような泣きと哀メロを期待していたんですが…。

瞬間的にはMikaelならではの極上のメロディが顔をのぞかせるものの、「泣きメロの権化」Mikaelの作品としては物足りないと言わざるを得ない1枚ですね。とはいえ⑤Hold Back The Tears以降は流石のクオリティで、歌詞を詰め込んだ早口パートで気持ちを高めておいてサビで落とす⑥Don’t Be A Strangerの歌メロは凄く耳に残るし、明るくポップな⑦Carousel Of Seasons、改めてMikaelのメロディ作りの上手さを思い知らされる⑨What It’s All About、これぞMikael Erlandssonな⑩A Lot Of Love、楽しげな曲調でアルバムのラストを飾る⑪Hold Tightと続く後半を聴いていると、やはり彼は並のソングライターではないと思い知らされます。

アルバム購入当初はデビュー作を頂点として彼の音楽性が僕の好みから離れつつある印象もあり、Mikael Erlandssonのソングライティングに衰えが見え始めたのかと心配しましたが、過去のアルバムと切り離して聴いてみれば良質のメロディが詰まったポップロック作品だとわかってきました。本作を発表後、Mikaelは2002年に4thアルバム「THE GIFT」でカムバックを果たすまで、表舞台からは姿を消してしまうことになります。

【音源紹介】
・Hold Back The Tears

【ニュース】AVANTASIAの新作情報+α

  • 2009/11/18(水) 06:27:36

Tobias Sammet(Vo/EDGUY)を中心とする壮大なメタルプロジェクトAVANTASIAの新作が2010年初旬にリリースされるようですね。このニューアルバムは「THE WICKED SYMPHONY」、「ANGEL OF BABYLON」という2枚別々の作品となるそうです。

AVANTAISAに欠かせない豪華ゲスト陣については以下のメンバーが参加しています。
Sascha Paeth(G/ex-HEAVEN’S GATE)
Klaus Meine(Vo/SCORPIONS)
Tim "Ripper" Owens(YNGWIE MALMSTEEN、ex-JUDAS PRIEST、ICED ERATH)
Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)
Russell Allen(Vo/SYMPHONY X)
Bob Catley(Vo/MAGNUM)
Eric Singer(Ds/KISS etc)
Jorn Lande(Vo/MASTERPLAN)
Alex Holzwarth(Ds/RHAPSODY OF FIRE)
Felix Bohnke(Ds/EDGUY)

相変わらず凄い顔ぶれ…。
Klaus Meine、Tim "Ripper" Owens、Russell AllenはAVANTASIA初参加ですね。
ソースはこちらこちら
ゲストについては上記メンバーが全てというわけではなくand many moreとなっているので楽しみ。2010年の大注目盤です。

また、このニュースに付随してAVANTASIAの過去3作品全てに参加しているOliver Hartmann(Vo/ex-AT VANCE)のバンドHARTMANNの3rdアルバム「3」(輸入盤)が11月13日にリリースされていたようです。
アルバム「3」のダイジェスト

ソースはこちら

しかも、そのアルバムにTobiasがゲスト参加していてBrothersという曲で2人のデュエットが聴けるみたいですね。この情報を知ったのはAVANTASIAのサイトに「TobiasがAVANTASIAのギタリストのアルバムにゲスト参加」と書いてあったからなのですが、最初はAVNTASIAのギタリストが誰を指すのかわかりませんでした。確かにOliverはAVANTASIAのツアーにギタリストとして帯同していたようなので、AVANTASIAのギタリストであることに間違いはないんでしょうけど、やはりAT VANCEにかつて在籍していた実力派シンガーと言われた方がピンと来ますね。

HARTMANNの過去2作品は日本盤も出ていたのですが現在は入手困難なようだし、Tobiasが絡んでいながらBURRN!誌でも取り上げられていないなんて…。ネオクラシカルなメロディック・パワーメタルだったAT VANCEから、HARTMANNではメロディックロック/AORにシフトしたことで注目度がガクッと落ちてしまったのかな。1stアルバム「OUT IN THE COLD」はお気に入りの1枚なだけに残念です。Oliver Hartmannは僕の好きなボーカリストの1人なので、もっと評価されて欲しいです。

MIKAEL ERLANDSSON「UNDER THE SUN」(1996)

  • 2009/11/16(月) 00:00:00

MIKAEL UNDER THE SUN
【No.198】
★★★(1996)

北欧美旋律サウンドの極致「THE 1」(1995)で彗星の如くデビューしたMikael Erlandsson(Vo)の2ndアルバム。まず一聴して驚いたのが、前作での繊細な雰囲気は減退していて肩の力を抜いたアコースティック風のサウンドとなっていること。大らかなメロディで優しく包んでくれる①Open Bookに始まり、ノリのいいポップロックチューン②Can’t Turn Back Now、ほのぼのムードが漂う③Todayと続くアルバム冒頭からして、前作とは印象が大きく異なります。

聴き始めの頃はその変化に違和感を覚えましたが、Mikaelの抜群に上手いメロディセンスという根幹部分に変わりはないので、徐々に好きになっていきました。中でも、都会的でオシャレなアレンジのポップソングに哀愁のサビを持ってきた④Under The Sunは絶品です。一方で新たな側面として、ロックンロール色を前面に出した⑥Hot Shoes、Mikael流のパンク⑩The Loserなども面白いですが、やはりこの人には⑦Down To Earth⑫A Place To Hide In Townのような胸を締め付けるような哀愁バリバリのメロディを期待してしまいますね。

演歌に通じる泣きとクサメロが胸を打つ⑨Supposeはあるものの、前述の②や⑤Touch You Now、⑧Televisionなど軽快で明るい感じの楽曲が多いので、前作そのままの路線を期待すると肩透かしをくらいますが、メロディ自体は相変わらず強力。Mikael本人の味わい深いハスキーボイスも健在なので、彼の持ち味をしっかり発揮した1枚だと思います。

【音源紹介】
・Open Book

【CD購入録】DANGER DANGER「REVOLVE」(2009)

  • 2009/11/15(日) 00:00:00

【CD購入録】
REVOLVE.jpg
DANGER DANGER「REVOLVE」(2009)

Ted Poley(Vo)が久し振りに復帰したDANGER DANGERの7作目を買いました。僕は大学時代に友人からこのバンドの1st「DANGER DANGER」を薦められて気に入ったので2nd「SCREW IT!」までは聴いていたものの、グランジ寄りになったと言われる3作目以降は知らないのでTedの復帰にも感ずるところはあまりなかったりするのですが、本作はアメリカン・メロディックロックの好盤だと思います。とにかく爽やかで明るいメロディが元気を与えてくれるし、仄かに漂う哀愁もグッド。初期2作品しか知らない僕もすんなり本作に入っていくことができました。佳曲揃いアルバムの中でも⑥Keep On Keepin' Onは本当に気持ちいいポップチューンで気に入っています。新加入のギタリストRob Marcelloも自身のプロジェクトMARCELLO-VESTRYほど弾きまくってはいませんが良い仕事してますね。

THE AGONIST「LULLABIES FOR THE DORMANT MIND」(2009)

  • 2009/11/13(金) 00:00:00

LULLABIES FOR THE DORMANT MIND
【No.197】
★★★★(2009)

青髪のフィーメル・ボーカリストAlissa White-Gluz(Vo)擁するカナダ出身のメロディックデス/メタルコアバンドTHE AGONISTの2ndアルバム。まずはバンドの看板シンガーであるAlissaのボーカルパフォーマンスが凄いです。これまで女性メタルシンガーというと正統派タイプのKimberly Goss(Vo/SINERGY)Marta Gabriel(Vo/CRYSTAL VIPER)、何でも歌いこなす器用さと抜群の表現力を誇る黒猫(Vo/陰陽座)、僕が初めて知った女性デスメタルシンガーAngela Gossow(Vo/ARCH ENEMY)、清らかなソプラノボイスの持ち主Tarja Turnen(Vo/ex-NIGHTWISH)などがお気に入りだったのですが、このAlissaは完全に規格外の歌い手です。ちょっぴり可憐で切ないノーマルボイスから男性顔負けのグロウル、鬼気迫る金切り声までこなす彼女は女性版Christian Alvestam(Vo/ex-SCAR SYMMETRY)と称したくなりますね。

そんなAlissaに負けじと要所で見せ場を演出するギタリストDanny Marinoも良い仕事をしてくれているし、圧倒的な手数足数で叩きまくるドラマーSimon McKayとそこに絡むベーシストChris Kellsのリズム隊も凄まじいの一言。個々のメンバーが持てる力を全て出し尽くしているかのような圧力で繰り出されるのは、メロデスを基盤にテクニカル/プログレ的な展開、メロディックメタル調、ゴシカルなムード、クラシックなど幅広い要素を含んだ楽曲の数々です。凶暴さと暴虐性の中に優美なフレーズが潜んでいる冒頭2曲に続く③Thank You, Pain.が僕にとってのハイライト。本作の中でもメロディックメタル寄りでわかりやすいメロディを持つこの曲は間違いなく今年のベストチューン候補ですね。メロディック・メタルサイドの楽曲としては⑥Martye Artも輝きを放っていて、これまた秀逸なばかりかエンディングのギターソロが泣けます。アグレッシブに押し寄せて来るナンバーが多い本作にあって絶妙のアクセントとなっているのが、チャイコフスキーの有名曲をカバーした⑧Swan Lake(A Cappella)です。この曲はAlissaのボーカルだけで構成されていて、ジャケットのイメージそのままに幽玄なムードを醸し出してくれていますね。そんなクラシック曲以降の作品終盤もノリのいいギターがグイグイ曲を引っ張っていく⑨The Sentientから起伏に富んだ本編ラスト⑪Chlorpromazineまで隙がありません。また日本盤ボーナストラックとして収められているDARK TRANQUILLITYのカバー⑫Monochromatic Satinsについても、オリジナル曲は知りませんがTHE AGONIST色で染め上げられています。

僕は元々メロデス系をそれほど熱心に聴いているわけではなく、このジャンルでは流麗なツインリードで泣かせるARCH ENEMY、ネオクラシカルフレーズが乱舞する(最近はそうでもないけど)CHILDREN OF BODOM、グロウル/クリーンボイスを巧みに使い分けるSOILWORKとその方法論を更に推し進めたSCAR SYMMETRYなど、メロデス+αの魅力を持っているバンドが好きなのですが、このTHE AGONISTの個性に関しては文句のつけようがありません。ブルータルなメタルにシンフォ/ゴシックアレンジを施して絶妙な緩急をつけた楽曲の上でAlissaの美しさと獣性が共存するボーカルが躍動しています。2009年当初はその名前すら知らなかったTHE AGONISTは今年最大級の掘出物バンドですね。

【音源紹介】
・Thank You, Pain,

【ニュース】Michael Kiskeの新バンドUNISONIC

  • 2009/11/12(木) 00:00:00

PLACE VENDOME「STREETS OF FIRE」の記事でも書いたMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)Dennis Ward(B/PINK CREAM 69)による新バンドの詳細が決まったようです。

UNISONIC.jpg


バンド名はUNISONICでメンバーはKiskeとDennisの他、Mandy Meyer(B/ex-ASIA、GOTTHARD、KROKUS)、Kosta Zafiriou(Ds/PINK CREAM 69)という顔ぶれです。ニュースソースによるとPLACE VENDOMEの1stアルバムをレコーディングした時点でKiske、Dennis、Kostaの3人でバンドを組もうという話は出ていたようで、その後Dennisの紹介でMandyの加入が決まったようです。

PLACE VENDOMEよりもメタリックな音楽を期待していた僕としては、やや拍子抜けしたというのが現時点での感想です。このメンバーではそれほどメタル寄りのサウンドは期待できそうにないですからね。とはいえKiskeがHELLOWEENを脱退後、初めて結成するバンドだし、本人はツアーに出る気も満々なようなので楽しみにしておきたいと思います。

UNISONICのデビューアルバムは2010年の晩春にリリース、夏にはヨーロッパ各地のフェスティヴァルに登場するとのことです。

【気になるCDリスト】2009年11月

  • 2009/11/11(水) 00:00:00

11月リリースの作品で気になっているのはBURRN!誌12月号で92点(羽田さん)という高得点をマークしたこちら。
DIALOG.jpg
STATUS MINOR「DIALOG」
B!を読むまで全く知らなかったバンドですが自分の好きなジャンル(プログレメタル系)で90点以上のアルバムであれば、やっぱりピクリと反応してしまいますね。You Tubeで音源を聴く限り、なかなか良さそうな感じです。
Something More


他にも今月はB!誌上で初めてリリースされることを知ったアルバムがあって、以下の2枚がそれに当てはまります。
REDEMPTION.jpg
AGNES PIHLAVA「REDEMPTION」
デビューアルバムにあたる前作にはMr. Lordi(Vo/LORDI)、Tony Kakko(Vo/SONATA ARCTICA)らが参加していたこともあり、良い曲が多かったのですがB!誌によると今回は作曲陣が一新されている様子。名義もAGNESからAGNES PIHLAVAに変わってますね。

FOLLOW THE DREAMER
MISSING TIDE「FOLLOW THE DREAMER」
以前にこのブログの記事にも書いたHenrik Brockmann(Vo)、Jacob Kjaer(G)、Allan Tschicaja(Ds)など、ROYAL HUNTの元メンバー3人を含む新バンドのデビュー作。マイスペースを試聴した限りではメロディックメタルというよりは、もう少しレイドバックしたハードロックっぽい印象です。Amazonをチェックしてみると日本盤も12月16日にリリースされるようですね。

あとは、現在活動休止中のZIGGY関連で森重 樹一(Vo)がZIGGYの楽曲をセルフカバーしたアルバムも出るみたいです。
KINGS ROAD
森重 樹一「KING'S ROAD」
収録曲の少なさに物足りなさを感じますが気になる作品であるのは間違いありません。

01.STEP BY STEP(11th「WHAT NEWS!?」)
02.Without(13th「GOLIATH BIRDEATER」)
03.それゆけ! R&R BAND(1st「それゆけ! R&R BAND」)
04.君をのせて(11th「WHAT NEWS!?」 )
05.GLORIA(3rd「HOT LIPS」)
06.天のくれたメロディ(LOVE IS EVERYTHING)(9th「ZOO & RUBY」)
07.午前0時のMERRY-GO-ROUND(8th「YELLOW POP」)
08.TOKYO CITY NIGHT(3rd「HOT LIPS」)
09.HOW(2nd「ZIGGY-IN WHTH THE TIMES-」)
10.STAY GOLD(10th「BLOND 007」)
11.JOY OF LIFE(新曲)

B!誌には情報がなかったけどW.E.Tのアルバムは日本盤が出ると予想しているので、もう少し待ってみようかなと思ってます。

その他、購入予定リストとしては、こんな感じでしょうか。

AXXIS「UTOPIA」
LEVERAGE「CIRCUS COLOSSUS」
MYSTIC PROPHECY「FIREANGEL」
PINK CREAM 69「LIVE IN KARLSRUHE」
REVOLUTION RENAISSANCE「AGE OF AQUARIUS」
SAVAGE CIRCUS「OF DOOM AND DEATH」
SCAR SYMMETRY「DARK MATTER DIMENSIONS」

DANGER DANGER「REVOLVE」は注文しました。

【CD購入録】LEVERAGE「BLIND FIRE」(2008)

  • 2009/11/09(月) 00:00:00

【CD購入録】
BLIND FIRE
LEVERAGE「BLIND FIRE」(2008)

BURRN!誌11月号でフィンランドのメロディックメタル/ロックバンドLEVERAGEの最新作3rd「CIRCUS COLOSSUS」が88点(広瀬編集長)を獲得しているのを見て、そういえば彼らのデビュー作を持っていたなと思い久し振りに聴くとなかなか良かったので、未聴だった2ndアルバムを買ってみました。このバンドの中心人物であるTuomas Heikkinen(G)Pekka Heino(Vo)、Torsti Spoof(G)Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)によるプロジェクトPLACE VENDOMEの「STREETS OF FIRE」に楽曲を提供しています。LEVERAGEの音楽はメロディックメタルと呼ぶにはマイルドだし、メロハーと呼ぶにはヘヴィなサウンドで、どこかデビュー当時のROYAL HUNTを思い出す部分もあります。スピードに頼ることなく、とにかくメロディアスなHR/HMを追求する姿勢はデビュー作と同じく「良いね~」と素直に思える良盤です。Pekkaの歌唱力は折り紙つきだし、ネオクラシカルな速弾きから泣きのメロディまでこなすツインギターとそれに負けない存在感をしっかりアピールするキーボードなど安定感抜群。少し派手さに欠けるきらいはあるにせよ、とても心地いいアルバムだと思います。

HARDCORE SUPERSTAR「BEG FOR IT」(2009)

  • 2009/11/07(土) 00:00:00

BEG FOR IT
【No.196】
★★★(2009)

前作「DREAMIN' IN A CASKET」に伴うワールドツアー目前にオリジナルメンバーでもあったSilver(G)が脱退したためツアーをどう乗り切るのか不安視されていましたが、若手バンドCRAZY LIXXのギタリストVic Zinoをサポートメンバーとしてツアーを成功させただけでなく、Vicを正式メンバーとして迎えた新生HARDCORE SUPERSTARの1作目(通算6thアルバム)。CRAZY LIXXはHARDCORE SUPERSTAR以上にメロディアスな音楽性ではありますが両バンドに共通点は少なくないし、Vicは前任者Silver以上にメタル寄りできっちりとメロディを弾くタイプというイメージがあったので、彼の加入によってバンドが更に僕の好きなサウンドになるのではないかと楽しみにしていました。

西部劇のワンシーンが頭に浮かんできそうな口笛とストリングスがメインの雄大なイントロ①This Worm’s For Ennioに導かれ、これまでにないメロディ主体のギターリフで始まる②Beg For Itで早くもVic効果が感じられます。とはいっても、バンド名を冠した傑作4th「HARDCORE SUPERSTAR」で確立した「キャッチーで骨太なハードロックンロール」というバンドの本質的部分は揺るぎなく、一本筋の通った作品となっています。お気に入り曲はバンドのメロディアスな側面を強調したバラード⑥Hope For A Normal LifeBjorn Gelotte(G/IN FLAMES)が客演したHARDCORE SUPERSTARの王道チューン⑦Don't Care 'Bout Your Bad Behaviour、ドライヴ感が気持ちいいハードロック⑪Illegal Funといったところですね。

バンドの初期3作品ではアルバム毎に方向性を模索しているように感じられたものの4th以降は安定感ある作品をコンスタントに提供してくれているこのバンドらしく、今回も手堅い1枚といえそうです。ただ、同路線で3作目となるこのアルバムを聴いていると新ギタリストVic加入という話題こそあれ、楽曲のメロディ/フックに関してはやや下降気味のような気もします。それは今のバンドの楽曲に似通った雰囲気のものが少なくないからかもしれません。バンドの中心人物Adde(Ds)の重量感あるドラムとその相棒Martin Sandvik(B)によるリズム隊、艶っぽさを増したJocke Berg(Vo)の歌唱という従来の個性にVicのギターが加わったHARDCORE SUPERSTARがデビュー作のような爆走ロックンロールや今まであまりやらなかった泣きのバラードなど、楽曲の幅を広げてくれれば凄いものができそうな気がするので期待しています。

【音源紹介】
・Don't Care 'Bout Your Bad Behaviour

【CD購入録】PERSEFONE「SHIN-KEN」(2009)

  • 2009/11/06(金) 00:00:00

【CD購入録】
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PERSEFONE「SHIN-KEN」(2009)

ギリシャ神話を題材とした前作「CORE」が20分台の楽曲3つからなるアッと驚くアルバム構成だったヨーロッパの小国アンドラ出身のプログレ系メロディック・デスメタルバンドPERSEFONEの3作目を買いました。今回は剣豪・宮本 武蔵が晩年に著した「五輪書」をテーマにしています。HR/HM系バンドが日本を取り上げた前例としてはEUROPENinja(「THE FINAL COUNTDOWN」収録)、JensとAndersのJohansson兄弟によるバンドJOHANSSONSamurai(「THE LAST VIKING」収録)が頭に浮かびますが、本作は琴など和楽器の導入や水墨画調のジャケットに止まらず俳句朗読(もちろん日本語)を取り入れたり、島唄歌手を起用したりと本気度が違います。メロデスを基盤にデス声、クリーンボーカルを交えながら濃密に展開していく音世界はOPETHORPHANED LANDを連想させますが、あそこまで敷居の高い印象はなくDREAM THEATER風のインストバトルもあるのがPERSEFONE流という感じでしょうか。中でも作品終盤の⑩Kusanagi~⑪Shin-Ken(Part1)~⑫Shin-Ken(Part2)へ至る流れが気に入っています。聴き込みを要するアルバムだと思うので、じっくり気長に味わいたい1枚ですね。ちなみに宮本 武蔵を題材とした漫画「バガボンド」(井上雄彦 著/吉川英治 原作)は僕が現在、新刊が出る度に買い揃えている唯一の漫画です。

CRYSTAL VIPER「METAL NATION」(2009)

  • 2009/11/04(水) 00:00:00

METAL NATION
【No.195】
★★★(2009)

女性シンガーMarta Gabriel(Vo)が力強く歌い上げるポーランド出身のピュアメタルバンドCRYSTAL VIPERの2ndアルバムであり日本デビュー盤。前作「THE CURSE OF CRYSTAL VIPER」で炸裂していた80年代ヘヴィメタルを追及する音楽性はそのままに少し垢抜けた本作は、バンドにとって順当な成長作といえそうです。

デビュー作のアルバムタイトルとの繋がりを感じさせるイントロ①Breaking The Curseから、そのメロディを引き継いだタイトルトラックに相応しいスピードチューン②Metal Nationへの流れを聴いてメロパワファンの僕はガッツポーズしてしまいました。その後も暑苦しいまでのメタリックナンバーがギッシリと詰まっている本作の中でも後半が好きですね。ジャーマンメタル色が濃い⑥Zombie Lust(Flesh Eaters)、前曲ラストのダーティーなシャウトとは対照的に清らかなピアノの調べから始まる本作唯一のバラード⑦Her Crimson TearsLars Ramcke(Vo、G/STORMWARRIOR)をゲストに迎えて熱さと爽快感を振り撒きながら疾走する⑧Legions Of Truthなどは僕の胸を熱くしてくれますね。アルバム終盤では⑨Gladiator, Die By The Blade Ⅰ.Entering The Arena Ⅱ.Crash Of The Titans Ⅲ.Glory And Victoryという組曲にも挑戦しているのですが、勇壮なミッドテンポ曲にイントロとアウトロを付けた6分台のナンバーなので、スケールの大きな組曲を期待していた僕としてはやや肩透かしだったかな(曲自体は好きなのですが)。

最初にも書いたようにバンドとしては垢抜けて洗練されてきた印象なのですが、前作で僕を惹きつけてくれた「ダサカッコよさ」(Martaも芸名Lether Wychを名乗っていました)が薄れているのとShadows On The HorizonThe Last Axemanのようなキラーチューンがないのが少し残念。帯タタキで「4オクターブの声域を誇る」と賞賛されているMartaもその中性的な声質はそのままにBruce Dickinson(Vo/IRON MAIDEN)への憧れを感じさせるミドルレンジ、バラードでの女性らしさ、⑧ではこれまでにないオペラティックな高音域も披露するなど一段と伸びやかに、表情豊かになった印象ですね。作品全体としては前作の方が好きですが、本作も実直なヘヴィメタルを楽しめる好盤だと思います。

【音源紹介】
・Metal Nation

【CD購入録】KYLESA「STATIC TENSIONS」(2009)

  • 2009/11/03(火) 00:00:00

【CD購入録】
STATIC TENSIONS
KYLESA「STATIC TENSIONS」(2009)

僕の好きなメロディアス系から僕が知らないバンドまで幅広く取り上げてらっしゃる「HR/HMのCDをてけとーにレビューするブログ」様で紹介されているのを見て気になったKYLESA(キュレアーと読むそうです)によるジャケットも強烈な4thアルバムを買いました。この未知なるバンドKYLESAのマイスペースを見てみると、アメリカはジョージア出身の5人組で男女ツインボーカル(2人ともギターも兼任で女性ボーカルも男声っぽい)のみならずツインドラム(!)というラインナップのようです。 正直なところ、このバンドはキャッチーさや美しいメロディを武器にしているというよりは、作品全体が醸し出す混沌とした世界観で勝負するタイプのようなので現時点では何とも評価しかねる状況です。ただ、バンドの個性であるツインドラムが生み出すグルーヴ感はなかなか気持ちいいこともあって、僕の大好きなサウンドというわけではないのにリピートしてしまう不思議な魅力がありますね。僕は音楽的嗜好の新境地開拓のため、年に数枚は今まで知らなかったバンドや普段聴かないジャンルの作品(といっても大体がロック/メタル系ですが)を買うように心がけています。そこから思わぬ名盤に出会うこともありますしね。今年の「新境地枠」ではドゥーム系のABSTRAKT ALGEBRA「ABSTRAKT ALGEBRA」が気に入っていましたが、本作はその次に来るアルバムかもしれませんね。またこのバンドはMASTODONを引き合いに出して紹介されているのを見かけるので、その手のバンドがお好きな方はどうぞ。

【ニュース】LAST AUTUMN'S DREAMの新作情報

  • 2009/11/01(日) 00:00:00

僕の大好きな北欧メロディメイカーMikael Erlandsson(Vo)Andy Malecek(G/ex-FAIR WARNING)が中心となって2003年に結成されたメロディック・ロックバンドLAST AUTUMN'S DREAMの7作目「A TOUCH OF HEAVEN」が12月16日にリリースされるようです。文字通りの2ndアルバム「Ⅱ」(2004)以降の作品全てでプレイしていたMarcel Jacob(B/TALISMAN、ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)が亡くなったため、今年はこのバンドの作品は聴けないと思っていたので非常に嬉しいです。Marcelの後任にはドラマーJamie BorgerTREATで活動を共にするNalle Pahlsson(B/TREAT、VINDICTIV etc)を迎えています。またボーナストラックとしてカバーが2曲収録される予定で、そのうちの1曲はHAREM SCAREMもカバーしたCHEAP TRICKの名曲Surrenderだそうです。

CHEAP TRICKのSurrender(Live)

CHEAP TRICKにはあまり詳しくありませんが、この曲大好きなんですよねぇ。

アルバムタイトルはMarcelに捧げられたものなのでしょうか?
とにかく僕にとってすっかり「秋/冬の風物詩」となったこのバンドの新作が今年も聴けそうです。2009年の大きな注目盤となることは間違いないですね。

ソースはこちら