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ARCH ENEMY「BLACK EARTH」(1996)

  • 2009/09/30(水) 00:00:00

BLACK EARTH
【No.184】
★★(2002)

今やメロディックデスメタル界の頂点に君臨するARCH ENEMYの記念すべきデビューアルバム。この当時はCARCASSを脱退したMichael Amott(G)のサイドプロジェクトという位置付けで、メンバーはMichaelの実弟Christopher Amott(G)と旧友のJohan Liiva(Vo、B)Daniel Erlandsson(Ds)という4人体制です。

全体的な印象としては荒削りな部分はあるものの、ARCH ENEMYの代名詞であるツインギタースタイル(Michael Schenkerばりのエモーショナルなスタイルの兄Michaelとテクニカルに弾きまくるYngwie Malmsteenタイプの弟Christoper)は既に築かれています。ただ、この時点ではまだ2人のギターは2nd「STIGMATA」(1998)と比べてもフィーチュア度は低めですね。その反面3rd「BURNING BRIDGES」以降に失ってしまった禍々しさやアンダーグラウンド臭がムンムンしてます。楽曲自体も3rd以降と比べてよりエクストリームで荒々しい音なので、メロディ重視派の僕としてはちょっとキツイ部分もありますが作品全体から感じられる勢いは、この頃が一番だと思います。

クサメロとブルータリティが見事に合体した①Bury Me An Angelや、感動的なギターメロディを持った⑨Fields Of DesolationといったARCH ENEMY初期の名曲もしっかり収録されています。僕は自分の好みに合ったメロディック路線の3rd、4thの後に本作を聴いたせいもあって衝撃度はそれほど大きくなかった(⑨は3rd収録のギターソロ拡張バージョンの方が断然お気に入り)のですが、1996年のデビュー当時にこれを聴いていたらもっと印象が違ってたと思います。ここ最近のARCH ENEMYはメロディ重視に走りすぎて物足りない、なんて人は本作の方が気に入るかもしれませんね。

【音源紹介】
・Bury Me An Angel