ARCH ENEMY「BLACK EARTH」(1996)

  • 2009/09/30(水) 00:00:00

BLACK EARTH
【No.184】
★★(2002)

今やメロディックデスメタル界の頂点に君臨するARCH ENEMYの記念すべきデビューアルバム。この当時はCARCASSを脱退したMichael Amott(G)のサイドプロジェクトという位置付けで、メンバーはMichaelの実弟Christopher Amott(G)と旧友のJohan Liiva(Vo、B)Daniel Erlandsson(Ds)という4人体制です。

全体的な印象としては荒削りな部分はあるものの、ARCH ENEMYの代名詞であるツインギタースタイル(Michael Schenkerばりのエモーショナルなスタイルの兄Michaelとテクニカルに弾きまくるYngwie Malmsteenタイプの弟Christoper)は既に築かれています。ただ、この時点ではまだ2人のギターは2nd「STIGMATA」(1998)と比べてもフィーチュア度は低めですね。その反面3rd「BURNING BRIDGES」以降に失ってしまった禍々しさやアンダーグラウンド臭がムンムンしてます。楽曲自体も3rd以降と比べてよりエクストリームで荒々しい音なので、メロディ重視派の僕としてはちょっとキツイ部分もありますが作品全体から感じられる勢いは、この頃が一番だと思います。

クサメロとブルータリティが見事に合体した①Bury Me An Angelや、感動的なギターメロディを持った⑨Fields Of DesolationといったARCH ENEMY初期の名曲もしっかり収録されています。僕は自分の好みに合ったメロディック路線の3rd、4thの後に本作を聴いたせいもあって衝撃度はそれほど大きくなかった(⑨は3rd収録のギターソロ拡張バージョンの方が断然お気に入り)のですが、1996年のデビュー当時にこれを聴いていたらもっと印象が違ってたと思います。ここ最近のARCH ENEMYはメロディ重視に走りすぎて物足りない、なんて人は本作の方が気に入るかもしれませんね。

【音源紹介】
・Bury Me An Angel

【CD購入録】CAIN'S OFFERING「GATHER THE FAITHFUL」(2009)

  • 2009/09/29(火) 00:00:00

【CD購入録】
GATHER THE FAITHFUL
CAIN'S OFFERING「GATHER THE FAITHFUL」(2009)

デビュー作「ECLIPTICA」~5th「UNIA」までSONATA ARCTICAのギタリストとして活躍してきたJani Liimatainen(G)がSONATA ARCTICA脱退後に結成した新バンド(プロジェクト)CAIN’S OFFERINGの1stアルバムを買いました。Jani以外のメンバーはTimo Kotipelto(Vo/STRATOVARIUS)、Mikko Harkin(Key/ex-SONATA ARCTICA)、Jukka Koskinen(B/NORTHER)といったフィンランドメタル界でも名前の通ったプレイヤーに、Janiの旧友であるJani Hurula(Ds)というラインナップです。サウンドの方はSONATA ARCTICA、STRATOVARIUSの両バンドを連想させつつプログレメタル的な展開もあるという、メロディックメタルファンの僕にとっては嬉しい音楽性となっていますね。本作で最も僕を惹きつけたのがTimo Kotipeltoのボーカル。「こんなに魅力的なシンガーだったっけ?」というのが正直な感想です。STRATOVARIUSの作品では、やや不安定なハイトーンに危なっかしさを感じることもありましたが、本作ではそんな場面もほとんどなく彼の声の中でも一番美味しい部分が引き出されてますね。彼のソロバンドKOTIPELTOは聴いたことがありませんが、本作でのボーカルはTimo Kotipeltoのベストパフォーマンスではないでしょうか。楽曲的にはバンドの音楽性を端的に表したオープニングチューン①My Queen Of Winter、ドラマティックな展開美が素晴らしい③Oceans Of Regret、待ってましたの疾走曲⑥Dawn Of Solaceがお気に入りです。ギタリスト中心のバンドでありながら、魅力的な歌メロが満載の1枚ですね。

SONATA ARCTICA「ECLIPTICA」(2000)

  • 2009/09/27(日) 00:00:00

ECLIPTICA.jpg
【No.183】
★★★★★(2000)
年間ベスト2000年第4位

1999年(日本デビューは2000年)にフィンランドから彗星の如く現れたメロディック・パワーメタルバンドSONATA ARCTICA衝撃のデビューアルバム。「デビュー作でここまでのものを作ってくるバンドもいるのか」という感嘆の言葉が自然と漏れてしまう出来栄えです。透明感と哀愁に満ち満ちたメロディを乗せた疾走チューンを、キラキラ感たっぷりのキーボードとテクニカルなギターワークで盛り上げるこのバンドの音楽性は「VISIONS」~「INFINITE」期STRATOVARIUS meets 初期ROYAL HUNTといった感じでしょうか。

この手のバンドによくある序曲から始まるといった小細工はなく、プレイボタンを押した途端に疾走する①Blank Fileからして度肝を抜かれました。アルバム収録曲中8割がスピードチューンという偏った構成ながら、そのどれもが悶絶級のメロディ/フレーズをビシバシ決めているのが凄いですね。このバンドの場合、キーボードがギターと同じくらい前に出てることもあって、ジャケットのイメージとリンクした北欧らしい輝きを各曲が纏っているのも好印象。そんなキラキラキーボードに対するJani Liimatainenのギターも負けてなくて、名曲③8th Commandmentでの切れ味鋭いリフなどでしっかりアピールしています。豊潤なメロディが押し寄せてくる②My Land、「Runaway Runaway Runaway~♪」のサビに大合唱必至な⑥Full Moon、煌びやかなキーボードが乱舞する⑧Unopenedといった充実のスピードチューンのみならず④Replicaのようなバラード系や、長尺ナンバー⑩Destruction Preventerも出来が良いという点にも、このバンドとメインソングライターTony Kakko(Vo、Key)の非凡さを感じずにはいられません。

本作リリース時のメンバー平均年齢が20.2歳というのも驚きで、本作にも「若さから来る荒削りな部分」もあるんだけれど、それが「思い切りの良さ」「爆発力」といったポジティブな要素になっている名盤。メロディックメタル好きにとってのマストアイテムです。…という感じで、バンドの将来に期待していたのですが、作品を重ねるごとに僕が本作で感じた魅力がどんどん希薄になってきて、3rd「WINTERHEART’S GUILD」までしかチェックしてなかったりします。

【音源紹介】
・8th Commandment

【CD購入録】MIKA「THE BOY WHO KNEW TOO MUCH」(2009)

  • 2009/09/26(土) 00:00:00

【CD購入録】
THE BOY WHO KNEW TOO MUCH
MIKA「THE BOY WHO KNEW TOO MUCH」(2009)

デビュー作「LIFE IN CARTOON MOTION」が世界的にヒットした、ポップス界注目の若きシンガーソングライターMIKAの2ndアルバムを買いました。1stアルバムで成功を収めた新人アーティストが2作目でコケたという話はよく耳にするし、Mika自身も「プレッシャーがあった」と語っているようですが本作を聴く限り2枚目のジンクスとは無縁のように思います。Mikaによると前作は幼少時代をテーマにしていたのに対し、本作は自身の青年期(17~18歳)をテーマにした作品だそうです。確かに前作にあった無邪気なメロディは本作でも健在ながら、ハッピーな中にも明るさだけではなく10代のほろ苦さを感じさせる部分もありますね。楽曲的には冒頭の3曲がインパクト絶大です。特にシングルにもなった①We Are Golden、②Blame It On The Girlsは初めて聴いたときから一緒に歌えそうなメロディが素晴らしく、耳から離れません。今のところ、前作以上に気に入るかどうかは微妙なところですが今回もMikaらしいポップミュージックを聴かせてくれる好盤だと思います。

MIKA「LIFE IN CARTOON MOTION」(2007)

  • 2009/09/24(木) 00:00:00

LIFE IN CARTOON MOTION
【No.182】
★★★★(2007)
年間ベスト2007年第9位

中近東はレバノン生まれのパリ育ち、現在はイギリス在住のシンガーソングライターMIKA(ミーカ)のデビューアルバム。英国でリリースされた後、人気に火がついて日本でも結構なセールスを記録した作品のようです。中身はピアノ主体のポップミュージックで、Elton JohnTHE BEATLES、QUEENなどを引き合いに出して語られることも多いようですが、Mikaの歌声がQUEENの故Freddie Mercury(Vo)から力強さを取り除いて繊細にしたような印象があるため、やはりQUEENを真っ先に連想してしまいます。ボーカルのみならず曲調もQUEENをルーツとして極上のポップセンスを散りばめたカラフルでファンタジックな音が楽しめるので、オランダの貴公子Robby Valentine(Key)の世界観(中でも3rd「VALENTINE」のポップサイド)と似た雰囲気を感じる部分もありますね。

英国シングルチャートでトップを獲得した①Grace Kelly、可愛げのあるメロディが頭から離れない②Lollipop、タイトル通り肩の力がスーッと抜けていくような優しいメロディが秀逸なダンスポップ⑤Relax(Take It Easy)といった曲をはじめ、聴き手をハッピーにする魅力に満ちた1枚です。他にも切ないメロディラインを持つ⑦Any Other Worldやポップな魅力全開の⑨Big Girl(You Are Beautiful)、女性コーラスが見事にはまった本編ラストトラック⑫Happy Endingなど印象的なメロディが次から次へと飛び出す本作はアルバムジャケットのイメージ通り、メロディのおもちゃ箱をひっくり返したような色彩豊かな作品で繰り返し聴いても飽きません。

Mikaが生み出す音楽は、落ち込んだ時に聴くと元気を与えてくれるポジティブな空気で満たされてますね。ポップでわかりやすい曲調を基本としながらヒネリが効いているのも高ポイント。Mikaのファルセットヴォイスに最初は違和感を覚えましたが、聴いているうちに慣れてきました。このジャンルの中では久し振りに僕の心を震わせてくれた心地よいポップアルバムです。

【音源紹介】
・Grace Kelly

【CD購入録】DAUGHTRY「LEAVE THIS TOWN」(2009)

  • 2009/09/23(水) 00:00:00

【CD購入録】
LEAVE THIS TOWN
DAUGHTRY「LEAVE THIS TOWN」(2009)

「CDが売れない」と言われているこのご時世に、セルフタイトルのデビュー作が全米だけで500万枚という驚異的なセールスを記録した王道アメリカンロックバンドDAUGHTRYの2ndアルバムを買いました。前作にも参加していたBen Moody(G/ex-EVANESCENCE)、Mitch Allan(Vo/SR-71)といった実力派ソングライターに加え、今回はChad Kroger(Vo/NICKELBACK)が楽曲を提供し、Chris Daughtry(Vo)が絶品歌唱を聴かせる作風となっているので、前作が気に入った僕にとってハズレ作品であるはずもなくリピート中です。前作のOver Youに匹敵するほどのキラーチューンはなく楽曲の大半がミッドテンポなので、全体的には一段と地味になった印象がありますね。良い曲だなと思いつつも時々、今何曲目を聴いてるのかなと確認してしまうこともしばしば。一応、DAUGHTRYというバンドではあるんだけど演奏陣、楽曲など全ての要素がChrisの歌を引き立て役に回っているように感じられるため「Chris Daughtryとその仲間達」というイメージが地味な印象に拍車をかけているのかもしれません。今のところ②No Surprise、⑧Ghost Of Me、⑩Supernaturalという3曲が印象に残ってます。本作を聴いてると、ふと後期HAREM SCAREMを思い出すこともありますね。

DAUGHTRY「DAUGHTRY」(2007)

  • 2009/09/21(月) 00:00:00

DAUGHTRY.jpg
【No.181】
★★★(2007)

アメリカのオーディション番組「American Idol」がきっかけでアルバム制作のチャンスを掴んだChris Daughtry(Vo)のデビューアルバム。音楽性はモダンなアレンジが施されたアメリカン・メロディックロックです。注目すべきはソングライティング陣にHoward Benson、Ben Moody(G/ex-EVANESCENCE)、Mitch Allan(Vo/SR-71)といった人物が名を連ねている点でしょう。これだけのメンバーが手がけただけあって楽曲はどれもフックに満ちたキャッチーなものばかりで、CDショップで本作が流れていたのを耳にした予備知識のない僕に「このアルバム買いたい」と思わせるだけのインパクトを持っていました。

楽曲自体はヘヴィロックに近い要素はありつつも、基本は普遍的なポップロックサウンドであるためハードロックファンには物足りないかもしれないですが、覚えやすいメロディがたっぷりなので幅広い人にお薦めできる内容だと思います。そして、なんといってもChrisのボーカルが素晴らしい。モダンロック界の著名人のペンによる楽曲にエモーショナルで力強く、しなやかさも兼ね備えた彼の歌声が乗ることで高品質な作品となっていて、アルバム全体としても大きなマイナスポイントは見つかりません。またChrisのソングライティング能力もなかなかのもので、楽曲の約半数に共作という形で携わっているし③Home、⑧Breakdownは彼が一人で書き上げています。

お気に入りは絶品のサビメロを持つ②Used To、④Over You、爽やかな空気を運んでくれる⑥Feels Like TonightSlash(G/VELVET REVOLVER、ex-GUNS N’ ROSES)がギターソロで参加したロック色の強い⑦All I Wantなどで、これらの曲が集中するアルバム前半は正に良いメロディの連続です。いかにもラジオでヘヴィローテしそうな3~4分というコンパクトな曲の中に印象的なメロディが詰め込まれた本作は、いわゆる「売れ線狙いのアルバム」という一言で片付けられかねない作品かもしれませんが僕は気に入りました。

【音源紹介】
・Over You

【CD購入録】GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」(2009)

  • 2009/09/20(日) 00:00:00

【CD購入録】
NEED TO BELIEVE
GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」(2009)

コンスタントに良作をリリースし続けてくれているスイスの英雄GOTTHARDの9thアルバム(通常盤)を買いました。発売前からマイスペースで公開されていた新曲①Shangri-la、③Need To Believeの2曲を聴いてもあまりピンと来なかったので期待と少しの不安を胸に聴いてみましたが、聴き終える頃には「やはりGOTTHARDは良い!」と思っている自分がいました。まずは伸びやかで飛翔感あるサビメロが気持ちいいロックチューン②Unspoken Wordsが素晴らしいですね。今回はアップテンポの曲が充実している印象で、他にも⑧Right From Wrong、⑩Rebel Soulなどもカッコいい仕上がりとなっています。このところの2作品はボーナストラックも含めると15曲もあり、中だるみを感じることもあったのに対し、本作はボーナスを含めても12曲(SHM-CD盤は13曲)と曲数もちょうど良くてリピートを誘われます。個々の楽曲のインパクトは前作「DOMINO EFFECT」に軍配が上がるかもしれませんが、作品全体の印象はこちらの方が上かもしれません。小細工無用の正統派ハードロックアルバムです。

GOTTHARD「DOMINO EFFECT」(2007)

  • 2009/09/18(金) 00:00:00

GOTTHARD D EFFECT
【No.180】
★★★(2007)

一時はポップロックバンドのような大衆路線を歩んでいたものの、「HUMAN ZOO」、「LIPSERVICE」というここ最近の2作品でハードロックバンドらしさを取り戻しつつあるGOTTHARDの8thアルバム。作品によってはかなりソフトなものもありましたが、アルバム自体のクオリティは常に高かったこのバンドらしく、今回も期待を裏切らない高品質なロックが楽しめる1枚となっています。デビュー当時の骨太なハードロックサウンドとアコースティックライブ盤「D FROSTED」以降のメロディ重視志向というGOTTHARDが持つ両側面が程よいバランスで味わえますね。

前作もそうだったように今回もアルバム序盤の掴みが素晴らしく、作品の世界観にすんなりと入っていけます。極上のメロディと心地よいドライヴ感を持った名曲①Master Of Illusionは僕がGOTTHARDに期待するメロディアスハードの理想郷のような1曲です。バンド初期にあった硬質ギターサウンドに覚えやすいメロディが融合した②Gone Too Far③Domino Effect、そして王道を行くピアノバラード④FallingLeo Leoni(G)のギターが泣いているミドルチューン⑤The Call、純粋にメロディの良さが光る⑥Oscar Goes To...という冒頭の6曲は完璧と思える流れになっています。後半もアコースティックギターの使い方が絶妙な2曲のバラード⑩Tomorrow’s Just Begun、⑭Where Is Love When It’s Goneや一際キャッチーでダンサブルなロックソング⑪Come Alive、作品終盤にガツンと来るハードチューン⑬Nowなど良い曲が多いですね。

前作同様、本作も僕にとってのお気に入りアルバムだしメロディアス・ハードロック好きでGOTTHARDを聴いたことないという人がいれば、このアルバムは自信を持ってお薦めできる作品なのは事実なんだけど総合的には前作の方が好みかな。その理由は2つあって、まずは僕があまり得意としない(それでいてGOTTHARDのルーツの1つである)ブルージーで土臭いムードが前作以上に強くなっている点と、もうひとつは僕が最も魅力を感じていたバラード系が(GOTTHARDにしては)やや物足りなく感じられるからだと思います。とはいえ、本作も客観的に見れば優れたロック作品だし、安定した作品をコンスタントに届けてくれるGOTTHARDはこれからも応援していきたいです。

【音源紹介】
・Master Of Illusion(Live)

GOTTHARD「LIPSERVICE」(2005)

  • 2009/09/16(水) 00:00:00

LIPSERVICE.jpg
【No.179】
★★★★(2009)

前作「HUMAN ZOO」発表後にMandy Meyer(G)が脱退しFreddy Scherer(G/ex-CHINA)が加入、バンド自らのレーベル「G. Records」を立ち上げるなどバンドを取り巻く環境が大きく変わっていく中でも、スイスの王者らしく活発に活動を続けるGOTTHARDの7作目。アンプラグド・ライブ盤「D FROSTED」を契機に4th「OPEN」以降の作品でソフト化が進行していた音楽性が本作では前作以上にハードロック方向へ揺り戻されていて、メロディのフックはそのままにハードロックらしい分厚いギターの登場回数が更に増えていますね。作品全体の印象としてはバンド初期の傑作「G.」にここ最近のメロディアスな要素を加味した感じでしょうか。

本作の特徴は、これまでも高水準だったメロディの魅力に更なる磨きがかかっているという点です。特に冒頭4曲は強力で、GOTTHARDにしては珍しいほどストレートでノリのいいアップテンポチューン①All We Are、どっしり腰を据えたハードロック②Dream On、跳ねるリズムに自然と身体が揺れてくる③Lift ‘U’ Up、待ってましたのお約束バラード④Everything I Wantと続く流れは、僕がメロディアスハードの超名盤と仰ぐFAIR WARNINGの「GO!」を思い出すほどです(流石に「GO!」には及びませんが…)。本作の凄いところは、それ以降もハイライトとなる楽曲がいくつも収録されていること。スケールの大きなサビメロで盛り上げ、ドラマティックなピアノで締めくくる大感動のバラード⑧I've Seen An Angel Cry、スカッと晴れた青空の似合う伸びやかなメロディが素晴らしい⑨Stay For The Night、バンドのポップサイドが全面に出た⑬The Other Side Of MeなどはGOTTHARDの新たな名曲といえると思います。他には⑥I Wonder、⑩Anytime Anywhere、⑪Said And Doneといった曲も好きですね。

GOTTHARDというとSteve Lee(Vo)のエモーショナルボイスに注目が集まりがちですが、ハードロックらしいエッヂの立ったギターパート、楽曲をしっかり支えるリズム隊、ゲストプレイヤーながらハモンドオルガン、ピアノを駆使して上手い味付けをするキーボードなど、演奏陣にも隙がありません。このアルバムがリリースされた2005年当時、GOTTHARDに対する関心が薄れていた(他に聴きたいバンドがたくさんあった)僕は本作をスルーしていて2009年に初めて聴いたのですが、これだけのアルバムを4年近くも聴かずにいたことを後悔したくなるほどの力作です。そんな「スイスを代表する実力派バンドGOTTAHRD」の日本における知名度が今ひとつというのは少し残念ですね。

バンドの中心人物Leo Leoni(G)はこのように語っています。
「Steveの声という楽器があれば、何でもやれる。今は一般的に認知されていないかもしれないがいつか、上手い歌というのがどういうものか皆に知ってもらう日が来る、と俺は信じているよ。」
(BURRN!2005年7月号)
スイス以外でももっと売れて欲しいなぁ。

【音源紹介】
・All We Are(Live)

【CD購入録】BLESSED BY A BROKEN HEART「PEDAL TO THE METAL」(2008)

  • 2009/09/15(火) 00:00:00

【CD購入録】
PEDAL TO THE METAL
BLESSED BY A BROKEN HEART「PEDAL TO THE METAL」(2008)

各方面で高評価を目にすることが多かったので以前から気になっていたカナダ出身の6人組メタルバンドBLESSED BY A BROKEN HEARTのデビューアルバムを買いました。メタルコアmeetsユーロビートと表現されることが多いこのバンド、数回聴いた現時点での僕の印象はAVENGED SEVENFOLDの「CITY OF EVIL」 meets CHILDREN OF BODOMのキラキラサウンド+ダンスビートという感じです。個人的に嬉しいのはメタル、メロディアスハード、ポップス、テクノなど様々な要素が混在していながら、どの曲にもキャッチーなメロディラインがあってギターパートでは派手に弾きまくってくれているという点ですね。特にメタルとダンスミュージックが見事なバランスを融合してみせた④Move Your Bodyの中毒性の高さはハンパではなく、「ムービョバディ♪ムー ムー ビョ バ~ディ♪」というサビが今も頭の中でグルグルまわってます。本作発表後に初来日を実現させただけでなくLOUD PARK 09にも参戦決定とのことで、日本でも注目度も急上昇しているようですね。どうやらメンバーチェンジがあったようだけど、次作でも本作のような楽しいメタルを聴かせて欲しいなぁ。

GOTTHARD「ONE TEAM, ONE SPRIT THE VERY BEST」(2004)

  • 2009/09/13(日) 00:00:00

ONE TEAM ONE SPIRIT
【No.178】
★★★(2004)

スイスの国民的メロディック・ロックバンドGOTTHARDの2枚組ベストアルバムで、このバンドのベスト盤としては2作目にあたります。前回の「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」はタイトルが示す通りバラードに絞った選曲でしたが、今回は「ハードな曲でロックしたい時、メロウな曲に浸りたい時、それぞれの気持ちに合わせて楽しめるようにしたい」というバンドの意図から楽曲をロックサイド(Disc-1)とバラードサイド(Disc-2)に分けていて、GOTTHARDのハードな面、ソフトな面それぞれにスポットを当てた作品となっています。流石にこれまで良質な楽曲を多数リリースしてきたバンドだけあって、ここに収録されている曲はどれも一定水準を軽くクリアしたものばかりで名曲もしっかりと含まれています。

そんな充実の既発曲に加えて、本作のDisc-1とDisc-2にそれぞれ2曲ずつの新曲が収録されている点も見逃せません。しかも、勇壮でドラマティックなメロディ展開で曲が進行するDisc-1⑧Inside Out、重厚感と力強さを併せ持ったミッドテンポ⑫Fire And Ice、アテネオリンピックのスイス代表チームの公式テーマソングとしてシングルカットもされたパワーバラードDisc-2④One Team, One Spirit、前作「HUMAN ZOO」のアウトテイクというのが信じられない⑬What About Loveと、新曲のどれもがベスト盤の収録曲と比べて遜色ないことに驚かされます。ベスト盤に収録される新曲というとアルバムの最後に入れられることが多いですが、これら4曲はバラバラの曲順に並べられていることからもバンドの新曲に対する自信が窺えますね。また5th「HOMERUN」収録の名曲をピアノアレンジしたDisc-2⑰Everything Can Change(Piano Version)もファンにとっては嬉しい1曲です。

「GOTTHARD最大の魅力はバラードにある」と考える僕は、やはりDisc-2をよく聴いています。ホント、このバンドのバラードの素晴らしさと来たら、時にはBON JOVIJOURNEYといった大御所をも凌駕すると思えるほどです。Disc-2唯一の難点を挙げるとすれば⑯One Life, One Soulでしょうか。本作に収録されているのはオペラ歌手Montserrat Caballeとのデュエットバージョンなのですが、Steveの声との相性があまり良くなく違和感ありまくりです。Disc-1に関しては「何故、この曲が入ってるの?」というものはありませんが、収録曲の大半がどっしり構えたミディアムテンポのロックソングであるためアップテンポのロックナンバーも入れて欲しかったような気もしますね。1st「GOTTHARD」のMean Street Rocket、2nd「DIAL HARD」のHigher、Here Comes The Heat、Open Fire、3rd「G.」のRide On、Hole In Oneのような楽曲が2~3曲あれば緩急がついて更に良かったかな。そんなこんなで気になる点があるのは事実だし、2002年に制作されたベスト盤との間にオリジナルアルバムを1枚しか発表していないというリリースのタイミングなど疑問点も残りますが、2枚で全36曲というボリュームで代表曲は押さえてあるので、GOTTHARDをこれから聴くという方には絶好の入門盤となると思います。

【トラックリストと収録アルバム】
Disc-1 Rock Side
01. Sister Moon (3rd「G.」)
02. Mighty Quinn (3rd「G.」)
03. Mountain Mama (2nd「DIAL HARD」)
04. Top Of The World (6th「HUMAN ZOO」)
05. Eagle (5th「HOMERUN」)
06. Human Zoo (6th「HUMAN ZOO」)
07. What I Like (6th「HUMAN ZOO」)
08. Inside Out (新曲)
09. Movin' On (3rd「G.」)
10. Why Don't We Do It (2nd「DIAL HARD」THE BEATLESのカバーCome Togetherのイントロとなっていた部分)
11. Make My Day (3rd「G.」)
12. Fire & Ice (新曲)
13. Fist In Your Face (3rd「G.」)
14. No Tomorrow (6th「HUMAN ZOO」)
15. Light In Your Eyes (3:56)
16. Cheat & Hide (4th「OPEN」)
17. Standing In The Light (1st「GOTTHARD」)
18. Hush (1st「GOTTHARD」)
19. Firedance (1st「GOTTHARD」)

Disc-2 Ballads Side
01. Homerun (5th「HOMERUN」)
02. Have A Little Faith (6th「HUMAN ZOO」)
03. Reason To Live (5th「HOMERUN」)
04. One Team, One Spirit (新曲)
05. Heaven (5th「HOMERUN」)
06. All I Care For (1st「GOTTHARD」)
07. Love Soul Matter (アコースティックライブ盤「D FROSTED)
08. Still I Belong To You (6th「HUMAN ZOO」)
09. Let It Rain (4th「OPEN」)
10. You (4th「OPEN」)
11. Say Goodbye (5th「HOMERUN」)
12. Let It Be (3rd「G.」)
13. What About Love (新曲)
14. Janie's Not Alone (6th「HUMAN ZOO」)
15. First Time In A Long Time (6th「HUMAN ZOO」)
16. One Life, One Soul (3rd「G.」)
17. Everything Can Change (Piano Version) (5th「HOMERUN」収録曲の別バージョン/未発表曲)

【音源紹介】
・Inside Out


・One Team, One Spirit

GOTTHARD「HUMAN ZOO」(2003)

  • 2009/09/11(金) 00:00:00

HUMAN ZOO
【No.177】
★★★(2009)

デビュー10周年となる2002年に初のベストアルバム「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」をリリースし、活動にひとつの区切りをつけたGOTTHARDの新章の幕開けを告げる通算6枚目のアルバム。デビュー作からプロデューサーとしてだけではなくソングライターとしてもバンドに深く関わり、6人目のメンバーとも言われていたChris Von Rohr(B/KROKUS)と決別してから初めての作品でもあります。後任のプロデューサーには映画「アルマゲドン」のサントラ盤(AEROSMITHI Don’t Want To Miss A ThingJOURNEYRemember Meなどを収録)を手がけたMarc Tannerを迎えていて、タイトルトラック①Human Zooの曲調などからもアメリカ進出を視野に入れたバンドの意欲が感じられますね。とはいっても、これまでバンドが培ってきた音楽性に大きな変化はありません。ここ2作品よりもハードな質感は戻ってきてはいるものの初期3作品ほどの熱気が溢れているというわけでもなく、収録曲の半数近くがバラード系でSteve Lee(Vo)の歌をメインに据えた作風です。

それにしても、このバンドは毎回素晴らしいバラードを書きますね。Steveの絶品歌唱を堪能できる③Have A Little Faith、ヴァイオリンが郷愁を誘うメランコリックソング⑤Janie’s Not Alone、パッと明るくなるサビが秀逸な⑥Still I Belong To Youを筆頭に、どのバラードも秀曲揃い。一方のハードチューンもバンド初期のタフさと最近のメロディセンスが絶妙なバランスで融合した名曲④Top Of The World、爽やかに駆け抜けるJOURNEY的アップテンポ⑦One In A Million、デビュー作の頃を思い出させるブルージーナンバー⑪Long Way Downやハードさは控えめながらメロディの印象度は本作随一の②What I Likeなど、充実した楽曲が並んでいます。

熟練の域に到達した感のある演奏とソングライティング、圧倒的な歌唱力と絶妙な歌い回しで楽曲の魅力を増幅させるボーカル、センスの良さが光るアレンジ、上質のサウンドプロダクションなど抜群の安定感を誇る1枚ですね。そんな本作を名盤と賞賛できずにいるのは、欠点の見当たらない高品質なロックアルバムであるのは間違いないのですが、その安定感が地味な印象に繋がっている気がしないでもないからでしょうか。ここまで質の高いメロディックロック作品をコンスタントに作り出せるバンドはそうそういないと思いつつも、手堅くまとまり過ぎているように感じてしまう…なんて言っては贅沢だと判っていながら「もう一押し」(サビに至るまでのメロディの更なる充実など)が欲しい作品でもあります。

【音源紹介】
・Top Of The World(Live)

【CD購入録】陰陽座「金剛九尾」(2009)

  • 2009/09/10(木) 00:00:00

【CD購入録】
金剛九尾
陰陽座「金剛九尾」(こんごうきゅうび)(2009)

2009年9月9日にリリースされた陰陽座の9th「金剛九尾」を買いました。常々、2~3作先までのヴィジョンがあると公言している瞬火(B、Vo)の周到な計画性には感心してしまいますね。3月には斗羅(Ds)が今後は正式メンバーとしてではなく、本名の河塚 篤史名義に戻ってサポートミュージシャンとして陰陽座に関わっていくことが発表され、バンド初のメンバー脱退を経験した陰陽座ですが、その勢いは止まることを知らないようです(ちなみに本作のドラムパートは全て河塚によるもの)。前作「魑魅魍魎」と同じく壮大なミディアムテンポの①「貘(ばく)」で幕を開ける本作は先行シングル②「蒼き独眼(あおきどくがん)」、⑤「孔雀忍法帖(くざくにんぽうちょう)」、1月にシングル「相剋/慟哭」として発表された⑦「相剋(そうこく)」といったメタリックチューンを軸にヴィジュアル系っぽい④「小袖の手(こそでのて)」、陰陽座流ブルーズ⑥「挽歌(ばんか)」、美しいバラード⑧「慟哭」(どうこく)など表情豊かな楽曲が並びます。ハイライトは「黒塚」(3rd「煌神羅刹」収録)、「義経」(6th「臥龍點睛」収録)に続く組曲の第3弾にあたる「組曲『九尾』」ですね。ディスコ調にも思える導入部から歌謡曲風の絶品サビメロへ至る⑨「組曲『九尾』」~玉藻前(くみきょく「きゅうび」~たまものまえ)、めまぐるしい展開で組曲の中核を成す⑩「組曲『九尾』」~照魔鏡(しょうまきょう)、組曲ラストはバラードという予想を見事に裏切る高速メタリックチューン⑪「組曲『九尾』」~殺生石(せっしょうせき)の3部作からなる濃密な音世界は聴き応え抜群です。 これから本格的に聴き込んでいきますが、2009年の新譜の中でもお気に入り度上位に入ることはほぼ確実な1枚。前作からちょうど1年というハイペースで、ここまでの作品を生み出すバンドのブレイン瞬火の創作意欲は底なしですね。10作目となる次のアルバムは2010年10月10日発売かな?なんて思ってしまいますが、まずは「金剛九尾」をじっくり味わいたいと思います。

GOTTHARD「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」(2002)

  • 2009/09/08(火) 00:00:00

ONE LIFE ONE SOUL
【No.176】
★★★★(2002)

母国スイスでは2nd「DIAL HARD」以降のアルバム全てが国内チャート1位に輝く国民的ロックバンドでありながら、その人気振りが日本には今ひとつ伝わってこないGOTTHARD初のベストアルバムは彼らの最大の武器であるバラードを集めた1枚。普通、メロディック・ロックバンドのベスト盤がバラードアルバムだと聞くと違和感がありますが、このバンドの場合は初めてのベスト盤がバラード集だということをすんなり受け入れている自分に気づきました。確かに「GOTTHARDで好きな曲は?」と聞かれて、真っ先に思い浮かぶのはLet It Rain、Heaven、Let It Be、Love Soul Matterといったバラード系なので、いつの間にか自分の中でGOTTHARDをバラードバンドとして捉えていたのかもしれませんね。

GOTTHARDは好きなバンドのひとつですし、各アルバムに大好きな楽曲はありますが、さほどのめり込めない曲(主に元気なロック系)も確かに存在していて、作品1枚を通して聴くよりは楽曲単位で楽しむことが多いバンドでもありました。なので、こうして僕好みのバラードを集めてくれると満足度は自然と高くなりますね。選曲的にも押さえるべき楽曲は押さえた手堅い内容で、バラードという枠の中でも①Heaven、④Let It Rainといった王道路線、本作のタイトルにもなっている名曲⑦One Life, One Soulに代表されるアコースティック主体でメロディが染み渡るタイプや⑮Out On My Own、⑯I’m On My Wayのように土の香り漂うカントリー系、そして温かみのあるメロディが優しく包み込んでくれる⑧You、⑰Love Soul Matterなど、バラエティ豊富なので単調になることはありません。優れたバラードが多いためか、僕の大好きなLet It BeSomedayが選曲から漏れているのは少し残念ですが…。

また本作は単なるバラードベストではなくROLLING STONESのカバー②Ruby Tuesdayとオリジナル曲③Looking At Youという新曲が2曲、企画盤またはシングルのみの収録曲2曲、既発曲のリミックス3曲(ギタートラックを増やした⑫、ストリングスサウンドを追加した⑬はだいぶ印象が違います)も収録していてファンの購買意欲をそそる内容となっています。特に新曲2曲が良いですね。②に限らずGOTTHARDは本当にカバーが上手いバンドなので、いつかカバーアルバムも出してもらいたいです。ちなみに「BEST OF BALLADS +1」の「+1」は⑱Timeのことを指していて、この曲だけがアップテンポのメロディックロックチューンとなっていています。これが意外と良くて、今後のGOTTHARDにこういうロックナンバーを期待したくなりますね。この曲のラストには本作1曲目Heavenのサビメロのオーケストラアレンジを収録するというニクイ演出がなされています。2004年にバンドはロックサイド、バラードサイドに分けた2枚組ベストをリリースしていますが、僕は本作の方が好きだなぁ。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Heaven (5th「HOMERUN」)
02. Ruby Tuesday (新曲)
03. Looking At You (新曲)
04. Let It Rain (4th「OPEN」)
05. All I Care For (1st「GOTTHARD」)
06. He Ain't Heavy He's My Brother (企画盤「Fight For Your Life」)
07. One Life, One Soul (3rd「G.」)
08. You (4th「OPEN」)
09. Homerun (5th「HOMERUN」)
10. Father Is That Enough? (3rd「G.」)
11. Reason To Live (5th「HOMERUN」)
12. Lonely People (5th「HOMERUN」)Remix Version
13. Peace Of Mind (4th「OPEN」) Remix Version
14. Angel (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
15. Out On My Own (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
16. I'm On My Way (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
17. Love Soul Matter (アコースティックライブ盤「D FROSTED」) Remix Version
18. Time(欧州盤シングル「HOMERUN」のカップリング曲)

【音源紹介】
・Love Soul Matter(Live)


・Time

【気になるCDリスト】2009年9月

  • 2009/09/07(月) 00:00:00

9月の注目盤は何といってもこちら。
金剛九尾
陰陽座「金剛九尾(こんごうきゅうび)」(2009)
先行シングル「蒼き独眼(あおきどくがん)」のPVはこちら
BURRN!誌10月号の88点という得点以上にレビュー本文を読んで期待が膨らみました。

そして今月のB!を読んで日本盤が9月16日にリリースされることを知ったAXXISの新作もマスト。
UTOPIA.jpg
AXXIS「UTOPIA」(2009)
マイスペースでタイトルトラックを試聴できます。

そしてニューアルバムではないけれどファンとして押さえておきたいのがこれ。
ROOT OF ALL EVIL
ARCH ENEMY「ROOT OF ALL EVIL」(2009)
マイスペースBeast Of Manを試聴できます。

現在ブログで取り上げているGOTTHARDの新譜も既にリリースされてますね。
NEED TO BELIEVE
GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」(2009)
マイスペースShangri-laNeed To Believeのラジオエディットバージョンを聴くことができます。

今月のB!を読んでいて気になる作品はこちら。
PINK CREAM69「LIVE IN KARLSRUHE」
最近のオリジナル作品はチェックしていませんが、地道に活動を続けるドイツのベテランによる2枚組ライブ盤。ライブでのDavid Readman(Vo)の歌唱も聴いてみたいです。

SALUTE「TOY SOLDIER」
Mikael Erlandsson(Vo/LAST AUTUMN'S DREAM)の新バンド。彼のメロディセンスはしっかり活かされているようなので気になります。またLAST AUTUMN'S DREAMもMarcel Jacob(R.I.P)の後任を迎えてアルバム制作に向けて動いているようです。

SCAR SYMMETRY「DARK MATTER DIMENSIONS」
遅かれ早かれこのバンドのアルバムは買うと思います。今月は他に買いたい作品が多いので後回しになるかもしれませんが。

また前作が良かったこれらのアーティストの作品も聴いてみたいです。
DAUGHTRY「LEAVE THIS TOWN」
MIKA「THE BOY WHO KNEW TOO MUCH」
SUPERFLY「BOX EMOTIONS」

MIKAとSUPERFLYはHR/HMではありませんが…。

ここに来て買いたいCDがググッと増えてきました。今年の新作でまだ未購入のアルバムも多いので、これから出費が増えそうです。ファンとしては喜ぶべきことなのですが懐具合が…(苦笑)。

【ニュース】GALNERYUSの新ボーカリスト決定!

  • 2009/09/05(土) 01:00:00

日本を代表するメロディック・メタルバンドへの階段を上り続けるGALNERYUSの新ボーカリストが小野 正利に決定しました。ソースはこちら

前任のYama-B(Vo)脱退後のPURE ROCK JAPAN LIVEにはゲストとして参加していた小野さんが正式参加となり、4th「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」で加入後、バンド内で確かな存在感を見せてくれていたYu-to(B)も脱退、後任にはTakaなるベーシストが加入したようです。

というわけで新生GALNERYUSのラインナップはこちら。

Syu(G)
Masatoshi Ono(Vo)
Yuhki(Key)
Junichi(Ds)
Taka(B)

10月18日のLOUD PARK 09出演を皮切りにバンドが再始動するようですね。3rdまでのクサメタル路線を愛する僕としては、ここ最近の2作品はやや微妙な感が拭えませんでしたが今後の動向が気になります。

小野 正利といえばやはり、この曲でしょう。
・You're The Only


実は小野さんのアルバムって、ちゃんと聴いたことがなかったのでGALNERYUSの新作が出るまでにチェックしてみたいと思ってます。やはり最初はベスト盤からがいいのでしょうか?

小野さんのアルバムでお薦めのものなどありましたら情報をお願いします!


【CD購入録】JORDAN RUDESS「NOTES ON A DREAM」(2009)

  • 2009/09/03(木) 00:00:00

【CD購入録】
NOTES ON A DREAM
JORDAN RUDESS「NOTES ON A DREAM」(2009)

DREAM THEATERの名曲の数々を、バンドの歴史の中でも最も長くキーボーディストを務めているJordan Rudess(Key)がピアノのみでリアレンジしたソロ名義による企画盤「NOTES ON A DREAM」を買いました。本作はJordanのオフィシャルサイトのみで発売とのことでしたが、フラリと立ち寄った大阪のDISK HEAVENで発見。DREAM THEATERの中でも僕が名バラードだと思っている楽曲が多数収録された本作はトラックリストを初めて見た時から「聴いてみたい」と思っていたので、まずはゲットできたことが嬉しいです。

【トラックリスト】
01. Through Her Eyes(5th「METROPOLIS PART2」)
02. Lifting Shadows Off A Dream(3rd「AWAKE」)
03. Perpetuum Mobile(新曲)
04. The Silent Man(3rd「AWAKE」)
05 Another Day(2nd「IMAGES AND WORDS」)
06. Hollow Years(4th「FALLING INTO INFINITY」)
07. The Grand Escapement(新曲)
08. The Spirit Carries On(5th「METROPOLIS PART2」)
09. Speak To Me(4th「FALLING INTO INFINITY」のボーナスディスク)
10. The Answer Lies Within(8th「OCTAVARIUM」)
11. Collision Point(新曲)
12. Vacant(7th「TRAIN OF THOUGHT」

Jordanのソロアルバムといっても「FEEDING THE WHEEL」(2001)や「RHYTHM OF TIME」(2004)のようなバンド形態ではなく、ピアノ独奏によるアルバムなので本作は彼の作品群の中でも「4NYC」(2002)に近い雰囲気です。また本作はただメロディをなぞるだけではなく、良くも悪くもJordanらしく弾きまくる作品となっていて、お得意の高速フレーズが華麗に乱舞することもあれば、その音数の多さが慌ただしく感じられることも…(苦笑)。珠玉のバラード集であるだけに個人的には音を詰め込んだ演奏より、もっとメロディに浸りたいと思う節がありつつも結局はJordanの見事な鍵盤捌きに聴き惚れてしまう一品です。中でも⑤のオリジナルバージョンのギターソロ前でJames LaBrie(Vo)が「Than surrender to the secret~♪」と歌っているパートをピアノで感動的に表現したパートはゾクッと来ました。新曲3曲についてはDREAM THEATERのオリジナルアルバムで耳にしたメロディもあるような気もするけれど、なかなかの出来栄えだと思います。熱心なファン向けの作品だとは思いますが、Jordan好きの僕は結構楽しめそうな1枚ですね。

GOTTHARD「HOMERUN」(2001)

  • 2009/09/01(火) 00:00:00

HOMERUN.jpg
【No.175】
★★★(2001)

前作「OPEN」でストレートなハードロックから歌メロ重視のメロディックロックへと転身を遂げたGOTTHARDの5thアルバム。全体の印象として前作ほどのアコースティック色はないもののバンドのハードロック離れは確実に進んでいて、バラードが占める割合もこれまで以上に高いですね。この音楽性の変遷に対して、バンド初期のサウンドに思い入れの強いファンは離れていくかもしれませんが、それ以上に普段ハードロックを聴かない人を新規ファンとして取り込めそうなほどに聴きやすい作品に仕上がっています。

アルバムジャケットにもあるブーメランが風を斬りながら飛んで行く音のSEによるイントロ①Wung Ga-Liに続く事実上のオープニング曲②Everything Can Changeの優しい音色が聴こえてきた時点で、一気にこの作品の爽やかな世界に引き込まれます。曲の中で効果的に使われたトーキングモジュレーターがLivin’ On A PrayerIt’s My Lifeを連想させるBON JOVI風ハードポップ④Light In Your Eyes、このバンドの作品に必ずといっていいほど存在するキラーバラード⑤Heaven、胸にじんわり広がるメロディに心がほっこり温まるアコースティックバラード⑥Lonely Peopleを収録したアルバム前半は見事という他ありません。3曲目という、カバー曲にしては珍しい曲順に配置された③Take It Easy(原曲はANDY TAYLOR)もバックの手拍子が楽しいムードを演出するポップロックで、②と④を繋ぐ絶妙な選曲ですね。エキゾチックで民族的な雰囲気もある⑦Eagle以降は少しまったり気味ですが、看板シンガーSteve Lee(Vo)が他の曲とは若干異なるボーカルアプローチを見せる⑨Say Goodbye、後にリリースされるバラードベスト、2枚組ベスト盤の両方に収録されている⑩Reason To Liveというバラード2連発、ライトタッチの爽快チューン⑪Come Alongを経てタイトルトラックにして名バラード⑫Homerunで締めくくる辺りは流石です。欧州的な哀メロ系だけでなく、⑫のようなアメリカンスタイルの感動的なバラードも書けるというのが、このバンドの強みですね。

ハードな音が聴けるのは⑧End Of Timeと日本盤ボーナスには勿体ない⑬Dirty Weekendくらいなので、ハードロックバンドの枠で括っていいのか迷うところですが、とにかく感動的なメロディを上手いシンガーが歌うロック作品を探しているなら、本作はそのニーズに合った1枚ではないでしょうか。ロックソング(②、④)、バラード(⑤、⑥、⑫)の両方でGOTTHARDを代表する楽曲が収録されている作品なので、このバンドの入門盤としても最適なアルバムかもしれませんね。ただ個人的な好みでいうとFAIR WARNINGTERRA NOVAに比べて、作品全体を楽しむというよりも大好きな曲を引っ張り出して楽しむバンドという印象が拭えませんが…。

【音源紹介】
・Homerun(Live)