【CD購入録】THE AGONIST「LULLABIES FOR THE DORMANT MIND」(2009)

  • 2009/07/31(金) 00:00:00

【CD購入録】
LULLABIES FOR THE DORMANT MIND
THE AGONIST「LULLABIES FOR THE DORMANT MIND」(2009)

相互リンクさせていただいているKALI YUGA さんのブログ「メタルな世界@嬢系」など、嬢メタルを取り扱ってらっしゃるブログ様を中心に、それ以外のブログ/サイト様でも高く評価されているカナダ出身のメロディックデス/メタルコアバンドTHE AGONISTの2ndを買いました。まだ数回聴いただけですが、これは色んなところでの高評価にも納得の1枚ですね。まずはこのバンドの看板シンガーであるAlissa White-Gluz嬢(Vo)のボーカルパフォーマンスが凄い。僕が知っている女性メタルシンガーというと、黒猫(Vo/陰陽座)、Angela Gossow(Vo/ARCH ENEMY)、Marta Gabriel(Vo/CRYSTAL VIPER)、Tarja Turnen(Vo/ex-NIGHTWISH)、Kimberly Goss(Vo/SINERGY)など、クリーン(またはソプラノ)ボイスかデス声のどちらかで歌う人ばかりでしたが、このAlissaはノーマルボイスから普通のバンドなら男性ボーカルが担当しそうなグロウル、金切り声まで1人でこなしてしまってます。しかも、アグレッシブなボーカルが男性顔負けの迫力で恐れ入りました。そんなAlissaに負けじと要所で見せ場を演出するギタリストDanny Marinoもさることながら、ドラマーSimon McKayの叩きっぷりが圧巻ですね。そして楽曲の方もメタルコアと北欧メロデスを基盤にテクニカルな展開、メロディックメタル調、ゴシカルなムード、クラシックなど幅広い要素を含んでいます。僕が最初に惹きつけられたのは、③Thank You, Pain、⑥Martyr Artといったメロディックメタル寄りの楽曲だったのですがリピートするうちに、どんどんTHE AGONISTの深みにはまっていきそうな予感です。

PRAYING MANTIS「TO THE POWER OF TEN」(1995)

  • 2009/07/30(木) 00:00:00

TO THE POWER OF TEN
【No.166】
★★(1995)

溢れんばかりの哀メロを詰め込んだ3rd「CRY FOR THE NEW WORLD」で僕を涙させてくれたPRAYING MANTISの4作目。バンドとの相性もピッタリに思えたColin Peel(Vo)は前作発表後に脱退してしまったため、本作では非凡な歌メロセンスを持ちながらも、ボーカリストとしての力量不足が指摘されることもあるGary Barden(Vo/ex-M.S.G etc)がフロントマンを務めています。本作の音楽性としてはメロディアスなMANTIS節を基本としつつ、アメリカンで能天気と言えそうな楽曲もあり、それをバラエティ豊かと捉えるか、散漫になったと感じるかで本作の評価は変わってくるように思います。僕はどちらかというと後者ですね。

前作の路線を見事に受け継いだ哀愁のハードロック①Don't Be Afraid Of The Dark④Welcome To My Hollywoodは名曲レベルだし、いかにも「らしい」ミドル②Bring On The Night、泣き泣きのバラード⑤Another Time, Another Place、キーボードが引っ張っていく曲調が新鮮なアップテンポ⑧Victory、ミニアルバムにのみ収録されていた名曲のリメイク⑨Only The Children Cryといった楽曲は僕がこのバンドに求めるサウンドで非常に満足度が高いです。一方、その間に挟まれた③Ball Of Confusion(TEMPATATIONSなるバンドのカバー曲)や⑥To The Power Of Ten、⑦Little Angelといった明るめのナンバーも悪くはないのですが、PRAYING MANTISが出すサウンドとしてはどうも違和感があるように思えます。あとはGaryのボーカルですね。ハードロック系の楽曲では声域が狭いながらも何とか歌い切っている感じですが、⑤のような歌い上げるタイプのバラードはかなりキツそう。曲が良いだけに別のボーカルで聴きたかったというのが本音です。

そんな気になる点がありつつも、ついついリピートしてしまうのはやはりメロディに求心力があるからなんでしょうね。バンドの代表作である前作、MANTISサウンド満載の5thの間に挟まれた作品であるために本作は少し地味だけど良作という印象です。PRAYING MANTISはメロディアス過ぎて、ハードロックらしいエッヂが欲しいという方にとっては、このアルバムは結構楽しめるのではないでしょうか。

【音源紹介】
・Don't Be Afraid Of The Dark

【ニュース】Jorn Lande(Vo)がMASTERPLANに復帰!

  • 2009/07/28(火) 00:00:00

数ヶ月前から噂は囁かれていたものの、バンドのオフィシャルサイトを見てもシンガーは「未定」となっていたMASTERPLANJorn Lande(Vo)が復帰したそうです。今回はオフィシャルサイトにもアップされています。

Jorn脱退の理由は確か「音楽性の相違」だったと記憶しています。事実、Mike DiMeo(Vo/ex-RIOT)を後任に迎えた3rd「MKⅡ」はJorn在籍時の2作品以上にメロディック・パワーメタル寄りだったので、こういう路線はJornの好みではないんだなぁと思っていました。Jorn復帰となるとまたメロパワ色は薄まるのでしょうか。

Jorn復帰作となるMASTERPLANの4thアルバムは2010年前半にはリリースされるようです。

渡り鳥的に多くのバンドを転々としてきたJorn LandeとMike Terrana(Ds/ex-YNGWIE MALMSTEEN、RAGE etc)の共演に密かな期待を寄せています。

Mike、次のアルバム発表前に脱退しないでね。

ソースはこちら

PRAYING MANTIS「CRY FOR THE NEW WORLD」(1993)

  • 2009/07/27(月) 08:00:00

P MANTIS CRY FOR THE
【No.165】
★★★★★(1996)

Chris Troy(B)Tino Troy(G)のTroy兄弟が中心となっているブリティッシュ・ハードロックバンドPRAYING MANTISの3rdアルバムにして、メロディアス・ハードロックシーンに燦然と輝く名盤。一般的な評価も非常に高い本作は、僕が求めるメロディアスハードロックの理想郷ともいえる世界が広がっていて、聴いているとこのジャケットのように一筋の涙が自然と頬を伝わるほどの感動が味わえます。

瑞々しくも哀愁をたっぷり含んだ湿り気あるメロディと、その中で躍動する流麗なツインリード、新加入ボーカリストColin Peel(Vo)の甘い歌声という要素が絡み合う極上の楽曲が詰まっているのが本作です。その中でも超名曲②A Cry For The New Worldのインパクトは絶大ですね。メタルを聴き始めて2年目の1996年にこの曲と出会い、しばらくはこの曲をひたすらリピートしてました。「泣きメロ」、「哀愁のメロディ」という僕の好きな音楽的要素の理想的な形が、この曲に集約されてるといっても過言ではないほどです。この胸を締めつけられる切ないメロディにただただ涙。その他にも躍動感溢れる①Rise Up Again、②と並ぶほどの名曲④Letting Go、感動的なバラード⑨Dream Onなど悶絶級の曲がズラリ。最後をギターインスト⑪Final Eclipseで締めるという構成も含めて文句なしです。

とにかく「メロディアス」、「哀愁のメロディ」という言葉にピンと来る人には、強くお薦めしたいアルバムです。これほどの名盤を作りながら、ボーカリストが定着せずバンドとして体制が整わないPRAYING MANTISですが、僕好みのメロディセンスを持ったバンドなのでこれからも応援していきたいですね。

【音源紹介】
・Letting Go

【CD購入録】PRAYING MANTIS「SANCTUARY」(2009)

  • 2009/07/26(日) 00:00:00

【CD購入録】
SANCTUARY.jpg
PRAYING MANTIS「SANCTUARY」(2009)

フロントマンが固定できないという課題はあるものの、哀愁のメロディセンスは一級品の英国産メロディックロック/メタルバンドPRAYING MANTISの8作目を買いました。このバンドの作品にハズレはないと思いつつも、3rd「CRY FOR THE NEW WORLD」~5th「FOREVER IN TIME」の3枚しか持っておらず、6th以降は試聴だけで購入にまで至らなかった僕ですが、本作は最高傑作だった3rdに肉薄しそうなほどに充実したアルバムだと思います。ウェットな哀メロを聴かせる従来のスタイルを軸に、本作ではメロディックメタル寄りの①In Time、④So Highや80年代産業ロック風の⑩Highwayなど、楽曲の幅が広がっているように感じられます。①のサビはどこかJohn West(Vo)在籍時ROYAL HUNTを思い出しますね。勿論、このバンドの強みである哀メロナンバーも粒が揃っていて⑤Turn The Tide~⑧Playing Godの流れはかなりお気に入りです。新加入のボーカルMike Freelandは無名(少なくとも僕は知りませんでした)ながら、疾走曲では伸びやかなハイトーン、バラード系では愁いあるハスキーボイスを披露してくれていて、PRAYING MANTISの歴代シンガーの中でも評価の高かったColin Peel(Vo)に力強さを加えたような印象です。Chris Troy(B)、Tino Troy(G)を除いたメンバーは一新されていますが、この2人がいればPRAYING MANTISとして成り立つんだろうし、新加入のメンバーも早速曲作りに関わるなどしているので、このラインナップが維持できるのであれば今後にも期待してしまいますね。まずはこの「SANCTUARY」にドップリ浸りたいと思います。

【現在の愛聴盤】DREAM THEATER「THE TWELVE-STEP SUITE」(2002-2009)

  • 2009/07/25(土) 09:46:34

【現在の愛聴盤】
このところDREAM THEATERの作品を重点的に取り上げ「DREAM THEATER祭」状態のこのブログですが、この記事をもってお祭りは一段落となりそうです。

2002年に発表した6th「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」の1曲目Glass Prisonに始まり、その後This Dying Soul(7th「TRAIN OF THOUGHT」2曲目)~The Root Of All Evil(8th「OCTAVARIUM」1曲目)~Repentance(9th「SYSTEMATIC CHAOS」5曲目)と続き、The Shattered Fortress(10th「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」4曲目)で完結した「アルコール依存症を克服するための12のステップシリーズ」全5曲のプレイリストを作り、よく聴いています。このシリーズはThe Twelve-step SuiteまたはThe Alcoholics Anonymous Suiteと呼ばれ、バンドのブレインであるMike Portnoy(Ds)も体験したアルコール依存症とその克服をテーマにした組曲で、Bill Wilsonが提唱した12のステップが主題となっています。

これまでは各アルバムの収録曲のひとつとして、これらの楽曲を聴いていましたが、こうして5曲を繋げてみると印象が違うというのも興味深いですね。同一のメロディやフレーズが登場することから、過去の楽曲の焼き直し、メロディの使い回しだと批判する声もあるようですが、この5曲は音楽/歌詞の両面で関連性を持つ組曲なんだと考えると、このような手法は必然であるようにも思えてきます。

簡単に全5曲、12のステップに分かれる各パートの感想をまとめてみました。ブックレットを見ても、どこで区切られているのか記載がないため、僕の主観で各ステップを区切っています。

1. The Glass Prison(13:52)
発表当時はDREAM THEATERの全レパートリーの中で、最もヘヴィで攻撃的な曲だと思いました。独立した1曲としても完成度の高いこの曲から57分にも及ぶ組曲が始まります。

Step I. "Reflection"(0:00~6:00頃)
5th「METROPOLIS PART2」のエンディングでも使われたレコードノイズ音から静かで不気味なイントロへと繋がり、そこから凶暴なリフが響き渡ります。熱いインストバトルが繰り広げられるヘヴィなパートもあって組曲の幕開けにピッタリです。

Step II. "Restoration"(6:00頃~9:40頃)
ややスピードダウンし、少し地味に思えるパートではあるかな。1曲目The Glass Prison~3曲目The Root Of Evilに共通する
"I can't break out of this prison all alone"
一人ではこの監獄から抜け出せない
という歌詞が初めて登場します。

Step III. "Revelation"(9:40頃~13:52)
John Myung(B)のソロが口火となり激しいインストパートへ突入。ボーカルパートはラストの1分弱しかありませんが、歌メロが凄く耳に残ります。

2. This Dying Soul(11:27)
Glass Prisonのフレーズを交えつつ、Glass Prison以上に重たく激しいナンバー。後の楽曲においても、この曲のフレーズがよく再登場しているので、このシリーズの中心的存在ではないかと勝手に思っています。

Step IV. "Reflections Of Reality (Revisited)"(0:00~6:30頃)
John Petrucci(G)のヘヴィなリフとPortnoyのツーバスで始まるアグレッシブなパート。ヘヴィなだけでなく5:45頃からはJordan Rudess(Key)による優雅なピアノも登場し、This Dying Soul前半のクライマックスを盛り上げています。

Step V. "Release"(6:30頃~11:27)
このパートの歌メロの一部がMETALLICAのBlackend(「...AND JUSTICE FOR ALL」収録)にソックリなのは非常に有名みたいですね。
そんなボーカルパートの後に登場する9:00頃からのソロパートは圧巻。特に10:30以降はとてつもない緊張感を放っています。

3. The Root Of All Evil(8:25)
これまでの2曲と比べると攻撃性はやや控えめで、この組曲の中では8分台と最も短い楽曲です。「OCTAVARIUM」の1曲目として聴いていた時より、組曲の3曲目として聴いた方が魅力的に思えます。

Step VI. "Ready"(0:00~3:50頃)
最初のリフはThis Dying Soulのエンディングを少しスローにした感じです。「OCTAVARIUM」発表当時のDREAM THEATERは前作のエンディングと次回作のオープニングに連続性を持たせるという試みにチャレンジしていたため、前作「TRAIN OF THOUGHT」2曲目にあたるThis Dying Soulと、「OCTAVARIUM」1曲目のこのパートの繋がりは若干不自然になってますね。

Step VII. "Remove"(3:50頃~8:25)
バンドの激しい面が強調されていたGlass Prison、This Dying Soulの2曲と耽美バラードRepentanceを繋ぐ橋渡し的役割を担っているだけでなく、終盤のボーカルメロディが素晴らしいパートです。インストバトルもありつつ、メロディを聴かせる姿勢が強調されてますね。

4. Repentance(10:43)
この組曲で唯一のバラード。耽美的でメロウなこの曲が、組曲として聴いたときに絶妙なアクセントとなっています。Portnoy曰く「いつか、この組曲を連続して演奏するときに、アドレナリンが湧き出るものばかりだと死んでしまうので、楽曲は進行中でも休憩できるようなものを入れたかった」のだとか。

Step VIII. "Regret"(0:00~5:45頃)
IV. "Reflections Of Reality (Revisited)"と同じく
"Hello mirror, so glad to see you my friend. It's been a while"
「こんにちは、鏡、しばらくだったね、会えて嬉しいよ…」
という歌い出しで曲がスタートします。ただし、ここでその一節を歌っているのはJames LaBrie(Vo)ではなくPortnoyです。このパートの終盤にはPetrucciによる極上のギターソロが収録されています。

Step IX. "Restitution"(5:45頃~10:43)
ここがPortnoyが言うところの休憩パートかな?全て語りです。ゲストがそれぞれ朗読パートを担当しているのですが、そのゲストが非常に豪華。

Mikael Akerfeldt(Vo、G/OPETH)、Jon Anderson(Vo/YES)、David Ellefson(B/ex-MEGADETH)、Daniel Gildenlow(Vo、G/PAIN OF SALVATION)、Steve Hogarth(Vo/ex-Marillion)、Chris Jericho(Vo/FOZZY)、Neal Morse(Vo/ex-SPOCK’S BEARD、TRANSATLANTIC)、Joe Satriani(G)、Corey Taylor(Vo/SLIPKNOT)、Steve Vai(G)、Steven Wilson(Vo、G/PORCUPINE TREE)

という錚々たる顔ぶれです。

5. The Shattered Fortress(12:49)
組曲のエンディングに相応しく、これまでの楽曲にあったメロディをダイジェスト的に、時には少し違う形にアレンジして再登場させています。フェードインから始まるオープニングと、再びGlass Prisonに戻るラストが素晴らしいですね。

Step X. "Restraint"(0:00~5:30頃)
冒頭で"Freedom"とPortnoyが歌い、"calls my name"と返すLaBrieとのやりとりは、II. "Restoration"の歌い出しでPortnoyの"Run"に対してLaBrieが"fast from the wreckage of the past A shattered glass prison wall behind me"と歌うパートを連想させます。

Step XI. "Receive"(5:30頃~9:20頃)
このパートの大半はIV. "Reflections Of Reality (Revisited)"、VII. "Remove"と同じメロディで構成されています。エンディング前に、組曲の肝となるメロディと歌詞が再登場しているという感じです。

Step XII. "Responsible"(9:20頃~12:49)
火花散るインストパートに続くラスト1分に印象的なボーカルパートを入れるという手法はIII. "Revelation"と同じですね。
組曲を締めくくる歌詞が非常に深いです。
"I am responsible when anyone, anywhere Reaches out for help, I want my hand to be there"
「俺には責任がある。誰でも、何処でも、助けを求めて手を差し出した時、俺の手がそこにあるようにしたい」
これはPortnoyが12のステップでアルコール依存症を克服する中で導き出した答えなのかもしれません。
そしてアウトロではGlass Prison冒頭のメロディやThe Root Of All Evilのドラムパートが顔を出しつつ、最後はGlass Prisonの始まりと同じレコードノイズでこの組曲は幕を降ろします。

ちなみに、この組曲について調べる中で知ったのですが、The Mirror(3rd「AWAKE」収録)という楽曲もPortnoyのアルコール依存症体験をテーマにしたものだそうです。そういえば、The Mirrorの歌詞にはThis Dying Soulに登場する4つ目のステップであるReflections Of Realityという言葉も出てくるし、そのIV. "Reflections Of Reality (Revisited)"とVIII. "Regret"では"Hello mirror, so glad to see you my friend. It's been a while"、X. "Restraint"では"Look in the mirror What do you see? "という一節もあり、Mirrorという単語をしばしば使っている辺りも関連性を感じさせますね。

既にPortnoyが公言しているように、ライブでこの組曲を繋げて演奏する計画があるそうです。全12ステップをテーマにした5曲だけでもいいけど、そこにThe Mirrorを絡ませてくれたら嬉しいな。各アルバムに収録されている5曲を繋げて聴いていると、曲間の繋ぎに不自然さを感じる部分もあるので、早く完全版を聴きたいです。この5曲の曲間を編集して繋げている音源を見つけました。こういう繋ぎ方をしてくれるといいですね。

今はThe Twelve-step Suiteがひとつの音源としてリリースされる日を楽しみに待ちたいと思います。

・Twelve-Step Transitions


・Twelve-step Saga Samples

【ニュース】GOTTHARDの新作情報

  • 2009/07/24(金) 08:10:54

スイスを代表するハードロックバンドGOTTHARDオフィシャルサイトによると、新作「NEED TO BELIEVE」が9月4日にリリースされるようですね。

NEED TO BELIEVE
GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」(2009)

トラックリストはこちら。

01. Shangri-la
02. Unspoken Words
03. Need To Believe
04. Unconditional Faith
05. I Don’t Mind
06. Break Away
07. Don’t Let Me Down
08. Right From Wrong
09. I Know, You Know
10. Rebel Soul
11. Tears To Cry

また、バンドのマイスペースでは①Shangri-la③Need To Believeのラジオエディットバージョンを聴くことができます。

GOTTHARDについては、アコースティック・ライブ盤「D-FROSTED」は本当に好きな1枚だし、Steve Lee(Vo)は僕のフェイバリット・シンガーの1人なのですが、どこか物足りなさを感じるバンドでもあるんですよね。新曲もいかにもGOTTHARDらしい曲だなぁと思いつつ、購入するかどうかは検討中です。

【ニュース】Marcel Jacob死去

  • 2009/07/23(木) 08:28:03


既にネット上でも話題になっているようですが、BLABBERMOUTH.NETにショッキングなニュースが掲載されていました。

Marcel Jacob took his own life after many years of personal and health issues he was battling.
マルセル・ヤコブが長年の個人的、健康的問題を苦に自殺。

今年に入ってミュージシャンの訃報が多いなとは思っていましたが、その中でもこのニュースは個人的に最もショックが大きいです。

Marcel Jacobは、僕がHR/HMを聴くきっかけとなったYNGWIE MALMSTEENがアマチュアの頃から彼と活動を共にし、YNGWIE初期作品に欠かせないベーシストとして活躍したものの、その後Yngwieと喧嘩別れ。Yngwieは彼に向けてLiarという曲を作り、Marcel脱退直後のアルバム「TRILOGY」に収録しています。その後MarcelはJeff Scott Soto(Vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN)とTALISMANを結成し、1990年に「TALISMAN」でデビュー。TALISMANとして活動しつつ多くのバンド/プロジェクトに参加する傍ら、2004年からはMikael Erlandsson(Vo)Andy Malecek(G/ex-FAIR WARNING)が結成したLAST AUTUMN'S DREAMにも正式加入し、素晴らしいベースサウンドを聴かせてくれていました。

「HR/HM好きの方へ100の質問」の93番目の質問「 このベースには痺れる」に対してBilly Sheehan(MR. BIG)と答えていますが、最後までMrcel Jacobにするか迷うほど、彼のベースプレイが好きでした。

10年以上に渡ってMercelとYngwieは犬猿の仲で、2人の間には訴訟問題もあったようですが、Yngwieがこれまでに共演した数多くのプレイヤーの中でもMarcelとJens Johansson(Key/STRATOVARIUS)はベストだと思っていたので、いつの日か彼らが和解して再び作品を作ってくれるのではという淡い期待を抱いていました。BURRN!臨時増刊のMETALLION Vol.31のYNGWIE特集でも、MarcelはYngwieの人間性は批判しながらも、ギターに関してはその才能を認めていましたし…。

Marcelの訃報を聞いて、数年前のBURRN!誌上で彼が腰に難病(リウマチ?)を抱えていて、いつかはベースがプレイできなくなると語っていたのを思い出しました。そのインタビュー記事の後もMarcelはLAST AUTUMN'S DREAMなどでコンスタントに作品をリリースしてくれていたので、てっきり回復に向かっているのだとばかり思っていましたがそうではないようで、今回の自殺は彼の健康問題と関連しているようです。

とにかく今はMarcelの冥福を祈って、僕が持っている彼の作品を聴きたいと思います。

YNGWIE MALMSTEEN
「MARCHING OUT」(1985)

TALISMAN
「TALISMAN」(1990)
「GENESIS」(1993)
「LIFE」(1995)
「CATS AND DOGS」(2003)

LAST AUTUMN'S DREAM
「Ⅱ」(2004)
「WINTER IN PARADISE」(2005)
「SATURN SKYLINE」(2006)
「HUNTING SHADOWS」(2007)
「DREAMCATCHER」(2008)

SPACE ODYSSEY
「THE ASTRAL EPISODE」(2005)

SHA-BOOM
「THE RACE IS ON」(2005)ゲスト参加

MARCEL JACOB RIP
北欧HR/HMシーンを代表するベーシスト
Marcel Jacob(January30,1964 - July21,2009)
R.I.P

TALIMANの中でも大好きな曲Tears In The Sky(「LIFE」収録)

DREAM THEATER「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」(2009)

  • 2009/07/22(水) 08:00:00

BLACK CLOUDS  SILVER LININGS
【No.164】
★★★★(2009)
年間ベスト2009年第2位

デビュー20周年を迎える2009年にDREAM THEATERが放つ10枚目のオリジナルアルバム。基本路線は2枚組作品だった6th「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」~8th「OCTAVARIUM」の集大成のように思えた前作「SYSTEMATIC CHAOS」の延長線上ですが、前作では6thのDisc-1における実験的要素が感じられたのに対し、本作は6thのDisc-2にあったメロディアスな側面が強調されているように思います。ここ最近の作品と比べても、全6曲中4曲が10分越えでトータル75分のボリュームがありながらも聴き易いので僕としては、この方向性は大歓迎ですね。

そんな本作のとっつき易さの要因となっているのが、アラビックなイントロに始まりDREAM THEATERにしては珍しいほどにベタでキャッチーなサビ(その後に挿入されるギターフレーズもグッド)へ至る②A Rite Of Passageと、ダークでメランコリックでありながら、どこか温かみを感じさせてくれるメロディが秀逸な5分台のコンパクトバラード③Witherの存在で、この2曲は初めて聴いた時から強く印象に残っています。こういったメロディアスなアプローチは13分の長編⑤The Best Of Timesにも活かされていて、ピアノ、ヴァイオリン、アコースティックギターがもの悲しい旋律を奏でるイントロ、耳に残るボーカルメロディ、John Petrucci(G)の泣きまくりギターに涙させられるエンディングなど聴きどころの多い1曲となっています。また2002年発表の6thから始まり、7年の時を経て遂に完結を迎える「アルコール依存症を克服する12のステップ」シリーズ最終章の④The Shattered Fortressは、過去の楽曲にあったメロディを巧みに織り込んだ組曲のエンディングに相応しいものだし、19分という長さを感じさせない力作⑥The Count Of Tuscanyも聴き応えがあります。全6曲の中では地味に思えるオープニングの①A Nightmare To RememberもDREAM THEATERらしいヘヴィプログレで曲の後半では、フィーチュア度が増えたことで賛否両論ありそうなMike Portnoy(Ds)のラップ調ボーカルとブラストビートが炸裂しています。

DREAM THEATERの音楽性は既に完成の域にあると思うので新鮮味はあまり感じられませんが、何度も聴くことで飽きるどころか、どんどん作品に引き込まれていきます。やはり僕はDREAM THEATERの中でも、こういうメロディアスな路線が好きなんだと再確認しました。また、僕が買った初回限定盤はカバー6曲を収録したDisc-2と本編のインストアレンジ盤のDisc-3という3枚組です。

Disc-2のトラックリストはこちら。
01. Stargazer(RAINBOW)
02. Tenement Funster~Flick Of The Wrist~Lily Of The Valley(QUEENメドレー)
03. Odyssey(THE DIXIE DREGS)
04. Take Your Fingers From My Hair(ZEBRA)
05. Larks Tongues In Aspic Pt. 2(KING CRIMSON)
06. To Tame A Land(IRON MAIDEN)

僕がオリジナルを知っているのは①くらいなので、元のバージョンと聴き比べてどうなのかはわかりませんが、①に関してはなかなか忠実なカバーだと思います。もう少しDREAM THEATERらしさがあっても良かったかな。あと歌メロについては、このDisc-2の楽曲の方が充実しているので、James LaBrie(Vo)がDisc-1以上に生き生きと歌っているように感じますね。そんなDisc-2は結構楽しめたのですが、Disc-3はボーカルだけでなくインストのソロパートもカットされているので、僕にとってはそれほど魅力的な内容ではありませんでした。といいつつ、Disc-1のリピートから抜け出すのが難しくDisc-2とDisc-3はまだそれほど聴けていなかったりするのが実情なのですが(苦笑)。

【音源紹介】
・Wither

DREAM THEATER「WHEN DREAM AND DAY REUNITE」(2004)

  • 2009/07/20(月) 08:00:00

WHEN DREAM AND DAY REUNITE
【No.163】
★★★(2007)

1989年に華々しくデビューしたDREAM THEATERの15周年を記念してデビューアルバム「WHEN DREAM AND DAY UNITE」の全8曲をJames LaBrie(Vo)Jordan Rudess(Key)が在籍する現体制で再現したライブ(2004年3月ロサンゼルス公演)を収めた作品です。このバンドのデビュー作といえば、LaBrieが歌っていない唯一のスタジオ盤であり、前任ボーカリストCharlie Dominiciの線の細いハイトーンではなくLaBrieのボーカルで聴きたいと言われることが多い作品でもありました。そんなファンの要望に応えて、デビュー作のLaBrieバージョンとも言えるライブを敢行しただけでなく、ライブ音源としてファンに届けてくれたバンドのブレインMike Portnoy(Ds)のサービス精神にまずは拍手を送りたいです。デビュー作とリンクしたジャケットもナイスセンス。

前述したように本作の目玉はLaBrieが歌う「WHEN DREAM AND DAY UNITE」の楽曲ということになるのですが、これについてはなかなか興味深い結果となっています。①A Fortune In Liesの「I can do remember when~♪」という歌い出しを聴いて、やはりLaBrieは上手いなぁと思いつつも、聴き進めていくと②Status Seeker⑥AfterlifeなどはDominiciの方が好きだったりするんですよね。シンガーとしての総合力ではLaBrieの方が上ですが、Dominiciには彼の良さがあるんだと再認識しました。そして本作のもうひとつの目玉がデビュー作からの全8曲の後に収録されている⑨To Live Forever⑩Metropolisです。この2曲にはなんとDominiciが参加しているばかりか、⑩では4th発表時のメンバーDerek Sherinian(Key)までもが共演しているのです。デビュー当時のメンバーだったKevin Moore(Key)が参加していれば更に凄かったのでしょうが、Kevin不在でもバンド15周年を祝福する粋なサプライズだと思います。

そんな元メンバー2人を迎えてツインボーカル、ツインキーボード体制で演奏される名曲⑩は圧巻の一言。まるでバーのマスターかというほどの地味なオジサマでオーラ皆無なDominiciの風貌はさておき、その歌声はしばらく表舞台から遠ざかっていたとは思えないほど、しっかりとしていて驚きました。そして曲後半のインストパートではスタジオ盤にはないソロバトルを挟むだけでなく、僕がこの曲で最も好きな怒涛の展開前に挿入されたブレイクがめちゃくちゃカッコいいです。デビュー作の再現ライブが聴きたくて本作を買った僕ですが、今ではスペシャルメンバーが演奏するMetropolisが一番気に入っています。ちなみに本作はバンドが運営するYtseJam Recordsから発売されているオフィシャル・ブートレッグシリーズのひとつで、本作のDVD盤(特典映像付きらしいです)もあります。またYtseJam Recordsではオリジナルアルバムのデモ集やIRON MAIDEN「NUMBER OF THE BEAST」、METALLICA「MASTER OF PUPPETS」といったヘヴィメタルの名盤を1枚丸ごと再現したライブ作品も取り扱っていますので、興味のある方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。

【音源紹介】
Metropolis(Live)with Charlie Dominici(Vo)and Derek Sherinian(Key)

DREAM THEATER「SYSTEMATIC CHAOS」(2007)

  • 2009/07/18(土) 08:14:26

SYSTEMATIC CHAOS
【No.162】
★★★(2007)

5th「METROPOLIS PART2」のラストから続いていた前作のエンディングと次回作のオープニングに同一のフレーズを持ってくるという作品の連続性が前作「OCTAVARIUM」(このアルバムのラストは再び同作の冒頭に戻ります)で完結、レーベルも移籍して心機一転という言葉が自然と頭に浮かぶDREAM THEATERの9thアルバム。ここ最近の3作品はアルバム毎にカラーが異なっていましたが、本作は③Constant Motionで顕著な7th「TRAIN OF THOUGHT」譲りのヘヴィメタリックなサウンドをベースに、アルコール依存症克服12のステップ組曲の2曲目This Dying Soulと同じ歌メロで始まり曲の後半は語りパートがメインという同組曲の4曲目にあたる⑤Repentanceにおける実験的なアプローチは6th「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」、James LaBrie(Vo)の表現力豊かな歌唱がこのバンドにとっていかに重要かを物語る②Forsakenは8th「OCTAVARIUM」と、これまでの集大成的な作品となっているように思います。メロディアスではありながら、DREAM THEATER最大の武器である攻撃的かつテクニカルなインストパートが希薄だった前作よりも僕好みの1枚ですね。

いかにもDREAM THEATERらしい緊張感たっぷりのインストパートとメロディックな展開が味わえる23分の大作を2分割してアルバムの最初と最後に配した①In The Presence Of Enemies Part1⑧In The Presence Of Enemies Part2John Petrucci(G)のギタートーンに魅了される悲哀に満ちたバラード②、METALLICAっぽさが強調された③、QUEEN風ハーモニーとファンによるコーラスを取り入れたストレートな⑥Prophets Of Warなどはお気に入りだし、メロディアスな楽曲の中で乱舞するテクニカルで激しいインストバトルがもたらすDREAM THEATERならではの美味しさは健在です。ただ、どの曲にも悶絶級のハイライトは確かに存在しながら、その興奮が楽曲全体にまで波及しているかというとそういうわけでもないんですよね。各曲に点在する悶絶ポイントを心待ちにしている感覚は、ARCH ENEMYの2nd「STIGMATA」の楽曲で一撃必殺のギターソロを待ちわびているかのようでもあります。

また本作の初回限定盤には、このアルバムのレコーディング・ドキュメンタリー映像(約90分)を収めたDVDが付いていて、曲解説も含めてなかなか興味深く見させてもらいました。DREAM THEATERというバンドは3rd「AWAKE」以降、常にファンの間で賛否が分かれる作品をリリースしているイメージがあるのですが、このDVDを見ていると「メンバーは(良い意味で)ファンの気持ちはお構いなしに、自分達の理想とする音楽をストイックに追求しているんだな」と妙に納得してしまいました。音楽的バックグラウンドが非常に広いバンドなだけに、数々のアルバムを発表する中で3枚に1枚くらいの割合で僕の感性にピタリと合致する作品を出してくれれば良いかなという気持ちにもなってきます。このバンドの場合、どうしても好きになれない作品はこれまでなかったですしね。

【音源紹介】
・Forsaken

【ニュース】ARCH ENEMYと陰陽座の新作情報

  • 2009/07/17(金) 00:00:00

以前からリリースされると言われていたJohan Liiva(Vo)在籍時ARCH ENEMYの3作品をAngela Gossow(Vo)を含む現在のメンバーでリメイクするという企画盤「ROOT OF ALL EVIL」のジャケットとトラックリストが公開されていますね。発売日はLOUD PARK09の来日前に合わせてか、9月30日だそうです。ソースはこちら

ROOT OF ALL EVIL
ARCH ENEMY「ROOT OF ALL EVIL」(2009)
01. The Root Of All Evil (Intro) 新曲?
02. Beast Of Man (STIGMATA)
03. The Immortal (BURNING BRIDGES)
04. Diva Satanica (STIGMATA)
05. Demonic Science (BURNING BRIDGES)
06. Bury Me An Angel (BLACK EARTH)
07. Dead Inside (BURNING BRIDGES)
08. Dark Insanity (BLACK EARTH)
09. Pilgrim (BURNING BRIDGES)
10. Demoniality (Instrumental) (BLACK EARTH)
11. Transmigration Macabre (BLACK EARTH)
12. Silverwing (BURNING BRIDGES)
13. Bridge Of Destiny (STIGMATA)

まずは、このブログタイトルにするほど大切な曲であるSilverwingが収録されている時点で僕にとっては「買い」な1枚です。1st「BLACK ERATH」から4曲、2nd「STIGMATA」から3曲、3rd「BURNING BRIDGES」から5曲をチョイスした本作は、なかなか手堅い選曲だと思いますが、1st収録の名曲Fields Of Desolationが入っていないというのは如何なものでしょうか?
リーダーMichael Amott(G)によると、今回のリメイク盤は1st~3rdアルバムが入手困難な欧米のファンにバンド初期の名曲を知ってもらうための作品だとのことなので、この曲はマストだと思ってたんですけどね…。Fields Of DesolationのギターメロディはARCH ENEMYのライブのエンディングテーマとして使われているようですが、アウトロではなくフルバージョンで演奏してもらいたいくらい大好きな曲です。まぁ、この曲は3rdの日本盤で既にリメイクされているので、今回は外れたのかもしれません。

その他、収録して欲しかった曲としては「STIGMATA」のSinister Mephisto、「BURNING BRIDGES」のAngelclawくらいでしょうか。

また本作の日本盤にはボーナストラックが5曲も収録されるようです。
14. Wings Of Tomorrow (EUROPEのカバー)
15. Walk In The Shadows (QUEENSRYCHEのカバー)
16. Bury Me An Angel (Live)
17. The Immortal (Live)
18. Bridge Of Destiny (Live)

ARCH ENEMYファンの間ではJohan派とAngela派に分かれているような話も耳にしますが、僕はARCH ENEMYを聴く時にはまずギターありき、そしてリズム隊、ボーカルの順に耳で追っているので、Angelaが過去の楽曲を歌い直すという点には、さほど興味がなくて、サウンドプロダクションが良いとは言えなかった初期の楽曲がどう生まれ変わっているのかが楽しみです。

ただ、本作がリリースされるとARCH ENEMYの歴史の中でJohan時代が「なかったこと」になってしまいそうで、その点については少し残念ですね。

また陰陽座の新作についてオフィシャルサイトで情報が公開されていました。

まずは8月26日発売のシングル
蒼き独眼
陰陽座「蒼き独眼(あおきどくがん)」(2009)
01. 蒼き独眼(あおきどくがん)
02. 紅き群闇(あかきむらやみ)
03. 蒼き独眼(インストゥルメンタル)
04. 紅き群闇(インストゥルメンタル)
瞬火(B、Vo)がジャケットというのは珍しいですね。②はシングルのみの収録となるようです。

そして9月9日発売の9thアルバムがこちら
金剛九尾
陰陽座「金剛九尾(こんごうきゅうび)」(2009)
01. 貘(ばく)
02. 蒼き独眼(あおきどくがん)
03. 十六夜の雨(いざよいのあめ)
04. 小袖の手(こそでのて)
05. 孔雀忍法帖(くざくにんぽうちょう)
06. 挽歌(ばんか)
07. 相剋(そうこく)
08. 慟哭(どうこく)
09. 組曲「九尾」~玉藻前(くみきょく「きゅうび」~たまものまえ)
10. 組曲「九尾」~照魔鏡(くみきょく「きゅうび」~しょうまきょう)
11. 組曲「九尾」~殺生石(くみきょく「きゅうび」~せっしょうせき)
12. 喰らいあう

今年の1月にリリースしたシングル「相剋/慟哭」の2曲が収録されるみたいです。これまで陰陽座のシングルには、そこでしか聴けない楽曲が収録されていたので、この2曲がアルバムに入るというのは少し意外でした。日本最強の妖怪のひとつとされる「九尾の狐」をテーマにした3部作の組曲に期待が高まります。組曲が9曲目~11曲目に配置されているせいか、トラックリストを見た印象としては6thアルバム「臥龍點睛」を連想しました。

とにかく、この2バンドの作品が9月の大注目盤であることに間違いありません。

DREAM THEATER「OCTAVARIUM」(2005)

  • 2009/07/15(水) 08:00:00

OCTAVARIUM.jpg
【No.161】
★★(2005)

ダークでヘヴィメタリックな曲調と火花散るインストパートを融合させた前作「TRAIN OF THOUGHT」での暗黒プログレサウンドが放つ圧倒的な世界観で僕を魅了してくれたテクニカル集団DREAM THEATERの8作目。看板ボーカリストJames LaBrie(Vo)の影が薄く感じられるほどに演奏陣が目立っていた前作とは異なり、これまで以上に歌メロが豊富でJamesを主役に据えた歌ものアルバムという印象ですね。

ピアノの単音で始まる①The Root Of All Evilは「アルコール依存症を克服する12のステップ」シリーズの3曲目で、このシリーズの2曲目に当たるThis Dying Soul(「TRAIN OF THOUGHT」収録)のフレーズを絡ませながら展開していくこの曲の雰囲気は、本作の中で最も前作に近いように思います。5thのエンディング以降、前作のラストから繋がる形で次の作品が始まっているため①が前作っぽいのも当然なのかもしれませんね。そんな前作譲りのダークな空気を一変させるのが、メランコリックなピアノバラード②The Answer Lies Withinです。その後もサビのボーカルメロディが頭から離れないキャッチーなミディアムチューン③These Walls、DREAM THEATER流AORかと思うようなポップソング④I Walk Beside Youと続くこれら3曲ではバンドのトレードマークでもある派手なインストバトルやソロはかなり抑えられています。本作が僕にとって「歌ものアルバム」となっているのはこの3曲に依るところが大きいのかも。②~④では控えめだった「らしさ」が爆発する⑤Panic Attackは、前作が大好きだった僕が理想とするDREAM THEATER像そのまんまのテクニカルナンバー。本作ではこの曲が一番好きですね。そしてアルバムを締めくくるのは5つのパートで構成される24分の超大作⑧Octavariumです。DREAM THEATERというバンドにとって、この手の大作は欠かせないものだと思うし、歌詞がユニークな第3章以降の展開と、エンディングで1曲目冒頭のピアノ単音に戻るというアイデアは素晴らしいと思いますが、正直なところ序盤はもう少し短くても良かったかな。10分前後の楽曲は好きなものが多いのに、この⑧にせよSYMPHONY XThe Divine Wings Of Tragedy(20:41)にせよ、好きなパートとそうでないパートに分かれてしまっている感じがします。20分以上の曲は僕にとって長過ぎるのかもしれませんね。

また本作を語る上で欠かせないのが、Mike Portnoy(Ds)が練りに練った「グランドコンセプト」の存在です。本作は「METROPOLIS PART2」のようなコンセプト(ストーリー)アルバムではありませんが、「8」と「5」という数字をキーワードに作品タイトル、ジャケット、曲数のみならず各曲の音階(オクターブ)やバンドの歴史までもが絡み合った本作のコンセプトには感嘆せずにはいられません。特に全8曲の第一音がドレミファソラシドの8音で、しかもその順番通りの音階から始まる(①はド、②はレ…と来て⑧はドに戻る)という仕掛けには本当に驚きました。この音階の例だけではなく細部にまでこだわったグランドコンセプト(ウィキペディアでも紹介されてます)を味わいながらじっくり聴きたい1枚ですが、僕が音楽を聴くのは主に移動中なので、なかなか作品に深く浸れないんですよね。いつかリタイアして悠々自適の生活を送れるようになったら自分のオーディオ室を作って、そこにこもって聴き込みたいそんな作品です。そういう音楽の聴き方って憧れるなぁ。

【音源紹介】
・Panic Attack

DREAM TEHATER「TRAIN OF THOUGHT」(2003)

  • 2009/07/13(月) 08:00:00

TRAIN OF THOUGHT
【No.160】
★★★★★(2003)
年間ベスト2003年第1位

作品ごとにお気に入り度の差があるものの深みのある作品を届けてくれるDREAM TEHATERの7thアルバム。結論から言うと、今回は大当たりですね。本作は「IMAGES & WORDS」、「METROPOLIS PT.2」とは異なるタイプの名盤といえそうです。ジャケットが表しているように、アルバム全体の雰囲気はダークなものでありながら、適度にキャッチーなメロディとDREAM THEATERならではの超絶テクニカルプレイを存分にフィーチュアした作風は「METROPLIS PT.2」に収録されているFatal Tragedyの世界観をアルバム全体に広げ、ダークに仕上げたかのような印象。全7曲中5曲が10分を超える大作でありながら、その長さを感じさせない流石の完成度です。

アルバム序盤の4曲はどれもヘヴィかつダークな曲調ですが、ストレートに押しまくるメタル度の高い②This Dying Soulのエンディングでのギターとキーボードのインストバトルは圧巻だし、Mike Portnoy(Ds)がノリのいいリズムを刻むドラマティックな展開と覚えやすいサビメロを持つ③Endless Sacrificeが実に素晴らしいですね。重量感たっぷりな曲が続いた後に、ホッと一息つくことができるピアノバラードの小曲⑤Vacantが本作の中で良いアクセントになってます。そしてアルバム終盤では、その⑤と同じメロディも飛び出すDREAM THEATER史上最高とも思える名インスト⑥The Stream Of Consciousnessがあまりに劇的で言葉を失ってしまうほど。特に曲後半でJohn Ptrucchi(G)から放たれる強烈な泣きは僕の心にビンビン響いてきます。こういったピアノ小曲から大作に繋がる展開は「IMAGES & WORDS」のWait For Sleep~Learning To Liveでもありましたが、僕は今回の方が好きですね。そして本作の曲としてはやや明るいメロディを持ち、曲の後半では鬼気迫るインストバトルが炸裂する14分の大作⑦In The Name Of Godで大団円を迎えます。

DREAM THEATERのアルバムの中でもヘヴィな部類に入る本作を聴いて、各プレイヤーの力量に改めて感服せずにはいられません。中でもJohn Petrucciの感情を爆発させるような速弾きと、ギターに歌わせるようなエモーショナルプレイが強烈な印象を残してくれました。このアルバムの主役は彼ですね。前作「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」は聴き込む前にその難解さと過剰なボリュームに撃沈し、その後じわじわ好きになってきた僕ですが、本作は聴き始めからツボにはまりました。もしかすると「IMAGES & WORDS」よりもリピート率は高いかもしれないというほど気に入っている1枚です。

【音源紹介】
・The Stream Of Consciousness(Live)

【CD購入録】ALOHA FROM HELL「NO MORE DAYS TO WASTE」(2009)

  • 2009/07/12(日) 00:00:00

【CD購入録】
NO MORE DAYS TO WASTE
ALOHA FROM HELL「NO MORE DAYS TO WASTE」(2009)

BURRN!誌の藤木さんが「今月のおすすめ」(2009年7月号)で取り上げるほどのメロディと、「めざましテレビ」の芸能コーナーで紹介されるほどのヴィジュアルと大衆性を併せ持つ5人組モダン・ポップロックバンドALOHA FROM HELLのデビュー作を買いました。地元ドイツの人気ティーン雑誌BRAVO主宰のバンドコンテストで優勝したのをきっかけに世界的人気を博しているようです。楽曲面では①No More Days To Wasteを避けて通ることはできないでしょう。藤木さんのおすすめ記事にもあるように、この曲はスウェーデンのメロディックロック・バンドUSER of a common name(以下USER)の名曲Do You(僕も2005年の年間ベストチューンの第6位に選ばせてもらいました)の曲名と歌詞を差し替えたものです。ただし「Do you mind~♪」という歌い出しは同じだし、曲名もUSER版のサビの決めフレーズ「No more days to fall」をベースにしているのは明らかなので、なぜUSER版をそのままカバーしなかったのか疑問が残ります。とはいえ、この曲の素晴らしいメロディが出勤前に見てる「めざましテレビ」で聴けたのは嬉しい驚きでした。もちろん「めざましテレビ」ではUSERの「ユ」の字も出ませんでしたが(苦笑)。

と、①だけで長く書いてしまいましたが、アルバム全体としても哀メロの効いたガールズロックで結構楽しめてます。バンドの看板であるVivi嬢(Vo)Avril Lavigneと比較されることも多いようですね。Avrilをちゃんと聴いたことのない僕が知ってるバンドを引き合いに出して例えるとすれば、USERにTHE RASMUSのゴシック味を加えた感じという表現になるかな。①だけでなく⑩Girls Just Wanna Have Fun(Cyndi Lauper)、⑫Catch Me If You Can(Ana Johnston)もカバー曲だし、他の曲についても外部ライターのペンによるものが多そうなので16歳~21歳と若く、HELLOWEEN、ACCEPT、JUDAS PRIEST、IRON MAIDENなどを好きなバンドとして挙げているメンバーもいるこのバンドが今後どんな曲を書き、どう発展していくのか興味津々です。

DREAM THEATER「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」(2002)

  • 2009/07/10(金) 08:00:00

SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE
【No.159】
★★(2002)

「神盤」、「究極の1枚」などの言葉で賞賛してもしきれないほど素晴らしい音楽作品だった「METROPOLIS PART2」に続くDREAM THEATERの6thアルバムは、全5曲中3曲が10分越え(短いものでも7分近く)の楽曲を収録したDisc-1と全8章からなる42分のタイトルトラックを収録したDisc-2の2枚組、トータル110分近くの超大作です。2枚のディスクを大きく分けると、即興的でやりたいことを自由奔放に詰め込んだDisc-1、よりメロディアスなアプローチで作り込んだサウンドを聴かせるDisc-2という印象かな。Disc-1の聴きどころは前作のラストでもあったレコードノイズ音から始まる①The Grass Prisonです。3rd「AWAKE」を彷彿とさせるダークな楽曲を、これまで以上に戦闘的な演奏でタイトに仕上げたこの曲は次作「TRAIN OF THOUGHT」でバンドが提示する「暗黒プログレ」の先駆け的なものだと思っています。ちなみにこの曲は、アルコール依存症克服運動の象徴的存在と言われるビル・ウィルソンが提唱した「克服に向けた12のステップ」をテーマにしていて、今回はステップ3までが取り上げられているようですね。後にMike Portnoy(Ds)自身もアルコール依存症だったと語っていることから考えて彼の実体験も含まれているであろうこのシリーズは、本作以降の各アルバムに1曲ずつ収録されていて10th「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」の4曲目The Shattered Fortressで全ステップが終了しています。この①は結構好きなのですが、Disc-1に収録されているそれ以外の4曲については、印象的なメロディが少ないこともあって難解な印象が目立ってしまっているように感じますね。

それに対してDisc-2は前作に近いメロディックな路線で曲としては1曲ですが、8つある章ごとにCDトラックが区切られているので独立した8曲の集合体という見方もできるかもしれません。このDisc-2①Six Degrees Of Inner Turbulenceの構成は序曲である第1章とフィナーレとなる第8章後半の間に、精神病や感情的障害の問題を抱えた6人の登場人物が描かれる第2章~第8章前半が並ぶという作りになっています。これから始まる42分の壮大な物語の幕開けを告げるⅠ.Overtureは、後の章に登場するメロディが散りばめられたDREAM THEATERとしては珍しいほどにシンフォニックで大仰なインストです。それ以降はややメロディが弱いようにも感じますが、この曲の中で最もヘヴィかつ攻撃的でどこかSYMPHONY XっぽさもあるⅣ.The Test That Stumped Them All以降の展開は好きですね。バラード調のⅤ.Goodnight Kiss後半で炸裂するJohn Petrucci(G)による泣きのギター、軽快で爽やかなメインメロディと後半の複雑な展開の対比が心地よいⅥ.Solitary Shell、ノリの良いロック調で始まるⅦ.About To Crash(Reprise)を経て感動のフィナーレを迎えるⅧ.Losing Time/Grand Finaleまでの流れはDisc-2のハイライトだと思います。

2枚共に聴きどころは確かに存在するものの、1フレーズ、1音も聴き逃したくないと思わせる凄みがあった前作に比べるとやや冗長気味かなというのが正直な感想です。特にDisc-1はその傾向が強いですね。という感想を抱いていたので、購入後しばらく聴いてからはCDラックに眠っていたアルバムですが、改めて聴き直してみると本作が持つ不思議とリピートを誘う力に引き寄せられて、気が付いたら繰り返し聴いている自分がいます。曲の後半で発散される不穏な空気がどうも苦手だったDisc-1③Misunderstoodも逆にそのパートが好きになってきているし、特定のメロディラインを聴くよりも曲自体が巻き起こすカオティックな音の波に身を委ねたい④The Great Debateなど聴けば聴くほど味が出る曲が多いです。ボリュームのある作品だけに気軽に聴けないですが、時間的余裕がある時にじっくり対峙したい作品ですね。あと何年か後に聴いたらお気に入り度が上がっているかもしれません。

ちなみにDisc-2のSix Degrees Of Inner Turbulenceに登場する人物の背景はこちら。

Ⅱ.About To CrashとⅦ.About To Crash(Reprise)…躁鬱症の女性
Ⅲ.War Inside My Head…ベトナム戦争の復員軍人
Ⅳ.The Test That Stumped Them All…ドラッグ等、多くの問題を抱えるロックスター
Ⅴ.Goodnight Kiss…精神病棟に送られ、娘と引き離された女性
Ⅵ.Solitary Shell…精神分裂症の男
Ⅷ.Losing Time…解離性同一性障害(多重人格)の女性

【音源紹介】
・Solitally Shell(Live)

【CD購入録】MASTODON「CRACK THE SKYE」(2009)

  • 2009/07/09(木) 00:00:00

【CD購入録】
CRACK THE SKYE
MASTODON「CRACK THE SKYE」(2009)

数年前に2nd「LEVIATHAN」を聴いたものの、今ひとつ好きになれずにいたアメリカ出身のヘヴィロック/メタルバンドMASTODONの4thアルバムを買いました。このバンドの作品はもう買うことはないかなと思った時期もありましたが「プログレっぽくなった」という評判が妙に気になったので再チャレンジ。これまで数回聴いてみましたが、正直「うーん…」という感じです。プログレといってもバンドメンバーの口から出てくるのはKING CRIMSON、PINK FLOYD、YESといった僕にとって馴染みの薄い70年代のバンドなので、プログレッシブロックに精通しておらずDREAM THEATERなどのプログレメタルを少し聴くくらいの僕が、本作の旨みを感じるようになるには更なる聴き込みが必要なのかもしれません。③Quintessenceのボーカルメロディや本編ラスト⑦The Last Baron後半のインストパートなど、いいなと思える瞬間は確かに存在しているし、作品から滲み出る凄みのようなものは感じられるので繰り返し聴くうちにお気に入り度が増すことを期待したい1枚ですね。ただ、問題は他に聴きたいアルバムが多くて本作とじっくり向き合う時間が取れないことでしょうか(苦笑)。その点も含めて長い目で付き合っていく必要がありそうです。

【気になるCDリスト】2009年7月

  • 2009/07/08(水) 00:00:00

7月の注目盤はこちら。

SANCTUARY.jpg
PRAYING MANTIS「SANCTUARY」

「FOREVER IN TIME」を最後に聴くことがなくなっていたPRAYING MANTISですが、既に公開されているTurn The TideのPVも良かったので今回はゲットしてみようと思っています。

他はBURRN!誌も見てみたけど、新譜として気になるのはTHE PRODIGAL SONS「非常ベルが鳴り止まない」くらいでしょうか。
今年発売された作品の中では、以下の作品が気になっているので懐具合と相談しながら買ってみるつもりです。

THE AGONIST「LULLABIES FOR THE DORMANT MIND」
DRAGON GUARDIAN「DRGAONVARIUS」
KIKO LOUREIRO「FULLBLAST」
MYSTIC PROPHECY「FIREANGEL」

また今回は2009年も半分を過ぎたということで、上半期ベスト的に今年を簡単に振り返ってみようと思います。今年買った新譜の中で3作品を選ぶとすれば、以下の作品ですね(順位ではなく、バンド名アルファベット順です)。

ABOVE AND BEYOND
BAD HABIT「ABOVE AND BEYOND」
「ADULT ORIENTATION」路線が嬉しい1枚。新作が出ると聴いた2008年後半から膨らんでいた期待にしっかり応えてくれた力作。

BLACK CLOUDS  SILVER LININGS
DREAM THEATER「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」
②A Rite Of Passage~④The Shattered Fortressの流れがお見事。今後、聴き込んで行く中で大作3曲がツボにはまれば年間ベストアルバムの最右翼になりそうな作品です。

POLARIS.jpg
STRATOVARIUS「POLARIS」
ここ数作の迷走振りと比べて予想以上にSTRATOVARIUSらしい復活作。今年のメロディック・メタル系はCRYSTAL VIPER、FAIRYLAND、TRICK OR TREATなど若手が元気ですが、やはり作品トータルでは彼らですね。

6月末時点の印象として、2009年は多くの「良作」と出会えたけれど「名盤」と呼びたくなる作品が多かったかというと、そうでもないということでしょうか。このブログでいうところのお気に入り度★★★の作品は多い(というか今年買った新譜の大半はこれかも)一方、お気に入り度★★★★以上の作品になりそうなのはDREAM THEATER「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」とBAD HABIT「ABOVE AND BEYOND」の2枚くらいかもしれません(他の作品も聴き込むうちに変わってくるかもしれませんが)。

思えば2008年も新譜の中でお気に入り度★★★★★の作品はROYAL HUNT「COLLISION COURSE : PARADOX Ⅱ」だけだったんですよね。だからといって2008年の音楽生活が物足りなかったかというと、全然そんなことはなく充実した1年だったことは間違いありません。ただ過去の名作と同じくらい感動できたかという視点でお気に入り度をつけると、2008年はこのような結果となりました。まぁ、このお気に入り度自体が主観だらけのものなんですけどね。

2009年後半はARCH ENEMYのリメイク盤、ROYAL HUNT、TERRA NOVA、陰陽座の新作がリリースされるようなので、素晴らしい音楽との出会いを楽しみにしています。

今年に買ったCDはこちら。タイトルをクリックすると、それぞれのCD購入録記事に飛びます。
【新譜】22枚
→Pia-no-jaC←「EAT A CLASSIC」
THE ANSWER「EVERYDAY DEMONS」
BAD HABIT「ABOVE AND BEYOND」
CRYSTAL VIPER「METAL NATION」
BUTCH WALKER「SYCAMORE MEADOWS」
DESTROY DESTROY DESTROY「BATTLE SLUTS」
DREAM THEATER「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」
FACT「FACT」
FAIR WARNING「AURA」
FAIRYLAND「SCORE TO A NEW BEGINNING」
JEFF LOOMIS「ZERO ORDER PHASE」
H.E.A.T「H.E.A.T」
HARDCORE SUPERSTAR「BEG FOR IT」
KIM KYUNG HO「CHAPTER ZERO」
MARTY FRIEDMAN「TOKYO JUKEBOX」
PAUL GILBERT & FREDDIE NELSON「OFFICIAL BOOTLEG TOKYO 2」
PLACE VENDOME「STREETS OF FIRE」
RED「INNOCENCE & INSTINCT」
STRATOVARIUS「POLARIS」
TRICK OR TREAT「TIN SOLDIERS」
YNGWIE MALMSTEEN「ANGELS OF LOVE」
陰陽座「相剋/慟哭」

【旧譜】23枚
→Pia-no-jaC←「FIRST CONTACT」(2008)
ABIGAIL WILLIAMS「IN THE SHADOW OF THOUSAND SUNS」(2008)
ABSTRAKT ALGEBRA「ANSTRAKT ALGEBRA」(1995)
AMON AMARTH「TWILIGHT OF THE THUNDER GOD」(2008)
ANDROMEDA「EXTENSION OF THE WISH - FINAL EXTENSION」(2004)
ANKOR「AL FIN DESCANSAR」(2007)
DARK MOOR「AUTUMNAL」(2008)
ENFORCER「INTO THE NIGHT」(2008)
EUROPE「ALMOST UNPLUGGED」(2008)
ILLNATH「CAST INTO FIELDS OF EVIL PLEASURE」(2003)
IRON MAIDEN「SOMEWHERE BACK IN TIME THE BEST OF: 1980-1989」(2008)
JASON BECKER「COLLECTION」(2008)
JIMI JAMISON「CROSSROADS MOMENT」(2008)
KEEP OF KALESSIN「KOLOSSUS」(2008)
LEE HYUN SUK「MYSELF」(2005)
MAGICA「WOLVES AND WITCHES」(2008)
MARTY FRIEDMAN「DRAGON'S KISS」(1988)
MARTY FRIEDMAN「TRUE OBSESSIONS」(1996)
NICKELBACK「DARK HORSE」(2008)
PRIMAL FEAR「NEW RELIGION」(2007)
SILENT CALL「CREATIONS FROM A CHOSEN PATH」(2008)
XXX「HEAVEN, HELL OR HOLLYWOOD?」(2008)
森重 樹一「THE VERY BEST OF MORISHIGE, JUICHI」(2008)

DREAM THEATER「FALLING INTO INFINITY」(1997)

  • 2009/07/06(月) 00:00:00

FALLING INTO INFINITY
【No.158】
★★★(1997)

キーボードプレイヤーとしてのみならず、名曲Pull Me Underを手がけるなど作曲面でも貢献していたKevin Moore(Key)が脱退したため、後任にDerek Sherinian(Key)を迎えた4作目。僕が初めてリアルタイムで聴いたDREAM THEATERのアルバムである本作の第一印象は、ヘヴィでダークなサウンドに賛否両論だった前作「AWAKE」と比べて、質・量ともにメロディが豊富になっているなという感じでした。当時のバンドには2nd「IMAGES & WORDS」の続編を求める風潮が強く、本作の方向性にはレーベルやプロデューサーの意向が反映されているそうです。

本作の特徴はこれまでのDREAM THEATERサウンドと比べて、歌ものアルバムと言えるほどにボーカルメロディが多いという点。キャッチーなサビが耳に残る②You Not Me、ラジオでかかっていても違和感がない大衆バラード④Hollow Years、⑩Anna Leeなどが、その顕著な例だと思います。中でも④は哀感に満ちたスパニッシュ調のイントロからサビへの展開、James LaBrie(Vo)の絶品歌唱とボーカルメロディなど非の打ちどころのない名バラードです。これまでの作品では強調されることが少なかったバンドのポップセンスを活かしたこれらの楽曲以外にも、浮遊感あるメロディが心地良い③Peruvian Skies、トライバルなリズムとリラックスムードが新鮮な⑧Take Away My Pain、DREAM THEATERとしては珍しくノリのいいロックチューン⑨Just Let Me Breatheなど、多彩な表情を見せてくれます。初期2作品にあったわかり易さを推し進めた楽曲と、前作での緊張感溢れるプログレメタル曲の両方が混在する本作は、これまでの3作品の要素をミックスした1枚という印象です。ただプログレメタル系の楽曲に関しては作品中盤の3部作(ハードでヘヴィな⑤Burning My Soul~いかにもこのバンドらしいインスト⑥Hell's Kitchen~12分の大作⑦Lines In The Sand)は好きだけれど、アルバム冒頭とラストの長編曲にもう少し見せ場が欲しかったかな。

取っ付きにくさはあるものの聴き込むうちに段々好きになっていった前作とは対照的に、本作はすんなり入ることができる反面、リピートしてもその印象は変わらないアルバムのように思います。前作以上に「IMAGES & WORDS」寄り(あくまでも前作と比べて)なためリリース当初は好評だったようですが、DREAM THEATERの全作品の中で見ると「良作だけれど地味で掴みどころがない」という結論に落ち着いてしまいそうな1枚でもあります。余談ですが2nd「IMAGES & WORDS」、3rd「AWAKE」、4th「FALLING INTO INFINITY」の3作品を聴いていると、大半のファンが名盤と認める2nd「MOOD SWINGS」、バンドがやりたい音楽を追求した結果、当時流行していたグランジ寄りの音になったためリリース当初は酷評されつつも一部のファンには熱く支持された3rd「VOICE OF REASON」、レーベルやファンの声を作品に反映させたものの、どっちつかずで中途半端になった4th「BELIEVE」を発表したカナダのメロディック・ロックバンドHAREM SCAREMとダブって見えてきます。それと同時に「MOOD SWINGS」の呪縛から逃れられず残念ながら解散してしまったHAREM SCAREMに対して、後に「IMAGES & WORDS」とはタイプの違う名盤を生み出したDREAM THEATERは凄いバンドだと改めて思いました。

【音源紹介】
・Hollow Years(Live)

【CD購入録】BUTCH WALKER「SYCAMORE MEADOWS」(2009)

  • 2009/07/05(日) 00:00:00

【CD購入録】
SYCAMORE MEADOWS
BUTCH WALKER「SYCAMORE MEADOWS」(2009)

MARVELOUS 3のデビュー作「HEY! ALBUM」を聴いて以来、クセになるポップセンスが気に入り、バンド解散後もソロ作をチェックしていたButch Walker(Vo/ex-MARVELOUS 3)のソロ名義4作目を買いました。MARVELOUS 3解散後、Butch自身はAvril Lavigne織田 裕二、PUFFYなどのアルバムを手掛けるプロデューサー、コンポーザーとして活躍しているので、そちらの活動で名前を耳にしたという人の方が多いかもしれません。正直なところ、ソロになってから1st「LEFT OF SELF-CENTERED」と2nd「LETTERS」を聴いたものの「HEY! ALBUM」ほど好きになれる作品ではなかったので、3rd「THE RISE AND FALL」は未聴だったのですが本作はかなり僕好みです。彼のソロ作品の中で一番好きかもしれません。オープニングトラック①Weight Of Herこそ、MARVELOUS 3を髣髴とさせる明るめのポップロックですが、それ以降はじっくりと聴かせるタイプの楽曲が並んでいます。中でも⑦ Passed Your Place, Saw Your Car, Thought Of You、⑫ATLといったバラード系の充実振りには目を見張るものがありますね。⑫の4:00過ぎのメロディにはググッときました。Butchのソロ作には、さほど思い入れがなかったので安価な輸入盤を買いましたが、これほどの作品ならボーナストラックもある国内盤を買った方が良かったかなぁなんて思ってしまいます。ここ最近DREAM THEATERのような濃い音楽を中心に聴いている僕にとって、本作は一服の清涼剤といえそうな1枚ですね。

DREAM THEATER「AWAKE」(1994)

  • 2009/07/03(金) 00:00:00

AWAKE.jpg
【No.157】
★★(1996)

DREAM THEATERというバンドの代表作であるだけでなく、プログレメタルというジャンルを象徴する1枚でもあった名盤「IMAGES & WORDS」に続く3rdアルバム。前作で僕を魅了してくれた叙情メロディは減退し、John Petrucci(G)のリフはこれまで以上に重く、James LaBrie(Vo)の歌唱も攻撃性を増した本作は発表当時、ヘヴィでダークになったと物議を醸した作品だったようです。僕はこのアルバムを含むDREAM THEATERの初期3作品をまとめて聴いた時、最初は「IMAGES & WORDS」にすら敷居の高さを感じていたので、本作は3枚の中でも購入当初は一番聴く回数が少なかったアルバムでもあります。ただ僕が初めて本作を聴いた1996年から10年以上に渡ってDREAM THEATERを追いかけて他のアルバムも聴いて思ったのは、このバンドにとって「IMAGES & WORDS」は異質なほどに聴きやすくわかり易いアルバムだったのではないかということでした。「IMAGES & WORDS」の続編を期待して聴くと、本作は暗くて重すぎると言いたくもなりますが、このバンドの良質なメロディとズバ抜けた演奏力までもが失われたわけではないし、サウンドプロダクションについてはDREAM THEATERの中でも最高クラスだと思います。

ラップ調のボーカルも登場するミドル①6:00での幕開けは少し微妙ですが、この曲の緻密で複雑なサウンドは何故かリピートしたくなるし、ポップですらあるサビメロの②Caught In A Web、爽やかな空気漂う③Innocence Faded、⑨Lifting Shadows Off A Dreamなどには前作の残り香も感じられます。テクニカルインスト④Erotomaniaから大作⑤Voicesを経て、本作のみならずDREAM THEATERとしても珍しいアコースティック美曲⑥The Silent Manへ至る「A Mind Beside Itself組曲」、⑥から一転して「ガガガッ ガガガッ」という超ヘヴィなリフで始まる⑦The Mirrorと後半のインストパートが熱い⑧Lieの2部作が誇る重厚感はやはり凄いと思います。ただ、僕が音楽を聴く時に重要視している「耳に残るメロディ」が本作には不足しているように感じられるのが少し残念。本作と双璧を成すDREAM THEATERのヘヴィ/ダーク路線の7th「TRAIN OF THOUGHT」(2003)は大好きなのに、本作にはのめり込めない原因はここにあるのかもしれません。

1stアルバムにあったような疾走曲は勿論、わかりやすい楽曲もベタベタなバラードもない本作は過去2作品と比べても取っ付きにくいアルバムだと思います。ファンの間でも評価が分かれる作品である一方で、中には本作を最高傑作に挙げる人も多いようなので、玄人向けの1枚と言えそうですね。本作はこのバンドの作品の中でも聴くほどに味が出るスルメ盤との評判で、僕も現時点でのお気に入り度はそれほど高くありませんが、購入当初よりは好きなアルバムとなって来てはいるので今後更に本作を好きになる可能性はある思います。

【音源紹介】
・The Silent Man(Live)

【CD購入録】ENFORCER「INTO THE NIGHT」(2008)

  • 2009/07/02(木) 00:00:00

【CD購入録】
INTO THE NIGHT
ENFORCER「INTO THE NIGHT」(2008)

BURRN!誌やいろんなサイト/ブログ様での評判も上々なスウェーデン出身のヘヴィメタルバンドENFORCERの1stアルバムを買いました。ピッチピチの皮パンにガンベルト、バンダナというメンバーのルックスもさることながら、音楽的にも80年代サウンドを強烈に連想させる愚直なまでのヘヴィメタルがギッシリ詰まっています。キーボードパートやバラードは一切収録せず疾走、疾走また疾走という感じで前のめりに突っ走るメタルチューンの数々は理屈抜きに気持ちいいですね。全9曲で約35分という潔さもグッド。ボーカルは少し安定感に欠けるヘタウマ系だし、押し一辺倒のサウンドなので飽きが来るのも早いかもしれませんが、楽曲はどれもドライブ感とキャッチーさがあってリピートを誘う魅力があります。僕は詳しくありませんが、IRON MAIDENRAVENといったNWOBHM(NEW WAVE OF BRITISH HEAVY MEATL)系バンドがよく引き合いに出されているので、その時代をよく知る方には懐かしくて堪らないサウンドではないでしょうか。その時代のヘヴィメタルをあまり聴いてない僕にとっては逆に新鮮ですらあるアルバムだし、ヘヴィメタルっていいなぁと素直に思える「ダサカッコいい魅力」を持ったバンドの登場ですね。

DREAM TEHATER「IMAGES & WORDS」(1992)

  • 2009/07/01(水) 00:00:00

IMAGES & WORDS
【No.156】
★★★★★(1996)

プログレメタルの頂点に君臨するDREAM THEATERの2ndアルバムにして、このジャンルそのものを築き上げたとさえ言える歴史的名盤。前作でリードボーカルを務めていたCharlie Dominici(Vo)が脱退し、伸びやかなハイトーンと類稀なる表現力を兼ね備えたJames LaBrie(Vo)が本作から加入しています。1995年からHR/HMを聴き始めた僕が、北欧メタル、ジャーマンメタルの次に関心を持ったプログレメタル界で名高いDREAM THEATER、そして本作に出会ったのは1996年でした。メタル歴2年目だった当時の僕には敷居が高かったのか、最初は本作を聴いてもピンと来ず、好きになったのが哀愁たっぷりのサックスサウンドが活躍する美しいバラード②Another Dayとポップセンスが光るメロディとドラマティックな展開が素晴らしい④Surroundedの2曲くらいだったように思います。ところが、しばらくしてCDラックに眠っていた本作を聴いてみると、自分でも驚くほどに本作の世界観に引き込まれてしまいました。

変拍子や複雑な曲展開といったプログレ的要素を多分に含みつつも、軸足は常にメタルに置かれていて、なおかつメロディの充実度が他のプログレバンドとは比べ物にならないほどの素晴らしさであるために、難解なイメージを見事に払拭してくれてるんですよね。目まぐるしく展開していく曲の中で常に優れたメロディが聴けるので、超絶演奏テクニックとプログレッシブな曲展開も楽しめる極上のメロディックメタルとなっています。中でも大作⑤Metropolis Pt.1 : The Miracle And The Sleeperは、その凄まじいまでの演奏力を封じ込めた超名曲で、特に後半のインストパートは本当に衝撃的で背筋が震えるほどの感動を覚えました。

その他にも絶大なインパクトを残すオープニングトラック①Pull Me Underからラストの大曲⑧Learning To Liveまで、とにかく素晴らしい曲がズラリと並んでいます。ピアノメインのバラード小曲⑦Wait For Sleepのメロディを⑧に引き継ぐという構成もお見事。このアルバムに出会わなければ、僕がプログレメタルというジャンルに興味を持つことはなかっただろうし、本作が後続バンドに与えた影響は計り知れないと思います。本作はHR/HM系の雑誌やサイトで必聴盤特集があれば、必ずと言っていいほど挙げられる1枚であり「音楽は芸術なんだな」と素直に思うことができる、そんなアルバムです。

【音源紹介】
・Metropolis Pt.1 : The Miracle And The Sleeper