【年間ベスト】2006年

  • 2009/02/28(土) 09:39:36

「舞い降りてきた音楽の記録」というブログタイトルに則って、僕が本格的に音楽を聴き始めた1995年以降の年間ベストランキング記事を更新していきます。選出基準等はこちら

ブログで紹介済みのアルバムは、その記事にリンクしています。

2006年

【アルバム】
新譜

1.MY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」
THE BLACK PARADE
エモ/スクリーモまたはパンク系に分類されてるこのバンドですが、メロディアスなパンクロックをある時はドラマティックに、またある時はエモーショナルに聴かせるもので、予想以上に僕のツボにはまりました。QUEENテイストがあるのもいいですね。
大好きな1曲:④Sharpest Lives

2.GALNERYUS「BEYOND THE END OF DESPAIR…」
BEYOND THE END OF DESPAIR
泣きまくりのギターを大フィーチュアした疾走感溢れるメロディックメタルの最高峰。
大好きな1曲:⑩My Last Farewell

3.THE DUST'N'BONEZ「ROCK' N' ROLL CIRCUS」
ROCK'N'ROLL CIRCUS
THE DUST'N'BONEZの記念すべきメジャーデビュー作。前作以上に多彩な楽曲とZIGGYっぽいメロディーも楽しめる素晴らしい作品です。
大好きな1曲:⑥「スタートライン」

4.ANTHEM「IMMORTAL」
IMMORTAL
デビューから20年以上経過する今も、日本のメタルシーンで活躍を続けるベテランANTHEMを初体験したのが本作。ネオクラシカルとかジャーマンといった形容詞が全く必要ない純度100%のヘヴィメタルアルバムです。
大好きな1曲:⑩Echoes In The Dark

5.STREET TALK「V」
V.jpg
北欧ならではの瑞々しくも優しさと爽やかさを持った珠玉のメロディがじんわりと胸に広がります。長く付き合えそうなメロディック・ロックの傑作。
大好きな1曲:③If I Could

6.LOSTPROPHETS「LIBERATION TRANSMISSION」
LIBERATION TRANSMISSION.jpg
UK出身のヘヴィロックバンドとして紹介されてたような気がするこのバンド。本作を聴く限りFAIR WARNINGやHAREM SCAREMに通じるものも感じるし、これから洋楽を聴こうと思ってる人にもお薦めしたいほどに聴きやすい好盤です。
大好きな1曲:⑦Everybody’s Screaming!!!

7.LAST AUTUMN'S DREAM「SATURN SKYLINE」
SATURN SKYLINE
これまでの作品にあったMikael Erlandsson(Vo)のソロ作やFAIR WARNINGのカバーを収録することなく、バンドの楽曲で勝負して見事なアルバムを作り上げた彼らに拍手。再結成したFAIR WARNINGのアルバムを完全に喰ってしまった充実作。
大好きな1曲:②After Tomorrow’s Gone

8.WIG WAM「HARD TO BE A ROCK' N' ROLLER IN TOKYO」
HARD TO BE A ROCKNOLLER IN TOKYO
どの曲も一緒に歌いたくなるような強力なサビがある高品質の80年代風メロディアス・ハードロック作品。
大好きな1曲:①In My Dreams

9.AGNES「WHEN THE NIGHT FALLS」
WHEN THE NIGHT FALLS.jpg
Mr. Lordi(Vo/LORDI)、Joey Tempest(Vo/EUROPE)、Luke Morley(G/THUNDER)、Tony Kakko(Vo/SONATA ARCTICA)らがソングライティングに携わっただけあってメロディの魅力は一級品です。
大好きな1曲:⑥Danger In Love

10.ZENO「RUNWAY TO THE GODS」
RUNWAY TO THE GODS.jpg
Michael Bormann(Vo/ex-JADED HEART etc)をニューシンガーに迎えたZENOのオリジナルアルバムとしては9年振りの作品。メロディアス・ハードロック好きの人にとっては避けて通れない1枚といえるでしょう。
大好きな1曲:①Fanfares Of Love

【楽曲】
1.世界に一つだけの花(MARTY FRIEDMAN)from「LOUDSPEAKER」
J-POP史に残る名曲を日本通として知られるMarty Friedman(G/ex-MEGADETH)がメタルインストへと見事にアレンジ。

2.Blind Evil(DREAM EVIL)「UNITED」
飛翔感あるサビメロが本当に気持ちいい1曲。

3.Demon Desire(WUTHERING HEIGHTS)from「THE SHADOW CABINET」
フォーキーで濃密なパワーメタル疾走曲。Nils Patrik Johansson(Vo/ASTRAL DOORS)の歌唱で暑苦しさが倍増してます。


4.Soul Survivor(RAGE)from「SPEAK OF THE DEAD」
キャッチーなコーラスが耳に残るミドルチューン。

5.「明日また陽が昇るなら」(B’z)from「MONSTER」
B'zファンの友人がいて、毎回アルバムを貸してもらってます。この曲はアルバムの中で一番好きなミディアムバラードです。

6.Don’t Stop Lovin' Me(USER of a common name)from「FREEWAY」
いかにもこのバンドらしい元気でキャッチーなメロディが弾けるオープニングナンバー。

7.Crawl Through Knives(IN FLAMES)from「COME CLARITY」
アグレッシヴに畳み掛けて緊張感を高めておいて、サビではメロウに落とすという僕の好きなタイプの曲。

8.Beast And The Harlot(AVENGED SEVENFOLD)from「CITY OF EVIL」
アルバム冒頭の5曲はどれも好きだけど、1曲だけ選ぶならこれかな。

9.Surrender(ENTWINE)from「FATAL DESIGN」
アルバムトータルとしては前作「DIEVERSITY」に軍配が上がりますが、このキラーチューンは強力。

10.Don’t Keep Me Waiting(FAIR WARNING)from「BROTHER’S KEEPER」
解散状態だったバンドに対するファンの気持ちを代弁するかのようなタイトルですね。待った甲斐があったと思わせてくれるFAIR WARNINGらしい1曲。

【他に印象に残った曲】
Another Stranger Me(BLIND GUARDIAN)from「A TWIST IN THE MYTH」
Trinidad、Out Of Vogue(EDGUY)from「ROCKET RIDE」
Tomorrow May Be Gone(HAREM SCAREM)from「HUMAN NATURE」
Take This Life(IN FLAMES)from「COME CLARITY」
Journal Of A Nightmare(NON HUMAN LEVEL)from「NON HUMAN LEVEL」
Singer(下山 武徳)from「SINGER」

【期待の新人】WIG WAM
メンバーが実は新人ではない…どころかベテランの域に入るほどのキャリアを積んでいるのですが2006年にデビュー(日本デビューを含む)したバンドの中では断トツでした。

【ジャケット】BLIND GUARDIAN「A TWIST IN THE MYTH」
A TWIST IN THE MYTH
ファンタジックなジャケットのお手本のような1枚。

【2006年を振り返って】
この年は2005年以上にメロディック・メタルファンの僕にとって厳しい1年だったように思います。ANGRA「AURORA CONSURGENS」、BLIND GUARDIAN「A TWIST IN THE MYTH」EDGUY「ROCKET RIDE」RAGE「SPEAK OF THE DEAD」といったビッグネーム、DREAM EVIL「UNITED」TIME REQUIEM「OPTICAL ILLUSION」など中堅層のリリースがあったものの、トップ10アルバムに海外メロディックメタル系バンドは1枚もランクインしていないという事態となっています。その代わりといっては何ですが、僕のメロディックメタル欲を満たしてくれたGALNERYUS「BEYOND THE END OF DESPAIR…」ANTHEM「IMMORTAL」という日本の新旧メタルバンドの傑作は本当によくリピートしていました。そして年間ベストアルバムには昨年のSYSTEM OF A DOWNに続き、2~3年前なら手を出さなかったであろうエモまたはパンク系にカテゴライズされるMY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」が輝いています。また2006年に出会ったアーティストの中で特に印象的だったのがChristopher Malmstrom(G/DARKANE)です。まるでChristopher Amott(G/ARCH ENEMY)Yngwie Malmsteen(G)Fredrik Nordstrom(G/DREAM EVIL)をくっつけたような名前だけあって(?)僕好みのギターを弾いてくれるんです。この年にデビューした彼のプロジェクトNON HUMAN LEVEL「NON HUMAN LEVEL」はどちらかというと僕の不得意分野のデスラッシュ系ですが、そのギタープレイが素晴らしい。いつか正統派メタルまたはギターインスト作品を出して欲しいですね。

そして嬉しかったのは、ここ数年間低迷していたメロディック・ロック系に好盤が多かったということ。5位以下は全てメロディック・ロックで占められている事実がその充実振りを雄弁に物語ってくれています。ただ再結成作に大きな期待を寄せていたFAIR WARNING「BROTHER'S KEEPER」は少し物足りなかったかな。良作ではあるんだけど、このバンドの場合はどうしても過去の名作群と比べてしまうんですよね…。2006年は例年以上に、よく聴いたアルバムとそうでないものとの差が大きかったように思います。アルバム単位でリピートしてた新譜はトップ10に選んだアルバムとJohn West(Vo)在籍時ROYAL HUNTの最初で最後のライブ盤「2006 LIVE」くらいかもしれません。

あとは、この年辺りから北欧勢(特にフィンランド)が素晴らしい作品を連発してくれているのが印象的に残っています。NIGHTWISHが国民的人気を誇り、STRATOVARIUSSONATA ARCTICAといったメロディックメタル、CHILDREN OF BODOMをはじめとするメロデス、LORDIAGNESといったキャッチーなロック、THE RASMUS、ENTWINEのようなゴシック系など幅広いジャンルのHR/HMバンドを輩出し続けるフィンランドへの想いを募らせた僕は、フィンランドのオーロラを楽しむツアーを新たに企画して商品化してしまったほどです(笑)。生活環境に大きな変化があったため、2007年3月をもって旅行会社を退職しましたが、本当にたくさんの想い出が詰まった6年間でしたし、今でもこの会社の人たちとはたまに飲みに行ったりしています。

【旅先とへヴィローテーション作品】
・エチオピア12日間
知れば知るほど面白い国エチオピア。モーゼの十戒が刻まれた石版があるといわれているのもここです。ラリベラ岩窟教会も見ごたえアリ。
SYSTEM OF A DOWN「HYPNOTIZE」

・リビア10日間
やはり遺跡系の旅ではリビアがいいですね。

・ギリシャ12日間
ツアー前半は陸の旅、後半エーゲ海クルーズとメリハリのある旅でした。
DOUBLE DEALER「FATE & DESTINY TOUR2005 LIVE IN TOKYO」(DVD)

・ウズベキスタン8日間
ヒワの町には1泊して、朝夕の町を歩きたいですね。

・ロシア9日間
ロシアとトルコは一番よく行った国かな。

・ノルウェー(ロフォーテン諸島、ノールカップ)11日間
ロフォーテン諸島の景色は素晴らしいです。残念ながらノールカップで沈まぬ太陽は見れず。
陰陽座「珠玉演舞」(DVD)

・グリーンランドクルーズ17日間
ドイツ船だったため英語が通じにくく四苦八苦。グリーンランドの風景は一見の価値アリ。

・チベット(青蔵鉄道)9日間
チベット暴動の前はツアーがよく出ていました。特に青蔵鉄道に乗るという大きな売りのあったこの年のチベットはバカ売れでした。
CIRCUS MAXIMUS「THE 1ST CHAPTER」

・フランス(ブルゴーニュ地方、アルザス地方)12日間
僕がこれまでに行ったツアーの中でも食事の美味しさではやはりフランスが一歩リードしてます。オベルネという町の葡萄収穫祭も見られて良かった。
THE DUST’N’BONEZ「ROCK’ N’ ROLL CIRCUS」

・地中海カナリア諸島・マデイラ島クルーズ14日間

SENTENCED「FUNERAL ALBUM」(2005)

  • 2009/02/27(金) 08:16:31

FUNERAL ALBUM
【No.104】
★★★★(2005)
年間ベスト2005年第5位

このアルバムを最後に解散を宣言したフィンランドの慟哭メタルバンドSENTENCEDの8作目。自らを葬送するアルバムというユニークな位置づけの本作は、「葬送」という言葉とはおよそ不似合いなほど、ノリが良くロックした作品となっています。①May Today Become The Day、②Ever Frost、⑦Vengeance Is Mine、⑪Drain Meなど、SENTENCED特有の泣きメロを心地よい疾走感に乗せて聴かせるその姿はまるで、このアルバムで解散するバンドの最後の力を振り絞り、この1枚にエネルギーを詰め込んだかのよう。その有り余るエネルギーは真性デスメタル調のインスト⑤Where The Waters Fall Frozenにも表れてますね。

そんなエネルギッシュなイメージを持たせつつも、やはりこの作品全体を覆っているのは、マイナー調のもの悲しいメロディと、それを男臭い悲壮感すら漂わせながら歌うVille Leihiala(Vo)の歌唱ですね。格段に上手いシンガーではないんだけど、彼の声にこめられたエモーショナルなフィーリングは他のシンガーからは感じられない「何か」があります。特にブルージーに始まり後半に疾走する⑥Despair-Ridden Heartsでのパフォーマンスが素晴らしい。そして、このアルバムを語る上で欠かせないのが「あぁ、やはりこのバンドは最期を迎えるんだ…」と感じずにはいられないアコギによる短いインスト⑫Karuから⑬End Of The Roadへの流れ。悲しげな歌い出しからSENTENCEDを葬る泣きに満ちたギターソロへと続く⑬は本当に泣けます。

あえてバンドの絶頂期に解散を決断したSENTENCED。僕は前作からリアルタイムで彼らの音楽を聴いているだけなので、生粋のファンとは言えないですけど、この素晴らしい作品を残して去る彼らに拍手を送りたいですね。ただ、こういうアルバムだからこそ日本盤ボーナストラックの2曲(既発曲のライブ)はない方が良かった…。

バンドのメインソングライター/ギタリストのMiika Tenkulaが2009年2月19日に34歳の若さでこの世を去りました。ソースはこちら
Miika、素晴らしい音楽をありがとう。R.I.P

【音源紹介】
・End Of The Road(Live)

2枚組DVDにもなったSENTENCEDのラストライブからのテイクです。

【ニュース】続報 STRATOVARIUS関連情報

  • 2009/02/26(木) 20:20:18

先日、STRATOVARIUSの新作情報について書きましたが、またまたTimo Tolkki(G)が仰天発言をしているようです。何でもTuomo Lassila (Ds)、 Anti Ikonen(Key)という元STRATOVARIUSのメンバーとともにレコーディングに突入するとか。

「RETURN TO DREAMSPACE」と仮タイトルがつけられたこの作品は2009年9月にリリースの可能性があるそうです。「DREAMSPACE」とはSTRATOVARIUSが1994年にリリースした作品であり、Timo Kotipelto(Vo)が加入する前の最後のアルバムです。Tolkki曰く、リメイクではなく新曲で構成される作品とのこと。

さらに、まだ名前が決まっていないこのプロジェクトのネーミングを募集し、ファンが「STRATOVARIUS」と名乗って欲しいということならば、そう名乗るとも発言しています…。うーん、何だか更なる泥仕合に突入しそうな予感ですねぇ。

整理してみると2009年のSTRATOVARIUS関連のリリース予定としては

3月:REVOLUTION RENAISANCE「AGE OF AQUARIUS」
5月:STRATOVARIUS「POLARIS」
9月:Timo Tolkkiと元STRATOVARIUSのメンバーのプロジェクト「RETURN TO DREAMSPACE」(仮)

ということになりそうですね。
いちファンとしてはSTRATOVARIUS関連の作品を多く聴けるのは嬉しいのですが、この騒動を見ていると複雑な心境にもなってきます。とにかく、これらが素晴らしい作品となることを期待するばかりです。

ソースはこちらこちら

SENTENCED「THE COLD WHITE LIGHT」(2002)

  • 2009/02/26(木) 08:24:05

THE COLD WHITE LIGHT
【No.103】
★★★★(2002)
年間ベスト2002年第4位

「自殺メタル」「鬱メタル」など他に類を見ない呼び方をされることもあるフィンランドの大御所バンドSENTENCEDの7thアルバム。「とにかく暗く哀しい」という前評判から、どんなダークでヘヴィな世界が繰り広げられているのかと思いきや、中身の方は美しいメロディをメランコリックに奏でるヘヴィメタルでした。とはいっても、楽曲から滲み出る哀感はハンパじゃないし、Ville Laihiala(Vo)の感情を振り絞りながら歌うボーカルには強い哀しみが宿っていて何とも言えない悲壮感が胸に突き刺さってきます。

速さ、激しさという点では最近のメロパワバンドの方がずっと速くアグレッシブで、本作の中でアップテンポと言えそうなのは②Cross My Heart And Hope To Die、④Neverlasting、⑥Excuse Me While I Kill Myselfくらいなので、今のサウンドからはSENTENCEDがかつてはデスメタルバンドだったということが想像できないほどですけど、楽曲の端々には攻撃性が潜んでいます。ただ、楽曲のアグレッション、ノリの良いロックフィーリングと物悲しい旋律のバランスが絶妙で、SENTENCEDでしか味わえないであろうメランコリックサウンドが展開されています。その哀感は⑧You Are The One、⑪No One Thereといったバラードでは更に強力になっていて、胸を締め付けてくれます。男の哀しみを声で見事に表現するVilleの歌声と泣きのフレーズをビシバシ決めてくれるギターチーム、そして正式メンバーはいないものの非常に使い方の上手いピアノサウンドが感動を増幅させる大きな要因となっています。

本作はバラエティに富んだ作品というわけではありませんが、作品全体を深みのあるウェットなメロディが覆っていて、すっかりSENTENCEDはすっかり僕のお気に入りバンドとなりました。歌詞面もダークで絶望的な感情を歌っているものが多いですが、このバンドならではのウィットが効いていてシリアスになり過ぎる一歩手前で踏み止まってます。海洋生物の鳴き声にアコギで奏でられるフィンランド民謡の旋律が重なるイントロ①Konevitsan Kirkonkellotに始まり、⑪のラストをその海洋生物が断末魔をあげているかのような鳴き声で締めることで作品としてのまとまりが向上してるのもいいですね。僕にとってのSENTENCED入門アルバムは本作です。

バンドのメインソングライター/ギタリストのMiika Tenkulaが2009年2月19日に34歳の若さでこの世を去りました。ソースはこちら
Miika、素晴らしい音楽をありがとう。R.I.P

【音源紹介】
・Excuse Me While I Kill Myself

【ニュース】STRATOVARIUSの新作情報

  • 2009/02/25(水) 00:08:27

メインソングライターTimo Tolkki(G)がバンドを脱退し、REVOLUTION RENAISSANCEを結成した後もゴタゴタの絶えないSTRATOVARIUSでしたが、2009年5月21日にニューアルバム「POLARIS」発表のニュースが入ってきました。新ギタリストMatias Kupiainen加入後初の作品となる本作は、全11曲(日本盤ボーナスはあるのかな)を収録し、ミックスはバンドと長年関わってきたMikko Karmilaだそうです。ソースはこちら

Timo TolkkiのいないSTRATOVARIUSというのは違和感があるし、正直なところ「ELEMENTS PART 1」(2003)以降、このバンドに対する関心は薄れてしまっていますが、ニュースソースの文面を読む限り往年のSUTAROVARIUSサウンドに回帰している様子なので気になるところです。僕としては「VISIONS」(1997)、「INFINITE」(2000)のような作品になっていたら嬉しいなぁ。

【CD購入録】ANKOR「AL FIN DESCANSAR」(2007)

  • 2009/02/24(火) 08:19:45

【CD購入録】
ANKOR AL FIN DESCANSAR
ANKOR「AL FIN DESCANSAR」(2007)

このブログによくコメントを下さるWIDOWのファンさんの推薦で知った女性ボーカルRosa、ツインギター、キーボードにリズム隊という6人編成のスペイン出身メロディック・スピードメタルバンドANKORのデビュー作(2007年発表)を買いました。歌詞は全編スペイン語で日本盤はリリースされていないのですが、これは掘出物と呼ぶに相応しい1枚です。まずギターメインのイントロ①LaTormentaに導かれて始まるスピードチューン②Frio Adiosからして僕のツボを刺激してくれます。この曲を試聴して購入を決めました。また疾走系だけでなく、WIDOWのファンさんがおっしゃる通りバラードも良いし、アコギやピアノをしっとり聴かせるインストや、プログレメタルっぽい展開もあり、アルバムトータルで楽しめるのも高ポイント。今のところのお気に入りは②と明るくキャッチーなクサメロを持った⑪No Mas Dolorですね。

バンドのマイスペースはこちら

ちなみに本作はメタル系専門店でも見つけられなかったのでROCK AVENUE RECORDSというお店の通販で購入しました。なかなか品揃えが豊富なので、今後もお世話になるかもしれないです。最後になりましたがWIDOWのファンさん、素晴らしいバンドを紹介していただき、ありがとうございます!次はルーマニアのMAGICAを狙ってみます。

ブログアクセス10,000HITの御礼

  • 2009/02/23(月) 08:41:40

今日アクセスカウンターを見てみたら、当ブログのアクセス数が10,000HITを超えてました。今までお越しいただいた皆様、ありがとうございます。

思い返せば、このブログを開設したのが6月25日で、アクセスカウンターを設置したのが8月12日でした。当初はこれまで聴いたCDの感想を記録としてまとめられればいいかなと思い、アクセスカウンターは設置していませんでしたが、自分のモチベーションを保つために開設から約1ヵ月半遅れでカウンターを設置するようになりました。

カウンター設置当初は多くて1日30アクセスくらいだったのが、最近は多い日で130以上のアクセスをいただくこともあり、とても嬉しく思っています。その反面、不特定多数の方に見ていただいているということを考えると、文章にもしっかり気を配らなくてはいけないなとも思います。ブログ炎上が事件として報道されることもある昨今、ブログでの発言、ひいては他のブログ様へコメントする際の発言についても気をつけたいです。事実、あのコメントは良くなかったと反省したこともあるので…。

長くなってしまいましたが、このブログにお越しいただいた皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございます。アクセス数はブログ更新の励みになっています。今まで102枚のCDの記録を書いてきましたがまだまだ感想を残しておきたい、皆様に紹介したいCDがたくさんあります。更に充実したブログを目指していきますので、今後ともよろしくお願いします。

PLACE VENDOME「PLACE VENDOME」(2005)

  • 2009/02/20(金) 08:37:09

PLACE VENDOME
【No.102】
★★★(2005)

ヨーロッパきってのメロディアスHR/HMレーベル「FRONTIERS RECORDS」の発案で始動したプロジェクトPLACE VENDOMEの1stアルバム。本プロジェクトのコンセプトはズバリ「伝説的シンガーMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)にメロディアス・ハードロックを歌わせる」というもので、作曲面についてはDennis Ward(B/PINK CREAM 69)がメインで担当しています。HELLOWEEN脱退後の作品においても、その美声は健在ながら肝心の音楽性が僕の好みともうひとつ合致せず、過去の偉人となった感もあるMichael Kiskeでしたが、今回は一味違います。これはコンポーザー兼プロデューサーのDennisが本作を制作するにあたり、Kiskeが過去に歌った全作品を聴き返し、彼のボーカルの旨みを研究した成果なのかもしれませんね。

PINK CREAM 69の路線に近いオープニングトラック①Cross The Lineを聴いた瞬間に、あのKiskeがHR/HMシーンに帰ってきたと期待が膨らみました。残念ながら、この曲が本作中最もハードな曲で、Kiske自身も「自分が歌うヘヴィな曲としてはCross The Lineが許容範囲の限界」とコメントしているようですが、この曲で聴ける彼の伸びやかなハイトーンはハードロックには最適だと思うし、やはり特別なヴァイブを感じさせてくれます。またHELLOWEEN時代にはそのハイトーンボイスに注目が集まりがちだったKiskeのボーカルも、年齢を重ねたせいか本作では高音以上に中低音域での深み、表現力の豊かさに更なる磨きがかかっていて惚れ惚れしてしまいます。この人の歌はホント別格ですね。

トータルで見れば楽曲的に今一歩かなと思いつつも、前述の①から②I Will Be Waiting、③Too Lateという冒頭の流れ、TERRA NOVA的な溌剌感が明るい空気を振り撒く⑥Place Vendome、ボーナスにするには惜しい⑪Photographなど、聴きどころもありHELLOWEEN脱退後にKiskeが全面参加した作品の中では最も好きな1枚といえそう。楽曲自体のお気に入り度は★★で、Kiskeが歌うと★★★になるという感じなので「Kiskeが歌ってナンボ」のアルバムという印象は拭えませんが、このプロジェクトのコンセプトを踏まえると実に順当な成功作と言えそうな1枚です。

・Place Vendome

SNAKE HIP SHAKES「NO DOUBT ZIGGY SONGS played by SNAKE HIP SHAKES」(2000)

  • 2009/02/19(木) 08:38:30

SH SHAKES NO DOUBT
【No.101】
★★★(2002)

バンド名そのまんまのタイトルを冠したアルバムを発表し、このままSNAKE HIP SHAKESとして独自の道を進んで行くかと思った、そのわずか3ヶ月後にSNAKE HIP SHAKESがリリースしたZIGGYのセルフ(?)カバー集。メンバー自身がこれからも演奏していきたい曲を選んだそうで、アレンジ面では今のメンバー4人で聴かせることにこだわっているため、オリジナルバージョンにあった女性コーラス、ピアノなどは排除されてるのが特徴です。

過去の名曲にすがった企画盤という見方もできなくはないけれど、個人的にはZIGGYの往年の名曲がこの引き締まったアレンジで収録されてるのは素直に嬉しいです。長年(といっても10年ほどですが)メタルを聴き親しんでいた僕にとって、初期のZIGGYの曲はどこか「ゆるい」と感じてしまっていた部分があり、物足りなさを感じていたんです…。そんなメタル耳の僕にとっては、ここに収録されてるバージョンこそが僕の聴きたかったタイトな音なんですよね。そのあたりは①La Vie en Rose、⑦One Night Stand、⑨Eastside Westside(むちゃくちゃ速くなってます)で顕著に感じます。

曲によってはアレンジによりカッコよくなっているものもあるんですが、オリジナルバージョンの方が気に入ってるものもあったり、前作からのスパンが短いせいか音質がいまひとつなのが気になるのも事実。ZIGGYの代表曲である④Gloria、⑤I’m Gettin’ Blueも収録されてはいるものの、全10曲というボリュームなのでSNAKE HIP SHAKESがZIGGYの楽曲を再録したベスト盤としても食い足りなさも残るなど位置付けが微妙な1枚。ただ⑩Without…に関してはアレンジが素晴らしく、これを聴いたらオリジナルバージョンは聴けないというくらい気に入っています。

本作のトラックリストとオリジナル曲収録作品はこちら。

01.La Vie en Rose「SOUND TRAX」(1991)
02.眠らない25時の街で「YELLOW POP」(1992)
03.Whisky R&R And Women「KOOL KIZZ」(1990)
04.Gloria「HOT LIPS」(1988)
05.I'm Gettin' Blue「ZIGGY-IN WHTH THE TIMES-」(1987)
06.蒼ざめた夜~Too Fast to Live Too Young to Die「YELLOW POP」(1992)
07.One Night Stand「NICE & EASY」(1992)
08.Don't Stop Believing「KOOL KIZZ」(1990)
09.Eastside Westside「ZIGGY-IN WHTH THE TIMES-」(1987) 
10.Without・・・「GOLIATH BIRDEATER」(1999)

【音源紹介】
・Gloria(SNAKE HIP SHAKES Version)

【CD購入録】IRON MAIDEN「SOMEWHERE BACK IN TIME THE BEST OF: 1980-1989」(2008)

  • 2009/02/18(水) 08:21:24

【CD購入録】
SOMEWHERE BACK IN TIME
IRON MAIDEN「SOMEWHERE BACK IN TIME THE BEST OF: 1980-1989」(2008)

HR/HMについてブログを書いている僕ですが、実はIRON MAIDENのことは詳しく知りません。というのも僕がメタルに開眼した1995年というと、Bruce Dickinson(Vo)は既にバンドを離れていて、今となっては半ば「なかったこと」になっている感もあるBlaze Bayley(Vo)在籍時だったから。当時の僕にとって最大のメタル情報源だったBURRN!を読んで「IRON MAIDEN=シンガー交代で失敗しちゃった大御所バンド」という印象さえ抱いていたほどです。そんな僕だったのでBruceの復帰作「BRAVE NEW WORLD」(2000)も聴いてはみたものの、それほど夢中になることはありませんでした。ところが添乗員時代に欧米のCDショップに行ってみると、IRON MAIDENの巨大ポスターがドーンと貼られていたり、街中でもIRON MAIDENのTシャツを着て闊歩する若者やライブ広告を目にするなど欧米(特にヨーロッパと南米)での人気振りを肌で感じ、いつかIRON MAIDENの作品を改めて聴きたいと思うようになってました。そんな時に発売されたのがバンドが1980年~1989年にリリースしたアルバム楽曲から構成されている、このベスト盤です。ライナーノーツによると、本作のコンセプトはIRON MAIDENをリアルタイムで体験したことのない若いリスナーへのプレゼントだそうです。30代の僕が若いリスナーかどうかは別として、これは僕にとって絶好のIRON MAIDEN入門盤といえそうです。メタルの王道をゆく楽曲はもちろん、実際のライブをイメージした曲順、アルバム構成も含めて素晴らしいですね。世界最強のへヴィメタルバンドとして名を轟かせるIRON MAIDENの活動を見ていて、バンドの実力もさることながら様々なアイデアでバンドの魅力をリスナーに届けるマネージャーRod Smallwoodの貢献も大きいんじゃないかなぁと感じました。

【年間ベスト】2005年

  • 2009/02/16(月) 21:31:09

「舞い降りてきた音楽の記録」というブログタイトルに則って、僕が本格的に音楽を聴き始めた1995年以降の年間ベストランキング記事を更新していきます。選出基準等はこちら

ブログで紹介済みのアルバムは、その記事にリンクしています。

2005年

【アルバム】
1.SYSTEM OF A DOWN「MEZMERIZE」
MEZMERIZE
このバンドの曲構成、先の読めない展開、ツインボーカルによる奇抜なボーカルラインとメロディが普段はラウド/へヴィロック系を敬遠気味だった僕の心までもガッチリ掴み、魅了してくれました。
大好きな1曲:②B.Y.O.B

2.SYSTEM OF A DOWN「HYPNOTIZE」
HYPNOTIZE
「MEZMERIZE」に比べてややメランコリックになった2部作の後編。バンドの中心人物であるSarj Tankian(Vo、Key)とDaron Malakian(Vo、G)の独創的な作曲能力は底が知れません。
大好きな1曲:⑫Soldier Side

3.SPIRITUAL BEGGARS「DEMONS」
DEMONS
オールドスタイルのロックサウンドにMichael Amott(G/ARCH ENEMY)の泣きのギターがのっかるというスタイルは、70年代風のサウンドにあまり触れたことのない僕にとっては逆に新鮮でした。
大好きな1曲:④One Man Army

4.NOCTURNAL RITES「GRAND ILLUSION」
GRAND ILLUSION
スピードに頼ることなく、あくまで優れたメロディで勝負に出た潔いまでのバンドの姿勢が実を結んだ堂々たるへヴィメタルアルバム。
大好きな1曲:③Still Alive

5.SENTENCED「FUNERAL ALBUM」
FUNERAL ALBUM
リリース前に解散を表明し「バンドを葬送するアルバム」という独特の位置づけとなった作品。エンディングの⑫Kalu~⑬End Of The Roadへの流れは涙なくして聴けません。その後の日本盤ボーナストラックが蛇足となっているのが玉に瑕。
大好きな1曲:⑬End Of The Road

6.HARDCORE SUPERSTAR「HARDCORE SUPERSTAR」
HARDCORE SUPERSTAR
北欧出身のバンドでありながら北欧らしさは皆無に等しく、スケールの大きい骨太ロックが持ち味の1枚。
大好きな1曲:⑤We Don’t Cerebrate Sundays

7.陰陽座「臥龍點睛」
臥龍點睛
アメリカンロックタイプの曲やヴィジュアル系っぽい曲も収録されていて、やや焦点がぼけてしまっているように感じるものの楽曲単体の魅力は過去最高レベル。
大好きな1曲:⑧「蛟龍の巫女」

8.DOUBLE DEALER「FATE & DESTINY」
FATE & DESTINY
2nd発表後、実質的には解散状態だったのでまずは復活してくれたことに拍手。楽曲的には1stに及びませんが下山 武徳(Vo)のボーカルパフォーマンスが圧巻です。
大好きな1曲:③No Reason

9.ALLEN-LANDE「THE BATTLE」
A LANDE BATTLE
Magnus Karlsson(G/LAST TRIBE)が書いた曲をRussell Allen(Vo/SYMPHONYX)とJorn Lande(Vo/MASTERPLAN)が歌う夢のプロジェクト。楽曲、歌唱など全てにおいてハイレベルな逸品です。
大好きな1曲:③Wish For A Miracle

10.THE RASMUS「HIDE FROM THE SUN」
HIDE FROM THE SUN
前作「DEAD LETTERS」がまぐれではなかったということを証明してみせたメランコリック・ロックの力作。
大好きな1曲:⑪Don’t Let Go

【楽曲】
1.Go To Blazes! (ZIGGY)from「JUST A ROCKIN’ NITE」
アルバムとしては物足りなかったけど、この曲と「ムラサキノチョウタチヨ」、Junky Crashの3曲は「この曲が聴けるだけでアルバムを買った価値があった」と思えるほどの名曲です。

2.Nemesis(ARCH ENEMY)from「DOOMSDAY MACHINE」
ARCH ENEMYによる最高のロックアンセム。WE ARE ONE!

3.Whisper In The Red Sky(GALNERYUS)from「ADVANCE TO THE FALL」
ギターメインのインストGlorious Aggressorから曲間なく雪崩れ込む悶絶スピード曲。Syuのギターが歌っているかのようなソロがほんとに素晴らしい。

4.Memento Mori(KAMELOT)from「BLACK HALO」
スピーディーでわかりやすい曲調を抑えたアルバムを象徴するかのようなダークで耽美的な美しさが光る1曲。

5.Pau-De-Arara(KIKO LUREIRO)from「NO GRAVITY」
ヘヴィメタルとブラジリアン・ミュージックが見事に融合したインストの名曲。

6.Do You(USER of a common name)from「USER」
爽やかな青空の下で聴きたい元気いっぱいのポップロックチューン。


7.Heaven Knows(TERRA NOVA)from「ESCAPE」
You Are The Oneと並んでTERRA NOVA復活を高らかに宣言するバラード。

8.Back For My Life(MASTERPLAN)from「AERONAUTICS」
Jorn Lande(Vo)の力強い歌声が曲をグイグイ引っ張る重厚感たっぷりのミッドテンポナンバー。

9.Lies(STARBREAKER)from「STARBREAKER」
Tony Harnell(Vo/TNT)とMagnus Karlsson(G/LAST TRIBE)が結成した新バンドSTARBREAKERのハイライトチューン。アルバムの中でも一際キャッチーな歌メロが魅力的。

10.Panic Attack(DREAM THEATER)from「OCTAVARIUM」
アルバムの中で前作「TRAIN OF THOUGHT」の路線に近い1曲。やはりこういうへヴィでテクニカルな1曲が好きなんです。

【他に印象に残った曲】
Everything For You(ENTWINE)from「DIVERSITY」
Silent Revelation(GALNERYUS)from「ADVANCE TO THE FALL」
The King For 1000 Years(HELLOWEEN)from「KEEPER OF THE SEVEN KEYS-LEGACY」
Love To Go(LAST AUTUMN’S DREAM)from「WINTER IN PARADISE」
Black In The Burn(MASTERPLAN)from「AERONAUTICS」
Place Vendome(PLACE VENDOME)from「PLACE VENDOME」
Dazzle The Devil(RICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY)from「THE ASTRAL EPISODE」
Not My Kind(ROYAL HUNT)from「PAPER BLOOD」
Waltz Of The Demon(SAVAGE CIRCUS)from「DREAMLAND MANOR」
Stabbing The Drama(SOILWORK)from「STABBING THE DRAMA」
You Are The One(TERRA NOVA)from「ESCAPE」
「ムラサキノチョウタチヨ」(ZIGGY)from「JUST A ROCKIN’ NITE」
Junky Crash(ZIGGY)from「JUST A ROCKIN’ NITE」
「涙のNight Train」(森重 樹一)from「CHRONIC LAY ABOUT」

【期待の新人】USER of a common name
母国スウェーデンでは2003年に1stアルバムを発表していますが日本デビューを果たしたのが2005年だったので選出。

【ジャケット】TERRA NOVA「ESCAPE」
ESCAPE.jpg
やはりこのバンドのジャケットはいいですねぇ。これまでのアルバムも含めて全部好きです。

【2005年を振り返って】
2005年はMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)PLACE VENDOMEでハードロックシーンにカムバック、活動停止状態だったDOUBLE DEALERROYAL HUNTSTRATOVARIUSTERRA NOVAなどが復活したり、メロディックメタルの金字塔「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」の続編「KEEPER OF THE SEVEN KEYS-LEGACY」HELLOWEENがリリースしたりと、明るいニュースが多かったように思います(SENTENCEDは絶頂期だったこの年に「FUNERAL ALBUM」で解散してしまいましたが)。ただ1年を振り返った時に、これらの話題を振りまいたバンドが僕の心を激しく揺さぶる作品を届けてくれたかというと、「う~ん…」と首を傾げざるを得ません。それだけでなくCHILDREN OF BODOM「ARE YOU DEAD YET?」、DREAM THEATER「OCTAVARIUM」HAREM SCAREM「OVERLOAD」SOILWORK「STABBING THE DRAMA」ZIGGY「JUST A ROCKIN' NITE」など、過去に僕の中で名盤と呼べる作品をリリースしてくれたバンドのアルバムも、僕のストライクゾーンを外したものが多かったような…。特にここ2~3年ですっかりファンとなったZIGGYについては、僕が好きだったメロディアスでキャッチーなハードロックンロール路線を抑え、ムーディーでブルーズ臭のする渋いアダルトロックに方向転換していて個人的にはショックでした。ZIGGYが2007年いっぱいで活動休止に至った序曲はこの「JUST A ROCKIN' NITE」から始まったと思っているほどです。

何だか暗い話になってきましたが、2005年も素晴らしい音楽との出会いがありました。まずはトップ10アルバムにおいて「MEZMERIZE」「HYPNOTIZE」で見事ワンツーフィニッシュを飾ったSYSTEM OF A DOWN。試聴した段階で「結構好きかも」と思ってはいたのですが、ラウド系/ヘヴィロックバンドというイメージが強く買うのをためらっていたところ、旅先で「MEZMERIZE」が安く売られていたので買ってみました。このバンドの音は僕がこれまでに聴いてきた音楽とは違う規格外のメロディとリズム、そして孤高の輝きすら感じさせるもので、脳天をガツンとやられたような衝撃がありましたね。そしてもうひとつは森重 樹一(Vo/ZIGGY)戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY)が結成したTHE DUST'N'BONEZです。1年遅れで聴いた彼らの1stアルバム「FLAME SKULL BASTARDS」は僕がZIGGYの新作で感じたフラストレーションを吹き飛ばしてくれる会心のハードロックアルバムで、かつてZIGGYに与えられた「日本最高のロックンロールバンド」の称号を引き継ぐとしたら、このバンドしかいないと興奮したのを覚えています。

トップ10アルバムについては上位2枚が同率首位、3位~7位まではほぼ横一線という感じです。8位以下についてはランクインした作品の他にもARCH ENEMY「DOOMSDAY MACHINE」GALNERYUS「ADVANCE TO THE FALL」、KIKO LOUREIRO「NO GRAVITY」、TERRA NOVA「ESCAPE」はトップ10に入れようか迷った作品でした。また僕のフェイバリット・ギタリストの1人であるMagnus Karlsson(G/LAST TRIBE)がいろんな所に顔を出すようになったのもこの年からでした。ALLEN-LANDE、STARBREAKERなど、最初のうちはMagnusの楽曲が少しでも多く聴けるのは嬉しいとばかりに歓迎ムードだったのですが、その後も立て続けにMagnus関連のプロジェクト作品が乱発されるのを見ているうちに有難味が薄れるとともに、Magnusにはいろんなプロジェクトのソングライター兼ギタリストとして関わるだけでも一定レベルの楽曲を提供し続けるんだから、自分のバンドのために腰を据えて活動したらもっと凄い作品ができそうなのに…という気持ちの方が強くなり、複雑な心境になってしまいましたね。他に印象的だったのは、ZIGGYとTHE DUST'N'BONEZの影響で興味を持つようになった北欧バッドボーイズロックとの出会いでしょうか。HARDCORE SUPERSTARCRASHDIETがこの手のバンドの中ではお気に入りです。

ちなみに2005年は僕が結婚した年でもありました。「結婚式のBGMは選ばせてくれ!」と奥さんに直訴し、全ての曲を僕が選びました。お互い英文科卒なので、歌詞も結婚式に合ったものを…として選んでいくとメロハー、AOR系になってしまいましたが楽しかったです。そんな僕の結婚式ソングの記事はこちら

【旅先とへヴィローテーション作品】
・南極クルーズ19日間
ある意味、究極の旅?これは本当に一生の想い出といえる旅でした。

・イタリア(ベネチア仮面カーニバル)~フランス(ニース花祭り)10日間
ヨーロッパ冬の風物詩である2つの祭りを体感。

・マリ~セネガル12日間
なかなかハードな旅でした。ドゴン族の民族舞踊、ジェンネの市場、かつての黄金卿トゥンブクトゥなど見どころありました。コアな人向けの旅かな。
THE DUST’N’BONEZ「FLAME SKULL BASTARDS」

・トルコ(カッパドキア、イスタンブール)13日間
ヨーロッパとアジアが共存するイスタンブールはお気に入りの町です。
陰陽座「夢幻泡影」

・イタリア~スイス11日間
イタリア北部からスイスへ入るハイキングの旅。天気がイマイチだったなー。
陰陽座「臥龍點睛」

・イスラエル8日間
エルサレムという町の凄みは他とは違います。イスラエルに行くということで興奮したのを覚えてます。ヴィアドロロサ、ゲッセマネの丘など聖書の世界に自分がいることに感動。
ORPHANED LAND「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」

・西地中海クルーズ13日間
僕が働いてた会社が力を入れて発表した船旅。豪華な船でした。

・香港5日間
香港って思った以上に見どころ多いんですね。5日滞在してても飽きることありません。
SYSTEM OF A DOWN「MEZMERIZE」

SNAKE HIP SHAKES「SNAKE HIP SHAKES」(2000)

  • 2009/02/15(日) 09:18:48

SNAKE HIP SHAKES
【No.100】
★★★(2002)

日本でも屈指のR&RバンドZIGGYから戸城 憲夫(B)が脱退したことから、契約上の問題で「ZIGGY」という名を使えなくなってしまったために名義をSNAKE HIP SHAKESとして発表した1stアルバム。メンバーは森重 樹一(Vo)、松尾 宗仁(G)、宮脇 知史(Ds)というZIGGYのメンバーに津谷 正人(B)が加入した4人構成。正直なところ、僕がZIGGYにのめり込んだのは、2002年以降なのでSNAKE HIP SHAKES以前のZIGGYと、このアルバムの音楽性を詳しく分析はできないけど、これまでよりもロックに焦点を定め、「自分たちはこの道で進んで行くんだ」という気概が感じられる1枚となっているように思います。

ロックンロールにパンキッシュな味付けをしたバンド名ズバリなタイトルトラック①Snake Hip Shakesで声高らかに「ぶっ倒れるまで楽しもうぜ!」と歌い上げ、続く②「Blackout(失くした週末に)」では天才メロディメイカー森重 樹一の才能が見事なまでに炸裂。冒頭のこの2曲を聴いた段階で僕はSNAKE HIP SHAKESの魅力にとりつかれました。その後も、キャッチーな側面を強調した③Pride~It’s only a love song~、シングルバージョンよりもビルドアップされた音で哀愁のメロディを聴かせる⑧「永遠のjustice~この道の果てに~(AL.Ver)」と突っ走るだけのロックンロールでは味わえない森重らしい絶妙なメロディ展開が楽しめるだけでなく④Stunt Flyers、⑥Brand New Kicksという松尾作の曲が充実してるのが嬉しいですね。後半やや弱いかなと感じる部分もなくはないけどラストを⑩Poison Cherryという、このバンドの魅力を詰め込んだ曲できっちり締めくくるあたりは流石です。

ZIGGYという名前で活動できず、それまで契約していた大手レーベルとの契約も白紙となった後に地道なライブ活動を経てようやく新たなレコード契約にこぎつけたという当時のバンドが直面していた苦しい状況を微塵も感じさせない痛快なハードロックンロールアルバムですね。ガムシャラなまでにロックンロール道を邁進するSNAKE HIP SHAKESの姿は潔く、単純にカッコいい!

【音源紹介】
・「永遠のjustice~この道の果てに~」

【CD購入録】ILLNATH「CAST INTO FIELDS OF EVIL PLEASURE」(2003)

  • 2009/02/13(金) 08:14:17

【CD購入録】
CAST INTO FIELDS OF EVIL PLEASURE.jpg
ILLNATH「CAST INTO FIELDS OF EVIL PLEASURE」(2003)

デンマーク産シンフォニック・ブラック/デスメタルバンドILLNATHの1stを買いました。デス声を基本に低音グロウル、金切り声も使い分ける男性ボーカルとそこに時折絡んでくる女性ボーカル、そして楽曲のバックを彩るキーボードアレンジが壮麗な雰囲気をもたらすそのスタイルは、英国シンフォニック・ブラックの重鎮CRADLE OF FILTHを連想させます。ただ、ILLNATHの方が暴虐性は抑えめで、時にはメロパワ風のメロディや泣きのギターソロも飛び出すので、よりメロデスに近く聴きやすい印象です。本作は全9曲どれもが高品質シンフォブラックと呼べる仕上がりで、中でも1曲目からインパクト抜群の①ZetiteDani Filth(Vo/CRADLE OF FILTH)ばりの絶叫に始まり、メロディアスなギター、女性コーラス、キラキラキーボードが一体となって押し寄せてくるタイトルトラック③Cast Into Fields Of Evil Pleasureの2曲がお気に入りです。買ってから知ったのですが、この1stアルバムとデビューEP「ABGELIC VOICES CALLING」がパッケージされた2枚組盤も出ているそうです。巷の評判ではそのEP盤もなかなか好評なようで、もうちょっと情報収集してから買った方がよかったかもしれなかったですね…。ただアルバム自体は十分に満足してます!

PAUL GILBERT「BURNING ORGAN」(2002)

  • 2009/02/12(木) 08:28:42

BURNING ORGAN
【No.099】
★★★★(2002)
年間ベスト2002年第5位

RACER Xでは正確な運指によるメタルギタリスト然としたファストプレイ、MR.BIGでは類稀なるメロディセンスという自らの持ち味を遺憾なく発揮してきたPaul Gilbert(G/RACER X、ex-MR.BIG)のソロ4作目。ソロキャリアにおけるPaulの特徴は「メロディのおもちゃ箱」とでも言うべき幅広い音楽性で、今回も各曲がキャッチーでありつつもジャンルに囚われることなく自分のやりたい音楽を追求しています。

Paulの音楽に対する気持ちを代弁するかのような元気いっぱいの①I Like RockYNGWIE風のギターイントロに始まりダイナミックなロックソングへと展開する②My Religionは本作を象徴するロック賛歌です。そして本作で最もハードかつスピーディーな③Blissでメタリックな側面を見せたかと思うと、次には1度聴いたら頭から離れないキャッチーなメロディが魅力のパワーポップ④Suicide Loverがあったり、ディスコクイーンDona Summerの楽曲をロック風にアレンジしたカバー曲⑪I Feel Loveやファンキーなインスト⑫Burning Organが飛び出すなど、彼の才能をひとつのバンドに縛り付けるのは不可能だと思ってしまうほど自由奔放なサウンドが本作の魅力です。かつてはギターヒーローとして崇められたPaulも③では世界最速と呼ばれた頃の熱いプレイを披露しつつも、本作ではあくまでも等身大の親しみやすいアーティストPaul Gilbertとしてのギタープレイに徹しているのも好印象。

そのタイトルと「1,2,3,4,5,666!」というカウントから始まるため、どんなヘヴィな曲かと思いきや実は涼しげなポップチューン⑥I Am Satanや、優しげな旋律が胸に染みるバラード⑬Keep On Keepin' On、そしてその後に収録されたシークレットトラックで、日本メタルシーンの重鎮、伊藤 政則氏に捧げられたMasa Itoで冴えるPaulのユーモアセンスもいいですね。ソロではボーカルも兼任するPaul自身の歌唱は、飛び抜けて上手くはないけど素朴で味わいがあって耳にすんなり馴染んできます。とにかくポジティブな雰囲気に満たされた1枚なので、楽しい気分になりたい時に聴きたくなる作品です。

【音源紹介】
・Bliss

【現在の愛聴盤】MR.BIG「BIG BIGGER BIGGEST THE BEST OF MR. BIG」(1996)

  • 2009/02/11(水) 10:23:47

【現在の愛聴盤】
BIG BIGGER BIGGEST

BURRN!3月号で大きく取り上げられていたMR. BIGの再結成。個人的には名盤と言われている2nd「LEAN INTO IT」をレンタルで、Paul Gilbert(G)脱退後初のアルバム5th「GET OVER IT」を友人から借りて聴いたことがあるだけなので、このバンドのビッグファンというわけではありません。そんな僕も彼らのベスト盤は持っているので、久し振りにCDラックから引っ張り出して聴いています。改めて聴くといい曲が多いですね。僕が持っているのは国内盤とは曲順の異なる輸入盤で収録曲は以下の通りです。

01. Addicted To That Rush
02. Rock & Roll Over
03. Green-Tinted Sixties Mind
04. To Be With You
05. Just Take My Heart
06. Daddy, Brother, Lover, Little Boy
07. Wild World
08. Colorado Bulldog
09. Promise Her The Moon
10. Nothing But Love
11. Take Cover
12. Goin' Where The Wind Blows
13. Seven Impossible Days
14. Not One Night
15. Unnatural
16. Stay Together

僕が特に好きなのは①、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧、⑪、⑫、⑯ですね。BURRN!3月号のインタビューの中で「MR.BIGの楽曲の中でお気に入りは?」と聞かれて、Paulが挙げていた6曲(③、④、⑤、⑥、⑪、⑯)全てが僕のお気に入りと重なっていて嬉しくなりました。今のところは再結成ツアーだけとのことですが、もし新作を作るなら作曲面はPaul主導でいってくれたらいいのになぁ。Eric Martin(Vo)が女性ボーカルもののJ-POPをカバーした企画盤「MR.VOCALIST」(2008)を発表した時には、そのリリース時期と企画内容に「?」となりましたが、今回の再結成の伏線になっていたのかなと今になって思います。そして触れておきたいのがPaulの後任を務め、2枚のアルバムに参加したRichie Kotzen(G)についてです。今回のインタビューでEric、Billy Sheehan(B)、Pat Torpey(Ds)の3人共がRichieの実力を認めながらも、「Richie在籍時のMR.BIGは別物」みたいな発言をしていて、ちょっとかわいそうになりました。Richieの持ち味であるR&B風でファンキーなハードロックは僕の大好きなタイプではないけど、2007年にリリースした「RETURN OF THE MOTHER HEAD’S FAMILY REUNION」は結構好きなので、自身のバンドでの活躍を祈っています。

ZIGGY「GOLIATH BIRDEATER」(1999)

  • 2009/02/10(火) 08:11:33

GOLIATH BIRDEATER
【No.098】
★★(2003)

僕がZIGGYの作品を初めて聴いたのは2002年発表のアルバム「HEAVEN AND HELL」でした。この1枚でZIGGYに惚れ込んでからは、その後の新作はもちろん2000年から2001年にかけてSNAKE HIP SHAKESとして活動していた時のアルバムも全てチェックし、益々のめり込んでいきました。本作は契約上の問題でZIGGYの名が使えなくなる前に残したアルバムでメンバーは森重 樹一(Vo)、戸城 憲夫(B)、宮脇JOE知史(Ds)そして本作でバンドに復帰した松尾 宗仁(G)という布陣です。

本作以前のZIGGYに関しては4枚組ベスト盤「VICISSITUDES OF FORTUNE」で聴いているだけなので、あくまでイメージとしてですが、この作品からSNAKE HIP SHAKESにも通じるハードロック色が強まってきて、メタルに慣れ親しんできた僕にとっても丁度いいハードさになってきたように思えます。そして肝心の楽曲の方も森重節の最高峰③「マケイヌ」、⑤Venusといった歌謡曲的ロックンロールあり、ZIGGY史上最高のバラード⑨「この空の下のどこかに」ありと、キラーチューンと呼べるものがしっかりと収録されています。森重作の楽曲とはまた異なる魅力を持った戸城のソングライティングも冴えていて、一風変わったリズムの中で抜群のメロディセンスを見せる⑥「時の砂」がかなりお気に入り。松尾の楽曲がやや物足りないのは残念ですが、やはり森重と戸城の2人の作曲能力は段違いだと実感できる作品です。

といった感じで楽曲面では充実している本作の足を引っ張っているのが、やり過ぎ感漂いまくりのプロデュースです。音を詰め込み過ぎて輪郭が不明瞭になったサウンド、森重という実力派シンガーを擁しているのにもかかわらず①Wannabe⑪迷走で用いられる余計なボーカルエフェクト、⑥の心地よいメロディに酔っているトコに唐突に挿入されるノイジーなインストパートなど、気になる点が多いですね。曲の素材自体が良いだけに勿体ないなぁ。②Without...なんかは生々しいSNAKE HIP SHAKESバージョンの方が断然カッコいい。ちなみにアルバム制作段階からメンバーと衝突があった戸城が本作発表後にバンドを脱退したため、このラインナップは本作のみで崩壊。その影響でZIGGY名義が使えなくなったバンドは、2002年にZIGGYとして復活するまでSNAKE HIP SHAKESとして、ガムシャラにロックンロール道を邁進していくことになります。

【音源紹介】
・マケイヌ(Live)

【年間ベスト】2004年

  • 2009/02/09(月) 08:08:02

「舞い降りてきた音楽の記録」というブログタイトルに則って、僕が本格的に音楽を聴き始めた1995年以降の年間ベストランキング記事を更新していきます。選出基準等はこちら

ブログで紹介済みのアルバムは、その記事にリンクしています。

2004年

【アルバム】
1.EDGUY「HELLFIRE CLUB」
HELLFIRE CLUB
これまでの作品には感じられなかった「本物の風格」すら漂う正統派ヘヴィメタルの新たなる名盤。
大好きな1曲:②The Piper Never Dies

2.THE RASMUS「DEAD LETTERS」
DEAD LETTERS
北欧らしい哀愁が作品全編を覆い、随所で泣きのメロディを味わえる極上の一品。
大好きな1曲:④In My Life

3.ORPHANED LAND「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」
MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN
DREAM THEATER風のプログレ要素、サズーなどの民族楽器を使ったフォーク、トラッド要素、イスラエル出身ならではのヘブライ語による語りや女性コーラスなど様々な魅力がありながらキャッチーさも忘れないという独特の世界観が素晴らしい。
大好きな1曲:⑪The Storm Still Rages Inside

4.SIXRIDE「SIXRIDE」
SIXRIDE
下山 武徳(Vo)の歌唱を中心に据えた歌謡曲っぽさを持ったハードロックサウンドが僕好み。歌詞は日本語です。
大好きな1曲:④「蜃気楼の彼方」

5.RAGE「FROM THE CRADLE TO THE STAGE」
FROM THE CRADLE TO THE STAGE
「UNITY」(2002)でRAGE入門を果たした僕にとっては、それ以前のRAGEを知るのにうってつけの2枚組ライブ盤。ベストアルバムとしても重宝してます。
大好きな1曲:Disc-2⑩Don’t Fear The Winter

6.DREAM EVIL「THE BOOK OF HEAVY METAL」
THE BOOK OF HEAVY METAL
プレイボタンを押すと、いきなり「METAAAAAAAAAL!!!」のシャウトが炸裂!メタル魂を熱くしてくれる本作は「ヘヴィメタルの教科書」の名に恥じない1枚。
大好きな1曲:①The Enemy

7.PRIDE OF LIONS「THE DESTINY STONE」
THE DESTINY STONE
名ソングライターJim Peterikの才能が遺憾なく発揮されたメロディアス・ハードの名盤。
大好きな1曲:⑫The Gift Of Song

8.HIBRIA「DEFYING THE RULES」
DEFYING THE RULES
ブラジルから現れた正統派メタルの超新星。アクセル全開のパワーメタルサウンドに圧倒されます。
大好きな1曲:④Millennium Quest

9.SILENT FORCE「WORLDS APART」
WORLDS APART.jpg
剛直なメタルアルバムという風情でメタル道まっしぐらの前作から、若干メロディックな方向性にシフトしていて更に僕好みのサウンドになりました。
大好きな1曲:④Once Again

10.TIME REQUIEM「THE INNER CIRCLE OF REALITY」
THE INNER CIRCLE OF REALITY.jpg
ネオクラシカルサウンドをベースに更にプログレ色を強め、ジャズっぽさをも取り入れた深遠なる音世界が広がっています。
大好きな1曲:⑧Hidden Memories

【楽曲】
1.Universality(FRIED PRIDE)from「THAT’S MY WAY」
女性ボーカルとアコースティックギターだけのシンプルな構成だからこそ、一際メロディが輝いている名曲。

2.「煙々羅」(陰陽座)from「夢幻泡影」
心地よい浮遊感の中で瞬火(B、Vo)の歌声が映える。幽玄な雰囲気を醸し出す陰陽座の新機軸。

3.Diamonds Of Mankind(TWILIGHTNING)「PLAGUE-HOUSE PUPPET SHOW」
一度聴いたら耳から離れないビッグでキャッチーなコーラスがクセになります。

4.Never Surrender(DIVINEFIRE)from「GLORY THY NAME」
クサくて高揚感あるメロディが堪らないネオクラ疾走曲。


5.Spread Your Fire(ANGRA)from「TEMPLE OF SHADOWS」
Carry On、Nova Eraと肩を並べるANGRAらしいオープニングトラック。

6.Avalon(NOCTURNAL RITES)from「NEW WORLD MESSIAH」
「AFTER LIFE」以降の正統派路線に初期クサメタルエッセンスを散りばめた新たな名曲。

7.Remember The Good Times(SCORPIONS)from「UNBREAKABLE」
明るく親しみやすいメロディが僕のツボにはまりました。

8.Go With A Swing Cause We Rock(GOLDBRICK)from「GOLDBRICKⅡ」
ハードロック曲でありながらタイトル通りスウィングする感じがカッコいい1曲。

9.Fury Of The Storm(DRAGONFORCE)from「SONIC FIRESTORM」
アルバム1枚を通して聴くと、ちと疲れるこのバンドですが1曲を取り出して聴くとやっぱり素晴らしいものがありますね。

10.Rusty Voice(森重 樹一)from「ROCK & ROLL SiNGER」
THE DUST’N’BONEZ結成のきっかけになったとも言われる戸城作曲、森重作詞のロックンロール。

35点の自分を曝け出して
85点の自分を着飾らず
65点の今日を120点にするのさR&Rのマジックで


という歌詞にシビレました。

【他に印象に残った曲】
Angels And Demons(ANGRA)from「TEMPLE OF SHADOWS」
Wishing Well(ANGRA)from「TEMPLE OF SHADOWS」
Temple Of Hate(ANGRA)from「TEMPLE OF SHADOWS」
「24時間世界一周」(dorlis)from「SWINGIN’ STREET」
Crimson Tears(GOLDBRICK)from「GOLDBRICKⅡ」
Another Storm(NOCTURNAL RITES)from「NEW WORLD MESSIAH」
Set Me Free(VELVER REVOLVER)from「CONTRABAND」
「邪魅の抱擁」(陰陽座)from「夢幻泡影」
「睡」(陰陽座)from「夢幻泡影」
「鼓動」(陰陽座)from「夢幻泡影」

【期待の新人】HIBRIA
2004年は文句なしにこのバンドでしょう!ブラジル出身でありながら、ANGRAとは違う正統派アプローチで勝負してきた点も好印象。

【ジャケット】陰陽座「睡」(SINGLE)
睡
2004年はダントツで気に入ったジャケットはなかったような…。ということで、こちらを選出。ジャケットデザインもさることながら「目覚めたければ、お睡りなさい」という帯タタキがツボでした。

【2004年を振り返って】
2004年のトップ10アルバムを振り返ってみると若手、中堅バンドの健闘が目立ちますね。大半の作品がバンドとして3枚目前後のアルバムとなっています。その中でも眩いばかりの輝きを放っているのがEDGUY「HELLFIRE CLUB」です。前作辺りから類型的なジャーマンメタルの殻を破りつつあったEDGUYが先人からの影響を上手く昇華し、メタルシーンに叩きつけたバンドの最高傑作だと思います。また2004年は未知なる強豪バンドとの出会いも印象的でした。北欧らしさ満点の強烈な泣きを発散する楽曲にMikael Erlandsson(Vo/LAST AUTUMN'S DREAM)を彷彿とさせる反則級の哀愁ボイスが乗るTHE RASMUS「DEAD LETTERS」、ノアの方舟物語を卓越した音楽描写力で描ききったORPHANED LAND<「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」、数年に1人の逸材シンガーIuri Sanson(Vo)を擁してパワーメタル道を突っ走るHIBRIA「DEFYING THE RULES」の3作品は、2004年当初は名前すら知らないバンドによるものでした。またフィンランドのロックモンスターLORDIと出合ったのもこの年。以前から多くのサイト様で高く評価されていたのを知っていたので、聴きたいと思っていたのですがなかなか入手できなかったこのアルバムをブルーベルレコードでゲットしました。LORDI衝撃のデビュー作「GET HEAVY」(2002)も僕にとっては2004年を代表する1枚です。

そして楽曲部門がかなり充実していたというのも2004年の特徴。大好きな10曲をランキングとしてピックアップしましたが、1位~6位までの楽曲はどれも文句なしのキラーチューンと呼ぶに相応しいものばかり。ちなみに1位に選出したUniversalityは女性ボーカルSHIHOと実力派ギタリスト横田 明紀男からなる日本人ジャズユニットFRIED PRIDEの曲で、本当に泣ける名バラードです。ちなみに一般的に評価の高いANGRA「TEMPLE OF SHADOWS」は好きな作品ではあるんですが、アルバム後半がどうにものめり込めず楽曲部門に彼らの曲が並ぶ結果となりました。Spread Your Fire以外にも切れ味鋭いリフで畳み掛け、サビで気持ちよく疾走するAngels And DemonsKai Hansen(Vo、G/GAMMA RAY)の「Right Now!」というゴッドボイスが響くTemple Of Hateなどお気に入り曲が多数あります。

思い返せば2004年で僕が音楽を本格的に聴き始めてから早や10年。これまで長続きする趣味を持たなかった僕としては、自分でも驚くほど「音楽鑑賞」という趣味に没頭してきた10年間でした。YNGWIE MALMSTEEN、HELLOWEEN、ROYAL HUNTといったメロディックメタル、FAIR WARNINGやMIKAEL ERLANDSSONというメロディックロック系に始まり、ARCH ENEMY、CHILDREN OF BODOMといったメロデス系からDREAM THEATERに代表されるプログレメタル系を中心に聴いていました。この頃から「自分の好きな音楽の感想をまとめていきたいな」と思うようになっていましたが、仕事が忙しく時間が取なかったのでブログを開設するには至りませんでした。ただ、この頃から聴いたCDのちょっとした感想を書き留めるようになっていたので、このブログの土台を作り始めたのがこの頃だったかもしれません。そして実際にブログを始めたのが2008年。予想以上に時間がかかってしまいました(苦笑)。

【旅先とへヴィローテーション作品】
・ブラジル~アルゼンチン~ペルー18日間
イグアスの滝、マチュピチュ遺跡など見どころは尽きません。この3カ国を訪れるなら18日くらいは必要ですね。
TIME REQUIEM「THE INNER CIRCLE OF REALITY」

・ポルトガル(ポルト~オビドス~リスボン)10日間
日本と縁の深いヨーロッパの国ポルトガル。この国の雰囲気はかなり好きです。

・メキシカンリビエラクルーズ(カボ・サン・ルーカス、プエルト・バジャルタ)10日間
リゾート系クルーズ。観光地は派手な見どころはないものの、ゆったりクルージングするにはいいかも。

・イラン(カスピ海)12日間
イランの中でも西部を中心に訪れました。イスラム世界について勉強すればするほど、この地域は面白いです。

・フランス(アヌシー、リヨン)11日間
アヌシー湖がとにかく綺麗。街中の至る所に花が飾られていてほんとにかわいらしい町です。リヨンはやはり美食の町でした。

・スイス(レマン湖畔)8日間
スイスの旅でありながら、ハイキングはしないローザンヌ滞在の旅。添乗員の自由度が高いので添乗しがいのある旅でした。

・ロシア9日間
初めて後輩社員を見習いとして連れて行った旅。いろんな意味で緊張しました。
EDGUY「MANDRAKE」

・ベネズエラ(ギアナ高地)~パナマ(パナマ運河)12日間
最近話題になってるギアナ高地のエンジェルフォール。約970メートルの落差があるため滝つぼが消滅してしまいます。遊覧飛行で見るエンジェルフォールは格別。
ORPHANED LAND「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」

・トルコ(カッパドキア、イスタンブール)12日間
トルコは何回行ってもいいですね。奇岩地帯カッパドキアの岩山ホテルはこの地ならでは。
SIXRIDE「SIXRIDE」

・インド(デリー、アグラ、ジャイプール)8日間
インドのゴールデンサークルを巡りました。インド初心者はこの辺りから行ってみては?

【CD購入録】→Pia-no-jaC←「FIRST CONTACT」(2008)

  • 2009/02/08(日) 14:40:45

【CD購入録】
FIRST CONTACT
→Pia-no-jaC←「FIRST CONTACT」(2008)

相互リンクさせていただいているHira.Rさんのブログ「EAGLE FLY FREE」でのレビュー記事PVを見て、即買いしてしまった→Pia-no-jaC←(ピアノジャックと読みます)の1stアルバムです。彼らはピアノ担当のHAYATOこと立成 隼人と南米ペルーの打楽器カホン担当のHIROこと森冨 正宏からなるインストゥルメンタルユニットで、一見ややこしいバンド名は左から読むとピアノ(Piano)、右から読むとカホン(Cajon)になるという意味が込められているそうです。本作は6曲収録のいわばミニアルバムサイズで、縦横無尽に駆け巡るピアノとそこに絡むカホンのリズムが気持ちいい1枚です。スリリングな速弾きを披露したかと思うと、コミカルなメロディで弾けてみたり、クラシカルな調べをしっとり聴かせたりと、曲毎だけでなく時には1曲の中で次々と異なる表情を見せる2人の演奏は聴き応え抜群です。全6曲どれも好きですが1曲を挙げるなら①「組曲『』」かな。HAYATOのピアノを聴いていて、ジャズピアニストの上原 ひろみのようなプレイスタイルかなと思っていたら、彼らのオフィシャルサイト内の尊敬するアーティスト欄に上原 ひろみの名前が。妙に納得しました。→Pia-no-jaC←の音楽的ルーツはジャズとクラシックにあると思いますが、僕が今までに聴いた上原 ひろみや小曽根 真よりもロック色が強いのでとっつきやすい印象です。是非ともフルレンスアルバムが聴きたいですね。Hira.Rさん、素晴らしいアーティストを紹介していただき、ありがとうございました!

ZIGGY「HEAVEN AND HELL Ⅱ」(2002)

  • 2009/02/07(土) 10:08:17

HEAVEN AND HELL Ⅱ
【No.097】
★★★(2002)

SNAKE HIP SHAKESからZIGGY名義に戻して放った復活作「HEAVEN AND HELL」(通称・金盤)から、僅か半年のスパンを置いてリリースされた本作は、パンキッシュなハードロック主体だった金盤に対して意図的にスロー~ミドルテンポの楽曲を中心に構成されたアルバムで銀盤と呼ばれている作品です。前作ですっかりZIGGYのファンとなった僕にとって、ハードロック以外の曲をアルバム単位で聴くのは今回が初めてでしたが、スローな楽曲でもこのバンドのメロディの良さは相変わらずですね。

意表をついてオープニングに配されたのは、バンド第3のソングライターである津谷 正人(B)のペンによるアコースティックソング①Inner Space Flight #1で、この曲におけるメロディの美しさときたら本作随一ですね。それ以降も、いかにも森重 樹一(Vo)らしい独創的な歌詞がはまる松尾 宗仁(G)作のロッカバラード⑥Faith、シングルにもなった森重による歌謡曲路線⑧「誓い-放浪者の丘の静けき夜-」、ZIGGYを代表する名バラード⑪「世界の果てまで」という楽曲群が素晴らしいです。そして前作(というかこの2部作)のタイトルトラック⑤Heaven And Hellは前作のハードロック調から一転、バンド曰く「センチメンタルバージョン」という見事なアコースティックアレンジによってメロディの良さが浮き彫りになっているので、歌い回しも含めてこっちの方が好きかも。

本作を聴いていると、前作で見せたのはZIGGYの音楽性のほんの一部にすぎなかったんだとつくづく思います。アコースティックサウンド主体の作品という性質上、一歩間違えばバラードアルバムになりがちなところを、ブルーズロック④「ウヰスキーと混沌(CHAOS)」、フラメンコ調の⑦Jealousy~ジェラシー~、ジャジーな⑨Kiss Meなど、様々なタイプの曲を挟んで作品のバランスを保つ辺りはバンド結成15年というベテランならではの懐の深さを感じさせてくれますね。ただ全11曲中既発曲(リメイク)が4曲(③Burning Loveと前述の⑤、⑦、⑨)もあるというのは、制作期間が短かったとはいえちょっと不満かな。前作と比べると楽曲の出来にもバラつきがあるように思えるので、思い切って前作と本作の2枚のアルバムから厳選した楽曲を1枚の作品に纏め上げても良かったのかなという気もするのが正直なところです。

【音源紹介】
・Kiss Me(Live)

【気になるCDリスト】2009年2月

  • 2009/02/06(金) 11:12:49

2月リリースの新譜については「絶対に買いたい!」というアルバムは少なそうです。おそらく買うであろう作品は以下の3枚。

CRYSTAL VIPER「METAL NATION」
CRYSTAL VIPER METAL NATION
2月1日発売と聞いてましたが、まだ店頭には並んでないようでした。
後になって知ったのですが相互リンクさせていただいているtomkitさんのブログ「BLOG版 REMRIA」の記事によると、4月に日本盤が出るらしいので、それまで待とうと思います。

JEFF LOOMIS「ZERO ORDER PHASE」
JEFF LOOMIS ZERO ORDER PHASE
BURRN!3月号で一番気になったのがこれ。音源視聴してみて買おうと決めました。

PLACE VENDOME「STREETS OF FIRE」
PLACE VENDOME STREETS OF FIRE
購入動機はズバリMichael Kiskeの歌が聴きたいから!

あとは来たるべきリリースラッシュに備えて金銭的体力を蓄えておくか、去年の買い忘れCDをチェックしてみようかなと思ってます。

【CD購入録】ANDROMEDA「EXTENSION OF THE WISH - FINAL EXTENSION」(2004)

  • 2009/02/05(木) 08:27:41

【CD購入録】
EXTENSION OF THE WISH - FINAL EXTENSION
ANDROMEDA「EXTENSION OF THE WISH - FINAL EXTENSION」(2004)

今回は少々マニアックな作品に手を出してみました。先日、CD紹介で取り上げたANDROMEDAのデビュー作のボーカル差し替えバージョン「EXTENSION OF THE WISH - FINAL EXTENSION」です。セッションシンガーLawrence Mackrory(Vo/ex-DARKANE)のバージョンを聴いて、ボーカリストが違えば更に印象的な作品になるのではと思っていたので期待していたのですが結果としては微妙…。シンガーとしての実力は後任の正式シンガーDavid Frembergの方が上だとは思うんですが、「EXTESNION OF THE WISH」の音楽性にはLawrenceの方が合っているように思えます。聴き比べてみるまでは物足りなさを感じたLawrenceの無個性な歌い方が、濃密なインストパートとバランス的にちょうど良かったのかもしれませんね。Lawrenceバージョンを愛聴していた身としては、ボーカルメロディが若干変更されているDavidバージョンに違和感を覚えることもあるので一概には言えませんが、結論として僕はLawrence派ですね。ちなみに本作はレアアイテムとなっているようで、一時はAMAZONでも7,000円以上のプレミア価格がついていてビックリ。7,000円で買っていたら後悔していただろうなぁ。

ANDROMEDA「EXTENSION OF THE WISH」(2001)

  • 2009/02/04(水) 08:40:46

EXTENSION OF THE WISH
【No.096】
★★★★(2001)

スウェーデン産DREAM THEATER系プログレメタルバンドANDROMEDAのデビュー作。2001年の発表当時は輸入盤市場で話題を集めていましたが、その事実にも納得のクオリティを備えた1枚なので本作が現在も日本盤リリースなしというのが不思議です。本家DREAM THEATERと比べて、詰めの甘さはあるものの北欧ならではの透明感、メロディアスな要素が強いのも僕にとっては嬉しいポイントですね。

この手のプログレメタルに欠かせないギターとキーボードのユニゾンも見事に決まっているし、リズム隊も安定しているので演奏面はバッチリ。特にバンドの中心人物Johan Reinholdz(G)がエモーショナルに弾きまくるギターと、時にはそのギターとバトルし、時には楽曲に絶妙の味付けを施すMartin Hedin(Key)のキーボードプレイが目立ちます。バンドを象徴するかのようなテクニカルなプログレメタル①The Words Unspokenで幕を開ける本作は、イントロからして手に汗握るスリリングな展開が堪らない③In The Deepest Of Watersから繋がるインスト④Chameleon Carnivalでハイライトを迎えます。そんなインストパートの充実振りとは対照的に、ゲスト扱いのシンガーLawrence Mackrory(Vo/ex-DARKANE)による線の細いボーカルパートが添え物のような存在となっているのが惜しいですね。10分に渡るタイトルトラック⑥Extension Of The Wishのサビなど、グッと来るボーカルメロディもありますが、ボーカル自体がおまけ的な印象は拭えません。

そんなボーカルの弱さと一部の楽曲で荒削りな印象が残るなど今後に期待したい面はあるものの、それを補って余りあるテクニカルパートが生み出すエキサイトメントとメロディセンスの良さが味わえる北欧プログレメタルの傑作アルバムです。本作を聴いて、このバンドの更なる活躍を期待していたのですが、2nd「Ⅱ=Ⅰ」(2002)では複雑でわかりにくい方向性にシフトしてしまったので、それ以降は聴いてなかったりします。ちなみにバンドは本作の楽曲を後に加入した正式シンガーDavid Frembergで録り直した、その名も「EXTENSION OF THE WISH - FINAL EXTENSION」なるアルバムを発表しています。そのボーカル差し替えバージョンを聴いた第一印象はこちら

【音源紹介】
・Chameleon Carnival(Live)

【年間ベスト】2003年

  • 2009/02/02(月) 08:30:33

「舞い降りてきた音楽の記録」というブログタイトルに則って、僕が本格的に音楽を聴き始めた1995年以降の年間ベストランキング記事を更新していきます。選出基準等はこちら

ブログで紹介済みのアルバムは、その記事にリンクしています。

2003年
【アルバム】
1.DREAM THEATER「TRAIN OF THOUGHT」
TRAIN OF THOUGHT
「IMAGES & WORDS」がDREAM THEATERの「とっつきやすいプログレメタル」の代表作とすれば、本作は「暗黒プログレメタル」の代表作。リピート率はこちらの方が上かも。
大好きな1曲:⑥The Stream Of Consciousness

2.SIXRIDE「TICKET TO RIDE」
TICKET TO RIDE
SABER TIGER直系メタリックチューン、ハードロック調、歌謡曲風もあればロックンロールソングもあるジャンルに囚われない作風の中で、下山 武徳(Vo)の歌声が躍動。
大好きな1曲:①「茜色の空」

3.陰陽座「鳳翼麟瞳」
鳳翼麟瞳
おどろおどろしい空気と妖怪っぽさを抑えて垢抜けた印象。これまでで一番聴きやすい充実作です。
大好きな1曲:④「妖花忍法帖」

4.GALNERYUS「THE FALG OF THE PUNISHMENT」
THE FALG OF THE PUNISHMENT
海外のメロディックメタルしか知らない友人がいたら、真っ先に教えたい日本のメロディックメタルバンドが彼ら。特にこのデビュー作から3rdまではホントに好きです。
大好きな1曲:②Struggle For The Freedom Flag

5.CHILDREN OF BODOM「HATE CREW DEATHROLL」
HATE CREW DEATHROLL
カッコよく刻まれるリフとソリッドに研ぎ澄まされた正統派っぽさもあるエクストリームメタルの数々に圧倒されます。新世代ヘヴィメタルのひとつの型を確立した作品といえるかも。
大好きな1曲:①Needled24/7

6.SOILWORK「FIGURE NUMBER FIVE」
FIGURE NUMBER FIVE
Aメロ、Bメロはデス声でシャウトし、サビはクリーンに歌い上げるSOILWORK節が順当に進化。
大好きな1曲:⑩Distortion Sleep

7.ZIGGY「ROCK'N'ROLL FREEDOM!」
ROCK’N’ROLL FREEDOM
直球勝負のハードロック、キュートなメロディ弾けるポップチューン、典型的バラード、ブルージーなナンバーなどZIGGYというバンドが生み出し得る楽曲のバリエーションが網羅されたThis Is ZIGGYな1枚。
大好きな1曲:⑫「夢見る頃を過ぎても」

8.KAMELOT「EPICA」
KAMELOT EPICA
ドラマティックでメロディアスなパワーメタルを追求するアメリカ産バンドKAMELOT。以前から各方面で評価の高いバンドでしたが、僕のお気に入りは本作です。
大好きな1曲:②Center Of The Universe

9.LAST TRIBE「THE UNCROWNED」
THE UNCROWNED
疾走タイプの派手な曲はありませんが非常に手堅いメロディックメタルアルバム。実力派バンドたるオーラ漂う作品に仕上がってます。
大好きな1曲:①Healer

10.PRIDE「SIGNS OF PURITY」
SIGNS OF PURITY
メロディック・ロック不遇の2003年に最もリピートしたメロハー作品。
大好きな1曲:⑥Say Your Not Lonely

【楽曲】
1.Valley Of The Damned(DRAGONFORCE)from「VALLEY OF THE DAMNED」
起伏のあるメロディで疾走しまくるDRAGONFORCEの王道チューン。

2.Again And Again(LAST AUTUMN’S DREAM)from「LAST AUTUMN’S DREAM」
Mikael Erlandsson(Vo)とAndy Malecek(G/FAIR WARNING)が新しく組んだLAST AUTUMN’S DREAMが素晴らしいバンドだと実感させてくれたデビューアルバムの冒頭を飾るアップテンポな哀メロチューン。

3.Heroes(MASTERPLAN)from「MASTERPLAN」
Jorn LandeとMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)がデュエットするキーパー風メロディックメタル。

4.It's Not Over(CONCERTO MOON)from「LIFE ON THE WIRE」
CONCERTO MOONの新たな代表曲として語り継がれるであろう名曲。

5.XYZ(上原 ひろみ)from「ANOTHER MIND」
ジャジーでプログレッシブなピアノインスト。下のライブ映像ではグーで鍵盤を叩きながら演奏しちゃってます。


6.Entering The Dome(RICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY)from「EMBRACE THE GALAXY」
Richard Anderson(Key)が珍しくジャーマンメタルテイストを取り入れた1曲。

7.Open Your Life(HELLOWEEN)from「RABBIT DON’T COME EASY」
新加入ギタリストSascha Gerstner(G/ex-FREEDOM CALL)が手がけたメロディックメタルのお手本的なナンバー。

8.Children Of The Night(DREAM EVIL)from「EVILIZED」
アルバムの中でも随一のキャッチーメロディが耳に残るハードロック。

9.Give It To You(HAREM SCAREM)from「HIGHER」
印象的なメロディラインを持った元気いっぱいのポップロック。

10.Ted's Ballad-Attic(A.C.T)from「LAST EPIC」
この曲のセンチメンタルなメロディはどこかRobby Valentineを彷彿とさせます。

【他に印象に残った曲】
Dead Eyes See No Future(ARCH ENEMY)from「ANTHEMS OF REBELLION」
The Time Has Come(AT VANCE)from「ONLY HUMAN」
We Get Together(CONCERTO MOON)from「LIFE ON THE WIRE」
Spirit Never Dies(MASTERPLAN)from「MASTERPLAN」
Soundchaser(RAGE)from「SOUNDCHASER」
At The Forge(TWILIGHTNING)from「DELIRIUM VEIL」

【期待の新人】GALNERYUS
「日本にも素晴らしいメロディックメタルバンドはいるんだぞ」と声を大にして言いたくなるバンドです。デビュー作のクオリティも海外バンドに負けてません。

【ジャケット】GOLDBRICK「LIVE! GROOVY NIGHTS 2003」
LIVE! GROOVY NIGHTS 2003
ライブで迸るバンドのエネルギーが伝わってきそうなジャケットです。

【2003年を振り返って】
2002年の後半からZIGGY、SNAKE HIP SHAKESなど日本語ハードロック/ロックンロールをメインに聴くようになったせいか、2003年も日本のバンドを聴く機会が多かったように思います。トップ10アルバムにも下山 武徳(Vo/DOUBLE DEALER、ex-SABER TIGER)が立ち上げたSIXRIDE「TICKET TO RIDE」、作品を重ねる毎に成長を続ける陰陽座「鳳翼麟瞳」、メロディックメタル界の大型新人GALNERYUS「FLAG OF THE PUNISHMENT」そして「これぞZIGGY」と呼ぶに相応しい新作「ROCK AND ROLL FREEDOM!」を発表してくれたZIGGYなど約半数が日本のバンドです。またトップ10入りはならなかったものの、CONCERTO MOONもバンド最高傑作ともいえる作品「LIFE ON THE WIRE」を作り上げてくれました。

日本勢の活躍が目立つ2003年に断トツの作品を発表してくれたのがDREAM THEATERでした。ダークかつへヴィな音像による大作志向の強い作風の中、緊張感に満ちたテクニカルプレイと随所で耳を捉える叙情フレーズが堪能できる「TRAIN OF THOUGHT」「IMAGES & WORDS」(1992)、「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)といった過去の名盤とはまた違った味のある傑作です。また僕がこれまで主食としていたメロディックメタルに目を向けるとトップ10入りしたKAMELOT「EPICA」LAST TRIBE「THE UNCROWNED」の他にも、メンバー間トラブルを乗り越えたHELLOWEENの心機一転作「RABBIT DON’T COME EASY」、元HELLOWEEN組がJorn Lande(Vo)をフロントマンに据えたMASTERPLAN「MASTERPLAN」も良かったし、最速メロパワバンドDRAGONFORCEやフィンランドから現れたTWILIGHTNINGといったイキのいいニューカマーも印象的でした。

また僕が勝手にメロデス御三家と呼んでいるARCH ENEMYCHILDREN OF BODOMSOILWORKが揃って作品をリリースしたのもこの年。バンド最大の武器であるツインギターを控えめにし、シンプルな楽曲を目指したARCH ENEMYはちょっと肩透かしでしたがCHILDREN OF BODOMとSOILWORKの作品はバンドの代表作と言っても過言ではない作品でした。それに対して物足りなかったのがメロディックロック系。FAIR WARNINGTERRA NOVAは解散状態、HAREM SCAREMにもかつての勢いがなかった当時はPRIDE「SIGNS OF PURITY」LAST AUTUMN'S DREAM「LAST AUTUMN'S DREAM」が僕にとってメロディックロック界の希望の光でした。ちなみに僕がジャズ系に興味を持ち始めたのもこの頃で、きっかけはThe Dance Of Eternity(「METROPOLIS PT.2」収録)の2分30秒辺りでJordan Rudess(Key/DREAM THEATER)が弾いているジャジーなピアノフレーズでした。本格的なジャズには敷居の高さを感じてしまう僕ですが、ロック/プログレテイストもあるオリジナル曲で勝負する新進気鋭の日本人ジャズピアニスト上原ひろみのデビュー作「ANOTHER MIND」は結構好きでしたね。

【旅先とヘヴィローテーション作品】
・台湾~マカオ8日間
この旅も食事が美味しかったですね。マカオの底力を見た気がしました。

・ベトナム(ホーチミン、ダナン、ハノイ)11日間
ベトナムをざっくり縦断。ベトナム中部に位置する小さな町ホイアンは、かつて「海のシルクロード」の中継貿易の港として栄えた町です。
陰陽座「鳳翼麟瞳」

・ハワイ~キリバス共和国ファニング島クルーズ12日間
確か、キリバスは日付変更線の関係で世界で初めに夜が明ける国だったような…。
CHILDREN OF BODOM「HATECREW DEATHROLL」

・中華人民共和国(揚子江の船旅)14日間
三狭をはじめとする揚子江の見どころを船で巡りました。船内プログラムも楽しかったです。

・ニュージーランド11日間
一般的には1月~2月がシーズンといわれるニュージーランド。僕が行った秋(南半球では4月)のニュージーランドも黄葉が美しかったです。

・アメリカ(アラスカ氷河湾クルーズ)9日間
ズドーン!と氷山が崩落する瞬間は見ることはできませんでしたが、見上げるほどの高さの氷山は迫力ありました。

・オーストラリア(アデレード~カンガルー島)10日間
オーストラリアの中でもちょっとマニアックな町アデレードは住みやすそうな町でした。
ROYAL HUNT「EYE WITNESS」

・フランス(パリ滞在)8日間
パリという町は深く掘り下げれば掘り下げるほど、どんどん魅力は溢れてくるところです。

・アメリカ(アラスカ:デナリ国立公園、キングサーモン国立公園)10日間
アラスカ熊が鮭をゲットする瞬間は拝めませんでしたが、熊の迫力ある姿はしっかり見てきました。

・ケニア~タンザニア10日間
移動は全てサファリカー。動物を発見するたびに大盛り上がり。
PRIDE「SIGNS OF PURITY」

・ウズベキスタン~トルクメニスタン15日間
トルクメニスタンは遺跡好きの旅人にとっては是非お薦めしたい国です。

・イエメン13日間
アラビア半島の中で石油が採れない数少ない国イエメン。産油国が近代化の道を歩んだ今でもイエメンはアラビアンナイトの世界が残っています。
ZIGGY「ROCK’N’ROLL FREEDOM !」

・リビア10日間/SIXRIDE「TICKET TO RIDE」
ローマ遺跡ファンは是非!レプティスマグナ遺跡は僕が訪れた遺跡の中でもイチオシです。

・南地中海クルーズ(チュニジア、イタリア、スペイン)11日間
カジュアルシップで南地中海をクルージング。船酔いしていまった想い出が。
LAST TRIBE「UNCROWNED」

・サウジアラビア9日間
『アラビアのロレンス』の舞台、ヒジャーズ鉄道やマダイン・サリ遺跡など見どころは結構多いです。

WINTERHAWK「REVIVAL」(1982)

  • 2009/02/01(日) 20:40:35

REVIVAL.jpg
【No.095】
★★★★(2008)

カナダのトリオ編成ハードロックバンドWINTEHAWKが1982年にリリースした唯一のアルバムが、1999年にリマスター&ボーナストラック付きで再発されたのが本作です。このバンドに関してはいろんなトコで絶賛されていて、聴いてみたいと思ってたんですがなかなか見つけられずにいたところ2008年にようやく購入。いやぁ、これは確かに凄いです。大雑把に言えば70年代風の質感を持ったオールドハードロックなんですが、トリオ編成とは思えないほどの重厚な音圧、そして中心人物Jordan Macarus(Vo、G)が紡ぎ出す極上のトーンを持ったギターフレーズにやられました。

タイトルずばりなインスト①Introからしてギター、ベース、ドラムのそれぞれがせめぎ合い、時にはお互いの魅力を引き出しあうかのように絡むことで生み出されるロックテイスト満載なアルバムで、歌ものにおいてもその緊張感を持続させ、その上に清涼感ある歌声によるキャッチーな歌メロが乗るという素晴らしい作品です。そんな楽曲群の中で大きな存在感を放っているのがJordanのエモーショナルギター。一音一音に並々ならぬ感情を封じ込めた彼のギターフレーズは、「泣きのギターとは何か」という問いに対する答えがここにあると思えるほど。特に9分半に渡る⑦Free To Liveの終盤でのギターは神々しさすら感じさせる圧巻のプレイです。どの楽曲でもギターが大活躍するハードロックが楽しめますが、この曲は別格ですね。

このバンドはRUSH、THIN LIZZY、TRIUMPHといったバンドが引き合いに出されることが多いようですが、これらのバンドをそれほど聴きこんでるわけではない僕にとっては、テクニカルな展開とキャッチーなメロディが味わえる楽曲の中で情感たっぷりのギターが乱舞する70年代風ハードロックバンドという印象ですね。こんな優れた作品が入手困難な状況だというのは何とも残念。もっとたくさんの人に聴いてもらいたい1枚です。

【音源紹介】
・Revival