AGNES「WHEN THE NIGHT FALLS」(2006)

  • 2008/10/31(金) 06:49:00

WHEN THE NIGHT FALLS.jpg
【No.064】
★★★★(2006)
年間ベスト2006年第9位

フィンランドの女性シンガーAGNESのデビューアルバム。北欧風味たっぷりのハードポップをモダンなアレンジで聴かせてくれ、曲によっては泣きの要素を少し抑えたTHE RASMUSみたいなものもあります。本作の特徴は北欧メタルの著名人が曲作りに参加していることですね。中でもMr. Lordi(Vo/LORDI)作の⑥Danger In Loveはいかにも彼らしい曲で、LORDIのレパートリーにそのまま入れられそうなくらい。その他、Joey Tempest(Vo/EUROPE)Luke Morley(G/THUNDER)が共作した④ChangeTony Kakko(Vo/SONATA ARCTICA)作の⑦Closed The Gateがメタラーの注目を集める曲でしょうか。

で、Agnes嬢のシンガーとしての実力なんですが、まぁソコソコというのが率直な感想。中音域をメインに歌っているため女性らしさが希薄なので、予備知識なしで聴くと「男性ボーカル?」と思ってしまいそう。ややハスキーな彼女の歌声自身は魅力的なので、今後に期待ですね。それにしても、このアルバムは曲の充実度が高い。哀愁たっぷりにドライヴィングする①Bleedに始まり、その後は典型的北欧ハードポップ+ハードロックの佳曲あり、LORDI節の⑥ありで退屈な曲は皆無。中でも終盤⑧Heartache以降の曲が特に気に入ってます。ラスト⑪Who Would Ever Let A Love Like This Goはやや明るめのタッチで、アルバムを爽やかに締めくくってくれるのもグッド。

正直なところ、Agnes嬢のルックス、ボーカルともに華やかさに欠けることもあって、このアルバムに関しては曲の良さに救われてる感じがしないでもないですが、アルバムとして見れば北欧風味がたっぷり詰まった1枚です。ちなみに僕が買ったのは輸入盤で、国内盤にはTHE RASMUSやSONATA ARCTICAのカバーがボーナストラックとして収録されてます。

【音源紹介】
・Danger In Love

TEN「TEN」(1996)

  • 2008/10/30(木) 17:50:35

TEN
【No.063】
★★★★(1996)
年間ベスト1996年第2位

英国人シンガーGary Hughes(Vo)Vinny Burns(G/ex-DARE)を中心とした、湿り気のあるメロディアス・ハードロックバンドのTENデビュー作。この時点ではバンドというよりもGaryのソロプロジェクトの色合いが濃く、上記2人とGreg Morgan(Ds/ex-DARE)を除いてはセッションミュージシャンがバックをかためています。

これまでGary Hughesというアーティストは知りませんでしたが、彼の生み出す楽曲はやや暗さと儚さをを感じさせる哀愁のメロディ満載で、FAIR WARNINGのような突き抜けた爽快感というよりは胸にジンワリ広がる美旋律が味わい深いですね。全10曲どれも好きですが勢いのあるアップテンポ⑤Stay With Me⑨Lamb To The Slaughter、ポップフィーリング溢れる⑦Eyes Of A Child、⑧Can’t Slow Downもあれば、メロディアスなサビが秀逸なミドル②After The Love Has Goneそして甘美なメロディに酔いしれるバラード⑥Close Your Eyes And Dreamや10分の大作⑩Soliloquy~The Loneliest Place In The Worldと楽曲のバリエーションも豊富で幅の広さを見せつけてくれます。特に⑨~⑩へと展開するアルバム終盤は素晴らしい流れです。

そして、本作をより魅力的にしているのがもう1人の主役Vinny Burnsのギターです。②でのメロディアスかつ印象的なリフワーク、⑥での甘く優しいギタートーン、⑩の後半で炸裂する強烈な泣きのギターソロなど、どの楽曲でも彼のギターが大活躍。Garyのロウトーンを主体としたマイルドな歌声と、情感溢れるVinnyのギターの相性は抜群です。この後、TENは正式なバンドとしてコンスタントにアルバムをリリースしてますが、僕が一番好きなのは本作ですね。

【音源紹介】
・After The Love Has Gone

STEVEN ANDERSON「GYPSY POWER」(1994)

  • 2008/10/29(水) 08:00:35

GYPSY POWER
【No.062】
★★★★★(1996)

スウェーデン出身のギタリストSteven Andersonによるオールインストのデビューアルバム。ネオクラシカルなプレイを基本とする彼のギターは、大別すればYNGWIE MALMSTEENタイプ(実際ライナーノーツにもYNGWIEのプレイを聴いてギタリストの道を志したとあります)なんですけど、アルバムタイトルにもある「GYPSY」という単語から連想されるオリエンタルでエスニックな雰囲気漂う独自の世界観を確立しています。

YNGWIEほど速弾き、テクニカルプレイにスポットを当てるわけではなく、一音一音に籠められたエモーションとフレージングセンスが実に味わい深いのがSteven Andersonの特徴。情感たっぷりに聴かせるスローチューン②The Child Within(後半にかけて盛り上がっていく展開もお見事)、速弾きもきっちりこなせることを証明しつつもフレーズを大切にしながら弾きまくり、2:50からの約1分間がアルバム最大の聴きどころとなっている③Gipsy Flyの2曲が特に好きです。そんな極上のギタープレイで奏でられる哀愁のメロディ自体も実に魅力的で、民族音楽色の濃い①Dance Of The Fortune Teller、曲中盤でのクサいメロディに悶絶の④Orient Express、ポップタッチで楽しげな⑥The Scarlet Slapstickと曲毎のキャラ立ちもしっかりしてますね。そして9分ある3部作⑤Pah-Kwa And The Gat Monadeでは、パート毎にタイプが異なるメロディを持ちながら1つの曲にまとめ上げてしまう構成力に脱帽です。

本作を聴いて、インストアルバムならではの聴き手のイマジネーションを刺激するSteven Anderdonの音楽に夢中になりました。全6曲で約35分では物足りないですね。もっと彼の曲が、彼のギターが聴きたいと思わずにいられない本作は新たなギターヒーローの誕生(ブックレットを見る限りなかなかの美系)を感じさせてくれる1枚です。そんなスター性も秘めた彼も、より耽美的でプログレ色の強い2ndアルバム「MISSA MAGICA」(1996)を発表してからというもの、全く音沙汰のない状態が続いてます。これだけの才能を持ったギタリストを埋もれさせてしまうのは実に勿体ないと思うんですが、この人は今どうしてるんでしょうか。またいつかアルバムをリリースして欲しいですね。

【音源紹介】
・Gipsy Fly

【CD購入録】CRYSTAL VIPER「THE CURSE OF CRYSTAL VIPER」(2007)

  • 2008/10/28(火) 08:00:48

【CD購入録】
CRYSTAL VIPER THE CURSE OF CRYSTAL VIPER
CRYSTAL VIPER「THE CURSE OF CRYSTAL VIPER」(2007)

SEVENTH WONDERの「MERCY FALLS」(2008)を求めて、大阪のDISK HEAVENに行ったのですが見つからず…。せっかく来たんだから何か買って帰ろうと思ってチョイスしたのが、ポーランドのパワーメタラーCRYSTAL VIPERのデビュー作です。その剛健なジャケットそのまんまの実直パワーメタルサウンドが理屈抜きにカッコいい1枚で、これは掘り出し物でした!中でも「Bloody War!」の掛け声で始まるメタリックチューン②Shadows On The Horizonは、その疾走感と中盤での「オーオーオー~♪」な雄々しいコーラスがメタル魂を熱くしてくれる名曲です。女性シンガーLeather WychことMarta Kroczak-Gabriel嬢をはじめ、メンバーには本名とは別の名前がつけられていて、その辺りからもメタル愛を感じさせるバンドです。バンドのオフィシャルサイトを見るとライブも積極的にしてるみたいだし、新曲も良さそうなので今から2ndアルバムが楽しみです。

SEVENTH WONDER「WAITNIG IN THE WINGS」(2006)

  • 2008/10/27(月) 07:31:19

WAITNIG IN THE WINGS.jpg

【No.061】
★★★★(2007)
スウェーデン産DREAM TEHATER系プログレメタルバンドSEVENTH WONDERの2作目。デビュー作は未聴ですが、このアルバムを聴く限り将来性を十分に感じさせてくれるバンドの登場です。リズムチェンジを伴った緻密な曲展開の中にキャッチーなメロディを流し込む手法は、DREAM THEATERの傑作「IMAGES & WORDS」と同じベクトルを向いていますが、北欧ならではの透明感と哀感に満ちたウェットな楽曲が魅力的で、フォロワーの一言で片付けるには勿体ないほどの逸材だと思います。

「北欧出身のプログレメタルバンド」という共通項から連想するCIRCUS MAXIMUSが魅力的な歌メロを上質のハイトーンボーカルが歌い上げるのに対し、このSEVENTH WONDERはよりプログレメタルの王道を行くサウンド(シンガーTommy Karevikもかなり上手い)で、インストパートのスリリングさに関してはこちらの方が好きかも。9分に渡るタイトルトラック③Waiting In The Wingsを筆頭に、曲の勝負どころでJohan Liefvendahl(G)が紡ぎ出すメロディックでややクサいメロのネオクラシカルギターもさることながら、僕を惹きつけてやまないのはAndreas Blomqvist(B)が極上のセンスでもって弾きまくるテクニカルなベースラインです。曲によってはギター以上に目立ってしまう彼の太いベースサウンドは、同郷の大先輩Marcel Jacob(B/LAST AUTUMN’S DREAM、TALISMAN、ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)を髣髴とさせるほどです。

楽曲としてはキャッチーに疾走する名曲⑤Not An Angel、テクニカルな展開が主体ながらサビの聴かせどころでインパクト抜群のメロディが耳を捉える⑧The Edge Of My Blade、ピアノとストリングをバックに感動的なメロディを歌い上げるバラード⑨Piecesが特に気に入ってます。いつか、プログレメタルの名盤を作ってくれるそうな予感が伝わってくるこのアルバムで日本デビューできなかったのが不思議でなりません。一足先に日本デビューを果たしたCIRCUS MAXIMUSにも決してひけをとらないセンスを持ったバンドだと思います。今後の更なる活躍を確信させてくれる1枚です。

【音源紹介】
・Not An Angel

HELLOWEEN「GAMBLING WITH THE DEVIL」(2007)

  • 2008/10/26(日) 09:54:42

GAMBLING WITH THE DEVIL
【No.060】
★★★★(2007)
年間ベスト2007年第6位

ジャーマンメタルのオリジネイターHELLOWEENの12thアルバム。前作はメタル史上に名を残した名盤「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」の続編という話題性が先行しすぎてた感がありましたが、今回はバンドに4人のソングライターがいるという強みを活かした傑作となってます。

HELLOWEENを知り尽くすメインソングライターMichael Weikath(G)による、いかにもHELLOWEENらしい③The Saintsやコミカルな雰囲気を持った⑩Can Do It、才能溢れる若きギタリストSacha Gerstner(G)が手がけるヘヴィかつスピーディな⑤Paint A New World、ネオクラ色もあるギタープレイが目玉の⑪Dreamboundなど2人のギタリストのペンによる楽曲がいい!しかもSacha加入後はギターパートの魅力が大きく向上してるのもポイント。今のHELLOWEENに欠かせないAndy Deris(Vo)のポップなメロディセンスを活かした④As Long As I Fallもいいんだけど、今回驚いたのはこれまで作曲面では影の薄かったMarkus Grosskopf(B)が提供した⑥Final Fortuneの素晴らしさ。HELLOWEENの王道とは一線を画した曲でありながら、北欧っぽさを感じさせる悲しげなメロディが胸に迫ってくる名曲です。

正直、Andyの声質がどうしても好きになれず、最近のHELLOWEENにはそれほど思い入れがなかった僕ですが、4人のソングライターが自分の持ち味を反映させつつも、HELLOWEENとして軸がブレない楽曲によって作り上げられた本作を聴いていると、「HELLOWEENってやっぱりいいやん」と素直に思えてきます。新しい音楽性に挑戦するようなギャンブル的側面はなく、HELLOWEENに求められているメロディック・パワーメタルを高水準で提供してくれるこのアルバムはキーパー時代のアルバムは別格として、Andy加入後のHELLOWEENの最高傑作かも。

【音源紹介】
・Final Fortune

【CD購入録】AXXIS「DOOM OF DESTINTY」(2007)

  • 2008/10/25(土) 08:23:59

【CD購入録】
DOOM OF DESTINY
AXXIS「DOOM OF DESTINTY」(2007)

20年近いキャリアを持つジャーマン・メタル界のベテランバンドAXXISの10作目を買いました。今ブログで紹介しているHELLOWEENとほぼ同期ですね。そんなベテラン円熟味を感じさせるかと思いきや、音の方は若々しくてエネルギッシュなパワーメタル作品です。これまで日本盤は何枚かリリースされていたようですが、本作は日本未発売のままだというのが信じられないカッコよさ!ボーカルは少し不安定だけど、女声シンガーとボーカルパートを分け合うことで上手くカバーしてると思います。序曲に続く②Doom Of Destiny(Arabia)がいきなりの疾走キラーチューンだし、サックスサウンドをフィーチュアしたバラード⑥The Fire Still Burns以降のアルバム後半がもう最高です。今もメロパワど真ん中の⑦Father, Fatherと「ナーナナーナー♪」が耳から離れない⑨She's Got Nine Lifesの2曲をリピート中です。こりゃ、しばらくヘヴィローテーション決定ですね!

HELLOWEEN「KEEPER OF THE SEVEN KEYS -LEGACY」(2005)

  • 2008/10/24(金) 07:49:29

KEEPER OF THE SEVEN KEYS -LEGACY
【No.059】
★★★(2005)

メンバーチェンジによってバンド内の新陳代謝が良くなったHELLOWEENが、バンドの代表作「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」の名を引き継いだ作品をリリースするということで注目を集めた2枚組の11thアルバム。タイトルが「KEEPER OF THE SEVEN KEYS -LEGACY」だからといって、Kai Hansen(Vo, G/GAMMA RAY)Michael Kiske(Vo/PLACE VANDOME etc)が在籍してた頃のサウンドに回帰したわけではなく、中身は「MASTER OF THE RINGS」以降の流れを継承したキャッチーかつスピーディーなパワーメタルです。2枚とも10分を超える大作を収録している点などアルバム構成としては、「KEEPER~」を連想させるもののサウンド面での類似点は一部の曲に感じられる程度ですね。

アルバム購入当初は「KEEPER~」というタイトルから往年のサウンドを期待しすぎたこともあり、やや肩透かしな印象でしたがリピートするうちに「今」のHELLOWEENとしてはなかなかの秀作だと思えてきました。ソングライター4人に加え、新加入のドラマーDani Loble(Ds/ex-RAWHEAD REXX)のアイデアをも凝縮させたオープニングを飾る大作Disc-1①The King For A 1000 Yearsは聴き応え満点。Sascha Gerstner(G)が意識的にキーパーサウンドを甦らせたかのような②The Invisible Man、⑥Silenet RainWeikie(G)らしい③Born On A Judgement Day、そしてDr. Steinにも通じるポップな響きを持ったAndy Deris(Vo)作の⑤Mrs. GodなどDisc-1はかなり充実してます。Disc-2も同じく大作①Occasion Avenueに始まり、Candice Night(Vo/BLACKMORE’S NIGHT)をフィーチュアしたAndy印100%な泣きのバラード②Light The Universeや本編ラストの⑦My Life For One More Dayなど佳曲揃い。

ただアルバム全体で見ると、Disc-2中盤は冗長な印象が拭えないので2枚組にせず1枚にすっきりまとめた方が良かったように思えるのと、前述したような優れた楽曲もあるのは確かながら、各曲が「KEEPER~」にあったような神々しさを纏うには至っていないことが少し残念です。まぁ、これは僕が「KEEPER~」に強い思い入れを持っているから余計にそう感じてるだけかもしれませんが。

【音源紹介】
・Born On A Judgement Day

【CD購入録】ARI KOIVUNEN「BECOMING」(2008)

  • 2008/10/23(木) 07:35:43

【CD購入録】
ARI KOIVUNEN BECOMING
ARI KOIVUNEN「BECOMING」(2008)

前々から買おうと思っていたARI KOIVUNENの2ndアルバム。デビュー作はオーディション番組「IDOLS」優勝のご褒美(?)として、フィニッシュ・メタルシーンの有名ソングライター達が作曲に関わっていましたが、今回は大半の曲をバンドで作っているようで実質的なバンドとしての1枚目といえそうです。最初に聴いたときはヤバイと思いました。それは冒頭の3曲が前作とは違い、非常に地味だから。とはいえ、その後は④Sign Of Our Times⑨Hero’s Goldといった僕好みの曲があって一安心。これから聴き込みますが、楽曲のインパクトという面では前作の方が断然上ですね。なんせ前作ではTimo Tolkki(G/REVOLUTION RENAISSANCE、ex-STARTOVARIUS)、Marco Hietara(B, Vo/NIGHTWISH)、Tony Kakko(Vo/SONATA ARCTICA)といった凄いメンバーが曲を書いてましたから…。

【気になるCD】
SHINEDOWN「THE SOUND OF MADNESS」(2008)
先日発売されたばかりのアメリカンハードロックバンドの3rdにして日本デビュー盤。相互リンクさせていただいているMetalaholicさんのブログで紹介されている音源を聴き、気に入りました。

HELLOWEEN「RABBIT DON’T COME EASY」(2003)

  • 2008/10/22(水) 07:59:58

RABBIT DON’T COME EASY
【No.058】
★★★(2003)

ジャーマンメタルの始祖HELLOWEENの記念すべき10枚目のアルバム。前作「THE DARK RIDE」でバンドのブレインWeikie(G)との音楽的趣向の違いが決定的となったRoland Grapow(G)Uli Kusch(Ds)がバンドを離れ、新メンバーとして若きギタリストSascha Gerstner(G/ex-FREEDOM CALL)、本作限りのレコーディングメンバーとしてMicky Dee(Ds/MOTORHEAD)が大半の曲でプレイする(このドラミングがまた凄まじい)という体制で作られています。HELLOWEENのダークサイドを担っていたRolandが抜けただけで、バンドの雰囲気がここまで変わるのかと驚いてしまう程、「躁」の空気が支配的な作風ですね。

注目すべきはSaschaの本作への貢献度の高さ。これまでHELLOWEENでプレイしたどのギタリストよりも、テクニックと安定感を兼ね備えているのに加えて、ソングライティング能力にも長けた彼はHELLOWEENのギタリストとしては最適の人材だと思います。彼の携わった4曲がどれもいい出来なだけでなく、②Open Your Lifeなんかはメロディックパワーメタルのお手本のような仕上がりとなってるのが頼もしい。前作では今ひとつ精彩を欠いたAndy Deris(Vo)の楽曲もパワー漲る①Just A Little Signや「MASTER OF THE RINGS」(1994)収録のPerfect Gentlemanを連想させる歌もの④Never Be A Starなど良くできているし、Marcus Grosskopf(B)によるヘヴィかつメロディックな⑨Hell Was Made In Heavenもグッド。前作の段階で完成していたというWeikie作の③The Tune、⑧DoYou Feel Goodの2曲はダークな前作に収録されなかったのも納得できる躁なメタルを体現したHELLOWEENらしい楽曲です。

このアルバムを聴く限りギタリストの交代はプラスになったと思うし、「MASTER OF THE RINGS」と「THE TIME OF THE OATH」(1996)をミックスさせたような本作は、久々にHELLOWEENによるHELLOWEENらしいアルバムになったと思います。前作のSalvationや過去のアルバムにあったようなキラーチューンがないため小粒な印象はありますが、前作に漂っていた不安感を振り払ってくれるような快作です。こういう明るくも、攻撃的なヘヴィメタルをHELLOWEENには追求してもらいたいですね。

【音源紹介】
・Open Your Life

【CD購入録】GOODBYE THRILL「GOODBYE THRILL」(2008)

  • 2008/10/21(火) 12:01:28

【CD購入録】
GOODBYE THRILL
GOODBYE THRILL「GOODBYE THRILL」(2008)

男女ツインボーカル体制のプログレメタルバンドVENTURIAにも籍を置くMarc Ferreira(Vo)を中心としたメロディアス・ハードロックバンドGOODBYE THRILLのデビュー作を買いました。他に欲しいCDはたくさんあるんですが、中古で見つけるとつい買ってしまいます。この人はVENTURIAがメインバンドかと思ってましたが、こちらが活動のメインなのかな。きっかけはBURRN!誌11月号の記事。確かに爽やかなメロディを聴かせてくれる1枚ですね。ただ記事の中で藤木さんが書いている初期HAREM SCAREMWIG WAMを引き合いに出すほどの満足感が得られるかというと、ちょっと首を傾げてしまいます。メロディのフックも、ボーカルとギターをはじめとするメンバーの個性も上記2バンドには及ばないかなぁ・・・。メロハー作品としては手堅い作品で、特に①Super Perfect World~⑥Dead To Meはなかなか強力なので、今後への期待が募ります。

HELLOWEEN「THE DARK RIDE」(2000)

  • 2008/10/20(月) 07:48:29

THE DARK RIDE
【No.057】
★★(2000)

6thアルバム「MASTER OF THE RINGS」以降、メンバーチェンジもなく順調に活動を続けるジャーマンメタルの王者HELLOWEENの9thアルバムは、タイトル同様ダークなサウンドが印象的な作品。前作のヘヴィな要素を強調したかのような本作は、明快でキャッチーなメロディックメタルを求めると、ややキツイ内容かもしれません。

これまでの作品でも楽曲によって好き嫌いが別れるHELLOWEENだけど、本作はそれが最も顕著かも。気に入ってる曲を挙げていくとKai Hansen(Vo, G/GAMMA RAY, ex-HELLWOEEN)が書きそうな「いかにもジャーマンメタル」なメロディとコーラスに大合唱の②All Over The Nation、HELLOWEEN歴代のスピードチューンの中でも上位に入る⑦Salvationの2曲がダントツで好きですね。ともにWeikieことMichael Weikath(G)作のこの2曲は、最もキーパー時代に近い音で、やはり自分はこういうHELLOWEENが好きなんだと再確認。それに対して、ほんのりダークな空気漂う曲調の中でサビメロが明るい③Mr Toruture、これまでは僕の肌に合わない楽曲が多かったRoland Grapow(G)の面目躍如たる大作⑫The Dark Ride(終盤のツインギターパートにメロメロ)は、今のHELLOWEENの魅力が詰まった楽曲だと思いますが、あとの楽曲はパワーバラード⑥If I Could Fly、モダンな曲調をベースにサビメロがやたらとキャッチーな⑧The Departed(Sun Is Going Down)を除いてちょっと厳しいかな、というのが正直なところです。

HELLOWEENはメンバー全員が作曲できるという稀有なバンドですが、本作で半数近くの楽曲を手がけるAndy Deris(Vo)の曲に魅力を感じることができないのと、バンドのメインソングライターであるはずのWeikieによる曲がたった2曲(②⑦)というのが悲しいですね。この作品の製作段階からRoland、Uli Kusch(Ds)の2人と他のメンバー(というか主にWeikie)との溝が深まり、結果としてバンドは本作発表後に2人を解雇したという事件が、当時のバンド状態の悪さがサウンドに反映されたのかも。そんじょそこらのメロパワバンドには到達できない高みにあるものの、HELLOWEENを聴くなら他に優先すべき作品があるという思いを抱いてしまうアルバムです。

【音源紹介】
・The Dark Ride

【CD購入録】SYMPHONITY「VOICE FROM THE SILENCE」(2008)

  • 2008/10/19(日) 07:36:37

【CD購入録】
SYMPHONITY VOICE FROM THE SILENCE
SYMPHONITY「VOICE FROM THE SILENCE」(2008)

もともと買う予定はなかったんですが、輸入盤を中古で偶然見つけたのでSYMPHONITY(元NEMESIS)の1作目を買ってしまいました。BURRN!誌上で89点という高得点を獲得した作品です。メンバー自身も語っているようにSTRATOVARIUSからの影響を色濃く感じさせるメロディック・スピードメタルアルバムです。「メロスピ」と聞くとハイトーンボーカルと親しみやすいメロディ、そしてどことなくチープな印象を持ってしまいますが本作は良くも悪くも「これぞメロスピ!」って感じですね。典型的メロスピボイスの持ち主Olaf Hayer(Vo/ex-DIONYSUS)が加入してますし。スピードチューンのメロディセンスは僕好みだし、中でもEagle Fly Free風のメロディとクラシカルフレーズを導入した⑩Evening Starはメロスピ好き必聴の1曲だと思います。ちなみに日本盤は10月22日発売とのこと。余談ですが、DIONYSUSって解散してたんですね…。BURRN!誌上で知りました。大好きなバンドではないけど、お気に入りギタリストJohnny Ohlin(G/ex-NATION)の活動基盤が失われるのは痛いなぁ。

HR/HM好きの方へ100の質問

  • 2008/10/18(土) 09:24:56

相互リンクさせていただいているnekometalさん、Metalaholicさん、むーじゅさんのブログ記事を見て面白そうだと思い、僕の「HR/HM好きの方へ100の質問」を書いてみました。
かなーり長文となっていますが、よろしければご覧ください。

1 あなたのハンドルネームを教えてください。 
よしよ

2 その由来は?
本名をもじっただけで、特に由来はありません。

3 音楽を聴くことが主な趣味になったのは何歳ぐらいから?
1994年 高校1年の夏くらい。

4 HM/HRが好きになったのは何歳ぐらいですか?
1995年 高校1年の冬です。

5 HM/HRの他にも普段よく聴くジャンルはありますか?
70年代の日本のフォークソング、歌謡曲(いわゆる懐メロ)、ジャズ

6 いわゆるJ-POPは聴かない?
聴きます。好きなメロディがあればどんなジャンルでも。
ゆずの「ユズモア」(2002)、JANNE DA ARCの「D・N・A」(2000)、マキマムザホルモンの「ぶっ生き返す」(2007)は大好きです。

7 オーディオ機材には凝る方ですか?
最近、興味出てきましたが、凝るところまではいってないです。

8 カラオケではHR/HMしか歌わない?
HR/HM系だけを歌うと浮いてしまうので、日本のポップスも歌います。カラオケは年に2、3回しか行きません。

9 HR/HMは外タレに限る?
こだわりません。日本にも好きなバンドは多いので。

10 『へびめた』という言葉にはどんなイメージを持っていますか?
HR/HMが好きな人が使ってるのを聞いたことない言葉。

11 『BURRN!』は欠かさず買っている?
1996年から欠かさず買ってます。

12 好きなバンドのHP(公式/ファンサイト問わず)にはブックマークしている?
してません。気になることがあれば、その都度チェックしてます。

13 あなたは長髪ですか?
かなり短髪。例えるならHAREM SCAREMでベース弾いてたBarry Donaghyみたいな感じ。

14 女性がHMをプレイすることについて、また、女性がHMバンドでVoを担当することについてはどう思いますか?
特に何も。女性ボーカルのバンドも陰陽座を筆頭に大好きです。

15 日常生活でデス声を上げてしまったことがありますか?(w
これまでありませんでしたが、デス声で息子(生後3ヶ月)をあやしたら喜んでました。

16 ライヴコンサートにはどのくらいの頻度で出かけますか?
ほとんど出かけません。一緒に行くライブ仲間が欲しい・・・。

17 初めて観たライヴは?
2000年DOUBLE DEALERの初ライブ@心斎橋MUSE HALL。バイト先の友人と行きました。

18 初めて買ったレコード(CD)は何ですか?
爆風スランプ「涙2(ラヴ・バージョン)」

19 (上の答えが非メタルだった場合)初めて買ったHM/HRのレコード(CD)は?
今でもそのアルバムはよく聴きますか?
YNGWIE MALMSTEENのベスト「THE COLLECTION」(1992)。
オリジナルアルバムを揃えたのでもう聴いてません。

20 HM/HRにハマったキッカケは何ですか?
YNGWIE MALMSTEENのSave Our Love とMotherless Childに惚れました。(どちらも5th「ECLIPSE」収録)

21 今まで観た中で一番のライヴは?
ライブ経験が1回だけなので、なんとも・・・。

22 あなたが自由に使える内で、HM/HR関係に費やすお金はどのくらいの割合ですか?
1ヶ月の小遣いを4万円として、1万5千円が限度。中古で買うこともあります。

23 深夜はやっぱりヘッドフォン?それとも音量を落とす?
ヘッドフォンはあまり使わないので、音量を落とします。

24 WebでMP3等の重くて大きな音源データをダウンロードしたことがある?
ありません。

25 楽器は演奏しますか?しなければ、挑戦してみたいパートは何ですか?
高校時代にギター、大学でキーボードをほんの少しかじっただけです。

26 好きなバンドのコピーをしたことがある?
したいと思ったことは多数。ただ実力が伴いませんでした。

27 バンドで演奏したことがありますか?なくとも、したいとは思っていますか?
是非したいです。

28 CD購入の際、レビューや他人の批評はどの程度参考にしますか?
僕の好みに似ている人の意見はかなり参考にします。BURRN!誌なら藤木さんのお薦めをいつもチェックしてます。
ネット、雑誌で情報収集→試聴(できれば)→購入という流れですね。

29 HM/HR専門のラジオ番組などは聴きますか?
今は聴いてません。大学時代に眠い目をこすりつつ「ヘヴィメタル・シンジケート」は聴いてました。

30 『B!』以外で読む音楽雑誌があれば教えてください。
特にありません。気になるアーティストの記事があれば立ち読みする程度。

31 恋人/奥さん/旦那さんもメタラーですか?現在のところいない場合は、そうであった方が良いと思っていますか?
奥さんには付き合ってる時からメタル布教をしてきました。その甲斐あってFAIR WARNING、TERRA NOVAファンにはなりましたが、それ以上は無理のようです。

32 HR/HMが存在し続ける限り、死ぬまでメタラーを貫きますか?
もちろん。僕が生粋のメタラーかどうかは疑問ですが、HR/HMをメインに聴いていくことは確かだと思います。

33 HR/HMの曲を作曲したことはありますか?なければ、してみたいと思いますか?
ないです。挑戦してみたいですが全くの素人なので・・・。

34 HR/HMのMidiを作成もしくはダウンロードしたことはありますか?
ありません。

35 PC起動音はHM?
普通です。

36 同じく、終了音は?
これまた普通です。

37 移動中(車を運転する方はカーステで、電車等ならヘッドフォンMD等で)もHR/HMを聴きますか?
聴きます。家では家族との時間が優先なので、メタル鑑賞のメインは通勤時間中です。

38 ケータイの着信音もHR/HM?
はい。
電話着信音はROYAL HUNTのFirst Rock、メールはAVANTASIAのSeven Angelsです。マナーモードにしてることが多いのであまり意味ないんですけどね。

39 TV番組でBGMにHR/HMが掛かると聞き耳を立てちゃいますか?
立てちゃいます。知ってる曲が流れてくると、ニヤリとしてしまいます。

40 買い物や食事に行って、有線放送で(同上)
これも聞き耳立ててます。HR/HM以外でも気になる曲があればチェックします。

41 タイトルが判らないけど気に入った曲を探して違うCDを買ったことはありますか?
ないです。小心者なので、入念にチェックしてから買うようにしてます。

42 正体不明の輸入盤をジャケ買い(タイトル買い)して後悔したことは?
あります。今は買いたいCDを厳選して買ってますが。
一番最後のジャケ買いはこれかな。

EVILUTION.jpg
EASY RIDER「EVILUTION」(2002)

43 最高にダマされたCDは何でした?
BURRN!の藤木さんのお薦めを鵜呑みにして、「失敗したぁ」と思ったCDはいくつか。 それもいい思い出です。

44 一生聴き返すことのなさそうなCDは処分しますか?
してました。が、処分して後悔することがあったので今後はしないと思います。

45 再結成して欲しいグループ、乃至は元のグループに復帰して欲しいミュージシャンはいますか?
【バンド】
DOUBLE DEALER
SNAKE HIP SHAKES

【ミュージシャン】
Michael Kiske(Vo)→HELLOWEENでなくてもいいので、メタルシーンに。
人見 元基(Vo)→VOW WOWじゃなくてもいいので、ミュージックシーンに。
インストの名盤「GYPSY POWER」(1994)を含む2枚の作品を残してから消息不明の北欧ギタリストSteven Anderson。

46 お気に入りの曲を集めてMDやCD-Rなどは作りますか?
作ります。2000年頃まではアルバム1枚を聴くより、好きな曲だけを集めて聴いてました。

47 レンタルCDなどを利用したことはありますか?
あります。買うほどではないけど、気になるCDをレンタルすることが多いです。レンタルしてi-podに落としたけど聴いてない曲多数。

48 友人知人に貸したまま返って来ないアルバムはありますか?
ありません。

49 友人知人に借りたまま返していないアルバムはどうでしょう?
今はB’zの「ACTION」(2008)を借りてますが、今度会うときに返します。

50 同じアルバムを買い直したことはありますか?(ボーナストラック、リマスターの再発、破損紛失や盗難、アナログからCDへ等)
あります。
FAIR WARNINGの「FAIR WARNING」、「RAINMAKER」→リマスターと未発表曲目当てで再発盤を。
LORDI「AROCKALYPSE」→輸入盤持ってましたがボーナスDVD目当てで国内盤を。

51 たったひとりだけ、好きなミュージシャンを挙げるとしたら?
これは難しいですね。ひとつのバンドでも、凄く好きな時期とそうでない時期があるので。

52 たった一枚だけ、好きなアルバムを選ぶとしたら?
DREAM THEATERの「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)

53 たった一曲だけ、好きな楽曲を決めろと言われたら?
ARCH ENEMYのSilverwingです。

54 あ、やっぱ無理ですか。それじゃ、今までで一番、回数的に多く聴いた曲を挙げてください。
上の質問であっさり決めてしまいましたが。。。回数でいえばROYAL HUNTの2枚組ライブ盤「1996」(1996)収録のTime(Live Version)かな。

55 それも挙げられないですか。じゃ、同じ曲ばかりを続けて何度も繰り返して聴いたことはありますか?あれば、何回ぐらい続けて聴きましたか?
ROYAL HUNTの「PARADOX」(1997)とDREAM THEATERの「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)はアルバム1枚でひとつの曲だと思ってます。反則かもしれませんが繰り返し聴いたという点では、この『2曲』がダントツです。

56 朝とか、時間がない時もHR/HMを聴きますか?
聴きません。朝はニュース等で情報収集します。

57 眠る時にはどうですか?聴くのであれば、その時かけるのは静かな曲ばかり入ったアルバムやお好みMD等ですか?
独身時代はその時のお気に入りCD聴きながら寝てました。逆に興奮して眠れないこともしばしば。

58 いやな思い出があって二度と聴きたくない曲があれば挙げて下さい。
ありません。

59 嬉しい思い出のある曲があれば、どうぞ。
FAIR WANINGのAngels Of Heven。
大学受験の時に人生初のメタル断ちをしていて、最後の試験が終わった日に聴いたのが、この曲がオープニングトラックの名盤「GO !」(1997)でした。

60 着る服もメタルな全身メタラーですか?
いいえ。至って全身普通です。

61 タトゥーは入れていますか(笑)あれば柄は?なければ、ひそかに入れてみたいと思ったことはありますか?
入れてません。入れるくらいなら、その費用でCDを買いたいです。

62 ライヴ以外で、ヘッドバンギングのやり過ぎで筋肉痛になったことはありますか?
ありません。

63 ステージダイヴをやってみたことはありますか?なければ、ダイヴァーをどう思いますか?
ありません。ダイヴァーの人は勇気あるなぁと思います。

64 VoがRAPしたりするヘヴィ・グルーヴ系(HR/HMとは少し毛色の違う、最近のヘヴィ・ロック)は聴きますか?
好んで聴いてるわけではありませんが、好きになったアルバムにラップパートが入ってることはあります。
HR/HMとは少し毛色の違う、最近のヘヴィロックとしてはSYSTEM OF A DOWN、MY CHEMICAL ROMANCE(←これはエモ/スクリーモ系?)は好きですね。

65 他のジャンルでは味わえないHR/HMの魅力とは何だとお考えですか?
高揚感。
ボーカルメロディに加えて、テクニカルな演奏も楽しめ、インスト作品も聴き応えがあること。

66 愚問の極みですが、あなたにとってHR/HMとは何ですか(笑)?
初めて心底のめり込んだ趣味であり、人生の道標。

高校時代にHR/HMとの出会い→英語に興味を持ち、英語好きに→英文学科の大学進学→英語を活かせる仕事ということで添乗員に→転職して今の会社に

という人生を歩んできました。HR/HMに出会ってなければ違う人生になってたかも。

67 カヴァー曲で気に入ったものがあれば、オリジナルも聴いてみようと思いますか?
もちろん思います。
カヴァー曲といえばJOHN SYKES & PHIL LYNOTTがオリジナルで、PRETTY MAIDSがカヴァーしたPlease Don’t Leave Meですね。

68 好きなアーティストがルーツに挙げているミュージシャンも聴いてみる方ですか?
聴いてみます。
Yngwie MalmsteenからUli Jon Roth、Michael AmottからMichael Schenkerなどルーツを辿ったことがあります。

69 ミュージシャンの音楽そのものだけが好きな方ですか?アティテュードやルックスも含めて好きになる方ですか?
まずは音楽ありき。そしてアティテュードやルックスも良いに越したことはありませんね。

70 基本はやっぱりメタルTシャツ?それとも、ユニクロとかで済ませて、浮いたお金はCD購入に回したいと思う方ですか?
服にはあまりお金をかけません。その分はCD購入に。

71 アーティストの発言で、あなたのこころに深く刻まれているものがあれば、挙げて下さい。
「陰陽座は、二流で結構!ロックだもん。」 By瞬火(B、Vo)

エンターテイメントの世界で名言とされている言葉
「演奏者がもの凄く興奮してて、それを見てるお客さんがしらーっとなっているのが三流。
演奏者がもの凄く興奮してて、お客さんも興奮してお互い盛り上がってるのが二流。
演奏者はしらーっと、さらーっと冷静にしてて、お客さんだけがどわーっと盛り上がってるのが一流」
を聞いての一言。
ライブDVD「我屍越行」のMCより

72 CDを聴いていて、つい大声で一緒に歌ってしまうことはありますか?
あります。一人で家にいる時なんかはつい。

73 その歌や、CDを聴く音量等について、同居人や近所から苦情を言われたことはありますか?
ありません。その辺は気をつけたいと思ってます。

74 既発音源のみで構成されたベスト盤は購入しますか?
オリジナルアルバムを1枚も持っていないアーティストの音楽性をチェックする時に買うかも。レンタルで済ますことも多いですが。

75 好きなグループであればライヴCDも購入しますか?
もちろん。ライブ盤も買うかどうかが、好きなバンドかどうかの境界線です。

76 ブートレッグCDを購入したことはありますか?
ありません。

77 いま、これに答えながら聴いているのは何ですか?
CRAZY LIXXの「LOUD MINORITY」(2008)

78 ファン同士がネットで音源を交換するシステムを利用したことはありますか?また、それについてどう思いますか?
ありません。やはり音源はCDで持っておきたいです。

79 所謂正統派メタルについてはどう思いますか?いずれ絶滅すると思いますか?
正統派メタル大好きです。絶滅なんてありえません。

80 スラッシュ/デスメタルについてはどう思いますか?
僕がメインに聴くジャンルではありませんが、好きなバンドもいます。

81 デス声についてはどうですか?
正直、少し苦手です。

82 あなたはデス声で歌えますか(笑)
ムリです。

83 好きな曲は歌詞も憶える方ですか?
歌詞も憶える曲=好きな曲です。

84 普段の生活で、HR/HMの歌詞を思い出してしまうシチュエーションがあれば、教えて下さい。
平穏な日々を過ごしているので、そんなドラマティックなシチュエーションはないですね。

85 歌詞の内容が気に食わなくても好きな曲はありますか?
ますはメロディ。そして歌詞も良ければ最高。歌詞を理解するほどの英語力はないので、よほど極端でエグイ歌詞でない限りOKです。

86 アティテュードに少々難が在っても好きなアーティストはいますか?
ありがちですがYngwie MalmsteenとTomo Tolkki。

87 自分の部屋にいる間は常に音楽をかけている方ですか?
一人でいる時はかけてます。

88 一日だけ、その人になってみたいミュージシャンがいれば、教えて下さい。
特定のミュージシャンはいませんが、歌がメチャクチャ上手い人や楽器を見事に演奏できる人になってみたら気持ちいいだろうなぁ。

89 ベタですが、無人島に持ってゆくアルバムを10枚に絞ってお答え下さい(10枚に収まらない場合は次点をいくつか挙げて頂いても結構です

いちアーティストにつき1枚として、今日の気分で選んでみました。
アルファベット順です。
・ARCH ENEMY「BURNING BRIDGES」(1999)
Silverwingを含むメロデスの名盤にして極上のギターアルバム。

・DOUBLE DEALER「DOUBLE DEALER」(2000)
音の悪さが残念ですが、僕好みの楽曲が満載。

・DREAM TEHATER「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)
棺桶まで持って行きたい作品その1。

・FAIR WARNING「GO ! 」(1997)
メロディアス・ハードの大傑作その1。

・HAREM SCAREM「MOOD SWINGS」(1993)
メロディアス・ハードの大傑作その2。

・HELLOWEEN「KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART1&2」
メロディックメタルの聖典。2枚組なので1枚としてカウントしました。

・MIKAEL ERLANDSSON「THE 1」
北欧の泣きメロといえばこれ!

・ROBBY VALENTINE「MAGIC INFINITY」(1994)
繊細なメロディとドラマティックな曲展開に酔いしれる1枚。

・ROYAL HUNT「PARADOX」(1997)
棺桶まで持って行きたい作品その2。

・SNAKE HIP SHAKES「NEVER SAY DIE」(2001)
ZIGGY関連は「HEAVEN AND HELL」やThe DUST'N'BONEZの作品も捨てがたいですが、トータルバランスではこのアルバム。

90 最強のヴォーカリストは誰でしょう?
Michael Kiske(ex-HELLOWEEN)

91 このギタリストこそ世界一!は誰ですか?
Yngwie Malmsteen

92 このドラムは神!となると?
Mike Portnoy(DREAM TEHATER)

93 このベースには痺れる
Billy Sheehan(ex-MR. BIG)

94 鍵盤奏者ナンバーワンは?
Jordan Rudess(DREAM THEATER)

95 つらい時に、元気を出そうとしてかける『この一曲』があれば、教えて下さい。
The DUST'N'BONEZの「スタートライン」

96 恋人にフラレたとしたら、何を聴きますか?
PRETTY MAIDSのPlease Don’t Leave Meで失恋気分に浸ります。

97 こんな時にはこの曲を聴きたくなる、で、変わったものがあれば教えて下さい。
変わったものではないかもしれませんが、休日の爽やかな朝に…
EDGUYのSave Us Now
FIREHOUSEのYou’re My Religion

98 今のところ、人生の最期に聴きたいと思っている曲があれば。
SENTENCEDのEnd Of The Road

99 ご自分のお葬式でBGMに使ってもらいたい曲があれば、挙げてください。
DREAM TEHATERのThe Spirit Carries On

If I die tomorrow
もし明日死んでも
I’d be alright
俺は大丈夫
Because I believe
なぜなら信じてる
That after we’re gone
俺がいなくなっても
The spirit carries on
魂は生き続けると
I used think be frightened of dying
昔は死ぬのが怖かった
I used think death was the end
死は最後の最後だと思ってた
But that was before
だけどそれは昔のこと
I’m not scared anymore
今はもう、怖くない
I know that my soul will transcend
なぜなら魂はすべてを超越したものだから

「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」の歌詞・対訳より
という歌詞は僕の墓に刻んでほしいほどです。

100 お疲れさまでした。では、最後に、ひとことどうぞ。
本当に疲れました(笑)。
こうして見ると僕は生粋のメタラーじゃないのかも、と思う回答が多いですね。
軽い気持ちで始めたら予想以上に時間がかかってしまいましたが、僕の音楽的嗜好を改めて見つめ直すいい機会になりました。
最後まで読んでくださった方、そしてこの100の質問の存在を教えてくださったnekometalさん、Metalaholicさん、むーじゅさん、どうもありがとうございました。

2008年10月18日
よしよ

HELLOWEEN「BETTER THAN RAW」(1998)

  • 2008/10/17(金) 07:47:58

BETTER THAN RAW
【No.056】
★★★(1998)

ジャーマンメタルの枠を超える範囲にまで音楽性を広げ過ぎた時期もありながら、ここ最近のアルバムでジャーマンメタルの王者たる安心ブランドを取り戻したHELLOWEENの8thアルバム。振り返って見れば、過去2作は一度失いかけた信頼を取り戻すための手堅い内容のアルバムで、新編成の下、この音楽性でやっていくんだという決意表明をしている作品だったように思えます。そんなHELLOWEENが前2作の雰囲気を継承しつつも、実験的な要素を取り入れたパワーメタルを聴かせているのが本作です。

これまでの序曲シリーズの中でも一段とゴージャスで荘厳な①Deliberately Limited Preliminary Prelude Period In Zを聴くと、その後にどんなスピードチューンが来るのかと期待しますが、そんなファンの意表をついて繰り出されるのがHELLOWEEN史上最もブルータルな②Pushです。Andy Deris(Vo)の声域を完全に無視したUli Kusch(Ds)によるこの曲は、悲痛なボーカルで歌い上げるパワーソングでなかなか面白いです。中盤のクサみを持ったギターソロもいいですね。他にも明るい曲調にラテン語を乗せた実験的なものでありながら、HELLOWEEN流ポップメタルに仕上げた⑩Lavdate Dominumも流石。そんな新しい試みにチャレンジする一方で、王道路線もしっかり押さえていて③Falling Higher、④Hey Lord!といったメロディックメタル、そしてHELLOWEENならではのポップセンスが弾ける⑧I Canなど、らしさもキープしています。また本作ではUliがソングライティング面で5曲に絡む活躍ぶりで、特にスケールの大きな疾走曲⑥Revelationは彼の傑作ですね。

これはHELLOWEENの他の作品にも言えることだけど、今回も僕の好きな曲とのめり込めない曲がはっきり分かれてしまっているため、アルバムを通して聴くと物足りなさを感じてしまうのがやや惜しいですね。磐石の基盤を築いた王者が新たな高みへ登りつめようとする姿勢を感じ取れる意欲作ではありますが。

【音源紹介】
・I Can

【CD購入録】JOURNEY「REVELATION」(2008)

  • 2008/10/15(水) 07:58:39

【CD購入録】
REVELATION
JOURNEY「REVELATION」(2008)

過去にはOpen ArmsSeparate Ways(Worlds Apart)といった超名曲を残し、産業ロック/メロディックロックの頂点に君臨していたJOURNEYの13作目を買いました。本作は新曲からなるアルバム本編に過去の名曲を新加入のフィリピン人ボーカルArnel Pinedaが歌った12曲入りボーナスディスク付きというお得感のある1枚、いや2枚です。僕は\1,800の輸入盤を買いました。不死鳥を連想させるジャケットが、どこか25年振りにオリジナルラインナップで復活したASIAの「PHOENIX」を彷彿とさせます。ASIAの最新作が各メンバーの年の功からくる旨みを感じさせるメロディアスな1枚だったのに対し、本作は何というか若々しくて快活な音なんですよね。その筆頭格がASIAの同名異曲④Wildest Dreamsで、明るい曲調の中で躍動するArnelの溌剌とした歌声はまるで若かりし頃のSteve Perry(Vo/ex-JOURNEY)のよう。勿論、JOURNEYらしいバラードもしっかり収録されてるので、流石JOURNEYと思える作品です。僕が最後に聴いたJOURNEYの11th「ARRIVAL」(2000)よりも断然好きです。売上で見ると本作は全米ビルボードチャート5位(過去2作は58位、170位)らしいので、JOURNEY復活と言っていいんじゃないでしょうか。しばらくドライブのお供として聴きたいですね。

HELLOWEEN「THE TIME OF THE OATH」(1996)

  • 2008/10/13(月) 06:00:25

THE TIME OF THE OATH
【No.055】
★★★(1996)
年間ベスト1996年第5位

前作でAndy Deris(Vo)Uli Kusch(Ds)を迎えた新体制としてスタートを切ったHELLOWEENの通算7作目。内容的には前作の流れを汲んだパワーメタル作品で、これまで以上にメタリックで硬質なサウンドはHELLOWEENとしては一際ヘヴィでアグレッシブな印象が強い1枚になっています。

アルバムの冒頭3曲は途切れることのないメタリックチューン連発で、いきなりパワー全開です。そして本作のリーダートラックである④Powerは切なくもキャッチーなパワーメタルの理想型ともいえる名曲で、サビも良いけどそこに至るまでのメロディが発散する哀感はただごとではありません。それに続くAndyらしいクサいメロディが堪能できる泣き泣きのバラード⑤Forever And One(Neverland)は、HELLOWEENのバラードの中でも最も好きな曲です。その後も突進力を持った⑥Before The War、⑨Kings Will Be Kingsというスピードチューン、本作からソングライティングに参加したUliによる印象的なメロディが映えるミドルテンポ⑦A Million To One、これまでにもあったポップサイドを強調した⑧Anything My Mama Don’t Likeと怒涛の勢いで高品質メタル曲が畳み掛けてきます。

が、しかし⑨の後はやや尻すぼみな感は否めず、リリカルなバラード⑪If I Knewで盛り返すものの、それ以降が続かないためアルバム終盤にモヤモヤ感が残ってしまうのが惜しい。前半から中盤あたりは攻撃的な楽曲を中心に、HELLOWEENらしい空気に満ちていて聴き応え十分なんだけど。それと音質が良くないせいか、音の詰め込みすぎと思えるところもあって聴いてて耳が疲れることもしばしば。ただ作品としてみればAndy加入後のHELLOWEENの代表作といえる内容で、Roland Grapow(G)とUliを含むラインナップ期では一番よく聴いた作品だと思います。

【音源紹介】
・Power

HELLOWEEN「MASTER OF THE RINGS」(1994)

  • 2008/10/12(日) 06:46:49

MASTER OF THE RINGS
【No.054】
★★★(1994)

「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」という超名盤を作り上げた後の2作(「PINK BUBBLES GO APE」、「CHAMELEON」)でメンバー間の音楽性の相違が露呈し、賛否両論(主に否の意見が多かったですが)を巻き起こしていたHELLOWEENの6thアルバム。前作発表後に看板シンガーMichael KiskeIngo Schwichtenberg (Ds)が衝撃脱退し、バンド存続すら危ぶまれていましたが、Andy Deris(Vo/ex-PINK CREAM 69)Uli Kusch(Ds/ex-GAMMA RAY)の2人を迎え入れ見事に復活。僕はAndyの声は苦手だけど、彼の非凡なメロディセンスとHELLOWEENのパワーメタルサウンドが融合した本作は、過去2作でモヤモヤしていたメタラーの溜飲を下げさせるのには十分ですね。

イントロからスピードチューンに繋ぐというKEEPER時代のフォーマットに則った冒頭の流れからして、過去2作になかったメタリックな響きを有しているし②Sole Survivor、③Where The Rain Growsという実質的な1曲目、2曲目が良質のメタルチューンであることからも、バンドが過去の迷いを吹っ切ったんだと思わせてくれます。その後に続く④Why?はAndyがPINK CREAM 69時代から温めていたポップなナンバーで彼のメロディセンスが活かされてます。また印象的なメロディを持った⑥Perfect Gentlemanもこれまでにない新しい魅力だし、往年のコミカル路線を引き継いだ⑦The Game Is On、キャッチーかつもの悲しいメロディが冴える⑧Secret Alibi、ロックンロール色の強い⑨Take Me Homeなどバラエティも豊富。ちなみにボーナストラック⑬Grapowski’s Malmsuite 1001 (In D-Doll)は、タイトルからしてネオクラ界の巨匠ギタリストを連想させるインストでRoland Grapow(G)が弾きまくってますが、あくまでもおまけですね。

ただ本作の収録曲は僕の好きなタイプの楽曲と、そうでないものの両方が存在するので、アルバムトータルの満足度はもう一息という感じ。しかも、このアルバムは「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」の2枚組と一緒に買ったので、購入当初は「KEEPER~」の方ばかり聴いてて、本作はCDトレイに乗ることが少なかったのが実情でした。が、久し振りに聴きなおしてみると、これが意外と良くてAndy時代のHELLOWEENのベースは本作で築かれたんだと実感。一般的には評判の高い本作は、個人的にのめり込んだアルバムではないけれどMichael Kiske脱退後のHELLOWEEN入門にはいいかもしれませんね。

【音源紹介】
・Where The Rain Grows

【ニュース】GALNERYUSに衝撃!

  • 2008/10/11(土) 10:16:00

GALNERYUSからYama-B(Vo)が脱退!」というニュースが入ってきました。
最新作の“BACK TO THE FLAG”ツアー終了後にバンドとYama-Bは別々の道を歩むとのことです。

プロデューサー&スタッフ一同、Syu(G)そしてYama-Bそれぞれが、オフィシャルサイト内でメッセージを書いているように、原因は今後のバンドの活動指針における方向性の不一致のようです。

今回の脱退劇を踏まえて考えてみると、やはりバンドのターニングポイントとなったのは4th「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」(2007)だったように思います。よく言えばバンドの方向性を広げた作品ではありましたが、劇的なメロディック・パワーメタルこそGALNERYUSの本懐と考える僕としては少し落胆もしました。

Yama-Bもどちらかと言えば劇的なメロディック・パワーメタル派だったのではないでしょうか。新メンバーYu-to(B)を筆頭に幅広い音楽性を目指すバンドと、コテコテのパワーメタルに軸足を置きたいYama-Bの音楽性の相違ということなのかな。

日本にLIGHTNINGというバンドがいますが、Yama-Bの目指すのはこういった方向性だったのかも。
バンドのマイスペースはこちら

おそらくGALNERYUSの次回作は更に邦楽シーンに注力したもの、パワーメタルから離れたものになると思いますがGALNERYUSとYama-Bが残した名曲は僕の心に深く刻まれているので、彼らに「ありがとう」と言いたいですね。

これからもGALNERYUSのことは応援していきたいし、Yama-Bの今後の動向、バンドがどういったシンガーを迎えるかなど注目していきたいですね。

HELLOWEEN「CHAMELEON」(1992)

  • 2008/10/10(金) 06:46:15

CHAMELEON
【No.053】
★(1995)

大御所バンドになってくると、その長い歴史の中で「問題作」といわれる作品が少なからずあるものですが、このHELLOWEENの5thアルバム「CHAMELEON」はその代表的存在として語られることが多い1枚です。本作に収められた楽曲は、HELLOWEENが構築したジャーマンメタルスタイルはおろかハードロックの枠でも括りきれないロック作品で、これまでのHELLOWEENの面影はほとんど残っていません。

だからといって、本作の楽曲が駄曲ばかりかというと決してそうではなく、アルバム中最もハードロック然とした①First TimeMichael Weikath(G)ことヴァイキーのポップセンスを活かした名曲だと思うし、ダイナミックなメロディ展開が秀逸な⑤Giants、メランコリックな美旋律バラード⑥Windmill(3曲ともMichael Weikathの楽曲)もかなり好きな曲です。その他にも、モダンなアレンジが施された②When The Sinner、のんびり感漂うアコースティックチューン③I Don’t Wanna Cry No More、メタルファンには衝撃的ですらあるホーンセクションを導入したハッピーロックチューン④Crazy Catなど、アルバム前半はHELLOWEENらしいかどうかは度外視して曲単体とすればなかなかのもの。ただ⑦Revolution Now以降に関しては致命的ともいえる強烈なダレを誘う楽曲(⑫Longingは好きですが)が続き、アルバムの印象を悪くしてしまってます。

この当時のHELLOWEENはMichael Weikath、Michael Kiske(Vo)、Roland Grapow(G)という3人のソングライターがいたわけですが、各自が楽曲を持ち寄って収録曲を選ぶのではなく、アルバム制作前から3人の曲を4曲ずつ収録することが決まっていたらしく、まるでソロ曲の寄せ集め的な印象もあります。そのせいかアルバムとして散漫な印象が強く、問題作と考えられてるのも仕方ないかもしれませんね。せめて⑥までのような音楽としては魅力的な楽曲がアルバム後半にもあと何曲かあれば、違う印象になったんだろうけど。

【音源紹介】
・Windmill

【現在の愛聴盤】THE RASMUS「INTO」(2001)

  • 2008/10/09(木) 06:25:05

【現在の愛聴盤】
INTO
THE RASMUS「INTO」(2001)

いよいよ新作が発売!ってことで、現在のヘビーローテーションはTHE RASMUSです。僕が持ってる「INTO」(2001)、「DEAD LETTERS」(2004)、「HIDE FROM THE SUN」(2005)を改めて聴き返している中で、代表作は「DEAD LETTERS」なんですけど今一番はまっているのが「INTO」です。他の2作が湿り気たっぷりの哀愁ゴシック路線なのに対して、この「INTO」はポップで快活、爽やかなイメージがあって、どこか日本のロックバンドスピッツを思い出させる1枚です。勿論、THE RASMUS節ともいうべき哀愁と泣きを含んだメロディも健在。今も⑤Heartbreaker⑧Small Townという、このアルバムならではの2曲をリピート中です。なのに未だに日本盤が出てないなんて…。僕が持ってる3作品の中でも最もとっつき易い1枚だと思うんだけどなぁ。と思いつつ日本盤発売元のユニバーサルのHPを見たら、最新作「BLACK ROSES」は10月29日発売とのこと。あれ?10月8日だと思ってたのに、いつの間にか延期になってたのかな。輸入盤はもう出ているようですが、国内盤を待とうと思います。

HELLOWEEN「PINK BUBBLES GO APE」(1992)

  • 2008/10/07(火) 06:45:43

PINK BUBBLES GO APE
【No.052】
★★★(1995)

HELLOWEENの名を一気にスターダムへと押し上げた名作「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」に続く4作目である本作は、ファンがHELLOWEEENに求めるジャーマンメタル像と、実際にアルバムで聴けるサウンドの間に隔たりがあると言わざるを得ない作品です。前作発表後に、実質的にバンドリーダーだったKai Hansen(G)が脱退したことに加え、レコード会社とのトラブルでリリースが大幅に遅れるなどバンドとしても苦労の末の発表となったようです。

Kaiが脱退、もう1人のメインソングライターMichael Weikath(G)も本作では2曲しか書いておらず、あとの楽曲はMichael Kiske(Vo)とKaiの後任、Roland Grapow(G)が手がけているため普通に考えれば前作の音楽性を継承してる方が不思議なわけで、本作で聴けるのはやたらとポップな面を強調したハードロックサウンドです。30秒弱のアコースティックソング①Pink Bubbles Go Apeで始まる辺り、メタルファンとしては拍子抜けだし、その後もChris Tsangaridesプロデュースの洗練された音像によるポップかつアメリカナイズされた楽曲が続きます。と、書いてしまうと本作が駄作のように思えるかもしれませんが、そういうわけでもありません。⑦Someone’s Crying、⑩Chanceなんかは前作に収録されてても良さそうだし、タイトルを連呼するコーラスが面白い⑤Heavy Metal Hamsters、楽しげなギターフレーズが耳に残る⑥Goin’ Home、アメリカンな雰囲気漂う大陸風バラード⑪Your Turnなど佳曲は多いです。個人的にはMichael Weikathの傑作ポップバラード④Number Oneが一番のお気に入りですね。

HELLOWEENの歴史の中で、本作と次作「CHAMELEON」は問題作という認識が一般的ですが、僕はこのアルバム結構好きです。ポップになったとはいえ、らしさを感じさせるパートは確実に存在するしMichael Kiskeの伸びやかなハイトーンも相変わらずの素晴らしさ。前作と比べると小粒感が漂いまくりではあるけど、問題作の烙印を押されてしまうにはあまりに勿体ない1枚です。

【音源紹介】
・Your Turn

ERIKA「COLD WINTER NIGHT」(1990)

  • 2008/10/06(月) 08:55:38

COLD WINTER NIGHT
【No.051】
★★★★★(1997)

ERIKA…このアーティスト名を見ると、一般的には沢尻エリカ(もうそれすら古い?)なんでしょうけど、僕にとってのERIKAとは名盤「COLD WINTER NIGHT」のERIKAです。BURRN!誌上で藤木 昌生記者の高評価を見て以来、当時廃盤だった本作を探し回っていましたが幸運にも1997年に中古屋でついにゲットした一品です。

内容は藤木さんの絶賛振りにも納得な高品質北欧ハードポップで、ヒット性を秘めた哀愁たっぷりの作品。個人的にはMikael Erlandssonの名盤「THE 1」と双璧をなす「北欧といえばこれ!」というアルバムです。全曲に渡り強烈なフックのあるメロディが満載で、どれもがシングルカットできそうなほど。キーボード主体で時にアコースティックギターを絡ませるというソフトな音像の中、極上のメロディが奏でられています。プレリュードに始まり、ポストリュードに終わるというアルバム構成もニクイし、たまに若干ハードなギターソロが入ってるのもいいですね。実際、本国スウェーデンではかなりの人気だったようで、世が世なら世界的にヒットしたんじゃないでしょうか。どの曲も一級品ですがその中でも、歌詞とメロディの両方が聴く人に力を与える暖かみのある④Hurting So Badが特に好きですね。

正直、ERIKA自身のシンガーとしての魅力は並ですが、曲が本当にいい曲ばっかりで、これからも末永く愛聴していくこと確実なアルバムです。ちなみに、このERIKAはYNGWIE MALMSTEENの元妻だそうで、アルバム中最もスピード感のある⑨Emergencyでは御大自らがギターソロで参加し、アルバムの音楽性とは場違いなほどに弾きまくっています。しばらく廃盤になっていたこのアルバムも2004年にリマスター盤で再発されているようですが、いつまた廃盤なるかもわからないのでメロディ派でポップなものもOKという方は今のうちにどうぞ。

【音源紹介】
・Together We're Lost

YNGWIE J. MALMSTEEN’S RISING FORCE「ALCHEMY」(1999)

  • 2008/10/04(土) 06:28:07

ALCHEMY
【No.050】
★★★(1999)

前作「FACING THE ANIMAL」はインストが1曲しか収録されておらずYNGWIE MALMSTEENにとっては歌ものアルバムとなったその反動からか、この10枚目のアルバムでは「ギタリストYNGWIE MAMSTEENここにあり」と言わんばかりに弾きまくってますね。ボーナストラック込みで14曲中5曲がインストというソロデビュー作以来のインストの多さもさることながら、ボーカル曲でもギターの存在感がデカすぎ。「TRILOGY」で見事なハイトーンを響かせたMark Boals(Vo)という主役級シンガーが参加してるにもかかわらず、それを押しのけるかのような弾きっぷりにやられました。

挨拶代わりにYNGWIEらしいインスト①Blitzkriegをぶつけた後は、ミドルチューンが続くためアルバムの掴みとしては地味な印象はあるものの荘厳な男声コーラスが重厚さをもたらす②Leonardo、Markの絶唱にクラクラな③Playing With Fire、これまでにないタイプのサビメロを持った新機軸といえそうな④Stand(The)と、どれもがいい出来栄え。そして本作のハイライトは中盤にやってきます。待ってましたのスピードチューン⑤Wield My SwordはYNGWIEの新たなアンセムというべき名曲だし、文字通りブルージーなインストバラード⑥Blueを挟んでの疾走チューンズ3連発は強力!

と、ここまではいい感じのアルバムなのに⑩Voodoo Nights以降で一気にテンションが下がってしまうのが痛い。YNGWIE自身が「難曲」と語るインスト組曲Asylum(⑪I: Asylum、⑫II: Sky Euphoria、⑬III: Quantum Leap)も技巧的には凄そうだけど、肝心のメロディが響いてこないんです。そうなってくるとギターサウンドが荒いとか、新加入のドラマーJohn Macaluso(Ds)のテクニカルなドラミングも、このギター弾きまくりの鋼鉄サウンドとやり合うにはもう少し力強さが欲しいと思えるなどウィークポイントが気になってきたり。⑨Hangar 18, Area 51までの楽曲でアルバムを構成していれば、アルバム全体の印象も変わったと思うのになぁ。

【音源紹介】
・Hanger 18, Area 51

【ニュース】EDGUYのニューアルバム情報

  • 2008/10/03(金) 00:07:14

ジャーマンメタルの若き雄から、ヨーロピアンメタル界のリーダーへの道を歩むEDGUYの新作ジャケットとトラックリストが公開されてますね。

EDGUY TINNITUS SANCTUS
EDGUY「TINNITUS SANCTUS」(2008)

【トラックリスト】
Ministry Of Saints
Sex Fire Religion
The Pride Of Creation
Nine Lives
Wake Up Dreaming Black
Dragonfly
Thorn Without A Rose
929
Speedhoven
Dead Or Rock
Aren't You A Little Pervert Too

オフィシャルサイトに掲載されているヨーロッパのメタル雑誌各誌のコメントを、僕の拙い英語力で読み解いてみると・・・

・「耳がぶっ飛ぶほどの衝撃!エドガイ最高!」 ROCK IT!誌 (ドイツ)
・「想像以上にハードで速い!極上の楽曲と何でも歌えいこなすトビアスのボーカルが織り成すエドガイ史上最強のアルバム!」FURY誌 (オランダ)
・「より成熟し、シリアスでちょっぴりダーク。全てにおいて驚きの作品!」SOUNDI誌(フィンランド)
・「ピュアメタルを渇望するメタラーに対するエドガイの新たな答えがこれだ!」METAL HAMMER誌(イタリア)

と、なかなか期待できそうな内容。(かなり意訳してます。間違ってたらゴメンナサイ)

発売日は11月14日だそうです。日本でも同じなのかな。先行シングルはMinistry Of Saintsとのこと。

上記コメントを踏まえて全11曲のタイトルとジャケットを見たイメージとしては、僕の好きな「MANDRAKE」、「HELLFIRE CLUB」路線のヨーロピアンメタルらしい作品になってそう。8割くらいは希望的観測ですが(苦笑)

前作「ROCKET RIDE」のジャケットは、あまりにあんまりでしたからねぇ。
ROCKET RIDE.jpg

YNGWIE MALMSTEEN「LIVE!!」(1998)

  • 2008/10/02(木) 06:10:55

YNGWIE LIVE!!
【No.049】
★★★(2007)

1989年発表の「TRIAL BY FIRE: LIVE IN LENINGRAD」以来となるYNGWIE MALMSTEEN2作目のライブアルバム(2枚組)。傑作「FACING THE ANIMAL」のツアーということで、リリース前は凄く興味があったんですが、2枚合わせて全15曲(うち2曲はRAINBOWDEEP PURPLEのカバー)で収録時間は「TRIAL BY FIRE」より短い約66分と聞いて、買うのを少しためらってしまいました。せっかく2枚組というボリュームなのに、この曲数では物足りないと感じたし、自身のカバーアルバム「INSPIRATION」に収録していた曲とはいえ、カバーよりもオリジナル曲を多く聴きたいと思ったからです。

と、文句を言いつつ聴いてみたところ意外と良いんですよ、これが。特にDisc-1は「FACING THE ANIMAL」の中でもお気に入りの①My Resurrectionで幕を開け、粘り気あるメロディラインが耳に残る②Facing The Animal、速弾きだけでないYNGWIEのメロウな側面にスポットを当てたバラード⑥Like An Angel - For Aprilといった新作からの楽曲の間に、永遠の名曲③Rising Force、YNGWIEを代表するインスト⑤Far Beyond The Sun、名盤の誉れ高い7thアルバムのタイトルトラック⑧Seventh Signと、新旧の名曲がズラリと並べられています。良くも悪くもYNGWIEらしいなと思ったのは、恐らく何百回とプレイしているであろうデビュー作収録のインスト2曲(Disc-1⑤、Disc-2⑤Black Star)が曲の原型を半分くらいしか残さないほどにインプロヴァイズ全開となっている点。Jens Johansson(Key)という華のあるプレイヤーがバンドにいないこともあり、インストはYNGWIEの独壇場という印象が更に強くなっていて、これはほとんどギターソロですね。しかもDisc-2⑨Guitar Solo (Trilogy Suite, Red House, Badinere)は15分(!)に渡るギターソロ(ブルーズ曲Red HouseではYNGWIE自身が歌ってます)で流石に聴き疲れてしまいます。ラスト2分の「ギュイ~~ン!」はほとんどノイズだし…。

個人的に注目していたMats Leven(Vo)に関しては、Disc-1⑧のような難曲も歌えていて良い意味で荒れたハスキーボイスはライブでも魅力的。だからこそAnother Timeを筆頭に新作からの楽曲をもっと聴きたかったし、定番曲のYou Don’t Remember, I’ll Never Forget、超難曲Motherless Childにもチャレンジして欲しかったというのが正直な気持ちです。「TRIAL BY FIRE」同様、選曲やアルバム構成(ギターソロ長すぎ!)にやや不満は残るものの、総合的には結構楽しめるライブ盤かな。YNGWIEは本当に優れた楽曲が多いのでグレイテストヒッツ的なセットリスト(できれば「FACING THE ANIMAL」までの作品から)でのライブ音源を残して欲しいものです。

【音源紹介】
・My Ressurection(Live)