【CD購入録】GALNERYUS「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)

  • 2017/09/28(木) 00:00:00

【CD購入録】
ULTIMATE SACRIFICE
GALNERYUS「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)

バンド初のコンセプトアルバムだった前作「UNDER THE FORCE OF COURAGE」(2015)の続編にあたるGALNERYUSの11作目を買いました。ストーリーは前作の主人公の息子を軸としたものとなっていて、今回もブックレットに物語の内容が書かれています。なんとなく僕が小学生〜中学生の頃にハマっていたシミュレーションゲーム「ファイアーエムブレム」を思い出しました。アルバムの場面設定を英語でナレーションする導入パート①Enter The New Gateで幕を開けるや②Heavenly Punishmentがいきなりのハイライトチューンで大きな盛り上がりを見せてくれます。それ以降も濃密なGALNERYUS流メロディックメタル曲が矢継ぎ早に繰り出され、ラスト2曲の⑧Burutal Spiral Of Emotions、⑨Ultimate Sacrificeはどちらも10分越えの大作ということもあって聴き終える頃にはお腹いっぱいです(笑)。そんな中、歌謡曲風で懐かしさを感じる⑥Wherever You Areは一息つかせる役割を担っていますね。楽曲単位では泣きまくりの⑨がお気に入りです。ブックレットを読む限り続編がありそうな気もしますね。デビュー作「FLAG OF THE PUNISHMENT」(2003)から3rd「BEYOND THE END OF DESPAIR…」(2006)までは3部作という位置づけだったので、前作から始まったシリーズがGALNERYUSのコンセプトアルバム3部作となる可能性があるのかもしれません。

【CD購入録】GALNERYUS「UNDER THE FORCE OF COURAGE」(2015)

  • 2015/12/10(木) 00:00:00

【CD購入録】
UNDER THE FORCE OF COURAGE
GALNERYUS「UNDER THE FORCE OF COURAGE」(2015)

前作「VETELGYUS」(2014)リリース時から「次作はコンセプトアルバムになる」とメンバーが語っていたGALNERYUSの10作目を買いました。僕にとって生涯のアルバムはDREAM THEATER「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)、次点がROYAL HUNT「PARADOX」(1997)なので GALNERYUS初のコンセプトアルバムと聞いて期待が高まっていましたが、その期待にしっかり応えてくれる1枚となっていそうですね。①Premonitionが序曲と語り、②The Time Before Dawnがインストなので本編開始までにヤキモキしてしまいますがリーダートラック③Raise My SwordがGALNERYUSらしい疾走曲で一気に引き込まれました。それ以降もバラードを基調としつつテクニカルなインストやグロウルパートもある⑤Rain Of Tears、14分に及ぶ圧巻の大作で大団円を迎える⑨The Force Of Courageなど濃密なガルネリワールドが全開となっています。ストーリーの概要が書かれているブックレットを片手にしばらく聴き込みたいと思います。

【CD購入録】GALNERYUS「VETELGYUS」(2014)

  • 2014/09/25(木) 00:00:00

【CD購入録】
VETELGYUS.jpg
GALNERYUS「VETELGYUS」(2014)

2003年のメジャーデビューから約10年が経過し、今や国産メタル界のトップランナーとしての地位を確立したGALNERYUSの9作目を買いました。海外を見渡しても彼等ほど安定感のあるバンドはほとんど見当たらないので今回も試聴することなく購入。第一印象としては「流石はGALNERYUS」という気持ちと、「これくらいはやってくれるだろう」という気持ちが半々といったところでしょうか。過去に数々の名盤を生み出してきたGALNERYUSだからこそ若干ハードルが高くなってしまいますね…。本作ではこれまで以上にモダンな電子サウンドを取り入れた③There's No Escape、ライブで盛り上がりそうな手拍子パートもある⑨Secret Loveなどで新味を感じさせてくれる一方で、有無を言わせないキラーチューンと呼べるものはないようにも思います。数回リピートした今の時点ではこのような感想ですが、既に⑪I Wishのようなお気に入りナンバーも確かに存在するので聴き込むうちにどのような味わいが出てくるのか楽しみでもあります。

GALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」(2012)

  • 2013/08/04(日) 00:00:00

ANGEL OF SALVATION
【No.383】
★★★★(2012)
年間ベスト2012年ノミネート作品

小野 正利(Vo)が加入して以降「RESURRECTION」(2010)、「PHOENIX RISING」(2011)と立て続けに名盤をリリース、しかもそれぞれのアルバム後にライブ作品も発表するなど快進撃を続け今や国内のみならず海外も含めて屈指のメタルバンドへと成長したGALNERYUSの8作目。3年連続でオリジナルアルバムを出すというハイペースを維持しながら、依然として質の高さをキープしているバンドにはただただ脱帽です。今回はYuhki(Key)が自身のバンドALHAMBRAの新作発表で忙しかったせいか、全10曲中9曲をSyu(G)が手がけていますがメロパワの王道から勢い重視のハードチューン、キャッチー系など楽曲のバリエーションも豊富(バラードを除く)で今のSyuがソングライターとして脂が乗っていることが窺えます。

荘厳なムードを放ちつつ終盤にSyuのデスっぽい声が入ってくる序曲①Reach To The Sky、前任のYama-B(Vo)最後の作品となった5th「REINCARNATION」(2008)収録のFlag Of Reincarnation以来となるFlagシリーズの復活曲②The Promised Flag、そこから間髪入れずに続くいかにもYuhkiらしい壮麗さを持った③Temptation Through The Nightの流れは求心力が高く一気に引き込まれました。GALNERYUSファンならば注目せずにいられないFlagシリーズの②は勇壮で熱いイメージが強かったYama-B時代のFlag曲に比べて爽やかなムードが強い点に違和感があるものの、楽曲単体としてはいかにもGALNERYUSらしいスピードチューンとなっています。そんなFlagシリーズの復活さえも霞んでしまうほどのインパクトを誇っているのが、バンド史上最長の14分に渡る大作にしてアルバムのメインディッシュでもある表題曲⑨Angel Of Salvationとそれを泣きのギターインストにアレンジした⑩Longingですね。⑨は僕が大作曲に期待する激しい起伏や場面転換はありませんが「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35」を導入したことで醸し出される優雅さ、メロパワ好きには堪らない突き抜けたメロディ、テクニカルな演奏が一体となって押し寄せてくるバンドの新たな名曲だし、その余韻に浸らせてくれる⑩もお見事。こういう曲を聴くとSyuによる泣きのギターインスト作品を聴いてみたくなりますね。アルバム冒頭と終盤が強力なため、その間に配された曲のインパクトが薄くなってはいますが、アニメ「HUNTER×HUNTER」のエンディング曲に採用された先行シングル⑥Hunting for Your Dreamや前曲以上にアニソンっぽいキラーメロディを持った⑦Lamentなど、キャッチーな歌モノの充実振りも見逃せません(特に後者はかなり即効性が高いです)。

今回のアルバムを聴いて今のGALNERYUSがバンドとして安定期にいることを改めて感じたし、2012年に聴いたメロディックメタル作品の中でも屈指の1枚です。とにかくメロディアスでテクニカル、音がギッシリ詰め込まれた濃密なサウンドである一方で歌謡曲的な要素もあって聴きやすいGALNERYUS流のメタルは今回も健在なので満足しつつも、ここ最近のアルバムと比較すると僕の琴線に触れるメロディがやや少ないように思うのも事実だったりします(特に歌メロ)。また「小野 正利と言えばYou're The Only…」というイメージが強い僕としてはバラードが収録されていないというのも少し残念かな…などバンドへのハードルが高いだけに物足りなさもありますが、バンドの更なる活躍を期待させてくれる力作であることは間違いありません。

【音源紹介】
・Angel Of Salvation(Edit)


GALNERYUS「PHOENIX RISING」(2011)

  • 2012/12/27(木) 00:00:00

PHOENIX RISING
【No.359】
★★★★★(2011)
年間ベスト2011年第2位

創設メンバーでもあったYama-B(Vo)離脱という事態を後任に小野 正利(Vo)を迎えることで乗り切っただけでなく、シンガー交代によってメジャー感が増してバンドとしてワンランク成長した印象もあるGALNERYUSの7thアルバムで小野の加入後としては2枚目となる作品。6th「RESURRECTION」(2010)リリース後もツアーを積極的に行い、ライブDVD「LIVE IN THE MOMENT OF THE RESURRECTION」(2010)を発表するなど精力的に活動していたにも関わらず前作から僅か1年のスパンでこうして新作が届けられたことにバンド状態の良さが表れているように思います。音楽性は一時の拡散(迷走?)期が嘘のように前作同様めちゃくちゃテクニカルで、めちゃくちゃメロディアスなパワーメタルサウンドが終始展開されていて満足度はかなり高いですね。なお、本作はタイトルから想像できる通り「東日本大震災に被災した日本が不死鳥のように立ち上がれるように」という願いが込められた1枚となっています。

バンドとしては異色作だった5th「REINCARNATION」(2008)を除く全てのアルバムと同じく、今回も序曲からスピードチューンに繋がるという流れで幕を開けます。これまで以上にスケールが大きく勇壮な旋律の中でSyu(G)による泣きのギターとグロウルが期待を高めるイントロダクション①The Risingから間髪入れずにスタートするGALNERYUSらしいクサメロが溢れる疾走曲②Tear Off Your Chain、アニソン的なメロディも顔を出すリーダートラック③Future Never Diesという畳み掛けは圧巻。毎度のことながら、このバンドはアルバムの掴みが強力ですね。それ以降もYuhki(Key)作の流麗なメロディが満載の⑤Scars、情感のこもったイントロから一転して繰り広げられる濃密なインストバトルでお腹いっぱいになる⑦T.F.F.B.(曲名はTrust、Fate、Faith、Blessedという4単語の頭文字だとか)、ライブで盛り上がれる曲を意識したという比較的ストレートな⑨Bash Out!、初期3部作にあったFlagシリーズを彷彿とさせるほどにヒロイックでシンフォニックな⑩The Time Has Comeといったメタリックチューンの数々は僕の胸を熱く焦がしてくれます。また、それらの間に配された疾走曲以外のナンバーについても曲名そのままに聴く者のメタル魂を鼓舞してくれるミドル④Spirit Of Steel、切なさと哀感に溢れた⑥The Wind Blowsとそれに輪をかけて大仰かつドラマティックに聴かせる⑧No More Tearsという2大バラードなど、見事なまでの充実振りを誇っています。本作が発表された2011年に急逝した泣きのギターの名手Gary Mooreへのトリビュートかと思うほどブルージーな味わいがあって泣けるインスト⑪The Phoenixでアルバムを締めくくるという構成も良いですね。

本作は4曲入りライブDVDを付属した初回限定盤と海外HR/HMアーティストのカバー7曲(全てライブ音源)を収録した2枚組CD仕様の2パターンがあり、僕は後者を購入しました。ボーナスディスクについては個人的に大好きな①Against The Wind(STRATOVARIUS)、⑥Never Die(YNGWIE MALMSTEEN)もさることながら④1789(SILVER MOUNTAIN)をカバーしてくれたことが嬉しいですね。この曲は「素晴らしいのにオリジナルバージョンはボーカル、音質の粗さが玉に瑕」というイメージだったのですが本作では文句なしの仕上がりとなっていて、こちらが完全版ではないかと思えるほどです。このアルバムによってGALNERYUSは僕の中でジャパニーズHR/HM界エースの地位を確固たるものとしましたね。前作と曲調やアルバム構成が似ている点が若干気にはなりますが、聴き手を捩じ伏せる怒涛の勢いで迫ってくる超絶技巧とメロディの洪水がもたらしてくれる高揚感は半端ではありません。海外のメロディック・パワーメタル勢の中でも、これほどのクオリティを誇るバンドはそうそういないのではないでしょうか。

【音源紹介】
・Future Never Dies

【CD購入録】GALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」(2012)

  • 2012/10/11(木) 00:00:00

【CD購入録】
ANGEL OF SALVATION
GALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」(2012)

小野 正利(Vo)加入後は1年に1枚のオリジナル作品とそれぞれのアルバム発表後にライブ作品もリリースするというハイペースで活動しているGALNERYUSが前作「PHOENIX RISING」(2011)から僅か1年のスパンで完成させた8作目を買いました。今回も揺るぎないGALNERYUS流メロディックメタルを展開してくれていて安心して聴ける1枚です。小野の伸びやかなハイトーンが冴えるバラード系が収録されていなかったり、3年連続でフルアルバムを発表するというリリース間隔の短さもあったりして第一印象のインパクトは過去2作品に及ばないような気もしますが、バンド史上最長の14分に渡る大作にして本作のメインディッシュでもあるタイトル曲⑨Angel Of Salvation(ゲストとしてLIV MOONAkane Livが参加)は聴き応えたっぷり。あとは楽曲から放たれる哀感が僕好みな⑦Lamentもお気に入りですね。聴き込むのはこれからですが今年も年間ベストアルバムの候補に名乗りをあげてくれそうな予感がしています。

【CD購入録】GALNERYUS「PHOENIX LIVING IN THE RISING SUN」(2012)

  • 2012/07/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
PHOENIX LIVING IN THE RISING SUN
GALNERYUS「PHOENIX LIVING IN THE RISING SUN」(2012)

2003年に「FLAG OF THE PUNISHMENT」でデビューして約10年が経過しようとしている今では日本のメタルシーンを牽引するほどの存在となったGALNERYUSの通算4作目となるライブDVDを買いました。2代目シンガー小野 正利加入後だけで早くも2枚目のライブ作品となる本作は「RAISE YOUR FLAG AGAIN TOUR 2011」のファイナルを飾った渋谷公演を収めたDVD-1、2012年2月に敢行した韓国公演から7曲、RAISE YOUR FLAG AGAIN TOUR 2011の大阪公演ダイジェストとFuture Never Dies「絆」のPVが楽しめるDVD-2に加えてDVD-1と同音源を異なるミックスで仕上げた2枚組CDも付属する豪華4枚組仕様です。それでいて定価は4,800円、しかもAmazonではそれより1,000円以上安い価格だったのも購入の決め手でしたね。本作のメインである渋谷でのライブは6th「RESURRECTION」(2010)以降のアルバム収録曲を中心にそれ以前の名曲を織り交ぜたセットリストで文句なし。ただ、ご本人もゆるーいMCで語っている通り、小野さんに疲れがあったのか高音域が苦しそうな場面もチラホラ…(DVD-2の方が調子が良いような気もします)。それでもなお伸びやかなハイトーンには聴き惚れてしまうし、演奏陣も流石のプレイで魅了してくれましたけどね。というわけでファンならば必見、ボリューム満点なのでファンならずともお買い得感のある作品だと思います。

【CD購入録】GALNERYUS「絆 FIST OF THE BLUE SKY」(2012)

  • 2012/07/17(火) 00:00:00

【CD購入録】
絆 FIST OF THE BLUE SKY
GALNERYUS「絆 FIST OF THE BLUE SKY」(2012)

小野 正利(Vo)が加入して以降6th「RESURRECTION」(2010)、7th「PHOENIX RISING」(2011)と素晴らしいアルバムを立て続けに発表するなど精力的な活動を続ける「J-METALの一等星」GALNERYUSによる6曲入りミニアルバムを買いました。リーダートラックの新曲①「絆」は今のGALNERYUSらしい親しみ易さもあるアップテンポナンバーで、ファンとしてはまずここでガッツポーズす。②「終わりなき、この詩」③Across The Rainaowは既発曲のリメイクで、5th「REINCARNATION」(2008)のオープニング曲だった前者はオリジナルではやや過剰に思えたアレンジが控えめになっていたり、原曲の熱さに小野の歌声がもたらす清涼感が加わっていたりする興味深いバージョンだし、2nd「ADVANCE TO THE FALL」(2004)収録のキラーチューンでもある後者は曲名と歌詞の両方に手が加えられている点(原曲名はWhisper In The Red Sky)に違和感があるものの、やはり名曲だと実感させられました。後半はYuhki(Key)作の未発表曲2曲とアニメHUNTER×HUNTERの主題歌Departure!(オリジナルは小野 正利名義)の英詩メタルバージョンで構成されていて、こちらも流石のクオリティを誇っています。曲数こそ多いとは言えませんが、内容的には一定レベル以上の満足感が得られるのでファンならば聴いて損はないと思います。GALNERYUSは7月18日に先行シングル「HUNTING FOR YOUR DREAM」(PVはこちら)、秋には早くも8枚目のアルバムをリリースするのだとか。その勢いは止まることを知らないようですね。

【CD購入録】GALNERYUS「PHOENIX RISING」(2011)

  • 2011/10/09(日) 00:00:00

【CD購入録】
PHOENIX RISING
GALNERYUS「PHOENIX RISING」(2011)

僕にとって掛け値なしの名盤だった前作「RESURRECTION」(2010)同様のキラキラジャケットが眩しいGALNERYUSの7作目、2代目シンガー小野 正利加入後としては2枚目のアルバムを買いました。作品タイトルから予想される通り、東日本大震災に被災した日本を元気づけるというテーマの下に制作されたアルバムのようです。前作リリース後は国内だけでなく初の海外公演(韓国)を行い、ライブDVD「LIVE IN THE MOMENT OF THE RESURRECTION」(2010)を発表するなど精力的に活動していたのでスタジオ盤は少し先になるものとばかり思っていましたが、予想を遥かに上回るペースで新作をリリースしてくれたことが素直に嬉しいですね。基本的には前作と同じくめちゃくちゃメロディアスでめちゃくちゃテクニカルなクサ・メロディックメタルに小野の爽やかなハイトーンが乗る(歌詞は英語/日本語の両方)という路線で、この手のサウンドが大好きな僕にとってはハズレとなるはずもない1枚です。これからじっくり堪能したいと思います。

ちなみに本作はSTRATOVARIUS、YNGWIE MALMSTEENといった海外メタルバンドのカバーソング7曲入りのライブCDが付いた通常盤とオリジナル4曲のライブ音源を収録したDVD付きの初回限定盤の2種類があるのですが、「初回限定盤」と銘打つからには通常盤と同じ仕様+αとして欲しかったのが正直なところですね。僕は通常盤の方が魅力的だったのでそちらを買いました。また僕が買ったお店では②Tear Off Your Chainのミックス違いと前作収録曲Fall In The Darkのライブが聴けるボーナスCDがもらえました。以前から小野のMCはまったりしているという評判を耳にしていましたが

「皆さんヘヴィメタルは好きですか?」
「ハードロックとヘヴィメタルの違いがわかってますか?」
「俺、わからない(笑)」

といった彼特有のMCに思わず笑ってしまいました。

GALNERYUS「RESURRECTION」(2010)

  • 2011/02/07(月) 00:00:00

RESURRECTION.jpg
【No.275】
★★★★★(2010)
年間ベスト2010年第2位

GALNERYUSがまだSyu(G)Yama-B(Vo)の2人以外はサポートメンバーというプロジェクト体制の頃からこのバンドを聴き、1st「THE FLAG OF PUNISHMENT」(2003)に収録された名曲Struggle For The Freedom FlagのPV(ビニールアーマーを身に纏った2人の姿が懐かしい…)をリアルタイムで見ていたファンとして、2008年に発表された「GALNERYUSからYama-Bが脱退」というニュースを聞いた時にはショックを受けました。2nd「ADVANCE TO THE FALL」(2005)くらいまでは「線の細いDaniel Heiman(Vo/LOST HORIZON)」という感もあったYama-Bのボーカルも作品を重ねる度に成長を遂げ、近作では「いいぞ!ヤマビィ!」と拳を握りしめたくなるほど力強い歌声を響かせてくれていたので、Yama-B以外の声が歌うGALNERYUSは想像できないほどでした。そんな創設メンバーでもあったシンガーの後任にバンドが迎えたのはヒット曲You're The Only...で紅白出場経験もある小野 正利。彼については80年代にFORT BRAGGなるメタルバンドに在籍し、90年代後半には屍忌蛇(G/VOLCANO)、柴田 直人(B/ANTHEM)がHR/HM曲をカバーした「STAND PROUD!シリーズ」、そして2008年には島 紀史(G/CONCERTO MOON、ex-DOUBLE DEALER)のソロ作「FROM THE WOMB TO THE TOMB」にゲスト参加したことは知っていたものの、どちらかというと「J-POPフィールドの人」というイメージが強かったし、途中加入のメンバーながら僕好みのメタルチューンを書いてくれていたYu-to(B)も脱退してしまったので今回のメンバーチェンジによって4th「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」(2007)、5th「REINCARNATION」(2008)で強まっていたGALNERYUSのメロディックメタル離れが進行していくのではないかと不安が募ったのも事実でした。ところがところが、ここに届けられた通算6枚目となる本作はバンドが最もメロディックメタルに傾倒していた初期3作品を軸に、ここ2作品の多様性を上手くブレンドさせた僕にとって理想的な1枚となっています。

本作は聴き手の期待感を煽りまくるイントロ①United Blood(僕はジャケットに描かれたドラゴンがゆっくりと翼を広げ、金色の空を雄大に駆け巡る姿を思い浮かべました)から問答無用の疾走曲②Burn My Heartへと至る流れで幕を開けます。この②がかなり強烈で楽曲が放つクサメロ、テクニカルなソロパートから勇壮なコーラスに至る展開など、僕の心を熱くしてくれる要素満載なため早くも僕の興奮度は100%状態になりましたが、本作はそこから更に加速していきます。②のエンディング音が完全にフェイドアウトする前に被さってくる小野の突き抜けるようなハイトーンシャウトから始まる③Carry Onへと繋がる怒涛の展開によって興奮度120%フルスロットルに突入しましたね。良い意味でスローダウンし一息つけるメロディアスなミドル④Destinations、歌謡テイストもあるシャッフル調⑤Still Loving Youとここ2作品の作風を感じさせるナンバーが続いた後に、タイトル通りのエモーショナルインスト⑥Emotionsが誘ってくれるアルバム後半は「これぞGALNERYUS!」な⑦Save You!、⑨Fall In The Dark、⑩Destinyといったスピードチューンがひしめく中に挿入されたこれまでにないメジャー感を振り撒く感動のバラード⑧A Far-Off Distanceの畳み掛けで一気に聴かせてくれます。特に⑩は今後GALNERYUSの代表曲として語り継がれるであろう名曲で、このバンドの魅力が凝縮されていると思います。曲順的にもオープニングとエンディングに小インストを配し、アルバムの真ん中に置かれたインスト⑥を境目に前半は英語、後半は日本語詞による楽曲が並ぶというわかりやすい構成が好印象ですね。

新加入ボーカル小野の歌唱力も折り紙つきで文句のつけようがなく、前任者Yama-Bが良い意味で暑苦しく声を振り絞るヒロイックな歌唱スタイルだったのに対して同じハイトーン系でも小野は日本のHR/HMシーンには珍しく余裕を感じさせるタイプで、どこか清涼感すらある歌声が実に素晴らしいです。4作目以降のGALNERYUSは初期のようなメロディックメタル路線でいくのか、邦楽(J-ROCK)シーンを軸に活動していくのか迷いがあるように感じられたので、ここまでメタリックな作品を届けてくれるとは嬉しい誤算でした。この方向性なら傑作3rd「BEYOND THE END OF DESPAIR...」(2006)に続く作品として聴いても違和感はないし、Yama-Bが脱退することもなかったのでは?と思えてくるほどです。「GALNERYUSに小野 正利が加入」という報せを耳にした時には、華やかなキャリアを誇る先輩シンガーがバンドに加わることで他のメンバーの中に遠慮にも似た気持ちが生まれても不思議ではないと思っていましたが、バンドは本作の勢いそのままに通算3枚目のライブDVD「LIVE IN THE MOMENT OF THE RESURRECTION」(2010)もリリースし、ノリにノッているようなので是非ともこのラインナップで一時代を築いてほしいですね。GALNERYUS第2章の幕開けを華やかに告げる名盤だと思います。

【音源紹介】
・Destiny

【CD購入録】GALNERYUS「RESURRECTION」(2010)

  • 2010/06/27(日) 00:00:00

【CD購入録】
RESURRECTION.jpg
GALNERYUS「RESURRECTION」(2010)

メジャーデビュー前からフロントマンを務めてきたYama-B(Vo)が音楽性の違いを理由にバンドを離れ、その後Yu-to(B)までもがバンドを脱退したGALNERYUSが後任にヒット曲You're The Only...で知られるハイトーンシンガー小野 正利と無名のTaka(B)を迎えて作り上げた6thアルバムを買いました。かつてはメタル系バンドに在籍していたものの、今ではJ-POPシンガーとしてのイメージが強い小野の加入でバンドがどう変化するのか気になっていましたが、良い意味で暑苦しかったYama-Bから声に清涼感のある小野に交代したことでバンド自体が洗練されたように感じられます。楽曲の拡散化を進めるあまり、チグハグ感も強かった前作以上にメタルバンドGALNERYUSとしてまとまっているように思えますね。アルバムタイトル通りの復活作と言っても良いかもしれません。各曲のキャラ立ちも良く何度も聴きたくなる本作の中でも配信限定シングル「THE BEGENNING OF RESURRECTIONにも収録されていた⑩Destinyが強力ですね。キャッチーな歌メロと「超」がつくほどのテクニカルな演奏が詰まったGALNERYUSの王道チューンです。ちなみに僕は買ってませんが配信限定シングルには紅白歌合戦で歌ったこともある小野のヒット曲You're The Only...のGALNERYUSバージョン(オリジナルに忠実なアレンジ)が収録されています。僕のようなアラサー世代にとっては何度も耳にした名曲で身体にメロディが染み付いているので懐かしさすら感じますね。またバンドのオフィシャルサイトによるとNHKの音楽番組「MUSIC JAPAN」への出演が決定したとか。7月4日(日)18:10~放送分だそうなので、時間が合えば見てみようと思っています。

GALNERYUS「REINCARNATION」(2008)

  • 2008/11/07(金) 07:58:07

REINCARNATION
【No.066】
★★★(2008)

前作「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」で初期3作のメロディック・パワーメタル路線から距離を置き、音楽性が拡散し始めたGALNERYUSの5thアルバム。楽曲の振り幅が大きかった前作よりもスピーディーなナンバーが増えていて、第一印象としてはメタリックな作品になったように思います。ただ、メタリックと言っても初期のクサメタル路線とは異なり、今年発表のシングル「ALSATIA/CAUSE DISARRAY」にもあったスラッシュ/モダンヘヴィネス的な雰囲気を継承したサウンドとなっています。

全12曲の半数以上が疾走曲で、その中にはキャッチーなメロディと手に汗握るインストパート両方の魅力が確かに存在するんだけど、初期3作のような濃厚でクサいメロディに惹かれていた僕としては、何だかやけに「あっさり」した曲が多く感じられるのが残念。また過去4作には必ず存在していたアルバムを代表する一撃必殺のキラーチューンと呼べる曲がなく、即効性に欠ける曲が多い(「スルメ盤」と言えなくもないんですが…)というのも個人的に物足りない点かな。とはいえ、GALNERYUS初となるミディアムテンポのオープニングチューン①「終わりなき、この詩」は高揚感ある勇壮なメロディが秀逸だし、クサメタルの残り香漂う③Blame Yourselfはキラーチューンになり得る劇メロナンバーです。他にも先行シングルとなったキャッチーソング④Shining Moment、張り詰めた空気の英語詞パートと日本語による解放感あるサビの対比が新鮮な⑧Stardust、日本のバンドらしい歌謡曲っぽさのあるミディアムバラード⑩Seasons Cryのように好きな曲もあるので、ついリピートを誘われますね。

初期クサメタル路線が気に入っている僕にとって、これまでより幅広いリスナーにアピールできる音楽性を備えた本作は満足度の高い作品とはいえないものながら、グッとくる曲があるのも事実という微妙な1枚。3rdまでは「メロディックメタル好きの友人に紹介したいお薦めバンド」だったのに対し、4th以降は「ヘヴィで激しい邦楽も聴く友人に紹介するバンド」という感じです。邦楽ロックシーンで成功を目指すなら、今の方向性が適しているんだろうけど、僕の好みからは徐々に外れつつあるのが寂しいなぁ。と、思っていたらYama-B(Vo)が本作に伴うツアーを最後に脱退というニュースが入ってきました。GALNERYUSの中でもメタルな要素を担っていたYama-B離脱は個人的に残念ですが、今後のバンドがどのような道を歩んでいくのか見守っていきたいと思います。

【音源紹介】
・Blame Yourself

【CD購入録】GALNERYUS「REINCARNATION」(2008)

  • 2008/09/12(金) 07:01:00

【CD購入録】
REINCARNATION
GALNERYUS「REINCARNATION」(2008)

うーん、これは前作で感じた不安が的中してしまったかも、というのが第一印象。これまでのGALNERYUSにあった暑苦しいまでの濃厚さ、気持ちが高揚するようなクサいメロディの畳み掛けが見受けられず、やけにあっさりしてるように思います。そうすることで聴きやすさはアップしてるんだろうけど、個人的にはちょっと残念…。何度か聴いた中で僕の耳をとらえたのは①「終わりなき、この詩」③Blame Yourselfです。僕がGALNERYUSに期待するのは、③のようなメロディなんですよね。ちなみに、この曲のギターメロディはどこか聖飢魔Ⅱ「真昼の月」っぽい感じがします。メロディック・パワーメタルバンドGALNERYUSを期待するなら、やはり3rdまでの作品がいいかな。第一印象はそんなに良くないけど、リピートしてるうちに徐々に好きになりつつあるという感じです。これから聴き込んでいきますが、陰陽座 VS GALNERYUSの9月注目の新譜対決は陰陽座に軍配ですね。

GALNERYUS「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」(2007)

  • 2008/09/09(火) 06:13:01

ONE FOR ALL-ALL FOR ONE
【No.039】
★★★(2007)

前作がツボにはまりまくりだった国産メロディック・パワーメタルバンドGALNERYUSの4thアルバム。本作の話題はなんと言っても、これまで英語で歌っていたYama-B(Vo)が日本語詞で3曲歌っているという点です。その日本語詞の曲に関しては、GALNERYUS特有のヒロイックなクサイ歌詞が直接耳に届くため赤面してしまうということを除けば、違和感なくはまっています。特にシングルにもなった⑤Everlastingなんて、このアルバムの中で最も初期クサメタル路線の名曲です。

GALNERYUSの作品での定石となっている序曲から疾走曲への流れは健在で、4作続けて同じアルバムの始まり方なんで流石にワンパターンという言葉が脳裏をよぎりますが、悶絶メロディを激しく聴かせる②New Legendが始まった段階でそんなことはどうでもよくなってしまいました。やはりこの手の曲をやると、このバンドは確実にいいものを作ってくれます。新加入のべーシストYu-toが挨拶代わりベースソロを披露しているのもいいですね。②、⑤のようなクサいメロディが魅力の曲が存在する一方で、どこか聴き覚えのある爽やかなサビが印象的なYu-to作曲の③The Night Craver、レイドバックした雰囲気のロックソング⑦Don’t Touchやお洒落なピアノサウンドとエンディングのギターが美味しい歌謡曲風の⑨Chaseing The Windで顕著なようにアルバム全体で見るとメタル度は確実に低くなってますね。

バンドの主役であるSyu(G)は相変わらずいいギターを弾いてるものの、本作ではギターの音をやたらと歪ませて演奏しているため感情移入の妨げになってしまってる感があるのが残念。その一方で耳に残ったのがYuhki(Key)のキーボードサウンド。今回はSyuとのインストバトルは勿論、Janne Wirman(Key/ CHILDREN OF BODOM)っぽい音色を使ったり、優雅なピアノサウンドを聴かせたりと存在感が一際大きくなってます。彼のペンによる超テクニカルなネオクラ疾走曲⑩Sign Of Revolutionは後半の大きなハイライトですね。メタルから若干距離を置き、今後の方向性を模索するように音楽性を拡散させた楽曲面、部分的に日本語詞導入という歌詞面の両方で「バンドが更なる高みに到達する成長の過渡期に作られたアルバム」という印象が強い1枚です。ここからどう進化していくのか楽しみであり、ちょっぴり心配でもあります。

【音源紹介】
・Sign Of Revolution(Live)

GALNERYUS「BEYOND THE END OF DESPAIR…」(2006)

  • 2008/09/08(月) 07:00:26

BEYOND THE END OF DESPAIR…
【No.038】
★★★★★(2006)
年間ベスト2006年第2位

デビュー以来、着実に成長し日本メタル界の牽引者となったGALNERYUSの3rdアルバム。これまでも良質の作品をリリースしていた彼らですが、本作で一皮むけましたね。Yama-B(Vo)のこれまで線の細さが目立っていたハイトーンを減らしてミドルレンジで歌うことで安定感と力強さが増しているし、Syu(G)のギタープレイも前作での壮絶なまでの弾きっぷりに聴き疲れを誘った濃密さが、いい塩梅に調整されていて速弾き一辺倒でなくメロディを大切にしたものになっています。といっても普通のバンドと比べると明らかに弾きまくってますが。そしてNOCTURNAL RITESのサウンドチームを迎えたこともあり、音質がグッと向上してるのも高ポイント。

序曲①Ariseに導かれる②Shriek Of The Vengeanceの泣きのイントロで瞬殺!強烈なクサメロとともに疾走するこの曲はミドルレンジで歌うYama-Bの美味しさが堪能できる名曲です。そのYama-Bの力強さが強調されるミドルチューン④Shiver、⑦Heavy Curseも演奏陣の重厚さとマッチしていて素晴らしいし、キーボードvsギターのバトルが圧巻なYuhki(Key)作曲のネオクラ疾走チューン⑤Point Of No Return、デビュー作からずっと収録されているキャッチーミドルタイプの⑥In The Cage、プログレ風味が美味しいJunichi(Ds)作曲の⑧Vanishing Hopeと聴き応えのある曲を連発。またラストに⑩My Last Farewell、⑪Braving Flagという、このアルバムの中でも屈指の名曲で畳み掛ける辺りもスゴイ!①と同じメロディを持つアウトロの⑫Rebirthが流れる頃には、もうお腹いっぱいな満足感が得られます。

日本のバンドだからといって聴かずにおくのが、実にもったいないほどの名盤ですので疾走感溢れるメロディアスなメタル(泣きまくりのギター付き)が好きなメタラーの方には是非とも触れてほしいですね。本作は2006年に買ったメタルアルバムの中でも屈指の1枚です。

【音源紹介】
・My Last Farewell(Live)
Yama-BのクッサイMC付きです。「鋼鉄の輪をつくろうよ、みんなぁ」

GALNERYUS「ADVANCE TO THE FALL」(2005)

  • 2008/09/07(日) 08:01:51

ADVANCE TO THE FALL
【No.037】
★★★(2005)

2003年に「FLAG OF THE PANISHMENT」で鮮烈なデビューを飾った日本産メロディックパワーメタルバンド、GALNERYUS待望の2作目。Syu(G)のテクニカルかつ泣きを多分に含んだギタープレイを中心に、今回はYuhki(Key/ALHAMBRA、ex-MARGE LITCH)やJunichiこと佐藤 潤一(Ds/ex-CONCERTO MOON)のプレイにもスポットが当てられ、バンドとしての一体感が前作以上に溢れています。なお、本作でYuhkiとJunichiは楽曲も提供しています。そしてYama-B(Vo)も線の細さは相変わらずながら前作にあった無駄な力みが消え、聴きやすくなった印象です。

デビュー作同様にアルバムの幕開けは序曲①Stillness Dawnから疾走チューン②Silent Revelationに繋ぐという、メタル界のお約束展開ながらこの曲が素晴らしい。悲しくも勇壮なメロディが駆け巡る②で一気にGALNERYUSの世界に引き込まれます。中盤でDREAM THEATERを連想させるキーボードソロからギターソロへ繋がる辺りが面白いYuhki作曲の⑤Deep Affection、ハードポップ路線の⑥Dream Place、ギターメインのインスト⑦Glorious Aggressorから曲間なくなだれ込む悶絶スピード曲⑧Whisper In The Red Skyという中盤がこのアルバムのハイライトになってます。Syuのギターが歌っているかのようなソロがほんとに素晴らしい⑧は名曲です。

スピードメタル、ハードポップ、バラードと曲のバラエティは前作に負けず豊富なのですがメロディのフックや充実度という点では前作に一歩及ばないかな。あとギターがあまりに弾きすぎていて、濃厚すぎると感じる部分もあります。とはいえ、このアルバムも前作からの順当な成長振りを十分に感じさせてくれる1枚で、日本にもこういうバンドがいるということが嬉しい。個人的には本作の時点でGALNERYUSはCONCERTO MOONよりも重要なバンドになりました。

【音源紹介】
・Whisper In The Red Sky(Live)

GALNERYUS「FLAG OF THE PUNISHMENT」(2003)

  • 2008/09/06(土) 09:11:19

FLAG OF THE PUNISHMENT
【No.036】
★★★★(2003)
年間ベスト2003年第4位

デビュー前からデモ音源等がインディーズシーンで話題になっていた国産メロディック・パワーメタルバンドGALNERYUSの1stフルレンスアルバム。デビュー当時は、屍忌蛇(G/VOLCANO)の後任としてANIMETALのギタリストに抜擢された22歳の若きギタリストSyu(G)Yama-B(Vo)の2人によるプロジェクト色が強かったのですが、本作でプレイしているYuhki(Key/ALHAMBRA、ex-MARGE LITCH)、佐藤 潤一(Ds/ex-CONCERTO MOON)、Tsui(B)がそのまま正式メンバーとして加入し、このラインナップで3枚のアルバムを残しています。

X JAPANでメタルに目覚め、Yngwie Malmsteen、John Petrucci(G/DREAM THEATER)、Paul Guilbert(G/ex-RACER X、MR. BIG)といったプレイヤーに影響を受けたというSyuが作り出す楽曲は、フックに満ちた旋律をメロディック・パワーメタル、ネオクラシカルメタルを基本にプログレテイストも盛り込みながら聴かせる僕好みのものです。デス声をバックに叙情ギターメロディを奏でるイントロ①Meditation For The Sagaに続いて炸裂する名曲②Struggle For The Freedom Flagのクサくも勇壮なメロディがあまりにも強烈。この流れでいきなり最高潮を迎えたボルテージをそのまま維持する怒涛の疾走曲3連発(Yama-B作の③Beyond Of The Ground~明るいメロディの④In The Delight~典型的GALNERYUSソング⑤Rebel Flag)の後に配された、小休止となる泣きのインスト⑥Requiemの位置も絶妙。しかも、この曲におけるSyuの泣きメロセンス、フィーリングときたら僕の琴線に凄く響いてきて、日本のネオクラメタル界をリードする島 紀史(G/CONCERTO MOON、DOUBLE DEALER)よりも好きかも。アルバム後半は楽曲の幅を若干広げ、疾走曲の間にポップフィーリング溢れる⑧Child Of Freeやドラマティックなバラード⑩The Garden Of The Goddessを交えつつ、ラストを締めるのはやはり劇的スピードチューンの⑪United Flagという構成になっています。

これがメジャーデビュー盤ということもあり、力んで歌うと貧弱なDaniel Heiman(Vo/LOST HORIZON)みたいになるYama-Bの歌唱や、軽めのサウンドプロダクションなど改善点は見受けられるものの、Syuを筆頭に演奏陣の安定感は抜群だし、何といっても楽曲が非常に良い。現代のメタルシーンにおいてGALNERYUSは陰陽座と並んで、僕にとっての最重要バンドのひとつですね。

【音源紹介】
・Struggle For The Freedom Flag