【CD購入録】DA VINCI「AMBITION ROCKS」(2017)

  • 2017/10/22(日) 00:00:00

【CD購入録】
AMBITION ROCKS
DA VINCI「AMBITION ROCKS」(2017)

本国ノルウェーで1989年にリリースした2nd「BACK IN BUSINESS」の日本盤がゼロ・コーポレーションから4年遅れで発売されメロディックロック愛好家の間で好評を博したものの、日本でその存在が知られた頃には既に解散状態だったというDA VINCIが28年振りに発表した3作目を買いました。今年に入ってADAGIO、NOCTURNAL RITESなどが久々に新作を届けてくれましたが一番驚いたのはDA VINCI復活ですね。オリジナルメンバーで今も在籍しているのはDag Selboskar(Key)、Gunnar Westlie(G)のみではあるものの音楽性に変化はなく北欧ハードポップが堪能できる1枚となっています。以前に比べると楽曲全体を包み込むキーボードが目立っているように思いますね。新加入のシンガーErling Ellingsenは良くも悪くもクセのないスタイルでDA VINCIサウンドにマッチしていて曲によってはTommy Heart(Vo/FAIR WARNING)っぽく聴こえる場面もあります。DA VINCI復活を強烈に印象づけるキラーチューンこそないものの④I've Come All This Way、⑥Rocket Of Frame、⑩Soul Survivorなどはお気に入りだし、オシャレな雰囲気が新鮮な⑬Touch Of Humanityもいいですね。バンド再始動の挨拶がわりのアルバムとしては上々の仕上がりだと思います。それにしてもDA VINCIが再結成したとなると90年代に活動を停止してしまったCLOCKWISE、Steven Anderson(G)辺りも気長に待っていれば復活してくれるのでは…という淡い期待を抱いてしまいますね。

DA VINCI「BACK IN BUSINESS」(1989)

  • 2017/08/29(火) 00:00:00

BACK IN BUSINESS
【No.500】
★★★★(1995)

2017年9月15日に約28年振り(!)の復活作「AMBITION ROCKS」を日本盤でも発表するノルウェー産メロディックロックバンドDA VINCIの2作目にして再結成前のラストアルバム。本国では1989年に発表、日本ではかのゼロ・コーポレーションより1993年にリリースされています。1995年にYNGWIE MALMSTEENHELLOWEENでHR/HMに目覚めた僕は1996年辺りまでは北欧出身バンドを重点的にチェックしていてDA VINCIを知ったのもそんな北欧メタル開拓中のことでした。またMIKEAL ERLANDSSON「THE 1」(1995)との衝撃的な出会いもあってゼロ・コーポレーションの作品にも注目していたので「北欧」と「ゼロ・コーポレーション」という2つのキーワードにマッチする本作はかなり期待して購入した覚えがあります。いざ聴いてみると透明感あるサウンドと瑞々しいメロディに溢れた作風で嬉しくなりましたね。

まずはオープニングの①Touchdownが強力。煌びやかなキーボードがゴージャス感を演出する北欧メロディアスハードの名曲だと思います。PVも制作されたハードポップ②Call Me A Liar、大御所EUROPEを彷彿とさせるバラード③Young Heartsとメロディアスな楽曲の後に続くアメリカンな曲調に数え歌のような歌詞が乗る④9 And 10はそれまでの流れにハマっていない感もありますが、ゼロ・コーポレーションのバラード企画盤「美彩’d〜beside〜」(1995)にも収録された⑤Turn Down The Lightsで持ち直します。アルバム後半も一際キャッチーな⑥Millions Like Us、荘厳な雰囲気がアルバムの流れ的にも良いアクセントとなっている⑧Circus Maximus、ラストを爽やかに締めくくる⑩Last Timeなど佳曲が多いですね。ちなみにノルウェー出身のプログレメタルバンドCIRCUS MAXIMUSの名前は⑧から来ているのかと思いきや関係はないようです。本作を購入した当時は①、③、⑤など大好きな楽曲はあるものの他の曲が弱いかなと感じていましたが改めて聴くとアルバム全体としても好印象でした。

日本デビュー盤となった本作がメロディックロックファンの間で好評を博し、1st「DA VINCI」(1987)もゼロ・コーポレーションからリリースされるなど日本では高く評価されていましたね。その一方で世界的には本作のセールスは振るわなかったらしくバンドは契約を失ってしまい解散の道を辿ることに…。2006年にはデビューアルバムと本作にボーナストラックを1曲ずつ追加したリマスター盤が海外で再発されましたが、当時はバンドが復活する気配がなかったばかりかリリース元のレーベルMTM Musicまで倒産してしまったため今も彼等の1stと2ndは入手困難な状況が続いているようです。DA VINCI再結成は全くの予想外だったので今回の3rdアルバム発売のニュースはビッグサプライズだし、これを機にDA VINCIの過去作品が注目されると嬉しいですね。本作はゼロ・コーポレーションが世に送り出した北欧HR/HMバンドの中でもFORTUNE「MAKING GOLD」(1993)MASQUERADE「MASQUERADE」(1992)と肩を並べる充実のアルバムだと思います。

【音源紹介】
Touchdown