PHANTOM'S OPERA「PHANTOM'S OPERA」(1995)

  • 2017/01/31(火) 00:00:00

PHANTOMS OPERA
【No.485】
★★★(1996)

後にネオクラシカル・プログレメタルバンドSYMPHONY Xを結成することになるテクニカルギタリストMichael Romeoが在籍していたPHANTOM'S OPERAの1stアルバム。このバンドを知っている人の大半がそうだと思いますが、僕もMichael RomeoがきっかけでPHANTOM'S OPERAに興味を持ちました。Michaelは本作にギタリストとして参加していますが創作面の中心を担っているのはJack Young(Key)のため、このバンドの音楽性はSYMPHONY Xとは異なるキーボード主体のメロディックロックですね。煌びやかなバッキングと分厚いコーラス、Colie Brice(Vo)の甘い声質もあってオランダの貴公子ROBBY VALENTINEを連想させる場面もあります。僕が持っているのは1995年にテイチクからリリースされたボーナストラック込みで全14曲の国内盤です。

本作は1991年の時点で既に完成していたもののバンドは当時のグランジブームに飲み込まれ、しばらくお蔵入り状態となっていたようですが、メロディックロックファンなら聴いておいて損のない1枚だと思います。特に印象的なのが「フーズ ガナ ラビャァ♪(Who's Gonna Love Ya)」のコーラスで幕を開ける哀愁メロハーの理想形②Just A Matter Of TimeとライナーノーツでROBBY VALENTINEに通じるものがあると指摘されている美麗バラード⑩Moonlightの2曲ですね。それ以外にもサビのコーラスが耳に残る①Lie Laura、アルバム随一のポップチューン⑨Two Kinds Of People辺りがお気に入り曲です。MichaelもSYMPHONY Xほど派手に弾きまくっているわけではないものの、本作でも聴き応えのあるギタープレイを連発してくれています。

ただしアルバム全体で見るとメロディよりもノリを重視したロックソングがあったりして微妙に感じる場面があるのも事実。彼等のようにメロディアスなサウンドを武器にしているバンドが曲名に「Rock」という単語を入れると僕の好みに合わないというのは「メロハーあるある」だと思っているのですが今回も⑦Motorcycle Rock、⑪Rock Onがそれに該当しているかな…。バンドはこのアルバムを完成させた後、グランジブームの影響を受けて活動が停滞。JackとMichael以外のメンバーが次々と脱退していく中、残された2人はバンド継続の道を模索するもメンバーは見つからずMichaelがソロ作品に着手したことが契機となりSYMPHONY Xを結成したことからバンドは事実上の解散となってしまいます。その後、どういうわけかMichael以外のメンバーが再集結し「SO LONG TO BROADWAY」(1997)、「FOLLOWING DREAMS」(1998)という2枚のアルバムをリリース、4th「ACT Ⅳ」(2003)ではシンガーに実力派Terry Brockを迎えたものの2008年に中心人物のJackが亡くなったためPHANTOM'S OPERAは活動の幕を閉じてしまったようです。僕は1st〜3rdまでしか聴いていませんが3枚の中では本作が一番好きですね。

【音源紹介】
Just A Matter Of Time