LOSTPROPHETS「LIBERATION TRANSMISSION」(2006)

  • 2015/10/13(火) 00:00:00

LIBERATION TRANSMISSION.jpg
【No.448】
★★★★(2006)
年間ベスト2006年第6位

英国はウェールズ出身のロックバンドLOSTPROPHETSが2006年に発表した3rdアルバム。僕のミュージックライフを振り返ってみると2005年〜2006年にかけては、それまで主食としていたメロディアスなHR/HM勢が低迷気味だったこともあり未知のバンドにトライしていた時期でした。その中でSYSTEM OF A DOWN「MEZMERIZE/HYPNOTIZE」(2005)MY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」 (2006)といった名盤に出会うことができたのですが、本作もそんな新規開拓活動がきっかけで購入した1枚です。試聴段階で購入を決心させるほどわかりやすいメロディがテンコ盛りで、一般的にこのバンドはUK産ヘヴィロックにカテゴライズされているようですが本作を聴く限りヘヴィな要素は希薄で僕にしてみればメロディ重視のポップロック作品という印象ですね。

荒々しいシャウトを交えながら疾走するパンキッシュな①Everyday Combatを皮切りにメジャー感に溢れたロックチューンがズラリと並びます。激しさを感じさせるのは①くらいなのでヘヴィな音を期待すると肩透かしをくらうと思うし、実際に初期2作のファンからはソフトになった本作に賛否両論あったようですね。ただしバンドのメロディ作りの上手さは特筆すべきものがあり、アルバムの中でも一際キャッチーな⑥Can't Catch Tomorrow(Good Shoes Won’t Save You This Time)や「ウォオ!ウォオ!ウォオ!ウォオ!」というパートで合唱必至な⑦Everybody's Screaming!!!、哀愁のパワーバラード⑨4:AM Foreverを筆頭に充実した楽曲が並びます(各曲を盛り上げるコーラスワークも効果的)。後半になってもテンションは下がらず全12曲それぞれにフックがあって気に入っているのですが、やたらと長い曲名が多いため覚えにくいのが難点でしょうか。

2006年はFAIR WARNING、HAREM SCAREMといった往年のメロディロックバンドの作品が以前ほどハマらなかったこともあり本作はかなりリピートしていましたね。また非常に聴きやすいアルバムなので、これから洋楽を聴き始める人にも最適の1枚だと思います。これだけの作品をリリースしてくれたバンドなので5th「WEAPONS」(2012)までの全作品を聴いてみました。どのアルバムも悪くはないものの、やはり本作が一番好きですね。そしてその後のLOSTPROPHETSはというとIan Watkins(Vo)が性犯罪容疑で起訴されたことがきっかけで活動休止、2013年に解散の道を辿っています。残されたメンバーはTHURSDAYというハードコア系バンドの元シンガーGeoff Ricklyを迎え、NO DEVOTIONなるバンドを新たに立ち上げているようです。Addition、Stayという2曲を聴く限り「LIBERATION TRANSMISSION」 以上にソフトでデジタル色が強いですね。これらの曲も収録したNO DEVOTIONのデビューアルバム「PERMANENCE」は2015年の9月にリリースされています。

【音源紹介】
Everybody's Screaming!!!