MARVELOUS 3「HEY! ALBUM」(1999)

  • 2015/01/26(月) 00:00:00

HEY! ALBUM
【No.416】
★★★★(2000)

後にAvril Lavigneのプロデューサー/コンポーザーとして名を馳せ、日本のアーティストでは織田 裕二PUFFYとのコラボレーションなどで脚光を浴びることになる天才肌のメロディメイカーButch Walker(Vo、G)率いるポップロックバンドMARVELOUS 3のメジャーデビュー作にして通算2枚目のアルバム。元々は1998年にインディーズ盤としてリリースされていたようですが、1999年に収録曲を一部変更して大手レーベルElektra Recordsから再発されていて僕が持っているのもElektraからの国内盤です。本作の魅力は何といっても作品全体に溢れるポップでキュートなメロディの数々。そのキャッチーさたるや初めて聴いた時から鼻歌で歌えそうなレベルで聴いていてホントに気持ちいいアルバムとなっています。余分な装飾は一切排除して徹頭徹尾メロディを聴かせるアレンジもお見事ですね。

MARVELOUS 3の魅力をギュッと凝縮したかのような快活ポップチューン①You're So Yesterday、②Freak Of The Weekや気だるいムードの中で印象的なメロディに酔いしれる③Until You See、⑤Let Me Goそして極上の歌メロを持った④Write It On Your Handなど、フック満載のナンバーが目白押しで即効性が高いだけでなく聴き込むほどに味わいが増してきます。Butch Walker節とさえいえそうな彼特有のメロディセンスは親しみやすくて、暖かみがあるだけでなく仄かな哀愁を感じさせてくれるのがミソですね。シンガーとしてのButchは圧倒的な歌唱力を備えているというわけではありませんが、バンド最大の武器である歌メロが聴き手に真っ直ぐ伝わってくる歌い方だし、曲によって巧みに声の表情を使い分けていて⑦Indie Queenなどは彼の裏声で歌ってこその1曲だと思います。そんな充実盤である本作の中でも個人的キラーチューンは⑪Vampire's In Loveですね。しばらくこの曲が頭から離れない時期もありました。

僕がMARVELOUS 3と出会ったのは2000年で、当時はHR/HMよりソフトな音楽にも手を伸ばして複数のバンドをチェックしましたが、その中でお気に入りだったのが先日紹介したBBMAK「SOONER OR LATER」と本作ですね。このアルバムがきっかけでButchが影響を受けたというCHEAP TRICK、ENUFF Z'NUFFの作品を何枚か聴いたりもしました。バンドは残念ながら次作「READY SEX GO」(2000)発表後に解散しBBMAK同様、短命で終わってしまったもののどちらも僕のミュージックライブに確かな足跡を残してくれています。なおButchは解散後ソロで活動を続けていて、いくつかのアルバムを聴いてみましたが今のところ本作が一番好きですね。

【音源紹介】
・Freak Of The Week