ZIGGY「NOW AND FOREVER」(2007)

  • 2009/03/20(金) 00:06:29

ZIGGY N AND FOREVER
【No.113】
★★(2007)

2005年に「JUST A RICKIN’ NITE」を発表後、メンバー間(というか森重 樹一松尾 宗仁)に不協和音があり、活動を休止していたZIGGYによる2年振りの復活作。前作が従来と異なる大人のロック路線だったこと、僕が求めるZIGGY像を森重と戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY etc)によるバンドTHE DUST’N’BONEZで体現してくれたこともあって、本作にはそれほど期待はしていませんでした。メンバーは津谷 正人(B)が脱退し、森重、松尾、JOEの3人が正式メンバー、ギターとベースにサポートメンバーを迎えています。

音楽性は前作の延長線上、というか前作に僅かに残っていたGo To Blazes!Junky Crashといった曲のようなハイエナジーなロケンローは皆無で、僕にとっては更にツライ方向性となってます。①Crazy Horse In My Headの出だしからして、ハードロック色の薄い作品だと痛感。ただ、繰り返し聴いていると松尾作曲の⑤Lewisは好きになってきたし、②「溢れる光を抱いて」、⑦Daisyあたりには森重節が残っていて、アレンジを変えれば僕が期待する「らしい曲」になりそうなのでZIGGYの魅力が全くなくなってしまったわけではないんですけどね。それにスローな③「その歌になり、その風になる」なんて森重のボーカリストとしての懐の深さを感じさせてくれるのも事実。聴き込めば、この渋いZIGGYの魅力もわかってくるのかな。初期ZIGGYの名曲I’m Gettin’ Blueのアンサーソング⑨Now And Foreverも曲調はレゲェ風、ボーカルパートは一部ラップのようになっていて音楽的にはまるで別バンドみたい。歌詞はI’m Gettin’ Blueの23年後を描いてて興味深いのに、メロディに酔えなんですよね。

僕の好きなハードロック路線のZIGGYはTHE DUST’N’BONEZに継承され、「JUST A ROCKIN’ NITE」以降、本家ZIGGYは松尾が音楽性のイニシアチブを握り、渋い味わいのあるロックバンドになったのかなという感想です。森重の歌詞には相変わらずハッとさせられることも多いのは確かなんだけど、曲が僕の苦手なタイプなのが痛い。逆にこの路線が好きだという人もいるとは思いますが。前作といい、本作といい、ファンが求めるZIGGYのパブリックイメージであるメロディアスなロックンロールと自分たちがやりたい渋いアダルトロック路線の間で迷走している印象が強いですね。結局、バンドはそのジレンマを脱することができず、2007年をもって無期限の活動休止(あくまでも解散ではないとのこと)という道を選択することとなってしまいました。森重が歌うハードロックはTHE DUST’N’BONEZで、またブルーズ路線はTHE PRODIGAL SONSで聴けるので、それほどショックは大きくないけれどいつの日かZIGGYとして復活してほしいですね。

【音源紹介】
・Lewis

ZIGGY「JUST A ROCKIN' NITE」(2005)

  • 2009/03/19(木) 15:10:54

JUST A ROCKIN' NITE
【No.112】
★★(2005)

SNAKE HIP SHAKESとして活動を始めた2000年から前作「ROCK AND ROLL FREEDOM!」をリリースした2003年までの4年間で、セルフカバーアルバムを含むと7枚ものフルレンスアルバムを作り上げるというハイペースで走ってきたZIGGY。前作発表後、中心人物の2人はZIGGY以外の活動に力を注いでいたようです。森重 樹一(Vo)はZIGGY本体の音楽性に非常に近いソロ作「ROCK & ROLL SiNGER」を発表したり、かつての盟友である戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY etc)とのバンドTHE DUST'N'BONEZではハードロックサウンドを追求したりと相変わらずのワーカホリック振りを発揮。一方の松尾 宗仁(G)は70年代ロックへの愛情を込めた初のソロ作(僕は未聴)を発表しました。そんな各々の活動を経て、バンド結成20周年記念4枚組ベスト盤「VICISSITUDES OF FORTUNE」を発表後、ZIGGYの新作として2005年にリリースされたのが本作です。

前作が正にZIGGY全部入りな僕好み作品だったので、このアルバムにも期待していたのですが、やや微妙な印象です。前作のコンセプトが「This Is ZIGGY」だとすれば、今回は「脱ハードロック」がテーマの渋めのロック作品となっていて、SNAKE HIP SHAKESのサウンドや「HEAVEN AND HELL」をこよなく愛する僕としてはキツイ内容ですね。もちろんハードロック的要素がゼロになったわけではなく、②Go To Blazes!、⑧Junky Crashといった森重節満載のハードロックチューンは健在だし、高品質ポップチューン⑤「ムラサキノチョウタチヨ」は素晴らしいと思うんだけど、1枚のアルバムとして聴くと楽曲がどうにも弱い気がします。

当時のバンドはギクシャクした雰囲気で、楽曲のアレンジに対する意見の相違から松尾が脱退を口にしたり、森重もバンド解散を考えたりという危機的状況の中で、アルバム作りが進められたようです。ハードロックのエナジーが失われ、本作が渋いロック路線となった要因として、「脱退をほのめかした松尾を引き止めるために、森重が松尾の趣味であるROLLING STONES風のロックサウンドに歩み寄ったからだ」という噂もあるほど。当時の森重もBURRN!誌のインタビューの中で、本作制作段階での松尾との衝突やZIGGYという名前の重みと責任について赤裸々に語っていて、それを読む限り前述のような見方もあながち的外れではないように思えます。前作まではガッチリと噛み合っていたように思えるバンドの歯車が徐々に狂い始めたのが本作だったのかも。上記3曲は本当に名曲だと思うし、他の曲(③「ただ哀しくて」④「てんで手に負えないのさ」など)も聴き込めば悪くないんだけど、僕が求めるZIGGY像からは少し距離を置いた感のある1枚です。

【音源紹介】
・「ムラサキノチョウタチヨ」

ZIGGY「VICISSITUDES OF FORTUNE」(2004)

  • 2009/03/17(火) 08:16:52

VICISSITUDES OF FORTUNE
【No.111】
★★★★(2007)

日本最強のロックンロールバンドZIGGYの結成20周年記念4枚組ベストアルバム。全63曲というボリュームもさることながら、これほどクオリティの高い楽曲を揃えられるZIGGYはやっぱり凄い。ファン投票で選曲を決めた1992年発表の「ORDER MADE」、1997年までのシングルを網羅した「WHAT'S BEST? SINGLES 1987~1997」というこれまでにリリースした2枚のベスト盤の収録曲をほぼ全てカバーしているだけでなく、全曲リマスタリングを施してバンド初音源の自主制作盤「それゆけ!R&R BAND」や「SOUND TRAX」といったミニアルバムからの楽曲も取り上げてくれてるのがいいですね。それに加えて新曲2曲と「YELLOW POP」、「ZOO&RUBY」両アルバムの頃のデモ音源7曲も収録した豪華な1枚です。選曲に関してはこれまでのシングル曲のうち13枚目のWithout...だけが外れていたり、個人的にZIGGY最高のバラードだと思っている「この空のしたのどこかに」(共に「GLOIATH BIRDEATER」収録)が入っていないのが残念ですが、これほど長い歴史を持つバンドになると完璧なベスト盤を作るのは難しいんでしょうね。

1984年の結成から2004年まで時系列に沿って並べられた楽曲の数々からは、ZIGGYの音楽性の変遷がうかがえます。SNAKE HIP SHAKES以降のZIGGYから聴き始めた僕にとっては、バンド初期の森重 樹一(Vo)による巻き舌全開の歌い方(日本語なのに歌詞が聞き取れない)に違和感こそあれ、楽曲のメロディそのものは既にハイクオリティ。中でもデビュー15周年ライブ盤に収録されていた初期の名曲Disc-1②Feelin' Satisfied、⑤How、Disc-2③Long And Winding Roadのオリジナルバージョンが聴けるのは嬉しいですね。またデモ音源も見逃せないものが多く、中でもStay GoldタイプのDisc-2④「激しい雨に」、哀愁ポップソングDisc-2⑥「TIME~流れるままに~」の2曲はお気に入りだし、シングルでしか聴けなかったDisc-4⑦7th DirectionもハードロッキンなZIGGYの魅力が詰まった僕好みの1曲。ちなみに新曲2曲(Disc-4⑪悪魔と踊れ、⑫聲)は、2005年以降のZIGGYらしいブルージーテイストのある佳曲です。

個人的な好みで言えばリアルタイムで聴いてきたハードロック色の濃いDisc-4が好きですが、自分が小・中学生の頃にテレビでよくかかっていた初期~中期の名曲Disc-1⑨GloriaやDisc-3⑤Stay Goldを聴くとノスタルジックな気持ちになりますね。とにかくボリューム満点のベスト盤なので、僕のようにSNAKE HIP SHAKESからZIGGYを聴き始めた人、ZIGGY初心者の方(曲が多すぎるかもしれませんが)、かつてZIGGYに夢中だった人など、少しでもこのバンドに興味がある人なら買って損はないと思いますよ。4枚組で¥5,600というリーズナブルな価格も魅力。

【音源紹介】
・Long And Winding Road


・7th Direction

ZIGGY「ROCK AND ROLL FREEDOM!」(2003)

  • 2009/03/16(月) 08:17:25

ROCK AND ROLL FREEDOM!
【No.110】
★★★(2003)
年間ベスト2003年第7位

ZIGGYというバンド名が使えなくなるという危機に直面しながらも2002年に見事な復活を遂げ、デビュー15周年記念ライブDVDをリリースするなど、勢いに乗っていたZIGGYが放つ13thアルバム(SNAKE HIP SHAKES期は除く)は、「This Is ZIGGY」というコンセプトの下に制作された実にZIGGYらしい作品となりました。2002年の作品はハードに突っ走る曲を詰め込んだ「HEAVEN AND HELL」(金盤)と、じっくり聴かせる渋い作風だった「HEAVEN AND HELL Ⅱ」(銀盤)と対照的な作品でしたが、本作では上記2枚に分散していたバンドの音楽性を1枚に凝縮していますね。

バンド初のインスト曲①Introductionに導かれて始まるタイトルトラック②Rock And Roll Freedom!からして、これぞZIGGYな王道ロックンロールで、ミディアムテンポ中心の前作では感じられなかった勢いとエネルギーが充満してます。その他にもSNAKE HIP SHAKESの路線を継承する直球勝負のハードロック④Sleazy Come, Noisy Go !、⑧Reckless Imitatorやキュートなメロディとポップフィーリングが溢れる⑤「魔法にかかったみたいに」、⑨Swanky☆Boyz & Punky☆Girlzといった曲もあるし、新鮮味は希薄ながらやっぱり好きな典型的バラード⑥My Love、ブルージーな⑦「愚か者のパレード」、⑩「もぬけのから」といったメロウな側面もしっかりカバーしていて、ZIGGYというバンドが生み出し得る楽曲のバリエーションが網羅されてると思います。個人的にお気に入りなのは、「可愛らしい」という表現がはまるメロディを持った津谷 正人(B)作の⑨とアルバムを前向きな空気で締めくくってくれる⑫「夢見る頃を過ぎても」ですね。楽曲のキャッチーさでは金盤、大人のロックとしての渋さにおいては銀盤に一歩譲るものの、作品のトータルバランスは一番いいかもしれません。「GOLIATH BIRDEATER」(1999)以降のアルバムしか持ってない僕が言うのも何ですが、ZIGGYを初めて聴く人には本作を薦めたいくらいです。

2000年以降、SNAKE HIP SHAKES~ZIGGYとバンド名は変われど、本作発表当時がこのバンドの一つのピークだったのではないかと思います。2000年から2003年までの間にアルバム7枚(セルフカバー1枚を含む)、シングル7枚、ライブDVD2枚という多作振りはバンドの状況が良く、インスピレーションが豊富でないとできない芸当です。僕にとって、好きな曲ばかりという作品ではありませんが、安心して聴けるZIGGYサウンドが詰まった1枚です。ただ、松尾 宗仁(G)が歌う⑦は曲がいいだけに森重 樹一(Vo)に歌って欲しかった…。

【音源紹介】
・魔法にかかったみたいに(Live)

ZIGGY「GOLIATH BIRDEATER」(1999)

  • 2009/02/10(火) 08:11:33

GOLIATH BIRDEATER
【No.098】
★★(2003)

僕がZIGGYの作品を初めて聴いたのは2002年発表のアルバム「HEAVEN AND HELL」でした。この1枚でZIGGYに惚れ込んでからは、その後の新作はもちろん2000年から2001年にかけてSNAKE HIP SHAKESとして活動していた時のアルバムも全てチェックし、益々のめり込んでいきました。本作は契約上の問題でZIGGYの名が使えなくなる前に残したアルバムでメンバーは森重 樹一(Vo)、戸城 憲夫(B)、宮脇JOE知史(Ds)そして本作でバンドに復帰した松尾 宗仁(G)という布陣です。

本作以前のZIGGYに関しては4枚組ベスト盤「VICISSITUDES OF FORTUNE」で聴いているだけなので、あくまでイメージとしてですが、この作品からSNAKE HIP SHAKESにも通じるハードロック色が強まってきて、メタルに慣れ親しんできた僕にとっても丁度いいハードさになってきたように思えます。そして肝心の楽曲の方も森重節の最高峰③「マケイヌ」、⑤Venusといった歌謡曲的ロックンロールあり、ZIGGY史上最高のバラード⑨「この空の下のどこかに」ありと、キラーチューンと呼べるものがしっかりと収録されています。森重作の楽曲とはまた異なる魅力を持った戸城のソングライティングも冴えていて、一風変わったリズムの中で抜群のメロディセンスを見せる⑥「時の砂」がかなりお気に入り。松尾の楽曲がやや物足りないのは残念ですが、やはり森重と戸城の2人の作曲能力は段違いだと実感できる作品です。

といった感じで楽曲面では充実している本作の足を引っ張っているのが、やり過ぎ感漂いまくりのプロデュースです。音を詰め込み過ぎて輪郭が不明瞭になったサウンド、森重という実力派シンガーを擁しているのにもかかわらず①Wannabe⑪迷走で用いられる余計なボーカルエフェクト、⑥の心地よいメロディに酔っているトコに唐突に挿入されるノイジーなインストパートなど、気になる点が多いですね。曲の素材自体が良いだけに勿体ないなぁ。②Without...なんかは生々しいSNAKE HIP SHAKESバージョンの方が断然カッコいい。ちなみにアルバム制作段階からメンバーと衝突があった戸城が本作発表後にバンドを脱退したため、このラインナップは本作のみで崩壊。その影響でZIGGY名義が使えなくなったバンドは、2002年にZIGGYとして復活するまでSNAKE HIP SHAKESとして、ガムシャラにロックンロール道を邁進していくことになります。

【音源紹介】
・マケイヌ(Live)

ZIGGY「HEAVEN AND HELL Ⅱ」(2002)

  • 2009/02/07(土) 10:08:17

HEAVEN AND HELL Ⅱ
【No.097】
★★★(2002)

SNAKE HIP SHAKESからZIGGY名義に戻して放った復活作「HEAVEN AND HELL」(通称・金盤)から、僅か半年のスパンを置いてリリースされた本作は、パンキッシュなハードロック主体だった金盤に対して意図的にスロー~ミドルテンポの楽曲を中心に構成されたアルバムで銀盤と呼ばれている作品です。前作ですっかりZIGGYのファンとなった僕にとって、ハードロック以外の曲をアルバム単位で聴くのは今回が初めてでしたが、スローな楽曲でもこのバンドのメロディの良さは相変わらずですね。

意表をついてオープニングに配されたのは、バンド第3のソングライターである津谷 正人(B)のペンによるアコースティックソング①Inner Space Flight #1で、この曲におけるメロディの美しさときたら本作随一ですね。それ以降も、いかにも森重 樹一(Vo)らしい独創的な歌詞がはまる松尾 宗仁(G)作のロッカバラード⑥Faith、シングルにもなった森重による歌謡曲路線⑧「誓い-放浪者の丘の静けき夜-」、ZIGGYを代表する名バラード⑪「世界の果てまで」という楽曲群が素晴らしいです。そして前作(というかこの2部作)のタイトルトラック⑤Heaven And Hellは前作のハードロック調から一転、バンド曰く「センチメンタルバージョン」という見事なアコースティックアレンジによってメロディの良さが浮き彫りになっているので、歌い回しも含めてこっちの方が好きかも。

本作を聴いていると、前作で見せたのはZIGGYの音楽性のほんの一部にすぎなかったんだとつくづく思います。アコースティックサウンド主体の作品という性質上、一歩間違えばバラードアルバムになりがちなところを、ブルーズロック④「ウヰスキーと混沌(CHAOS)」、フラメンコ調の⑦Jealousy~ジェラシー~、ジャジーな⑨Kiss Meなど、様々なタイプの曲を挟んで作品のバランスを保つ辺りはバンド結成15年というベテランならではの懐の深さを感じさせてくれますね。ただ全11曲中既発曲(リメイク)が4曲(③Burning Loveと前述の⑤、⑦、⑨)もあるというのは、制作期間が短かったとはいえちょっと不満かな。前作と比べると楽曲の出来にもバラつきがあるように思えるので、思い切って前作と本作の2枚のアルバムから厳選した楽曲を1枚の作品に纏め上げても良かったのかなという気もするのが正直なところです。

【音源紹介】
・Kiss Me(Live)

ZIGGY「HEAVEN AND HELL」(2002)

  • 2008/08/09(土) 08:01:38

HEAVEN AND HELL
【No.022】
★★★★★(2002)
年間ベスト2002年第1位

僕にとってZIGGY初体験となったアルバム。日本屈指のロックンロールバンドと呼ばれるZIGGYですが、これまではGloriaStep By Stepといった曲をテレビで聞いたことがある程度でした。そんな中、2002年のBURRN!誌の中で「ハードでメロディアス」と評される新作を買ってみたところ、驚くほど僕のツボにハマル内容でビックリ!

なんといっても、森重 樹一(Vo)の書くメロディラインが絶品。かゆい所に手が届くメロディ展開というか、とにかく聴いてて気持ちがいいんです。しかも、そのメロディに森重の独創的な歌詞が乗ることで、他のバンドでは味わえない魅力が充満。ほんと、この人の綴る言葉は個性的で胸に響いてきますね。①My Conviction、③Again、⑤Heaven And Hell、⑧「サダメノツルギ」、⑩「希望という名の花」といった曲が特に気に入っています。森重以外のメンバーが手がけた曲も2曲あって、松尾 宗仁(G)作曲のパンキッシュな④So Happyもカッコいい。このアルバムは「徹頭徹尾突っ走る。バラードは収録しない」というコンセプトの下にハイエナジーのロックンロール(時にパンク、ハードロック風)が10曲並べられていて、聴き終えた後は爽快感と今日もがんばろうという前向きな気持ちが残ります。それと、JOEこと宮脇 知史(Ds/ex-44 MAGNUM etc)の躍動感溢れるドラミングも聴いてて、ほんとに気持ちいい!

ZIGGYというバンドで見るとバラードがなくハード過ぎる本作を問題作とする声もあるようですが、メタルを聴いてきた僕にとってはハードさとZIGGY(というか森重)特有のメロディセンスが、絶妙のバランスで楽しめるこのアルバムこそがZIGGYの最高傑作です。2002年に夏に本作を発表したZIGGYは同年の12月にバンドのメロウな側面にスポットを当てた「HEAVEN AND HELL Ⅱ」をリリースしていて、これまた味わい深い作品となっています。

【音源紹介】
・Heaven And Hell

お気づきかもしれませんが、当ブログのサブタイトル「舞い降りてきた音楽の記録」は、この曲の歌詞の一節「音楽が舞い降りてきたんだぜ」をヒントにさせてもらいました。