【CD購入録】LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

  • 2017/07/15(土) 00:00:00

【CD購入録】
DOUBLE MOON
LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

元宝塚女優でもあるAkane Liv(Vo)NIGHTWISHのカバー曲The Phantom Of The Opera(2002年発表の4th「CENTURY CHILD」収録)を聴いて感銘を受け、西脇 辰弥(Key)と共に立ち上げたシンフォニック・メタルプロジェクトLIV MOONの1stアルバムを買いました。「元タカラジェンヌがメタルを歌う」という話題性もあってかデビュー当時Yahooニュースで取り上げられていた記憶もあるし、メジャーデビュー前からBURRN!誌にインタビューが掲載され、LOUD PARK 09に出演するなど破格の待遇を受け2009年12月にリリースされたのが本作です。LIV MOON誕生のきっかけはNIGHTWISHだそうですが、本作を聴いてオランダが誇るフィーメルゴシックの重鎮WITHIN TEMPTATIONを最初に連想しました。僕は2nd「GOLDEN MOON」(2011)からLIV MOONを聴き、現時点での最新作4th「THE END OF THE BEGINNING」(2012)までをチェックした後に本作を購入したこともあってかLIV MOONのアルバムの中では物足りなく感じるというのが正直な感想です。お気に入りはシンフォゴシックとは一線を画すJ-POP的な⑧「鮮やかに…」でしょうか。Akane嬢の歌唱力は素晴らしいものの、楽曲のメロディという点ではインパクトに欠ける1枚という感じですね。

【CD購入録】LIGHT BRINGER「MONUMENT」(2014)

  • 2014/11/06(木) 00:00:00

【CD購入録】
MONUMENT.jpg
LIGHT BRINGER「MONUMENT」(2014)

国産メタルシーン屈指の女性ボーカリストFukiを擁するLIGHT BRINGERの5作目を買いました。前作「SCENES OF INFINITY」(2013)は当ブログの年間ベストアルバムに選出するほどのお気に入りだったので今回もかなり期待していたのですが、11月1日に発表された「今年いっぱいでLIGHT BRINGERは無期限の活動休止となる」というニュースがそんな楽しみな気持ちを吹き飛ばしてしまいました…。オフィシャルサイトに掲載されているコメントによるとリーダーのHibiki(B)が燃え尽きてしまったことが活動休止の主な原因であること、他のメンバーはHibiki抜きでLIGHT BRINGERを継続するのではなく別の場所で活動していく道を選んだことが読み取れます。確かに本作の作曲クレジットを見てもMao(Key)のペンによるものが多くなっているので、今回のアルバム制作時からHibikiのモチベーションは低下していたのかもしれません。リリース直前にショッキングなニュースが飛び込んできた本作ですが、LIGHT BRINGERらしさは健在だし⑥ICARUSは大きなハイライトとなっていますね。こんな曲を書けるHibikiが音楽から離れてしまうのは残念でなりません。いつの日かLIGHT BRINGER(というかHibiki)が復活してくれることを信じたいです。

【CD購入録】LIGHTNING「RAISE THE SUN」(2013)

  • 2013/09/26(木) 00:00:00

【CD購入録】
RAISE THE SUN
LIGHTNING「RAISE THE SUN」(2013)

泣きのギタリストIRON-CHINOがリーダーを務め、今年の3月にTHOUSAND EYESを始動させたことも記憶に新しいKOUTA(G)も在籍するトゥルーメタルバンドLIGHTNINGの4作目を買いました。これまではアルバムを発表する度にシンガーが変わっていましたが、今回は前作に続き勇舞(Vo)が歌っています。本作のコンセプトは「ニンジャVSインベーダー」で、バンドメンバーは忍者だったというトンデモ設定(苦笑)が明らかになっていますが音楽性に一切のブレはなくLIGHTNING流ヘヴィメタルが展開されています。クサメロが吹き荒れていた1st「BRAVEHEART」(2007)、僕にとってバンドの最高傑作である2nd「FIVE RINGS」(2010)にインパクト面では一歩譲るものの②Raise The Sun、④Journey Of Prophecy、⑥Stand For The Fight、⑨Sail Awayなど僕の胸を熱くしてくれるメタルチューンが多いのでヘビロテしています。

LIGHTNING「JUSTICE STRIKE」(2011)

  • 2013/07/28(日) 00:00:00

JUSTICE STRIKE
【No.382】
★★★(2011)

「慟哭の剣」の異名を持つギタリストIRON-CHINOを中心とした「日本国最後のトゥルーメタル志士」(帯タタキより抜粋) LIGHTNINGの3rdアルバム。これまでも作品毎に異なるシンガーが歌っていましたが、今回も2nd「FIVE RINGS」(2010)でフロントマンを務めていた「最後のブロンコ」Robert Watermanから「神国に舞うブレイヴハート」勇舞にボーカルが交代しています。 歌の安定感、英語の発音など総合的に見てシンガーとしてはRobertに分があったように思うものの勇舞のボーカルスタイルも前任者に近いパワーシャウター系なので違和感なく聴けるし、IRONが紡ぎ出す慟哭のギターを中心に据えた漢らしくてクサいメロディック・パワーメタルは本作でも健在です。前作でグッと洗練性を増していたのに対して、本作ではデビューアルバム「BRAVE HEART」(2007)に近い武骨なサウンドとなっているのが特徴でしょうか。

アルバムは序曲①Advent「それは正義の名の下に」に導かれて勇舞が挨拶代わりのシャウトを決めるタイトル曲②JUSTICE STRIKE、2006年発表のデモCDにも収録されていたミッドテンポ③Soldier Forceという一連の流れでスタートします。このギターインスト~疾走曲~ミドルの3曲をアルバム冒頭に配するのはデビュー作からお馴染みとなっていてバンドの拘りが感じられますね。それ以降も2011年3月11日の東日本大震災のことを歌った哀しくも力強い④Far Away、アコーディオンを取り入れたサウンドが新鮮に響くアニソン調⑥Destiny Destination、IRONの師でもある屍忌蛇(G)率いるVOLCANO張りのヘヴィさで攻めてくる⑦End Of The World「千年王国の終わりに」などが気に入っています。そんな本作のハイライトとなっているのがIRON自身「新たな時代のLIGHTNINGアンセムとして、100年の後まで語り継がれることを、絶対的に宿命づけられたかのような曲」と語る⑩Save The Truthですね。ジャーマンメタルの王道を行く飛翔感に溢れたメロディとともに駆け抜けていくこの曲はバンドの新たな名曲だと思うし、「継承(なが)れる時のSaviour!」という歌詞を見てデビュー作からバンドを知る者としてはニヤリとしてしまいます。

アルバム全編に渡ってこのバンドらしい世界観を表現した曲調と歌詞、IRONと「黒龍の柩」KOUTA(G)のギターワークが存分に楽しめる1枚ですが、個人的に前作の方が好きだったりします。今回はストイックなメタルに重きを置いた反面、「愁い」や「キャッチーさ」が減退しているように感じるんですよね。過去作品には一聴した時点で心を鷲掴みにされる楽曲が多かったのに対して、本作を聴き始めた頃にインパクトがあったのは②、⑩そしてアニソンのカバー⑫「夢色チェイサー」くらいでした。と言いつつも、リピートすることで味が出てきた本作もお気に入り盤であることは間違いないので今後もバンドの信じる道を邁進してもらいたいですね。

【音源紹介】
・JUSTICE STRIKE

【CD購入録】LIGHT BRINGER「SCENES OF INFINITY」(2013)

  • 2013/05/31(金) 00:00:00

【CD購入録】
SCENES OF INFINITY
LIGHT BRINGER「SCENES OF INFINITY」(2013)

インディーズ時代に2枚のフルアルバムをリリース、2012年にでメジャーデビューアルバム「GENESIS」 を発表し、着実に成長を続けているLIGHT BRINGERのメジャー2作目(DVD付き初回限定盤)を買いました。前作発表後にメンバーチェンジが相次いでいたので音楽性がどのように変化するのか一抹の不安もありましたが、オープニング曲①Hyperionの冒頭で炸裂するFuki(Vo)の力強いシャウトがそんな不安を吹き飛ばしてくれましたね。序盤3曲の畳み掛けも強力ですが、テクニカルなインスト⑥Eau Rouge、懐かしさすら感じる歌謡メロディが楽しめる⑦Hydrangea、既にライヴでも披露されていたという「これぞラブリー!」な⑧「Tales of Promise~天国に寄せるポエトリー~」の流れがお気に入りです。アルバムラストの⑩Venusはこれまでのバンドにはなかった遊び心を感じさせるナンバーで面白いですね。 第一印象としては前作以上かもしれません。

RAPAHEL「MIND SOAP」(1999)

  • 2012/11/02(金) 00:00:00

MIND SOAP
【No.350】
★★★(2000)

メンバーが高校在学中の1997年に結成、2000年3月には日本武道館での公演を成功させるなど順調に活動を展開していたものの2000年10月31日に中心人物華月(G)が急逝してしまったため活動を休止したヴィジュアル系メタルバンドRAPHAEL唯一のオリジナルアルバム。活動停止後、YUKI(Vo)HIRO(Ds)は2001年からriceというバンドを始動させ、現在も活動しているようです(ベーシストのYUKITOBLACK LOVEなるバンドで活動していたものの大麻所持容疑で逮捕されたのだとか…)。そんな中、YUKIの呼びかけによりRAPHAELは2012年10月31日、11月1日に復活ライブを敢行したようなので今回ブログで取り上げてみました。

このバンドについてはキャプテンこと和田 誠さんが若手メロディックメタルバンドの有望株として紹介されていたこともあり、メタルリスナーの間でも認知度は比較的高かったのではないかと思います。僕も和田さんがきっかけでRAPHAELを知り、まずはシングル「LOST GRADUATION」(2000)、その次に本作を聴いたのですが、清らかな水の流れをイメージさせる序曲①「シナゴーグ前奏曲第3楽章~変ホ長調~」の後に繰り出されるメロパワ3連発にすぐさまノックアウトされました。正統派とジャーマンメタルをミックスしたような②「さくら」、ベートーヴェンの悲愴をモチーフにしたメロディが印象的なネオクラチューン③「小夜曲~悲愴~」、そしてメジャーデビューシングルにしてRAPHAELを代表するキラドコ悶絶疾走曲④「花咲く命ある限り」と続く流れは文句のつけようもありません。またアルバム後半には「まるで和製RHAPSODY」なRPGメタル⑨Holy missionが収録されていて、こちらもカッコいい仕上がりとなっています。それ以外の楽曲においてもメタルらしさを感じさせてくれるのですが、「全曲違うジャンル」というのが本作のコンセプトだと華月が語っていた通り、キャッチーな歌ものアップテンポ⑥promise、カントリーのような⑦「ハックルベリーの恋」、J-POP風のバラード⑧「eternal wish~届かぬ君へ」やタンゴ調のリズムに乗って曲が進行していく⑩「吟遊詩の涙」など後半にはタイプの異なるナンバー(⑥と⑧はシングルカット曲)が並んでいます。これを楽曲のバリエーションが多彩と見るか、散漫なアルバムと感じるかは聴き手次第ですね(僕はどちらかというと後者ですが…)。

メロディックメタルばかりを期待すると肩透かしをくらう点や音質の悪さは否定できないし、YUKIのクセの強い歌唱法は好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、このバンドが生み出す楽曲にはそんな弱点を補って余りあるメロディがあります。また歌詞も思春期に誰もが抱く葛藤、いじめや二重人格をテーマにした深いものもあって見逃せません。そんなメッセージ性の強い歌詞から作り手の繊細さと純粋さが伝わってきたこともあってか、個人的には「華月が鎮静剤の過剰摂取で死亡」という報せを耳にした時もショックではありましたが、不思議と大きな驚きはありませんでした。19歳の若さで亡くなるまでに、メロディと歌詞の両面でこれだけ密度の濃い曲を生み出すに至るには様々な苦悩があったのではないでしょうか。それだけにRAPHAELが本作1枚で終わってしまうことなく、この先があったら…と思わずにはいられません。個人的には華月のお気に入り曲を厳選したという企画/ベスト盤「不滅華」(2001)、文字通りのベストアルバム「RAPHAEL SINGLES」(2001)の方がリピート率は高いのですが、本作は当時のRAPHAELというバンドの音楽性を克明に記録した1枚だと思います。

【音源紹介】
・花咲く命ある限り

【CD購入録】LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)

  • 2012/09/29(土) 00:00:00

【CD購入録】
THE END OF THE BEGINNING
LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)

「~MOON」で統一されていたアルバムタイトルやバンドの主役Akane Liv嬢(Vo)推しだったジャケットのパターンがこれまでと違うこともあって、バンドが新章に突入したことを感じさせる(タイトルからすると本作が第1章の締めくくりなのかもしれませんが)LIV MOONの4作目(DVD付きの初回限定盤)を買いました。今年の1月に3rd「SYMPHONIC MOON」をリリース、7月にはライブDVDも発表しながら早くも新作が完成したと聞いた時は嬉しさよりも、余りに早いペースにクオリティが伴うのか不安を感じたのですが、今回もきっちりした作品を届けてくれたという印象ですね。本作の目玉はKee Marcello(G/ex-EUROPE)、Kiko Loureiro(G/ANGRA)、Magnus Rosen(B/ex-HAMMERFALL)といったプレイヤー達が作曲や演奏面でゲスト参加している点でしょうか。Keeに至ってはPVも制作された④And Forever MoreでAkaneとのデュエットも披露しています。KeeやMagnusといった北欧出身メンバーをゲストに迎えているからかもしれませんが、今回のアルバム北欧神話の世界を描いているそうです。全体的にシンフォニックな面が強調されている一方、ストレートな楽曲の割合が減っているのでインパクトは前作に一歩譲る感はありますが、7つものキャラクターを演じ分けるタイトル曲⑥The End Of The Beginningを筆頭にこれまで以上に多彩な表情を見せてくれるAkane嬢の歌が素晴らしいですね。

【現在の愛聴盤】RAPHAEL「不滅華」(2001)

  • 2012/04/27(金) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
不滅華
RAPHAEL「不滅華」(2001)

少し前の話になりますがヴィジュアル系メタルバンド(と僕が見なしている)RAPHAELの復活が報じられて以来、彼等のアルバムの中でもお気に入り盤の「不滅華」(2001)をよく聴いています。簡単にRAPAHELというバンドを紹介させてもらうと、彼等は1997年にYUKI(Vo)、YUKITO(B)、HIRO(Ds)そして華月(かずき)(G)の4人で結成。インディーズ時代から注目を集めていたバンドは1999年にシングル「花咲く命ある限り」でメジャーデビュー、また同年に1stフルレンスアルバム「MIND SOAP」をリリースして翌年には日本武道館公演を行うなど、バンドの人気は更に加速していったようです(メンバーはまだ当時、高校生だったといのも驚き)。「キャプテン」こと和田 誠さんがメロディックメタルバンドの有望株として紹介したり、BURRN!誌にも掲載されたりしていた記憶があるのでHR/HMシーンでもそれなりに名前が知られていたと思います。ところが、2000年10月31日に殆どの楽曲を手がけていたリーダー華月が19歳の若さで急逝(原因は鎮静剤の多量摂取だそうです)。その後は活動を休止していたのですが、華月の誕生日である4月7日に12年振りとなる復活ライブを華月の命日である10月31日と11月1日の2日間に渡って開催することを発表しました。

僕がRAPHAELと出会ったのは、何気なく立ち寄ったレンタルCDショップで試聴して即座に気に入った2000年発表のシングル「LOST GRADUATION」がきっかけでした。その後、フルアルバムもリリースされていることを知り購入。クサメタルの名曲「花咲く命ある限り」に悶絶したのを覚えています。クセのあるボーカルや思春期ならではの葛藤や繊細な気持ちをストレートに乗せた歌詞がHR/HMリスナーにとっては好き嫌いが分かれるかもしれませんが、メロディのクオリティは一級品。それだけに中心人物の華月の急死によって、バンドが活動できなくなってしまったのはショックでした。まだ粗削りな部分が感じられたデビューアルバム「MIND SOAP」以上の姿をその後に発表した「EVERGREEN」(2000)、「秋風の狂詩曲(ラプソディー)」(2000)といったシングルで提示しつつあったので、2ndアルバムでどんな成長を遂げているか楽しみだったんですけどね…。今でこそVERSAILLES、摩天楼オペラ(こちらは未聴)といったヴィジュアル系メタルバンドが活躍していますが、僕の中で「その手のバンド」といえば、まずRAPHAELが頭に浮かびますね。半ば伝説化しつつあったバンドが現在の姿を見せる今回の復活ライブを熱心なファンの皆さんの間でどう受け止められているのかわかりませんが、このニュースを目にして久々にRAPHAELの音楽に浸っている今日この頃です。

RAPHAELのオフィシャルサイトはこちら

【僕が大好きなRAPHAELの楽曲3選】
・花咲く命ある限り

デビュー当時のSONATA ARCTICAを彷彿とさせるキラドコサウンドと往年のDARK MOOR級のクサメロが融合した記念すべきバンドのメジャーシングル。「み~に~く~い ほ~どに~ き~れ~い~に な~るわぁ♪」の歌詞も耳に残ります。

Lost Graduation

僕がこのバンドと出会った思い出深い1曲。クサメロだけでなく癒しの旋律も持ち味としているRAPHAELらしさが溢れています。

タッチ

RAPHAELのオリジナル曲ではありませんが、数あるアニソンのメタルカバーの中でもこの曲のアレンジは秀逸なので。歌詞の世界観もバンドにマッチしていると思います。

【CD購入録】LIGHT BRINGER「GENESIS」(2012)

  • 2012/01/25(水) 00:00:00

【CD購入録】
GENESIS.jpg
LIGHT BRINGER「GENESIS」(2012)

DRAGON GUARDIANの「DRAGONVARIUS」(2009)、「真実の石碑」(2010)やUNLUCKY MORPHEUSなどでの活動でも知られる女性シンガーFukiのメインバンドLIGHT BRINGERのメジャーデビューアルバム(通算3作目)を買いました。前作「MIDNIGHT CIRCUS」(2010)でヴィジュアル系っぽいボーカルも披露していたツインギターの片翼Kazu(G)がバンドを脱退したため現在は5人編成となっているようです。ヘヴィかつテクニカルなインストパートと突き抜けるようなメロディ、それとは対照的に懐かしさすら漂わせる90年代J-POP的要素が同居した楽曲群に乗る溌剌としたFukiの歌声がこのバンドの持ち味なのですが、今回もそんなLIGHT BRINGERらしさは楽しむことができます。ただしメロディの突き抜け感やポップさ、メタリックな質感はやや低下していることもあって小粒で手堅く纏まっているようにも感じますね。これはあくまで従来作品(特に前作)と比べての話であって今回も③noah、⑦Just Kidding!のような即効性の高いナンバーが存在しているのもまた事実ですが…。過去作品には初めて聴いた時から僕の心を掴むキラーチューンがあったのに対して本作はインパクトで一歩譲るものの、リピートするうちにじわじわと好きになる1枚という印象ですね。また、これはメジャーで生き抜くための戦略なのかもしれませんがアルバムジャケット、ブックレットから伝わってくる「Fuki嬢(のみ)推し」が気になりました。彼等には「Fukiとその仲間達」ではなく「LIGHT BRINGERというバンド」として活動を続けてもらいたいですね。

【CD購入録】LIV MOON「SYMPHONIC MOON」(2012)

  • 2012/01/20(金) 00:00:00

【CD購入録】
SYMPHONIC MOON
LIV MOON「SYMPHONIC MOON」(2012)

前作「GOLDEN MOON」(2011)を聴いて一気にファンになった国産嬢メタルの注目株LIV MOONの3作目を買いました。本作を聴いて最初に感じたのはAkane Liv(Vo)のボーカルアプローチがこれまで以上に低音域を軸としていて、それがまた魅力的だということです。BURRN!誌のインタビューによると、この変化は前作収録曲Black Ruby(僕の中ではアルバムベストチューン)での経験が活かされているらしく、個人的には今回のスタイルの方が好きですね。もちろん要所要所では「4オクターブの美神」と称される高音も響かせてくれます。外部ソングライターを貪欲に迎えて制作された楽曲群に関してもPVが公開されているオープニング①Amen!が放つ妖艶なムード、⑧心月世、⑨The Last Saviorで楽しめる僕好みのメロパワサウンドは一発で気に入ったほか、バラードやエキセントリックなナンバーも収録していて聴き応えがありますね。デビュー当時にこのバンドが「SYMPHONIC MOON」というタイトルのアルバムを発表していたら「いかにも」って感じでしたがシンフォニックな要素に頼らず魅力的な曲を連発できるようになった今、このタイトルで来たバンドの自信の程が窺える力作だと思います。

【CD購入録】LIGHTNING「JUSTICE STRIKE」(2011)

  • 2011/12/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
JUSTICE STRIKE
LIGHTNING「JUSTICE STRIKE」(2011)

日本が誇るメタル志士LIGHTNINGの3作目を買いました。どういうわけかこのバンドはシンガーが定着しないようで、「最後のブロンコ」Robert Watermanから「神国に舞うブレイヴハート」勇舞にチェンジしています。前作「FIVE RINGS」(2010)はタイトルトラックを年間ベストチューンに選ぶほど気に入っていたので今回も期待して聴いてみました。基本線は従来作品と同じくIRON-CHINO(G)が紡ぎ出す慟哭のギターを中心に据えた漢臭いメロディックメタルでありつつ、曲によっては柔和な印象もあった前作よりも硬質なメタルサウンドを強めているように感じます。勇舞の歌唱スタイルはこのバンドに合ったパワーシャウターではありますが安定感、英語の発音など総合的に見て僕は前任者の方が好きかもしれません。第一印象としては前作に一歩譲るものの②Justice Strike、⑩Save The Truthのようにお気に入り曲も確かに存在するので、聴き込み次第では更に味が出てくるかもしれませんね。

LIGHTNING「FIVE RINGS」(2010)

  • 2011/06/18(土) 00:00:00

FIVE RINGS
【No.292】
★★★★(2010)

日本メタル界が誇る泣きのギタリスト屍忌蛇(G/VOLCANO、ex-GARGOYLE、ANIMETAL)の一番弟子であり、DRAGON GUARDIANのプロデューサーとしても名を馳せる「慟哭の剣」ことIRON-CHINO(G)率いる漢らしさ全開のメロディック・クサメタルバンドLIGHTNINGが3年振りに放つ2ndアルバム。2007年に「BRAVE HEART」でデビューして以降しばらく音沙汰がなかったのでDRAGON GUARDIAN「DRAGONVARIUS」(2009)のプロデューサーとしてIRON-CHINOの名前を見かけた時には懐かしく感じましたが、どうやら前作発表後に大幅なメンバーチェンジあったようです。デビュー作の時点で正式メンバーとしてクレジットされていた「人間凶器」こと御橋(B)以外は全て新メンバーとなっていてバンドはRobert Waterman(Vo)、GIGA THRASHER(Ds)、KOUTA(G)の3名を迎え、それぞれに「最後のブロンコ」、「孤高のハスラー」、「黒龍の柩」というニックネームを付けています。そんなちょっと痛めな(苦笑)ニックネームに象徴される個性的なバンドの世界観はこれまでと同じだし、音楽性もデビュー作と変わらずアニソン譲りのクサメロを随所に散りばめた王道メロディックメタル路線でIRONとKOUTAの2人が泣きのギターで楽曲に華を添えるという僕好みの内容となっています。バンドは今回、アルバム名を宮本武蔵の兵法書である「五輪書」から取ったり、幕末から明治期の侍をイメージした衣装でPVを制作したりするなど、前作でも垣間見せていたサムライコンセプトを更に明確化させていますね。

そんな本作を聴いた第一印象は「順当な成長作」でした。ニューシンガーRobertは前任者よりも安定感があるだけでなく日本人とアメリカ人のハーフなので日本語詞と英語詞の両方を歌いこなしているし、前作よりもキーボードのフィーチュア度が高まっていることもあって楽曲の洗練性、幅の両面でグレードアップしています。この手のメタルバンドの定番ともいえる序曲から疾走曲に至る流れ①Stalwart「士」~②Thousand Fieldsで聴き手の心をガッチリ掴み、その後に正統派ミドルの③Fidelity Bladeを続けるアルバム冒頭はなかなかに強力。そして本作最大のハイライトは何と言ってもタイトルトラックの④Five Ringsでしょう。剛直なメタル曲でありつつサビでは涼しげなシンセを纏った爽やかさとほとばしる熱さが同居したメロディが乱舞し、構築美を感じさせるIRONのギターソロが響くこの曲を僕は2010年ベストチューンに選ばせてもらいました。また本作で見られるバンドの新機軸としてキーボードが曲を引っ張っていく⑤Sword Destiny「明治二年の宮本武蔵」陰陽座がやりそうなヴィジュアル系ソング⑦Rise Awayという柔和な2曲の間にゲストボーカルNOV(Vo/AION、VOLCANO、地獄カルテット)のゴツイ歌声が映えるゴリ押しメタリックチューン⑥Never Surrender「五稜郭」を配した中盤もお見事。そして終盤はHeavy Metalというワードを冠した曲名に相応しい勇壮なコーラスが熱い⑧Heavy Metal(Of Destiny)、リリカルなピアノから一転してのパワフルなリフと「ドーノブザ サァァァァン♪」のシャウトが胸を熱くしてくれる⑨Dawn Of The Sun「維新の剣」というLIGHTNING流ヘヴィメタルの極致ともいえる2曲を叩きつけてアウトロ⑩Follow The Windまで一気に聴かせてくれます。ちなみに⑧と⑨にはKIN-YA(Vo/TEAM KIN-YA)なるシンガーがゲスト参加している模様。TEAM KIN-YAの音源をチェックしてみたところKIN-YAの方がRobertよりもハイトーン系という印象で、おそらく上記2曲では全編KIN-YAが歌っているものと思われます。

ヒロイックな正統派メタルサウンド、クサいアニソン風メロディと展開、泣きのギターといったLIGHTNINGの構成要素は僕の好きなものばかりなので本作はかなりのお気に入り盤となっています。また本作はボーナストラックに⑪「仮面ライダーBLACK」を収録していて、この点に関してはアニソンにメタルアレンジを施すIRONによる別プロジェクトIRON ATTACK!!での経験が活かされているのかもしれませんね。小さい頃にそれほど仮面ライダーシリーズにハマッていなかった僕は原曲を知らないのですが、バンドの世界観に合った好カバーだと思います。デビュー作と比べてほとばしるような熱さ、良い意味でのイモ臭さが薄まっているようにも感じますが、バンドの着実な成長振りがヒシヒシと伝わってくるので今後の更なる飛躍を期待せずにはいられませんね。

【音源紹介】
・Five Rings

【CD購入録】LIV MOON「GOLDEN MOON」(2011)

  • 2011/06/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
GOLDEN MOON LIMITED EDITION
LIV MOON「GOLDEN MOON」(2011)

Akane Liv(Vo)こと元タカラジェンヌ岡本 茜を擁するシンフォニックメタルバンドLIV MOONの2作目(DVD付き初回限定盤)を買いました。僕にとっては本作がLIV MOON初体験盤です。デビューアルバム発表後にAkaneと作曲面の中心人物である西脇 辰弥(Key)以外のメンバーが交代していて、今回はVitalij Kuprij(Key/ARTENSION etc)との共演経験もある大村 佳孝(G)らを迎えています。①「死の舞踏~ディエズ イレ」は僕がLIV MOONを聴く前に抱いていたこのバンドに対するイメージそのまんまなサウンドで期待が膨らみました。そんな①の世界観が作品全体を包んでいるのかと思いきやストレートなメタルチューン、ヴィジュアル系、テクノっぽい曲やJ-POP調のポップソングから王道バラードまで予想以上に幅広い作風で驚きました。楽曲単位でのお気に入りは④Black Ruby、⑭「アマラントスの翼」ですね。そして素晴らしいのがバンドの顔である「4オクターブの美神」Akane嬢の歌唱力。高音メインで歌っていますが④で聴ける低い音域も魅力的で、すっかり魅了されてしまいました。まだバンドというよりはAkane Livのプロジェクトっぼさが感じられますが、今後もこのラインナップで活動していってもらいたいですね。

【CD購入録】LIGHT BRINGER「MIDNIGHT CIRCUS」(2010)

  • 2010/11/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
MIDNIGHT CIRCUS
LIGHT BRINGER「MIDNIGHT CIRCUS」(2010)

Fuki嬢(Vo/DRAGON GUARDIAN、UNLUCKY MORPHEUS)擁する日本産メロディック・パワーメタルバンドLIGHT BRINGERの2作目を買いました。前作を聴いて生粋のメタルバンドではなくポップな面もあるなと思っていましたが、今回はググッとメタル度を高めてきているように感じますね。序曲①「開幕 -Instrumental-」からスピードチューン②Resistanceになだれ込むというメロパワの様式に則るなど、パワーメタルを基本にしつつも「どメタル」ではないというLIGHT BRINGERらしさも健在で、④「奇跡」のメロディ運びは90年代J-POPを強く連想させますね。バンドの顔でもあるFukiのボーカルは前作では元気に声を張り上げる高音域主体でしたが、本作では中低音で歌う場面も増えていて表現の幅を広げています。今のお気に入りは高揚感たっぷりのメロディが堪らない③Le Cirque de Minuit~真夜中のサーカス~、アニソンっぽい「躁」なムードが楽曲を覆いエンディングにはパッヘルベルの「カノン」のフレーズも登場する⑦DREAM!ですね。全9曲の中にはオムニバス作品への提供曲や自主制作のシングル盤でリリースしたナンバーが3曲(そのうち⑨Hearn's Heavenは前作にも収録)含まれているため、純粋な新曲はイントロを除けば5曲のみと少ないですが、前作でこのバントを知った僕は食い足りなさを感じるのではなくコンパクトに纏まっていてるなという良い印象を持ちました。

【CD購入録】LIGHT BRINGER「TALES OF ALMANAC」(2009)

  • 2010/11/28(日) 00:00:00

【CD購入録】
TALES OF ALMANAC
LIGHT BRINGER「TALES OF ALMANAC」(2009)

DRAGON GUARDIANの「DRAGONVARIUS」(2009)と「真実の石碑」(2010)でリードボーカルを担当していた女性ボーカルFuki(Vo)、上記のDRAGON GUARDIAN2作品とYuhki(Key/GALNERYUS)率いるALHAMBRAにも参加しているHibiki(B)のメインバンド(と思われる)LIGHT BRINGERの1stアルバムを買いました。このバンドの印象としては、アニソンっぽいメロディもあるパワーメタルサウンドとプログレメタル風のテクニカルなインストパートを軸に、小室ファミリーが隆盛を極めていた90年代J-POP風アレンジとFukiの溌剌としたアニメ声がアニソン色を強めているというサウンドで面白いですね。イントロも前奏もなく、いきなりサビメロからスタートする①Diamondはインパクト絶大だし、続く②Upstream Childrenもかなりカッコいい疾走曲で掴みは文句なし。それ以降は少し間延びしてしまっている感もありますが、国産メロディックメタルの注目株として期待したくなる出来栄えです。

【CD購入録】LIGHTNING「FIVE RINGS」(2010)

  • 2010/11/06(土) 00:00:00

【CD購入録】
FIVE RINGS
LIGHTNING「FIVE RINGS」(2010)

2007年にデビュー作「BRAVE HEART」をリリース後、あまり名前を見かけなくなっていたので少し心配していましたが中心人物のIRON-CHINO(G)は別プロジェクトIRON ATTACK!での活動や日本産クサメタルの傑作DRAGON GUARDIAN「DRAGONVARIUS」(2009)のプロデュースを手がけるなどしていたLIGHTNINGの2作目を買いました。前作の時点で正式メンバーだったIRONと御橋(B)以外はラインナップが代わっており、Robert Waterman(Vo)、KOUTA(G)、GIGA THRASHER(Ds)という3人を新たに迎えています。シンガーの名前を見て、てっきり日本人ではないと思っていたので序曲①Stalwartに続く②Thousand Fieldsの冒頭で「ラ~ア~ィ(Light)、明けの明星に~♪」という日本語が聞こえてきた時には驚きました。このRobert Watermanなる人物は日本とアメリカのハーフだそうで、日本語と英語両方を流暢に話せるようです。楽曲の方はデビュー作同様、武骨なヘヴィメタルの中でIRONのギターが咽び泣くというのが基本線ながら、キーボードのフィーチュア度がグンと上がったことで洗練された印象もあって順当な成長作という感じですね。今回も僕の心を熱くしてくれる漢臭いヘヴィメタル作品として愛聴しています。ちなみに本作のライナーノーツは勇者アーサー(G/DRAGON GURADIAN)が書いていて、これがまた熱いです(ウィキペディアから一部抜粋するのではなく勇者アーサー自身の言葉でもっとLIGHTNINGのことを語って欲しかったですが)。

また、そのウィキペディアによるとIRONはOliver Hartmann(Vo/HARTMANN、AVANTASIA、ex-AT VANCE)RISING ORBITなるバンドを結成しているそうで、これには驚きました。OliverにはHARTMANNのようなメロハーだけではなく、もっとメタル寄りのバンドでも活動して欲しいと思っていたので嬉しいのですね。この2人がどのように出会い、バンドを結成するに至ったのか気になります。

余談ですがIRON-CHINOってなかなかの美形ですね。名前は思い出せませんが、彼に似た俳優さんがいたような…。

LIGHTNING「BRAVE HEART」(2007)

  • 2010/11/03(水) 00:00:00

BRAVE HEART
【No.264】
★★★(2007)

屍忌蛇(G/VOLCANO、ex-GARGOYLE、ANIMETAL)を師と仰ぐギタリストにしてマルチプレイヤーのIRON-CHINO(アイアン・チノ)を中心とした日本産メロディック・漢・クサメタルバンドLIGHTNINGのデビューアルバム。正式メンバーはIRONとベーシストの御橋(みはし)2人だけで、ゲストメンバーのJun(Vo)Yohsuke(G)はIRONいわく「2人とも気心の知れた人間で優れたプレイヤーだし、ナイスなガイだから参加してもらった」(ブックレットより)とのこと。音楽性はメロディックバワーメタルを基盤に漢臭さをブレンドし、ギターソロも泣きとクサみに満ちたもので、例えるとすればIRONが敬愛する屍忌蛇率いるVOLCANOのクサメタル版といえるかもしれません。日本語と英語を混合したクサい歌詞といい、「男の中の漢。流れる時代(とき)のSAVIOR。受け継がれし慟哭の剣。全ての哀しみと勇気を包むギターソロは今、戦乱の神国を治むる火となる!」というクッサイ帯タタキといい、バンド特有の世界観に好き嫌いが分かれるかもしれませんが僕は結構好きです。「IRON-CHINOが雪山へ修行に向かう道中、御橋と運命的な出会いを果たし、全てが始まる。IRONの芸術哲学に深く感銘した御橋は、LIGHTNINGとして活動する事を誓い、長い探求の旅を共に歩む事になる」(オフィシャルサイトより)というバンド結成のいきさつはネタっぽさ満載ですがメンバー全員が格闘技経験者だというこのバンドの場合、あながちウソではないのかもしれませんね。

お約束的なギターインスト①Man Of Men「鉄の男」からキャッチーな疾走曲②Brave Heartに繋がる展開はありがちではありますが、聴く者の心を熱くしてくれます。その他にもYohsukeのペンによる曲でIRONのデス声っぽい歌も聴ける③Judgment Warrior、しっかり組み立てられたギターソロを弾きまくる⑤Shining Wizard「閃光魔術」、「レ!ザ!レクショォォン!」のサビが力強い⑦Rebirth「再生」、バンド名を冠するに相応しくLIGHTNINGらしさが詰まった⑧Lightning Force(Heavy Metal)など、心地よい疾走感の中でクサメロとIRONが奏でる泣きのギターが炸裂するナンバーが収録曲の半数を占める本作は愚直なまでに実直なヘヴィメタル作品です。僕が最も気に入っているのは昭和を代表する人気アニメ「北斗の拳」をモチーフにした南斗の運命(さだめ)を背負う男について全編日本語でJunが歌う⑨Southern Cross「南十字星」ですね。またアルバム終盤には⑩Steel Hold「慟哭の剣」、⑪My Wings Are Burning(歌詞カードでMywings Are Burningとなっているのは誤植?)というスピード感を抑えた勇壮なナンバーも収録していて、速さ一辺倒となっていないところも好印象。暑苦しい中にも希望と明るさを感じさせる⑪のクワイアは作品のエンディングにぴったりですね。

リードギターに関しては師匠の屍忌蛇が一撃必殺のプレイ(特にVOLCANOの1st「VIOLENT」は凄かった)だとすれば、「慟哭の剣」の異名を持つIRONはネオクラシカル色も加味した泣きのギターが楽曲全編を包み込むという印象で僕のツボを突いてくれます。また本作のリードボーカルを担当するJunはキャップとサングラスに短パンというメタルシンガーらしからぬブックレット写真とは裏腹に、井上 貴史(Vo/CONCERTO MOON)や本作リリース当時はDOUBLE DEALERで活動していた下山 武徳(Vo/ex-SABER TIGER、SIXRIDE)タイプのパワフルシンガーで本作の実直なメタリックチューンとの相性も良好ですね。このバンドにはハイトーン系より彼のようなシンガーが合うと思います。そんなJunのボーカルが若干不安定に思える部分があったり、⑩のピアノアウトロが短すぎて余韻に浸れなかったりと詰めの甘さを感じる場面もありますが、2002年から地道な活動を続けてきて遂にデビューを果たした1枚としては十分なクオリティだし、僕が好きなタイプの音楽だということに間違いありません。ただ、ブックレットや歌詞カードにスペルミスが多いのは気になりました。⑪の歌詞カードに「varuaburu life」と記載されている箇所は、どう考えても「valuable life」が正しいだろうし、御橋のフェイバリットアルバム「METROPOLIS PART2」は「DREAM THERTER」ではなく「DREAM THEATER」の作品でしょう。歌詞を強引なカタカナ読みにした「varuaburu」には思わず「それはちゃうやろ!」とツッコミを入れてしまいました(苦笑)。

【音源紹介】
・Brave Heart