【CD購入録】ベッド・イン「RICH」(2016)

  • 2017/04/12(水) 00:00:00

【CD購入録】
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ベッド・イン「RICH」(2016)

おみ足担当・益子寺 かおり(Vo・通称かおり・ジャケット左)、パイオツカイデー担当・中尊寺まい(Vo、G・通称ちゃんまい・ジャケット右)の2人によって結成されたアイドルユニットベッド・インの1stアルバムを買いました。彼女達のことは全く知らなかったのですが「90年代バブル系地下セクシーアイドルユニット」がコンセプトのようで、ボディコンが基本スタイルでライヴ(彼女達曰くおギグ)では下ネタも交えた過激なパフォーマンスで注目を集めているようです。僕も最初はイロモノかと思っていたのですがPVも制作された①「GOLDの快感」、②「♂×♀×ポーカーゲーム」、⑩「C調び〜なす!」を試聴したところ良さげだったので買ってみました。いざ聴いてみると歌謡曲風のメロディやド派手なシンセサウンドなど懐かしさを感じる要素が多々あってニヤリとしてしまいますね。ラップソング⑤「成りアガり VICTORY」などは僕の好きなタイプの曲ではないのですが、この手の歌が流行っていた90年代を思い出しながら聴いています。お気に入りは哀愁のメロディが堪らない⑥「太陽を信じて…」ですね。かおりの厚みのある歌声、ちゃんまいの媚びた感じの甘い歌にスポットを当てたそれぞれのソロボーカル曲⑦「ROSA-涙のバリライト-」、⑧V.H.S.もあります。また彼女達はバンド形態での活動に拘りがあるようでパートタイムラバーズというバックバンドが演奏を支えているし、インタビュー記事を読んでいてもバブリーで下ネタ満載の中に真面目な一面が垣間見ることができるのも好印象。最近はテレビ等への出演も増えているようなので世間での注目度が上がってブレイク、なんてこともあるかもしれませんね。

BLOOD STAIN CHILD「EPSILON」(2011)

  • 2016/10/13(木) 00:00:00

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【No.480】
★★★★(2011)

メロディックデスメタルをテクノ/トランス調のアレンジで聴かせるという独自のサウンドを前作「MOZAIQ」(2007)で確立したBLOOD STAIN CHILDの5thアルバム。「MOZAIQ」から専任シンガーのSadewが加入しワールドデビューも果たしたため、ここからエンジン全開で活動していくのかと思いきや、そうはいかなかったようでSadewや創設メンバーでもあるViolator(Ds)の脱退、レーベル移籍などがあり前作から約4年が経過してのニューアルバムとなります。本作の注目ポイントは何といってもSadewの後任にバンドが迎えたギリシャ出身の女性ボーカルSophiaと、それに伴うトランス色の更なる強化でしょう。最早メタルというジャンルでは括りきれない楽曲もチラホラありますが、一段とメロディアスになった本作の音楽性は結構好きですね。

そんな非メタル系ナンバーとして挙げられるのが③STARGAZER、⑥ELECTRICITY、⑨Dedicated To Violatorなどで特に③のキャッチーなメロディの魅力はバンド史上最高。本作のキラーチューンですね。アルバム全体で7割程度、③と⑥ではほぼ全てのボーカルパートを任されているSophia嬢の歌唱力はさほど高くなく一本調子に感じられるものの②FOREVER FREE④S.O.P.H.I.Aを聴いていると感情を抑えた彼女の歌い方は近未来的なトランスサウンドを持ち味とするBLOOD STAIN CHILDとマッチしていると思います。バンド史上初となるバラード⑫SAI-KA-NOも彼女がいるからこそできたナンバーでしょう。その一方でアルバムの軸となっているのは、あくまでもメタリックな楽曲群で⑤Unlimited Alchemist⑧MOON LIGHT WAVEIN FLAMESっぽさ漂う⑪La+などがお気に入りです。

前作で確立したトランスメタルの更なる進化に一役買っているのがDISARMONIA MUNDIの中心人物にして本作リリース元のレーベルCORONER RECORDSのオーナーでもあるEttore Rigottiで、彼の方からバンドに対して「君たちの音楽は素晴らしいのに、なぜあまり知られていない!?君たちをもっと世界に広めたい!」とラブコールを送ってきたそうです。Ettoreが共同プロデューサーを務めたこともあってか、これまで以上にサウンドが洗練されたように感じますね。今度こそBLOOD STAIN CHILDの快進撃が始まるかと期待したのですが、本作リリース後も活動は順調ではないようで2012年2月にSophiaが脱退したため同年12月に後任として女性シンガーKiKiを迎えてシングル「LAST STARDUST」を発表するも、2016年にはKiKiのみならずオリジナルメンバーのひとりRyo(B、Vo)までもがバンドを離れています。更に残念なのはセンス抜群の音使いとアレンジで今のブラステサウンドの中核を担ってきたAki(Key)がサイトのメンバーリストからひっそりと姿を消していることですね。バンドは2016年6月に男性ボーカルSaikaを迎えたことをリニューアルしたHPで発表し、ニューシングル「NEXUS」もリリースしたようなのでこのままフルアルバムの制作に入ってもらいたいところです。今のメンバーでどんな作品が生まれるのか未知数なので一抹の不安もありますが…。

【音源紹介】
STARGAZER

BLOOD STAIN CHILD「MOZAIQ」(2007)

  • 2016/10/01(土) 00:00:00

MOZAIQ
【No.479】
★★★★(2007)
年間ベスト2007年第10位

BLOOD STAIN CHILDの4作目にして、僕が初めてこのバンドの音に触れたアルバム。今回もメンバーチェンジがあり、前作「IDOLATOR」(2005)から加入したShiromasa(G)はバンドを離れG.S.R.なるギタリストが参加、更にバンド初となる専任シンガーSadewを迎えた6人編成となっています。Sadewはルックスのみならずグロウルや悲しげなクリーンボーカルまでAnders Frieden(Vo/IN FLAMES)に似ていますね。本作ではそんな彼の歌唱に加えて、これまで兼任という形でリードボーカルを担っていたRyo(B)のシャウト、メインソングライターRyu(G)のノーマルボイス、女声のサンプリングなどを駆使し、前作で掴んだ近未来的メロデスという独創的な音楽性を更に進化させています。

このアルバムを初めて聴いた時はプレイボタンを押すと同時に流れてくるディスコ風の音に驚かされましたが、ここまで大胆にユーロビートとメロデスを融合させて、しかもカッコよく仕上げてしまうバンドのセンスにタダならぬものを感じました。ダンサブルなメロデスと呼べそうな③FreedomはBLOOD STAIN CHILDならではの新境地だし、ノーマルボイスで畳み掛けるサビメロが印象的な⑤Pitch Black Roomなどアルバム前半の充実振りはなかなかだと思います。後半にはどことなく「和」を感じさせる音使いと女性ボーカルがなんとも言えない浮遊感を醸し出す⑦METROPOLICE、トランス色を前面に出した⑧C.E.0079など風変わりな楽曲もあって面白いですね。そして日本盤ボーナスにTRFのカバー曲⑫EZ DO DANCEを収録してしまうのもBLOOD STAIN CHILDならではと言えるでしょう。ちなみにアメリカ/ヨーロッパ盤にはEZ DO DANCEの代わりにCosmic Highwayというオリジナル曲が収録されていて、YouTubeで聴く限りなかなかの佳曲です。

デビューした頃はCHILDREN OF BODOMフォロワーと呼ばれていた彼等ですが、ダンスミュージックとメロデスの融合という荒技で他のバンドとの差別化に成功していますね。そんな話題性もさることながらこのバンドのメロディセンスが本作リリース時のCHILDREN OF BODOMやSOILWORK以上に僕好みなので愛聴していました。ただしデビュー当初からBLOOD STAIN CHILDのファンだという方の間では、本作について賛否両論あるようですね。たしかにクリーンボーカルが平坦に感じられる、メタルミュージックの肝であるはずのギターパートにもう少し魅力が欲しいなど物足りない点もありますが②Cyber Green、④ENERGY BLAST、⑩Peacemakerのような疾走系のナンバーはグッと来るし、耳に残るメロディも多いので過去のアルバムよりも本作の方が好きですね。

【音源紹介】
Freedom

BLOOD STAIN CHILD「IDOLATOR」(2005)

  • 2016/09/19(月) 00:00:00

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【No.478】
★★★(2007)

2000年代の日本メロデスシーンにおける有望株ブラステことBLOOD STAIN CHILDの3rdアルバム。デビュー以降、不動だったメンバーに変化があり長年在籍していたツインギターの一翼Daiki(G)が脱退しShiromasa(G)が加入しています。過去作品ではCHILDREN OF BODOMフォロワーに分類されそうな音楽性でしたが、今回は前作「MYSTIC YOUR HEART」(2003)でその片鱗を見せていたディスコ/トランス風のサウンドを大幅増量、リーダーのRyu(G)がクリーンボイスでサイドボーカルを務めるようになったことなどから従来とは異なる作風となっていますね。1st「SILENCE OF NORTHERN HELL」(2002)が中世ヨーロッパを思わせるシンフォニックアレンジだとすれば、今回は近未来的なサイバーメタルへと変化を遂げていて同じバンドとは思えないほどです。穿った見方をすればチルボドから「NATURAL BORN CHAOS」(2002)期のSOILWORKに乗り換えたと言えなくもない気もしますが…(苦笑)。

まずはオープニングの①HYPER SONICからして新生ブラステの魅力を凝縮した強力チューンなのですが、僕が一番好きなのは③Embrace Meですね。この曲を引っ張っていくもの悲しいキーボードの旋律は正にキラーフレーズ!本作のハイライトは間違いなくこの曲だと思います。また今回のアルバムで顕著なトランスへの傾倒を象徴する⑧NUCLEAR TRANCEも挑戦的な1曲だし、次作「MOZAIQ」(2007)で花開く「ダンス・ユーロビート+メタル」への布石となっていそうな⑩TYPE-Nなど随所でこれまでの作品とは一味違う魅力を発散しています。アルバム後半に失速する感はあるものの、前半に収録された楽曲群の充実振りはなかなかだし押し一辺倒に感じられた前作に対して、今回は緩急がうまくつけられています。LUNA SEAのカバー⑫TRUE BLUEは原曲をよく知らないので事前情報なく聴いたらブラステのオリジナルと思ってしまいそうですね。

「このアルバムでようやく完璧な自分達のオリジナリティが出せたと思っている」とRyuが語っているように、本作でBLOOD STAIN CHILDのアイデンティティが確立されましたね。そのカギを握るのは、前作のようにソロで弾きまくる場面は激減したものの先鋭的なアレンジが光るAki(Key)の存在でしょう。今回のアルバムで掴んだ音楽性を更に押し進めた4th「MOZAIQ」から僕はこのバンドを聴くようになり、本作を含む初期3作品は後追いでチェックしたため「トランスメタルに到達するまではこんな作風だったのか」という感想ですが、リアルタイムで聴いていたら本作で一皮剥けたという印象を抱いたと思います。デビュー作で見せていたクサメロは影を潜めてしまったので、その点に寂しさを感じる面もありますが総合的に見てもバンドがこれまでに発表した2枚のアルバムを上回る力作。次回作以降、アグレッションは希薄になっていくのでBLOOD STAIN CHILDならではの独自性とメロデスバンドらしさのバランスとしては本作くらいがベストなのかもしれませんね。

【音源紹介】
Embrace Me

BLOOD STAIN CHILD「MYSTIC YOUR HEART」(2003)

  • 2016/08/31(水) 00:00:00

MYSTIC YOUR HEART
【No.477】
★★★(2007)

CHILDREN OF BODOMの影響下にあるメロディックデスメタルとRHAPSODYにも通じるシンフォアレンジを融合させたスタイルが話題となった国産バンドBLOOD STAIN CHILDの2作目。今回もチルボドテイストは保ちつつも前作「SILENCE OF NORTHERN HELL」(2002)にあった大仰さは控えめとなり、代わりにキーボードによるデジタル音が楽曲を彩っています。それでいてサウンドの根幹部分はメロデスの王道に近づいた感があり、Ryo(B、Vo)のデス声もデビュー作と同じくAlexi Laiho(Vo/CHILDREN OF BODOM)を連想させる喚くようなスタイルに加えて、静かに歌うパートではAnders Friden(Vo/IN FLAMES)からの影響が感じられますね。

前作以上に北欧メロデスバンドを彷彿とさせる要素が多いためフォロワー臭は強くなっているものの、メインソングライターのRyu(G)のメロディセンスは相変わらず僕好みだし全9曲中大半が疾走チューンなので聴いていると否が応でもテンションが上がります。①Be In For Killing Myself、②∞ System、③The Rise Of All The Fallという冒頭の畳み掛けで掴みはOK。またアルバム後半には⑥eM Solution、⑦Clone Life、⑧The Road To Ruinというハイライトがあって、このジャンルのバンドとして海外勢とも十分渡り合えるだけのインパクトがありますね。ちなみにエンディング曲⑨Deep Silent Memoryは19分もありますが、本編が3:20で終了した後に15分近くの無音状態を挟んでトランス系のインストSextronicsがシークレットトラックとして収録されています。こういう仕掛けも嫌いではないですが、無音のパートが長過ぎてスキップするのが面倒ですね(苦笑)。

本作を語る上で欠かせないのはデビュー作以上に存在感を発揮している鍵盤奏者Akiでしょう。キラキラのシンセや楽曲を包み込む寒々しいサウンド、デス声のバックでクサメロを奏でたかと思えばソロパートではギターと熱いバトルを繰り広げるなど大活躍しています。彼の音選びのセンスの良さもBLOOD STAIN CHILDの武器ですね。このバンドに対する世界からの注目度も高まってきたようでCHILDREN OF BODOMのアルバムをプロデュースしたこともあるAnssi Kippoが共同プロデューサーとして本作に関わっています。Anssiの手腕によるところもあってか、サウンドプロダクションも良くなっていますね。バンドとしての着実な成長が感じられる1枚だと思います。

【音源紹介】
The Road To Ruin

BLOOD STAIN CHILD「SILENCE OF NORTHERN HELL」(2002)

  • 2016/08/23(火) 00:00:00

SILENCE OF NORTHERN HELL
【No.476】
★★★(2007)

大阪出身の5人組メロディック・デスメタルバンドBLOOD STAIN CHILDのデビューアルバム。リリース当初、本作は7曲入りミニアルバムという位置づけで次回作「MYSTIC YOUR HEART」(2003)が1stフルレンスと見なされていたようですが、今ではこの作品がBLOOD STAIN CHILDの正式な1stアルバムという見方が一般的なようです。今でこそ国産メロデスシーンといえばGYZE、THOUSAND EYESなどの有望株が続々と現れていますが、本作が発表された2002年当時に活動していた日本のメロデスバンドというと女性グロウラー嶋本 斎子擁するSHADOWくらいしか思いつかないですね(実際は他にもいたと思いますが)。僕の中でBLOOD STAIN CHILDはこのジャンルの草わけ的バンドのひとつというイメージがあります。

本作で展開されているサウンドを一言で表すなら「超CHILDREN OF BODOMタイプ」ですね。中でも④Legend Of Darkは「ジャンジャン♪」と響くオーケストラヒットと喚き系のデスボイスが笑ってしまうほどチルボドしていて、やり過ぎ感もありますが曲としては好きです。このバンドの強みはCHILDREN OF BODOM風サウンドにクサメロとシンフォニックなアレンジを融合させている点でしょうね。初期CHILDREN OF BODOMが好きだったので後続バンドと言われるKALMAH「SWAMPLORD」(2000)、NORTHER「DREAMS OF ENDLESS WAR」(2002)なども聴いてみたところ「本家には及ばないかな」というのが率直な感想でした。そんな理由から僕が最初に聴いたBLOOD STAIN CHILDの作品は4th「MOZAIQ」(2007)で、このアルバムは後追いでチェックしたのですがリアルタイムで聴いていたら結構インパクトがあったのではないかと思います。

大仰なシンフォニックサウンドの中でクサいメロディが乱舞するBLOOD STAIN CHILDの魅力を凝縮したオープニングにしてタイトル曲の①Silence Of The Northern Hell、イントロのギターからして見事な泣きっぷりを見せる③Under The Sin Of Grief、3:00過ぎから怒涛の展開を見せる⑤Requiemなどはなかなか強力。ダンス/ユーロビートを導入してトランスメタルを確立する後の作品群に比べると、オリジナリティは希薄かもしれませんが非凡なメロディセンスはこの当時から輝きを放っていますね。音質があまり良くないこと、パワー不足と粗さが目立つグロウルに今後の課題があるし、全7曲で31分というボリュームに食い足りなさを感じるのは事実ながらデビュー作としては十分の出来ではないでしょうか。

【音源紹介】
Silence Of Northern Hell

【CD購入録】VOLCANO「JUGGERNAUT」(2016)

  • 2016/07/18(月) 00:00:00

【CD購入録】
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VOLCANO「JUGGERNAUT」(2016)

前作「MELT」(2015)から僅か1年というVOLCANOとしては異例の短さでリリースされた5作目を買いました。2nd「DAVI」(2001)発表後10年近く音沙汰がなかったことを思うと、前作が完成した時に屍忌蛇(G)が言っていた「今からやぞ」という言葉通り、ここから活動を活発化してくれそうで嬉しいですね。中身の方はというと「MELT」の延長線上にあるヘヴィメタルサウンドの中で、屍忌蛇のギターが泣きまくるVOLCANOらしい作風となっています。現時点でのお気に入りはギターがひと泣きした後に「オー アイムソーリー♪」と歌い出す⑤I Missですね。バンド史上初の壮大なバラードという触れ込みの⑪Coming Hillも感動的ですが、期待を上回るほどではないかな。とはいえVOLCANOらしさはしっかり見せつけてくれているので愛聴しています。曲作りの時に目の前に玄米茶があったことから仮タイトルが「玄米茶」になり、そこから歌詞を考えたという③Get Mad Childのサビは「げん!まいちゃ!」にしか聞こえませんね(笑)。

【CD購入録】FUKI COMMUNE「WELCOME!」(2016)

  • 2016/06/29(水) 00:00:00

【CD購入録】
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FUKI COMMUNE「WELCOME!」(2016)

現代のジャパニーズメタル界を代表する女性シンガーのひとりFuki(LIGHT BRINGER、UNLUCKY MORPHEUS etc)初のソロアルバム(DVD付きの初回限定盤)を買いました。インストを含む全11曲中9曲はLIGHT BRINGERでも活動を共にしていたMao(Key)が作曲、Fukiが作詞していて⑥「朝な朝な」、⑦「狂い咲け雪月華」のみ外部ライターによる楽曲です。MaoはLIGHT BRINGERが活動休止する前のラストアルバム「MONUMENT」(2014)で大半の曲を手掛けていたので、その延長線上にある作品かとも思いましたがLIGHT BRINGERの質感を残しつつもアニソンっぽさが強いように感じますね。複数の曲がアニメ、ゲームのタイアップなのでそうなるのは自然だと思うし、Fukiの伸びやかな声はこの手の曲にマッチしています。デジタリーな序曲①Welcome to my dream -Instrumental-の後に配された②「月が満ちる前に」、③「輝く夜へようこそ!」、④I’ll never let you down!と続く即効性の高いアップテンポチューンとアルバム終盤を盛り上げるバラード調⑩「未来」、ラブリーテイストの強い⑪Sail on my loveなどが現時点でのお気に入りですね。期待値が高かったこともあり「これくらいはやってくれるはず」という想定の範囲内ではあるものの、しばらくはヘビロテ確定の1枚となりそうです。

【CD購入録】浜田 麻里「LEGENDA」(2012)

  • 2016/05/29(日) 00:00:00

【CD購入録】
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浜田 麻里「LEGENDA」(2012)

最新作25th「MISSION」(2016)を聴いて、すっかりファンになった浜田 麻里の24作目を買いました。本作はダークで深淵なヘヴィメタルをテーマとしているようで、即効性は低いもののリピートするうちにグイグイとアルバムの世界観に引き込まれます。インパクトがあるのは②Momentalia、④Crimson、⑦Ransei-Conscientiaといったアップテンポのナンバー(特にオルガンサウンドの効いたクサメロ疾走曲⑦は出色の出来)ですが、タイトル通り深い森の情景が目に浮かぶ重厚な⑥Forest、フック満載のメロディを持ったミディアムバラード⑨Etrangerなども気に入っています。強烈なハイトーンが響くボーカルパートのみならず、演奏陣も充実していて聴き応えば十分なので「MISSION」同様、このアルバムも愛聴盤になりそうです。

【CD購入録】浜田 麻里「MISSION」(2016)

  • 2016/03/15(火) 00:00:00

【CD購入録】
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浜田 麻里「MISSION」(2016)

日本が誇るメタルクイーン浜田 麻里の25作目を買いました。彼女の作品に関してはベストアルバムを聴いたことがある程度だったので、オリジナル作品を聴くのは今回が初めてです。近作ではHR/HM界の実力者が彼女のバッキングを固めるという体制になっているようで、今回も豪華なメンツが参加しています。そんな演奏陣の中で僕が興味を惹かれたのは高崎 晃(G/LOUDNESS)、若井 望(G/Nozomu Wakai's DESTINIA)、宮脇“JOE”知史(Ds/ZIGGY etc)、厚見玲衣(Key/ex-VOW WOW)、Billy Sheehan(B/MR.BIG etc)といったところでしょうか(若井は楽曲提供のほかトータル・サウンド・ディレクションも担当)。清らかなピアノの調べから広がりのあるサビに繋がる①Sparksを聴いてなかなか良さげだと思っていたら、続く②Dystopiaが早くもハイライトと呼ぶべきドラマティックチューンですっかり心を掴まれました。ボーカル、演奏ともに円熟味を感じさせる安定感抜群のサウンドに仕上がっていて重厚かつ劇的なミッドテンポ⑥Tears Of Asyura、強烈なハイトーンボイスが躍動するメロパワ疾走曲⑦Rainbow After A Storm、アルバムの中でも一際ポップなメロディが耳に残る⑧In Your Handsの流れが特に気に入っています。エンディングを優しいバラード⑪Orionで締めくくる構成もグッド。軽い気持ちで本作を聴いてみたのですが、すっかり魅了されましたね。彼女の過去作品(特にHR/HM色が強くなった最近のアルバム)も是非聴いてみたくなりました。まずは前作「LEGENDA」(2012)からチェックしてみようかと思っています。

【CD購入録】VOLCANO「MELT」(2015)

  • 2015/07/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
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VOLCANO「MELT」(2015)

日本が誇る泣きのギターマスター屍忌蛇率いるVOLCANOの4作目を買いました。屍忌蛇自身「今回のアルバムは1st『VIOLENT』以来の自信作」と語っていたため期待半分、「あの名盤に匹敵するアルバムが作れるのか?」という不安半分で聴きましたが第一印象としてはなかなか良いですね。正統派メタルとメロデスの中間をいくヘヴィネスとNOV(Vo/AION)の太いボーカル、そこに流れ込んでくるメロディアスなギターフレーズというバンドの強みは健在。それどころがギターパートの充実度としては過去2作品を超えていると思います。期待感を煽る序曲①KAMIKAZEで始まり、ラストをアコギインスト⑬Meltでしっとりと締める構成も「VIOLENT」を連想させますね。歌メロ以上に各曲のギターフレーズに聴き入ってしまうVOLCANOらしい1枚だと思います。

【CD購入録】HONE YOUR SENSE「ABSOLUTE SENSES」(2014)

  • 2015/01/23(金) 00:00:00

【CD購入録】
ABSOLUTE SENSES
HONE YOUR SENSE「ABSOLUTE SENSES」(2014)

これまで知らなかったのですが、複数のブロガーさんの年間ベスト記事で取り上げられているのを見て興味を持った東京出身のエクストリームメタルバンドHONE YOUR SENSEの1stアルバムを買いました。サウンドの核となっているのは攻撃的なリフとギターハーモニーでグロウルも迫力満点で、オープニングを飾る①Black Lotusからしてインパクト抜群。それだけでなく②The Last Man Standing、⑥Break The Silenceなどで披露しているスウィングジャズ的なノリやロックンロール風の味つけも取って付けた感がなく見事にハマっています(DIABLO SWING ORCHESTRAを彷彿とさせるパートもチラホラ)。激しいだけでなくギターがクサいメロディを紡いでいたり、ボーカルパートがキャッチーなのも好印象。昨年のうちに聴いていたらブライテストホープ候補になっていたでしょうね。今の日本メタルシーンの層の厚さを改めて感じました。

VOLCANO「MYTHOLOGY」(2011)

  • 2012/04/30(月) 00:00:00

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【No.326】
★★★(2011)

GARGOYLE、ANIMETALといったバンドや「日本人メタルアーティストが海外バンドの曲をカバーすること」をテーマとした企画シリーズで、最近ではSyu(G)小野 正利(Vo)といったGALNERYUSのメンバーが作品をリリースしたことも記憶に新しい「STAND PROUD!」の記念すべき第1弾での活動で知られていた屍忌蛇(G)が1999年に結成したVOLCANOの3rdアルバム。このバンドは名盤「VIOLENT」(2000)でデビューして以降、同年にミニアルバム「DIE HARD」、翌年には2nd「DAVI」(2001)を発表するなど順調なスタートを切ったものの、その後はメンバーチェンジが相次ぐばかりで表立った動きが伝わって来なくなっていました。2005年には屍忌蛇以外のメンバーを一新したラインナップで「THE VIPER'S PATH」なるミニアルバムを発表していたようですが僕の中では自然解散したバンドという印象が強く、2007年にデビューした漢メタルバンドLIGHTNINGの中心人物であるIRON-CHINO(G)が師と仰ぐギタリストとして屍忌蛇の名前を挙げていた時にも「懐かしいな」と思う程度で興味はすっかりLIGHTNINGに移っていたのですが、2011年に入ってまさかの復活を遂げてリリースしたのが本作です。メンバーは一時の脱退期間を経て復帰したオリジナルメンバーNOV(Vo/AION)Akira(B/YOUTHQUAKE)、そしてAkiraとYOUTHQUAKEでもリズム隊を組むShun(Ds)という顔ぶれとなっています。

VOLCANOといえばスラッシュ/メロディックデスメタルに通じるアグレッシヴな演奏とヘヴィメタルを歌うのに最適な鋼鉄ボイスの持ち主であるNOVの熱唱といった攻撃性たっぷりなサウンド、それとは対照的に泣きまくりのメロディを紡ぎ出す屍忌蛇のギターが特徴なのですが、10年振りとなる本作でもその持ち味は健在です。前作ではやや楽曲の幅を広げてソフトになった印象もあったのに対して今回は徹頭徹尾メタルでありながら、その中で緩急をつけたアルバム構成となっています。まるでVOLCANOというメタルマシーンが長きにわたる眠りから目覚めつつあるような機械音で幕を開け、ピアノとギターが絡むイントロダクションからVOLCANOの王道チューンへと雪崩れ込む①Mythology~Phantom Society、その勢いを更に加速させる②Dead Men Tell No Tales、③Hell InThe Paradiseという流れはなかなか強烈です。それだけでなく物悲しいアコギから始まるミッドテンポ調が良いアクセントとなっている⑤Shine In The Darkや先行PVでバンドの復活を高らかに告げた⑥Warrior's Playなどアルバム前半は充実した展開を見せてくれますね。終盤に若干テンションが下がるものの、古き良きメタルを体現してみせた⑨Goddessが良い味を出しています。

バンド最大の武器である屍忌蛇のギターは神懸かり的ですらあったデビュー作ほどではないにせよ全曲で見せ場を作ってくれているし、相棒のNOVも力強さだけでなく邪悪な低音ボイスも交えながらVOLCANOの声は彼しかいないと思える見事な歌いっぷりを披露。このバンドを聴く時はどうしても1stが比較対象となってしまうため、本作があの名盤を越えたとは言えませんがNOVのボーカルパートに関しては過去最高の充実振りだと思うし、VOLCANOというバンドに求められるものはしっかりと聴かせてくれています。残念なのは音質が過去2作品以上に良くないために楽曲の感動が減退していたり、聴いていて疲れを感じてしまったりする点でしょうか。前作から非常に長いインターバルが空いてしまいましたが屍忌蛇自身、今後はVOLCANOでコンスタントに活動を展開していくつもりのようなので次回作は2~3年のスパンでリリースしてもらいたいですね。

【音源紹介】
・Warrior's Play

【CD購入録】VERSAILLES「HOLY GRAIL」(2011)

  • 2011/10/24(月) 00:00:00

HOLY GRAIL
【CD購入録】
VERSAILLES「HOLY GRAIL」(2011)

「薔薇の末裔」を意味するバンド名に相応しいド派手なルックスで豪華絢爛な音世界を展開するヴィジュアル系メロディックメタルバンドVERSAILLESのメジャー第2弾にして通算3作目を買いました(CDのみの通常盤)。初聴時は僕にとってこのバンドとの出会いの1枚となった前作「JUBILEE」(2010)に比べてインパクトが薄いようにも感じましたが、数回聴くうちにズブズブと本作の魅力にハマリつつあります。インディーズ時代から注目されていたクサ・メロディックメタルは健在で、海外の若手メロパワ勢と比べても遜色ないどころか一歩リードしているようにも思えます。①Masquerade、②Phillaという冒頭2曲のメロスピチューンによる掴みは強力だし、⑤Remember Foreverのような爽やかなバラード(「涙の数だけ強くなれるよ」というパートが歌詞だけでなくメロディも岡本 真夜Tomorrowしているのはご愛嬌)を持っているのも大きな武器ですね。メタルリスナーの間では賛否両論ありそうないかにもヴィジュアル系っぽいKAMIJO(Vo)のボーカルに関しては前作よりも癖がなくなったのか、僕が慣れてきたのか(おそらく両方だと思いますが)それほど気になりません。次回作以降もチェックしていきたいバンドですね。

【CD購入録】BLOOD STAIN CHILD「EPSILON」(2011)

  • 2011/09/24(土) 00:00:00

【CD購入録】
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BLOOD STAIN CHILD「EPSILON」(2011)

デビュー当初はCHILDREN OF BODOMのフォロワー的印象が強かったものの、3rd「IDOLATOR」(2005)辺りからテクノ/トランスの要素を楽曲に織り込むようになり、4th「MOZAIQ」(2007)で独自性を強めてきた日本産メロデス/エクストリームメタルバンドBLOOD STAIN CHILDの5作目を買いました。本作の注目は何といっても前任の男性ボーカルSadewの後任にバンドが迎えたギリシャ出身の女性ボーカルSophiaと、それに伴う(?)トランス色の更なる強化ですね。最早メタルというジャンルでは括りきれないような楽曲もチラホラありますが、僕は自分好みのメロディが聴ければメタルであるかどうかは気にならないので意外とすんなり聴けました。③Stargazerを筆頭にメロディの充実度は過去最高ではないでしょうか。グロウル担当のRyo(B、Vo)と絡み合いながらボーカルパートの7割程度を任されているSophia嬢については歌唱力が高いとは言えませんが、未来的なトランスサウンドを持ち味としているこのバンドには抑揚を抑えた平坦な彼女の歌声がマッチしているようにも感じました。

【CD購入録】VOLCANO「MYTHOLOGY」(2011)

  • 2011/02/24(木) 00:00:00

【CD購入録】
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VOLCANO「MYTHOLOGY」(2011)

2nd「DAVI」(2001)発表後、音沙汰がなくなっていたので解散してしまったのかと思うことあった日本のメロディックメタルバンドVOLCANOが放つ約10年振りの新作(3枚目)を買いました。2010年10月25日に更新した前作のCD紹介記事を「是非3作目をレコーディングして欲しいですね」という言葉で締めくくっていた僕ですが、その当時はVOLCANOの新作情報は全くキャッチできていなかったので、こんなに早くニューアルバムを聴くことができているのが不思議な気がします。屍忌蛇(G)が紡ぎ出す泣きのギターとNOV(Vo/AION)の個性的な歌声が生み出すVOLCANOワールドは今回も健在で、イメージとしては1st「VIOLENT」に2nd「DAVI」をミックスしたような作風でしょうか。今回は僕が知る限りバンド初のPVを⑥Warrior's Playで制作するなどこれまで以上に気合いが入っているようなので、ここから一気に活動を活発化してもらいたいですね。

・Warrior's Play

VOLCANO「DAVI」(2001)

  • 2010/10/25(月) 00:00:00

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【No.262】
★★(2001)

ジャパニーズメタル界を代表する泣きのギターマスター屍忌蛇(G/ex-GARGOYLE、ANIMETAL)率いるVOLCANOの2ndアルバム。メンバーはNOV(Vo/AION)、KATSUJI(Ds/GARGOYLE)らが参加しており、基本的に前作「VIOLENT」(2000)と同じラインナップですがベーシストAKIRAが不参加のため屍忌蛇がベースも兼任しています。メロデスラッシュな攻撃性と泣きまくるギターの対比が素晴らしかった前作とは若干音楽性が変わっていますね。押しまくってくるイメージが強かったサウンドがややメロディアスな方向へシフトしているのと、ギターソロで慟哭のフレーズを炸裂させていた屍忌蛇も哀感を凝縮しておいてソロで一気に爆発させるというよりも今回は楽曲全体に泣きを散りばめているという感じでしょうか。それに伴って、お互いを引き立てあっていたブルータリティと泣きのインパクトが弱くなっているため即効性は前作ほど高くはないですね。

だからといってバンドの魅力が損なわれてしまったかというと、そんなわけもなく「とにかく哀しいメロディが好き」と語る屍忌蛇らしさはしっかりと息づいているし、楽曲の幅という点では確実に広がっています。アルバム冒頭とラストにVOLCANOらしい荒々しさに満ちた①Absurd、⑩Barbwireを配する一方で、キャッチーな歌メロが冴える②History Cries、ノリノリなアグレッシブメタル④The Wild Obscene Nights厚見 玲衣(Key/ex-VOW WOW)のオルガン/キーボードと屍忌蛇のギターが火花を散らす⑤Child Eyes⑦No Way Man、VOLCANO流爆走ロックチューン⑧Crazy Red Machine、バンド初のヘヴィなダークバラード調⑨In The Blackなどは新機軸と言えそうなお気に入り曲です。ただ今回はハードロック寄りの楽曲もあり、そういうナンバーではガナリ気味に歌うNOVのボーカルが浮いているように感じられるのも事実で、もう少し丁寧にメロディを歌うシンガーで聴いてみたかったという気もします。

僕はデビュー作のような路線を期待していたため、聴き始めの頃は屍忌蛇のギターに泣きが足りないと感じていましたが、リピートしているうちに前作と聴かせ方が違うだけで本作にも屍忌蛇の「泣きの美学」はしっかりと貫かれていると思うようになってきました。前作のFear Of The Scarlet級のキラーチューンがないのが残念ではあるものの、屍忌蛇のギターを堪能するにはなかなか良い1枚だと思います。VOLCANOは屍忌蛇以外の全員が他に活動母体を持っていることもあってメンバーチェンジを繰り返しつつも、数枚のマキシシングルを制作してライブ会場やオフィシャルサイトで販売しているようですが現時点ではこのセカンドが最後のアルバムとなっています。本作リリース後は屍忌蛇の名前を耳にする機会が少なくなっていたので、どうしたのかと思っていたら2009年に仮面ライダーの主題歌をメタルアレンジした企画盤「TRIBUTE OF MASKED RIDER」(僕は未聴)でカムバックを果たしています。VOLCANOもライブは行っているようなので是非3作目をレコーディングして欲しいですね。

【音源紹介】
・Child Eyes

VOLCANO「VIOLENT」(2000)

  • 2010/10/21(木) 00:00:00

VOLCANO.jpg
【No.261】
★★★★(2000)
年間ベスト2000年第8位

ヴィジュアル系スラッシュメタルバンドGARGOYLEに1987年から1993年まで在籍し、1997年からはアニメソングをヘヴィメタル流アレンジでカバーするプロジェクトANIMETALのギタリストとして名を馳せたギタリスト屍忌蛇(シージャ)が初めて結成した自身のバンドVOLCANOの1stアルバム。屍忌蛇のバックを支えるのはNOV(Vo/AION)、AKIRA(B/YOUTHQUAKE)、KATSUJI(Ds/GARGOYLE)という顔ぶれで、僕は屍忌蛇を含めた各メンバーが在籍しているバンドをよく知りませんが、どのメンバーも名の通った実力者のようです。このバンドの音楽性はメロデスとスラッシュの攻撃性を併せ持つヘヴィなサウンドの中でデスボイスとまではいかないまでも、かなりアグレッシブな歌唱(全編英語)を聴かせるNOVのボーカルと、そこに突然流れ込んでくるVOLCANO最大の武器である屍忌蛇の泣きまくりギターワークが堪らなくカッコいい1枚となっています。そのキラーフレーズの殺傷力はMichael Amott(G/ARCH ENEMY)に匹敵するほどですね。

ヘヴィなギターと邪悪な語りで聴き手をアルバムの世界へと誘うイントロ①The Presentから間髪入れずに疾走感溢れる②Kill All Of Me、「ドンッ!ファッ!ドンファッ!ウィザデッ!ドンッ!」のコーラスが耳に残る③Ghostへと至る冒頭の流れは文句なし。その後もバラードは一切なく、北欧メロデス然としたサウンドの中で乱舞する屍忌蛇のギターがギラリと光る楽曲が目白押しです。中でも⑤Fear Of The Scarletのギターソロにおけるメロディの組み立て方と展開は悶絶ものだし、ギターの感動を増幅させる三柴 理(Key/ex-筋肉少女隊)によるピアノも効果的で本作のハイライトを生み出してくれています。また勇壮でありながら哀愁も感じさせる⑦Cloud Coversも好きな1曲ですね。正直なところ、楽曲そのもののメロディに関しては今ひとつと思える場面もありますが、流麗で叙情味たっぷりのギターがそんなマイナス面を帳消しにしている感じです。アルバム終盤に配されたバンド名を冠する⑩Volcanoは「ホロコー!(Holocaust!)」という冒頭のシャウトに象徴される圧倒的なアグレッションとは対照的にメロディアスなギターソロ、そして唐突に挿入されたヴァイオリンが発散する泣きが強烈なナンバーだし、エンディングをアコースティックギターが物悲しい旋律を奏でるアウトロ⑪Unchainedで締める構成もお見事。

バックの演奏と突進力はメロデスでボーカルはスラッシュメタル風なので、僕のストライクゾーンど真ん中というわけではありませんが屍忌蛇のギターが聴きたくてついついリピートを誘われるアルバムです。泣きのリードギターで魅了する日本人プレイヤーといえば、僕はこの人がまず頭に浮かびますね。また、バンドが駄目もとで送った本作の音源をIN FLAMESARCH ENEMYを手掛ける北欧メロデス界の有名プロデューサーFredrik Nordstromがいたく気に入りミックスを担当することになったようで、本作のブックレットにもVOLCANOに対する賞賛の言葉が綴られています。僕の記憶が確かならば、Fredrikが初めて関わった日本のバンドがこのVOLCANOだったと思います。

【音源紹介】
・Fear Of The Scaret

【CD購入録】VERSAILLES「JUBILEE -METHOD OF INHERITANCE- 」(2010)

  • 2010/04/05(月) 00:00:00

【CD購入録】
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VERSAILLES「JUBILEE -METHOD OF INHERITANCE- 」(2010)

インディーズ時代にリリースしたアルバム「NOBLE」(2008)がHR/HMファンの間でも話題になっていたヴィジュアル系バンドVERSAILLES(ヴェルサイユ)のメジャーデビュー盤を買いました。このバンドのことは以前から気になっていたのですが、KAMIJO(Vo)の歌にクセがあると聞いていたので様子見していました。とはいえ音楽自体は評価している声が多かったし、BURRN!4月号で藤木さんが「今月のおすすめ」ページで取り上げていたので買ってみることに。一通り聴いてみた感想としては、噂以上にヨーロピアン・シンフォニックメタルを追及したサウンドで、これは僕のツボですね。そしてKAMIJOのボーカルについても、事前情報から相当な覚悟をしていたこともあって(笑)予想していたほど悪くはないと思えました。勿論、中低音域をメインに歌うヴィジュアル系の王道をゆく彼のスタイルよりも、このバンドの音楽はハイトーン系シンガーの方がマッチしそうですが…。楽曲面ではNIGHTWISHWishmasterっぽい劇的コーラスから怒涛の展開へと進んでいく10分越えの大作①God Palace -Method Of Inheritance-、シングルカットに相応しい疾走メロスピ②Ascendead Master、歌謡曲風メロディとナルシズム溢れる③Rosen Schwertといった作品序盤が好きですね。賛否両論ありながら、僕を魅了してくれた日本のバンドというと昨年のDRAGON GUARDIAN「DRAGONVARIUS」が思い浮かびますが、VERSAILLESはDRAGON GUARDIANほど僕を悶絶せてくれるメロディはないものの演奏、サウンドプロダクションがしっかりしていてボーカル以外にマイナス要素が見当たらないという感じです。KAMIJOとともにバンドの中核を担うHIZAKI(G)ANGRADREAM THEATERから影響を受けているそうなので、今後にも注目したいですね。

【CD購入録】福山 雅治「残響」(2009)

  • 2009/10/19(月) 00:00:00

【CD購入録】
残響
福山 雅治「残響」(2009)

SUPERFLY「BOX EMOTIONS」と一緒にレンタルした邦楽アルバムが福山 雅治の10thアルバムあたる本作です。レンタルして気に入ったので買ってしまいました。温かみのあるメロディを中心に据えたアコースティックバラード主体(アップテンポも少々)の作品で、どこか懐かしい「昭和」なムードが僕好みだし、歌詞に深みと重みが感じられる曲(①群青~ultramarine~⑭道標など)もあるのでジックリ聴きたい1枚ですね。日本の音楽シーンで役者兼ミュージシャンとして活動している人の中で最も(というか唯一?)成功しているのが、この人ではないかと思っています。ちなみに今年は福山 雅治デビュー20周年なのだとか。デビュー20周年で10枚目のアルバム…ってDREAM THEATERと同じですね(笑)。とにかく最近は本作がヘヴィローテーションとなっていて、HR/HMとは縁遠い作品ですが2009年トップ10アルバムに食い込んできそうな勢いです。

【CD購入録】THE PRODIGAL SONS「非常ベルが鳴り止まない」(2009)

  • 2009/08/28(金) 00:00:00

【CD購入録】
非常ベルが鳴り止まない
THE PRODIGAL SONS「非常ベルが鳴り止まない」(2009)

現在、無期限の活動停止状態にあるZIGGYの中心人物、松尾 宗仁(G)森重 樹一(Vo)がブルージーなロックンロールを追求するバンドTHE PRODIGAL SONSの2ndアルバム(初回限定盤)を買いました。ZIGGYが活動中の頃から存在していたTHE PRODIGAL SONSですが、ZIGGYが休止してからは本作が初めてのアルバムであり、正式な5人編成バンドとなってからも第1作目にあたります。普段はキャッチーなメロディとわかりやすさが希薄なこういうバンドはあまり聴かないのですが、たまにはこういうサウンドも良いですね。 THE PRODIGAL SONSのバンマスは松尾だということはわかっていても、やはり最初に僕の耳が惹きつけられるのは森重の歌であり、彼が歌い上げる言葉です。メロディにおける森重節はここにはありませんが、深みがあって耳に残る歌詞は紛れもない森重節です。タイトルトラック①「非常ベルが鳴り止まない」を筆頭に③「悪くない風に身を任せて」、⑥「自分を棚に上げたら」、⑧「まっぴらさ」、⑩「傘が無いのなら濡れて歩けばいい」など、曲名を見ただけで聴いてみたいと思ってしまいます。中でもお気に入りはカントリーっぽい雰囲気もある⑩ですね。即効性はあるとはいえないけれど、メンバー全員が40~50代という酸いも甘いも知り尽くしたベテランならではの味のある楽曲、演奏、歌詞を堪能できる1枚といえそうです。

【CD購入録】FACT「FACT」(2009)

  • 2009/06/13(土) 00:00:00

【CD購入録】
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FACT「FACT」(2009)

日本は茨城県出身、ツインギター編成の能面5人組バンドFACTの2ndアルバムを買いました。僕は時間のある時に大きなCDショップに行くと、HR/HMコーナー→洋楽のロック/ポップスコーナー→邦楽コーナー→インディーズコーナーの順で巡るのですが、予備知識もないままに立ち寄った邦楽コーナーの試聴機で本作と出会いました。バンドの結成は1999年とキャリアは意外と長く、今年で10周年を迎えるFACTは本作で世界デビュー(歌詞は全て英語)も果たしているようです。一筋縄ではいかない音楽性がFACTの魅力でしょうか。デジタルサウンドを交えつつ激しいドラムとツインギターで疾走する中、デス声とクリーンボイスを操るボーカル(メンバー全員が歌っているようです)が生み出す近未来メタルサウンドはSOILWORKの4th「FOLLOW THE HOLLOW」のようにも思えるし、クリーンパートの仄かに切ない歌メロはLOSTPROPHETSの3rd「LIBERATION TRANSMISSION」のようでもあり、そこにプログレメタルにも近い複雑なリズムが絡み、激しさと耳馴染みの良いメロディが混在する辺りはスクリーモと表現してもいいのかもしれません。「自分達の音楽は何でもアリだ」と言わんばかりの「とっちらかった感」がありつつも、その中で最も強いのがメタル的要素だというのが良いですね。シングルにもなった③A Fact Of Lifeは強力だし、聴き込んでいく内に更に味わいが増しそうな気もするので、現時点では今年買った新譜の中でも最高の掘出物と呼べそうなアルバムです。ちなみにオフィシャルサイトにメンバーショットが載っているのですが、全員が能面を被っているので誰が誰なのかサッパリわかりません(笑)。

FACT MEMBER
Takahiro(G、Vo)
Tomohiro(B、Vo)
Eiji(Ds、Vo)
Hiro(Vo)
Kazuki(G、Vo)

THE PRODIGAL SONS「夜が終わる頃に」(2006)

  • 2009/03/22(日) 11:12:12

夜が終わる頃に
【No.114】
★★★(2008)

2007年いっぱいをもって、無期限の活動休止を宣言してしまったZIGGY森重 樹一(Vo)松尾 宗仁(G)が、ZIGGY活動中の2006年に結成した新ユニットTHE PRODIGAL SONS初のフルレンス・アルバム。2002年以降のZIGGYにおいて全ての楽曲を書いている森重と松尾の2人がなぜ別のユニットで一緒に活動をしているのかと疑問に思いましたが、その答えは本作のサウンドに如実に表れていますね。

個人的にZIGGYというバンドの曲は、ざっくり分類すると以下の4タイプになると考えています。

【1】ハイテンションでエネルギッシュなハードロック
(例:「マケイヌ」、Heaven And Hell、Go To Brazes!など)

【2】一度聴いたら耳から離れない歌謡曲風のキュートなメロディ(いわゆる森重節)が光るポップ、ロックンロール曲
(例:Gloria、「誓い-放浪者の丘の静けき夜-」、「夢見る頃を過ぎても」、「ムラサキノチョウタチヨ」など)

【3】豊潤なメロディを聴かせるバラード
(例:「この空の下のどこかに」、「世界の果てまで」、My Loveなど)

【4】シブくて土臭いブルーズロック
(例:「ウヰスキーと混沌(CHAOS)」、Happy Birthday、「もぬけのから」など)

【1】にも森重節は存在するので、【2】との明確な線引きが難しいのですが…。

活動休止宣言後の森重の発言を読んでると、要は松尾とは【1】や【2】タイプの楽曲は一緒にできない(松尾がやりたがらない)けれども、【3】とか【4】の方向性ではウマが合うということなんだと思います。そんな2人に共通する音楽的嗜好であるブルージーなロックサウンドを追求したのが本作といえそう。僕はZIGGYのアルバムに収録されてたブルージーな曲は苦手だったので、このバンドは守備範囲外だと決め付けていましたが、良い評判を耳にしていたので、いざ聴いて見るとこれが思いのほか良い感じです。

はっきり言って僕の大好きな森重節は本作にはなく、アルバムのっけから①「ウラとオモテ」、②「真白な闇の中 壊れかけちゃいないかい?」というブルージーソングで始まるんだけど、メロディ自体はすんなり耳に入ってきます。他にもロックンロール調の③Gotta Get Out、ゆったりとしたバラード⑧「世界はまだ俺を待っている」や、リラックスムード漂うアコースティックソング④「夜が終わる頃に」、⑩Greedなど、ZIGGYとしても使えそうな曲もあり楽しめます。そんな本作のハイライトはシブいブルーズロック⑤「あとは野となれ山となれ」から、内省的な雰囲気の中で森重が重みのある歌詞を切実に歌い上げる⑥So Sadへと続く中盤ですね。若さ漲るエネルギーといったものではなく、経験を重ねたミュージシャンのみが纏うことのできるオーラと懐の深さが楽曲の端々から滲み出ていて、月並みな表現ですが「大人のロック」という言葉がしっくりくる作品となっています。

今にして思えばZIGGYの現時点でのラストアルバム「NOW AND FOREVER」で感じた違和感は、THE PRODIGAL SONSの音楽性をZIGGYに持ち込み過ぎたのが原因ではないかと。ZIGGYの作品という色眼鏡を取っ払って「NOW AND FOREVER」と対峙してみると悪くないし、あのアルバムはTHE PRODIGAL SONSの作品として捉えた方が自然に思えるほどです。ただ、本作の方がより男の色気というか、成熟振りが感じられる深い作品で好きですね。わかりやすいアルバムとは言えないけれど、実に味わいがあって何度も聴きたくなる1枚です。ZIGGYの名の下に、松尾の趣味を色濃く反映させた「NOW AND FOREVER」のような作品を作り続けるよりは、あえてZIGGYの名を封印してブルーズ路線をTHE PRODIGAL SONSで、ハイパーなハードロックをTHE DUST’N’BONEZで追求するというバンド(というか森重)の決断は正解だったと思います。いつかZIGGYとして復活して欲しいという気持ちは持ち続けていますけどね。

以上、「GOLIATH BIRDEATER」以降の作品からZIGGYファンになった男の放談でした。

【音源紹介】
・ごめんなさい。本作の音源を見つけられませんでした。

【CD購入録】→Pia-no-jaC←「EAT A CLASSIC」(2009)

  • 2009/03/15(日) 13:35:34

【CD購入録】
EAT A CLASSIC
→Pia-no-jaC←「EAT A CLASSIC」(2009)

1stアルバムその名も「FIRST CONTACT」(その時のCD購入録はこちら)ですっかりファンになったHAYATO(Piano)HIRO(Cajon)による日本人インストゥルメンタルユニット→Pia-no-jaC←の新作を買いました。今回はクラシック曲のカバーに挑戦しています。
収録曲はこちら。

1. J.S.バッハ
小フーガ ト短調 BWV 578

2. チャイコフスキー/ジャック・オッフェンバック
組曲「くるみ割り人形」から第4曲 トレパーク<ロシア人の踊り> 作品71a/オペレッタ「地獄のオルフェ」より地獄のギャロップ

3. チャイコフスキー
バレエ音楽<白鳥の湖> 第2幕「情景」

4. ジョルジュ・ビゼー
歌劇「カルメン」より第1幕への前奏曲

5. ジョルジュ・ビゼー
歌劇「カルメン」よりハバネラ

6. ベートーベン
交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱」 第4楽章

クラシックを詳しく知らない僕でも曲名を見てメロディが頭に思い浮かぶ曲とそうでない曲があるものの、そのメロディを聴けば「あぁ、この曲知ってる」と思ってしまうほど有名どころ収録しています。しかも→Pia-no-jaC←らしく元気にいきいきと演奏しているのが良いですね。普段はクラシックを聴かない人でも聴けてしまう手軽さも本作の魅力かな。特に①と⑥が気に入りました。関西圏でライブやイベントを積極的にやっているようなので、一度家族で行ってみたいなぁと思っています。「FIRST CONTACT」も本作も6曲ずつ収録のミニアルバムサイズだったので、次はフルレンスアルバムに期待したいですね。

【CD購入録】→Pia-no-jaC←「FIRST CONTACT」(2008)

  • 2009/02/08(日) 14:40:45

【CD購入録】
FIRST CONTACT
→Pia-no-jaC←「FIRST CONTACT」(2008)

相互リンクさせていただいているHira.Rさんのブログ「EAGLE FLY FREE」でのレビュー記事PVを見て、即買いしてしまった→Pia-no-jaC←(ピアノジャックと読みます)の1stアルバムです。彼らはピアノ担当のHAYATOこと立成 隼人と南米ペルーの打楽器カホン担当のHIROこと森冨 正宏からなるインストゥルメンタルユニットで、一見ややこしいバンド名は左から読むとピアノ(Piano)、右から読むとカホン(Cajon)になるという意味が込められているそうです。本作は6曲収録のいわばミニアルバムサイズで、縦横無尽に駆け巡るピアノとそこに絡むカホンのリズムが気持ちいい1枚です。スリリングな速弾きを披露したかと思うと、コミカルなメロディで弾けてみたり、クラシカルな調べをしっとり聴かせたりと、曲毎だけでなく時には1曲の中で次々と異なる表情を見せる2人の演奏は聴き応え抜群です。全6曲どれも好きですが1曲を挙げるなら①「組曲『』」かな。HAYATOのピアノを聴いていて、ジャズピアニストの上原 ひろみのようなプレイスタイルかなと思っていたら、彼らのオフィシャルサイト内の尊敬するアーティスト欄に上原 ひろみの名前が。妙に納得しました。→Pia-no-jaC←の音楽的ルーツはジャズとクラシックにあると思いますが、僕が今までに聴いた上原 ひろみや小曽根 真よりもロック色が強いのでとっつきやすい印象です。是非ともフルレンスアルバムが聴きたいですね。Hira.Rさん、素晴らしいアーティストを紹介していただき、ありがとうございました!

【CD購入録】THE PRODIGAL SON「LOVE ME LIVE」(2008)

  • 2008/12/25(木) 08:17:35

【CD購入録】
PRODIGAL SONS LOVE ME LIVE
THE PRODIGAL SON「LOVE ME LIVE」(2008)

ZIGGYが活動を休止する前は松尾 宗仁(G)森重 樹一(Vo)のサイドプロジェクトとして活動し、2008年に入って本格的なバンドとして動き始めたTHE PRODIGAL SONSのライブ盤を買いました。「THE PRODIGAL SONSのバンマスは松尾」と森重が語っている通り、サウンドの方も松尾の趣味を色濃く反映した現時点でのZIGGY最新作「NOW AND FOREVER」を更に推し進めたブルーズロックです。ミニアルバム「いびつな宝石」とオリジナルアルバム「夜が終わる頃に」しか出していない状況でライブアルバムとは時期尚早な感じですが、バンドの色々な事情もあるんでしょうね。スタジオ盤の既発曲8曲と新曲2曲の計10曲という構成です。森重のボーカルがやや引っ込み気味なのが残念ですが、ZIGGYとは違う歌い方やしゃがれ声を駆使した味のあるボーカルと円熟味のある演奏が生み出す大人のロックがカッコいいですね。本作は一般流通はしておらず、ライブ会場、バンドオフィシャルサイトまたはディスクユニオン限定での販売とのことです(僕はディスクユニオンで注文しました)。スタジオ盤2作品は一般CDショップでも買えるので、「JUST A ROCKIN' NITE」以降のZIGGYや渋いブルーズロックがお好きな方はよろしければどうぞ。往年のZIGGYや森重節、THE DUST'N'BONEZとは一味違うサウンドです。

【CD購入録】BLAZE「DANGER ZONE」(2004)

  • 2008/12/18(木) 08:01:35

【CD購入録】
DANGER ZONE
BLAZE「DANGER ZONE」(2004)

1975年にバンドを結成して以来、ライブ活動をメインにしていた日本のハードロックバンドBLAZEが結成後、約30年目(2004年)にしてリリースに漕ぎ着けた初のアルバムを買いました。日本のハードロックシーンでは知る人ぞ知る伝説的バンドだったようですが、80年代後半は活動休止に追い込まれた時期もあったようです。音楽性としてはDEEP PURPLE、RAINBOWタイプの70年代ハードロックど真ん中サウンドで、これらのバンドが好きな方には堪らない内容ではないでしょうか。①Fire⑨Freedomといったハードロックナンバーは、この手の楽曲の美味しいところを凝縮していると思うし、インスト2曲を上手く挟んだ全10曲というアルバムの構成もお見事。ちなみにサビで「I wanna love you~, I wanna love you~♪」と歌う③Some Day One DayはモロにRAINBOWのAll Night Longしてます。BLAZEには本作をきっかけに定期的に活動を続けて欲しいですね。ちなみにバンド創始者のSHIGEこと池田 繁久(G)は、先日僕が買ったDEEP PURPLEのトリビュート盤「WHO DO THEY THINK WE ARE ? -A TRIBUTE TO DEEP PURPLE FROM JAPAN」にも参加しています。