【CD購入録】TEARS OF TRAGEDY「STATICE」(2016)

  • 2016/12/12(月) 00:00:00

【CD購入録】
STATICE.jpg
TEARS OF TRAGEDY「STATICE」(2016)


2013年にリリースされた2nd「CONTINUATION OF THE DREAM」が素晴らしい出来だったメロディックメタルバンドTEARS OF TRAGEDYの3作目を買いました。彼等の強みは日本のバンドならではの歌謡曲テイストに溢れた歌メロにあると思っているのですが、そんなTEARS OF TRAGEDYらしさはMVにもなった②Void Actでいきなり発揮されています(①Beyond The Chaosは序曲)。スピードチューンでも明るくなりきれない「陰りのあるメロディ」が好きなんですよね。前半はストレートに駆け抜けるタイプが多く、後半になると13分近くある⑨Curse Brideや過去2作品にはなかったピュアバラード⑩close yet far、⑫「雫」もあって楽しめますが、バラード1曲はアルバム序盤に配置しても良かったかなという気もします。バラードにおけるHaruka(Vo)の歌唱を聴いていて、ふと鬼束ちひろが頭に浮かびました。購入前の期待にしっかり応えてくれる1枚ですね。

DOUBLE DEALER「DESERT OF LOST SOULS」(2007)

  • 2015/04/25(土) 00:00:00

DESERT OF LOST SOULS
【No.428】
★★★★★(2007)
年間ベスト2007年第1位

2000年に国産メタルシーン注目のプロジェクトとしてデビュー、活動休止期間を経て2005年に3rd「FATE & DESTINY」で復活したDOUBLE DEALERの4作目にしてラストアルバム。2006年には初のライブアルバム、DVDを発表するなど活動が軌道に乗ったかと思いきや、今回のアルバム制作中に島 紀史(G)のマネージャーと下山 武徳(Vo)の間で生じたトラブルがきっかけでリリース時には既にバンドが解散していたという、いわくつきの1枚でもあります。レコーディングが終了する前にトラブルが起きたため下山はバンドを脱退。一時はアルバムの発売自体が危ぶまれたものの、歌入れは済んでいたこともあり何とかリリースにこぎつけたという内部事情とは裏腹に内容は素晴らしいの一言。

前作もよくできたHR/HM作品でしたが、その手堅い作風が物足りなくもありました。ところが、今回はSABER TIGERを彷彿とさせる攻撃性と下山の迫力満点のボーカル(一部エフェクトあり)が炸裂するオープニング①Howl Of The Wolfからしてバンドの気迫、熱気が違います。フックに満ちた歌メロとギターソロがカッコいい②Like A Free Wind、曲の後半からエンディングにかけて怒涛の盛り上がりを見せる⑧Heart Never Bendsといったハードロック系、バラードのない本作で重要な役割を果たす哀愁ミドル④Star In The Dawn、待ってましたの疾走チューン⑤Judgement、キャッチーなコーラスが耳に残る⑥Cats In A Backyardなど、その後も芯はHR/HMにありつつも表情豊かな楽曲が続きます。それに加えてアルバム終盤ではFAIR WARNINGにも通じる爽やかなメロディを持ったDOUBLE DEALER流メロハー⑩Withered Grasses、ジャーマンメタルの香りも感じさせる疾走曲⑪Stained Lifeといった新機軸も見せていてバンドとしての伸びしろがまだあることを感じさせてくれますね。それだけにバンドがもう存在しないという事実がただただ残念でなりません…。

そんな楽曲群の充実もさることながら弱点だった音質面も改善されていて、プレイボタンを押した瞬間に今回は音が違うと感じたし礒田 良雄(Ds)の凄みもこれまで以上に伝わってきます。バンドの2枚看板は島と下山ですが礒田のドラミングもDOUBLE DEALERサウンドには欠かせませんね。多彩な音色で曲を彩るキーボードプレイヤー小池 敏之、楽曲に勢いをつけるベースラインとテクニックを持った木本 高伸(B)を加えたラインナップは日本のメタルシーンでも屈指の顔ぶれでしょう。個性のぶつかり合いがケミストリーを起こしたデビュー作も素晴らしかったですが、バンドとしての結束を増した末に完成した本作もまた名盤です。不本意な形で解散に至ってしまったDOUBLE DEALERですが、今年の7月に開催されるANTHEMのデビュー30周年記念フェスで一夜限りの復活をするそうですね。1st「DOUBLE DEALER」を2000年、本作を2007年の年間ベスト第1位に選出した僕としては、これをきっかけに継続的な活動に繋げてもらいたいのですが果たして…?

【音源紹介】
Like A Free Wind

DOUBLE DEALER「FATE & DESTINY」(2005)

  • 2015/04/22(水) 00:00:00

FATE & DESTINY
【No.427】
★★★(2005)
年間ベスト2005年第8位

2nd「DERIDE ON THE TOP」(2001)発表後に島 紀史(G)CONCERTO MOON下山 武徳(Vo)SABER TIGERといったメインバンドに活動の軸を戻したため自然消滅したかに思えたDOUBLE DEALERでしたが2004年に入りCONCERTO MOON、下山がSABER TIGER脱退後に立ち上げたSIXRIDEの両方が活動停止となったことで再始動。約4年振りとなる通算3枚目のアルバムが本作です。島と下山のぶつかり合いが化学反応を起こしたセルフタイトルのデビュー盤は素晴らしかったのに対し、前作が消化不良気味だったので一抹の不安もありましたが今回はなかなか良いですね。出たトコ勝負でレコーディングしたという過去2作と違い、今回は合宿をするなど時間をかけて制作したのが功を奏したのかもしれません。

期待を煽る長めのイントロからメロパワ風に展開する①Stream Of Time、「これぞ島 紀史!」なギターソロが炸裂する②The Cruel End、一際キャッチーなメロディが胸に響くリーダートラック③No Reasonの3曲はどれも強力。下山のボーカルも柔軟性を増していて、早口でたたみかける歌い方がカッコいい④Shedded Blood、力を抜いたサビでの歌唱が絶妙な⑥The Beast Fang To Tear Downなどが新鮮ですね。「北の凶獣」SABER TIGERで披露していた激しい歌唱に加えて、歌をメインに据えたSIXRIDEでの経験を積んだ後だからこそのパフォーマンスだと思います。またアルバム後半もゴスペルパートをバックに下山が熱唱するバラード⑦Pieces Of My Soul、メロウかつヘヴィな⑨Flame Of Regret、本編ラストに相応しいメタルチューン⑩Forgive All The Liesなどが並び前作ほとテンションが下がらないのも好印象。

アルバム全体としては、これまで以上にサウンドが洗練されているように感じますね。それを象徴しているのが下山の声を重ねたボーカルハーモニーの導入で①、③、⑦などを筆頭に大きな効果を発揮しています。これまでは各メンバーが他のバンドとの掛け持ちだったのが、本作からDOUBLE DEALER一本に集中できる環境になったことで前作の弱点だった楽曲の練り込み不足は解消されています。その一方で、島と下山がガチンコでぶつかり合うことで生まれていた熱気が減退しているのも事実だったりするのですが…。一度聴いただけで打ちのめされる超名曲はないものの安定感がある作品なので、良くも悪くも手堅い1枚だと思います。

【音源紹介】
No Reason

DOUBLE DEALER「DERIDE ON THE TOP」(2001)

  • 2015/03/29(日) 00:00:00

DERIDE ON THE TOP
【No.424】
★★(2001)

島 紀史(G/CONCERTO MOON)下山 武徳(Vo/SABER TIGER)を中心に結成、バンド名を冠したデビュー作がいきなりの名盤だったDOUBLE DEALERの2ndアルバム。「DOUBLE DEALER」(2000)発表後は国内ライブに加えてSYMPHONY X、MAJESTICと共にフランスツアーを敢行するなど単発プロジェクトではなく正式なバンドであることを高らかに宣言するかのように精力的な活動をする中でリリースされた1枚です。今回もBURRN!誌の広瀬編集長が興奮しながら大絶賛のライナーノーツを書いていますが、僕としては本作の満足度はデビューアルバムに比べるとかなり落ちるというのが正直なところですね。

アルバムの幕開けに相応しいアグッシブチューン①Soul Squeezed My Straight Shoutに始まり、ビデオクリップも制作された正統派メタルの傑作②Draw A Curtainへと至る流れは実に見事で掴みとして申し分ありません。そこから畳み掛けるように続くシャッフルビートの中で礒田 良雄(Ds)のドラミングが躍動するハードロック③Deride On The Top、前作収録のDeep Blue Skyとは趣の異なるポジティブな空気に覆われたバラード④If The Fate Includes All The Love、正統派メタルにロックンロールフィーリングを適度に注入した⑤Petal In The Palaceというアルバム序盤を聴いた時点では「今回も凄い作品を生み出してくれた!」と思ったのですが、その後は急速にトーンダウンしてしまいます。コテコテのネオクラシカル疾走曲⑦Love Is Not An Indulgenceを除いて、アルバム後半の曲がほとんど印象に残らないのが痛いですね。乱暴な例えをするならばデビュー作で唯一物足りなかったLeave As It Is Nowのようなインパクトの楽曲が並ぶという感じでしょうか。メンバーも後になって告白しているように本作発表当時、島はCONCERTO MOONの再始動、下山はSABER TIGERのニューアルバム制作を控えていて2人とも多忙を極めていたため、かなりタイトなスケジュールだったようですね。楽曲の練り込み次第では化けそうな曲もあるので、時間的な余裕があれば違う結果になっていたのかもしれませんが…。

そんな楽曲にメロディラインをなぞること以上に歌詞内容を重視する下山が言葉を乗せていったことで、歌メロが退屈になってしまっているように思えますね。メロディ自体に魅力が感じられなくなってくると、免疫ができたはずだった下山のクセのある歌唱が気になってきます。中でもアルバムラストに収録されたCONCERTO MOONのリメイク⑫Time To Die(Real Version)における下山の歌い方は、オリジナルの尾崎 隆雄(Vo/ex-CONCERTO MOON)バージョンを知る身としては違和感が強いですね。また前作ほどの目立つノイズはなくなったものの、相変わらず音質が悪いのもマイナス。アルバム前半の勢いが持続していれば、こんなマイナス要素も吹き飛ばせたのかもしれませんが…。デビュー作ではガッチリ噛み合っていたはずの歯車が今回は上手く噛み合わなかったように思えるバンドは本作を最後に一旦活動を休止、2005年に復活するまで島はCONCERTO MOON、下山は「F.U.S.E.」(2002)をリリース後にSABER TIGERを脱退し自身のバンドSIXRIDEをメインに活動をしていくことになります。

【音源紹介】
Draw A Curtain

DOUBLE DEALER「DOUBLE DEALER」(2000)

  • 2014/09/21(日) 00:00:00

D DEALER D DEALER
【No.408】
★★★★★(2000)
年間ベスト2000年第1位

1999年にシンガーの尾崎 隆雄が脱退したため事実上の活動休止状態にあったCONCERTO MOONのリーダー島 紀史(G)が以前から惚れ込んでいた下山 武徳(Vo/SABER TIGER)に熱烈ラブコールを送ったことから誕生したDOUBLE DEALERのデビューアルバム。島と下山の脇を固めるのは三谷 耕作(B/CONCERTO MOON)、小池 敏之(Key/CONCERTO MOON)、礒田 良雄(Ds/SABER TIGER)といった顔触れなのでCONCERTO MOONとSABER TIGERの混成バンドという見方もできるかもしれません。そんなラインナップからCONCERTO MOON風のネオクラシカルメタルを下山が歌う作風かと思いきや、本作は予想以上に骨太な正統派メタルアルバムに仕上がっています。僕はこのアルバムで初めて下山の熱唱を体験したため、聴き始めの頃は独特でクセの強いボーカルに馴染めなかったのですが、リピートする内に溢れんばかりの感情を込めた彼の歌唱に魅了されました。

そんな下山のパートナーである島もCONCERTO MOONの楽曲に対して僕が抱いていたイマイチ感を払拭させるほどの楽曲を揃えてくれていますね。フックに満ちたサビメロがたまらなくカッコいい疾走曲①The Long Way Roadとその勢いを見事に引き継いだ②Pandora's Box、キャッチーなサビとは対照的に下山が静かに歌い上げるパートを経て奏でられるギターソロが大きな感動を呼ぶ③The Enemy、下山の熱唱と泣きのギターソロが素晴らしい絶品バラード④Deep Blue Skyと続く怒濤の流れは圧巻の一言。中盤以降も実に強力で礒田の跳ねるリズムにメジャーキーのメロディが乗ることで爽やかさを発散する⑤Primitive Life、ヘヴィなイントロからは想像できないほど美しくスケール感たっぷりのサビへ展開していくドラマティックソング⑥Inner Voice、哀メロのお手本のような旋律が涙を誘う⑦Too Young And Vane、下山の獰猛なボーカルを前面に出して怒りの感情をブチまけた⑧Look At Your Faceなど個々の楽曲が素晴らしいだけでなくバリエーションも実に多彩です。後半に進むにつれて勢いが落ちる気もしますがCONCERTO MOONの前身バンドCRYSTAL CLEAR時代のアイデアを再度練り上げて完成させたメタリックチューン⑩Raise Your Fistでアルバムを締めくくってくれているので聴後感も良好です。なお初回限定盤には島が梶山 章(G/ex-PRECIOUS)と熱いギターバトルを繰り広げるインストFire Drakeを収録したミニCDが付いています。

BURRN!誌の広瀬編集長のやりすぎとも思える持ち上げっぷりが仇となり(?)、このバンドに関しては賛否両論あるようですが僕は大好きなアルバムですね。たしかに音質が悪いだけでなくチリチリというノイズすら聞こえる点や歌詞の内容を重視するあまり不自然になっている英詞、赤地に黒文字で書かれた読みにくいライナーノーツなど不満点はありますが、それらをねじ伏せるだけの力が感じられる1枚でもあるんですよね。DOUBLE DEALERは休止期間を挟みながらも継続的に活動し、4枚のオリジナルアルバムを発表しています。人間関係の悪化が原因で2007年に解散してしまった彼等ですが2013年になって柴田 直人(B/ANTHEM)の呼びかけで島と下山の2人が同じステージに立ち(ベースはもちろん柴田でドラムは礒田)、DOUBLE DEALERの曲を演奏したようなので奇跡の復活にも密かな期待を寄せています。

【音源紹介】
・Deep Blue Sky

【CD購入録】TEARS OF TRAGEDY「ELUSIVE MOMENT」(2011)

  • 2014/02/18(火) 00:00:00

【CD購入録】
ELUSIVE MOMENT
TEARS OF TRAGEDY「ELUSIVE MOMENT」(2011)

先日CD購入録の記事をアップした2nd「CONTINUATION OF THE DREAM」(2013)が気に入ったのでTEARS OF TRAGEDYのデビュー作を買いました。本作の時点で正式メンバーとしてクレジットされているのはリーダーのTORU(G)、HAYATO(Key)、HARUKA嬢(Vo)の3人のみでベースはTORUが兼任、ドラムにはサポートミュージシャンを迎えているようです。バンドの音楽性はこの当時から既に確立されているようで煌びやかなメロディが随所で聴ける国産メロパワの好盤に仕上がっています。ただしセカンドアルバムの後に本作を聴くとメロディのフック、サウンドプロダクション、英語詞の発音も含めたボーカルパフォーマンスなど様々な面で物足りなさを感じますね。裏を返すとバンドは次作でウイークポイントを改善していたということになるので、その成長振りは頼もしい限りです。2枚目との比較を抜きにして聴けば、デビュー作としては上々の出来だと思います。

【CD購入録】TEARS OF TRAGEDY「CONTINUATION OF THE DREAM」(2013)

  • 2014/02/14(金) 00:00:00

【CD購入録】
CONTINUATION OF THE DREAM
TEARS OF TRAGEDY「CONTINUATION OF THE DREAM」(2013)

2013年にKOUTA(G/LIGHTNING)が立ち上げたメロデスバンドTHOUSAND EYESにも在籍するTORU(G)率いる国産メロディックメタルバンドTEARS OF TRAGEDYの2作目を買いました。ボーカルのHARUKA嬢はハイトーンで魅了するでも、男勝りのパフォーマンスで圧倒するでもないタイプで第一印象は地味でしたが淡々と歌い上げる彼女の歌唱スタイルには不思議な魅力がありますね。イントロ①Continuation Of The Dreamに導かれてスピードチューン②Euclaseに繋がるお約束の流れで掴みはOKです。国内外を問わず若手メロパワバンドの作品では序曲とそれに続く事実上の1曲目はカッコいいのに後は尻すぼみ…というパターンも少なくないのですが本作はさにあらず。疾走曲では④Rebirth、⑧Falling Starが更なるハイライトになっているし9分台の長編⑨Prison Of AbyssではHARUKA嬢に加えてDOUGEN(Vo/AFTERZERO、THOUSAND EYES)による迫力満点のグロウル、明日香なるシンガーのソプラノパートとHAYATO(Key)のバリトンボイス(予想外に上手い)までも入り乱れてドラマティックな世界を描き切っています。強力なナンバーが揃うアルバムの中でも一番のお気に入りはJ-POP的なメロディが秀逸な⑤It Like Snow…ですね(初めてこの曲を聴いた時ふと陰陽座「甲賀忍法帖」を思い出しました)。美メロに溢れたメロパワの好盤であるだけてなくアコギをバックにHARUKAが低音メインで歌う⑪「星の砂」を聴いていると、まだポテンシャルを秘めているように感じられるのも頼もしい。これからが楽しみなバンドです。

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」「忠臣蔵鬼倒伝」(2014)

  • 2014/01/29(水) 00:00:00

【CD購入録】
忠臣蔵鬼倒伝
DRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」「忠臣蔵鬼倒伝」(2014)

勇者アーサー(G/DRAGON GUARDIAN)YAZIN(G/KNIGHTS OF ROUND)がそれぞれ手掛けた楽曲を複数の女性声優陣が歌うプロジェクトDRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」2作目となるフルアルバムを買いました。声優達が本領を発揮するセリフと語りを盛り込みながらストーリーを展開していく彼等が前シリーズの「新選組」に続く題材として今回取り上げたのは「忠臣蔵」です。物語こそ違えど本作で聴けるのは如何にもこのプロジェクトらしいクサメタルで、ポップチューンはあってもバラードはなく基本的に疾走しているので僕が期待するものはきっちり提供してくれています。ただ前作「新選組魔戦記」(2011)で聴けたほどのキラーチューンはないように思います。なお本作をドラゴンガーディアンネットSHOPで購入するとアルバム本編のセリフ/ナレーションをカットした「忠臣蔵鬼倒伝METAL盤」と⑧「赤穂浪士」を男性ボーカルVocchang(ex-KNIGHTS OF ROUND、ODIN)が歌った別バージョンを収録したCD-Rが付いてくるとのことだったので、そちらで注文しました。送料、振込手数料はかかりましたがCD-Rは無料特典なので通販サイトでゲットした方がお買い得感があるかもしれませんね。

【CD購入録】DOLL$BOXX「DOLLS APARTMENT」(2012)

  • 2013/01/30(水) 00:00:00

【CD購入録】
DOLLS APARTMENT
DOLL$BOXX「DOLLS APARTMENT」(2012)

先日ミニアルバムを購入したGACHARIC SPINFuki(Vo/LIGHT BRINGER)が合体することで誕生したニューバンドDOLL$BOXXの1stアルバム(通常盤)を買いました。LIGHT BRINGERのフルアルバム3枚、GACHARIC SPINのミニアルバム1枚を踏まえて本作を聴くと、どちらかといえばGACHARIC SPINに近いように思います。更にパワーアップしたように感じるFukiの伸びやかで力強い歌声と、それに対抗するためか従来以上に音を詰め込んだバッキングがぶつかり合いながら展開していく楽曲群は聴き応え十分。そのあまりの濃密さに少し聴き疲れてしまったり、Fukiの歌にLIGHT BRINGERでは見られなかったぎこちなさを感じてしまう場面(主に低音域)もあったりしますが問答無用でテンションが上がる②Merrily High Go Round、本作に溢れるパワー感を象徴する⑤「ロールプレイング・ライフ」、アルバム随一のキラーチューン⑧「おもちゃの兵隊」などを中心にお気に入り曲も複数あります。メンバーにはGACHARIC SPIN、LIGHT BRINGERという母体バンドがありますが、1枚目でここまでの充実作の生み出してくれた DOLL$BOXXの今後にも期待したいですね。何でも本作からは全10曲中9曲のPVを制作するそうです。レーベル側も気合いが入ってますねぇ。

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN「遙かなる契り」(2008)

  • 2012/12/22(土) 00:00:00

【CD購入録】
遙かなる契り
DRAGON GUARDIAN「遙かなる契り」(2008)

アニメ声によるボーカル、クサさ満点のセリフを使ってRPG的ストーリーをクサメタルに乗せながら描いた1st「聖邪のドラゴン」(2006)が賛否両論ありながらも、なかなかのセールスを記録したというDRAGON GUARDIANの2作目を買いました。今回も前作と同じく同人マーケットでの発売ですが音質の悪さ、ボーカルの弱さといったデビュー作でのウィークポイントは結構改善されているのではないでしょうか。それだけでなくブックレットにも記載されている物語の背景を読み上げ、「ドラゴンガーディアン、遙かなる契り!」という作品タイトルで大仰に締めくくる①「プロローグ」から②「紅き契約」のギターメロディに繋がる始まり方がツボだったので、他のアルバムもこういう幕開けで統一してもいいのでは?と思ったほどです(笑)。主人公は「ゼウス王の娘アテナ」、宿敵は「仮面の騎士ルシフェル」、そして「聖剣エターナルソード」などのベタな固有名詞、それに輪をかけてベッタベタな語りなどツッコミどころはたくさんありますが、ファミコン世代の僕には懐かしさが込み上げてくるし、もう少しフックが欲しいクサメロもメジャーデビューを果たした3rdにして名盤「DRAGONVARIUS」(2009)の片鱗が感じられます。ちなみに12月12日にリリースされた初のベスト盤「THE BEST OF DRAGON GUARDIAN SAGA」には本作を代表するクサメロスピ⑤「神話」が収録されています。

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」「桜牙列伝」(2011)

  • 2012/04/16(月) 00:00:00

【CD購入録】
桜牙列伝
DRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」「桜牙列伝」(2011)

勇者アーサー(G/DRAGON GUARDIAN)YAZIN(G/KNIGHTS OF ROUND)によるプロジェクトDRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」がこれまでに発表した「新選組散華録」(2010)、「新選組悲恋歌」(2010)のシングル2作品とフルレンスアルバム「新選組魔戦記」(2011)から選ばれた8曲(序曲を含む)に新曲2曲を加えて制作されたリメイクベスト盤を買いました。リメイクに当たって、オリジナルでは複数の女性声優陣が担当していたボーカルパートがDRAGON GUARDIANの1st「聖邪のドラゴン」(2006)のリメイク作品「DESTINY OF THE SACRED KINGDOM」(2011)にも参加していた男性シンガーLeo Figaro(Vo/MINSTRELIX)に差し替えられているほか、語りとセリフがカットされギターソロが盛り込まれています。選曲に関しては③「紅き涙」、⑦「粉雪ニ吠エル義士」(「新撰組魔戦記」収録)や⑩「護国の刃」(「新撰組散華録」収録)といった僕のお気に入り曲はしっかり収録されているし②「鬼神の剣」、⑥「人斬り」といった新曲もこのプロジェクトらしい出来映えだと思います。ただボーカルパートについては本作で聴けるLeoよりも個人的にはオリジナルの方が好きかな(特に⑧「織姫と彦星」は曲調、歌詞ともに女性ボーカルの方がマッチしていたと思います)。DRAGON GUARDIANの関連アルバムの中でも桜牙は名盤3rd「DRAGONVARIUS」(2009)の次に好きな作品なので、こうしてリメイクされたのは素直に嬉しいですね。帯タタキにもある通り「今までジャケットや語りで敬遠していたリスナーに強くアピール出来る」作品だと思います。

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」「新選組散華録」(2010)、「新選組悲恋歌」(2010)、「新選組魔戦記」(2011)

  • 2012/04/14(土) 00:00:00

【CD購入録】
新選組散華録
DRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」「新選組散華録」(2010)

新選組悲恋歌
DRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」「新選組悲恋歌」(2010)

新選組魔戦記
DRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」「新選組魔戦記」(2011)

クサメロに溢れたメロディックメタルとアニメ調のセリフを融合させ、独自の世界観を築いたDRAGON GUARDIANの中心人物勇者アーサー(G)と、RPG風メタルを信条とするKNIGHTS OF ROUNDYAZIN(G)が結成した新プロジェクトDRAGON GUARDIAN & KNIGHTS OF ROUND「桜牙」の2枚のシングルと1stフルレンスアルバムを買いました。「DRAGONVARIUS」、「真実の石碑」の2作品でリードボーカルを務めていたFuki嬢(Vo/LIGHT BRINGER)は本作には参加しておらず複数の女性声優陣が歌っているのですが、これが予想以上に上手いですね(最近はアニメはほとんど見てないので知らない人ばかりですが…)。DRAGON GUARDIANの3rd「DRAGONVARIUS」(2009)でそのクサメロに魅了されたものの、続く「真実の石碑」(2010)ではメロディがもたらす高揚感が減退していたので期待半分、不安半分でしたが今回は楽曲の方もなかなか強力だと思います。サウンドの基本はDRAGON GUARDIANに近い一方で本作の舞台は幕末の京都、主人公は少女化した新撰組の3剣士ということで従来のクサメロスピと和テイストを融合させた音楽性がDRAGON GUARDIANと差別化できるポイントでしょうか。「DRAGONVARIUS」で初めてDRAGON GUARDIANを聴いた時は飛び交う赤面もののセリフに抵抗感があった僕も、今は免疫ができたようで今回大幅に増量されたセリフパートもすんなり聴けました。アルバムとは全く内容の異なる2枚のシングルには「新撰組散華録」に全6曲、「新撰組悲恋歌」に全5曲が収録されていますがセリフパートやカラオケバージョンなどが含まれているので、どちらも歌ものは実質的には2曲だけですね。ただ「新撰組散華録」の④「護国の刃」は本プロジェクトの持ち味を凝縮したメロスピの名曲で、リアルタイムで聴いていたらベストチューン候補になっていたかもしれません。アルバム「新撰組魔戦記」のお気に入り曲はセリフ混じりの序曲①「新撰組魔戦記」に続くスピードチューン②「紅き涙」と流麗なメロディが胸に沁み渡る④「粉雪ニ吠エル義士」ですね。こうして見ると好きな曲はYAZINが手掛けたものばかりだし、DRAGON GUARDIAN以上にギターソロが充実しているので本作においては彼の貢献度が大きいのかもしれません。KNIGHTS OF ROUNDの作品はあまりピンと来なかったのですが、また聴き直してみようと思っています。

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN「DESTINY OF THE SACRED KINGDOM」(2011)

  • 2012/03/31(土) 00:00:00

【CD購入録】
DESTINY OF THE SACRED KINGDOM
DRAGON GUARDIAN「DESTINY OF THE SACRED KINGDOM」(2011)

メジャーデビュー後もファンの間で根強い支持を得ているDRAGON GUARDIANの1st「聖邪のドラゴン」(2006)のボーカルパートを男性ハイトーンシンガーLeo Figaro(MINSTRELIX)による英語詞に差し替え、セリフ/語りを完全排除してメタリックに仕上げたリメイクアルバムを買いました(ちなみにLeoは日本人)。「聖邪のドラゴン」に関しては評判のクサメロを味わう前に、DRAGON GUARDIANの後の作品群以上に聴き手を選ぶアニメ要素に撃沈してしまった僕も本作はすんなり聴けました。リメイクするに当たって何故か曲順が変更され、新曲②Treasure Landを追加収録しているのでオリジナル盤にあった物語性はなくなっていますが1枚のメロディック・スピードメタル作品として、なかなか聴き応えのある1枚だと思います。なお、前述の新曲②はDRAGON GUARDIANの5th「聖魔剣ヴァルキュリアス」(2011)で「炎の魔石」として再録されています。

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN「聖邪のドラゴン」(2006)

  • 2012/03/29(木) 00:00:00

【CD購入録】
聖邪のドラゴン
DRAGON GUARDIAN「聖邪のドラゴン」(2006)

アニメ風のセリフや語りが飛び交うメロディック・スピードメタルにアニソンのような歌メロが乗る音世界の中で、少女を主人公としたRPG的な物語を展開していくことをコンセプトとしたプロジェクトDRAGON GUARDIANの1stアルバムを買いました。以前から本作は「サウンドがチープではあるがメロディのクサさにおいてはDRAGON GUARDIAN作品の中でも随一」という評判を耳にしていたので期待とそれなりの覚悟を胸に聴いてみました。う~ん、これは予想以上に壁が厚かった…。彼等の特徴であるクサメロや恥ずかしくなるくらいのセリフといった要素は本作で既に確立されていて、メロディに関しては確かに胸に響いてくる場面もあります。しかし、それにも増してKickという女性によるボーカルやセリフパートのクセがかなり強く僕がメロディに浸ることを難しくしてしまっています。DRAGON GUARDIANのセリフ/語りには慣れたつもりでいましたが本作で聴けるセリフは素人臭さが強く、語りも内容以前に「~した」「~だった」という文末が多いため、何だか作文のように感じてしまいました。また準主役級の登場人物であるホップという少女の舌ったらずな喋り方はクセがありまくりなだけでなく、その調子でボーカルパートまで担当しているのには萎えましたね(苦笑)。これまでHR/HMを中心に聴いてきた僕のようなリスナーにとってはかなりハードルが高いというのが現時点での感想ですが、不思議な中毒性は感じられるのでリピートするうちに化ける…のかもしれません。

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN「聖魔剣ヴァルキュリアス」(2011)

  • 2012/03/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
聖魔剣ヴァルキュリアス
DRAGON GUARDIAN「聖魔剣ヴァルキュリアス」(2011)

勇者アーサー(G)を中心としたアニメ要素を持つメロディック・スピードメタルプロジェクトDRAGON GUARDIANの5作目を買いました。このプロジェクトが同人メタル界からメジャーシーンに飛び出すことに大きく貢献したFuki嬢(Vo/LIGHT BRINGER)はメジャーデビューを控えた自身のバンドLIGHT BRINGERが多忙になったためか、本作には参加しておらず勇者アーサーがYAZIN(G/KNIGHTS OF ROUND)と結成した桜牙でも歌っていた複数の女性声優がシンガーを務めています。音楽性の方はこれまでのDRAGON GUARDIANが楽しめたファンなら歓喜必至のクサいメロパワなのですがメジャーデビュー作にして3作目の「DRAGONVARIUS」(2009)に衝撃を受けた身としては、それを越えたとは言い難いかなというのが正直な感想です。客観的に見ればサウンドプロダクションや楽曲面において過去最高と呼べそうな気もするのですが、3rdが放っていた独特の雰囲気が好きだったので…。あと気になったのは男性ナレーションが「麒麟です」でお馴染みのお笑いコンビ麒麟の川島さんばりの低音ボイスであるために聞き取りにくい点でしょうか。おかげでストーリーがよくわかっていません…。現在のお気に入り曲は⑥「天界への切符」かな。本作に参加している声優陣の中ではこの曲を歌っている実谷 ななが一番好きですね。

THE DUST'N'BONEZ「DUST & BONES」(2010)

  • 2011/06/13(月) 00:00:00

DUST AND BONES
【No.291】
★★★★(2010)

2011年1月にリーダーの戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY)が「2010年9月のライブ終了後に森重 樹一(Vo/ZIGGY)が脱退の意志を告げたことでバンドの第一期があっさり終了した」とオフィシャルブログで公表したTHE DUST'N'BONEZの4作目にして森重を擁するラインナップでのラストアルバム。戸城の発表から少し遅れて森重もオフィシャルブログでこの件に言及し、THE DUST'N'BONEZだけでなく松尾 宗仁(G/ZIGGY)と結成したTHE PRODIGAL SONSからも脱退してソロ活動に専念するとコメントを出しています。また音楽サイト「ナタリー」によると両バンドとも森重の後任を探しながら活動を継続していくこと、今回の脱退には森重が患っている心の病をが関係していることが書かれていました(ソースはこちらこちら)。そういえば森重の歌詞には「うつ症状」を連想させる言葉が何度か使われていましたね(本作でも④「自意識という名の空虚で踏み抜けよそのアクセルを」で「心の風邪を患っちまった」と歌っています)。個人的にこのバンド最大の持ち味は「戸城が書くハードロックンロール曲と時には文学的にすら響いてくる森重の歌詞の融合」だと思っていたので、この脱退劇はかなりショックでした。森重以外の誰かが歌うTHE DUST'N'BONEZなんて今は想像できません。

前置きが長くなってしまいましたが、このアルバムは基本的に前作と同じアグレッシブな路線でありつつ過去の3作品に収録されていた「愛と夢☆希望の画」、「スタートライン」、「自分勝手な夜に爪跡残せ」のようなバンドのポップ/ライトサイドを担う楽曲がないため、これまで以上にタイトかつシンプルな仕上がりとなっている印象です。メロディアスなHR/HMを好む僕としてはもう少しキャッチーさや突き抜ける爽快感が欲しかったかな。また、これは本作を発表した数ヶ月後に森重が脱退したということを知った今だから言える結果論かもしれませんが、THE DUST'N'BONEZにしては楽曲が小粒な気もします。とはいえ戸城のメロディセンスが炸裂する③「深海」、⑨「Trigger~黒く塗り潰せ~」といったキラーソングもしっかり収録されているのでTHE DUST'N'BONEZ流ロックが楽しめる作品であることは間違いありません。上記2曲以外にも①「紫のマイブラッド」、②HELLS AROUNDというバンドのお家芸的チューンをガツンとかましてくれる作品序盤、そして激しいロックソングでありながら他のパートよりも低いキーで歌われるサビと戸城のベースの絡みがカッコいい⑧「白昼夢のPalm Tree」、バンドの現状を踏まえると曲名の重みが増すノリのいいロックチューン⑩「このままじゃ終われっこない」といった楽曲がお気に入りです。作品中盤に並ぶ一筋縄ではいかない楽曲群も多彩な表情を見せつつ、ラストを締めくくる壮大なバラード⑪「銀の羽 銀の矢」が心地よい聴後感を残してくれます。

ZIGGY時代から「森重節」に対して「戸城ポップ」と称されていた良い意味であざといまでのキャッチーソングがなかったり、今までよりもHR/HM色が薄かったりするために総合的に見ると過去作品に一歩譲る感はありますが、リピートを誘う魅力はしっかりと保持されています。森重脱退は悲しいけれど、バンドが醸し出すそんな「先の見えない危うさ」も彼等らしさのひとつでした。戸城と森重そして坂下 たけとも(G)、満園 栄二(Ds)の元SADS組の4人というメンバーが4枚のフルアルバム、2枚のシングルで残してくれた楽曲はいつまでも僕の心に響き続けることでしょう。そして、このブログを訪れてくれた方が1人でもTHE DUST'N'BONEZに興味を持ち、聴いていただけたら嬉しいです。

【音源紹介】
ごめんなさい。本作の音源を見つけることができませんでした。

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN「真実の石碑」(2010)

  • 2010/07/27(火) 00:00:00

【CD購入録】
真実の石碑
DRAGON GUARDIAN「真実の石碑」(2010)

RPG的世界観をメロディック・スピードメタルに乗せて描く日本産メロスピ・プロジェクトDRAGON GUARDIANの4作目を買いました。僕にとってDRAGON GUARDIAN初体験盤となった前作「DRAGONVARIUS」(2009)は圧倒的なクサメロとクサい語り/セリフパートで僕を悶絶させてくれたのに対して、今回は登場人物のセリフは一切なく楽曲の歌詞とナレーションによって物語が展開されているのですが、初めて前作を聴いた時にセリフパートに赤面/失笑していた僕がセリフをカットした本作に物足りなさを感じていたりするのですから不思議なものです。あと、これはあくまで数回聴いた現時点での印象ですが、前作ほどの突き抜けた高揚感はないかなぁという気もします。勿論、並のメロスピ作品として見れば聴き応えはあるので、前作と比較した時の話ではありますが…。これから更に聴き込んでいきたいと思います。今のお気に入りは⑦「永遠の剣」ですね。

【CD購入録】THE DUST'N'BONEZ「DUST & BONES」(2010)

  • 2010/04/08(木) 00:00:00

【CD購入録】
DUST  BONES
THE DUST'N'BONEZ「DUST & BONES」(2010)

ZIGGYが活動休止してからも精力的に音楽活動を続ける森重 樹一(Vo)がZIGGY時代の盟友である戸城 憲夫(B)と結成したTHE DUST'N'BONEZの4作目を買いました。今回も危険な香りを漂わせるハードロックンロールの中で、キラリと光るキャッチーなメロディに乗せて届けられる森重ならではの歌詞世界が実にカッコいい1枚となっていますね。BURRN!誌5月号の「今月のおすすめ」コーナーで幅さんが本作を取り上げ「レコード会社の売る気が見えないのがもどかしい」と書いてらっしゃいましたが、僕が本作を買ったCDショップでは店員さんの手書きポップと共に目立つように陳列されていて、何だか嬉しくなりました。現在のお気に入りは③「深海」、⑥「うわの空に浮かぶ雲」、⑨「Trigger~黒く塗り潰せ~」、⑪「銀の羽 銀の矢」でしょうか。好きなバンドはいくつもありますが、僕のお気に入り度と一般認知度の差が大きいという点で今一番応援したいのはこのダスボンことTHE DUST'N'BONEZですね。このブログで過去の3作品を紹介していますので、興味のある方は参考にどうぞ。

DRAGON GUARDIAN「DRAGONVARIUS」(2009)

  • 2010/01/09(土) 00:00:00

DRAGONVARIUS.jpg
【No.210】
★★★★(2009)
年間ベスト2009年第3位

勇者アーサー(G)を中心に「衰退していくメロディックスピードメタルを現代に蘇らせる」というコンセプトの下、剣や魔法、ドラゴンなどが登場するファンタジックRPGストーリーを圧倒的なクサメロで紡ぐ和製RHAPSODY OF FIREまたはBLIND GUARDIANとでも呼ぶべきメロディック・スピードメタルプロジェクトDRAGON GUARDIANの3rdアルバム。これまで僕は彼らに対してネタバンド的なイメージを持っていたためスルーしていたのですが、そのことを後悔したくなるほどクサメロ満載の楽曲は僕好みのものが多いです。また、聴く前に懸念していたボーカルの弱さに関しても女性シンガーFuki(Vo/LIGHT BRINGER)の歌が想像以上に安定しているばかりか、その健気な声質で精一杯歌うパフォーマンスにグッと来てしまいますね(こういうのを「萌える」っていうのでしょうか)。

曲名通りのイントロ①「序曲」に導かれて始まるオープニングチューン②「暗黒舞踏会」はここ最近に聴いたメロスピの中でも屈指のクサメタルナンバーだし、③「旅立ちの朝」もジャーマンメタル直系の「躁」なメロディとクワイアが胸を熱くしてくれる極上のメロスピで、この2曲がアルバム全体で見ても頭ひとつ抜きん出ています。アコーディオンがワルツ風のリズムを奏でる曲の冒頭を聴いて落ち着いた曲調なのかと思いきや、我慢できずに疾走してしまう④「港街バッカス」以降も怒涛の展開が待ち構えていて、クサメロを撒き散らしながら思い切り 突っ走る⑤「忘却の島」(③ではバッチリ決まっていたクワイアがヘンなのは狙ってのこと?)、物語の佳境に相応しい12分近くのドラマティック大作⑥「ドラゴンヴァリウス」を経て、メロディックメタルとは感触の異なるスラッシーなリフが緊迫感を煽る激しさに満ちた⑦「邪神への鎮魂歌」でストーリーはクライマックスを迎えます。①とエピローグの⑧「白銀の髪」を除く曲の大半が輪郭のはっきりしたメロディによる疾走パートだというのも高ポイント。

という感じで楽曲だけを聴けば初期SONATA ARCTICAっぽさもあるメロスピの傑作だと思うのですが、曲中で本来ならギターソロが入りそうな箇所に挿入される語りや登場人物のセリフパートに賛否両論があるみたいですね。 僕も最初の頃はあまりにクサいセリフに失笑していましたが、このパートの内容がストーリーを理解する上で欠かせないこともあって、リピートするうちにこれもDRAGON GUARDIANの個性なんだと受け入れることができるようになりました。そのセリフも全体的に早口で主人公カノンの声が小さかったり、バックのキラドコサウンドに埋もれていたりで聞き取りにくいこともあるんですけどね。そんなオタクっぽさや軽い音質など、聴き手を選ぶ要素があるのも事実ながら、勇者アーサーが繰り出す素晴らしい疾走メロスピチューンの数々がそんなネガティブ面を補ってくれています。速いメロスピが大好きでRPGに愛着のある僕はかなり楽しめました。次回作にも期待大ですね。

【音源紹介】
・暗黒舞踏会

【CD購入録】DRAGON GUARDIAN「DRAGONVARIUS」(2009)

  • 2009/10/11(日) 00:00:00

【CD購入録】
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DRAGON GUARDIAN「DRAGONVARIUS」(2009)

勇者アーサーなるギタリスト兼コンポーザー率いる日本産メロディック・スピードメタルプロジェクトDRAGON GUARDIANの3rdアルバムを買いました。まるでRPGな物語(歌詞は全て日本語)をメロスピに乗せて展開するこのプロジェクトの存在は以前から知っていたものの、ボーカルが弱いという噂と「同人メタル」というよくわからないジャンルにカテゴライズされているためにチープなメタルを想像してしまい手が出なかったのですが、今回はBURRN!誌で87点(藤木さん)という高得点を見て思い切って聴いてみました。うん、これはなかなか良いですね。まずはクサいメロディで疾走しまくる楽曲群がかなり好感触で、曲名ズバリのイントロ①「序曲」に続く②「暗黒舞踏会」、③「旅立ちの朝」というキラーチューン2曲に胸が熱くなってしまいました。女性ボーカルFuki(Vo/LIGHT BRINGER)の歌も予想以上に安定しています。さて、このDRAGON GUARDIANの作品で賛否両論となっている語りパートについて、僕も最初の頃はそのあまりにクサいセリフに赤面/失笑してしまいました。ところが、この語りこそがストーリーを理解する上で必要不可欠なこともあって、注意して聴きながらリピートするうちにこれもDRAGON GUARDIANの個性なのかなと受け入れられるようになってきました。物語設定、セリフ回しともに使い古されたものなんだけど、1980年代後半~1990年代前半にドラクエ、ファイナルファンタジー、ファイアーエンブレムといったRPGにドップリはまっていた僕としては逆にそこが懐かしかったりするんですよね。そんなクセのある語りパートや軽い音質など、聴き手を選ぶ要素があるのは事実ながら、疾走メロスピチューンの数々がそんなマイナス要素を補ってくれています。僕は好きです、このアルバム。

TRYBECCA「つばめの巣のスープ」(1997)

  • 2009/03/24(火) 08:09:27

つばめの巣のスープ.jpg
【No.116】
★★★★★(2007)

1997年当時、ZIGGYと袂を分かっていた松尾 宗仁(G/ZIGGY、THE PRODIGAL SONS)が、B’zなどのコーラスワークで活躍していた女性シンガー高樹 リオと組んだポップロックユニットTRYBECCA(トライベッカ)のデビュー作にして唯一のアルバム。全ての楽曲が松尾の作曲、高樹の作詞という形で手がけられています。2002年にZIGGYにのめり込んでから、各メンバーの過去のソロ活動、サイドプロジェクトもチェックしていく中で発見した本作は既に廃盤となっているのが信じられないほど素晴らしい1枚です。

冒頭の3曲がどれも明るく快活なイメージのポップチューンで、どこかJUDY AND MARYっぽさも感じられる楽曲だったので、その路線で最後まで行くのかと思いきや、④「僕は100人並みさ」以降は、明るいポップソングの枠を超えた深みのあるメロディ満載のミドルチューンもあり、すっかりはまってしまいました。中でも、高樹が敬愛するJanis Joplinへの想いを歌い上げるバラード⑤「ならずもののヒーローへ」は感動必至の名曲です。その高樹の声はアクの強くない椎名 林檎のようで、どこか可愛らしさを感じさせる魅力的な声をしていて歌唱力、表現力ともに十分だし、彼女の書く歌詞世界が独特でグイグイ引き込まれていってしまいます。

渋いロックンロールという方向性に向きつつある最近のZIGGYにおいて、バンドの主導権を握っていると思われる松尾の今の音楽的趣向とは明らかに異なるポップでキャッチーな楽曲を聴いてると、こんな僕好みの音楽を作る人でもあったんだと嬉しい驚きがありますね。松尾自身が話しているように本作ではギタリストというよりはソングライター、コンポーザーとして曲に合ったギターを弾くことに徹しています。そんな中、アルバムラストの⑪「人間中毒」で弾きに弾きまくっている松尾のギタープレイが一際魅力的に響いてきます。アルバムとしては、どこを切っても僕好みのメロディがぎっしり詰まっていて1曲1曲のインパクトがハンパではない名盤です。こんな素晴らしいアルバムが廃盤とは…。

【音源紹介】
・ごめんなさい。本作の音源を見つけられませんでした。

THE DUST'N'BONEZ「COCKSUCKER BLUES」(2008)

  • 2009/01/26(月) 13:25:29

COCKSUCKER BLUES
【No.093】
★★★★(2008)
年間ベスト2008年第2位

「メロディアスなハードロックンロール」というZIGGYの音楽性の中で最も僕が好きな路線を引き継いでくれたTHE DUST'N'BONEZの3作目。戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY)が曲を書き、森重 樹一(Vo/ZIGGY)が歌うという基本スタイルは変わっていません。激しい曲はもっと過激に、キャッチーなものはより親しみやすくなり楽曲の降り幅が大きかった前作「ROCK'N'ROLL CIRCUS」(2006)に対して今回はラフで攻撃的な印象が強いですね。とはいっても、このバンドならではの攻撃性とキャッチーなメロディを兼ね備えた濃密なロックサウンドにはいささかのブレもなく、過去2作のサウンドを継承しています。

このバンドの看板ともいえるR&Rサウンドが炸裂する①Silent Scream、アルバムの中でもストレートかつシンプルな曲調でサビの「イーディーオッ!」というコーラスが耳に残る②Idiot、スカの要素もあるメロディからHR/HM色の強いサビへと繋がる③「孤独にその肩を借りて」という冒頭3曲で掴みはバッチリ。その後もタメのあるBメロからサビへの流れが堪らなくカッコいい⑤Bleed、ハードロック曲が並ぶ中でZIGGYのポップサイドにも通じる⑧「自分勝手な夜に爪跡残せ」の配置も絶妙だし、哀愁のメロディが光る⑨Treasures、タテノリロック⑩「踊っても誰かの笛」から、メンバー自身も「本作の決めの1曲」だと自負するタイトルトラック⑫Cocksucker Bluesに至るまでクセになるメロディが満載です。

それにしても本作から溢れ出るエネルギーのなんと凄まじいことか。メンバー全員が40代の所謂アラフォー世代とは思えないパワフルな音像は、彼らより若い世代も逃げ出してしまいそうなほどの迫力だし、その一方でベテランならではの練りに練られたアレンジも実に巧妙です。韻を踏んだ独特の言葉使いで唯一無二の世界観を築き上げる森重の歌詞が、歌心のある旋律に乗る素晴らしいハードロックバンドなので、もっと注目されて欲しいなぁ。僕はこれからもTHE DUST’N’BONEZを応援していきますよ!最後に音楽ライター増田 勇一氏が本作のレビューで使っていた文章を紹介したいと思います。

「このバンドが世の中を変えるようなことはおそらくない。が、あなたのロック観を変えてしまう可能性は、とても高いはずだ。」

【音源紹介】
・Cocksucker Blues

【CD購入録】THE DUST'N'BONEZ「COCKSUCKER BLUES」(2008)

  • 2008/12/04(木) 07:55:45

【CD購入録】
DUSTNBONEZ COCKSUCKER BLUES
THE DUST'N'BONEZ「COCKSUCKER BLUES」(2008)

11月の注目盤がEDGUYの「TINNITUS SANCTUS」だとすれば、12月の注目盤はこのTHE DUST'N'BONEZの「COCKSUCKER BLUES」です。過去2作の路線を継承したメロディアスなハードロケンローは今回も健在。これまでに比べるとガチガチなハードさは控えめでメロディアスな印象が強くなったかな。それにしても森重 樹一(Vo)という人が書く歌詞はグサリと胸に刺さってきますね。

「徹頭徹尾貫け‘主義’あんたの代わりはいないさ」
「珠玉の音楽捜して 無欲でそろばんを弾いてる」
「‘愚か’と引けば‘人’と出る そんな辞書なら歓迎さ」
「綺麗な明日なんかどこにもありゃしないのに 探しているのはそればっかりだったりする」

などなど、数回聴いただけでも頭から離れない、または考えさせられる歌詞多数。今のところは「これ」というキラーチューンはないような気もするけど、ついついリピートしたくなる不思議な魅力があります。そういえば今では名盤だと思ってる前作も聴き始めは、地味に感じたけど聴くほどに味わいが増してきたっけ。と思いつつ、今もリピート中です。

THE DUST'N'BONEZ「ROCK'N'ROLL CIRCUS」(2006)

  • 2008/12/03(水) 01:33:09

ROCK'N'ROLL CIRCUS
【No.078】
★★★★★(2006)
年間ベスト2006年第3位

デビュー作「FLAME SKULL BASTARDS」が素晴らしいアルバムだったDUST’N’BONEZ(通称ダスボン)が、メジャー移籍して放つ2ndアルバム。前作は徹頭徹尾ロックしていたのに対して、今回は多様性を増してきましたね。曲によってはポップなもの、まるでZIGGYなものも顔を出すようになってきました。ただ、それによってアルバムの完成度が下がったかというと、全くそんなことはなく今回も名盤と呼ぶに相応しい完成度です。

アルバムの幕開けを飾る①Rock’n’Roll Circusからしてダスボンらしいロックンロールが炸裂、インディーズ時代にシングルでリリースされていた②「激情」④「透明のピストル」の2曲もシングル盤以上にタイトで熱いロックチューンとして再録されていて、この辺りはダスボンの王道といえます。まるで森重節な曲も収録されてて、③Trickster(ラッパーのMCUがゲストとして参加)と⑥「スタートライン」のメロディはZIGGYっぽさがよく出てます。それ以外にも独特かつ強引に転調するところが斬新な⑦Hole In My Heart、⑪「人工の太陽でいい~相も変わらず」やキャッチーな歌メロが素晴らしい⑧Key To The Garden、圧倒的な疾走感が爽快な⑨NightingaleのMurder Bluesなどなど、ほんとに素晴らしい曲が揃ってます。特に⑥は個人的にも思い入れの深い名曲です。

戸城 憲夫(B)が曲を書き、森重 樹一(Vo)がそれに歌詞をのせるという作曲プロセスは前回と同じながら、デビュー作以上に森重っぽいメロディーが聴けるのも興味深いですね。本家ZIGGYが「JUST A ROCKIN’ NITE」で提示した大人のロックという方向性に、フラストレーションを感じていた僕のもどかしさをこのアルバムが吹き飛ばしてくれました!

【音源紹介】
・Rock’n’Roll Circus

THE DUST'N'BONEZ「FLAME SKULL BASTARDS」(2004)

  • 2008/12/02(火) 08:18:27

FLAME SKULL BASTARDS
【No.077】
★★★★★(2005)

ソングライターと歌い手の間にケミストリーが存在し、作品が独特のオーラを発している、そんな作品に出会うことがたまにあります。DOUBLE DEALER島 紀史(G)下山 武徳(Vo)が作り上げた名盤「DOUBLE DEALER」も僕にとってそんなアルバムでしたが、このTHE DUST’N’BONEZのデビュー作も素晴らしい作品です。SNAKE HIP SHEKESでの活動を経てZIGGY名義で2002年に復活し、その後も精力的に活動を続ける森重 樹一(Vo)と、ZIGGYの「GORIATH BIRDEATER」(1999)を最後に別の道を歩んでいた戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY etc)が再び手を組み作ったこのアルバムは、この2人でなくて作り出せないであろう世界が広がってます。

THE DUST’N’BONEZは、ZIGGYほど多様な音楽に手を広げるわけでなく(僕の苦手なブルーズ色が皆無なのも◎)、SNAKE HIP SHAKESほどガムシャラに突っ走るでもなく、ロックの荒々しさを残しながらもメロディを大切にした楽曲を次々に聴かせてくれます。戸城の書く曲(10曲中9曲、あとの1曲は森重作)に乗る、森重の力強い歌声と独創的な歌詞の相性は抜群で、やはりこの2人は「運命の2人なんだ」と思わずにはいられません。またバンドの主役は森重&戸城であることは間違いないものの、楽曲に華を添えるギタープレイが絶妙の坂下 たけとも(G)とバンドの大きな推進力となっている満園 栄二(Ds)のドラミングも、このバンドの魅力ですね。

とにかくメロディの充実度がハンパじゃない本作は2005年に最もリピートしたアルバムだし、今でも愛聴している生涯の名盤(リリースは2004年)。ロックのダイナミズムに溢れた②Liberty、戸城のソングライティング力の高さを改めて実感したキャッチーな⑥「愛と夢☆希望の画」、勢いよくスタートして中盤の森重の語りパートから劇的に盛り上がっていくラストの⑩CONFUSION ~失意の空 混乱の海~などお気に入りを挙げ出すとキリがありません。幅広いロックファンに是非とも聴いてほしい1枚です。

【音源紹介】
・CONFUSION ~失意の空 混乱の海~(Live)