【CD購入録】THE UNCROWNED「REVIVE」(2016)

  • 2016/12/24(土) 00:00:00

【CD購入録】
REVIVE.jpg
THE UNCROWNED「REVIVE」(2016)

BURRN!2017年1月号の「今月のおすすめ」のコーナーで藤木さんが激しくプッシュしていた国産メロディックメタルバンドTHE UNCROWNEDの1stアルバムを買いました。このバンドのことは全く知らなかったのですが藤木さんの「ここ10年に聴いた国産アルバムの中でもTOP5に入るかも」という言葉で興味を持ち、音源を試聴して感触が良かったこともさることながらリーダーのTakeshi(G、Key)がオフィシャルサイトでお気に入りバンドにLAST TRIBE、ECLIPSEを挙げていたことも購入の要因でしたね(バンド名はLAST TRIBEの3rdアルバムから取ったのでしょうか)。ちなみにTakeshiの実弟でもあるNaoki(B)Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)をFavoriteに挙げているほか、兄弟揃ってTALISMAN、TREATそしてTM NETWORKのファンでもあるそうです。そんな2人と女性ボーカルSHALを正式メンバー(ドラムはサポート)としたTHE UNCROWNEDのサウンドは哀愁を湛えたメロディックメタルで、懐かしさを感じさせる歌謡曲風のメロディが顔を出す場面もあります。泣きのギターで幕を開け疾走していく①Shiverからラストの⑨Unwaveringまで一気に聴けますね。現時点でのお気に入りは爽快感に溢れたサビが気持ちいい③Infinite、クサメロとスリリングな演奏が楽しめる⑧Duello辺りでしょうか。日本語歌詞の乗せ方にぎこちなさを感じることもありますが、楽曲のメロディはどれも僕好みです。2016年のブライテストホープは某バンドに決まりかけていたのですが、ここに来て強力な対抗馬が現れましたね。

【CD購入録】OCTAVIAGRACE「OUTWARD RESONANCE」(2016)

  • 2016/12/08(木) 00:00:00

【CD購入録】
OUTWARD RESONANCE
OCTAVIAGRACE「OUTWARD RESONANCE」(2016)

CROSS VEINの元メンバーでもあるYouske(B/SCRAMBLED SOUL CIRCUS)、Ko-ichi(Ds)のリズム隊が中心となって立ち上げたOCTAVIAGRACEの1stフルレンスアルバムを買いました。僕の場合、ART OF GRADATIONKazu(G/SCRAMBLED SOUL CIRCUS、ex-LIGHT BRINGER)と共に作曲を担当していたReanne(Key)が在籍していることからOCTAVIAGRACEに興味を持ちました。メロディックメタルを基調としつつ、女性ボーカル実稀の可憐な声質もあってアニソンっぽさも発散する各曲のメロディの充実度は目をみはるものがありますね。リーダーでもあるYouskeとReanneを中心に実稀、女性ギタリストhanakoも1曲ずつを手掛けていて、4人のソングライターがいる点もこのバンドの強みと言えそうです。爽やかに駆け抜ける①Seal memory〜③white graffiti、ジャジーにスウィングする曲調が気持ちいい④Cope of midnight、作中で最もメロパワ度が高い⑤「リベリオン」まで一気に聴かせる勢いがあるし、実稀の繊細な歌唱が映えるバラード調⑥「俄雨」で一息つく流れも良いですね。終盤に配された⑩Emerging oath、⑪Dramatic Quiet (Resonance Ver.)もお気に入りです(後者はEP収録曲の再録バージョン)。本作で初めてOCTAVIAGRACEの音に触れましたが、彼等が過去にリリースしたEPも聴いてみたいと思わせてくれる1枚ですね。

【CD購入録】陰陽座「迦陵頻伽」(2016)

  • 2016/12/01(木) 00:00:00

【CD購入録】
迦陵頻伽
陰陽座「迦陵頻伽」(2016)

有望株が続々とデビューしている国産バンド勢の中でも僕が大きな信頼をよせている陰陽座の13作目を買いました。バンドを代表する楽曲にしてアニメ「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」の主題歌でもある甲賀忍法帖(6th「臥龍點睛」収録)の続編にあたる⑫「愛する者よ、死に候え」の先行MVを聴いて期待が高まったので、以前から興味のあった「バジリスク」の漫画版を読んでみました。物語の内容を知った上でMVを視聴すると更に味わいが増しますね。楽曲単体としても陰陽座の新たな代表曲と呼べる逸品だと思います。美しい声を持つ空想上の生物「迦陵頻伽(かりょうびんが)」を冠した作品ということもあってかアルバム全体としては瞬火(B、Vo)とのツインボーカルは健在ながら、これまで以上に黒猫(Vo)が歌うパートが多く彼女にスポットを当てた作風のように感じました。オープニング曲①「迦陵頻伽」のディープな歌い出しから⑫の高音パートまで、表情豊かな黒猫の歌唱が冴え渡っていますね。物々しい曲名とは対照的にアルバム随一のキャッチーな歌メロを持った④「刃」、これぞ忍法帖シリーズ!といった曲調の⑧「氷牙忍法帖」辺りもお気に入りです。

【CD購入録】ALCHEMY CRYSTAL「久遠の詠唱」(2015)

  • 2016/03/23(水) 00:00:00

【CD購入録】
久遠の詠唱
ALCHEMY CRYSTAL「久遠の詠唱」(2015)

ツインギター、キーボード奏者、グロウル/コーラス担当を含む7人体制の国産メロディック・スピードメタルバンドALCHEMY CRYSTALの1stフルレンスアルバムを買いました。クサメロが乱舞する僕好みの音楽性なのですが、このバンド最大の特徴はクラシック声楽科を主席で卒業したという伊藤 道大郎(Vo)によるボーカルスタイルでしょう。彼の歌声を初めて聴いた時に「千の風になって」でお馴染みの秋川 雅史が頭に浮かびました。国内のメロパワバンドというとハイトーン系が多い中、伊藤の歌唱法は他との差別化要因となっていますね。楽曲的にはメタリックな疾走曲を要所に配しつつ、その間には爽やかなJ-POP系のナンバーもあって⑨「高く掲げた誓いを刻め」では「恋も仕事もマンネリで~♪」というメタルバンドらしからぬ歌詞も出てきます(笑)。CDを購入する前は初期GALNERYUSのようなサウンドを想像していましたが、実際に聴いてみるとヴィジュアル系メタルバンドRAPHAELに近いものを感じます。現時点でのお気に入りは序曲に続く事実上のオープニング曲②「憎しみからの追憶」、エンディングの⑬「叫奏曲」といったスピードチューン、軍歌のように勇ましく進行していく⑤「滅びゆく人々」などですね。ただし時々登場するデス声はない方がよかったかな…。このバンドのことはノーチェックでしたが、当ブログによくコメントを下さるB!13さんのオススメで知りました。B!13さん、情報ありがとうございました!

ANTHEM「ABSOLUTE WORLD」(2014)

  • 2016/03/19(土) 00:00:00

ABSOLUTE WORLD
【No.465】
★★★(2014)

2001年の再結成から長きに渡りANTHEMの顔であり続けた坂本 英三(Vo)が電撃脱退、1988年から1992年の解散まで在籍していた森川 之雄(Vo)が復帰した新生ANTHEMの第1弾(通算15作目)。梶山 章(G)と組んだGOLDBRICKで森川の高い歌唱力は確認済みだったものの、11th「IMMORTAL」(2006)からこのバンドを聴き始めた僕にとっては「坂本 英三こそがANTHEMの声」だったので、シンガー交代劇に一抹の不安も感じていました。ところが、実際に聴いてみると曲調は前作「BURNING OATH」(2012)の延長線上にあるし、両シンガーの声質が比較的似ていることもあってか身構えていたこちらが拍子抜けするほど違和感は少ないですね。

新体制の挨拶代わりの1曲としてPVも制作された①Shine On、その勢いを引き継いだ②Strangerへの繋がりで掴みはOK。硬派なメタルサウンドと哀愁が見事に融合した③Pain、パンキッシュに爆走する2分弱の④Destroy The Boredomで更に攻めた後に北欧テイストを感じさせるミディアムバラード⑤Love Of Hellで一息ついて、攻撃的なリフとは対照的な哀メロが冴え渡るサビがインパクト抜群な⑥Don't Let It Dieに至る展開は隙がありません。冒頭4曲で畳み掛けておいて5曲目でスローダウン、その後に再びメタリックに攻めるという構成は前作を連想させます。僕にとってのキラーチューン⑥はどこかで聴いた覚えがあると思っていたら、サビが布袋 寅泰の名曲Poisonによく似ていますね。初めて聴いた時からこの曲が好きだったことにも納得です(笑)。清水 昭男(G)が手掛けた楽曲の割合が増すアルバム後半も悪くはないものの、前半のインパクトが強烈なこともあって地味な印象は拭えませんね。

ボーカルの交代に加えて、絶対的リーダー柴田 直人(B)が胃ガンの手術・療養のため約半年間活動を休止せざるをえなくなったり、サポートドラマーだった田丸 勇を正式メンバーに迎える決断を下したりするなど本作がバンドにとって大きな転換期になったことは間違いないでしょう。そんな中でファンが期待するANTHEM像をしっかり提示してくれたバンドに脱帽です。「ANTHEMとして柴田 直人と坂本 英三のコンビができることはやり尽くした」という理由から森川加入に至ったことを考えると、坂本時代から大きな変化はないように思いますが、このブレない姿勢こそがANTHEMなのだと思います。音楽性の振り幅が大きいとは言えないバンドなのでマンネリと感じるか、ベテランの貫禄と見るかで評価が分かれるかもしれませんね。僕は今のANTHEMサウンドが好きなので「マンネリズム大いに結構!」というスタンスで、これからも応援していくつもりです。

【音源紹介】
Shine On

ANTHEM「BURNING OATH」(2012)

  • 2016/03/11(金) 00:00:00

BURNING OATH
【No.464】
★★★★(2012)
年間ベスト2012年ノミネート作品

国産メタル界の大御所ANTHEMの再結成後7枚目、通算14作目となるアルバム。本作発表に際してはレコード会社を移籍したり、本間 大嗣(Ds)が体調不良のため⑦Ghost In The Flameを除く全ての曲をサポートドラマー田丸 勇が叩いていたりと色々あったにもかかわらず前作「HERALDIC DEVICE」(2011)から僅か1年弱のスパンで新作を完成させています。上記のような変化がバンドにどんな影響をもたらすか気になっていましたが、結論から言うと本作はANTHEMの新たなる名盤ですね。近作のオープニング曲はキーボードを導入した柔和なイメージがあったのに対して、ヘヴィなリフでガツンとくるシングル曲①Evil Oneからして「今回は一味違う」と感じさせてくれます。

その後もいかにもANTHEMらしい歌謡曲風の歌メロが冴える②Unbroken Sign、1分足らずのインスト③Overtureに導かれてスタートするパワフルな④On And Onまでの畳み掛けは圧巻。怒涛の勢いは⑤Get Awayでペースダウンするものの、この曲も箸休めには勿体ないほどの劇的なメロディを持ったミドルチューンだし、続く⑥Struggle ActionはANTHEM流メロパワと言えそうな1曲でなかなか新鮮ですね。後半に失速するケースの多かったANTHEMですが本作は違います。坂本 英三(Vo)の演歌風の歌い回しと終盤のギターソロがカッコいいブルージーな長編曲⑦、テクニカルに攻めてくるインスト⑧Double Helix、サビもさることながらBメロがツボな⑨Face The Coreの流れは文句のつけようがありません。そして硬派なサウンドの中に爽やかさを織り込んだキャッチーなメタル⑪Dance Aloneで締めくくるラストも秀逸。この曲を筆頭に前作ではインストのみだった清水 昭男(G)のペンによるナンバーが大きな存在感を放っているのもポイントですね。

メロディアスでありながらメタルの攻撃性も忘れないANTHEMらしさ、再結成後の各作品にあった安定感はそのままに「IMMORTAL」(2006)以外のアルバムで感じていた物足りなさを見事に払拭した1枚ですね。ここまで楽曲が充実していると、ウィークポイントであるはずの坂本によるカタカナ英語すら持ち味に思えてくるし、④の「留まる事など死んだも同じ」を始めとしたクサくて熱い歌詞がこれまで以上に響いてきます。「できることはやり尽くした」という理由から本作を最後にANTHEMと坂本 英三は別の道を歩むことになるのですが、本作を聴いていると確かに現体制の到達点がここにあると思えてきますね。それほど充実したアルバムです。バンドは2014年2月に坂本の脱退と森川 之雄(1988年から1992年の解散まで在籍)が再加入したことを発表し、新たなステージへと突入していくこととなります。

【音源紹介】
Evil One

ANTHEM「HERALDIC DEVICE」(2011)

  • 2016/02/29(月) 00:00:00

HERALDIC DEVICE
【No.463】
★★★(2011)

柴田 直人(B)率いるジャパニーズメタル界の重鎮ANTHEMが再結成から10年の節目にリリースした13thアルバム。2010年にはバンドの25周年を記念して森川 之雄(Vo)時代の代表作4th「GYPSY WAYS」(1988)、5th「HUNTING TIME」(1989)を現メンバーで再現するスペシャルライブを敢行、その模様を収めた「PROLOGUE LIVE BOXX 2」をリリースするなど、いい意味でベテランらしからぬ勢力的な活動を続けていますね。そんな彼等も今回は納得のいくマテリアルを揃えるのに苦労したらしく柴田は本作を「難産の末に生まれたアルバム」と表しているようです。

作り手にとっては産みの苦しみを味わったアルバムのようですが、いざ聴いてみると従来作品の延長線上にあるANTHEMらしい安定感抜群の1枚に仕上がっています。インパクトのあるリードトラックを序盤に配して聴き手の心をガッチリ掴み、アルバムの折り返し点に清水 昭男(G)作のインストゥルメンタルがあって、エンディングは硬派なメタルチューンで締めるという作風は再結成後ANTHEMの様式美ですね。①The SignのイントロがANTHEMにしては珍しくキーボードを絡ませたものだったり、ロックンロールのフィーリングを取り入れた③Go!SCORPIONSの有名曲Rock You Like A Hurricaneを連想させるハードロック④Blind Alleyがあったりと新しい一面を見せつつも、バンドとしての核はしっかり保っているのも好印象。特にストレート③は本作の中で一番好きな曲だし、漢の悲哀を感じさせる勇壮なクサメロが胸を打つミドル⑥Wayfaring Manから、清水作のインストの中でもかなりメタリックな⑦Code Of The Silenceへ繋がる流れも聴きどころですね。

本作もANTHEMファンは勿論、ヘヴィメタルという音楽のファンであれば一定以上の満足感が得られるのは事実ながら、再結成ANTHEMのアルバムの中では下から数えた方が早いかなという気もします。僕のツボにハマるメロデイが少ないと言ってしまえばそれまでなのですが…。今回は⑦を除き、全曲を柴田が手がけているということも関係しているのかもしれません。清水特有の親しみやすいメロデイがもう少し欲しかったですね。僕がANTHEMを聴くきっかけとなった名盤11th「IMMORTAL」(2006)、タイトルトラックが飛び抜けた名曲だった12th「BLACK EMPIRE」(2008)に続くアルバムなので地味に感じます。客観的に見れば「ヘヴィメタルかくあるべし」な力作ですが、今のANTHEMならこれくらいやってくれるだろうという予想の範疇内に収まる作品でもありますね。

【音源紹介】
The Sign

ANTHEM「BLACK EMPIRE」(2008)

  • 2016/02/23(火) 00:00:00

BLACK EMPIRE
【No.462】
★★★(2008)

前作「IMMORTAL」(2006)を聴いて、すっかりファンになったANTHEMの12作目。本作を聴く前に再結成後のアルバムを中心に過去作品をチェックし、僕が初めてリアルタイムで触れるANTHEMの新作ということもあって期待を胸に購入した記憶があります。実際に聴いてみるとオープニングトラックの①Black Empireが完全に僕好みでやられました。怪しげな雰囲気で進行していき、サビでは一転してキャッチーになる展開と、そのサビメロに宿る哀愁が実に素晴らしい。2008年の年間ベストチューンにも選出したバンド屈指の名曲です。

そんな①やANTHEMにしては珍しいメロウなバラード⑤Walk Through The Nightに象徴されるように、今回は全体的にメロディアスな作風となっていて恒例のギターインスト⑦Pilgrimも従来と違って聴かせるタイプです。坂本 英三(Vo)の歌唱も熱さをキープしながらも、ボーカルメロディは歌謡曲風のものが多いため近作と比べて聴きやすくなっていると思います。だからと言ってメタルバンドとしての攻撃性が失われているかというと、そんなことはなく熱さ迸るシングル曲②Heat Of The Night(サビがKAMELOTLost & Damnedにソックリなのはご愛嬌)からのメタリックチューン3連発は流石だし、「これぞANTHEM」な漢臭さがカッコいいミドル⑨Awakeからストレートな⑩Perfect Crawlerに繋がるアルバム終盤も○。

10th「ETERNAL WARRIOR」(2004)が徹頭徹尾メタル、11th「IMMORTAL」が大人げなさをテーマにしていたのに対して、今回はパワーで押し切るのではなくベテランならではの円熟味を前に出してきたという印象です。アルバム毎に作風を若干変えながらも芯の部分は紛れもなくANTHEMだと感じ取れるのはリーダー柴田 直人(B)の信念がなせるわざなんでしょうね。また、彼がANTHEMの頭脳であることは間違いありませんが⑥Emptiness Worldや⑩のように柴田カラーとは異なる楽曲を生み出せる清水 昭男(G)の存在も大きいと思います。総合的に見ると前作ほどのインパクトはないものの、このバンドのアルバムにハズレはないですね。

【音源紹介】
Heat Of The Night

ANTHEM「ETERNAL WARRIOR」(2004)

  • 2016/02/12(金) 00:00:00

ETERNAL WARRIOR
【No.461】
★★★(2006)

2001年に8th「SEVEN HILLS」で再結成して以降、リーダーの柴田 直人(B)を中心に坂本 英三(Vo)、清水 昭男(G)、本間 大嗣(Ds)という不動のメンバーで勢力的に活動を続ける日本メタル界の大御所ANTHEMの10作目。前作「OVERLOAD」(2002)リリース後は同作のツアーの模様を収録した新体制としては初のライブ盤「LIVE' MELT DOWN」(2003)を発表しているので、再結成後は毎年何らかの作品を届けてくれていることになりますね。本作についてはリリース前から「徹頭徹尾ヘヴィメタルな作品」という柴田の言葉通り、アルバム全編どこを切ってもメタリック、それでいてメロディもしっかり聴かせてくれる1枚となっています。

今回は何と言ってもオープニングの①Onslaughtが強烈。まるでJUDAS PRIESTPainkillerなリフに始まりフック満載のサビから「オンスロゥ!オンスロゥ!」という男臭いコーラスへと展開していくこの曲はANTHEMの魅力を凝縮したかのようなナンバーですね。続くタイトル曲②Eternal Warriorも熱きメタリックチューンだし、ハンズクラップを交えた軽快なノリでキャッチーに聴かせる③Soul Cryがゴリゴリの2曲の後に来るという曲順もグッド。先行シングル「ONSLAUGHT」にはこの①〜③の流れをそのまま収録していることからもバンドがこの3曲に自信を持っていることが窺えます(ファンとしてはシングルを買う価値を見出せませんが/苦笑)。そして本作のもうひとつのハイライトとなっているのが慟哭のメロディを坂本がエモーショナルに歌う④Life Goes Onでしょう。攻撃的なメタルだけでなくこういう曲もできるのがANTHEMの強みですね。それ以外では重苦しい空気の中で光る哀愁が胸に沁みる清水作の⑥Distress、過去2作に収録されていたもの以上に僕好みのインスト⑧Omega Man、派手さはないもののメロディが頭から離れないドラマティックなミドル⑨Easy Motherなどがお気に入りです。余談ですが⑨の「難破船に乗りゆく者の確率は何パーセント?」という歌詞は韻を踏んでいるというよりダジャレに聞こえてしまいますね(笑)。

今回もANTHEM流ヘヴィメタルを堪能できるのでファンなら聴いて損はないと思います。ただし近作同様、アルバム後半に進むに連れてテンションが下がっていく感は否めません。特に今回は①のインパクトが強いため余計にそう思いますね。前作は聴き始めの頃からアルバムにグッと引き込まれたのに対して、本作の第一印象はそれほど良くなかったものの聴き込むうちにだんだん好きになっていったという感じです。柴田自身、本作リリース後のインタビューで「解散してもいいくらい、燃え尽きた」と話すほどの気合いのこもった1枚。1985年にデビューし本作発表時に20周年を迎えようとしているベテランがここまで現役感に満ちた作品を生み出してくれたことは頼もしい限りです。

【音源紹介】
Onslaught(Live)

ANTHEM「OVERLOAD」(2002)

  • 2016/01/27(水) 00:00:00

OVERLOAD.jpg
【No.460】
★★★(2006)

1992年に解散するも、レジェンドGraham Bonnet(Vo/ex-ALCATRAZZ、RAINBOW)を迎えて歌詞を英語に差し替えたリメイク盤「HEAVY METAL ANTHEM」(2000)を制作したことから再結成ムードが高まり「SEVEN HILLS」(2001)で復活を果たした国産メタルバンドANTHEMの再結成第2弾にして通算9作目。前作も実直な正統派メタルの魅力が詰まった1枚でしたが、まだ試運転段階にあるように感じる部分もありました。それに対して今回はアルバムタイトルから連想される通り、持てる力を総動員してANTHEM流ヘヴィメタルを叩きつけてきたという印象ですね。メロディの充実度、バンドとしてのまとまりなど全ての面で前作からグレードアップしています。

ANIMETALに通じるヒロイックな世界観を坂本 英三(Vo)が熱く歌い上げる①Revenge、溢れる攻撃性と構築美に満ちたギターソロが秀逸なシングル曲②The Voices、インパクトのあるイントロからメロパワ風に駆けていく③Demon's Rideと続くアルバム冒頭はなかなか強力。また従来のANTHEM像とは一味違うキャッチーなサビがシンガロングを誘う④Rough And Wild、一転してANTHEM節全開のメタリックチューン⑤Rescue You清水 昭男(G)のギターがメロディを歌うインスト⑥Ground Zero辺りまでは満足度が高いですね。ただアルバム後半は⑨Gotta Goのようなノリのいい楽曲もありますが失速気味なのが惜しい。タイトルトラック⑦Overloadは気迫に満ちているし、演歌に通じる坂本の情感たっぷりな歌唱が堪能できる⑧Desert Of The Seaも魅力的ではありますが、それまでの曲に比べてメロディの魅力がやや落ちますね。

アルバム後半が弱く感じられるとはいえ、前作から僅か1年弱で届けられた新作がここまで充実しているのはバンドが良好な状態にあるからでしょうね。柴田 直人(B)が中心となって生み出した楽曲群をエモーショナルに表現するシンガー坂本、メロディアスなギターで各曲に華を添える清水、そして柴田と共にバンドの屋台骨を支えるドラマー本間 大嗣が一丸となって完成させた本作からは今回の再結成が単発ではなく、このメンバーでこれからもANTHEMとして活動していくんだという気概が感じられます。僕の中では11th「IMMORTAL」(2006)が断トツの名盤なのですが、それ以前にリリースされた再結成後3作品の中では本作が一番好きですね。ヘヴィメタルならではの熱さと攻撃性、その中で光るフックのあるメロディが絶妙なバランスで押し寄せてくる力作だと思います。

【音源紹介】
The Voices

ANTHEM「SEVEN HILLS」(2001)

  • 2016/01/21(木) 00:00:00

SEVEN HILLS
【No.459】
★★★(2006)

1985年に「ANTHEM~パワーメタル戒厳令~」でデビュー、7枚のアルバムを発表し1992年に解散したジャパニーズメタルバンドANTHEMが再結成して放つ通算8枚目のアルバム。ラインナップはリーダーの柴田 直人(B)、解散時のギタリストだった清水 昭男、デビュー作から3rd「BOUND TO BREAK」(1987)までボーカルを務めた坂本 英三、バンド解散後に柴田が在籍していたLOUDNESS時代の盟友本間 大嗣(Ds)という顔触れです。11th「IMMORTAL」(2006)で初めてANTHEMのサウンドに触れるや、その素晴らしさに魅了され全作品をチェックするようになった後追いリスナーの僕が2番目に聴いたANTHEMの作品がこのアルバムです。

本作も純然たるヘヴィメタルアルバムとなっていて①Grieve Of Heart、⑦Running Blood辺りは問答無用でカッコいいと思わせてくれる凄みがありますね。それ以外にも怒りに満ちた歌詞と前のめりな曲調がマッチした③XTC、曲自体はやや地味ながらギターソロが秀逸な④The Man With No Name、再結成後のアルバムでは恒例となっている清水作のインスト⑥D.I.M. 422などメタル好きなら琴線に触れるであろう曲が収録されています。そういう意味では手堅い作品であることは間違いないのですが「IMMORTAL」やそれ以降のアルバム、または解散前の作品群と比べるともう一押し足りないように感じるのも事実。もし本作が僕とANTHEMの出会いの1枚だったとしたら「他のアルバムも全て聴きたい」とはなっていなかったでしょうね。

というわけで物足りなさが残るのは否定できない本作ですが、客観的に見れば一定水準以上のアルバムだと思います。本作で特に印象的なのは坂本の熱唱ですね。「BOUND TO BREAK」の頃は直線的な歌い方だったのに対し、ANTHEM脱退後にANIMETAL等で精力的に活動してきた彼の歌唱は逞しさと表現力を増していて再結成ANTHEMの大きな魅力となっています。そんな成長振りが顕著に感じられるのがアルバムのリードトラック①でしょうか。歌い回しが時にはクドかったりもするのですが、この暑苦しさこそが坂本 英三節です。歌唱力や安定感の面ではANTHEMのもうひとりのシンガー森川 之雄が一枚上手だと思いますが、再結成後からこのバンドを聴くようになった僕にとっては坂本こそが「ANTHEMの声」なんですよね。

【音源紹介】
Grieve Of Heart

ANTHEM「IMMORTAL」(2006)

  • 2016/01/15(金) 00:00:00

ANTHEM IMMORTAL
【No.458】
★★★★★(2006)
年間ベスト2006年第4位

2005年に歴代メンバーを集結させたデビュー20周年記念ツアーを敢行したジャパニーズメタル界の重鎮ANTHEMの11thアルバム。2001年の再結成後としては4枚目に当たる本作では「大人げなさ」をテーマに掲げ、思いついたアイデアに対して「これはANTHEMらしくないからやらないと考えるのではなく、まず実践してみる」というスタンスで臨んだそうです。ANTHEMについては、その名前を知りつつも「コテコテのメタルには日本語よりも英語の方がマッチする」というイメージがあったため聴くに至らなかった僕ですが前評判の高かったこと、良くも悪くもインパクト抜群なジャケットもあって本作でANTHEMを初体験しました。聴き始めの頃は先入観もあってか日本語歌詞の垢抜けなさが気になったものの、楽曲の良さとフロントマン坂本 英三の漢臭い灼熱ボイスに魅了され、リピートするうちに日本語で歌うメタルの苦手意識もなくなっていきましたね。これは僕のミュージックライフにとって大きな変化で、本作と出会ってからは今まで以上に多くの国産メタルバンドを聴くようになりました。

熱さと勢いに満ちたシングル曲①Immortal Bindを筆頭に、充実した楽曲群が並ぶ本作を表すとすれば「ネオクラシカルとかジャーマンといった形容詞が全く必要ない純度100%のヘヴィメタルがギッシリ詰まったアルバム」でしょうか。そんじょそこらの若手バンドを軽く蹴散らしてしまうほどのエネルギーが充満している②Soul Motor、独特のグルーヴ感とミステリアスなメロディが混ざり合った③Mob Grooveと続く序盤の流れは隙がないですね。中盤以降も清水 昭男(G)のメロディアスなギターが楽しめるインスト⑦Insomnia、シャッフル調の⑧Unknown World、リーダーでメインソングライターでもある柴田 直人(B)のベースが唸る⑨Betrayer、ラストを豪快に締めくくる⑪Road To Nowhereといったメタリックチューンなどカッコいい曲が目白押しです。ただ本作のハイライトはサビもさることながら、それ以上の輝きを放つAメロとBメロが素晴らしい⑤The Beginningとキャッチーなコーラスパートが絶大なインパクトを持つ⑩Echoes In The Darkの2曲ですね。これら2つのキラーチューンがアルバムの完成度をグッと高めています。

「IMMORTAL」でANTHEMファンになってからというもの、再結成前のアルバムを全て聴き、彼等の新譜は常にチェックしていますが本作が一番好きですね。曲順に関してもこれ以外ないと思えるほどにハマっていて、楽曲のテイストとしては僕の好みではないものについてもアルバムとして聴くと「そこにある必然性」が感じられます。ヘヴィメタルの王道をゆく作風でありつつ、曲調に幅を持たせている辺りもニクい。2006年当時は日本のメタルバンドと言えばGALNERYUS、陰陽座といったバンドがお気に入りでしたが、ANTHEMが本作でベテランの底力を見せつけてくれましたね。日本が世界に誇るメタルアルバムのひとつだと思います。

【音源紹介】
The Beginning

【CD購入録】AKANE LIV「LIV」(2014)

  • 2014/12/18(木) 00:00:00

【CD購入録】
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AKANE LIV「LIV」(2014)

2009年にデビューして以降、精力的に活動し2012年までに4枚のフルアルバムを発表してきた国産シンフォニック・メタルバンドLIV MOONでその美声を響かせるAkane Liv(Vo)初のソロアルバムを買いました。「誰もが聞いたことのあるクラシック曲をモチーフにした曲作り」をテーマにクラシックフレーズを取り入れたナンバーが並んでいます。作品テーマとしては今更感が強いし、HR/HMに通じる要素はほとんどありませんがAkane嬢の卓越した歌唱力もあって、なかなか良い感じに仕上がっています。楽曲的にはバッハの「トッカータとフーガ」をモチーフにした②NIGHT PARADEとベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」を取り入れた④HIKARIのインパクトが大きいですね。先行シングル「NIGHT PARADE」にこれら2曲が収録されているのは納得だし、パッヘルベルの「カノン」をフィーチュアしたというReborn(シングルにのみ収録)も聴きたくなってきます。あと宝くじのCMでも使われているモーツァルトの「怒りの日」で曲が始まる⑦Close Your Eyesを聴いた時にはギバちゃんと妻夫木クンの顔が浮かびました(笑)。

【CD購入録】ANTHEM「ABSOLUTE WORLD」(2014)

  • 2014/12/15(月) 00:00:00

【CD購入録】
ABSOLUTE WORLD
ANTHEM「ABSOLUTE WORLD」(2014)

国産メタルシーンの大ベテランANTHEMの15作目を買いました。前作「BURNING OATH」(2012)リリース後はリーダーの柴田 直人(B)が癌を手術、体調不良が続いていた本間 大嗣(Ds)の後任に田丸 勇(Ds)が正式加入、そして2001年の再結成から長きに渡ってフロントマンを務めてきた坂本 英三(Vo)がバンドを離れ森川 之雄(Vo)が再加入するなど環境が激変する中で完成した1枚です。メンバーチェンジ等が作風にどんな影響を与えるのか注目していましたが、今回もANTHEM流ヘヴィメタルにブレはなくリーダートラック①Shine Onから④Destroy The Boredomまで怒涛の勢いで聴かせる序盤は圧巻の一言。現在のお気に入りは初めて聴いた気がしないクサメロと哀感が耳に残る⑥Don't Let It Dieですね。今回からバンドに復帰した森川の歌を聴くのは梶山 章(G)と組んだGOLDBRICKの2nd「GOLDBRICKⅡ」(2004)以来約10年振りですが、相変わらず見事な歌唱を披露してくれています。

【CD購入録】家入 レオ「純情」(2014)、「Silly」(2014)

  • 2014/12/09(火) 00:00:00

【CD購入録】
福岡出身のシンガーソングライター家入 レオのシングル2曲をダウンロード購入しました。

純情
家入 レオ「純情」(2014)

我が家の息子達がハマっていることもあって、毎週日曜日の朝は一緒に「ドラゴンボール改」を見ています。そのエンディングテーマとして出会ったのがこの曲。家入 レオというアーティストの曲をちゃんと聴くのは今回が初めてで、鋭い眼差しと凛とした表情が印象的だというイメージしかありませんでしたが彼女の歌はなかなか魅力的ですね。この曲は軽快なテンポで進み「ドンマ〜イ♪」と歌うサビがインパクト抜群のナンバーで、初めて聴いた時から子供達も口ずさんでいたほどです。

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家入 レオ「Silly」(2014)

10月から放送されている連続ドラマ「Nのために」(原作:湊 かなえ)の主題歌。僕はあまり連ドラを見ないのですが10月以降の金曜日は子供を寝かしつけた後に、お酒を飲みながら夫婦でこのドラマを見るのが密かな楽しみになっています。ドラマはざっくり言うと恋愛ミステリーで、要所要所で挿入されるこの曲がドラマの世界観と見事にマッチしていると思います。切なくも儚い、それでいて温かみのあるナンバーで「純情」とは対照的なバラードですね。余談ですが「素敵な選TAXI」というドラマも欠かさず見ています。

クレジットを見るとどちらの曲も歌詞は家入 レオ本人によるものですが、作曲は西尾 芳彦という人物が手掛けています。気になったので調べてみるとYUI絢香をプロデュースした人物でもあるようですね。「純情」、Sillyともに僕好みのメロディなので、この人の名前は覚えておこうと思います。

【CD購入録】陰陽座「雷神創世」(2014)

  • 2014/09/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
雷神創世
陰陽座「雷神創世」(2014)

11th「風神界逅」と同時に発売された陰陽座の12作目を買いました。独特の雰囲気を持ったオープニング①「雷神」に続いて炸裂する陰陽座らしいドラマティックなメタル②「天獄の厳霊」もさることながらボーカルはグロウルのみというハードチューン④「人首丸」黒猫(Vo)によるコブシを効かせた歌い回しと和音階がフックになっている⑤「夜歩き骨牡丹」、跳ねるリズムとコミカルな歌詞が楽しい⑦「天狗笑い」といった楽曲群が陰陽座の独自性を物語っているように思います。また13分近くある大作⑨「累」も聴き応えがありますね。「風神界逅」と合わせると全24曲というボリュームになるため、現時点で両作品の全容を掴めたとは言えない状況ですが今回も愛聴盤となりそうです。10th「鬼子母神」(2011)がそうだったように聴き込むことで、どんどんハマっていく可能性もあるので「風神界逅」→「雷神創世」の順でループしながら当面ヘビロテするつもりです。

【CD購入録】陰陽座「風神界逅」(2014)

  • 2014/09/28(日) 00:00:00

【CD購入録】
風神界逅
陰陽座「風神界逅」(2014)

初のコンセプトアルバムであり、自らの集大成とバンドも自負する「鬼子母神」(2012)を発表して、その活動にひとつの区切りをつけた陰陽座の11作目を買いました。本作は12th「雷神創世」と2枚同時リリースという意欲作で僕は当然両方とも買いましたが、それぞれの作品を1回ずつ聴いた後はこの「風神界逅」をリピートしています。序曲①「風神」がRPGか映画音楽かと思うような曲調であること、先行で公開されていた⑩「雲は龍に舞い、風は鳳に歌う」がスケールの大きな楽曲ということもあって「風神界逅」が「爽」、「雷神創世」は「重」というイメージがありますね。とはいえ本作にもメタリックチューンは収録されているので、陰陽座の持ち味はしっかりとキープされています。陰陽座としては珍しく本作にはリーダー瞬火(B、Vo)によるライナーノーツがついていて、その中で今回の2枚同時リリースは9th「金剛九尾」(2009)制作時に「鬼子母神」の構想と並行して固まっていたことが明かされています。陰陽座(というか瞬火)の創作意欲にはつくづく驚かされますね。さて、これから「雷神創世」をリピートしようと思います。

【CD購入録】ART OF GRADATION「CONCENTRATION」(2013)

  • 2013/09/30(月) 00:00:00

【CD購入録】
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ART OF GRADATION「CONCENTRATION」(2013)

バンドのメインソングライターの一人でありながら2nd「MIDNIGHT CIRCUS」(2010)リリース後にLIGHT BRINGERを脱退したKazu(G)が新たに結成したART OF GRADATIONの1stアルバムを買いました。創作面で中心になっているのはKazuとReanne(Key)なる人物の2人のようですがSeiya(G)、Satoru(Ds)という元LIGHT BRINGER組が加わった(Satoruは本作完成後に加入)ことでLIGHT BRINGERの兄弟バンドという見方をしてしまいますね。いざ聴いてみるとアニソン、J-POP、メタルなど基本要素はLIGHT BRINGERと同じながらメタル成分は低めで他の2要素が前に出ている印象です。また本作ではMichiru、Ibukiという2人の女性シンガーが歌っていて前者はクセがない、後者は力強さも感じさせるタイプですね。LIGHT BRINGERの存在を意識して本作を聴いてしまうため、メインボーカルMichiruのパフォーマンスをFuki(Vo/LIGHT BRINGER)と比べては物足りなさを感じていた僕ですがリピートするうちに彼女の素直な歌声もアリかなと思えるようになってきました。その原因は何と言っても各曲のメロディの良さでしょう。やはりKazuのメロディセンスは目を見張るものがあるし、Reanneが手がけた楽曲も実に魅力的。そんな中でも飛翔系メロパワ⑥SKY!!が大のお気に入りですね。

【CD購入録】OUTRAGE「OUTRAGED」(2013)

  • 2013/09/12(木) 00:00:00

【CD購入録】
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OUTRAGE「OUTRAGED」(2013)

前作「OUTRAGE」(2009)で看板シンガーの橋本 直樹が約10年振りに復帰したことも話題となった国産メタルバンドOUTRAGEの11作目を買いました。今回のアルバムも基本的には前作を踏襲した内容で期待を裏切らない仕上がりとなっていますね。オープニングの①Lostは掴みとして申し分ないしインストやバラード、勢いに任せたハードチューンなどバラエティに富んだ楽曲群の中には僕の好みど真ん中ではないヘヴィでスローなナンバーも含まれていますがアルバムを通して聴くと、そういった楽曲も含めて「OUTRAGED」というひとつの作品なんだと思えてきます。現時点でのお気に入りは先述の①と攻撃性むき出しの⑦This Is War、⑨In The Airですね。

【CD購入録】ALDIOUS「DEEP EXCEED」(2010)

  • 2013/02/07(木) 00:00:00

【CD購入録】
DEEP EXCEED
ALDIOUS「DEEP EXCEED」(2010)

ここ最近、所謂ガールズバンドのアルバムを続けて購入していますが、そんな中でも知名度ナンバーワンだと思われるALDIOUSのデビュー作(通常盤)を買いました。全体的な印象としてはメロディアスで疾走感があって、なかなか聴きやすい感じです。また中低音域をメインとしたRami(Vo)の歌唱スタイルは個人的に「雪の華」などのヒット曲で知られる中島 美嘉を連想しました。時折ハイトーンを披露していますが結構キツそうですね…。インディーズのメタルバンドとしては異例なほどのメディア露出やタイアップの効果もあってか、本作がオリコンアルバム週間ランキング15位を記録するなど、話題性は十分ながらGACHARIC SPIN、DOLL$BOXX、CYNTIAといった他のガールズバンド群と比べると僕の琴線に触れる場面が少ないのも事実だったりします(このバンドならではの強みに欠けるというか…)。音楽性そのものは僕の好きな部類に入るので、これからも頑張ってほしいバンドですね。

【CD購入録】ALHAMBRA「SOLITUDE」(2010)

  • 2013/01/22(火) 00:00:00

【CD購入録】
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ALHAMBRA「SOLITUDE](2010)

Yuhki(Key/GALNERYUS、ARK STORM )率いるシンフォニック・プログレメタルバンド ALHAMBRAの3作目を買いました。これまでのアルバムに収録されていたテクニカルなインストや10分越えの大作は姿を消していることもあって、比較的コンパクトに纏まった作品という印象が強いですね。本作のハイライトは何と言っても先日購入したデビュー作におけるMISSING YOU、ORIONに匹敵する疾走曲②Earnestでしょう。また今回はそのORIONを現メンバーで再録していて、オリジナル以上の出来となっているのも見逃せません。序曲や前述のリメイク込みで全8曲というボリュームには食い足りなさを感じますが内容的には流石の1枚だと思いますね。

【CD購入録】 ALHAMBRA「明日への約束」(2005)

  • 2013/01/20(日) 00:00:00

【CD購入録】
明日への約束
ALHAMBRA「明日への約束」(2005)

4th「SIEGFREID」(2012)が素晴らしい出来だった国産プログレッシブメタルバンドALHAMBRAのデビューアルバムを買いました。ALHAMBRAとしては本作が初の作品ではあるもののメインコンポーザーYuhki(Key)は GALNERYUS、ARK STORMでの実績があるし、他のメンバーもMARGE LITCHなるバンド(僕は未聴)で活動していた手練揃いということもあって、このデビューアルバムの時点で既に高いクオリティを誇っています。看板シンガー世良 純子(Vo)が後の作品以上に声を張り上げたスタイルで歌っているので、クドく感じる部分もなくはないのですが、広い声域と伸びやかな歌声は魅力的です。お気に入りは高揚感に溢れたスピードチューン③MISSING YOU、⑤ORIONとその間に配されたドラマティックナンバー④「人形の家」ですね。現在は入手困難となっているようですが、そんな状態にしておくには勿体ない力作だと思います。

陰陽座「鬼子母神」(2011)

  • 2012/12/24(月) 00:00:00

鬼子母神
【No.358】
★★★★★(2011)
年間ベスト2011年第1位

リーダー瞬火(B、Vo)が描く明確なヴィジョンのもと1999年のデビュー以来、安定した活動を続ける陰陽座の記念すべき10枚目の作品にしてバンド初のコンセプトアルバム。これまでにも「黒塚の鬼婆伝説」(3rd「煌神羅刹」収録)、「源 義経」(6th「臥龍點睛」収録)、「最強の妖怪 九尾の狐」(9th「金剛九尾」収録)などアルバム内に個別のテーマを持つ2~3部構成の組曲を発表してきたバンドが初めてとなるトータルコンセプト作の題材に選んだのは「鬼子母神伝説」です。ここで「鬼子母神伝説」について簡単に触れておくと「1,000人の我が子のために人間の子供をさらってきては喰わせていた女神『鬼子母神』を見るに見かねたお釈迦様に末の子を隠され、泣いて『返してくれ』と頼む鬼子母神に対して『1,000人のうちのひとりでも盗られたらこんなに悲しいのだから、お前が盗ってきた子供の親がどういう気持ちなのか分かりなさい』とお釈迦様が諭す」という内容だそうです。本作は「純粋な音楽作品として楽しめて、かつ脚本と絡めて聴けば味わいが更に増すものにしたい」という瞬火の意図からCDとは別に彼が「鬼子母神伝説」に着想を得て書き下ろしたオリジナル脚本「絶界の鬼子母神」が発売されていて、僕はCDと脚本の両方を購入しました。本作で描かれる物語の全体像はバンド結成当初から瞬火の頭の中にあったようで、構想12年のストーリーが瞬火曰く「思った通りのものが思った以上のクオリティで仕上がった」のが本作です。

まず脚本を読まずに音楽作品「鬼子母神」を聴いた時の印象としては、序曲に続く事実上のオープニングトラック②「徨(さまよい)」や陰陽座流シンフォニック・メタル⑧「鬼子母人(きしぼじん)」からエンディングまでの展開など流石のクオリティを備えている一方でコンセプト作品という性質上、キャッチーなメロディや即効性は低いように感じました。ところが脚本を読み、瞬火が作り手としての拘りや思い入れを熱く語ったこちらのインタビューを踏まえてアルバムを聴くとガラリと印象が変わりましたね。何とも言えない狂気を孕んだ③「産衣(うぶぎ)」、演歌と民謡をミックスした陰陽座お得意のお祭りソングでありつつ、その裏に潜む恐ろしさも感じさせる⑤「鬼拵ノ唄(おにこさえのうた)」、曲名にある恨みだけでなく怒りや悲しみといった感情が入り乱れる⑨「怨讐の果て(うらみのはて)」などで顕著な登場人物の心情を楽曲に反映させる表現力は、これまで9枚のアルバムを作り上げてきた現在の陰陽座だからこそ為せる業だと思います。また今回は物語の性質がシリアスで悲しみや怒りを含んだものであるということからバンド初の試みとなるダウンチューニングを採用しているのですが、これが実に効果的で作品全体に今まで以上の重厚感が溢れているのも見逃せません。

ストーリーの描写については、過去の組曲でそうだったようにセリフを交えながら展開させていくのかと思いきや、セリフと呼べそうなのはイントロ①「啾啾(しゅうしゅう)」の「はな」とラストチューン⑫「鬼哭(きこく)」の「はな、行こう」という2つのみです。しかしセリフを最小限に抑えたからこそ逆に活かされているし、このセリフの主である登場人物「静(しず)」が抱く様々な感情をここに凝縮した黒猫(Vo)の熱演にただただ脱帽です。彼女は歌唱力だけでなく登場人物の心の機微を描写するという面でも過去最高のボーカルパフォーマンスを披露してくれているし、「鵺(ぬえ)」(4th「鳳翼麟瞳」収録)でボーカリストとして開眼した瞬火も本作随一のドラマティックチューン⑩「径(みち)」で更なる成長振りを見せつけてくれています。これまで陰陽座が生み出してきた作品群の中には名盤もあったし、近作も十分に楽しめる内容ではありましたが「まだ余力を残しているのでは?」と感じることもありました。それに対して本作は聴き始めのインパクトでは一歩譲るものの、繰り返し聴く度にどんどん味わいが増してきて今ではすっかり魅了された僕がいます。それにしてもバンド結成当初から今回のようなコンセプトアルバムを作ることを思い描き、12年後にそれを実現させてしまう瞬火という人の才能は凄まじいですね。音楽に対するその真摯な姿勢が本当にカッコいいです。「このアルバムを生み出すために陰陽座は結成された」という瞬火の言葉にも十分な説得力が感じられるバンドの集大成的な1枚だと思います。

【音源紹介】
・「径(みち)」

【CD購入録】ANTHEM「BURNING OATH」(2012)

  • 2012/11/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
BURNING OATH
ANTHEM「BURNING OATH」(2012)

大御所ジャパニーメタルバンドANTHEMの通算14作目を買いました。今回のアルバム発表に際してはレコード会社を移籍したり、本間 大嗣(Ds)が体調不良で離脱したためサポートドラマー田丸 勇を迎えたりと大変だったようです。ガツンとくるシングル曲①Evil Oneで幕を開ける恒例のオープニング以降、本作の2週間ほど前に発売されたSABER TIGERの新作と同じく(このバンドにしては)メロディアスになっているという前評判通り、メロディ重視の作風ながら徹頭徹尾メタルであることも忘れないANTHEMらしいアルバムだと思います。ANTHEM流メロパワと言えそうな⑥Struggle Actionはなかなか新鮮でした。現在のお気に入りは本作の特徴であるメロディアスな側面が強調された②Unbroken Sign、⑪Dance Aloneですね。

【CD購入録】ALHAMBRA「SIEGFREID」(2012)

  • 2012/09/13(木) 00:00:00

【CD購入録】
SIEGFREID.jpg
ALHAMBRA「SIEGFREID」(2012)

GALNERYUSARK STORMに在籍し、昨年はYUHKINEN名義で初のソロアルバム「FAR BEYOND THE SEVEN SEAS」もリリースしたYuhki(Key)率いるALHAMBRAの4作目を買いました。基本的には従来と同じく(といっても僕は2nd「FADISTA」しか聴いたことがないのですが)音数の多いテクニカルメタルに瀬良 純子(Vo)の朗々としたハイトーンが乗る作風で、本作の6曲目~9曲目で展開される組曲ジークフリードが2nd収録の名曲Die Walkureの続編ということもあって「FADISTA」に近い印象を受けます。本作最大の聴きどころはアルバム終盤に配された全4曲、約22分に及ぶ前述の組曲であることに間違いはないのですが、作品前半の5曲についても比較的ストレートなメタリックチューンから歌謡曲風ナンバー、インストまでバラエティ豊富だし、肝心のメロディも印象に残るものが多いですね。なかなか聴き応えがありそうな1枚です。

【CD購入録】陰陽座「鬼子母神」(2011)+戯曲「絶界の鬼子母神」

  • 2011/12/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
鬼子母神
陰陽座「鬼子母神」(2011)

絶界の鬼子母神
絶界の鬼子母神

陰陽座の記念すべき10作目にしてバンド初のコンセプトアルバムを買いました。これまでにも「黒塚の鬼婆伝説」(3rd「煌神羅刹」収録)、「源 義経」(6th「臥龍點睛」収録)、「最強の妖怪 九尾の狐」(9th「金剛九尾」収録)などアルバム内に個別のテーマを持つ2~3部構成の組曲を発表してきたバンドが満を持して制作したトータルコンセプト作ということで大きな期待を胸に聴きました。数回聴いた印象としては、これまでの組曲ナンバーが曲毎に異なる表情を見せていたのに対して本作はアルバム1枚でひとつの物語を描いているため楽曲に統一感がありますね(裏返せば過去作品の方がバラエティに富んでいると言えるかもしれません)。現時点では即効性はそれほど高くなく、聴き込みが必要なアルバムという印象です。今では僕の中で神盤となっているROYAL HUNT「PARADOX」(1997)DREAM THEATER「METROPOLIS PT.2」(1999)の2大コンセプトアルバムも聴き始めはそれほど好印象ではなかったので、僕のお気に入りバンド陰陽座初のコンセプトアルバムを聴き込むにつれて、どんな味が出てくるのか楽しみ半分、不安半分という感じですね。またバンドはCDだけでなはくリーダー瞬火(B、Vo)が手掛けたオリジナル戯曲で本作の脚本でもある書籍「絶界の鬼子母神」を同時発売しているので、そちらの戯曲と歌詞を読みながら本作の世界観どっぷり浸りたいと思います。

【CD購入録】ANTHEM「HERALDIC DEVICE」(2011)

  • 2011/09/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
HERALDIC DEVICE
ANTHEM「HERALDIC DEVICE」(2011)

ジャパニーズメタル界の重鎮ANTHEMの13作目を買いました。新作リリースの第一報が入ってきてから発売日が延び延びになっていましたが、待たせただけのことはあるなと思わせる純度100%のピュアメタル作品となっています。ANTHEMにしては珍しくキーボードを絡ませたイントロに意外性を感じるものの歌が入る頃にはANTHEMらしいナンバーとなっているリードトラック①The Sign、熱さほとばしる作品に爽やかな空気を運んでくれるキャッチーなメロディが印象的な③Go!、クサくて勇壮な旋律に一発で耳を奪われた⑥Wayfaring Manなどが現在のお気に入りですね。絵に描いたような正統派サウンドに乗る歌謡曲にも通じるメロディ、そして坂本 英三(Vo)が日本語7:カタカナ英語3くらいの割合で歌い上げる熱き歌詞世界など、いろんな意味で僕が想像する日本のメタルバンド像に最も近いのがこのANTHEMだったりします。アルバム前半に比べると後半にややテンションが下がりますが、気合いの入りまくった力作だと思いますね。

【CD購入録】IMAGINARY FLYING MACHINES「PRINCESS GHIBLI」(2011)

  • 2011/06/07(火) 00:00:00

【CD購入録】
PRINCESS GHIBLI
IMAGINARY FLYING MACHINES「PRINCESS GHIBLI」(2011)

以前からネット上で結構話題になっていたので興味のあったEttore Rigotti(G、Ds、B、Vo/DISARMONIA MUNDI)が主宰するスタジオジブリ映画の曲をエクストリームメタル風にカバーするプロジェクトIMAGINARY FLYING MACHINESのアルバムを買いました。このプロジェクトに関しては面白そうだと思いつつ所詮イロモノだろうという気持ちもあって様子見していたのですが、試聴してみて予想を超える本気度とクオリティの高さに驚き、即購入した次第です。ちなみにYoko Hallelujah、Sophia(Vo/BLOOD STAIN CHILD)という2人の女性ボーカルが歌う部分だけでなく、男声グロウルパートまでもが日本語のままで歌われています。

【トラックリスト、映画タイトルと参加アーティスト】
01.となりのトトロ「となりのトトロ」
Sophia(Vo/BLOOD STAIN CHILD)、DISARMONIA MUNDI
02.君をのせて「天空の城ラピュタ」
Yoko Hallelujah、DISARMONIA MUNDI
03.テルーの唄「ゲド戦記」
Ettore Rigotti(Vo/DISARMONIA MUNDI)、BLOOD STAIN CHILD
04.崖の上のポニョ「崖の上のポニョ」
Yoko Hallelujah、DESTRAGE
05.もののけ姫「もののけ姫」
Yoko Hallelujah、LIVING CORPSE
06.カントリー・ロード「耳をすませば」
Sophia(Vo/BLOOD STAIN CHILD)、DISARMONIA MUNDI
07.いつも何度でも「千と千尋の神隠し」
Claudio Ravinale(Vo/DISARMONIA MUNDI)、BLOOD STAIN CHILD
08.Arrietty's Song「借りぐらしのアリエッティ」
Sophia(Vo/BLOOD STAIN CHILD)、DISARMONIA MUNDI
09.やさしさに包まれたなら「魔女の宅急便」
Yoko Hallelujah、DESTRAGE
10.時には昔の話を「紅の豚」
Yoko Hallelujah、DISARMONIA MUNDI
11.さんぽ「となりのトトロ」
Yoko Hallelujah、LIVING CORPSE
12.ナウシカ・レクイエム「風の谷のナウシカ」
Yoko Hallelujah、NEROARGENTO

最もインパクトが大きかったのが④。初めて試聴した時にはその絶妙なアレンジに思わず良い意味で笑ってしまいました。デス声で歌われる「ポーニョ ポーニョ ポニョ♪」は強烈だし、サビメロ自体がDESTRAGE風になっているのもグッド!反則気味ではありますが、この曲は今年のベストチューン候補に入って来そうな気すらしています。その他には①、②、⑪辺りがお気に入りですね。ちなみに「崖の上のポニョ」「さんぽ」の原曲が好きな我が息子に本作を聴かせたところ、ノリノリで踊っていました(笑)。

このプロジェクトを率いるEttoreはイタリア人。そういえば「聖闘士星矢」の主題歌「ペガサス幻想」、「北斗の拳2」の主題歌「TOUGH BOY」をカバーしたHIGHLORD、「北斗の拳」の主題歌「愛をとりもどせ!!」とをカバーしたDGMもイタリア出身ですよね。イタリアン・メタラーには日本アニメのファンが多いのでしょうか?

【CD購入録】OUTRAGE「THE FINAL DAY」(1991)

  • 2010/03/23(火) 00:00:00

【CD購入録】
THE FINAL DAY
OUTRAGE「THE FINAL DAY」(1991)

このブログのOUTRAGE関連の記事に寄せられたコメントの中で「バンドの代表作はこれ!」と多くの方にお勧めいただいたOUTRAGEの4作目を買いました。いやぁ、これは噂に違わぬ凄いアルバムですね。まずは「マァイ!ファイ!ナァル!デイ!」というコーラスを軸に展開していく怒涛のメタルチューン①My Final Dayからして名曲です。その①終了後、間髪入れずに演奏される②Madnessも強力。激しいスラッシュナンバーを中心として要所にミディアムテンポを配した全9曲には隙が見当たりません。本作を聴いていて思ったのは全体的に最新作「OUTRAGE」と似ているということ。①のコーラスパートはRiseの「ダァァイ!ハァァァド!」と重なるし、冒頭2曲にスピードチューンを持ってきておいて3曲目でスローダウンするところや、ラストをバラードからゴリゴリのスラッシュメタルという流れで締めるところも「OUTRAGE」を彷彿とさせます。そんなアルバム構成だけでなく攻撃性とメロディのバランスも絶妙な本作は、僕の愛聴盤となること確実な1枚ですね。

【CD購入録】OUTRAGE「DAYS OF RAGE 1986-1991」(1995)

  • 2010/03/09(火) 00:00:00

【CD購入録】
DAYS OF RAGE 1986-1991
OUTRAGE「DAYS OF RGAE 1986-1991」(1995)

【CD購入録】OUTRAGE「LIFE UNTIL DEAF」(1995)のコメント欄等にメタラーまっちゅさんからお薦めいただいたOUTRAGEの初期4作品からのベスト盤「DAYS OF RAGE」を買いました。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Under Control Of Law(1st「BLACK CLOUDS」)
02. Blind To Reality(2nd「BLIND TO REALITY」)
03. Madness(4th「THE FINAL DAY」)
04. Just Believe In Me(3rd「THE GREAT BLUE」)
05. Curtain Of History(1st「BLACK CLOUDS」)
06. River(4th「THE FINAL DAY」)
07. Veiled Sky(4th「THE FINAL DAY」)
08. The Day Of Rage(3rd「THE GREAT BLUE」)
09. Name Your Poison(2nd「BLIND TO REALITY」)
10. Edge Of Death(1st「BLACK CLOUDS」)
11. Black Clouds(1st「BLACK CLOUDS」)
12. My Final Day(4th「THE FINAL DAY」)
13. Love Song(DAMNEDのカバー曲)
14. Step On It(Demo’86)(未発表デモ)

METALLICA譲りの攻撃性に満ちたスラッシュメタルとそれを歌い上げる橋本 直樹(Vo)のボーカル、激しいサウンドの中に突然切れ込んでくる阿部 洋介(G)のメロディアスギターというバンドの旨みが詰まった「流石はベストアルバム」という印象です。各曲の収録アルバムを知る前に一通り聴いた時から僕のハートを熱くしてくれたのが③、⑦、⑫でした。後で収録作品を調べてみたら全て4th「THE FINAL DAY」だと知ってビックリ。これは何としても「THE FINAL DAY」を入手しなくてはなりませんね。ちなみに本作のライナーノーツはメンバーによる各曲の解説で、なかなか興味深く読ませてもらいました。

追記です。
OUTRAGEが、その20年以上の活動と海外交流が評価され平成21年度愛知県芸術文化選奨を受賞し、地元の愛知県より
表彰される事になったそうです。凄いぞOUTRAGE!
ソースはこちら