【CD購入録】WORK OF ART「FRAMEWORK」(2014)

  • 2016/01/18(月) 00:00:00

【CD購入録】
FRAMEWORK.jpg
WORK OF ART「FRAMEWORK」(2014)

FRONTIERS RECORDSの御用達ソングライターとしてW.E.T.を始めとする多くのプロジェクトに携わっているRobert Sall(G)。彼を中心としたトリオ編成のメロハーバンドWORK OF ARTの3作目を買いました。今回も都会的で洗練されたメロディ、それを透明感のあるハイトーンで歌うボーカルと適度にハードな演奏で聴かせてくれる上質なAOR作品に仕上がっていますね。オープニングの①Time To Let Goからしてメロディックロックファンのツボを突きまくりだし、プログレ風の間奏も聴きどころになっている③Shout 'Till You Wake Up、躍動感溢れる⑥Over The Lineなどは初めて聴いた時からお気に入りです。サビメロが強力な⑨Natalie⑩The Turning Pointといったアップテンポチューンも終盤のテンションを上げてくれていますね。新鮮味はないとしても、やはり自分はこういうサウンドが好きなんだと再確認。一般的には前作「IN PROGRESS」(2011)の方が評価は高そうですが、僕の第一印象としては本作の方が上かもしれません。

【CD購入録】WE ARE HARLOT「WE ARE HARLOT」(2015)

  • 2015/09/04(金) 00:00:00

【CD購入録】
WE ARE HARLOT
WE ARE HARLOT「WE ARE HARLOT」(2015)

ASKING ALEXANDRIAというメタルコアバンドのフロントマンだったDanny Worsnopが新たに結成したWE ARE HARLOTの1stアルバムを買いました。僕はASKING ALEXANDRIAのことを知らなかったのですが、B!13さんにコメント欄でオススメいただいたのがきっかけで購入に至りました。ちなみに演奏陣はSebastian Bach(Vo/ex-SKID ROW)のソロバンドにも在籍していたギタリスト、アメリカのハードロックバンドSILVERTIDEのベーシスト、Timo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS)が結成し3枚のアルバムを残して消滅したREVOLUTION RENAISSANCEの元ドラマーという顔ぶれとなっています。Dannyの歌は今回初めて聴きましたが、力強さと男の色気の併せ持ったシンガーでカッコいいですね。音楽性は小細工なしの王道ハードロックという感じで豪快なロックチューンからバラード、キャッチーソングまで揃っていてNICKELBACKを彷彿とさせる要素が感じられます。正式メンバーはいないものの楽曲を盛り上げるピアノサウンドもグッド。是非、継続的に活動してもらいたいですね。

WUTHERING HEIGHTS「FAR FROM THE MADDING CROWD」(2003)

  • 2015/07/07(火) 00:00:00

FAR FROM THE MADDING CROWD
【No.436】
★★★★(2004)

デンマーク出身のプログレッシブ・パワーメタルバンドWUTHERING HEIGHTSの3rdアルバム。バンド名は勿論エミリー・ブロンテの有名小説「嵐が丘」から取られていて、本作はデビュー盤の「WITHIN」(1999)から続く物語の最終パートという位置づけのコンセプトアルバムのようです。コピーコントロールCDではありますが「狂乱からの旅路」というアルバムタイトルだけでなく各曲にも邦題がつけられていて、レーベル側もバンドを日本で売っていこうとしている意気込みが感じられますね。これまで僕はこのバンドについて名前を知っているだけで実際に聴くことはなかったのですがRICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY「EMBRACE THE GALAXY」(2003)で鮮烈なデビューを飾ったNils Patrik Johansson(Vo/ASTRAL DOORS)が本作でも歌っていると知って購入に踏み切りました。本作と同日にリリースされたASTRAL DOORSのデビュー作「CLOUDBREAKER」の国内盤と一緒に買った記憶があります。WUTHERING HEIGHTSの音楽性はパワーメタルをベースにしつつ1曲の中に山あり谷ありの展開と強烈なクサメロを盛り込み、バグパイプやフルート等による民謡調のフレーズが乱舞するという、これまでに聴いたことのないタイプですね。聴き始めの頃は目まぐるしく変わる曲構成に置いてきぼりをくらい、何曲目を聴いているのかわからなくなることもありましたがリピートするうちにバンドの中心人物Erik Ravn(G)が生み出す独特の音世界に魅了されました。

バグパイプが響き渡るイントロ①Gather Ye Wild(つどえ、野生の子ら)、一筋縄ではいかなそうなギターメロディに始まりサビではクサメロが炸裂する②The Road Goes Ever On(果てしなき道)の時点でWUTHERING HEIGHTSの世界に引き込まれましたね。本作の核となっているのは「Now the wind calls a storm from the past. Night falls and I'm longing for the woods」という歌詞が乗るキラーフレーズが登場する④Part Ⅰ:The Wild Children(野生の血)、⑥Part Ⅱ:The Ring Of Fire(炎の輪)、⑨Part Ⅲ:Herne's Prophecy(古の預言)で構成されるLooking For The Woods(荒野の情熱)3部作でしょう。3曲に共通する上記サビメロが秀逸であるだけでなく、手を替え品を替え異なるアレンジで楽しませてくれるそのセンスが素晴らしい。また⑩Land Of Golden Glory(失われし栄華)もアルバムのハイライトと呼べる疾走曲で堪りません。アイリッシュ、トラッド、フォークといった要素が混在しAメロ〜Bメロ〜サビと単純に進行する曲がほとんどない本作は展開が強引すぎる面もあり⑤Highland Winds(ハイランドの風)の4:10付近は唐突すぎて笑ってしまうほどすが、そこは繰り返し聴いても飽きがこないという強みにもなっています。

そして僕にWUTHERING HEIGHTSを聴くきっかけを与えてくれたNils Patrik Johanssonのボーカルもエネルギッシュに歌うことの多かったASTRAL DOORS、SPACE ODYSSEYとは一味違う歌唱を披露しています。本作最初のボーカルパートが登場する②の歌い出しではまるで別人かと思うほどのクリーンボイスを駆使、かと思えば「The road goes on and on」と歌うサビでは「ざ、ろぅ、ごじょぉお〜にぃにょお〜♪」と聞こえるくらいの暑苦しい歌い方(笑)となっていて、その幅の広さにビックリ。アルバムが発売されたのはSPACE ODYSSEYの方が先だったもののNilsが初めて本格的なバンドで歌ったのが本作だとは信じられませんね。NilsとしてはASTRAL DOORSを自身のメインバンドに考えているようですが、あちらではパワー重視になりがちなのでWUTHERING HEIGHTSこそが彼の歌唱力を最も活かせる場のように思います。そんなNilsの影に隠れがちではありますがドラマーMorten Sorensenの叩きっぷりも素晴らしく、バンドの大きな推進力となっています。このアルバムでWUTHERING HEIGHTSを知り、現時点での最新作5th「SALT」(2010)までの3枚を聴きましたが本作が一番好きですね。

【音源紹介】
Land Of Golden Glory

W.A.S.P「THE CRIMSON IDOL」(1992)

  • 2014/07/15(火) 00:00:00

THE CRIMSON IDOL
【No.401】
★★★★(1998)

1984年にシングル「ANIMAL(F**K LIKE A BEAST)」でデビューするや怪しすぎるメンバーのプロフィール、股間にノコギリを装着した奇抜なルックス、過激な歌詞とそれを表現するために血糊や生肉を用いたライブパフォーマンスなど音楽以外の部分に話題が集まっていたため僕の中でも「キワモノバンド」というイメージが強かったアメリカのヘヴィメタルバンドW.A.S.P.の5thアルバム。僕はこの「THE CRIMSON IDOL」で初めてこのバンドを聴いたので、漠然と抱いていた「下品で邪悪」なバンドイメージと本作で繰り広げられているシリアスな音楽性とのギャップに驚きました。今回のアルバムは前作「THE HEADLESS CHILDREN」(1989)リリース後にメンバー離脱が相次ぎラインナップが崩壊したため当初はW.A.S.P.名義ではなくバンドの中心人物Blackie Lawless(Vo)のソロとして制作が進められていたものの、レコード会社の意向によりW.A.S.P.の5作目として発表されることになったコンセプトアルバムです。ストーリーを要約すると、望まれない子供として生まれ両親から愛情を注がれずに育った主人公ジョナサンは家を飛び出し、誰からも慕い愛されるロックスターとなることを決意する。後に彼はその夢を叶えながらも心の空虚感を満たすことができず、苦悩の末に悲劇的な結末を迎える…というものでBlackie自身の体験も部分的に盛り込んでいるようです。

アルバムは哀愁を帯びたアコースティックギターの旋律で静かに始まり徐々に盛り上がっていく物語の導入部①Titanic Overtureで幕を明け、短いアコースティックパートやSEを曲間に挟みながらストーリーを進行させていき、作中に登場するメロディを巧みに再構築するというコンセプトアルバムの常套手段を用いて劇的なエンディングを描き出す本編ラスト⑩Great Misconceptions Of Meまで一気に聴かせてくれます。各曲で展開されるダークでありながらも適度にキャッチーかつドラマティックなメタルサウンドは素晴らしいの一言。曲単位で見ても甲乙付けがたいものが並びますが正統派メタルの名曲④Chainsaw Charlie(Murders In The New Morgue)、アコースティック風の曲調に乗るBlackieのしゃがれた熱唱が大きな感動を呼ぶバラード⑨Hold On To My Heartの2曲が大好きです。そんな⑨に象徴される通りBlackieの情感に溢れたボーカルパフォーマンスは上手い下手を超越して聴く者を惹きつける魅力がありますね。演奏面ではBlackieがギター、ベース、キーボードまでも兼任しドラマーは2名体制という変則的なラインナップながらBruce Kulick(G/ex-KISS)の実兄でもあるギタリストBob Kulickによるソロパートは素晴らしい(特に⑧The Idolは泣ける)し、やたらと手数の多いドラムもアルバムの個性となっていると思います。

というわけで、このアルバムは僕にとっての2大神盤DREAM THEATER「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)ROYAL HUNT「PARADOX」(1997)に次ぐコンセプトアルバムの名盤であり、聴く時には歌詞カードを読みながら集中して向き合いたい1枚ですね。こうして本作を聴いているとデビュー当初からの過激でおバカなパフォーマンスはバンドを売り込むために計算し尽くされたイメージ戦略で、Blackieも本当は頭のいいアーティストなのではないかと思えてきます。なお僕が持っているのは1998年に発売された2枚組バージョンでDisc-2にはシングルカップリング曲、本作の収録曲やバンド代表曲のライブ音源などが計12曲も収録されています。中でも元々「THE CRIMSON IDOL」本編に収録予定だったというDisc-2①Phantoms In The Mirror、アルバム本編と共通のメロディが登場するDisc-2②The Eulogyが聴けるというのは嬉しいポイント。英語による語りだけで17分近くもあるDisc-1⑪The Story Of Jonathan(Prologue To The Crimson Idol)は僕の英語力では無用の長物なのでこれら2曲を上手くDisc-1に盛り込んで欲しかったという気もしますね(コンセプトアルバムとしての流れが壊れてしまうから避けたのかもしれませんが…)。

【音源紹介】
・Chainsaw Charlie (Murders In The New Morgue)

【CD購入録】WARDRUM「MESSENGER」(2014)

  • 2014/04/22(火) 00:00:00

【CD購入録】
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WARDRUM「MESSENGER」(2014)

ギリシャ出身の4人組メタルバンドWARDRUMの日本デビュー盤となる通算3作目を買いました。「ギリシャのメタルバンド」と聞くと最近ソロ名義で「I AM THE FIRE」をリリースしたGus G.(G)率いるFIREWINDが思い浮かびますが、このバンドもFIREWINDと同系統のピュアなヘヴィメタルサウンドを聴かせてくれます。WARDRUMのことは最近まで知らなかったのですが⑤After Foreverを聴いて、僕の中で一気に注目度がアップしました。小細工無用の正統派サウンド、そこに乗る哀愁を帯びたメロディが良いですね。このバンドの強みは確かな歌唱力を備えたYannis Papadopoulos(Vo)、派手に弾きまくるKosta Vreto(G)というバンドの顔となるプレイヤーがいることでしょうか。ちなみにバンドの中心人物はドラマーのStergios Kourouで全曲の作詞、約半数の作曲を手掛けていて、この体制が「ウォードラム」というバンド名に関係しているのかもしれませんね。アグレッシブなメタルチューンを軸にミドルテンポも織り混ぜていますが純粋なバラードはないので、アルバム本編14曲+デビュー作収録ナンバーのリメイク2曲を加えて約73分というランニングタイムはやや冗長に感じられるかな。とはいえ前述の⑤を筆頭に③Lady Jane Grey、④Phoenix、⑦Travel Far Away辺りのアルバム中盤はなかなか強力なので、2014年のブライテストホープ争いには必ず加わってきそうです。

【CD購入録】WITHIN TEMPTATION「HYDRA」(2014)

  • 2014/02/02(日) 00:00:00

【CD購入録】
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WITHIN TEMPTATION「HYDRA」(2014)

1997年に「ENTER」でデビュー、2nd「MOTHER EARTH」(2000)が母国オランダを始めとするヨーロッパ各国で大ヒットして以降、着々と成長し続けて今やゴシックメタルの枠を超えた大物バンドとなった感もあるWITHIN TEMPTATIONの6作目(初回限定盤)を買いました。今回もSharon Den Adel(Vo)の絶品歌唱を軸としたゴシック系歌ものメタル作品に仕上がっていて、近作で顕著な大衆化路線も引き継いでいるのも個人的には嬉しいポイントです。話題となっているゲストシンガー陣については、何と言っても④Paradise(What About Us?)でSharonとTarja Turnen(Vo/ex-NIGHTWISH)というヨーロッパの2大歌姫の共演が実現した点が目を引きます。またバンド史上最速チューンの呼び声高い②DangerousではHoward Jones(Vo/ex-KILLSWITCH ENGAGE)が男前な歌声を響かせてくれているし、③And We Runではなんとアメリカ人ラッパーXzibitによるラップも導入しているのですが、この異色な組み合わせが意外とマッチしているんですよね。あと⑩Whole World Is WatchingにはDave Pirner(Vo/SOUL ASYLUM)が参加しています。前作「THE UNFORGIVING」(2011)はアルバムと同名のコミックを制作し、その物語を表現したコンセプト作品、今回は古代ギリシア神話に登場する不死身の蛇「ハイドラ」をタイトルに持ってくるなど、このバンドは常に異なるテーマに挑んでいる印象がありますね。 それでいてアルバムのクオリティも高水準だというのが素晴らしい。 ちなみに僕が買った初回限定盤は2枚組仕様となっていてDisc-2はカバーが6曲、残りはアルバム本編に収録された曲のEvolution Trackなるバージョンが4曲という内容です。Evolution=「発展」という言葉の通り各曲がどのようにして完成形へ至ったかを記録したもので、1曲全体ではなく切り出された特定パートが発展していく過程を楽しむためのトラックなのでカバーはともかくこれらは熱心なファン向けかなという感じです。

【CD購入録】W.E.T.「RISE UP」(2013)

  • 2013/03/14(木) 00:00:00

【CD購入録】
RISE UP
W.E.T.「RISE UP」(2013)

レーベルの社長Serafino Pergino発案によるFRONTIERS RECORDSイチオシのメロディックロックプロジェクトW.E.T.の2作目を買いました。Robert Sall(G、Key)WORK OF ARTErik Martensson(G、B、Vo)、Magnus Henriksson(G)、Robban Back(Ds)ECLIPSEJeff Scott Sotoはソロと、メンバー全員がW.E.T.以外に優先すべき音楽活動の場を持っているためプロジェクトっぼさが抜けきらないのは事実ながら、メンバー自身が「バンドらしさを増した」と語る本作はデビューアルバムに負けず劣らずの好盤に仕上がっています。爽やかなメロハー、王道を行くバラード、力強いロックチューンに大別できそうな本作収録曲はハイクオリティなものばかりですね。これぞパワーバラードという感じの④Love Heals(終盤のオーオーコーラスはJOURNEYFaithfullyみたい)、ノリのよさが心地よい⑦Bad Boy、勇壮なメロディを歌うJeffのボーカルが映える⑧On The Runなどは初めて聴いた時から好きな曲だし、作品全体としても中盤以降がかなり充実している印象があります。そして忘れてはならないのが日本盤ボーナス⑬Victoriousの存在。いかにも北欧らしい曲調とメロディで駆け抜けるこの曲を聴いていてJeffが歌っていたYNGWIE MALMSTEENの「MARCHING OUT」(1985)を思い出しました。アルバムの中身には関係ありませんが帯タタキが「W.E.T.の2nbアルバム!」となっているのはちょっとねぇ…(苦笑)。

【CD購入録】WIGELIUS「REINVENTIONS」(2012)

  • 2012/08/26(日) 00:00:00

【CD購入録】
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WIGELIUS「REINVENTIONS」(2012)

相互リンクさせていただいている一志さんのブログ「轟音と美旋律で行こう!!」でその存在を知ったスウェーデンのメロディック・ロックバンドWIGELIUSのデビュー作を買いました。バンドの中心人物はスウェーデン国営テレビのオーディション番組でJOURNEYDon't Stop Believin'を歌い注目を集めたAnders Wigelius(Vo)で、HR/HM曲を歌ってコンテストを勝ち抜いたという経歴は同郷スウェーデンのメロハーバンドH.E.A.Tの2代目シンガーとなったErik GronwallやフィンランドのAri Koivunen(Vo/AMORAL)を連想させますが、Andersの強みはソングライティングもできるという点でしょうか。事実、本作収録曲の大半がAndersと実兄のErik Wigelius(Ds)によって書かれています(しかも兄弟揃ってなかなかの美形!)。そういう意味では、昨年に自身のバンドVEGAを始動させたTomとJamesのMartin兄弟を彷彿とさせますね。本作の内容としては、80年代メロディックロックの王道を行くサウンドを展開していて、Andersが力んで歌うとBax Fehling(Vo/BAD HABIT)っぽく聴こえることもあってBAD HABITやH.E.A.Tなどに通じるものがあると思います。新鮮味こそないものの、この手の音楽が好きな僕にとっては愛聴盤となりそうです。

【CD購入録】WIG WAM「WALL STREET」(2012)

  • 2012/05/24(木) 00:00:00

【CD購入録】
WALL STREET(JPN)
WIG WAM「WALL STREET」(2012)

これまでのアルバムで「とにかく明るくメロディアスなロックンロール」を聴かせてくれたノルウェー産バンドWIG WAMの4作目を買いました。過去作品は「ROCK'N'ROLL」という単語を使ったタイトルが多かったのに対して今回は「ウォール街」というロックンローラーとはある意味で対極に位置するものとなっていたり、アルバムジャケットとメンバー写真の両方がこれまで以上におバカさが控えめになっていたりするのですが、その辺りが影響してかサウンドの方にも変化が見られます。従来の能天気なまでの明るさはかなり抑えられていて、それに伴ってGlam(Vo)が派手なシャウトを決める場面も激減しているので、第一印象としては地味です。ゴシックテイストやデジタルサウンドを導入している曲もあって、初めて聴いた時は違和感を覚えました。とはいえWIG WAMならではのメロディセンスは健在なので、これまでのアルバムとの違いを味わいながら本作をリピートしたいと思います。

【CD購入録】WORK OF ART「IN PROGRESS」(2011)

  • 2012/02/08(水) 00:00:00

【CD購入録】
IN PROGRESS
WORK OF ART「IN PROGRESS」(2011)

「北欧のTOTO」と称されるほど上質な産業ロック/AOR作品「ARTWORK」(2008)でデビューしたスウェーデンのメロディックロックバンドWORK OF ARTの2作目を買いました。各所で高い評価を受けていたこのバンドのデビュー作に関しては正直なところ、それほど響いてこなかったので今回は購入を見合わせていたのですが本作は前にも増して評判が良さそうだったので買ってみることに。一聴して気付くのは、都会的なサウンドが印象的だった前作に対して今回は洗練性はそのままにロック色をグッと強めている点です。この辺りは中心人物Robert Sall(G)Erik Martensson(Vo/ECLIPSE)、Jeff Scott Soto(Vo/TALISMAN)と結成したW.E.T.での経験が活かされているのかもしれません。今のところ胸に迫ってくる決めの1曲というものはありませんが、①The Rain~②Nature Of The Gameという冒頭の流れとアルバム全体が発散する心地好さに何度もリピートを誘われるという感じですね。

【CD購入録】WITHIN TEMPTATION「THE UNFORGIVING」(2011)

  • 2011/10/16(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE UNFORGIVING
WITHIN TEMPTATION「THE UNFORGIVING」(2011)

「HR/HM界の歌姫」と聞いて僕が思い浮かべる歌い手のひとりSharon Den Adel嬢(Vo)擁するオランダのシンフォニック・ゴシックバンドWITHIN TEMPTATIONの5作目を買いました。このバンドに関しては「ENTER」で1997年にデビューして以降、2nd「MOTHER EARTH」(2000)が輸入盤市場やネットで話題となり、3rd「SILENT FORCE」(2004)と4th「THE HEART OF EVERYTHING」(2007)はB!誌でも高く評価されていたので僕も2nd~4thをチェックしましたが、世間の評判ほどの満足感は得られなかったというのが正直なところでした。本作は過去作品ほどシンフォゴシック色が濃くなく、より普遍的な女性ボーカルによるロック作品で聴きやすいと感じました。今回も現時点ではそんなにのめり込んではいないのですが、気持ち良くリピートできる1枚だと思います。
また本作はバンドにとって初めてのコンセプト作品であるだけでなく、そのストーリーと連動したコミック本を出版するのだとか。バンドに勢いがあって波に乗っていることを感じますね。

【CD購入録】WUTHERING HEIGHTS「SALT」(2010)

  • 2011/05/09(月) 00:00:00

【CD購入録】
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WUTHERING HEIGHTS「SALT」(2010)

鬼才Erik Ravn(G、Key、B)率いるデンマーク産のフォーキーでクサいメロディックメタルバンドWUTHERING HEIGHTSの5作目を買いました。このバンドはNils Patrik Johnsson(Vo/ASTRAL DOORS、LION'S SHARE、ex-SPACE ODYSSEY)が加入した3rd「FAR FROM THE MADDING CROWD」(2003)から聴いていて、本作もErikが生み出す濃密な音世界をPatrikが圧倒的な存在感を放つ歌唱で表現した1枚となっています。僕はASTRAL DOORSをデビュー作しか聴いたことがなく、他のPatrik関連のバンドもSPACE ODYSSEYくらいしか知らないのでPatrikといえばWUTHERING HEIGHTSという印象です。それにしても本作はこのバンドらしく曲の展開が目まぐるしいですね。圧巻は大作⑨Lost At Seaで16分間の9割方が熱いメタルとなっています。もう少しキャッチーなメロディが欲しい気もしますが、しばらくは暑苦しく混沌としたWUTHERING HEIGHTSワールドに身を委ねようと思います。

WIG WAM「NON STOP ROCK'N'ROLL」(2010)

  • 2010/10/07(木) 00:00:00

NON STOP ROCKNROLL
【No.259】
★★★(2010)

80年代アリーナロックをリアルタイムで体験していない僕が、2000年代に入ってその手の音楽に注目するきっかけとなったバンドといっても過言ではないノルウェー産メロディックロックバンドWIG WAMの3rdアルバム。デビュー作の時点では、そのルックスから受ける印象もあってBON JOVIを始めとする有名バンドを大胆にデフォルメしたイロモノ的存在かと思っていましたが、作品を重ねる度にパロディ要素は薄くなってきていて本作では「とにかく元気になれるパーティーロック」というWIG WAM色が明確になって来たように感じられます。

キャッチーなコーラスワークから始まる①Do Ya Really Wanna Taste Itのポップで明るい雰囲気はWIG WAMらしいハードロック②Walls Come Downと本作でも一際キャッチーな③Wild One、④C'mon Everybodyまでの4曲全てに溢れていて、ほのぼの系バラード⑤Man In The Moonで一息つく頃には何だか楽しい気持ちになっている自分に気付きます。冒頭4曲のロックソングにはなかった哀愁を感じさせる⑥Still I'm Burning(リードボーカルはギタリストのTeeny)もありますが本作はアルバムタイトルが示す通りポジティブなロックンロールが目白押しですね。後半にも「決め」となる曲はしっかりと存在していて、ハジけた曲調がタイトルトラックに相応しい⑧Non Stop Rock'N'Roll、突き抜けるような爽快感が気持ちいい⑩Rocket Through My Heartで本作のテンションは最高潮に達します。バンド最大のヒットシングルIn My Dreamsに象徴されるビッグでキャッチーなサウンドに絶妙のさじ加減で哀メロを注入するという作風から徐々に哀愁味が薄くなってきているのが個人的には物足りなかったりしますが、ここまで聴き手に元気を与えてくれるアルバムにはなかなか出会えないのではないでしょうか。

WIG WAMがデビュー作で注目を集めた要因に、ユーロヴィジョン2005でハードロックバンドとしては異例とも言える決勝進出を果たし9位に入賞したことと、奇抜で派手なバンドイメージで確信犯的に80年代サウンドを狙ったことが挙げられると思います。ところがユーロヴィジョン2006においてフィンランドのモンスター集団LORDIHard Rock Hallelujahで優勝し、WIG WAMに対するアメリカからの回答だといわんばかりのバンドSTEEL PANTHERが個性的なバンド像と80年代への回帰をいろんな意味で更に突き詰めた形で実践したためWIG WAMの存在感が薄れていってしまうのではないかと勝手に心配していたのですが、本作を聴く限りそんなことはなさそうですね。またアルバムに満ちたエネルギーと疾走感を象徴するかのように、多少の障害物なら余裕でなぎ倒し乗り越えてしまいそうなホイールの上にギターが乗っかり後方から火を噴いているというジャケットもユニークだし、ナンバープレートがデビュー作の収録曲に因んで「667」となっている点もニクイ。WIG WAMの前には明るいロックンロールロードが広がっていると確信させてくれる1枚です。

【音源紹介】
・Rocket Through My Heart

WIG WAM「LIVE IN TOKYO」(2007)

  • 2010/09/30(木) 00:00:00

LIVE IN TOKYO
【No.258】
★★★(2007)

80年代に活躍した有名バンドのエッセンスを大胆に取り入れたメロディアスな音楽性とインパクトのあるルックス、そしてただのイロモノバンドに終わらない確かなプレイアビリティを兼ね備えたノルウェーのメロディック・ロックバンドWIG WAM初のライブCD作品。東名阪ツアーを敢行した初来日時の渋谷O-EAST公演からのテイクによる本ライブの音源は僕が持っている本編+4曲入りボーナスCDという2枚組仕様に加えてDVD盤としてもリリースされています。またライブ当日には日本のメタルゴッド「マサ伊藤」こと伊藤 政則氏が開演前に登場して観客を煽った上でバンドを紹介するというサプライズがあったようで、その模様も①Introduction By Masa Itoとして収められているだけでなくライナーノーツにはバンドのムチャ振りでこのサプライズが実現したというエピソードも披露されています。バンドを紹介する時の発音が「ウィグワム」ではなく「ウィーガム」にしか聞こえなかったりしますが…。

バンドがステージに現れる前から会場のボルテージが高まったライブは、当時の最新作「WIG WAMANIA」と同じくイントロ②Wig Wamaniaから③Rock My Rideへと続く流れで幕を開けます。小気味よいドラムからスタートする③はノリの良い曲調だし、バンドメンバーの名前が冒頭の歌詞に登場することもあってライブのオープニングには最適ですね。バンドが当日演奏した全18曲(イントロを除く)を聴いて、つくづくWIG WAMには良い曲が多いと実感させられました。この時点でWIG WAMが発表したスタジオ盤は僅か2枚と少ないのに、これだけ高品質な楽曲を並べられるバンドはそうそういないと思います。しかもキャッチーでメロディアスなロックソングを軸とした曲のバラエティが豊かで熱唱系⑦Out Of Time、しっとり系⑩At The End Of The Dayとタイプの異なるバラードや80年代をリスペクトするバンドらしくギタリストTeenyによるインストも⑧Erection、⑨The Riddleの2曲を挟むことでセットリストに抑揚を上手くつけていますね。スタジオ盤にあった煌びやかさが少々減退しているように感じられるものの、各曲ともにオリジナルに忠実なアレンジ(⑪Mine All Mine~⑫A R 'N' R Girl Like Youはメドレー形式)で安定感たっぷりに演奏されています。そんな中、一際耳に残ったのがDisc-2①Bygone Zone(Acoustic Version)です。2nd「WIG WAMANIA」の中でも1、2を争うメロデイアスなミドルチューンがここでは見事なアコースティックバラードに生まれ変わっていてメロディの良さが一段と引き立てられています。ロックナンバーで声を張り上げるGlam(Vo)も好きですが、こういう歌い方も魅力的ですね。

DVD盤はライブでプレイされた全曲を演奏順に収録しているのに対して、僕が持っているCD2枚組盤は収録時間の関係で前述のBygone Zoneとバンドのレパートリーの中でも僕が大好きなCrazy Thingsが本編CDではなくボーナスディスクに回されています。一方、CD盤でしか聴けないトラックとしてSlave To Your LoveAfter The Nine O'clock Newsが収録されていますが、サウンドチェックバージョンという代物(要はリハーサルバージョン?)なので有り難みはあまり感じられないかな。またDVDにはドキュメンタリーが収録されているほか、GlamのMCも長めに収録しているようだし、Disc-1⑯Hard To Be A Rock'N' Rollerで繰り広げられる「これまで調子良く速弾きをビシバシ決めていたのに、突如レゲエ風のギターを弾き始めたTeenyにGlamが活を入れるため『ロックンロールスプレー』なるものを吹きかける」という寸劇(笑)も映像で見た方が面白いと思うのでDVDの方がお買い得という気がしますね。

【音源紹介】
・Hard To Be A Rock'N'Roller(Live)


・Bygone Zone(Acoustic Live Version)


ちなみに本作のエンディングで歌われている代表曲In My DreamsのサビではGlamが日本語に挑戦しています。その中で「You're the only one living in my fantasies, in my dreams~♪」という箇所を和訳した「おまえだけが俺の夢の中に生きている」が「おまえだけが骨の山の中に生きている~♪」とマサ伊藤さん曰く「ブルータル」な歌詞に聞こえてしまうのはご愛嬌(笑)。

WIG WAM「WIG WAMANIA」(2006)

  • 2010/09/25(土) 00:00:00

WIG WAMANIA
【No.257】
★★★★(2006)

ヨーロッパを代表するソングコンテスト「ユーロヴィジョン2005」のノルウェー大会を制した名曲In My Dreamsのヒットもあり本国では国民的人気を得て、日本でも輸入盤市場を賑わせたベテランプレイヤー達による新人メロディック・ロックバンドWIG WAMの2作目にして日本デビュー盤。1stアルバムも「HARD TO BE A ROCK 'N' ROLLER」というオリジナルタイトルの最後に「...IN TOKYO」と付けられた日本盤としてほぼ同時期にリリースされています。今回もグラムロック風のケバいメイクとファッション、そして80年代ハードロックの王道を行くサウンドは健在で楽しい雰囲気に満ちたロックソングが詰まった1枚となっています。

シンフォニックなサウンドをバックにGlam(Vo)が拡声器を通して聴き手を煽るように捲し立てる1分足らずのSE①Wig Wamaniaに続く事実上のオープニングトラック②Rock My Rideはノリの良いドラムで始まり、キャッチーなサビメロへと繋がっていくロックナンバーでアルバムの掴みにはピッタリです。そして本作のハイライトは第1弾シングルにもなった④Gonna Get You Somedayですね。アカペラで歌うサビから曲がスタートするところやギターの入り方などがBON JOVIの名曲You Give Love A Bad Nameを連想させ、途中でこれまたBON JOVIの代表曲Livin' On Prayerの影響をチラつかせるこの曲はインパクト抜群です。そんな②と④を筆頭に、ボーカリストGlamの上手さを存分に活かしたミドル⑤Bygone Zone、タメの効いたサビがアクセントとなっている⑥Dare Devil Heat、とにかくゴキゲンな⑦Kill My Rock 'N' Roll⑩A R 'N' R Girl Like Youなど、一緒に歌いたくなるロックソングを中心にTeeny(G)のテクニカル・リックが炸裂するインスト⑧The Riddleもあって、とにかく聴いていて楽しくなってくるアルバムですね。

ベスト盤かと思うほどに各曲のキャラ立ちがしっかりしていた前作に比べると、ややあっさりしている気もしますが高水準の楽曲がズラリと並んでいます。本編ラストのヘヴィな⑫Breaking All The Rulesでは邪悪なムード醸し出すべくGlamがダーティな歌い方を披露していますがメンバーいわく、ノルウェーでは3歳の子供から80歳のお年寄りまで幅広い層に支持されているWIG WAMが発散する健全なバンドイメージがどこか「優等生が無理して悪ぶってる」ように感じられて微笑ましいですね。ちなみに日本盤ボーナスとして収録されている3曲も、ボーナスには勿体無い佳曲⑬After The Nine O'clock NewsFlash(B)がリードボーカルを務めるキャッチーソング⑭Flying Highそしてバンドの代表曲⑮In My Dreams(Live Version)と充実しています。

【音源紹介】
・Gonna Get You Someday

WIG WAM「HARD TO BE A ROCK'N'ROLER...IN TOKYO」(2006)

  • 2010/09/18(土) 00:00:00

HARD TO BE A ROCKNOLLER IN TOKYO
【No.256】
★★★★(2006)
年間ベスト2006年第8位

ノルウェーから突如現れたド派手なルックスの4人組WIG WAMの1stアルバム。元々は「HARD TO BE A ROCK'N'ROLER」というタイトルでリリースされていたアルバムに、ABBACeline Dionを輩出したことでも有名なヨーロッパのソングコンテスト「ユーロヴィジョン2005」のノルウェー代表に選出されたシングル曲①In My Dreamsを追加収録した「HARD TO BE A ROCK'N'ROLER...IN KIEV」(キエフはユーロヴィジョン2005の会場となったウクライナの首都)が輸入盤市場で注目を集めていて、その話題性と勢いそのままに2nd「WIG WAMANIA」で2006年に日本デビューを果たしたバンドがセカンドアルバムと同じタイミングで発売したのが本作です(日本盤ボーナストラックを3曲追加)。

中身の方はというと、失礼かもしれませんがメンバーの外見からは想像できないほど高品質な80年代風メロディアス・ハードロック作品で驚きました。どの曲も一緒に歌いたくなるような強力なサビがあって一度聴いたら頭から離れません。ユーロヴィジョンでの活躍もあって本国ノルウェーでは国民的バンドのようです。「Come On Come On Come On~♪」という冒頭のビッグなコーラスで僕のハートをがっちり掴む前述のヒット曲①を筆頭に、初めて聴いた時から口ずさんでしまえそうなキャッチーソング④Crazy Things、⑤Bless The Nightなど、とにかく歌メロの充実振りがハンパではないですね。他にも⑧Out Of Time⑩Tell Me Where To Goといった聴かせるバラードあり、⑨Mine All Mineのような明るいパーティーロックあり、そして歌ものだけでなく⑥The Drop⑫Erectionなどのギターインストまで盛り込んだ本作はバラエティに富んでいて飽きません。

第一印象でイロモノバンドかと思っていましたが、ミュージシャンとしてはベテランの域に達しているメンバーの力量は確かなものがありますね。特にGlam(Vo)はロックソングでは楽曲に華を添えるハイトーンやハードなシャウトを聴かせたかと思うと、バラード系では熱く歌い上げるだけでなく優しく語りかけるように歌うスタイルを披露するなど器用な歌い手だと思います。80年代のアメリカンハードロックを基盤としていながらも、ヨーロッパのバンドらしく哀愁のメロディを上手く織り込んでくれているのも嬉しいですね。ルーキーのような溌剌さとベテランならではの安定感を併せ持ったWIG WAMが鮮烈なデビューを飾った好盤です。

【音源紹介】
・In My Dreams(Live)

先日、車内のBGMとして本作を聴いていたら後部座席のチャイルドシートに座っている息子(2歳2ヶ月)が突然「かもんかもんかもん♪」と歌い出したのでビックリ。我が家に2人目のウィグワマニアが誕生した瞬間でした。それ以降も息子は時々「かもんかもんは?」と言ってこの曲をリクエストしてきます。WIG WAM恐るべし!

【CD購入録】W.E.T.「W.E.T.」(2010)

  • 2010/02/04(木) 00:00:00

【CD購入録】
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W.E.T.「W.E.T.」(2010)

WORK OF ARTのギタリスト/ソングライターRobert SallECLIPSEの中心人物Erik MartenssonTALISMANのシンガーJeff Scott Sotoの3人を中心としたメロディアス・ハードロックの新プロジェクトW.E.T.の1stアルバムを買いました。Erikが中心となって手がけた楽曲をJeffが歌い、上記3人の他にECLIPSEのメンバーがバックを支えるという形式なのでざっくり表現するとECLIPSEにJeffが加入し、そこにRobertが作曲面、演奏面をフォローしているという感じでしょうか。このメンバーを見た時点でハズレ作品になるわけがないと思っていましたが、本作はその期待を裏切らない出来栄えですね。スリリングなギターをフィーチュアしたアップテンポのオープニング①Invincible、PVも制作された本作のリードトラック②One Love以降、北欧メロハーファンである僕のツボを刺激する楽曲が次から次へと登場します。お気に入りは⑥I’ll Be There、⑨One Day At A Time、⑫If I Fallといったところでしょうか。ちなみに、本作発売前に②のPVが公開され、そこには生前のMarcel Jacob(B)の姿もありましたが、Marcelは撮影にのみ参加していたようですね。輸入盤から約3ヶ月遅れでリリースされた本作の日本盤にはボーナスとして④Comes Down Like Rainのアコースティックヴァージョンが収録されています。

【CD購入録】WIG WAM「NON STOP ROCK'N ROLL」(2010)

  • 2010/01/21(木) 00:00:00

【CD購入録】
NON STOP ROCKNROLL
WIG WAM「NON STOP ROCK'N ROLL」(2010)

ノルウェー産メロデイックロックバンドWIG WAMの3rdアルバムを買いました。聴き込みを必要としそうなROYAL HUNT「X」(同日に購入)とは対照的に、本作はプレイボタンを押すとすぐに流れてくる①Do Ya Wanna Taste It冒頭の「Do You Really Wanna, Do You Really Wanna Taste It~♪」というコーラスを聴いた瞬間に引き込まれました。この手の始まり方はメロハー作品での常套手段だと思うのですが、やはりこういうのには弱いんですよね。WIG WAMに対するアメリカからの回答とでもいうべきバンドSTEEL PANTHERが昨年話題になりましたが、こちらも負けていません。「X」をじっくり聴きたいのですが本作のリピートからなかなか抜け出せないでいます。

WINTERHAWK「REVIVAL」(1982)

  • 2009/02/01(日) 20:40:35

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【No.095】
★★★★(2008)

カナダのトリオ編成ハードロックバンドWINTEHAWKが1982年にリリースした唯一のアルバムが、1999年にリマスター&ボーナストラック付きで再発されたのが本作です。このバンドに関してはいろんなトコで絶賛されていて、聴いてみたいと思ってたんですがなかなか見つけられずにいたところ2008年にようやく購入。いやぁ、これは確かに凄いです。大雑把に言えば70年代風の質感を持ったオールドハードロックなんですが、トリオ編成とは思えないほどの重厚な音圧、そして中心人物Jordan Macarus(Vo、G)が紡ぎ出す極上のトーンを持ったギターフレーズにやられました。

タイトルずばりなインスト①Introからしてギター、ベース、ドラムのそれぞれがせめぎ合い、時にはお互いの魅力を引き出しあうかのように絡むことで生み出されるロックテイスト満載なアルバムで、歌ものにおいてもその緊張感を持続させ、その上に清涼感ある歌声によるキャッチーな歌メロが乗るという素晴らしい作品です。そんな楽曲群の中で大きな存在感を放っているのがJordanのエモーショナルギター。一音一音に並々ならぬ感情を封じ込めた彼のギターフレーズは、「泣きのギターとは何か」という問いに対する答えがここにあると思えるほど。特に9分半に渡る⑦Free To Liveの終盤でのギターは神々しさすら感じさせる圧巻のプレイです。どの楽曲でもギターが大活躍するハードロックが楽しめますが、この曲は別格ですね。

このバンドはRUSH、THIN LIZZY、TRIUMPHといったバンドが引き合いに出されることが多いようですが、これらのバンドをそれほど聴きこんでるわけではない僕にとっては、テクニカルな展開とキャッチーなメロディが味わえる楽曲の中で情感たっぷりのギターが乱舞する70年代風ハードロックバンドという印象ですね。こんな優れた作品が入手困難な状況だというのは何とも残念。もっとたくさんの人に聴いてもらいたい1枚です。

【音源紹介】
・Revival