【CD購入録】PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

  • 2017/08/13(日) 00:00:00

【CD購入録】
CLOSE TO THE SUN
PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)がメロディックロックを歌うプロジェクトPLACE VENDOMEの4作目を買いました。2005年の結成当初はAVANTASIAへのゲスト参加はあったもののHELLOWEEN脱退後にHR/HMから距離を置いていたMichael Kiskeが久々にアルバム1枚を通して歌うハードロックプロジェクトとして注目を集めていましたが、今やFRONTIERS RECORDSお抱えのライターが提供する楽曲群をKiskeが歌うためのプロジェクトという感じですね。本作もAlessandro Del Vecchio(Key)、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)といったおなじみのソングライターからJani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)、Simone Mularoni(G/DGM)といった新顔も含めた作曲陣に加えてギターソロではGus G.(FIREWIND)、Kai Hansen(GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)らが名を連ねる豪華なラインナップです。中身の方も期待を裏切らない上質のメロディックロック作品となっていて、過去のアルバムに比べるとややメタリックになっているように思います。これ!という決め手こそないもののFRONTIERS RECORDS作品だけあって手堅い仕上がりですね。現時点でのお気に入りはJani作の②Welcome To The Edgeでしょうか。余談ですが、PLACE VENDOMEがなければKiskeとKaiが在籍するバンドUNISONICの誕生や、彼等2人がHELLOWEENのツアーに帯同するPUMPKINS UNITEDツアーも実現しなかった可能性もあるのでPLACE VENDOMEは色んな意味で重要なプロジェクトだと感じる今日この頃です。

【CD購入録】PAIN OF SALVATION「REMEDY LANE RE:VISITED」(2016)

  • 2017/06/11(日) 00:00:00

【CD購入録】
REMEDY LANE REVISITED
PAIN OF SALVATION「REMEDY LANE RE:VISITED」(2016)

スウェーデンの奇才Daniel Gildenlow(Vo、G)率いるプログレッシブHR/HMバンドPAIN OF SALVATIONが2002年に発表したコンセプトアルバムで通算4作目にあたる「REMEDY LANE」のリミックス盤を買いました。本作にはアルバムを曲順通りに再現したライヴ盤(2014年の公演)もセットになっていてお得感がありますね。本作にリミックスを施したのはANGRA、ARCH ENEMY、SYMPHONY Xといった大物バンドの近作にも携わっている売れっ子Jens Bogrenです。実はこのアルバムと3rd「THE PERFECT ELEMENT, PART Ⅰ」(2000)はリアルタイムで購入していたのですが、当時の僕には難解に感じられ売ってしまっていました。ところが約15年経った今、本作を改めて聴いてPAIN OF SALVATIONというバンドの凄みに魅了されています。オリジナル盤もレンタルして聴き比べてみたのですがリミックス効果は大きいように思います。Daniel夫妻が体験した流産を歌詞にしたという重いテーマとは対照的に明朗なメロディとともに駆けていく④Trace Of Blood、メロディアスなバラード⑫Second Loveといった即効性が比較的高い楽曲もさることながら、テーマメロディが耳から離れない②Ending Theme、悲壮感漂う⑥Undertow、壮大なエンディングを迎える⑬Beyond The Paleなど聴けば聴くほど味わいの増す楽曲群は中毒性抜群です。本作を聴いてPAIN OF SALVATIONというバンドへの注目度が僕の中で上昇中なのですが、彼等はアルバムによって音楽性をガラリと変えるバンドらしいので他の作品にトライするよりもしばらくはこのアルバムの世界にじっくり浸ろうと思います。

【CD購入録】PLACE VENDOME「THUNDER IN THE DISTANCE」(2013)

  • 2017/03/11(土) 00:00:00

【CD購入録】
THUNDER IN THE DISTANCE
PLACE VENDOME「THUNDER IN THE DISTANCE」(2013)

今年の2月に最新作4th「CLOSE TO THE SUN」をリリースしたPLACE VENDOMEの3作目を買いました。もともとFRONTIERS RECORDSの社長Serafino Pergino発案の「Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)が歌うAORプロジェクト」というアイデアから誕生したこともあって今回もレーベル所縁のソングライター達による良質の楽曲群をMichaelが朗々と歌い上げています。作曲の中核を担っているのはLIONVILLEなどで活動するAlessandro Del Vecchio(Key)で収録曲の約半数を手がけているほか、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR etc、ex-LAST TRIBE)、Timo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS etc)といった著名ライターも1曲ずつを提供しています。作品を重ねる度に音楽性がソフトになっきているのはMichaelが歌う「バンド」UNISONICとの差別化を図るためでしょうか。心地よく聴ける作品なのは間違いないし、王道的バラード⑤It Can’t Rain Forever、軽快なアップテンポ⑧Never Too Late(UNISONICに同名異曲が、PLACE VENDOMEの1stにはToo Lateという曲が収録されていましたね)、Magnus Karlssonらしいメロディが楽しめる⑪Break Out辺りは好きな曲ですが全体的にもう少しパンチが欲しいような気もしますね。といいつつ、気がつけばリピートしている1枚です。

【CD購入録】THE POODLES「DEVIL IN THE DETAILS」(2015)

  • 2017/02/04(土) 00:00:00

【CD購入録】
DEVIL IN THE DETAILS
THE POODLES「DEVIL IN THE DETAILS」(2015)

安定感抜群のアルバムを発表し続けてくれているメロディックロックバンドTHE POODLESの6作目を買いました。デビュー当初はWIG WAMの二番煎じという印象が強かったものの、解散してしまった本家(?)とは対照的にTHE POODLESはコミカルなイメージを上手く払拭してコンスタントに活動していますね。結論から言うと今回も安心して聴けるメロハー作品です。これ!というキラーチューンはありませんが何度もリピートしたくなりますね。このバンドの場合、外部ソングライターの楽曲も取り入れているのが特徴のひとつで③The Greatestは2016年に自身のプロジェクトRUN FOR VICTORYを立ち上げたErik Lidbomによるナンバーです。次のアルバムが出たら即買いをするかどうかは別にして是非聴きたいと思わせてくれる作品ですね。

PHANTOM'S OPERA「PHANTOM'S OPERA」(1995)

  • 2017/01/31(火) 00:00:00

PHANTOMS OPERA
【No.485】
★★★(1996)

後にネオクラシカル・プログレメタルバンドSYMPHONY Xを結成することになるテクニカルギタリストMichael Romeoが在籍していたPHANTOM'S OPERAの1stアルバム。このバンドを知っている人の大半がそうだと思いますが、僕もMichael RomeoがきっかけでPHANTOM'S OPERAに興味を持ちました。Michaelは本作にギタリストとして参加していますが創作面の中心を担っているのはJack Young(Key)のため、このバンドの音楽性はSYMPHONY Xとは異なるキーボード主体のメロディックロックですね。煌びやかなバッキングと分厚いコーラス、Colie Brice(Vo)の甘い声質もあってオランダの貴公子ROBBY VALENTINEを連想させる場面もあります。僕が持っているのは1995年にテイチクからリリースされたボーナストラック込みで全14曲の国内盤です。

本作は1991年の時点で既に完成していたもののバンドは当時のグランジブームに飲み込まれ、しばらくお蔵入り状態となっていたようですが、メロディックロックファンなら聴いておいて損のない1枚だと思います。特に印象的なのが「フーズ ガナ ラビャァ♪(Who's Gonna Love Ya)」のコーラスで幕を開ける哀愁メロハーの理想形②Just A Matter Of TimeとライナーノーツでROBBY VALENTINEに通じるものがあると指摘されている美麗バラード⑩Moonlightの2曲ですね。それ以外にもサビのコーラスが耳に残る①Lie Laura、アルバム随一のポップチューン⑨Two Kinds Of People辺りがお気に入り曲です。MichaelもSYMPHONY Xほど派手に弾きまくっているわけではないものの、本作でも聴き応えのあるギタープレイを連発してくれています。

ただしアルバム全体で見るとメロディよりもノリを重視したロックソングがあったりして微妙に感じる場面があるのも事実。彼等のようにメロディアスなサウンドを武器にしているバンドが曲名に「Rock」という単語を入れると僕の好みに合わないというのは「メロハーあるある」だと思っているのですが今回も⑦Motorcycle Rock、⑪Rock Onがそれに該当しているかな…。バンドはこのアルバムを完成させた後、グランジブームの影響を受けて活動が停滞。JackとMichael以外のメンバーが次々と脱退していく中、残された2人はバンド継続の道を模索するもメンバーは見つからずMichaelがソロ作品に着手したことが契機となりSYMPHONY Xを結成したことからバンドは事実上の解散となってしまいます。その後、どういうわけかMichael以外のメンバーが再集結し「SO LONG TO BROADWAY」(1997)、「FOLLOWING DREAMS」(1998)という2枚のアルバムをリリース、4th「ACT Ⅳ」(2003)ではシンガーに実力派Terry Brockを迎えたものの2008年に中心人物のJackが亡くなったためPHANTOM'S OPERAは活動の幕を閉じてしまったようです。僕は1st〜3rdまでしか聴いていませんが3枚の中では本作が一番好きですね。

【音源紹介】
Just A Matter Of Time

PRIVATE LINE「DEAD DECADE」(2011)

  • 2016/12/16(金) 00:00:00

DEAD DECADE
【No.483】
★★★★(2011)
年間ベスト2011年第5位

ハードロックンロールと北欧ならではの叙情メロディを融合させた前作「EVEL KNIEVEL FACTOR」(2006)が見事な出来栄えだったPRIVATE LINEによる約4年振りの3rdアルバム。曲作りの時期にSammy Aaltonen(Vo)の父親が亡くなるなどしたことが影響してかアルバムジャケットは暗く、曲名にもDeath、Dead、Ghost、Graveなど死を連想させる単語が多いですね。Sammyによると「本作がPRIVATE LINEにとってのブラックアルバム」だそうですがダークな作品に仕上がっているかというと、むしろその逆で破天荒なロックサウンドは影を潜め、これまで以上にメロディに焦点を当てた作風となっています。曲によっては同郷のメランコリックロックバンドTHE RASMUS、世界的なヒットを記録したMY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」(2006)を彷彿とさせる場面もありますね。

ビッグなコーラスと共に駆け抜ける①Deathbedtime Storiesで幕を開け、ダークな哀メロとそれを歌う子供のコーラスがこれまでにないスケールの大きさを感じさせるタイトル曲②Dead Decadeと続く流れからして「これまでと一味違う」と感じさせてくれます。それ以降もパンキッシュに弾ける③Black Swan、妖しさを演出する冒頭のハーモニカが印象的な④Ghost Dance、ダンサブルなアレンジでノリ良く聴かせる⑤13th Step From The Grave、PRIVATE LINE流ロックにブルーズテイストを加味した⑥Down Came The Rainと、手を替え品を替え魅力的なメロディを堪能させてくれるので飽きないですね。また終盤にも一際ポップな歌メロが耳に残る⑨Meltdown Town、間奏にロシアンフォーク風のパートを交えた疾走チューン⑩Deathroll Casinoというハイライトがあるのも好印象です。

1stアルバム「21ST CENTURY PIRATES」(2004)ではMOTLEY CRUELive Wire、前作ではCHEAP TRICKHe's A Whoreをカバーしていましたが、今回はTHE LORDS OF THE NEW CHRCH⑬New Churchを収録しています。PRIVATE LINEがこれまでに取り上げたバンドは少なからず知っていましたがTHE LORDS OF THE NEW CHURCHは全く知りませんでした。調べてみたところ、どうやら80年代のパンクバンドのようです。オリジナルアーティストを知らないこともあってかカバー曲に関しては過去作品に軍配が上がりますね。とはいえオリジナル曲の充実度は今回が一番だと思うので僕の中ではこのアルバムが最高傑作です。注文をつけるとすれば作品毎のスパンをもう少し短くして欲しいということでしょうか。本作も4年振りのアルバムでしたが2016年現在、4作目に関する情報は入ってきていません…。オフィシャルサイトは今も存在しているしSammyとElias Logren(Ds)はアコースティックライヴも行っているもののファンとしてはPRIVATE LINEの新作情報が待ち遠しいですね。

【音源紹介】
Deathroll Casino

PRIVATE LINE「EVEL KNIEVEL FACTOR」(2006)

  • 2016/11/15(火) 00:00:00

EVEL KNIEVEL FACTOR
【No.482】
★★★★(2007)

フィンランド出身のバッドボーイズロックバンドPRIVATE LINEの2作目。アルバムタイトルにある「イーブル・ニーブル」というのはアメリカの有名スタントマンで、無謀な挑戦をしては派手に失敗することもあり、人々は彼のスタント成功以上に失敗する姿を観たがったという心理を表現する「イーブル・ニーブル・ファクター」という言葉があるそうです。バンドの中心人物Sammy(Vo)によるとシンガー、ソングライター、プロデューサーとして全てを自身で行うことになった本作の制作状況を表現するのに「イーブル・ニーブル・ファクター」は相応しい言葉だったのだとか。そんなチャレンジングな環境でレコーディングされた今回のアルバムですが、結果は見事成功と言えると思います。

期待感を煽るイントロダクション①Prelude For The Daredevilsに続くタイトル曲②Evel Knievel Factorで炸裂する「ウォウォウォウォオ~♪ イェイェイェイェエ~♪」のコーラスは合唱必至だし、ロックサウンドを基本としつつサビではメランコリックな雰囲気を前面に出した③Broken Promised Land、前曲のピアノによるアウトロから切れ目なく繋がる④Aliveへと至る流れでこの作品に引き込まれました。デジタルサウンドも交えて疾走する⑦Prozac Nation、⑨Gods Of Rewindのようにキーボードを上手く取り入れている点も好印象だし、ロックソングだけでなく⑤Sound AdviceTREATのギタリストAnders Wikstromが作曲に関与)や⑩Anywayといったバラード系の充実振りも見逃せません。また②と似たウォウォウコーラスが登場するボーナストラック⑫Tokyoも本編に入らなかったのが不思議なほどキャッチーな1曲です。

デビュー作「21ST CENTURY PIRATES」(2004)はBURRN!誌上でいきなりクロスレビューされ、インタビューもカラーで掲載されるなど新人バンドとしては破格の扱いを受けていました。そんな1stアルバムは正直なところ「可もなく不可もなく」という印象でしたが、本作での成長振りは「化けた」と言っていいレベルだと思います。僕が北欧ロックンロールバンドを聴くようになったのはHARDCORE SUPERSTAR「HARDCORE SUPERSTAR」(2005)、CRASHDIET「REST IN SLEAZE」(2005)などがきっかけだったのですが、本作におけるPRIVATE LINEのメロディセンスの良さは同系統バンドの中でも頭一つ抜きん出ています。それに加えてフロントマンのSammyはこの手の曲を歌うのに最適の声質だし、ソングライティング能力も高く、ルックス的にも華があって文句なしの逸材なので将来が楽しみなバンドですね。

【音源紹介】
Evel Knievel Factor

【CD購入録】PEARL「LITTLE IMMACULATE WHITE FOX」(2010)

  • 2016/08/19(金) 00:00:00

【CD購入録】
LITTLE IMMACULATE WHITE FOX
PEARL「LITTLE IMMACULATE WHITE FOX」(2010)

「BAT OUT OF HELL」シリーズが大ヒットを記録したレジェンドMEAT LOAFの娘でScott Ian(G/ANTHRAX)の妻でもあるシンガーPearl AdayPEARL名義でリリースしたアルバムを買いました。本作で聴けるのはMEAT LOAFのアルバム(といっても僕は「BAT OUT OF HELL」シリーズしか聴いていませんが)のようなロックオペラではなく、骨太なクラシックロックという感じですね。作曲面の中核を担っているのはJim Wilson(G)、Marcus Blake(B)の2人で、作詞はPearlによるものです。JimとMarcusはハードロックバンドMOTHER SUPERIORとしても活動していた(現在は解散)らしく、MOTHER SUPERIORのカバー曲⑩Whoreも違和感なく溶け込んでいます。お気に入り曲はハードな①Rock Child、③Broken White、聴かせるタイプの⑧Worth Defending、そして前述の⑩などですね。Pearlのボーカルもこの手のナンバーを歌うのに適した力強くソウルフルなスタイルで好印象。本作がシンプルで理屈抜きにカッコよかったのでMOTHER SUPERIORのアルバムも聴いてみたくなりました。

【CD購入録】POWERWOLF「BLESSED & POSSESSED」(2015)

  • 2015/07/26(日) 00:00:00

【CD購入録】
Blessed Possessed
POWERWOLF「BLESSED & POSSESSED」(2015)

前作「PREACHERS OF THE NIGHT」(2013)がドイツナショナルチャートで1位を獲得するなど、本国では既に確固たる地位を築いているPOWERWOLFの日本デビュー盤(通算6枚目)を買いました。フロントマンであり、バンドのコンセプト面でも重要な役割を担うAttila Dornはオフィシャルサイト等ではルーマニア出身となっていましたがライナーノーツによると、それはあくまでバンド設定上の話でメンバーは全員ドイツ出身なのだとか(このことに触れてはならないそうです/苦笑)。中身の方はというと、そんな細かいことはどうでもよくなってしまうほどの出来ですね。先行で公開されていた③Army Of The Night、④Armata Strigoiを聴いて膨らんでいた期待にしっかり応えてくれる仕上がりとなっています。作品のクオリティとしては同日に発売されたSYMPHONY X「UNDERWORLD」が上だと思いますが、本作の方がわかりやすく僕好みのサウンドですね。なお本作にはJUDAS PRIESTIRON MAIDENといった大御所、CHROMING ROSEのようなマニアックなバンドのカバーソング10曲を収録したボーナスディスクが付いて、お値段据え置きの¥2,600(税別)とかなりお得。「PREACHERS OF THE NIGHT」の国内盤も同時リリースされたPOWERWOLFが日本でも快進撃を見せてくれるのか注目しています。

【CD購入録】POWERWOLF「BLOOD OF THE SAINTS」(2011)

  • 2015/06/07(日) 00:00:00

【CD購入録】
BLOOD OF THE SAINTS
POWERWOLF「BLOOD OF THE SAINTS」(2011)

デビュー当時からブレることなく自分達のメタル道を邁進するPOWERWOLFの4作目を買いました。今回は何と言ってもアルバム前半が強力。50秒足らずの序曲①Opening: Agnus Deiで幕を開けるや②Sanctified With Dynamite、③We Drink Your Blood、④Murder At Midnight、⑤All We Need Is Bloodまで勇壮でありながらもキャッチーなメロディを持ったメタルチューンが矢継ぎ早に飛び出してくるし、疾走感のある⑥Dead Boys Don't Cryもカッコいいです。特に②~⑤までは「ダァイ、ダァイ、ダァイナマァイ♪」「ウイ、ドリンキャ、ブラッ♪」「マダラ、ミッナァイ…ッァ♪」「オールウィ、ニィディズ、ブラッ!ブラッ!ブラッ♪」といった各曲のサビメロがインパクト抜群。後半になると若干テンションが下がり気味ながら客観的に見れば佳曲と呼べるものばかりです。こうして現時点でリリースされているPOWERWOLFの全アルバムをチェックしてみると高品質な作品ばかりなので、きっかけさえあれば日本でもブレイクできるのでは…と期待しています。

【CD購入録】POWERWOLF「BIBLE OF THE BEAST」(2009)

  • 2015/06/04(木) 00:00:00

【CD購入録】
BIBLE OF THE BEAST
POWERWOLF「BIBLE OF THE BEAST」(2009)

吸血鬼や狼男をテーマとした独特の世界観の中で小細工なしの正統派パワーメタルを展開するPOWERWOLFの3作目を買いました。初めて聴いた時には「過去作品に比べてメロディよりもパワー/勢い重視かな」と感じましたが、数回リピートしたら自然とサビを口ずさんでいたという安心印の1枚です。デビュー当時から一貫した音楽性でありながら、こうも優れたメロディがポンポンと出てくる点には感心せずにいられません。それに加えて今回は各曲のドラマ性がアップしていて、バンドとして更に成熟した印象もありますね。フロントマンにしてバンドのコンセプト、歌詞面の中核を担うAttila Dorn(Vo)は表現の幅を広げているだけでなく、歌詞の語尾を「ンナッ!」とか「…ツァ!」と伸ばす独特の歌い回しもいい意味でやり過ぎ感があってクセになります。楽曲単位でのお気に入りは④Panic In The Pentagramでしょうか。7月22日には最新作「BLESSED & POSSESSED」と5th「PREACHERS OF THE NIGHT」の国内盤がAVALONからリリースされるようなので楽しみです。

【CD購入録】PRIDE OF LIONS「IMMORTAL」(2012)

  • 2015/05/25(月) 00:00:00

【CD購入録】
IMMORTAL_20150320235401388.jpg
PRIDE OF LIONS「IMMORTAL」(2012)

Jim Peterik(G、Key、Vo/ex-SURVIVOR)、Toby Hitchcock(Vo)を中心としたメロディック・ロックバンドPRIDE OF LIONSの4作目を買いました。2nd「THE DESTINY STONE」(2004)、3rd「THE ROARING OF DREAMS」(2007)はどちらも名盤だったものの、後者の素晴らしさに気付くまでに時間がかかったため本作がリリースされた当時は購入に踏み切れずにいた記憶があります。こうして聴いてみると、相変わらず質の高い楽曲群に感心しつつもどこか物足りないというのが正直なところですね。SURVIVORの名盤と同じタイトルを冠した⑧Vital Signs、アルバム本編を締めくくる⑫Ask Me Yesterdayといったアップテンポはなかなか良いのですが、過去2作品ほどのインパクトは今のところないように思います。これまでの作品が素晴らしかったのでハードルが上がってしまったのかもしれませんね。とはいえ前作も第一印象はこんな感じだったので、聴き込むうちに化ける可能性はあると思いますが…。

PRIDE OF LIONS「THE ROARING OF DREAMS」(2007)

  • 2015/05/21(木) 00:00:00

THE ROARING OF DREAMS
【No.431】
★★★★(2007)
年間ベスト2007年第5位

天才メロディメイカーJim Peterik(G、Key、Vo/ex-SURVIVOR)が2003年にToby Hitchcock(Vo)と共に立ち上げたPRIDE OF LIONSが放つ3rdアルバム。1stと2ndの間隔は1年弱だったのに対して本作は約2年半振りのリリースになりますが、その間にもライブCD、DVD「LIVE IN BELGIUM」(2006)、Jimはソロ名義で「ABOVE THE STORM」(2006)を発表していることを踏まえるとかなり順調な活動ペースと言えそうですね。前作「THE DESTINY STONE」(2004)が素晴らしい出来だったので発売日にこのアルバムを購入したものの、当時は「手堅いメロディックロック作品」という印象しかありませんでした。ところが数年経ってから改めて聴き返してみると前作に勝るとも劣らない名盤と思えるくらいにハマっている自分に驚いています。

PRIDE OF LIONSの魅力を凝縮したかのような①Heaven On Earth、インパクトのあるアカペラで幕を開けるハードナンバー②Book Of Life、一転してメロウに聴かせる③Love's Eternal Flame、「スピーク、トゥ、ミー♪」のコーラスが耳に残る爽快なアップテンポ④Language Of The Heartと続く序盤から圧巻の畳み掛けです。王道をいく曲を冒頭に持って来て聴き手のハートを鷲掴みし、更にハードなナンバーを2曲目、対照的なバラード系を3曲目、そして4曲目に再び勢いのあるナンバーを持ってくるという構成は前作と同じ。デビュー作「PRIDE OF LIONS」(2003)も似たような組み立てだったので、この流れはもはやPRIDE OF LIONSの様式美と言えそうですね。それ以降も楽曲のクオリティは衰えるどころか更に充実度を増し、絵に描いたような美旋律バラード⑥Faithful Heart、F1中継が始まりそうなイントロからフック満載のサビへと繋がっていく⑦Defying Gravity、力強くドラマティックなタイトル曲⑧The Roaring Of Dreamsという中盤も実に強力です。しかし本作にはそれを凌ぐハイライトが終盤に用意されています。突き抜けるようなサビメロとその直後に鳴り響くホーンの音色がインパクト抜群な⑪Tall Ships、演歌に通じる曲調の中でギターか泣きまくる長編バラード⑫Turnaround、そしてボーナストラックにしておくには惜しい哀メロチューン⑬I Am My Fatherが本当に素晴らしい。ちなみに⑫にはTobyの妹Tori Hitchcock(Vo)が客演していて、兄と堂々と渡り合っています。

70年代にデビュー、80年代にSURVIVORで一世を風靡したベテランでありながら今もなお衰えないJimのメロディセンスには脱帽ですね。本作はSURVIVORの代表作「VITAL SIGNS」(1984)にインスパイアされて制作したアルバムとのことですが「VITAL SIGNS」にも引けを取らない充実盤だと思います。デビュー当初はTobyという卓越したシンガーを擁していながらJimがそれなりの割合でボーカルを務めることに疑問を感じていましたが、Tobyの歌い方はハイトーンに頼りがちなのでJimも適度に歌うことで丁度いいバランスを保っているように思えてきました。そんな中心メンバー以外の顔ぶれも過去のスタジオ盤、ライブでもほぼ固定されているので、もうプロジェクトではなくバンドと見なしていいのではないでしょうか。

【音源紹介】
Turnaround

PRIDE OF LIONS「THE DESTINY STONE」(2004)

  • 2015/05/15(金) 00:00:00

THE DESTINY STONE
【No.430】
★★★★(2004)
年間ベスト2004年第7位

産業ロック界のレジェンドSURVIVORの中心人物Jim Peterik(G、Key、Vo)が若き実力派シンガーToby Hitchcockと組むことで誕生したプロジェクトPRIDE OF LIONSの2作目。セルフタイトルの1stアルバムの時点で高品質なメロディックロックを完成させていましたが、今回はそれに輪をかけて素晴らしい仕上がりとなっていますね。前作ではやや画一的に感じられた楽曲はメリハリが強調されていて、ある時はハードに、またある時はメロウに聴かせてくれます。一言で言うと「よりドラマティックになった」という感じでしょうか。そんな楽曲面の進化に引っ張られるように、一本調子に思えるパートもあったTobyの感情表現の幅が広がっているのも特徴です。

そんな本作のハードサイドを象徴する曲としてはキーボードを効果的に用いた②Parallel Lines、前作になかったワイルドさを感じさせる④Born To Believe In You、メロウサイドではJimが「ディズニー映画に使ってほしい」と語るロマンティックなバラード③Back To Camelotが出色の出来。アルバム全体としてもポジティブな雰囲気に包まれたメロハー①The Courage To Love Somebodyを聴いた時点で前作以上の1枚になると確信、実際その通りの名盤となっているのですが極めつけは本編ラストを飾るバラード⑫The Gift Of Songでしょう。この曲の3:30辺りからの劇的な展開は涙ものだし、Jimの音楽に対する想いが込められた歌詞も秀逸です。また曲名が示す通り、水面に光が差し込む情景が目に浮かぶ⑦Light From A Distant Shoreも気に入っています。歌詞の内容とメロディがこの上なくマッチしたこの曲からも希代のソングライターJim Peterikの並々ならぬ才能が感じられますね。

デビュー作の高水準を保つだけでなく、あらゆる面でスケールアップした本作は僕が2004年に最もリピートしたメロディックロック作品です。目新しい要素はないし時には古臭いサウンドに思える場面もありますが、良い曲を上手いボーカルで聴かせるという音楽にとっての最重要ポイントを押さえているのが本作の強みですね。PRIDE OF LIONSは2000年代にデビューしたメロディックロックバンド/プロジェクトの中てもLAST AUTUMN'S DREAMと並んで重要な存在となっています。時代が時代なら世界的にヒットしたのではないかと思うのですが、見た目があまりイケてないので売れるのは難しいんでしょうね…。

【音源紹介】
The Gift Of Song

PRIDE OF LIONS「PRIDE OF LIONS」(2003)

  • 2015/05/12(火) 00:00:00

PRIDE OF LIONS
【No.429】
★★★(2003)

映画「ロッキー3」の主題歌Eye Of The Tigerを収録した3rd「EYE OF THE TIGER」(1982)が全米2位を記録するなど、80年代を代表する産業ロックバンドとして名を馳せたSURVIVORのソングライターJim Peterik(G、Key、Vo)が無名の若手シンガーToby Hitchcockと結成したPRIDE OF LIONSの1stアルバム。僕自身、SURVIVORにさほど思い入れはないのですが、各所での評価が高かったので購入してみたというのがこのプロジェクトとの出会いでした。PRIDE OF LIONSを語る上で欠かせないのが、4オクターブの声域を持つというTobyの溌剌としたボーカルでしょう。Jimが彼の歌唱力に惚れ込んで、このプロジェクトを立ち上げる決心をしたというエピソードにも納得の逸材。熟練のソングライティング技術、若き実力派シンガーという2本柱がしっかりしているので抜群の安定感を誇っていますね。

浮遊感のあるキーボードとメロディアスなギターに導かれて始まる①It's Criminal、哀愁たっぷりの②Goneからして産業ロックの王道まっしぐら。サビもさることながらBメロの素晴らしさが際立つアップテンポ④Sound Of Home、バンドのテーマソングに相応しいメロディアスチューン⑤Prideland、Eye Of The Tigerに通じる勇壮なメロディを持った⑥Unbreakable、お洒落なAORナンバー⑦First Time Around The Sun、前曲とは対照的にノリのよさが印象的な⑧Turn To Me、中間部にプログレ風の展開を盛り込んだ⑨Madness Of Loveなど曲毎の表情が豊かなのもいいですね。そして③Interrupted Melody、⑪Last Safe Placeといったバラードも秀逸でアルバムの見せ場となっています。ボーカルパートに関してはTobyの伸びやかなハイトーンを中心にしつつ、中音域をメインに歌うJimの出番も所々あって両者のコントラストがいい感じですね。

本作にはJimがSURVIVOR時代から温めていたもの、2003年に書いた曲の両方が収録されているのですが、どの曲も高い完成度を誇っていることに驚かされます。この辺りはSURVIVORが活動を休止した後も他のアーティストに楽曲を提供するなど第一線で活躍し続けてきたJimだからこそ為せるわざなんでしょうね。というわけで高品質のメロディックロックがズラリと並ぶ1枚ではあるものの、夢中になるほどリピートした作品かと言うとそうでもなかったりします。理由はいくつかありますが最も大きいのは日本盤ボーナストラックを含めると全15曲、収録時間75分という長さでしょうか。個々の楽曲としては魅力的なものが多くても、ここまでの長尺アルバムとなるとやはり間延びしてしまうし、良曲はあれど名曲がないという印象になってしまいました(本作にケチをつけるのは贅沢だとわかっているのですが…)。

【音源紹介】
Sound Of Home

【CD購入録】POWERWOLF「LUPUS DEI」(2007)

  • 2015/03/23(月) 00:00:00

【CD購入録】
LUPUS DEI
POWERWOLF「LUPUS DEI」(2007)

バンドメンバーが吸血鬼に扮した姿が目を引くドイツ/ルーマニアの混成バンドPOWERWOLFの2作目を買いました。今回もどっしり腰を据えたメタルサウンドの上にAttila Dorn(Vo)によるHansi Kursh(Vo/BLIND GUARDIAN)似の力強い中低音ボイスが乗るというスタイルを貫いています。またサビになると曲名を繰り返す点もデビュー作と同じなので、金太郎飴状態となっている感は否めませんがわかりやすさと不思議な中毒性があるんですよね。ドラマティックな展開美が素晴らしい③Prayer In The Dark 、軽快に駆け抜けていくアップテンポ④Saturday Satan、パワフルなサビが聴き手を圧倒する⑤In Blood We Trustと続く流れは文句のつけようがないし、本作随一の疾走曲⑥Vampires Don't Dieもお見事。デビュー作に比べてオカルティックな雰囲気は若干薄くなり、パワーメタルの要素が強くなっているのが嬉しいですね。

PRIDE「SIGNS OF PURITY」(2003)

  • 2015/03/16(月) 00:00:00

SIGNS OF PURITY
【No.423】
★★★★(2003)
年間ベスト2003年第10位

イギリス出身のメロディアス・ハードロックバンドPRIDEの2作目にしてラストアルバム。前作「FAR FROM THE EDGE」(2002)同様、メロハーの王道を行くサウンドでありながら、手堅すぎて面白味に欠ける感もあったデビューアルバムに比べるとハードな曲からポップチューンまでの振り幅が大きくメリハリのついた作品となっています。それに加えて、掠れ気味の声質がいい味を出しているMatt Mitchell(Vo)、練り上げられたギターソロで各曲に華を添えるChris Green(G)といった看板プレイヤーのパフォーマンスにも更に磨きがかかっていますね。バンドのブレインであるIvan Gunn(Key/ex-BALANCE OF POWER)も終始バッキングに徹しているものの楽曲を煌びやかに彩っています。

Chrisが冒頭30秒に渡って挨拶がわりのギターソロを決め、Mattのエモーショナルなボーカルがそれを引き継ぐというPRIDEの魅力が凝縮された①Could You Believeでアルバムは幕を開けます。それ以降も前作にはなかったアグレッシブさを強調したアップテンポ②Somewhere Someway、⑦Learn To Flyや青空系の爽快チューン③Story Of Our Lives、⑤No Reasons Why、そしてIvanのポップセンスが炸裂する④It's Just Me、⑥Say Your Not Lonelyなど楽曲面の充実振りが素晴らしいですね。特に④はデビュー作に収録されていた名曲Hands Of A Healerと並んでPRIDEを代表するナンバーです。注文をつけるとすればヘヴィな⑨I.O.U.、切ないバラード⑩Heaven's Waiting、壮大かつドラマティックな⑪Still Rainingとスローな曲が終盤に続き失速したように感じられるため、曲順にもう少し工夫してほしかったという点くらいでしょうか。個々の楽曲としては聴き応えがあるものばかりなので贅沢な話かもしれませんが…。

このアルバムがリリースされた2003年といえばFAIR WARNINGTERRA NOVAは解散状態、HAREM SCAREMにもかつての勢いがなかったためメロディックロックは不遇の時期というイメージがありました。そんな中で本作のような名盤を届けてくれたPRIDEは僕にとってメロハー界の希望の光だったのですが、彼等を評価したのは一部のマニアのみだったようでバンドはやむなく解散の道を辿っています。MattとChrisはもっと売れる音楽を目指してモダンなヘヴィメタルバンドFURYONを結成したと知った時にはやるせない気持ちになりました…。Chrisは既にバンドを脱退し、FIREHOUSEのフロントマンC.J SnareRUBICON CROSSを立ち上げ2014年にデビューアルバムを発表しています。RUBICON CROSSではメロディアスな要素も復活していますがPRIDE時代(特に2nd)に比べると物足りなさが残りますね。2000年代メロディックロックの隠れた名盤といえば本作が最初に思い浮かびますが、知る人ぞ知るアルバムにしておくには勿体ない1枚です。

【音源紹介】
It's Just Me

PRIDE「FAR FROM THE EDGE」(2002)

  • 2015/03/13(金) 00:00:00

FAR FROM THE EDGE
【No.422】
★★★(2003)

英国産メロディアスHR/HMバンドBALANCE OF POWERの中心人物でありながら、バンドから解雇されるという憂き目に遭ったIvan Gunn(Key)が地元で偶然出会ったMatt Mitchell(Vo)、その友人のChris Green(G)と新たに結成したメロハーバンドPRIDEの1stアルバム。Ivanが生み出す楽曲群は派手さこそないものの爽やかで仄かな哀愁が漂うものが多く僕好みだし、それらを歌うMattはMichael Bormann(Vo/JADED HEART)、Pete Sandberg(Vo/MIDNIGHT SUN)を彷彿とさせるハスキーボイスの持ち主でPRIDEサウンドとの相性は抜群です。それに加えてChrisが弾くギターソロは構築美に溢れ、華を添えるだけでなく各曲をワンランク上に押し上げていますね。主要メンバー3人が担う楽曲、ボーカル、ギターというセンターラインがしっかりしているため非常に安定した仕上がりとなっています。

キャッチーなコーラスを配した②Saviour Of A Broken Heart、ゆったりしたメロディが気持ちいいバラード④If It Ain't Loveもさることながら本作のハイライトはアルバム中盤でしょう。瑞々しいメロディが躍動する極上のドライヴィングチューン⑤Hands Of A Healer、重厚かつドラマティックな⑥Hold On、癒しの旋律が聴き手を優しく包む⑦Best Of Meの流れは強力。ちなみに⑥はBALANCE OF POWERとのトラブルの後に初めて書いた曲で、当時のIvanの想いが込められたナンバーだそうです。BALANCE OF POWERは作品を重ねる毎にヘヴィメタル色を強めていったので、本作のような産業ロック/AOR路線を目指すIvanと袂を分かつのは必然だったのかもしれませんね。

メロディアスハードの教科書と言えそうなナンバーがズラリと並ぶので、この手の音楽性が好きな人なら聴いて損はしないと思います。ただし個人的には⑤のような突き抜けたメロディ、わかりやすさがもう少し欲しかったですね。この煮え切らなさがブリティッシュ・ハードロックバンドらしさなのかもしれませんが…。また「ディ〜ス、タァ〜イム♪」というコーラスから唐突に始まる①This Timeが掴みとして弱いのも気になります。僕は名盤2nd「SIGNS OF PURITY」(2003)でこのバンドを知り、その素晴らしさに胸を打たれ後追いで本作を聴いたのでどうしてもセカンドアルバムの方に思い入れが強く、このアルバムに関しては物足りなさを感じてしまうんですよね…。

【音源紹介】
Hands Of A Healer

【CD購入録】PRIMAL FEAR「DELIVERING THE BLACK」(2014)

  • 2015/02/23(月) 00:00:00

【CD購入録】
DELIVERING THE BLACK
PRIMAL FEAR「DELIVERING THE BLACK」(2014)

欧州メタルシーンを代表する正統派メタルバンドPRIMAL FEARの10作目を買いました。「カッコいいヘヴィメタル作品」の一言で済ましてしまいたくなるほど見事なメタルアルバムですね。結成当初はMat Sinner(B/SINNER)が元GAMMA RAYのハイトーンシンガーRalf Scheepersと組んだという点に注目が集まっていましたが今ではAlex Beyrodt(G/SILENT FORCE etc)、Magnus Karlsson(G/FREE FALL、ex-LAST TRIBE etc)というバンドのメインソングライターを務められるほどの逸材が2人も加入し、ちょっとしたスーパーバンドとなっています(ドラマーのRandy Blackも実にパワフル)。②Rebel Faction、⑧Never Pray For Justice、⑪Inseminoid辺りは即効性の高いメタルチューンだし、このバンドはミドルテンポの曲も間延びすることなくカッコいいのが強みですね。9分に及ぶドラマティック長編⑦One Night In December、バラード⑨Born With A Broken Heartもいいアクセントになっています。メロディック・パワーメタルを好んで聴く僕としてはキャッチーなメロディがもう少し欲しい気もしますが、ここまで質の高いヘヴィメタルを並べられるとぐうの音も出ませんね。

【CD購入録】POWERWOLF「RETURN IN BLOODRED」(2005)

  • 2014/10/07(火) 00:00:00

【CD購入録】
RETURN IN BLOODRED
POWERWOLF「RETURN IN BLOODRED」(2005)

2013年発表の5th「PREACHERS OF THE NIGHT」(現時点での最新作)を聴いてファンになったドイツに拠点を置くパワーメタルバンドPOWERWOLFのデビュー作を買いました。僕は彼等の5作目の中でも、勢いに満ちたパワーメタルサウンドと親しみやすいサビメロに惚れ込んだのですが、本作の時点ではパワーメタル的な要素はそれほど強くなさそうですね。その一方でタイトル連呼系のサビは初めて聴いた時から一緒に歌えそうなものが多く、雄々しいコーラスに胸が熱くなる③Kiss Of The Cobra Kingが特に気に入っています。IRON MAIDENに通じる正統派メタルをベースに不気味でシアトリカルな雰囲気を加味したPOWERWOLFサウンドの基礎となる部分がデビュー時点で既に確立されていることが窺える1枚です。

PINK CREAM 69「ELECTRIFIED」(1998)

  • 2014/05/25(日) 00:00:00

PC69 ELECTRIFIED
【No.397】
★★★★(1998)
年間ベスト1998年第4位

HELLOWEENの現ボーカルAndi Derisが在籍していたバンド、というよりは引く手数多のプロデューサーにして最近ではMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)、Kai Hansen(G/GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)らとUNISONICを結成したDennis Ward(B)が在籍するバンドと言った方が通りが良さそうなPINK CREAM 69の6thアルバム。僕がこのバンドを知ったのはAndiがきっかけで、彼がHELLOWEENで発揮しているメロディセンスが気に入ったのでPINK CREAM 69がセルフタイトルで1989年に発表したデビュー作と2nd「ONE SIZE FITS ALL」(1991)の2枚を聴いてみたところ哀愁とヒネリの効いたAndi節はこの頃から既に確立されていたことを実感できる好盤でした。ところが3rd「GAMES PEOPLE PLAY」(1993)辺りからダークになり、Andi脱退後は当時流行っていたグランジへ傾倒していったという噂をよく耳にしていたのでAndi=PINK CREAM 69というイメージが強くなってしまい3作目以降は聴いていませんでした。そんな彼等が1998年になりメロディアスな路線に戻ってきたという評判とともにリリースしたのが本作です。

大して期待もせずに聴いてみるとこれが予想以上に素晴らしくてビックリ。Andi在籍時のように繊細で、どこか女性的な切ないメロディとはまた異なる魅力を持った新生PINK CREAM 69の音楽性を端的に言い表すならば「男っぽさもあるガッツィーなハードロックで時折見せる哀感が絶妙」といった感じでしょうか。オープニングを飾る①Shameは正にそんなタイプの名曲だし、爽快感と共に疾走する③Break The SilenceRalf Sheepers(Vo/PRIMAL FEAR)D.C Cooper(Vo/ROYAL HUNT)がゲスト参加してこれまで以上にメタリックな側面を強調した⑤Over The Fireとそれに肩を並べるほどのハードチューン⑧Burn Your SoulなどはAndi=PINK CREAM 69という僕の先入観を粉砕するには十分過ぎるほどのインパクトがありました。穏やかなムードの⑨Rocket Rideからボーナストラックの⑫Always Love Youまではメロハーとさえ呼べそうなミディアム/バラード系が並ぶものの各曲ともにメロディが充実しているので最後までダレることなく聴き通せます。ただし⑫の後に2分足らずの無音時間を挟んでシークレットトラックとして収録されている⑪Gone Againの別バージョンは歌い方が変なこともあって完全に蛇足だと思っていますが。

4th「CHANGE」(1995)からバンドに加入したDavid Readman(Vo)については本作を聴くまでバンドをグランジ化させた張本人だとばかり思っていたのですが、調べてみると音楽性の変化はメンバーの総意だったようだし肝心の歌唱力についてもAndiを遥かに上回っていると思います。Andi特有のメロディがここにはないため名盤とも言われる初期2作品とは質感が異なりますが、本作で繰り広げられている堂々としたハードロックサウンドは理屈抜きでカッコいいですね。バンドもこの「ELECTRIFIED」を通して自分達が求めるサウンド像を見つけたようで、本作以降は同じ路線でアルバムを発表し続けています(後追いでこのバンドのオリジナルアルバムは現時点での最新作「CEREMONIAL」まで全て聴きました)。ただ「ELECTRIFIED」が素晴らしすぎることもあってか、後の作品群はこのアルバムを上回るには至らずマンネリ化が進行しているように思えるのも事実だったりするんですけどね…。

【音源紹介】
・Shame

【CD購入録】PINK CREAM 69「CEREMONIAL」(2013)

  • 2014/05/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
CREMONIAL.jpg
PINK CREAM 69「CEREMONIAL」(2013)

シンガーのDavid ReadmanVOODOO CIRCLEなどでも活動、メインソングライターのDennis Ward(B)はプロデューサーとして引っ張りだこ状態の中で新たにMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)、Kai Hansen(G/GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)らとUNISONICを結成するなど多忙だったので自然消滅したのかと思っていたPINK CREAM 69がバンド結成25周年の節目に再集結。約6年振りにリリースした通算11作目を買いました。このバンドについては現在の音楽スタイルを掴んだ傑作6th「ELECTRIFIED」(1998)を頂点として、その後は一定以上の品質はキープしつつもマンネリ感が拭えないイメージがあるのですが今回も同様の作風ですね。予想以上にヘヴィなサウンドに驚かされるもののサビがいかにも彼等らしい①Land Of Confusion、明るくキャッチーな②Wasted Years、メロディが耳に残る③Specialなどアルバムの滑り出しはいいのに聴き終えた時の感想はいまひとつというのが正直なところです。ボーカルパフォーマンスや演奏などでベテランならではの安定感を見せつけてくれてはいるのですが…。

【CD購入録】POWERWOLF「PREACHERS OF THE NIGHT」(2013)

  • 2014/01/17(金) 00:00:00

【CD購入録】
PREACHER OF THE NIGHT
POWERWOLF「PREACHERS OF THE NIGHT」(2013)

白塗りメイクを施したドイツの5人組パワーメタルバンドPOWERWOLFの5作目を買いました。現時点で彼等のアルバムの日本盤はなく、僕も全く知らなかったのですが、複数のサイト/ブログで賞賛されていたので聴いてみることに。荘厳なクワイア~ザクザクと刻まれるギターで幕を開け、中音域メインのボーカルが力強く歌い上げる①Amen & Attackを聴いてストレートだった頃のBLIND GUARDIANタイプかと思いきや、続く②Secrets Of The SacristyがモロHELLOWEENな陽性ジャーマンメタルで驚きました。所謂メロパワ路線はその②と⑥Cardinal Sinくらいで、それ以外はどっしりとしたミドルテンポが主体ながら、どの曲もメロディが魅力的で耳に残ります。世界にはまだ僕の知らない優れたバンドがいることを改めて感じました。もし昨年のうちに本作を聴いていたら年間ベストアルバムにランクインしていたかもしれません。ちなみに、このバンドはドイツでは既にステータスを確立しているようで本作は国内ナショナルチャートのナンバーワンに輝いているそうです。

【CD購入録】PETE LESPERANCE「FADE INTO STARS」(2012)

  • 2013/12/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
FADE INTO STARS
PETE LESPERANCE「FADE INTO STARS」(2012)

バンドの代表作でありハードロック史に残る名盤(だと個人的に思っている)「MOOD SWINGS」(1993)の再録盤を2013年にリリースしたHAREM SCAREMのギタリストPete Lesperanceのソロ2作目を買いました。基本的には1st「DOWN IN IT」(2004)同様、ギタリストのソロアルバムらしからぬ歌モノ作品でアレンジが前作以上にアコースティック寄りとなっているため一段と温かみのあるソフトな1枚となっています。非常に心地よく聴くことができる作品である一方、ミディアム/バラード調のナンバーが並ぶためアルバムとしての抑揚に欠ける点は前作と同じだったりしますが…。それにしてもPeteは歌い手として着実に成長していますね。抜群に上手い訳ではないけれと素朴な彼の歌声は結構クセになります。ちなみに本作はCD媒体で販売されていないためAmazonでMP3をダウンロードするという形で購入しました。音楽作品をダウンロードしたことがなかったので少し不安もありましたが問題なく聴けています。今後はこういう方法で音楽を聴く機会が増えるんでしょうかね…。

【CD購入録】THE POODLES「TOUR DE FORCE」(2013)

  • 2013/08/18(日) 00:00:00

【CD購入録】
TOUR DE FORCE
THE POODLES「TOUR DE FORCE」(2013)

シーンに登場した2006年以降、安定したクオリティの作品を届け続けてくれているスウェーデン産メロディアス・ハードロックバンドTHE POODLESの5作目を買いました。母国スウェーデンではナショナルチャート1位に輝いたという前作「PERFORMOCRACY」(2011)同様、バンド初期にあったイロモノ的な要素は影を潜めシリアスでちょっぴりダークなハードロックサウンドの中で時にはキャッチー、時には仄かな哀愁漂うメロディが耳に残るアルバムとなっています。シンガーのJakob Samuelの歌唱もここに来て更に表現力を増した感がありますね。佳曲揃いの本作の中でもTHE POODLESらしさ全開の⑤Going Down⑦40 Days And 40 Nights、その間に挟まれた叙情バラード⑥Leaving The Past To Passが現在のお気に入りです。またアイスホッケー世界選手権のスウェーデンチームのオフィシャル・テーマ曲⑬En For Alla For En(ボーナストラック)は歌詞がスウェーデン語であるにも関わらず、一緒に口ずさみたくなるキャッチーソングですね。以前から良いバンドだとは思っていましたが、本作でもってFAIR WARNING、GOTTHARD、HAREM SCAREM、LAST AUTUMN'S DREAM、WIG WAMといった僕のお気に入りメロハーバンドの仲間入りを果たしたと言えるかもしれません。

PETE LESPERANCE「DOWN IN IT」(2004)

  • 2012/11/14(水) 00:00:00

DOWN IN IT
【No.352】
★★(2010)

Harry Hess(Vo)と並ぶHAREM SCAREMのブレインPete Lesperance(G)がHarryから約1年遅れで発表した1stソロアルバム。参加メンバーとしてはPeteがギターは勿論ボーカル、ベースも兼任しているほか数曲のバックボーカルにHarry、ドラムではCreighton DoaneといったHAREM SCAREMのメンバーを始めとするカナダ人ミュージシャンがサポートしています。以前からPete自身もソロを制作中で内容はギターアルバムになりそうだとインタビュー等で語っていたので、Mandy(2nd「MOOD SWINGS」収録)やBaby With A Nail Gun(4th「BELIEVE」収録)といったHAREM SCAREMのインスト曲が好きな僕としては期待を寄せていたのですが、完成したのは日本盤ボーナス⑫Trouble With Petsを除く全曲でPeteのボーカルをフィーチュアした歌もの作品でした。

このアルバムで展開されているのは、ドライな雰囲気の中で哀愁が滲むサウンドをベースに時折RUBBER時代を連想させるポップセンスが顔を出すモダンロックで、本家との共通点もありますが典型的なHAREM SCAREMらしさというよりは同郷カナダのモンスターバンドNICKELBACKのような北米のメインストリーム・ロックバンドに近い印象を持ちました。温かみのあるメロディをじっくり聴かせるAOR風だったHarryのソロ「JUST ANOTHER DAY」(2003)と本作をミックスすると確かに後期HAREM SCAREMになりそうな気もしますね。収録曲はミディアムテンポ主体でアルバムとしてのメリハリに欠けるため個々の楽曲としては飛び抜けたものがないように思いますが、ひとつの作品として聴くとなかなか心地よい作品となっています。楽曲単体として一番耳に残ったのは⑪Where You Want Meでしょうか。

そして驚かされたのがシンガーとして大きな成長を遂げたPeteの歌いっぷりで、HAREM SCAREMの6作目「RUBBER」(1999)収録のTripで初めてリードボーカルを担当していた頃とは雲泥の差ですね。ソロアルバムとはいえギターパートにスポットを当てるのではなくプロデューサー/コンポーザーそしてシンガーとしての顔も持つPete Lesperanceの魅力を凝縮した流石の1枚だと思わせてくれる一方、本作リリース前後のHAREM SCAREMやHarryのソロ作品と同じく手堅く無難にまとまり過ぎているため面白味に欠けるのも否定できません。一介のギタリストから総合的なミュージシャンへと進化を遂げたPeteが作り上げた本作も悪くないのですが、もしPeteが2nd「MOOD SWINGS」(1993)を発表した当時に持っていたであろうギラギラした野心を封じ込めたギターインスト作品を出してくれていたら…と夢見てしまうのも事実なんですよね。

【音源紹介】
・Where You Want Me

PREVIEW「PREVIEW」(1983)

  • 2012/10/28(日) 00:00:00

PREVIEW.jpg
【No.349】
★★★★(2008)

1998年にHarry Hess(Vo/HAREM SCAREM)プロデュースのもとで自身のバンドFIOREを始動させ、日本では今は亡きゼロコーポレーションからアルバム2枚とベスト盤を発表したアメリカ人シンガーJon Fioreがかつて在籍していたバンドPREVIEWのデビュー作にして唯一のアルバム。僕はFIOREからの後追いでこのバンドを知ったため、Jonが歌っていたバンドというイメージが強いのですが実はこのバンドの中心人物はErnie Gold(Key)Danny Gold(G)のGold兄弟で、楽曲の大半をErnieが手掛けています。本作は1983年に発表された後しばらくして廃盤となってしまい入手困難な状況が続いていました。そのためメロディックロック界の幻の名盤と呼ばれるようになっていたのですが2006年にROCK CANDY RECORDSより再発され、僕もこのバンドの存在を知った約10年後にようやく入手できた次第です。

有名プロデューサーKeith Olsenを迎えて制作された本作は重厚なキーボードが盛り上げる楽曲の上にJonの情感豊かな歌声が乗るというサウンドで、JOURNEYSURVIVORにも通じるメジャー感たっぷりのメロディックロックに仕上がっています。アルバムを代表するズバ抜けたキラーチューンこそないように思いますが、産業ロックの王道を行く①All Nightに始まり、バラード⑩It's Overで締めくくられるまで全10曲どれもがメロディ愛好家を自認する僕の心に響いてきますね。名曲がないのではなく、どれもが名曲候補という感じでしょうか。一分の隙も無駄もない楽曲群で構成された本作のランニングタイムは30分弱ですが、実時間以上の満足感が得られますね。甲乙付け難い良曲が並ぶ本作の中でもキャッチーなメロディが際立つ③So Blind、⑤Never Hold Back、⑦Love Finds A Way、美旋律バラードのお手本のような④Running Back、ハードかつドラマティックに迫ってくる⑥Red Light、それとは対照的にどこか南国リゾート的な雰囲気漂うアレンジが良いアクセントになっている⑦Can't Stop The Feelingなどが特に印象的です。

FIORE名義のアルバムから15年も前の作品ということもあってJonの味のある歌い回しやハスキーな声に宿る哀感はFIORE時代に一歩譲る感はあるものの、若々しさと張りのある声で歌うPREVIEW在籍時の彼もまた魅力的ですね。これだけのアルバムを残しておきながらPREVIEWというバンドが商業的な成功をおさめることはおろか、2作目をリリースすることすらできずに消滅してしまったのは不運としか言いようがありません。ハードロックというカテゴリで括るにはソフト過ぎるかもしれませんが、どこまでも爽やかで瑞々しい音世界が凝縮された本作は「幻の名盤」の名に相応しい内容となっているので、メロディアスな音楽が好きな方なら聴いて損することはないと思います。

【音源紹介】
・All Night

【CD購入録】THE POODLES「PERFORMOCRACY」(2011)

  • 2011/08/11(木) 00:00:00

【CD購入録】
PERFORMOCRACY.jpg
THE POODLES「PERFORMOCRACY」(2011)

日本では同系統バンドのWIG WAMに人気面で差をつけられた感があるものの作品自体の出来に関しては負けず劣らずの良作を連発しているスウェーデン出身のメロディックロックバンドTHE POODLESの4作目を買いました。今回はバンドの持ち味でありWIG WAMとの相違点でもあったシリアスな雰囲気が更に強まり、過去のアルバムと比べてダークでヘヴィな曲が増えているように感じますね。とはいえ楽曲は流石のクオリティだし、PVにもなった⑤Cuts Like A Knife⑩Bring Back The Nightといった爽やかなメロハー路線も健在です。即効性では過去作品に及ばないものの、陽気なWIG WAMとは一味違う愁いを帯びた北欧メロディックロックが味わえる1枚だと思います。

【CD購入録】THE POODLES「NO QUARTER - SPECIAL EDITION」(2010)

  • 2011/08/09(火) 00:00:00

【CD購入録】
NO QUARTER SPECIAL EDITION
THE POODLES「NO QUARTER - SPECIAL EDITION」(2010)

デビュー以降コンスタントに活動を続けるスウェディッシュ・メロディックロックバンドTHE POODLES初のライブCD「NO QUARTER」と同じライブ音源の間にメンバーのコメント等を挟むという構成のドキュメンタリー風DVD「IN THE FLESH」の2枚セット盤を買いました。やや掠れ気味ながら確かな力強さを感じさせるJakob Samuel(Vo)の歌声を軸に、適度な愁いを帯びたメロディックロックはライブでも魅力的に響いてきますね。当時の最新作「CLASH OF THE ELEMENTS」(2010)の収録曲を中心に③Seven Seas、④Metal Will Stand Tall、⑪I Rule The Nightといった過去3作品それぞれの代表曲を含むセットリストはベストに近い選曲ではないでしょうか。ただし、現時点で国内盤のリリースはないのでDVDに収録されているインタビューのやり取りが理解できないのが玉に瑕かな(まぁ、これは僕の英語力不足が原因ですが…)。とはいえCD1枚分の価格でこの2枚組をゲットできたのでお買い得感、満足感は結構ありますね。

【CD購入録】PRIVATE LINE「DEAD DECADE」(2011)

  • 2011/04/21(木) 00:00:00

【CD購入録】
DEAD DECADE
PRIVATE LINE「DEAD DECADE」(2011)

4月発売の新譜で最も注目していたフィンランド産ハードロックバンドPRIVATE LINEの3作目を買いました。このバンドは2nd「EVIL KNIEVEL FACTOR」(2006)が僕好みの作風だったのとBURRN!誌でも高評価だったこともあって高まっていた期待を裏切らない1枚だと思います。HARDCORE SUPERSTAR、CRASHDIET、CRAZY LIXXといった同系統バンドが2010年に発表した新作以上に第一印象はいいですね。前作にあった破天荒さを抑え、キャッチーなメロディを強化したハードロックを基本にしつつ曲によってディスコ調、ブルージーな渋さ、楽しげなフォーキーサウンドを盛り込んでいる辺りも良いアクセントになっています。1st「21ST CENTURY PIRATES」(2004)はまずまずという印象でしたが、ここ最近の2作品の充実振りは目をみはるものがありますね。