【CD購入録】OUTLOUD「WE'LL ROCK YOU TO HELL AND BACK AGAIN!」(2009)

  • 2014/07/08(火) 00:00:00

【CD購入録】
Well Rock You to Hell and Back Again!
OUTLOUD「WE'LL ROCK YOU TO HELL AND BACK AGAIN!」(2009)

今年の5月に3作目「LET'S GET SERIOUS」をリリースしたことも記憶に新しいギリシャ産メロディック・ロックバンドOUTLOUDの1stアルバムを買いました。このバンドのキーマンがBob Katsionis(Key、G/FIREWIND)であることは間違いありませんが、彼のもとでギターを学んでいたTony Kash(G)を世に送り出すという意図がデビュー当時にはあったようで本作ではTonyも曲作りに関わっています。そこまでのお膳立てをしてもらっておきながらTonyはEP「MORE CATASTROPHE」(2012)を最後に脱退したようです(Bobによると理由は「バンドへの関心を失ったこと」らしいので事実上の解雇?)。アルバムの中身はというと80年代メロディアスハードの王道を行くサウンドで、このバンドの音楽性がデビュー当初からブレていないことが窺えますね。ただし楽曲の質に関しては後の作品に比べると物足りなさを感じます。裏を返せばバンドがそれだけ成長したと言えるし②We RunBON JOVIの有名曲Runawayを彷彿とさせるキーボードで始まる③Tonight、バンドのテーマソングであろう⑪Out Loud辺りは結構気に入っています。

【CD購入録】OUTLOUD「LET'S GET SERIOUS」(2014)

  • 2014/06/03(火) 00:00:00

【CD購入録】
LETS GET SERIOUS
OUTLOUD「LET'S GET SERIOUS」(2014)

Bob Katsionis(Key、G/FIREWIND)Chandler Mogel(Vo/ex-TALON)を中心としたメロディックロックバンドOUTLOUDの3作目を買いました。前作「LOVE CATASTROPHE」(2011)が充実盤だったこと、先行で公開されていた②I Was So Blindが素晴らしかったこともあって期待していたのですが、それを裏切らない仕上がりになっていると思います。アルバム全編に渡ってメロハーの佳曲が目白押しで、前述の②と穏やかな曲調が後半で一変して激しくなるパートを盛り込んだ⑦Bury The Knifeが現時点のお気に入りです。この手のバンドにしては珍しく5分台のインスト⑥Let's Get Seriousを収録、しかもアルバムタイトルにしている辺りにソロ名義ではインスト作品をリリースしているBobらしさを感じますね。初めて聴いた時のインパクトや僕好みの哀メロという点に関しては前作に一歩譲るような気もしますがヘビロテ中です。

【CD購入録】OPERA MAGNA「POE」(2010)

  • 2014/03/29(土) 00:00:00

【CD購入録】
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OPERA MAGNA「POE」(2010)

以前からクサメタラーの皆さんの間で絶賛されていたスパニッシュ・クサメタルバンドOPERA MAGNAの2作目を買いました。いやぁ、これはたしかに素晴らしいですね。スペイン産のクサメタルといえばDARK MOOR「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」(2001)が真っ先に思い浮かびますが、今の彼等は路線を変更してしまったのでこのOPERA MAGNAこそがクサメタル界の未来を担うことになるのかもしれません。超シンプルなタイトルが付けられた本作は小説家エドガー・アラン・ポーの生涯を描いたコンセプトアルバムのようです。だからといって小難しい内容になっているかというとそんなことは微塵もなく、オープニングの序曲①El cuervoに続く事実上の1曲目となる②El pozo y el penduloからしてクサいメロディを撒き散らしながら疾走しまくり。イントロの①、繋ぎの役割を果たす小曲⑤Annabel Lee、アルバム唯一のバラード⑧El retrato ovalとエンディングに相応しい10分超えの大作⑪Edgar Allan Poe以外はアップテンポ/疾走チューンで占められています。RHAPSODY、SYMPHONY X、YNGWIE MALMSTEENといった先人からの影響が露骨に感じられるなどB級メタルっぽさが感じられる場面も少なくないし、曲名からわかる通り全編スペイン語で歌われているため聴き手を選ぶのは事実です。しかし、それを補って余りあるほどのクサメロとネオクラギターが堪能できるし、巻き舌で歌われるボーカルパートも聴いているとクセになってきます。アルバム随一のキラーチューン②のギターメロディがGALNERYUSTear Off Your Chain(2011年発表の7th「PHOENIX RISING」収録)にソックリだなぁ、と思っていたのですが実は本作の方が先にリリースされているんですね…。 またバンドは2014年3月に「DEL AMOR Y OTROS DEMONIOS - ACTO I」という5曲入りミニアルバムを発表しているようです。

【CD購入録】OUTLOUD「LOVE CATASTROPHE」(2011)

  • 2011/11/03(木) 00:00:00

【CD購入録】
LOVE CATASTROPHE
OUTLOUD「LOVE CATASTROPHE」(2011)

Zakk Wylde(G/BLACK LABEL SOCIETY)の後任としてOZZY OSBOURNE BANDに迎えられた若手ギタリストの注目株Gus G.率いる正統派メタルバンドFIREWINDにも籍を置くBob Katsionis(Key、G)を中心としたメロディアス・ハードロックバンドOUTLOUDの2作目を買いました。オープニングの①We Came To Rockはアメリカンでノリの良いロックチューンですが、作品全体としてはいかにも欧州型メロハーらしい適度な愁いを帯びたキャッチーなナンバーが大半を占めていて僕好みの1枚です。絶品のサビメロを歌うコーラスからギターメロディへと至る流れで曲が始まる④Waiting For Your Love(PVはこちら)は今年のベストチューン候補確実だし、それ以外の楽曲も粒揃いでアルバム最後まですんなり聴けます。これは今年の掘り出し物的な作品かもしれません。デビュー作も聴いてみたくなりました。

【CD購入録】OVERKILL「IRONBOUND」(2010)

  • 2010/07/07(水) 00:00:00

【CD購入録】
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OVERKILL「IRONBOUND」(2010)

スラッシュメタル系をあまり聴かない僕はBIG 4(スラッシュ四天王)がANTHRAX、MEGADETH、METALLICA、SLAYERの4バンドだということを最近知ったのですが、今回16作目となる最新作を購入したOVERKILLはその四天王に次ぐ存在、またはこのバンドの方が四天王に相応しいと言われることもある実力派のようですね。2009年の年間ベストアルバムに挙げさせてもらったMEGADETHの最新作「ENDGAME」に比べると泣きや哀愁のメロディは少ないですが、とにかくエネルギッシュでカッコいい楽曲に打ちのめされました。冒頭3曲がかなり強力なだけでなく、それ以降もテンションが下がりません。2009年のMEGADETH、OUTRAGEといい、今年のOVERKILLといい最近はスラッシュメタルのベテラン勢がかなり熱いですね。

【CD購入録】ORIANTHI「BELIEVE」(2010)

  • 2010/06/04(金) 00:00:00

【CD購入録】
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ORIANTHI「BELIEVE」(2010)

2009年のグラミー賞授賞式で女性シンガーCarrie Underwoodのバックギタリストを務めているのを見たMichael Jacksonが自らのバックバンドのオーディションを受けるように勧めたことがきっかけでMichaelの大ヒットドキュメンタリー映画「THIS IS IT」では彼のバンドのギタリストとして共演を果たしたORIANTHI(オリアンティ)の2ndアルバムを買いました。「Michaelが最後に選んだギタリスト」という話題性もあって、一時期は日本のテレビ番組で取り上げられることも多かった1枚です。全体的には本人が語っている通りのコマーシャルなポップロック作品で、どことなくDAUGHTRY「DAUGHTRY」の女性版という感じの親しみ易いメロディが耳に残る作風ですが、ただの歌もの(Orianthiはギターも兼任)に終わらずインスト⑩Highly StrungではSteve Vai(G)と共演するなど彼女のギターを全編にフィーチュアしたアルバムとなっていますね。ギターが聴きどころとなっているのは間違いないものの、個人的にはキャッチーなメロディが楽しめるアルバムとして愛聴盤になりそうな気がしています。佳曲揃いの本作の中でも、Desmond Childと共作した③Bad Newsが流石の出来栄えですね。

【CD購入録】ORPHANED LAND「NEVER ENDING WAY OF ORWARRIOR」(2010)

  • 2010/01/29(金) 00:00:00

【CD購入録】
NEVER ENDING WAY OF ORWARRIOR
ORPHANED LAND「NEVER ENDING WAY OF ORWARRIOR」(2010)

イスラエル出身という話題性だけでなく、中身の方も素晴らしかった前作「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」に続くORPHANED LANDの4作目を買いました。スウェーデンのプログレッシヴ・デスメタルバンドOPETHなどを手がけたことでも知られるSteven Wilson(Vo、G/PORCUPINE TREE)をプロデューサーに迎えた本作はサウンドブロダクションが向上していて、その独特の世界観に更なる磨きがかかっています。前作に比べるとキャッチーなメロディはそれほど多くなくプログレッシヴ・ロック的に展開する作り込まれた曲が多いので、聴き始めの現時点では前作以上に敷居が高く感じられます。全体的には、各所で高く評価されていながら僕が今ひとつのめり込めないでいるOPETHに近い印象を持ちました。スピリチュアルで深遠なサウンドがただならぬ雰囲気を放っている作品なので、じっくり時間をかけて味わいたい1枚ですね。

ORPHANED LAND「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」(2004)

  • 2010/01/27(水) 00:00:00

MABOOL
【No.215】
★★★★(2004)
年間ベスト2004年第3位

これまで全くノーマークだったイスラエルから現れたORPHANED LANDなるバンドの3rdアルバム。前作から8年間のブランクを置いてのニューアルバムにあたる本作は、聖書に登場する「ノアの方舟伝説」を壮大なスケールで描いたコンセプトアルバムとなっています。それにしても、このバンドの音像は一言でジャンル分けするのが難しいですね。基盤となっているのはエクストリームメタルなのですがゴシックっぽさもある深遠な世界観の中で、響き渡るデス声とナイーブなノーマルボイスを巧みに操るKobi Farhi(Vo)の歌唱、DREAM THEATER風のプログレ的要素、サズーなどの民族楽器を使ってのフォーク/トラッド要素、イスラエル出身ならではのヘブライ語による語りや女性コーラスなど様々な魅力がありながらキャッチーさも忘れないという非常に独自性のある音を出すバンドです。

そんな音楽性の中で、2人のギタープレイヤーMatti SwatizkiYossi Sassiの泣きを多分に含んだエモーショナルプレイが僕を惹きつけて離しません。ブックレットにどちらのギタリストがどの曲で演奏しているか記載されているのでそれを参考に感想を書くと、ワイルドな風貌のMattiは②Ocean Land⑤Halo Dies(The Wrath Of God)で思わず聴いてるこっちの顔が歪んでしまうほどの泣き泣きのギターを披露してくれているし、ブックレット内の写真で悟りを開いたかのような表情で佇むYossiのプレイは⑥A Call To Awake(The Quest)での構築美あるソロ(DREAM THEATERっぽいインタープレイを繰り広げるキーボードプレイヤーもナイスセンス!)と⑦Building The Arkでのアコギプレイが秀逸ですね。そんな2人のプレイの美味しいところを凝縮したかのような⑪The Storm Still Rages Insideでの尺の長い、それでいてしっかりと組み立てられたソロワークはアルバム最大の聴きどころとなっています。これらのギタープレイの音質がもう少し良ければ更に感動的に響いてきたと思えるのが、残念といえば残念な点でしょうか。

ただそんな気になる点を払拭するだけの孤高性が本作にはあって聴けば聴くほど、どんどんその世界に引き込まれていく魅力的な1枚なので、この作品とは歌詞/対訳を読みながらじっくり対峙したいですね。現在のところ日本盤の発売はありませんが、ORPHANED LANDは最新作「NEVER ENDING WAY OF ORWARRIOR」で日本デビューを果たすので今後、本作の日本盤が出るかもしれないと期待しています。お気に入りはストーリーが佳境を迎える⑨Calm Before The Flood~⑫Rainbow(The Resurrection)という終盤の流れで、この辺りは音楽を聴いているだけで、その情景が目に浮かんできそうなほど。本作における情景描写の妙はDREAM THEATERの神盤「METROPOLIS PT.2」に迫るものがあると言ったら褒めすぎかもしれませんが、大きな感動を与えてくれます。ちなみに僕は本作「MABOOL」とアコースティックライブ5曲を収録した「THE CALM BEFORE THE FLOOD」の2枚組仕様盤を持っているのですが、アコースティックライブ盤の方はデス声を完全廃除し、バンドのエキゾチックな面に焦点を当てた音源で和みますね。

【音源紹介】
・The Storm Still Rages Inside