【CD購入録】GOTTHARD「SILVER」(2017)

  • 2017/01/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
SILVER_2017010919531197a.jpg
GOTTHARD「SILVER」(2017)

2017年の新譜購入第1弾はスイスが誇る国民的ロックバンドGOTTHARDの12作目です。アルバムタイトルはデビュー25周年を迎えるバンドを銀婚式になぞらえたものだとか。Nic Maeder(Vo)を迎えて3作目となる今回も安心して聴けるハードロックアルバムとなっています。加入当初から前任の故Steeve Lee(Vo)に似ていると言われていたNicの歌唱に関しては⑥Reason For Thisを聴いていると更にSteeveっぽくなったように思います。4th「OPEN」(1999)~7th「LIPSERVICE」(2005)の頃にあったメロハーテイストは控えめで、渋くて深みのあるベテランならではの貫禄に溢れた1枚ですね。ボーカルハーモニーから曲が始まる①Silver River、ベートーベンの「運命」をモチーフにした⑨Tequila Symphony No. 5辺りは新機軸と言えるかもしれません。お気に入りはPVも制作された③Stay With Meでしょうか。個人的にはもっとメロディアスな作風が好みなのですが、ついリピートしたくなる魅力がありますね。

【CD購入録】GLORYHAMMER「SPACE 1992 : RISE OF THE CHAOS WIZARDS」 (2015)

  • 2015/11/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
SPACE 1992 RISE OF THE CHAOS WIZARDS
GLORYHAMMER「SPACE 1992 : RISE OF THE CHAOS WIZARDS」 (2015)

ヒロイックなパワーメタルの魅力がギュッと詰まったデビュー盤「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)で注目を集めたGLORYHAMMERの2作目を買いました。今回もコンセプトアルバムだそうですが、前作の1,000年後の世界が舞台となっているようで世界観も中世からSF的なものに変化しています。男性の語りとオーケストレーションが期待を煽る①Infernus Ad Astraから疾走曲②Rise Of The Chaos Wizardsになだれ込む展開はこの手のバンドによくある手法なのですが、この②が曲調だけでなくPVの内容も含め並々ならぬ熱さとクサさを誇っていてインパクト抜群。続く③Legend Of The Astral Hammerはミドルテンポながらシンガロングを誘うキャッチーなサビが秀逸だし、⑧Universe On Fireではテクノ風味を前面に出していて、こちらの予想をいい意味で裏切ってくれます。そんな異色のナンバーも含みつつ、全体的には僕が一番好きだった頃のRHAPSODYを彷彿とさせる感じですね。なお本作は2枚組仕様となっていてDISC-2はアルバム全曲をオーケストラバージョンで収録、しかも各曲に別タイトルを用意するなど気合の入ったボーナスディスクとなっているのも好印象。

【CD購入録】GOTTHARD「BANG!」(2014)

  • 2014/05/15(木) 00:00:00

【CD購入録】
BANG!.jpg
GOTTHARD「BANG!」(2014)

Steve Lee(Vo)の後任シンガーとしてNic Maederを迎えた新生GOTTHARDの2作目、通算11枚目のアルバムを買いました。リリース前の評判では「メロディアスな要素は抑えられブルージーで骨太なロック風になっている」とのことだったので様子見をしていたのですが、情報を集めるにつれて「そうとも限らなさそう」と感じたので購入。イントロ(というかSE?)①Let Me In Katieに続く事実上のオープニングナンバー②Bang!はサビが耳に残るし、DEEP PURPLEBurnを連想させるハードなドライヴィングチューン③Get Up 'N' Move OnPVも制作された歌もの④Feel What I Feel、アコースティカルなバラード⑤C'est La Vieへと至る流れはなかなか好感触です。またアルバム後半にも高揚感のあるメロディを聴かせてくれるハードロック⑫What You Get、バンド史上最長となる10分超えの大作バラード⑭Thank Youといった聴きどころがあるのもいいですね。ただアルバム本編ラストの⑭が長編の意欲作である上にボーナストラック2曲を追加した全16曲(約71分)というボリュームはもう少しコンパクトにしてほしかったかな…。全体的な印象としては、新生GOTTHARDの1作目という点に注目が集まったもののバンドの過去作品と比べるとインパクトの薄かった前作「FIREBIRTH」(2012)よりも手応えが感じられますね。

【CD購入録】GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

  • 2013/10/11(金) 00:00:00

【CD購入録】
TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE
GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

パイレーツ・メタルの名で親しまれている(らしい)ALESTORMの鍵盤奏者にしてフロントマンのChristopher Bowesが新たに立ち上げたシンフォニック・パワーメタルバンドGLORYHAMMERのデビュー作を買いました。リーダートラック③Angus McFifePVやブックレットでも披露しているメンバーのコスチュームから想像できる通り、音楽性はシンフォニックかつヒロイックなRPGメタルですね。この手のバンドというとボーカルは線の細いハイトーン系が多いのですが、緑のビニールアーマー(?)に身を包んだThomas Winkler(Vo)は安定感と力強さを併せ持ったシンガーで安っぽさは皆無。RPG的なストーリーを描き出す熱きサウンド、シンガーの力量(流石にFabio Lioneには及びませんが)などを踏まえるとRHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)を連想させますね。お約束とも言うべきイントロ①Anstruther's Dark Prophecyから続く疾走曲②The Unicorn Invasion Of Dundeeで幕を開けパワフルなメタルチューン、叙情バラード、インストを交えながら本編ラストを10分超えの大作⑩The Epic Rage Of Furious Thunderで締める構成もニクイ。2013年のブライテスト・ホープ争いにも加わってきそうなニューアクトですね。

GOTTHARD「FIREBIRTH」(2012)

  • 2013/08/29(木) 00:00:00

FIREBIRTH.jpg
【No.386】
★★★(2012)

希代のフロントマンSteve Leeが不慮の事故により急逝するという悲劇に直面しながらも、それを乗り越えて作り上げたGOTTHARDの10thアルバム。Steveの死があまりに突然でショックだったこともあり、残されたメンバー達は「バンドの今後については白紙」としていましたが話し合いを重ねた結果「GOTTHARDは仕事ではなく人生そのものなんだ」という結論に至り、バンドを継続させることを表明しました。後任シンガーについては2011年11月にほぼ無名のスイス人Nic Maeder(Vo/MAEDER)を迎えてニューアルバムを制作中であることを発表すると同時にNicのお披露目を兼ねて③Remember It's MeのPVを公開。この曲を初めて聴いた時にNicの声質がSteveに近いこともあって、予想以上にすんなり受け入れられたのを覚えています。

このような流れを経てリリースされた本作の注目点は何と言ってもボーカルパートでしょう。結論としてNicはかなり健闘していると思います。勿論Steveを越えたなんてことは言えませんが、GOTTHARDの過去曲も違和感なく歌いこなさせそうな実力者で「よくぞここまでバンドにフィットする歌い手を見つけてきたな」というのが率直な感想です。楽曲の方はというとLeo Leoni(G)が本作を「Back to basic」と表現している通り、ここ最近のアルバムで聴かせてくれていたメロディアス・ハードロックというよりはバンド初期(特に1st「GOTTHARD」~3rd「G.」)のブルージーな雰囲気が戻ってきていて、メロディアスな音楽が好きな僕としては物足りなさを感じてしまいますね。とはいえ曲名通りの力強さがカッコいいミドル④Fight、ロックミュージックが持つ楽しさを体現したかのようなパーティソング⑤Yippie Aye Yay、ハードな⑨Right Onやアルバム随一のドライヴィングチューン⑫I Can、そして天国のSteveに宛てられた感涙モノのバラード⑬Where Are Youなど個々の楽曲の充実度は相変わらず高いです。また日本盤ボーナストラック⑮While My Guitar Gently WeepsTHE BEATLESのカバーでオリジナルはボーカル入りですが、本作では感動的なギターインストにアレンジされていてアルバムを見事に締めくくっています。

上記のように流石と思える部分もありながら全体的に地味だと感じてしまうのは曲順によるところがあるのかもしれませんね(⑨や⑫を序盤に持ってきていれば印象が変わっていたかも)。そんなアルバムとしてのパンチの弱さを感じながらリピートしているうちにNicのパフォーマンスについても、聴き始めの頃は気にならなかった細かな歌い回しや感情表現の妙など「SteveにあってNicにないもの」が目に(耳に)ついてきしまうんですよね。並のバンドであれば十分満足できる内容だし、解散してもおかしくない危機を見事に乗り越えてアルバムを生み出してくれたことに拍手を送りたくなる一方で、ここ最近のアルバムほどのめり込めなかったのも事実です。⑬、⑮の存在からも窺えるようにSteveの追悼盤という意味も込められていそうな本作はボーカルが代わってもGOTTHARDサウンドが健在であることをファンに知らせる挨拶代わりの1枚だと思うので、次のアルバムが重要になってきそうですね。

【音源紹介】
・Where Are You

GOTTHARD「HOMEGROWN - ALIVE IN LUGANO」(2011)

  • 2012/10/05(金) 00:00:00

HOMEGROWN ALIVE IN LUGANO
【No.346】
★★★★(2011)

2代目シンガーにNic Maeder(Vo)を迎えた新作「FIREBIRTH」(2012)でバンドの第2章がスタートしたGOTTHARDが2010年10月5日に逝去した希代のフロントマンSteve Lee(Vo)を擁するラインナップとしては、おそらく最後となったであろう公演の模様を収録したライブアルバム。本作は2010年7月17日にバンドの故郷であるスイスはルガーノで行われたライブパフォーマンスを収めたCDと1999年の末に全く同じ場所で行われたミレニアム・カウントダウンコンサートからのテイク4曲とSteveを除くメンバーのインタビューを収録したDVDの2枚組仕様となっています。あまりにも早過ぎる、そして突然だったSteveの死後にリリースされた作品ということもあり、どうしても彼の歌声に集中して聴いてしまうのですが抜群の安定感を保ちつつライブならではの熱さもしっかり感じさせてくれる絶品歌唱はこれまでと同じく僕を魅了してくれます。また歌唱力だけではなく⑥Hushで見られるような観客を巧みに煽るステージングも素晴らしく、ライブで彼の姿を観ることができなかったことが残念でなりません…。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Intro
02. Unspoken Words(9th「NEED TO BELIEVE」)
03. Gone Too Far(8th「DOMINO EFFECT」)
04. Top Of The World (6th「HUMAN ZOO」)
05. Need To Believe(9th「NEED TO BELIEVE」)
06. Hush(1st「GOTTHARD」)
07. Unconditional Faith(9th「NEED TO BELIEVE」)
08. Acoustic Medley 2010(Sweet Little R'R'~Angel~One Life One Soul)
09. Shangri La(9th「NEED TO BELIEVE」)
10. I Don't Mind(9th「NEED TO BELIEVE」)
11. Heaven(5th「HOMERUN」)
12. The Oscar Goes To...(8th「DOMINO EFFECT」)
13. Lift U Up(7th「LIPSERVICE」)
14. Leo vs. Steve(Guitar/Vocal Solo)
15. Sister Moon(3rd「G.」)
16. Anytime Anywhere(7th「LIPSERVICE」)
17. The Train(未発表曲)

本作のセットリストは結果的にSteveの遺作となった9th「NEED TO BELIEVE」(2009)からの楽曲を軸に④Top Of The World、今やSteveを追悼する特別な1曲となった⑪Heaven(「ONE FOR ALL ALL FOR ONE 東日本大震災チャリティ・アルバム」に先行収録されていたテイク)など、ロック/バラード両方の代表曲を交えた構成となっています。まずは文字通りライブのイントロとなる①Introの後にガツンとかましてくれるインパクト抜群のロックチューン②Unspoken Wordsからして最高にカッコいいですね(その次に配された③Gone Too Farも絶妙)。新作からの楽曲と過去の名曲が違和感なく溶け込んでいるばかりか、バンド初期のタフでハードな質感を強めた9thの収録曲がライブでは更に生き生きと聴こえてくる点も見逃せません。ギターバトルをフィーチュアした⑩I Don't Mindはその最たる例ではないでしょうか。歌唱だけではなく演奏面でも安定感とまとまりがあって優れたライブアクトとして知られるGOTTHARDのパフォーマンスがしっかり収められた1枚だと思います。オリジナルとは一味違うアレンジで聴かせる⑧Acoustic MedleyLeo Leoni(G)とSteveによるライブならではの即興っぽい絡み⑭Leo Vs Steveからブルージーな⑮Sister Moonに続く流れなどからは20年近く活動を続けてきたベテランならではの円熟味が感じられますね。

なお本作にはスタジオ新曲として⑰The Trainが収録されています。この曲は「HEAVEN - BEST OF BALLADS PART 2」(2011)収録の爽やかさと清涼感に溢れたWhat Am Iと同じく制作予定だったアコースティック作品「D FROSTED Ⅱ」用に書かれていたナンバーだそうで、こちらの方はメロディがじんわりと胸に沁みる佳曲です。また付属DVDもファンとして見逃せない内容となっていて、今回のルガーノ公演にまつわるエピソードやSteveの思い出を語る各メンバーのインタビューを見ると、いかにSteveが愛されていたか、GOTTHARDというバンドの絆がどれほど強固だったのかが伝わってきます。そのインタビューによると、本作はSteveの命日である10月5日にリリース予定だったようですが国内盤、輸入盤のどちらも9月に発売されています。作業などの関係で後ろにずれ込むのは理解できますが、早く発売することになったのは大人の事情があったからでしょうか。このバンドのファンならばマストアイテムだし、ライブ作品として流石のクオリティを誇っていると思うので、このバンドを知らない方にも是非聴いてもらいたい1枚ですね。

【音源紹介】
・The Train

【CD購入録】GOTTHARD「FIREBIRTH」(2012)

  • 2012/06/23(土) 00:00:00

【CD購入録】
FIREBIRTH.jpg
GOTTHARD「FIREBIRTH」(2012)

不慮の事故のため急逝した希代のフロントマンSteve Leeの後任にNic Maeder(Vo)を迎えたスイスの英雄GOTTHARDの10作目を買いました。まずはSteveの死を乗り越えて新作を発表してくれたバンドに拍手を送りたいですね。気になるNicの歌声については、先行発表されていた①Starlight③Remember It's Meの印象通りSteveに近いスタイルなので、一瞬Steveが歌っているのかと錯覚してしまいそうな場面もあったりします。アルバムの方向性としては前作「NEED TO BELIEVE」(2009)でも感じられたタフでハードな仕上がりでありつつバラードもしっかり聴かせてくれるというものですね。中でもSteveに捧げられたバラード⑬Where Are Youは僕を涙させてくれます。Steveを失った時点でGOTTHARDは解散してしまうのでは?と思ったこともありましたが、そんな心配を払拭するには十分なアルバムだと思います。

GRAND MAGUS「IRON WILL」(2008)

  • 2011/11/30(水) 00:00:00

G MAGUS I WILL
【No.311】
★★★(2008)

4th「ON FIRE」(2002)からSPIRITUAL BEGGARSに加入し、そのディープな激シブヴォイスでバンドの飛躍に一役も二役も貢献したJB(Vo)ことJanne Christofferssonがリーダーを務めるトリオ編成バンドGRAND MAGUSの4thアルバム。2010年にJBはGRAND MAGUSに専念したいという理由でSPIRITUAL BEGGARSを脱退しています。このGRAND MAGUSというバンドはBURRN!誌などで「ドゥーム・メタル」の枠で括られることが多かったので、メロディアスなHR/HMを好んで聴く僕の頭の中では「ドゥーム」→「スロー」→「退屈」という乱暴な三段論法が成り立ってしまい(苦笑)、なかなか手を出せずにいました。ところが、前作「WOLF'S RETURN」(2005)辺りからドゥーム色は弱まってきたという評判を耳にするようになったし、JBのボーカルは大好きなので本作で初めてGRAND MAGUSを聴いてみることになった次第です。

アルバムの基本線はSPIRITUAL BEGGARSと同じくヘヴィで骨太なHR/HMでありつつ、こちらの方が泥臭くラフな印象があります。最初に聴いたときは欧州民謡風フレーズで始まり中盤以降で加速していく①Like The Oar Strikes The Water、本作の中で最もわかりやすくキャッチーな②Fear Is The Keyくらいしか耳に残らず、地味なアルバムかとも思いましたがリピートするうちにジワジワと旨みが出てきました。小インスト③Hovdingに続く④Iron Willが醸し出すどっしり感とJBの「Iron Will~♪」という伸びやかで太いシャウトに「アァイ!ルォン!ウィル!」のゴツいコーラスが絡むラストはカッコいいし、バンドの本質である重々しさと神秘的なムードが同居した⑦Self Deceiver、⑧Beyond Good And Evilといったヘヴィチューンも本来こういったスローで重たいナンバーは苦手な僕ですら引き込まれそうになる不思議な魅力があるんですよね。そんなスロー~ミッドテンポ主体のアルバム後半にあって、絶妙なアクセントとなっているのが躍動感溢れるアップテンポ⑥Shadow Knowsの存在。切れ味鋭いこの曲のギターリフは前後の楽曲が放つ重たい空気を一変させるとともに、この曲があるからこそ⑦以降のアルバム終盤で聴ける暗くて重い流れが更に活かされていると思いますね。

JBの歌唱はSPIRITUAL BEGGARSと同じく超パワフル且つ、どれだけ声を張り上げても常に余裕を感じさせるもので、これはもう素晴らしいの一言です。相違点を挙げるとすればGRAND MAGUSは自分のバンドということもあってか、エネルギーを制御することなく良い意味で荒く、伸び伸びと歌っているような気もします。そして驚いたのは彼が歌だけでなく兼任するギターの方でも僕の心を震わせてくれているという点です。リフは重々しくて勢いがあり、ソロはメロディアスなそのギタープレイはすごくテクニカルだとか、圧倒的な泣きを放っているといったものではないのですが非常に味があります。本編ラスト⑨I Am The Northのエンディングでのギターメロディもいいですね。本作の中で僕が好きなタイプの曲は即効性の高い①、②、⑥であることは確かですが「ドゥーム」の香りがする他の楽曲も聴けば聴くほどに味わいが増すスルメ盤といえる1枚です。

【音源紹介】
Fear Is The Key

【CD購入録】GOTTHARD「HOMEGROWN - ALIVE IN LUGANO」(2011)

  • 2011/10/29(土) 00:00:00

【CD購入録】
HOMEGROWN LIVE IN LUGANO
GOTTHARD「HOMEGROWN - ALIVE IN LUGANO」(2011)

2010年10月5日に旅先で不慮の交通事故に遭って命を落としてしまったSteve Lee(R.I.P. Vo/GOTTHARD)を擁するGOTTHARD最後のライブパフォーマンスを収めたCDと1999年末のミレニアムコンサートからの5曲、残された4人のメンバーによるインタビューを収録したDVDの2枚組を買いました。CD、DVDともにバンドの故郷であるスイスはルガーノで収録されています。主役はやはりSteveの絶品歌唱で、その抜群の安定感は良い意味でスタジオ盤を聴いているのかと錯覚させるほどだし、それでいてライブならではの熱さもしっかり感じさせてくれる彼こそ正にプロフェッショナル!結果的にSteveの遺作となった9th「NEED TO BELIEVE」(2009)に伴うツアーであるため、その最新作からの楽曲を軸にしつつ④Top Of The World⑪Heaven(「ONE FOR ALL ALL FOR ONE 東日本大震災チャリティ・アルバム」に収録されていたのは本作のテイクだと思われます)など、ロック/バラード両方の代表曲を交えたセットリストもいいですね。新作からの曲が違和感なく溶け込んでいる点も流石。ちなみに本作にはスタジオ新曲としてアコースティック作品「D FROSTED Ⅱ」用に書かれていた⑰The Trainも聴くことができます。こうして彼のボーカルを聴いていると「至宝」と呼ぶべき歌い手を失った悲しみだけでなく、素晴らしい歌声を届けてくれたSteveに感謝の気持ちが改めて込み上げてきますね。

「HEAVEN - BEST OF BALLADS PART 2」(2011)

  • 2011/10/05(水) 00:00:00

HEAVEN BEST OF BALLADS 2
【No.305】
★★★★(2011)

ヨーロッパ諸国、特に母国スイスで圧倒的な人気を誇るGOTTHARDのフロントマンとして多忙な日々を送る中「(趣味として楽しんでいた)バイクでアメリカを旅する」という夢を叶えるために休暇を取って渡米したSteve Lee(Vo)はフィアンセやバンドメンバーのMark Lynn(B)を含むバイク仲間達とツーリング中に不慮の事故に遭ってしまい、2010年10月5日に47歳の若さで天に召されてしまいました。本作はそんなSteveへの追悼盤であり、バンドとしては2枚目のバラードベストアルバムとなります。僕はこのバンドのスタジオ盤を全てチェックしているので本作に収録された18曲のうち②What Am I、⑩Have A Little Faith(Special Piano Version)、⑮Falling(Special Acoustic Version)、⑰Merry X-Mas、⑱Let It Be(Special Acoustic Version)を除く13曲を既に聴いているのですが、それでもリピートしたくなるほど素晴らしい1枚です。バラードベスト第1弾「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」(2002)、2枚組ベスト「ONE TEAM, ONE SPRIT THE VERY BEST」(2004) のバラードサイド、そして本作という3枚のバラード作品をリリースしているにも関わらず収録曲がほとんど被らずに、これだけのクオリティを保つことのできるバンドは稀有なのではないでしょうか。なお現時点での最新作「NEED TO BELIEVE(2009)と同時期に収録されたもののお蔵入りになっていたという未発表曲②は爽快感、優しさや温かさといったポジティブな要素が同居したナンバーで、この曲や⑩、⑮はSteve自身も制作を望んでいたというアコースティック作品「D FROSTED」の第2弾を想定してレコーディングされたものだそうです。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Heaven(5th「HOMERUN」)
02. What Am I(未発表曲)
03. Where Is Love When It's Gone(8th「DOMINO EFFECT」)
04. Need To Believe(9th「NEED TO BELIEVE」)
05. One Life, One Soul(3rd「G.」)
06. The Call(8th「DOMINO EFFECT」)
07. Don't Let Me Down(9th「NEED TO BELIEVE」)
08. Nothing Left At All(7th「LIPSERVICE」)
09. Unconditional Faith(9th「NEED TO BELIEVE」)
10. Have A Little Faith(Special Piano Version) (6th「HUMAN ZOO」収録曲未発表バージョン)
11. Tears To Cry(9th「NEED TO BELIEVE」)
12. Everything I Want(7th「LIPSERVICE」)
13. I've Seen An Angel Cry(7th「LIPSERVICE」)
14. Tomorrow's Just Begun(8th「DOMINO EFFECT」)
15. Falling(Special Acoustic Version)(8th「DOMINO EFFECT」収録曲未発表バージョン)
16. And Then Goodbye(7th「LIPSERVICE」)
17. Merry X-Mas(日本未発売のEP「MERRY X-MAS」)
18. Let It Be(Special Acoustic Version)(3rd「G.」収録曲。「DOMINO EFFECT」ツアーエディションにのみ収録)

アルバムの構成としては「Show me the way to your heart...」というSteveのベストパフォーマンスのひとつに数えられる歌い出しで始まる名バラードで、今回の悲劇の後にシングルがスイスチャートで1位にもなった①Heaven、バンド名の起源であるゴッタルド峠に3,000人以上のファンが参列したというSteveの葬儀で流されたアコースティックバラードの名曲⑤One Life, One Soul以外は7th「LIPSERVICE」(2005)~9th「NEED TO BELIEVE」(2009)の3枚からの選曲が中心で、聴いていて心温まる作品に仕上がっています。また曲順についても単に年代順に並べるのではなくSteveの追悼曲と言っても過言ではない①と前述の未発表曲②で始まり、後半にはバージョン違いの楽曲を挟みつつ曲名からして終盤に相応しい⑯And Then Goodbyeでひと区切りつけ、それ以降も厚みのあるコーラスと手拍子が温かさを演出するアルバム未収録曲⑰、オリジナルとは違った味わいが嬉しい日本盤ボーナス⑱に至るまで見事と言うほかありません。

バラード集の第1弾「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」収録曲の大半を占めていた3rd「G.」(1996)~5th「HOMERUN」(2001)の3作品では「G.」を除いて最もメロディアスな指向を強めていたのに対して、本作のメインとなっている7th~9thではバンドが骨太なハードロックに原点回帰しつつあるように思っていた僕ですが、こうして改めて聴くと第1弾に負けず劣らず感動的なバラードが多いことに気付かされました。また、それと同時に現代ハードロックシーンで最高の歌い手のひとりであるSteve Leeという至宝を失ってしまった悲しみがこみ上げてきますね。しかし、そんな悲しみさえも包み込んで聴き手に力を与えて励ましてくれる彼の歌声は筆舌に尽くし難いほどの素晴らしさです。このブログを訪れてくださった1人でも多くの方にSteve Leeの歌を聴いていただきたいですね。

【音源紹介】
・What Am I

【CD購入録】GAMMA RAY「TO THE METAL」(2010)

  • 2011/04/01(金) 00:00:00

【CD購入録】
TO THE METAL
GAMMA RAY「TO THE METAL」(2010)

本作の帯タタキにもある通り、彼こそがメロディック・パワーメタルのゴッドファーザーだと僕も思っているKai Hansen(Vo、G)率いるGAMMA RAYの10作目を買いました。KaiがHELLOWEEN脱退後にこのバンドを結成して早20年になるんですね…。新譜が出る度に即買いしているHELLOWEENに対してGAMMA RAYは5th「SOMEWHERE OUT IN SPACE」(1997)を最後にしばらく聴いていなくて、前作9thがバンドの代表作「LAND OF THE FREE」(1995)のパート2ということだったので久し振りに買ってみたもののイマイチ響いてこなかったため本作も購入を迷っていました。しかし現時点の感想として、今回は前作よりも耳に残るメロディが多い良作だと思います。近年よく指摘されるバンドのオマージュ癖については元ネタと言われるJUDAS PRIEST、IRON MAIDENといったバンドを十分聴き込んでいない僕はさほど気になりませんでした。ただHenjo Richter(G)作の③Time To LiveについてはKaiがHELLOWEEN時代に書いたI Want Outをすぐに思い出しましたが(苦笑)。ちなみに②All You Need To KnowMichael Kiske(Vo/PLACE VENDOME、UNISONIC、ex-HELLOWEEN)が「LAND OF THE FREE」以来、約15年振りのゲスト参加を果たしていてサビの一部を歌っています。せっかくなら前作に参加出来ればなおよかったのですが、なかなかうまくいきませんね。総合的に見てGAMMA RAYらしいメタルサウンドがギッシリ詰まった1枚だと思います。

【CD購入録】GOTTHARD「HEAVEN - BEST OF BALLADS PART 2」(2011)

  • 2011/01/20(木) 00:00:00

【CD購入録】
HEAVEN BEST OF BALLADS 2
GOTTHARD「HEAVEN - BEST OF BALLADS PART 2」(2011)

Steve Leeの追悼盤でもあるGOTTHARDのバラードベスト第2弾を買いました。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Heaven(5th「HOMERUN」)
02. What Am I(未発表曲)
03. Where Is Love When It's Gone(8th「DOMINO EFFECT」)
04. Need To Believe(9th「NEED TO BELIEVE」)
05. One Life, One Soul(3rd「G.」)
06. The Call(8th「DOMINO EFFECT」)
07. Don't Let Me Down(9th「NEED TO BELIEVE」)
08. Nothing Left At All(7th「LIPSERVICE」)
09. Unconditional Faith(9th「NEED TO BELIEVE」)
10. Have A Little Faith(Special Piano Version) (6th「HUMAN ZOO」収録曲未発表バージョン)
11. Tears To Cry(9th「NEED TO BELIEVE」)
12. Everything I Want(7th「LIPSERVICE」)
13. I've Seen An Angel Cry(7th「LIPSERVICE」)
14. Tomorrow's Just Begun(8th「DOMINO EFFECT」)
15. Falling(Special Acoustic Version)(8th「DOMINO EFFECT」収録曲未発表バージョン)
16. And Then Goodbye(7th「LIPSERVICE」)
17. Merry X-Mas(日本未発売のEP「MERRY X-MAS」)
18. Let It Be(Special Acoustic Version)(3rd「G.」収録曲。「DOMINO EFFECT」ツアーエディションにのみ収録)

GOTTHARDのスタジオ盤をコンプリートしている僕にとっては全18曲中②、⑩、⑮、⑰、⑱を除く13曲が既に聴いたことのある音源だったので買うかどうか迷ったのですが、バンドを応援したいという気持ちで購入しました。ちなみに②、⑩、⑮はSteveの事故がなければ制作が進んでいたであろうアコースティック作品「D FROSTED PART2」用のテイクだそうです。こうして本作を聴いていると1992年のデビュー以来、GOTTHARDというバンドがいかに優れた楽曲を多く残してきたかがわかりますね。バラードベスト第1弾「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」(2002)、2枚組ベスト「ONE TEAM, ONE SPRIT THE VERY BEST」(2004) のバラードサイド、そして本作という3枚のアルバムに収録された楽曲がほとんど被っていない上に、これだけ素晴らしいバラードがあるんですから…。収録曲の構成としてはSteve事故死の後にシングルがスイスチャートで1位となった①、Steveの葬儀で流れたという⑤以外は7th「LIPSERVICE」(2005)以降の作品から選りすぐられたバラードがズラリと並んでいて非常に心温まる作品に仕上がっています。

BURRN!誌2011年2月号のインタビュー記事でGOTTHARDのメンバーが語っていたように、バンドの今後についてはまだ未定とのことですが、ファンとしては彼らの決断をじっくり待ち、どのような答えを出したとしてもそれを支持するつもりです。できればSteveの声をもっと聴きたいので、Freddy Scherer(G)が語っていたスイスのルガノで開催されたライブ音源(Steve最後のライブ)をリリースして欲しいと思っています。
頑張れ!GOTTHARD!

【CD購入録】GOTTHARD「MADE IN SWITZERLAND -LIVE IN ZURICH」(2006)

  • 2010/12/22(水) 00:00:00

【CD購入録】
MADE IN SWITZERLAND LIVE IN ZURICH
GOTTHARD「MADE IN SWITZERLAND -LIVE IN ZURICH」(2006)

2010年10月5日にハードロック界はSteve Lee(Vo/GOTTHARD)という宝を失いました。この訃報に接して以来、今年のうちに観ておきたいと思っていたGOTTHARDのライブDVD/CDを買いました。本作には7th「LIPSERVICE」(2005)に伴うツアーの中からタイトル通り、バンドの地元スイスはチューリッヒ公演の模様が収められています。本作を買ってから数回見ましたが、どうしてもSteveの姿を目で追ってしまい、ハーレーダビッドソンに乗ってアメリカを旅するという夢を実現した先での事故だったという今回の経緯や、B!誌12月号(P.79)にあった「旅先でSteveは長年の恋人に特別なジュエリーをプレゼントするプランを立てていた。彼女にラスベガスを見せ、特別な雰囲気を一緒に楽しむことが今回の旅における彼の最大の願いだった」という話が頭をよぎり涙がこみあげてきてしまいます。Leo Leoni(G)がハーレーのTシャツを着てプレイしているのを見たりすると余計に…。僕は本作で初めてライブで歌うSteveの姿を観たのですがスタジオ盤と比べて遜色ないどころか更に魅力的な歌唱力、観客を惹きつけてやまないステージパフォーマンス、そしてライブ運びなど、どれを取っても超一流です。一度でいいから彼の歌を生で体験したかった。Steve Leeを偲びながら年を越したいと思っています。

バンドの今後についての正式発表はありませんがオフィシャルサイトは定期的に更新されていてKlaus Meine(Vo/Scorpions)、David Coverdale(Vo/WHITESNAKE)といったHR/HM界の著名人からSteveに寄せられた哀悼コメントがアップされていました。その内容の大半がボーカリストSteve Leeに対する称賛だけでなく、一個人としても素晴らしい人柄だったことにも触れているのか印象的でしたね。またTobias Sammet(Vo/EDGUY、AVANTASIA)はコメントの中でSteveがAVANTASIAで歌う可能性があったことを明かしていて2010年リリースの「THE WICKED SYMPHONY」、「ANGEL OF BABYLON」ではスケジュール的に都合がつかなかったのでAVANTASIAの次の作品にはSteveが参加していたかもしれないそうです。Tobiasが書いた曲を歌うSteveも聴きたかった…。

またヨーロッパでは既にリリースされているバラードベスト第2弾「HEAVEN - BEST OF BALLADS PART 2」の日本盤が2011年1月19日に「アヴァロン・レーベル」から発売されるようです。GOTTHARDのスタジオ盤全てを聴いている僕としては既発曲メインのこういう作品を買うかどうか迷うところですが、Steveへの哀悼と感謝の気持ちを込めて買ってみようかと検討中です。

Steve Lee(Vo)に捧ぐ…GOTTHARD名曲集

  • 2010/10/14(木) 00:00:00

Steve Lee(Vo/GOTTHARD)交通事故死」という悲報を初めて耳にしてから1週間が経ちました。当初はあまりにショックが大きくて何とも言えない脱力感に襲われていましたが、彼を偲んでGOTTHARDの作品を聴き返しているうちにSteveの歌から、バンドの楽曲から元気をもらったような気がしています。

そんな素晴らしいシンガーSteve Leeを感謝の気持ちとともに追悼するために、スイスから遠く離れた日本に住むGOTTHARDのいちファンである僕に何ができるかをここ数日考えていました。

その結果、僕の出した答えは「思い入れがあって大好きなGOTTHARDの楽曲を少しでも多くの方に知ってもらうこと」でした。

初めはこのブログでこれまでに紹介したGOTTHARDの12作品の中から15曲ほどを厳選して紹介しようと思ったのですが、名曲が多くて選び切れなかったので2004年にバンドが発表した2枚組ベスト「ONE TEAM, ONE SPIRIT THE VERY BEST」と同じようにバラードサイド、ロックサイドに分けて曲順も少し考慮して15曲ずつを選んでみました。
曲名をクリックするとYouTubeの音源にリンクしています。今回はSteveを追悼するという意図から、なるべく彼の姿を見ることができる音源を選びました。中には、あまり音の良くないライブ音源もありますし、この先削除されてしまうものもあるかと思いますがお許しください。

【バラードサイドのトラックリストと収録アルバム】
01. Heaven (5th「HOMERUN」)
Steveの訃報を初めて耳にしたときに頭に流れたのがこの曲でした。「Show me the way to your heart~♪」の歌い出しは間違いなく彼のベストパフォーマンスの1つですね。
02. Angel (1st「GOTTHARD」)
この曲を最初に知ったのはアコースティックライブ盤「D FROSTED」バージョンでしたが、オリジナルのパワーバラッド版のサビで熱く歌うSteveのボーカルがカッコいい1曲。
03. Let It Be (3rd「G.」)
僕にとってGOTTHARD初体験盤だった3rd「G.」を代表するスケールの大きな大陸系ナンバー。
04. Let It Rain (4th「OPEN」)
これぞ珠玉のバラード。「Lady Jane~♪」と歌う冒頭からラストまで隙のない名曲。
05. Lonely People (5th「HOMERUN」)
アコースティックギターとSteveの歌による優しいメロディが胸にじんわり広がって心がほっこり温まります。
06. I've Seen An Angel Cry (7th「LIPSERVICE」)
ヴァース~ブリッジで蓄えたエネルギーをサビで一気に解き放つメロディ展開が秀逸。感動の余韻に浸らせてくれるエンディングのピアノもグッド。
07. One Life, One Soul (3rd「G.」)
MR.BIGのTo Be With You、EXTREMEのMore Than Wordsに匹敵する名アコースティックバラードにしてGOTTHARDの代表曲。
08. One Team, One Spirit(2枚組ベスト「ONE TEAM, ONE SPIRIT THE VERY BEST」)
アテネオリンピックのスイス代表チームの公式テーマソングとしてシングルカットされたことからも母国での大物ぶりが窺えます。楽曲そのものも優れたパワーバラードだとなっています。
09. All I Care For (1st「GOTTHARD」)
胸を締め付けるような、それでいて力を与えてくれるようなメロディ運びが堪らなく好きです。
10. Still I Belong To You (6th「HUMAN ZOO」)
ヴァースとブリッジが若干弱い気もしますが、それを吹き飛ばしてくれるサビメロが強力。
11. Someday (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
「D FROSTED」にしか収録されておらずバラードベストにも入っていませんが、そうしておくには勿体無いアコースティックの名曲。歌詞も素晴らしく僕自身、くじけそうな時や辛い時は何度もこの曲に励まされました。
12. Homerun (5th「HOMERUN」)
人生を野球のダイヤモンドに例えた歌詞とポジティブなメロディが素晴らしい名曲。
13. Out Of My Own (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
ほのぼのしたカントリーっぽい空気が優しく包み込んでくれます。
14. Love Soul Matter (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
一緒に口ずさみたくなるピースフルなメロディと歌詞に元気付けられる1曲。子供達のコーラスとともに迎えるエンディングも素晴らしいです。
15. I'm On My Way (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
オリジナルは2nd「DIAL HARD」の収録曲ですが「D FROSTED」のアレンジが非常に素晴らしく、中でもラスト1分半で聴けるSteveの歌唱は何度聴いても感動的(リンク音源はスタジオバージョンです)。

【ロックサイドのトラックリストと収録アルバム】
01. Standing In The Light (1st「GOTTHARD」)
記念すべきバンドのデビュー作の1曲目。Steveの灼熱ボイスとGOTTHARDの骨太ロックが文句なしのカッコよさ。
02. Unspoken Words (9th「NEED TO BELIEVE」)
Steveの遺作となってしまった現時点での最新作のハイライト曲。伸びやかな飛翔感がかなり気持ちいいです。
03. Master Of Illusion (8th「DOMINO EFFECT」)
僕がGOTTHARDに求めるメロハーの理想型と言っても過言ではないナンバー。
04. Ride On (3rd「G.」)
バンド初期の重量感が腹にズシリと響くドライヴィングチューン。
05. Gone Too Far (8th「DOMINO EFFECT」)
ザクザクした硬質ギターと覚えやすい歌メロが見事に融合した1曲。
06. Stay For The Night (7th「LIPSERVICE」)
スカッと晴れた青空の似合う伸びやかなメロディを歌うSteveの声が素晴らしい。
07. Top Of The World (6th「HUMAN ZOO」)
バンド初期のタフさと4th「OPEN」以降のメロディセンスの両方が堪能できる6th「HUMAN ZOO」のキラーチューン。
08. Everything Can Change (5th「HOMERUN」)
爽やかなギターイントロで勝負有りという感じのGOTTHARD流ポップロック。
09. All We Are (7th「LIPSERVICE」)
「オール ウィ ア~♪」のサビを一緒に歌わずにいられないストレートなロックソング。
10. Right From Wrong (9th「NEED TO BELIEVE」)
中間部の「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」は聴くたびに拳を突き上げたくなります。ライブで聴きたかった1曲。
11. Mighty Quinn (3rd「G.」)
DEEP PURPLEのHush、LED ZEPPELINのImmigrant Songなど優れたカバー曲が多いことでも知られるGOTTHARDの中でも一番のお気に入りがこれです。オリジナルはBOB DYRAN。
12. The Oscar Goes To... (8th「DOMINO EFFECT」)
GOTTHARDにしては珍しくストリングスを導入したシンフォニックな響きもある1曲。
13. The Other Side Of Me (7th「LIPSERVICE」)
バンドのポップな側面を前に出したナンバー。こういう曲もSteveは見事に歌いこなしてくれますね。
14. Rebel Soul (9th「NEED TO BELIEVE」)
この曲のサビ(特に2:40以降)のような音域も難なく歌うだけでなくカッコよく仕上げてしまうSteveは本当に素晴らしいです。
15. Time (バラードベスト「ONE LIFE, ONE SOUL +1」)
バラードベスト盤にのみ収録としておくには勿体無いアップテンポのメロディックロック。バラードHeavenのサビメロのシンフォニックアレンジが曲の終了後に挿入されているのもいいですね。この後でバラードサイドの1曲目Heavenに戻るというサイクルでリピートしています。

以上が僕の独断と偏見でチョイスしたGOTTHARD名曲集です。勿論、バンドの名曲はこれだけでなはいのでGOTTHARDファンの方には「こういう選曲かー」と広い心で見ていただけると嬉しいですし、まだバンドを知らない方にはGOTTHARDに興味を持つきっかけとなればいいなと思っています。

最後になりましたが今回の訃報に際し、このニュースを取り上げ記事にしてくださったブロガーの皆様、そしてこのブログの【ニュース】Steve Lee(Vo/GOTTHARD)死去の記事にコメントをくださった皆様に御礼を言わせてください。
僕の周囲にはHR/HMの話をできる人がおらず、Steveが天に召された悲しみを共有したり、思い出を語ったりすることができませんでした。こうしてブログを通してSteveのことを語ることができていなかったら、1人で悶々と悲しみに暮れていたと思います。このような記事を書いたり、他のブロガーさんの追悼記事を読むことで自分の気持ちをある程度、整理することができたと思います。本当にありがとうございました。

というわけで次回からはこれまで通りの内容でブログを更新していく予定です。

GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」(2009)

  • 2010/10/11(月) 00:00:00

NEED TO BELIEVE
【No.260】
★★★★(2009)

僕は参戦できませんでしたが、各所でLOUD PARK 09のライブレポートを読む限りMEGADETHと並んでベストアクトに挙げられることが一番多かったように思うスイスの実力派ロックバンドGOTTHARDの9作目。初期3作品では骨太でガッツ溢れるロックサウンドを追求し、アコースティックライブ盤「D FROSTED」を契機に次の2作品ではメロディ重視路線へとシフトしていたものの、6th「HUMAN ZOO」以降のアルバムで再びハードロック色を強めてきた彼らの音楽性はここに来て「超正統派ハードロック」に帰着した感がありますね。前作「DOMINO EFFECT」と同路線でありつつ、本作では音像(特にドラム)が一段とソリッドかつタフになったことでその印象が強くなっています。

ここ2作品のオープニングにアルバムの中でも1、2を争うキャッチーなメロディを持つロックナンバーを配していたのに対し、今回はオリエンタルテイストも感じられるミドル①Shangri-laでの幕開けだったので最初は違和感がありましたが繰り返し聴くうちに、この曲の味わい深いメロディに引き込まれていきました。そして順当に行けばオープニングにはこちらの方が相応しいと思える伸びやかで飛翔感あるサビメロが気持ちいいロックチューン②Unspoken Words、「Hey! Hey! Hey!」の掛け合いがライブで盛り上がりそうな⑧Right From Wrong、難しいレンジのサビも余裕で歌いこなすだけでなくカッコよく仕上げてしまうSteve Lee(Vo)の歌唱力に惚れ直さずにはいられない⑩Rebel Soulといったハードロック曲が本当に素晴らしいですね。その他にも代表作3rd「G.」に通じるドッシリ感が心地いい⑤I Don't MindHAREM SCAREMBlue(3rd「VOICE OF REASON」収録)のサビメロにフックを加えたような⑥Break Awayや曲展開の妙に舌を巻くドラマティックソング⑨I Know, You Knowなどの配置も絶妙。またGOTTHARDの作品にハズレはないと思いながらも、過去のアルバムで気になった収録曲の多さ(ここ2作品はボーナストラックを含めて全15曲)から来る間延び感についても、本作はボーナスを含めて12曲(SHM-CD盤は13曲)とちょうど良いボリュームなのが嬉しいですね。

GOTTHARDのルーツのひとつであるとわかっていながら個人的に苦手だったブルージーテイストが薄まっているのが嬉しい反面、少し気になるのは前作辺りから感じられるバラードのインパクト不足でしょうか。本作のバラード群に過去の名曲を越えるものがあるかというと、そうとも言えないというのが正直な感想です。まぁ、これは数々の名バラードを残してきたGOTTHARDに限っての話であって⑦Don't Let Me Downなどは、良い意味で初めて聴いた気がしない王道中の王道を行くバラードだということに間違いないのですが…。総合的に見て、個々の楽曲におけるインパクトは前作に軍配が上がるかもしれませんが、作品全体のお気に入り度では本作の方が上ですね。

バンドのフロントマンSteve Leeは交通事故のため2010年10月5日、天に召されました。
Steve、素晴らしい歌声をありがとう。R.I.P

【音源紹介】
・Unspoken Words

【CD購入録】GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」(2009)

  • 2009/09/20(日) 00:00:00

【CD購入録】
NEED TO BELIEVE
GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」(2009)

コンスタントに良作をリリースし続けてくれているスイスの英雄GOTTHARDの9thアルバム(通常盤)を買いました。発売前からマイスペースで公開されていた新曲①Shangri-la、③Need To Believeの2曲を聴いてもあまりピンと来なかったので期待と少しの不安を胸に聴いてみましたが、聴き終える頃には「やはりGOTTHARDは良い!」と思っている自分がいました。まずは伸びやかで飛翔感あるサビメロが気持ちいいロックチューン②Unspoken Wordsが素晴らしいですね。今回はアップテンポの曲が充実している印象で、他にも⑧Right From Wrong、⑩Rebel Soulなどもカッコいい仕上がりとなっています。このところの2作品はボーナストラックも含めると15曲もあり、中だるみを感じることもあったのに対し、本作はボーナスを含めても12曲(SHM-CD盤は13曲)と曲数もちょうど良くてリピートを誘われます。個々の楽曲のインパクトは前作「DOMINO EFFECT」に軍配が上がるかもしれませんが、作品全体の印象はこちらの方が上かもしれません。小細工無用の正統派ハードロックアルバムです。

GOTTHARD「DOMINO EFFECT」(2007)

  • 2009/09/18(金) 00:00:00

GOTTHARD D EFFECT
【No.180】
★★★(2007)

一時はポップロックバンドのような大衆路線を歩んでいたものの、「HUMAN ZOO」、「LIPSERVICE」というここ最近の2作品でハードロックバンドらしさを取り戻しつつあるGOTTHARDの8thアルバム。作品によってはかなりソフトなものもありましたが、アルバム自体のクオリティは常に高かったこのバンドらしく、今回も期待を裏切らない高品質なロックが楽しめる1枚となっています。デビュー当時の骨太なハードロックサウンドとアコースティックライブ盤「D FROSTED」以降のメロディ重視志向というGOTTHARDが持つ両側面が程よいバランスで味わえますね。

前作もそうだったように今回もアルバム序盤の掴みが素晴らしく、作品の世界観にすんなりと入っていけます。極上のメロディと心地よいドライヴ感を持った名曲①Master Of Illusionは僕がGOTTHARDに期待するメロディアスハードの理想郷のような1曲です。バンド初期にあった硬質ギターサウンドに覚えやすいメロディが融合した②Gone Too Far③Domino Effect、そして王道を行くピアノバラード④FallingLeo Leoni(G)のギターが泣いているミドルチューン⑤The Call、純粋にメロディの良さが光る⑥Oscar Goes To...という冒頭の6曲は完璧と思える流れになっています。後半もアコースティックギターの使い方が絶妙な2曲のバラード⑩Tomorrow’s Just Begun、⑭Where Is Love When It’s Goneや一際キャッチーでダンサブルなロックソング⑪Come Alive、作品終盤にガツンと来るハードチューン⑬Nowなど良い曲が多いですね。

前作同様、本作も僕にとってのお気に入りアルバムだしメロディアス・ハードロック好きでGOTTHARDを聴いたことないという人がいれば、このアルバムは自信を持ってお薦めできる作品なのは事実なんだけど総合的には前作の方が好みかな。その理由は2つあって、まずは僕があまり得意としない(それでいてGOTTHARDのルーツの1つである)ブルージーで土臭いムードが前作以上に強くなっている点と、もうひとつは僕が最も魅力を感じていたバラード系が(GOTTHARDにしては)やや物足りなく感じられるからだと思います。とはいえ、本作も客観的に見れば優れたロック作品だし、安定した作品をコンスタントに届けてくれるGOTTHARDはこれからも応援していきたいです。

【音源紹介】
・Master Of Illusion(Live)

GOTTHARD「LIPSERVICE」(2005)

  • 2009/09/16(水) 00:00:00

LIPSERVICE.jpg
【No.179】
★★★★(2009)

前作「HUMAN ZOO」発表後にMandy Meyer(G)が脱退しFreddy Scherer(G/ex-CHINA)が加入、バンド自らのレーベル「G. Records」を立ち上げるなどバンドを取り巻く環境が大きく変わっていく中でも、スイスの王者らしく活発に活動を続けるGOTTHARDの7作目。アンプラグド・ライブ盤「D FROSTED」を契機に4th「OPEN」以降の作品でソフト化が進行していた音楽性が本作では前作以上にハードロック方向へ揺り戻されていて、メロディのフックはそのままにハードロックらしい分厚いギターの登場回数が更に増えていますね。作品全体の印象としてはバンド初期の傑作「G.」にここ最近のメロディアスな要素を加味した感じでしょうか。

本作の特徴は、これまでも高水準だったメロディの魅力に更なる磨きがかかっているという点です。特に冒頭4曲は強力で、GOTTHARDにしては珍しいほどストレートでノリのいいアップテンポチューン①All We Are、どっしり腰を据えたハードロック②Dream On、跳ねるリズムに自然と身体が揺れてくる③Lift ‘U’ Up、待ってましたのお約束バラード④Everything I Wantと続く流れは、僕がメロディアスハードの超名盤と仰ぐFAIR WARNINGの「GO!」を思い出すほどです(流石に「GO!」には及びませんが…)。本作の凄いところは、それ以降もハイライトとなる楽曲がいくつも収録されていること。スケールの大きなサビメロで盛り上げ、ドラマティックなピアノで締めくくる大感動のバラード⑧I've Seen An Angel Cry、スカッと晴れた青空の似合う伸びやかなメロディが素晴らしい⑨Stay For The Night、バンドのポップサイドが全面に出た⑬The Other Side Of MeなどはGOTTHARDの新たな名曲といえると思います。他には⑥I Wonder、⑩Anytime Anywhere、⑪Said And Doneといった曲も好きですね。

GOTTHARDというとSteve Lee(Vo)のエモーショナルボイスに注目が集まりがちですが、ハードロックらしいエッヂの立ったギターパート、楽曲をしっかり支えるリズム隊、ゲストプレイヤーながらハモンドオルガン、ピアノを駆使して上手い味付けをするキーボードなど、演奏陣にも隙がありません。このアルバムがリリースされた2005年当時、GOTTHARDに対する関心が薄れていた(他に聴きたいバンドがたくさんあった)僕は本作をスルーしていて2009年に初めて聴いたのですが、これだけのアルバムを4年近くも聴かずにいたことを後悔したくなるほどの力作です。そんな「スイスを代表する実力派バンドGOTTAHRD」の日本における知名度が今ひとつというのは少し残念ですね。

バンドの中心人物Leo Leoni(G)はこのように語っています。
「Steveの声という楽器があれば、何でもやれる。今は一般的に認知されていないかもしれないがいつか、上手い歌というのがどういうものか皆に知ってもらう日が来る、と俺は信じているよ。」
(BURRN!2005年7月号)
スイス以外でももっと売れて欲しいなぁ。

【音源紹介】
・All We Are(Live)

GOTTHARD「ONE TEAM, ONE SPRIT THE VERY BEST」(2004)

  • 2009/09/13(日) 00:00:00

ONE TEAM ONE SPIRIT
【No.178】
★★★(2004)

スイスの国民的メロディック・ロックバンドGOTTHARDの2枚組ベストアルバムで、このバンドのベスト盤としては2作目にあたります。前回の「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」はタイトルが示す通りバラードに絞った選曲でしたが、今回は「ハードな曲でロックしたい時、メロウな曲に浸りたい時、それぞれの気持ちに合わせて楽しめるようにしたい」というバンドの意図から楽曲をロックサイド(Disc-1)とバラードサイド(Disc-2)に分けていて、GOTTHARDのハードな面、ソフトな面それぞれにスポットを当てた作品となっています。流石にこれまで良質な楽曲を多数リリースしてきたバンドだけあって、ここに収録されている曲はどれも一定水準を軽くクリアしたものばかりで名曲もしっかりと含まれています。

そんな充実の既発曲に加えて、本作のDisc-1とDisc-2にそれぞれ2曲ずつの新曲が収録されている点も見逃せません。しかも、勇壮でドラマティックなメロディ展開で曲が進行するDisc-1⑧Inside Out、重厚感と力強さを併せ持ったミッドテンポ⑫Fire And Ice、アテネオリンピックのスイス代表チームの公式テーマソングとしてシングルカットもされたパワーバラードDisc-2④One Team, One Spirit、前作「HUMAN ZOO」のアウトテイクというのが信じられない⑬What About Loveと、新曲のどれもがベスト盤の収録曲と比べて遜色ないことに驚かされます。ベスト盤に収録される新曲というとアルバムの最後に入れられることが多いですが、これら4曲はバラバラの曲順に並べられていることからもバンドの新曲に対する自信が窺えますね。また5th「HOMERUN」収録の名曲をピアノアレンジしたDisc-2⑰Everything Can Change(Piano Version)もファンにとっては嬉しい1曲です。

「GOTTHARD最大の魅力はバラードにある」と考える僕は、やはりDisc-2をよく聴いています。ホント、このバンドのバラードの素晴らしさと来たら、時にはBON JOVIJOURNEYといった大御所をも凌駕すると思えるほどです。Disc-2唯一の難点を挙げるとすれば⑯One Life, One Soulでしょうか。本作に収録されているのはオペラ歌手Montserrat Caballeとのデュエットバージョンなのですが、Steveの声との相性があまり良くなく違和感ありまくりです。Disc-1に関しては「何故、この曲が入ってるの?」というものはありませんが、収録曲の大半がどっしり構えたミディアムテンポのロックソングであるためアップテンポのロックナンバーも入れて欲しかったような気もしますね。1st「GOTTHARD」のMean Street Rocket、2nd「DIAL HARD」のHigher、Here Comes The Heat、Open Fire、3rd「G.」のRide On、Hole In Oneのような楽曲が2~3曲あれば緩急がついて更に良かったかな。そんなこんなで気になる点があるのは事実だし、2002年に制作されたベスト盤との間にオリジナルアルバムを1枚しか発表していないというリリースのタイミングなど疑問点も残りますが、2枚で全36曲というボリュームで代表曲は押さえてあるので、GOTTHARDをこれから聴くという方には絶好の入門盤となると思います。

【トラックリストと収録アルバム】
Disc-1 Rock Side
01. Sister Moon (3rd「G.」)
02. Mighty Quinn (3rd「G.」)
03. Mountain Mama (2nd「DIAL HARD」)
04. Top Of The World (6th「HUMAN ZOO」)
05. Eagle (5th「HOMERUN」)
06. Human Zoo (6th「HUMAN ZOO」)
07. What I Like (6th「HUMAN ZOO」)
08. Inside Out (新曲)
09. Movin' On (3rd「G.」)
10. Why Don't We Do It (2nd「DIAL HARD」THE BEATLESのカバーCome Togetherのイントロとなっていた部分)
11. Make My Day (3rd「G.」)
12. Fire & Ice (新曲)
13. Fist In Your Face (3rd「G.」)
14. No Tomorrow (6th「HUMAN ZOO」)
15. Light In Your Eyes (3:56)
16. Cheat & Hide (4th「OPEN」)
17. Standing In The Light (1st「GOTTHARD」)
18. Hush (1st「GOTTHARD」)
19. Firedance (1st「GOTTHARD」)

Disc-2 Ballads Side
01. Homerun (5th「HOMERUN」)
02. Have A Little Faith (6th「HUMAN ZOO」)
03. Reason To Live (5th「HOMERUN」)
04. One Team, One Spirit (新曲)
05. Heaven (5th「HOMERUN」)
06. All I Care For (1st「GOTTHARD」)
07. Love Soul Matter (アコースティックライブ盤「D FROSTED)
08. Still I Belong To You (6th「HUMAN ZOO」)
09. Let It Rain (4th「OPEN」)
10. You (4th「OPEN」)
11. Say Goodbye (5th「HOMERUN」)
12. Let It Be (3rd「G.」)
13. What About Love (新曲)
14. Janie's Not Alone (6th「HUMAN ZOO」)
15. First Time In A Long Time (6th「HUMAN ZOO」)
16. One Life, One Soul (3rd「G.」)
17. Everything Can Change (Piano Version) (5th「HOMERUN」収録曲の別バージョン/未発表曲)

【音源紹介】
・Inside Out


・One Team, One Spirit

GOTTHARD「HUMAN ZOO」(2003)

  • 2009/09/11(金) 00:00:00

HUMAN ZOO
【No.177】
★★★(2009)

デビュー10周年となる2002年に初のベストアルバム「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」をリリースし、活動にひとつの区切りをつけたGOTTHARDの新章の幕開けを告げる通算6枚目のアルバム。デビュー作からプロデューサーとしてだけではなくソングライターとしてもバンドに深く関わり、6人目のメンバーとも言われていたChris Von Rohr(B/KROKUS)と決別してから初めての作品でもあります。後任のプロデューサーには映画「アルマゲドン」のサントラ盤(AEROSMITHI Don’t Want To Miss A ThingJOURNEYRemember Meなどを収録)を手がけたMarc Tannerを迎えていて、タイトルトラック①Human Zooの曲調などからもアメリカ進出を視野に入れたバンドの意欲が感じられますね。とはいっても、これまでバンドが培ってきた音楽性に大きな変化はありません。ここ2作品よりもハードな質感は戻ってきてはいるものの初期3作品ほどの熱気が溢れているというわけでもなく、収録曲の半数近くがバラード系でSteve Lee(Vo)の歌をメインに据えた作風です。

それにしても、このバンドは毎回素晴らしいバラードを書きますね。Steveの絶品歌唱を堪能できる③Have A Little Faith、ヴァイオリンが郷愁を誘うメランコリックソング⑤Janie’s Not Alone、パッと明るくなるサビが秀逸な⑥Still I Belong To Youを筆頭に、どのバラードも秀曲揃い。一方のハードチューンもバンド初期のタフさと最近のメロディセンスが絶妙なバランスで融合した名曲④Top Of The World、爽やかに駆け抜けるJOURNEY的アップテンポ⑦One In A Million、デビュー作の頃を思い出させるブルージーナンバー⑪Long Way Downやハードさは控えめながらメロディの印象度は本作随一の②What I Likeなど、充実した楽曲が並んでいます。

熟練の域に到達した感のある演奏とソングライティング、圧倒的な歌唱力と絶妙な歌い回しで楽曲の魅力を増幅させるボーカル、センスの良さが光るアレンジ、上質のサウンドプロダクションなど抜群の安定感を誇る1枚ですね。そんな本作を名盤と賞賛できずにいるのは、欠点の見当たらない高品質なロックアルバムであるのは間違いないのですが、その安定感が地味な印象に繋がっている気がしないでもないからでしょうか。ここまで質の高いメロディックロック作品をコンスタントに作り出せるバンドはそうそういないと思いつつも、手堅くまとまり過ぎているように感じてしまう…なんて言っては贅沢だと判っていながら「もう一押し」(サビに至るまでのメロディの更なる充実など)が欲しい作品でもあります。

【音源紹介】
・Top Of The World(Live)

GOTTHARD「ONE LIFE, ONE SOUL - BEST OF BALLADS +1」(2002)

  • 2009/09/08(火) 00:00:00

ONE LIFE ONE SOUL
【No.176】
★★★★(2002)

母国スイスでは2nd「DIAL HARD」以降のアルバム全てが国内チャート1位に輝く国民的ロックバンドでありながら、その人気振りが日本には今ひとつ伝わってこないGOTTHARD初のベストアルバムは彼らの最大の武器であるバラードを集めた1枚。普通、メロディック・ロックバンドのベスト盤がバラードアルバムだと聞くと違和感がありますが、このバンドの場合は初めてのベスト盤がバラード集だということをすんなり受け入れている自分に気づきました。確かに「GOTTHARDで好きな曲は?」と聞かれて、真っ先に思い浮かぶのはLet It Rain、Heaven、Let It Be、Love Soul Matterといったバラード系なので、いつの間にか自分の中でGOTTHARDをバラードバンドとして捉えていたのかもしれませんね。

GOTTHARDは好きなバンドのひとつですし、各アルバムに大好きな楽曲はありますが、さほどのめり込めない曲(主に元気なロック系)も確かに存在していて、作品1枚を通して聴くよりは楽曲単位で楽しむことが多いバンドでもありました。なので、こうして僕好みのバラードを集めてくれると満足度は自然と高くなりますね。選曲的にも押さえるべき楽曲は押さえた手堅い内容で、バラードという枠の中でも①Heaven、④Let It Rainといった王道路線、本作のタイトルにもなっている名曲⑦One Life, One Soulに代表されるアコースティック主体でメロディが染み渡るタイプや⑮Out On My Own、⑯I’m On My Wayのように土の香り漂うカントリー系、そして温かみのあるメロディが優しく包み込んでくれる⑧You、⑰Love Soul Matterなど、バラエティ豊富なので単調になることはありません。優れたバラードが多いためか、僕の大好きなLet It BeSomedayが選曲から漏れているのは少し残念ですが…。

また本作は単なるバラードベストではなくROLLING STONESのカバー②Ruby Tuesdayとオリジナル曲③Looking At Youという新曲が2曲、企画盤またはシングルのみの収録曲2曲、既発曲のリミックス3曲(ギタートラックを増やした⑫、ストリングスサウンドを追加した⑬はだいぶ印象が違います)も収録していてファンの購買意欲をそそる内容となっています。特に新曲2曲が良いですね。②に限らずGOTTHARDは本当にカバーが上手いバンドなので、いつかカバーアルバムも出してもらいたいです。ちなみに「BEST OF BALLADS +1」の「+1」は⑱Timeのことを指していて、この曲だけがアップテンポのメロディックロックチューンとなっていています。これが意外と良くて、今後のGOTTHARDにこういうロックナンバーを期待したくなりますね。この曲のラストには本作1曲目Heavenのサビメロのオーケストラアレンジを収録するというニクイ演出がなされています。2004年にバンドはロックサイド、バラードサイドに分けた2枚組ベストをリリースしていますが、僕は本作の方が好きだなぁ。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Heaven (5th「HOMERUN」)
02. Ruby Tuesday (新曲)
03. Looking At You (新曲)
04. Let It Rain (4th「OPEN」)
05. All I Care For (1st「GOTTHARD」)
06. He Ain't Heavy He's My Brother (企画盤「Fight For Your Life」)
07. One Life, One Soul (3rd「G.」)
08. You (4th「OPEN」)
09. Homerun (5th「HOMERUN」)
10. Father Is That Enough? (3rd「G.」)
11. Reason To Live (5th「HOMERUN」)
12. Lonely People (5th「HOMERUN」)Remix Version
13. Peace Of Mind (4th「OPEN」) Remix Version
14. Angel (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
15. Out On My Own (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
16. I'm On My Way (アコースティックライブ盤「D FROSTED」)
17. Love Soul Matter (アコースティックライブ盤「D FROSTED」) Remix Version
18. Time(欧州盤シングル「HOMERUN」のカップリング曲)

【音源紹介】
・Love Soul Matter(Live)


・Time

GOTTHARD「HOMERUN」(2001)

  • 2009/09/01(火) 00:00:00

HOMERUN.jpg
【No.175】
★★★(2001)

前作「OPEN」でストレートなハードロックから歌メロ重視のメロディックロックへと転身を遂げたGOTTHARDの5thアルバム。全体の印象として前作ほどのアコースティック色はないもののバンドのハードロック離れは確実に進んでいて、バラードが占める割合もこれまで以上に高いですね。この音楽性の変遷に対して、バンド初期のサウンドに思い入れの強いファンは離れていくかもしれませんが、それ以上に普段ハードロックを聴かない人を新規ファンとして取り込めそうなほどに聴きやすい作品に仕上がっています。

アルバムジャケットにもあるブーメランが風を斬りながら飛んで行く音のSEによるイントロ①Wung Ga-Liに続く事実上のオープニング曲②Everything Can Changeの優しい音色が聴こえてきた時点で、一気にこの作品の爽やかな世界に引き込まれます。曲の中で効果的に使われたトーキングモジュレーターがLivin’ On A PrayerIt’s My Lifeを連想させるBON JOVI風ハードポップ④Light In Your Eyes、このバンドの作品に必ずといっていいほど存在するキラーバラード⑤Heaven、胸にじんわり広がるメロディに心がほっこり温まるアコースティックバラード⑥Lonely Peopleを収録したアルバム前半は見事という他ありません。3曲目という、カバー曲にしては珍しい曲順に配置された③Take It Easy(原曲はANDY TAYLOR)もバックの手拍子が楽しいムードを演出するポップロックで、②と④を繋ぐ絶妙な選曲ですね。エキゾチックで民族的な雰囲気もある⑦Eagle以降は少しまったり気味ですが、看板シンガーSteve Lee(Vo)が他の曲とは若干異なるボーカルアプローチを見せる⑨Say Goodbye、後にリリースされるバラードベスト、2枚組ベスト盤の両方に収録されている⑩Reason To Liveというバラード2連発、ライトタッチの爽快チューン⑪Come Alongを経てタイトルトラックにして名バラード⑫Homerunで締めくくる辺りは流石です。欧州的な哀メロ系だけでなく、⑫のようなアメリカンスタイルの感動的なバラードも書けるというのが、このバンドの強みですね。

ハードな音が聴けるのは⑧End Of Timeと日本盤ボーナスには勿体ない⑬Dirty Weekendくらいなので、ハードロックバンドの枠で括っていいのか迷うところですが、とにかく感動的なメロディを上手いシンガーが歌うロック作品を探しているなら、本作はそのニーズに合った1枚ではないでしょうか。ロックソング(②、④)、バラード(⑤、⑥、⑫)の両方でGOTTHARDを代表する楽曲が収録されている作品なので、このバンドの入門盤としても最適なアルバムかもしれませんね。ただ個人的な好みでいうとFAIR WARNINGTERRA NOVAに比べて、作品全体を楽しむというよりも大好きな曲を引っ張り出して楽しむバンドという印象が拭えませんが…。

【音源紹介】
・Homerun(Live)

GOTTHARD「OPEN」(1999)

  • 2009/08/29(土) 00:00:00

OPEN.jpg
【No.174】
★★★★(1999)
年間ベスト1999年第4位

これまでに3枚の優れたハードロックアルバムを発表し、確固たる地位を築いたGOTTHARDがアコースティックライブ作「D FROSTED」を経て放つ4枚目のアルバム。1996年からサポートメンバーとしてバンドに関わってきたMandy Meyer(G)が加入して、本作から5人編成となっています。「D FROSTED」がハードロックファンだけでなく、より幅広いリスナーにアピールできる作品でヒット(スイスではダブルプラチナムを獲得)したこともあってか、本作は過去のオリジナルアルバムにあった激しく熱いサウンドよりもアコースティックライブ盤の心温まるメロディを継承した1枚となっています。僕が本作を初めて聴いた時点では、GOTTHARDの作品の中でも「G.」と「D FROSTED」しか知らなかったので「今回はメロディアス路線だな」程度の感想でしたが、デビュー作から聴いてきたファンにしてみれば、過去作品にあったハードロックらしさを大幅に削った本作の音楽性は衝撃的なものだったかもしれませんね。

確かに、これまでのGOTTHARDのトレードマークだったブルージーな骨太ハードロック色は後退し、アコースティックサウンドを取り入れた爽やかなアメリカン・ロックに近づいた今回の変化には驚きましたが、肝心のメロディに関しては過去最高の充実振りだと思います。洗練された哀愁のメロディが味わえる②Vision、垢抜けた印象の爽やかチューン⑥Youなどは新生GOTTHARDの魅力ですね。ハードロックの名残は⑦Cheat & Hide、⑩Back To You辺りに感じられるし、バラードの素晴らしさにおいては更なる磨きがかかっているほど。特に④Let It Rainは、これぞ珠玉のバラードと呼ぶべき名曲でピアノをバックにSteve Lee(Vo)が「Lady Jane~♪」と歌う冒頭からラストまで隙のない展開でうならされます。また過去のオリジナルアルバム全てに収録してきたカバー曲にはMOVEというバンドの⑤Blackberry Wayをチョイスしていて、ちょっぴりダークでありながらサビはキャッチーなこの曲も良いですねぇ。

本作ではディストーションの効いたLeo Leoni(G)の骨太ギターは影を潜め、あくまでSteveのボーカルを中心に据えた歌ものアルバムとなっています。4作目でここまでの落ち着きと風格を身につけ、丸くなってしまうのは早いような気もしますが、Steveという卓越した歌唱力を持つボーカリストを擁しているだけに彼の歌をメインとしたアルバムを作ってくれたのは素直に嬉しいですね。GOTTHARDが本作以降、従来のハードロック路線ではなく、より大衆的なメロディックロック作品をリリースしていることからもバンドのターニングポイント的なアルバムといえそうな1枚です。ちなみにデビュー作から本作までの4枚のアルバムと「D FROSTED」はSHM-CDで再発されています。オリジナルアルバムにはボーナストラックも追加さているようなので、これからGOTTHARDを聴く方は、そちらを買った方がいいかもしれませんね。僕が持っているのは通常CD盤ですが。

【音源紹介】
・Let It Rain

GOTTHARD「D FROSTED」(1997)

  • 2009/08/26(水) 00:00:00

D FROSTED
【No.173】
★★★★★(1997)
年間ベスト1997年第2位

これまで骨太なハードロックサウンドというスタイルで人気を博してきたGOTTHARDによる初のアコースティックライブ盤。このバンドの作品は当時の最新作である3rd「G.」を聴いて「バラードは好きだけど、ブルーズっぽいハードロックチューンは苦手かも」という印象でしたが、各方面で高く評価されているGOTTHARDを手っ取り早く知るのにはライブ盤がいいかな、という軽い気持ちで本作を買ってみました。これが僕の予想を大きく上回る素晴らしい1枚で、これまで聴いたライブアルバムの中でも最高の部類に入る名盤というべき仕上がりとなっています。改めてこのバンドの力量を思い知らされました。

元々、本作購入の決め手は「G.」の中でも大好きな③Father Is That Enough?、④Let It Be、⑫One Life, One Soulが収録されてるということでした。これらの楽曲に見事なアコースティックアレンジが施されて新たな魅力を発散しているだけでなく、本作に収められている新曲4曲が実に素晴らしいんですよね。中でも、アットホームな空気が優しく包み込んでくれるカントリーソング②Out On My Own、一緒に口ずさみたくなるポジティブなメロディと歌詞に元気付けられる⑧Love Soul Matter、極上のメロディを堪能させてくれるバラード⑪Somedayの3曲は文句なしの名曲です。このバンドの強みは楽曲の良さに加えて、名シンガーと呼ぶに相応しいSteve Lee(Vo)がいること。特に⑮I’m On My Wayでの絶品歌唱は何度聴いても鳥肌ものです。シンガーとしての実力は勿論、②や⑩Hush、⑯Mighty Quinnのように観客を盛り上げ、合唱を誘うことで会場に一体感を生み出すスキルも含めて希代のフロントマンだと思います。

また、本来のバンドメンバーに加えてキーボード、パーカッション、アディショナルギタリストを加えた総勢8人体制という大所帯となっているだけあって、アコースティックサウンドながら音の厚みがあるのも特徴です。特に、オルガンサウンドとパーカッションは本作から滲み出る温かみの肝となる重要な役割を担っていますね。本作をきっかけにGOTTHARDはこれまでの骨太ロックサウンドから、よりソフトな方向へシフトし、メロディ重視の傾向が強まっていくこととなります。この後も優れたロックアルバムをリリースし続けてくれているGOTTHARDの作品の中でも、本作が間違いなく僕の一番のお気に入りです。これまでGOTTHARDのトレードマークだったハードで骨太なサウンドが影を潜めているかわりに、幅広いリスナーにアピールできそうな普遍的名盤。

【音源紹介】
・Someday(Live)

GOTTHARD「G.」(1996)

  • 2009/08/23(日) 00:00:00

G.jpg
【No.172】
★★★★(1996)

3rdアルバムにして、僕が初めてGOTTHARDの音に触れた作品です。1996年当時、僕はハードロックの中でもFAIR WARNING、ROBBY VALENTINE、TERRA NOVAなど、洗練された雰囲気のバンドを好んで聴いていたので、骨太でドライなサウンドを持ち味とするGOTTHARDの第一印象としては「バラード系は好きだけどブルージーで土の香りのするハードロック曲は苦手だなぁ」という感じでした。ところが、初めて本作を聴いてから10年以上経つ今、改めて聴いてみると96年当時の僕にはわからなかったカッコよさがある1枚だと気づいてきました。

僕が聴き初めの頃から好きだった本作のバラードについては、スケールの大きな大陸系⑤Let It Be、若干アコースティック寄りの⑥Father Is That Enough?、ボーカルとギターのみでしっとり聴かせる⑬One Life, One Soulと、タイプの異なる楽曲でありつつ、そのどれもが名曲レベルという充実振りです。特に⑤はGOTTHARDのバラード群の中でも大好きな1曲だし、⑬はMR.BIGTo Be With YouEXTREMEMore Than Wordsに匹敵する名アコースティックバラードだと思います。ハードロック曲についても初めの頃は曲名そのままにノリノリな⑨Ride On、一迅の風のように駆け抜け爽快感を残す⑫Hole In Oneといったアップテンポナンバーが気に入ってましたが、最近では④Movin' On、⑧Fist In Your Face、⑩In The Nameのような渋い魅力を持った楽曲も好きになってきました。また恒例のカバー曲シリーズは今回も健在で本作にも③Mighty Quinn(BOB DYRAN)、⑦Sweet Little Rock N' Roller(KROKUS)、⑭Immigrant Song(LED ZEPPELIN)の3曲を収録しています。僕は⑭しか原曲を知らないからかもしれませんが、どの曲も違和感なくアルバムに溶け込んでいるように思いました。

そして本作だけでなく、このバンドを語る上で欠かせないのが⑭のような楽曲も見事にカバーしてしまうSteve Lee(Vo)の灼熱ボーカルです。ロックソングでは熱く歌い上げ、バラードではソウルフルに聴かせる彼の歌声は絶品で惚れ惚れしてしまいますね。次回作「OPEN」以降、メロディアスな方向性へ傾倒していくGOTTHARDですが、本作ではLeo Leoni(G)のザクザクした骨太ギターがハードロックバンドであることを力強く主張しています。ギターサウンドが素晴らしいのも高ポイント。適度な重さを持ったハードロックサウンドとメロディが絶妙のバランスで融合した1枚であり、初期GOTTHARDを代表する作品ですね。

【音源紹介】
・Let It Be

GOTTHARD「DIAL HARD」(1994)

  • 2009/08/21(金) 00:00:00

DIAL HARD
【No.171】
★★(2009)

1992年にセルフタイトル作「GOTTHARD」でデビューするや、ブリティッシュ・ハードロックをルーツとする新人離れしたサウンドで、たちまち母国スイスのみならずヨーロッパロックシーンでも注目を集めるようになったGOTTHARDの2ndアルバム。本作はスイスのナショナルチャート1位を獲得したそうです。前作の正統派サウンドと同路線の本作は、更にタフでヘヴィな作風となっています。ただ、僕が音楽を聴く際に重要視している「メロディ」「ハーモニー」よりも、リズム主体でノリのよさに重きを置いていることもあって、お気に入り度はやや低めといった感じですね。

4th「OPEN」以降のメロディアスなGOTTHARDとは対極に位置する作品ではありながら、ハードロックのカッコよさという点においては、このバンドの中でも指折りの作品といえそうです。Steve Lee(Vo)のボーカルを逆再生した(?)パートから始まる熱きハードロックチューン①Higher、バンドのブルージーな魅力を凝縮した人気曲②Mountain Mama、メタリックと表現したくなるほどの疾走感を持つ③Here Comes The Heatの序盤3曲は本作の中でもお気に入りです。ザクザクしたギターリフが気持ちいい④She Goes Down以降は、やや僕の好みから外れた曲が続くものの終盤に配されたスピード感溢れる⑩Open Fire、本作唯一のバラード⑪I'm On My Wayのおかげで聴後感は悪くありません。ただ⑪は「Hope you remember me each and everyday♪」というエンディングの一節の後で再びサビに戻るというアコースティックライブ盤「D FROSTED」の素晴らしいアレンジに慣れ親しんでいるので、このオリジナルバージョンの終わり方は少し物足りないかな。

バラードは1曲のみで、とことんハードに攻め立てるという本作の方向性はSteveの歌唱にも少なからず影響を与えているようで、丁寧にメロディをなぞるというよりは感情の赴くままに歌い、シャウトしている場面が多いように思います。こういうラフな歌い方をしても様になりますね、このお方は。前作ではDEEP PURPLEHushに挑戦していたバンドは今回もカバーを3曲収録していて、中でもTHE BEATLES⑧Come TogetherLED ZEPPELIN⑬Rock And Roll(ライブ音源)は出色の出来です。前作といい、本作といい卓越したメロディセンスをものにする前の骨太で荒削りなロックを演奏していたGOTTHARDの魅力溢れる作品ですが、メロディ重視派の僕はもう少しわかりやすさが欲しいとも感じました。

【音源紹介】
・Mountain Mama

GOTTHARD「GOTTHARD」(1992)

  • 2009/08/18(火) 00:00:00

GOTTHARD.jpg
【No.170】
★★★(2009)

後にスイスを代表するハードロックバンドへと成長を遂げるGOTTHARDのデビューアルバム。スイス出身のバンドとして成功を収めたKROKUSのシンガーChris Von Rohrがプロデュースを手がけ、同じく日本盤もリリースしていたスイスのバンドCHINAに在籍していたMarc Lynn(B)がメンバーに含まれているとはいえ、Leo Leoni(G)Steve Lee(Vo)というこれまで無名で若い2人を中心とするバンドとは思えないほどクオリティの高い楽曲に驚かされます。僕は3rdアルバム「G.」(1996)以降の作品からGOTTHARDを聴いていて「巧い」というイメージは持っていましたが、こんなにも「熱い」バンドだったんですね。

まずはオープニング曲①Standing In The Lightが強力なハードロックナンバーで、続く②Downtownと共にスケールの大きなロックサウンドで僕の心をグッと掴んでくれます。その他にも、ドライヴ感とオルガンサウンドが気持ちいい⑤Mean Street Rocket⑦Take Me、⑨Lonely Heartache、Leoの熱いギターをフィーチュアした⑩Hunterなど、メロディアス志向を強めた4th「OPEN」以降の作品では味わえないストレートな曲調が本作の魅力ですね。また、それだけではなく本国スイスでブレイクした要因のひとつであるバラード系の素晴らしさもこの頃から既に確立されていて、Steveが声を張り上げてエモーショナルに歌うパワーバラッド⑧Angel、徐々に盛り上がっていくメロディに聴き入ってしまうアコースティック調の⑪All I Care Forもお見事。⑧はアコースティックライブ盤「D FROSTED」のバージョンを聴いて名曲だと思っていましたが、よりドラマティックな仕上がりとなっている本作のバージョンの方が僕は好きですね。

後の作品よりもLeoのギターに逞しさがあり、Steveの歌声にも熱がこもっていて楽曲から若々しさが滲み出ていながら、どこか大物の風格すら漂う安定感もある文句なしのデビューアルバムと呼べる本作を聴いていると「昔(この頃)のGOTTHARDに戻って欲しい」という声が根強いのも納得です。メロディックロック路線にシフトした今のGOTTHARDも好きですが、本作のように荒々しくガツンと来るハードロックをもう一度聴いてみたい気もしますね。

【音源紹介】
・Angel

【CD購入録】GOTTHARDの旧譜4作品

  • 2009/08/08(土) 00:00:00

先日の記事にも書いたように、現在GOTTHARDのアルバムを毎日聴いています。

GOTTHARDというバンドを簡単に紹介しておくと、1992年に「GOTTHARD」でデビューするや、その骨太なハードロックサウンドと実力派シンガーSteve Leeの絶品歌唱で人気を博し、母国では国民的バンドへと成長していった「スイスの雄」です。4th「OPEN」でメロディアスな路線にシフトしてからは「スイスのBON JOVI」と呼ばれることもあるバンドで、僕が初めて聴いた彼らの作品は傑作の誉れ高い3rdアルバム「G.」です。

お気に入りのバンドのひとつでありながら、未聴のアルバムもいくつかあったGOTTHARDですがこの度、幸運にも中古で旧譜を見つけることができたので買ってみました。

GOTTHARD.jpg
「GOTTHARD」(1992)
良い意味で「これがデビュー作!?」という1枚ですね。①Standing In The Lightからして熱くてゴリゴリのハードロックが炸裂してます。熱唱スタイルのSteveのボーカルが本作と次作では、3rd以降の作品以上に「熱さ」が感じれるのも特徴でしょうか。ハードな曲は勿論、⑧Angel、⑪All I Care Forといったバラードも充実してます。

DIAL HARD
「DIAL HARD」(1994)
デビュー作の勢いをそのまま受け継いだ2nd。音楽的にも大きな変化はなく、ストレートなハードロックアルバムとなっています。これら初期2作品に限って言えば「スイスのBON JOVI」という表現とは結びつきません。どちらかというとSKID ROWに近いかも。

HUMAN ZOO
「HUMAN ZOO」(2003)
今回聴いたアルバムの中では一番手堅い、裏を返せば地味な印象もありますが、珠玉のバラード③Have A Little Faith、⑥Still I Belong To Youもあり十分楽しめます。GOTTHARDの作品にハズレなしですね。

LIPSERVICE.jpg
「LIPSERVICE」(2005)
3rd「G.」の方向性と4th「OPEN」以降のメロディアスな要素を組み合わせたような感じかな。①All We Areはオープニングにピッタリのドライヴィングチューンだし、⑧I’ve Seen An Angel Cryは初めて聴いた時点でGOTTHARDの名バラード認定です。こんな良質のハードロック作品を聴かずに過ごしていたなんて…。

というのが、今回ゲットした作品についての第一印象です。もう少し聴き込んでからCD紹介の記事にしようと思ってます。

暑さ本番の8月はGOTTHARDを聴きながら乗り切ります!

【CD購入録】GOODBYE THRILL「GOODBYE THRILL」(2008)

  • 2008/10/21(火) 12:01:28

【CD購入録】
GOODBYE THRILL
GOODBYE THRILL「GOODBYE THRILL」(2008)

男女ツインボーカル体制のプログレメタルバンドVENTURIAにも籍を置くMarc Ferreira(Vo)を中心としたメロディアス・ハードロックバンドGOODBYE THRILLのデビュー作を買いました。他に欲しいCDはたくさんあるんですが、中古で見つけるとつい買ってしまいます。この人はVENTURIAがメインバンドかと思ってましたが、こちらが活動のメインなのかな。きっかけはBURRN!誌11月号の記事。確かに爽やかなメロディを聴かせてくれる1枚ですね。ただ記事の中で藤木さんが書いている初期HAREM SCAREMWIG WAMを引き合いに出すほどの満足感が得られるかというと、ちょっと首を傾げてしまいます。メロディのフックも、ボーカルとギターをはじめとするメンバーの個性も上記2バンドには及ばないかなぁ・・・。メロハー作品としては手堅い作品で、特に①Super Perfect World~⑥Dead To Meはなかなか強力なので、今後への期待が募ります。

【CD購入録】GRAND MAGUS「IRON WILL」(2008)

  • 2008/07/29(火) 22:57:01

【CD購入録】
IRON WILL
GRAND MAGUS「IRON WILL」(2008)

前々から気になっていたJB(Vo/SPIRITUAL BEGGARS)の本業バンドGRAND MAGUSを初体験。確かにドゥームと表現しても差し支えなさそうなヘヴィ/スローナンバーもありますが、不思議とリピートさせる魅力があります。即効性ではSPIRITUAL BEGGARSに一歩譲るものの、聴き込む内に味わい深くなってきそうな予感がかなりしますので、じっくり聴いていきたいです。相変わらず上手いJBの歌唱に惚れ惚れ。今のところ、スピーディーなメタルナンバー②Fear Is The Keyがお気に入りです。