【CD購入録】GAMMA RAY「TO THE METAL」(2010)

  • 2011/04/01(金) 00:00:00

【CD購入録】
TO THE METAL
GAMMA RAY「TO THE METAL」(2010)

本作の帯タタキにもある通り、彼こそがメロディック・パワーメタルのゴッドファーザーだと僕も思っているKai Hansen(Vo、G)率いるGAMMA RAYの10作目を買いました。KaiがHELLOWEEN脱退後にこのバンドを結成して早20年になるんですね…。新譜が出る度に即買いしているHELLOWEENに対してGAMMA RAYは5th「SOMEWHERE OUT IN SPACE」(1997)を最後にしばらく聴いていなくて、前作9thがバンドの代表作「LAND OF THE FREE」(1995)のパート2ということだったので久し振りに買ってみたもののイマイチ響いてこなかったため本作も購入を迷っていました。しかし現時点の感想として、今回は前作よりも耳に残るメロディが多い良作だと思います。近年よく指摘されるバンドのオマージュ癖については元ネタと言われるJUDAS PRIEST、IRON MAIDENといったバンドを十分聴き込んでいない僕はさほど気になりませんでした。ただHenjo Richter(G)作の③Time To LiveについてはKaiがHELLOWEEN時代に書いたI Want Outをすぐに思い出しましたが(苦笑)。ちなみに②All You Need To KnowMichael Kiske(Vo/PLACE VENDOME、UNISONIC、ex-HELLOWEEN)が「LAND OF THE FREE」以来、約15年振りのゲスト参加を果たしていてサビの一部を歌っています。せっかくなら前作に参加出来ればなおよかったのですが、なかなかうまくいきませんね。総合的に見てGAMMA RAYらしいメタルサウンドがギッシリ詰まった1枚だと思います。

GAMMA RAY「LAND OF THE FREE」(1995)

  • 2008/07/23(水) 22:13:33

LAND OF THE FREE
【No.014】
★★★★(1995)

HELLOWEEN脱退後にKai Hansen(G、Vo)が結成したGAMMA RAYの4作目。これまでの作品で歌っていた実力派ハイトーンシンガーRalf Scheepers(Vo)がバンドを離れ(後にMat Sinnerと共にPRIMAL FEARを結成)、実力的に劣るKaiが初期HELLOWEEN以来となるボーカルとギターを兼任するという体制でリリースされたことも話題になったアルバムです。

結論からいえば、ボーカルに不満はあるにせよ、楽曲の出来そのものはKai在籍時HELLOWEENの名盤「KEEPER OF THESEVEN KEYS」の精神性を受け継ぐジャーマンメタルの傑作ですね、これは。Kaiが生み出した楽曲群の中でも、間違いなくトップクラスだと言い切れる疾走曲②Man On The Mission(後半でのオペラ調のコーラスからサビの疾走パートに繋がる展開に悶絶)から間髪入れずに繰り出される1分弱のスピードチューン③Fairly Taleという流れ、典型的ジャーマンメタルの爽やかなサビメロがシンガロングを誘うタイトル曲⑨Land Of The Free、全く衰えることのない美声を響かせるMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)が全面参加したGAMMA RAY風I Want Outなハードロック⑫Time To Break Freeという名曲の存在が非常に大きいですね。そんな疾走系だけでなく、8分に渡るドラマティック佳曲①Rebellion In Dreamland、アルバム後半に配された⑪Abyss Of The VoidといったミドルチューンもKai Hansenワールド全開だし、Kaiの楽曲以外にもDirk Schlachter(G)作の悲しげなバラード⑦FarewellJan Rubach(B)作の⑥Gods Of Deliverlance、⑧Salvation’s Callingなど充実した楽曲が多いのも高ポイント。

本作以降GAMMA RAYはKaiがシンガーを務めることになるため、彼独特の歌声を許容できるかどうかが一つのネックとしてバンドにつきまとうわけですが、本作に関して言えば楽曲の魅力がそんなマイナス面を軽く凌駕していると思います。GAMMA RAYの最高傑作を挙げるとすれば、僕は迷わず本作を選びますね。このアルバムでは⑨の一部と⑫でのみ参加のMichael Kiskeが全曲で歌っていたら、エライことになっていたのに…。

【音源紹介】
・Land Of The Free