ARI KOIVUNEN「FUEL FOR THE FIRE」(2007)

  • 2017/01/23(月) 00:00:00

FUEL FOR THE FIRE
【No.484】
★★★★(2008)

フィンランドのアイドル発掘番組、その名も「Idols」でHR/HMソングを歌って優勝を果たしたAri Koivunenのデビューアルバム。本作の目玉はフィンランドメタル界の有名人がAriに楽曲を提供している点でしょう。Timo Tolkki(G/ex-STARTOVARIUS)、Marco Hietara(B、Vo/NIGHTWISH)、Tony Kakko(Vo/SONATA ARCTICA)LEVERAGE、THUNDERSTONEといったバンドのメンバーが手掛ける楽曲群は流石の出来栄え。またJanne Wirman(Key/CHILDREN OF BODOM)、Nino Laurenne(G/THUNDERSTONE)、Mirka Rantanen(Ds/THUNDERSTONE)といったプレイヤーが名を連ねる演奏陣も本作ではバッキングに徹しているせいか派手さこそないものの流石の安定感を誇っていますね。盤石の体制でのバックアップとAri自身の人気もあってか、本作はフィンランドのナショナルチャートで12週連続1位を記録したそうです。

50曲以上の候補から厳選されたという本作の収録曲は僕好みのものが多く程よい疾走感を持った①God Of Warで幕を開け、ミッドテンポの②Hear My Callに繋がる構成はベタながらも掴みとしてはバッチリだし、後者の哀メロはなかなか強力。それ以降もストレートなハードロック④Don't Try To Break Me、前曲から一転してじっくり聴かせるTimo Tolkkiによる泣きのバラード⑤Angels Are Calling、曲名通りの飛翔感にテンションが上がる⑥I Fly、ズシリと響く重厚感を持ったヘヴィチューン⑦Our Beast、Tony Kakko作の軽快なロックソング⑧Losing My Insanity、力強さとフックに満ちたメロディが秀逸な⑨Stay Trueと続く怒涛の展開に心を奪われました。ちなみにボーナストラックにはカバー曲としてフィンランド人シンガーKirka⑫Hetki LyoBilly Joel⑬Piano Man、「Idols」のオリジナルソング⑭On The Top Of The Worldと日本盤限定で④、⑤のライブ音源が収録されていて穏やかなバラード⑭は結構好きだったりします。

楽曲面の充実振りが目立つ本作で聴けるAriの歌唱は良く言えば北欧らしい透明感と繊細さを持ったスタイル、裏を返せば線の細いハイトーンタイプですね。Ariと同じくオーディション番組(American Idol)出身のChris Daughtry、James Durbin辺りと比べると凄みは感じられませんが歌声自体には独特のオーラがあって将来性を感じさせてくれます。それまで無名だった新人のデビュー作、ソコソコの歌唱力、名だたるソングライターが提供した楽曲群といった特徴を総合するとAGNES「WHEN THE NIGHT FALLS」(2006)と共通点が多いように思いますね。Ariは2nd「BECOMING」(2008)をリリースした後、フィンランドのメタルバンドAMORALに加入、長年フロントマンを務めたもののバンドは2017年1月5日にファイナルライブを行い解散しています。Ariのソロ名義によるアルバムは現時点では2枚のみですがAMORALが解散した今、新たなソロ作品がリリースされるかもしれませんね。

【音源紹介】
Stay True

【CD購入録】AMARANTHE「MAXIMALISM」(2016)

  • 2016/10/20(木) 00:00:00

【CD購入録】
MAXIMALISM.jpg
AMARANTHE「MAXIMALISM」(2016)

2016年9月にHELLOWEENと共に来日した新世代メタルバンドの注目株AMARANTHEの4作目を買いました。冒頭の①Maximize、②Boomerangでいきなり発揮される「男女クリーンボイスとグロウルが絡み合うキャッチーなメタルサウンド」というAMARANTHEらしさは本作でも健在です。QUEENWe Will Rock Youを彷彿とさせるリード曲③That Songを先行で聴いた時は従来とは異なる曲調に戸惑いもありましたが、アルバムの流れの中で聴くとなかなか好感触。正直なところ個々の楽曲のインパクトとしては初期2作品に及ばないし、金太郎飴状態になりつつある感も否めませんが魅力的なメロディ満載のコンパクトな楽曲群はリピートを誘われますね。

【CD購入録】AIR SUPPLY「THE DEFINITIVE COLLECTION」(1999)

  • 2016/07/26(火) 00:00:00

【CD購入録】
THE DEFINITIVE COLLECTION
AIR SUPPLY「THE DEFINITIVE COLLECTION」(1999)

Graham Russell(G、Key、Vo)、Russell Hitchcock(Ds、Vo) からなるAORデュオAIR SUPPLYが1999年に発表したベスト盤を買いました。彼等については以前から気になる存在ではありつつも聴くに至らずいたところ、マイブームとなっているJim SteinmanMaking Love Out Of Nothing At Allなる曲(本作では15曲目に収録)を提供していたことを知り購入。AIR SUPPLYの音楽性は「ペパーミントサウンド」と評されることが多いようですが、その表現がピッタリの爽やかな楽曲群がズラリと並んでいますね。お目当ての⑮は美しいピアノの旋律に導かれてドラマティックに展開していく期待通りのナンバーだし、それ以外にも④Every Woman In The World、⑤The One That You Love、⑨Even The Nights Are Better、⑩Now And Forever、⑯I Can Wait Foreverなどお気に入り曲を挙げていくとキリがありません。今年の夏は清涼感に溢れた本作を聴いて乗り切りたいですね。

【CD購入録】Age Sten Nilsen's AMMUNITION「SHANGHAIED」(2014)

  • 2016/06/17(金) 00:00:00

【CD購入録】
SHANGHAIED.jpg
Age Sten Nilsen's AMMUNITION「SHANGHAIED」(2014)

2014年に解散を発表したノルウェーの国民的バンドWIG WAMのフロントマンGlamことAge Sten Nilsenが新たに結成したAMMUNITIONの1stアルバムを買いました。本作でAgeの相棒を務めているのは自身のバンドECLIPSEW.E.T.を始めとする多くのプロジェクトで、その作曲能力を発揮しているErik Martensson(G)です。本作の音楽性はWIG WAMにも通じるメロディアスなハードロックですが、各曲のインパクトはWIG WAMに及ばないかな。耳に残るメロディよりもロックの楽しさ、ノリのよさを全面に出しているように感じます。このアルバムも悪くはないもののリピートしているうちにWIG WAMが聴きたくなってしまいますね…。⑧Do You Like ItでAgeが「カモンカモンカモン♪」と歌っているのを耳にするとWIG WAMの代表曲In My Dreamsが頭をよぎります(笑)。あとはボーナストラックの⑬Access Deniedが結構好きだったりします。

【CD購入録】TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「GHOSTLIGHTS」(2016)

  • 2016/01/31(日) 00:00:00

【CD購入録】
GHOSTLIGHTS.jpg
TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「GHOSTLIGHTS」(2016)

2016年の新譜初買いは、誕生から15年を数えるTobias Sammet(Vo/EDGUY)主宰のメタルオペラ・プロジェクトTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAの7作目です。今回のゲストシンガー陣の主な顔ぶれはMichael Kiske(Vo/UNISONIC、ex-HELLOWEEN)、Jorn Lande(Vo/JORN、ALLEN-LANDE)、Ronnie Atkins(Vo/PRETTY MAIDS)、Bob Catley(Vo/MAGNUM)といった以前からのメンバーに加えDee Snider(Vo/TWISTED SISTER)、Geoff Tate(Vo/ex-Queensryche)、Marco Hietala(B、Vo/NIGHTWISH)らが初参加しています。前作「THE MYSTERY OF TIME」(2013)がAVANTASIAの作品としては今ひとつツボにはまらなかったし、EDGUYも僕の好みから徐々にずれてきているように感じていたので一抹の不安もありましたが今回はなかなか良さげですね。コンパクトかつキャッチーな歌モノから劇的な大作、ミステリアスなナンバー、メロディアスなバラードなどTobiasの多彩なソングライティング能力が遺憾なく発揮されているアルバムの中でもKiskeのハイトーンが冴え渡るタイトル曲⑤Ghostlightsがいいですね。この手のメロパワは大好物です。また僕が買った初回生産限定盤にはライブ音源11曲入りのボーナスCDが付いているので聴き応えがありますね。同時に買ったDREAM THEATER「THE ASTONISHING」をなかなか聴けずにいます(笑)。

ASTRAL DOORS「CLOUDBREAKER」(2003)

  • 2015/07/04(土) 00:00:00

CLOUDBREAKER.jpg
【No.435】
★★★(2004)

Richard Andersson(Key/TIME REQUIEM、ex-MAJESTIC)が新たに立ち上げたSPACE ODYSSEYのリードボーカルとしてシーンに登場するやRonnie James Dio、Tony Martinといった大御所シンガーを彷彿とさせる力強い歌唱で一躍注目を集めるようになったPatrik Johansson(Vo)のメインバンドASTRAL DOORSによる1stアルバム。日本デビューに先駆けてリリースされていた欧州盤は「OF THE SON AND THE FATHER」というタイトルでジャケットも異なっていましたが、キングレコードの意向でジャケットとタイトルが変更されています。たしかに日本盤ジャケットの方が断然いいですね(というかオリジナルがヒドイ/苦笑)。ASTRAL DOORSの音楽性はRAINBOW、DIO、Tony Martin在籍時のBLACK SABBATHに例えられることが多いハードロックの王道をゆくサウンドで人によっては懐かしさを感じるのかもしれませんが、上記バンドをあまり聴かない僕にとってはかえって新鮮だったりします。さほど目立たないものの各曲で鳴り響くオルガンサウンドもいいですね。

ASTRAL DOORS最大の武器であるPatrikのボーカルはとにかく熱く、パワフルで圧倒されます。本作のベストパフォーマンスは「ニョォ!ニョォ!ニョォ!ニョォ!ニョォオ〜♪」と歌い上げる⑧Burn Down The Wheel、暑苦しさの度合いとしては⑥In Prison For Lifeがトップですね(笑)。全体的にSPACE ODYSSEYの時よりものびのびと歌っているように思います。楽曲面では勢いとフックに満ちたアップテンポ①Cloudbreaker、自然と身体が揺れてくるシャッフルナンバー④Slay The Dragon、一際キャッチーなサビメロが耳に残る⑪Man On The Rock辺りが特に気に入っています。それ以外にも荘厳かつヘヴィな②Of The Son And The Father、どストレートなハードロック③Hungry People、⑤Ocean Of Sandなどアルバム序盤はなかなか強力です。

ズバ抜けた名曲こそないものの個々の楽曲は聴き応えがあるし、どっしりと腰を据えた仕上がりとなっている本作からは新人らしからぬ落ち着きが感じられますね。難点としては似たタイプの曲が続き、Patrikのボーカルも9割方が力押しなので後半になると聴き疲れしてしまうことでしょうか。若手の中でも古き良きHR/HMをとことん追求し、ここまでの作品を生み出せるバンドは貴重だしPatrikほどの歌い手がいることは大きなアドバンテージなので頑張ってほしいですね。といいつつ、僕の好みからするとキャッチーなメロディが少し足りないように思えて次作以降は聴いてなかったりするのですが…。

【音源紹介】
Cloudbreaker

ALMAH「FRAGILE EQUALITY」(2008)

  • 2015/02/19(木) 00:00:00

FRAGILE EQUALITY
【No.419】
★★★(2010)

ブラジルの至宝ANGRAの2代目フロントマンEdu Falaschi率いるALMAHの2ndアルバム。デビュー作「ALMAH」(2006)ではEmppu Vuorinen(G/NIGHTWISH)、Lauri Porra(B/STRATOVARIUS)、Casey Grillo(Ds/KAMELOT)という豪華ゲストを迎えたEduのソロプロジェクトという印象でしたが、本作ではバンドメンバーを全員ブラジル人に一新しています。ANGRAでも活動を共にしているFelipe Andreoli(B)、メロスピバンドBURNING IN HELLのリーダーでもあるMarcelo Moreira(Ds)もさることながら注目すべきはMarcelo BarbosaPaul Schroeberのギターコンビでしょう。時にやかましく感じれるほどのギターの弾きっぷりが楽曲のハイライトになっているし、自己主張の強いベースと手数の多いドラムが織りなすインストパートに圧倒され、結果としてEduが一番目立っていない気すらしますね(苦笑)。

そのEduの歌唱スタイルはANGRAの「REBIRTH」(2001)や「TEMPLE OF SHADOWS」(2004)で披露していたハイトーンは控えめで当時の最新作「AURORA CONSURGENS」(2006)同様、中音域を軸としているのですがメロディのフックはこちらの方が上なので、こういう歌い方のEduも魅力的に感じられますね。音楽性はANGRA以上に骨太で正統派寄りのヘヴィメタルです。冒頭のギターメロディを聴いただけで気分が高揚してくる①Birds Of Prey、パワフルに押し寄せてくる②Beyond Tomorrow、ジャーマンメタルっぽい明るさを持った③Magic Flameとメタルチューンを立て続けに繰り出す序盤でアルバムの世界にグッと引き込まれます。その後もメロウチューン、ブラジリアンテイストが感じられるゆったり系、ANGRAではできなさそうな激しいナンバーなど正統派メタルを軸に異なる表情を見せてくれるのが良いですね。

贅沢を言えばドラムがやたら前に出た音作りのため聴き疲れしてしまう、「これ!」というキラーチューンが欲しかったなど不満点もありますが「AURORA CONSURGENS」と比べると明らかに僕好みの作風ですね。本作がリリースされた当時のANGRAは契約の問題で事実上の活動休止状態だったので、ALMAHをバンド化させたEduの動きがANGRA解散に繋がるのではと噂されたりしていました。結局EduはANGRAでハイトーンを使い過ぎたことから喉を痛めてしまい2012年にバンドを脱退。ALMAHの次作以降ではメロパワから距離を置き、高音域で歌うことを求められないモダンなサウンドを取り入れながら活動を継続しています。

【音源紹介】
・Birds Of Prey

【CD購入録】ALMAH「MOTION」(2011)

  • 2015/02/16(月) 00:00:00

【CD購入録】
MOTION.jpg
ALMAH「MOTION」(2011)

ANGRAの6th「AURORA CONSURGENS」(2006)辺りからボーカルパフォーマンスが不安視されることが増えたEdu Falaschi(Vo/ANGRA)のメインバンドALMAHの3作目を買いました(Eduは結局2012年にANGRAを脱退)。本作がリリースされる頃にはEduが喉を痛めていることは周知の事実になりつつあったのが関係してか、音楽性も前作「FRAGILE EQUALITY」(2008)のようなメロディックメタルではなくモダンな要素も取り入れたメタル作品となっています。音楽性が変化した上にEduは今回も中低音メインで歌っているのですが、さほど悪くないしANGRAの近作よりも好きかもしれません(ギターチームが今回も弾きまくっているのも好印象)。ドラマティックなイントロの後に「これがEduか!?」と思わずにいられないシャウトが炸裂する①Hypnotized、派手さはないかわりにキャッチーな歌メロを聴かせてくれる②Living And Driftingという掴みは上々だし⑤Zombies Dictatorや日本盤ボーナス⑪Get A Wishといったメロパワ系もしっかり収録しています。特に日本のファンに捧げる曲だという⑪は出色の出来。ANGRAは勿論、前作時点でのALMAHとも別バンドかというほどに路線は変わっていますが意外と気に入りそうな予感がしています。

【CD購入録】ANGRA「AQUA」(2010)

  • 2015/02/07(土) 00:00:00

【CD購入録】
AQUA.jpg
ANGRA「AQUA」(2010)

ブラジルが誇るメロディックメタルの雄ANGRAの7作目を買いました。前作「AURORA CONSURGENS」(2006)があまり好きになれなかったのと、本作の評判があまりよろしくなかったことから聴くのが先延ばしになっていました。いざ聴いてみての第一印象は「Carry OnNova Eraが大好きな僕にとってはやや厳しいかな」という感じですね。本作のウィークポイントとしてEdu Falaschi(Vo)のボーカルに覇気がない、音質が軽いといった点が指摘されていますが僕としては耳に残るメロディが非常に少ないのが痛いですね。Eduの喉の調子を考慮した結果なのかもしれませんが高音域で歌う場面は皆無、淡々とメロディが流れていきます。数回聴いて印象に残ったのは癒し系バラード④Lease Of Lifeくらいでしょうか(聴き込むにつれて味が出てくるのかもしれませんが)。ANGRAで歌うことに限界を感じていたEduは本作を最後にバンドを脱退し、自身のバンドALMAHでの活動に集中していくこととなります。そしてANGRAの方はゲストボーカルになんとFabio Lione(Vo/RHAPSODY OF FIRE)を迎えてツアーを敢行することを発表。昨年12月17日にはFabioをフロントマンに据えたラインナップで8作目「SECRET GARDEN」をリリースしたので、いつかそちらも聴いてみようと思っています。

ANGRA「REBIRTH」(2001)

  • 2015/02/04(水) 00:00:00

REBIRTH
【No.417】
★★★★(2001)
年間ベスト2001年第8位

クラシックとパワーメタルを高次元で融合させた「ANGELS CRY」(1993)でデビューを果たし「ブラジルの至宝」と称賛されたANGRAでしたが、3rd「FIREWORKS」(1998)制作時から囁かれていた人間関係のもつれが表面化。アルバム完成後に中心人物のAndre Matos(Vo)がリズム隊を引き連れてバンドを脱退した時点でANGRAはもう解散してしまうだろうと思っていました。ところが残されたKiko Loureiro、Rafael Bittencourtのギターチームは諦めることなく後任メンバーを迎えてリリースに漕ぎ着けたのが通算4枚目にあたる本作です。僕はAndre特有の声がひっくり返るハイトーンが苦手で、世間での評価が高いデビュー盤を含むANGRAの過去作品にもさほど思い入れがなかったので「Andre不在のANGRAも聴いてみるか」という軽い気持ちで本作を手に取ったのですが、これが予想以上の名盤で驚きました。

本作の注目ポイントは何と言っても新加入ボーカリストEdu Falaschi(Vo/ex-SYMBOLS)のパフォーマンスでしょう。力強さだけでなくAndreに通じる繊細さも感じさせる彼のボーカルは絶品です(Eduも本作ではAndreを意識して歌ったと後に告白しています)。それでいて裏声になることもないので、僕にとっては結果的にANGRAに対する苦手意識がひとつ解消されたので嬉しいですね。また楽曲面でも期待を煽る序曲①In Excelsisに続き、正しく「ANGRA新時代」の到来を宣言するに相応しい名曲②Nova Eraやブラジリアンテイストを巧みに取り入れた2部構成からなる⑥Unholy Wars(Part I - Imperial Crown、Part II - Forgiven Return)、バンド分裂後最初に書かれた曲で終盤のハイライトとなっている⑨Running Aloneといった疾走曲には思わずガッツポーズが出てしまいます。それに加えて本作はミドル、バラード系も味わい深く魅力的なナンバーが多いという点も見逃せません。

各所で指摘されているようにアルバム構成はデビュー盤とよく似ていて「ANGELS CRY」を意識し過ぎているという声もあるようですが、解散寸前の状態からアルバムタイトル通りの「再生」を果たした作品だし、各曲のメロディがかなり充実しているので気になりません。楽曲単位で比べるとメロパワ史にその名を刻むCarry Onを筆頭にAngels Cry、Evil Warningといった「ANGELS CRY」の収録曲ほどの凄み、濃密さは感じられないもののNova Eraがバンドの代表曲であることは間違いないし、1枚のアルバムとして見れば僕にとっては本作こそがANGRAの最高傑作です。メンバー間の確執からバンドが分裂してしまったにも関わらず、こうしてポジティブな空気に満ちた復活作を生み出したKikoとRafaelに拍手を送りたいですね。ちなみにAndreの方もSHAMANというバンドを立ち上げ2002年に1stアルバム「RITUAL」を発表しています。

【音源紹介】
・In Excelsis~Nova Era

【CD購入録】AVIARY「AVIARY」(1979)

  • 2014/12/24(水) 00:00:00

【CD購入録】
AVIARY.jpg
AVIARY「AVIARY」(1979)

プログレハード界の隠れた名盤との呼び声も高いAVIARYの1stアルバムにして唯一のオリジナル作品(2013年再発のリマスター盤)を買いました。メインソングライターでもあるBrad Love(Vo)による透明感のあるハイトーンボーカルが魅惑のメロディを歌い上げ、バックを重厚なコーラスとドラマティックなサウンドが彩る楽曲群が実に気持ちいいですね。AVIARYの音楽性についてはQUEENがよく引き合いに出されているようですが、僕が最初に連想したのはこのバンドと同じく1979年にデビューアルバムを発表したNEW ENGLANDでした。本作最大の聴きどころは何といっても哀愁に満ち溢れたバラード①Soaringでしょう。この曲を初めて耳にしたのは現代プログレハードの女王LANA LANEのカバー集「COVERS COLLECTION」(2003)のバージョンでしたが、Bradの儚い歌声の方が楽曲の魅力を引き出していると思います。それ以外のナンバーも①の影に隠れがちではあるものの佳曲揃いで全9曲、37分があっという間に過ぎてしまいます。

AT VANCE「ONLY HUMAN」(2002)

  • 2014/11/24(月) 00:00:00

ONLU HUMAN
【No.413】
★★★★(2003)

1999年にデビューして以降、新鮮味には欠けるものの高品質なネオクラシカルアルバムを毎年リリースし続けるAT VANCEの4作目。2nd「HEART OF STEEL」(2000)が素晴らしかったため期待に胸を膨らませて聴いた前作「DRAGONCHASER」(2001)は曲単体としては光るものがあるけれど、1枚のアルバムとしては物足りなさが残る内容でした。そんな3rdの印象が尾を引き、本作を聴いたのはリリースから1年以上経ってからだったのですが今回は最高傑作との呼び声が高いのも頷ける起死回生の作品となっていますね。何と言っても楽曲の充実度が過去最高クラスで疾走曲からミドル、バラード、インストなどバラエティに富んでいるだけでなくバンドの代表曲と呼べそうなナンバーも収録されています。

ダークな雰囲気を纏いながら疾走するAT VANCEの王道①The Time Has Come、バンド屈指の名曲として語り継がれるであろう②Only Human、歌メロが耳に残るミッドテンポ③Take My Pain、渋い低音で歌っていたサビを終盤では伸びやかなハイトーンで歌い上げるOliver Hartmann(Vo)の歌唱力に魅了される④Fly To The Rainbowと続く流れがまず素晴らしい。アルバム中盤は曲数をもう少し絞っても良かったかなという気はするものの、アンセミックなコーラスをフィーチュアした⑩Sing This Song、妖しい笑い声が不気味さを醸し出す一方でメロディ自体は明るい⑪Witches Dance、物悲しく重厚なバラード⑫Wings To Fly、原曲を忠実に再現しつつオリジナルにないエンディング部分ではOlaf Lenk(G)が独自色を出して弾きまくるRAINBOWのカバー⑬I Surrenderなど後半にも強力なナンバーが並んでいるので聴き終えた時の満足感は高いですね。日本盤ボーナス⑭Heroes Of Honorも前作収録のAges Of Gloryに通じるハイテンションなジャーマンメタルで本編に入らなかったのが不思議なほどです。前作では8分に及ぶクラシックカバーBeethoven, 5th Symphonyを4曲目に配したことがアルバムの勢いを削いでいたのに対して、今回は⑥Four Seasons/Spring、⑨Solfeggietto共に3分以内とコンパクトにまとめられているため良いアクセントとなっているのも好印象。

そんな楽曲面のみならずB級臭さを発散していた音質、ジャケット(特に前作は酷かった/苦笑)についてもミキシングをSascha Paethが担当、アルバムカバーにはLuis Royoのイラストを用いるなどしてグレードアップしています。バンドとしての成長を見せつけてくれた本作を聴いて、AT VANCEが中堅ポジションから飛躍することを期待していたのですがバンドの顔でもあるOliverが本作を最後に脱退。2nd以降は不動だった演奏陣も離脱が相次ぎAT VANCEはOlafのソロプロジェクト色を強めていくことになります。一方Oliverは自身のバンドHARTMANNを立ち上げメロハー寄りの作品(特に1st「OUT IN THE COLD」がお気に入りです)をリリースしたり、AVANTASIAを始めとするプロジェクトにゲスト参加したりしていますがメタルから距離を置くようになってしまったのが残念。彼をシンガーに迎えたいと考えるバンドは少なくないと思うんですけどね(Oliverがその手のサウンドに興味を持たなくなったのかもしれませんが)。

【音源紹介】
・Only Human

AT VANCE「DRAGONCHASER」(2001)

  • 2014/11/12(水) 00:00:00

DRAGONCGASER_20140908213432d60.png
【No.412】
★★(2001)

1999年に「NO ESCAPE」で彗星の如くデビュー、僅か5ヶ月後に2nd「HEART OF STEEL」(2000)をリリースしたドイツ産ネオクラシカルメタルバンドAT VANCEによる3rdアルバム。前作から1年も経たずに発表された本作はドイツの国民的英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」を題材としたコンセプトアルバムとなっています。前作と同じラインナップで制作された今回のアルバムではOlaf Lenk(G)、Oliver Hartmann(Vo)だけでなくUli Muller(Key)も存在感を発揮しており、バンドらしさが強まってきていますね。

「HEART OF STEEL」が近年稀に見るネオクラメタルの名盤だったので今回も期待していたのですが、鐘の音と轟く雷鳴のSEを切り裂くように流れ込んでくるギターで幕を開けるネオクラチューン①Dragonchaser、AT VANCE史上最速を誇るクサメロ疾走曲②Ages Of Glory、いかにもこのバンドらしい佳曲③Crucifiedと続く冒頭3曲は「2ndをも上回るのではないか」と思わせるだけの勢いがありますね。ところがアルバム中盤でその勢いは失速してしまいます。その大きな要因となっているのがベートーベンの超有名曲「運命」をカバーした④Beethoven, 5th Symphony。これまでにもクラシック曲をカバーしてきたAT VANCEなので流石の出来ではあるのですが、この位置に8分に及ぶクラシックカバーを配したことで中弛みしてしまっているんですよね。しかもそれに続く⑤Heaven Can Waitもダークな曲調なのでアルバム序盤のいい流れが寸断されているように思います。その後は3作連続となるABBAのカバーの中でも最高の仕上がりとなった⑥The Winner Takes It All(オリジナル以上に好きです)、ストーリーの関係もあってか暗く悲しい雰囲気が支配的なバラード⑦My Bleeding Heart、②に匹敵するほどの高揚感をもたらしてくれるスピードチューン⑨Too Lateもあって結構楽しめるのですがアルバム全体の印象としてはもどかしさが残ります。

リアルタイムで本作を聴いていた時は中盤にダレるというイメージが強くて好きになれず、次回作「ONLY HUMAN」(2002)の購入をためらってしまうほどでした。ところがこのブログ記事を書くために本作をリピートしていると、そんなマイナス面だけでなく①、②、⑨といったキラーチューン候補やAT VANCEによるカバー曲の最高峰⑥の素晴らしさを再発見できたと思います。こうして考えてみると「本作のキーはやはり④」というところに戻ってしまうんですよね。この曲が2~3分の長さだったり、もう少し緩急をつけたアレンジとなっていればアルバムの印象もグッと良くなったと思うのですが…。というわけで個々の楽曲を取り出して聴くとAT VANCEでも屈指の名曲があるものの、アルバムの流れが良くないため損をしている1枚と言えそうですね。

【音源紹介】
・Ages Of Glory

AT VANCE「HEART OF STEEL」(2000)

  • 2014/10/19(日) 00:00:00

HEART OF STEEL
【No.410】
★★★★(2000)
年間ベスト2000年第5位

Olaf Lenk(G)、Oliver Hartmann(Vo)という2枚看板を擁するネオクラメタル界の新星AT VANCEがデビュー作「NO ESCAPE」(1999)から僅か5ヶ月という短いインターバルで発表した2作目。ベーシストがリズムギターに転向、ドラマーは実力不足を理由に解雇されたためリズム隊が一新された6人編成となっています。今回のアルバムはそんなメンバーチェンジの影響を微塵も感じさせないばかりか、前作から成長した姿をまざまざと見せつけてくれる名盤に仕上がっています。

物悲しいアコギによるイントロ①Preludeから、その旋律を引き継ぐクサメロ疾走曲②Soldier Of Timeへ至る流れは「メタルアルバムの幕開けはかくあるべし!」と言わんばかりのオープニングで胸が熱くなりますね。それ以降もメジャーキーを使ったアップテンポ③The Brave And The Strong、曲名が示す通り鋼鉄魂を鼓舞してくれるミドル④Heart Of Steel、理屈抜きでカッコいいと思える疾走チューンズ⑥King Of Your Dreams⑩Don't You Believe A Stranger(特に前者はグイグイ引っ張っていくOlafのギターリフが気持ちいい)、Oliverの渋い声質が素晴らしい泣きのバラード⑦Princess Of The Night、クラシカルな美旋律が舞う⑧Goodbyeなど前作以上に充実したナンバーが目白押しです。また曲としては地味ながら⑨Why Do You Cry?でフィーチュアされている「ボン♪」という男声コーラスはAT VANCEの隠れた代名詞だと思うのは僕だけでしょうか。そしてこのバンドに欠かせないカバー曲はABBAシリーズ第2弾の⑤S.O.S.、ショパンの曲をOlafが弾きまくる⑪Chopin/Etude No. 4SUPERTRAMP⑫Logical Songを収録。どれもなかなかの出来映えでアレンジ力の高さが窺えますね。

デビューアルバムの時点で既に高かった楽曲のクオリティは更に向上しているしギタリスト、シンガーというバンドのセンターラインに実力者が揃っているため安心して聴くことができます。特にOliverは声質が太いこともあってハイトーンで歌っていても常に余裕を感じさせるボーカルパフォーマンスで作品をワンランク上に押し上げていますね。前作より音は良くなっているもののパタパタ感が残るドラムサウンドが残念ではありますが、それ以外の要素がそんな弱点を見事に補っています。一般的にAT VANCEの最高傑作と言えば4作目にしてOliver在籍時のラストアルバムとなった「ONLY HUMAN」(2002)が挙げられることが多いようですが僕は本作の方が好きですね。

【音源紹介】
・Goodbye

【CD購入録】AMARANTHE「MASSIVE ADDICTIVE」(2014)

  • 2014/10/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
MASSIVE ADDICTIVE
AMARANTHE「MASSIVE ADDICTIVE」(2014)

2011年にデビューして以降、順調に活動を続けるAMARANTHEの3作目を買いました。前作「THE NEXUS」(2013)リリース後にデス声担当のAndy(Vo)が脱退、後任にHenrik Englund(Vo/ex-SCARPOINT)が加入しています。本作を聴く限りメンバーチェンジの影響はさほど感じられず、今回もAMARANTHEらしいキャッチーでコンパクトな楽曲が並んでいます。基本線はこれまでと同じですがバンドの独自性でもあるテクノサウンドとの融合をより大胆に取り入れていること、フィーメルシンガーElize Rydの歌声に艶と張りを増している点に進化の跡が感じられますね。楽曲面でも先行で公開されていた②Drop Dead Cynicalを筆頭に④Massive Addictive、⑨Danger Zone、⑫Exhaleなどは1度聴いただけでメロディが耳から離れない強力なナンバーとなっています。ただ過去2作品の序盤にあったような圧倒的な畳み掛けが今回はないので、このバンドのアルバムにしては第一印象のインパクトは若干弱い気もしますね。

AT VANCE「NO ESCAPE」(1999)

  • 2014/10/03(金) 00:00:00

NO ESCAPE
【No.409】
★★★(1999)

CENTERSというバンドで活動を共にしていたOlaf Lenk(G)Oliver Hartmann(Vo)が新たに結成したネオクラシカル・パワーメタルバンドAT VANCEの1stアルバム。YNGWIE MALMSTEENからHR/HMに入門した僕にとってネオクラ系メタルは最重要ジャンルのひとつなのですが、90年代末期はこの手のサウンドに食傷気味でもありました。その当時にデビューしたバンドの中でよく聴いていたのが以前にブログで紹介したMAJESTICとこのAT VANCEですね。やり過ぎなほどに弾きまくるキーボードと大胆な借用フレーズが話題となったMAJESTICに対してAT VANCEはこれがデビュー作とは思えないほど質の高いサウンドで僕を魅了してくれました。

本作を語る上で外せないのがフロントマンOliver(本作ではHardmannと表記)による抜群の歌唱力。Jeff Scott Soto(Vo/TALISMAN)にも似たハスキーな声質と高音域も難なく歌いこなすレンジの広さを併せ持つ彼は本作以降、Tobias Sammet(Vo/EDGUY)主宰のプロジェクトAVANTASIAやソロ活動でその名を広めていくこととなります。その相棒でメインソングライターのOlafも丁寧に組み立てられたソロパートで流麗なプレイをビシバシ決めています。楽曲についてもネオクラシカルなムード漂う疾走曲①Flying High、②No Escape、スピーディーなインスト小曲③No Speakと続く冒頭の流れは文句なしのカッコよさ。フックに満ちたサビメロが冴えるミドル④Die In Your Arms、荘厳なオルガンサウンドで幕を開けシンガロングを誘うコーラスへと繋がるキャッチーソング⑤All For One, One For Allといった速さに頼らないナンバー、哀愁のバラード⑧Lost In Your LoveからGAMMA RAY直系の爽快ジャーマンメタル⑨Power & Gloryなどバリエーションも豊富です。

ボーカルとギター、そして楽曲というバンドの根幹部分がしっかりしているため新人離れした安定感がありますね(OlafもOliverもCENTERSでのキャリアがあるので当然かもしれませんが)。また巧みな選曲とアレンジを用いてカバー曲でも楽しませてくれるのがAT VANCEの特徴で、本作ではABBA⑥Money, Money, Money、ヴィヴァルディの「四季」をギターインストに仕上げた⑦The Four Seasons - SummerSURVIVORの大ヒット曲⑪Eye Of The TigerTEARS FOR FEARS⑫Shoutと4曲も収録していながらどれも上々の出来となっています。惜しむらくは迫力に欠ける音質と本編ラストを凡庸なミディアムチューン⑩Seven Seasで締めくくっている点でしょうか。とはいえデビュー作としては十分なクオリティを誇っているし、楽曲の充実度は後の作品群と比べても遜色ないと思います。

【音源紹介】
・Power & Glory

【CD購入録】ARCH ENEMY「WAR ETERNAL」(2014)

  • 2014/06/06(金) 00:00:00

【CD購入録】
WAR ETERNAL
ARCH ENEMY「WAR ETERNAL」(2014)

4th「WAGES OF SIN」(2001)から加入し、バンドの飛躍に大きく貢献したAngela Gossow(Vo)が脱退するだけでなくシンガー業からも引退しマネージメントに専念することを表明、後任にAlissa White-Gluz(Vo/ex-THE AGONIST)を迎えるという超サプライズ人事を発表してファンを驚かせたARCH ENEMYの9作目を買いました。まず注目しなくてはならないボーカルパートについては、リリース前の噂通りAlissaがクリーンボーカルを封印していることもあってびっくりするほど違和感がなく、何の事前情報もなく本作を聴けばAngelaが歌っていると思ってしまうほど。そしてシンガー交代劇の陰に隠れてしまったものの今回のアルバムがARCH ENEMYデビューとなるNick Cordle(G)もバンドに溶け込んでいますね。ARCH ENEMYのアルバムとしてはどこかユルく感じられた前作「KHAOS LEGIONS」(2011)と比べて、本作は②Never Forgive, Never Forget、⑪On And Onを筆頭にブルータリティと魅惑のギターメロディが見事に融合した楽曲が目白押しで5人中2人のメンバーが交代したとは思えないほど「らしい」仕上がりとなっています。新機軸として挙げられるのは「バンド初となるオーケストラの起用」で⑨Time Is Blackなどアルバム後半でそれが顕著に表れていますね。リリース前は劇的なメンバーチェンジがあったために注目していましたが、いざ聴いてみるとそのファーストインパクトたるや今年に購入した新譜の中でもトップクラス。年間ベストにもランクインしそうな勢いです。

ALLEN-LANDE「THE SHOWDOWN」(2010)

  • 2013/06/12(水) 00:00:00

THE SHOWDOWN
【No.379】
★★★(2012)

Russell Allen(Vo/SYMPHONY X)Jorn Lande(Vo/MASTERPLAN)という実力派シンガー2人の名前を冠したプロジェクトでありながらMagnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、STARBREAKER、ex-LAST TRIBE)がサウンドの鍵を握るALLEN-LANDEの3rdアルバム。ラインナップはこれまでと同じでMagnusがギターのみならずベース、キーボードも演奏、ドラムはLAST TRIBE時代の盟友Jaime Salazar(BAD HABIT)が叩いているほか、2体の巨大生物が対決するアートワークも3作連続でRodney Matthewsが手掛けるという鉄壁の布陣で制作されています。その一方で過去作品ではMagnusがドラム以外の全楽器、作詞作曲をこなしていたのに対して今回は3曲でゲストピアノ奏者を迎えていたり、歌詞の大半をTomas Erlandssonなる人物が書いていたりしています(作曲は全てMagnusなので個人的には気になりませんが)。

今回のアルバムは「ショウダァァウゥ!」という強烈なシャウト(歌い手はおそらくJorn)がインパクト大なタイトル曲①The Showdown、ALLEN-LANDEとして初のPVが作られた②Judgement Dayと続く流れで幕を開けます。疾走曲のみならず過去作品には少なからず収録されていたアップテンポのナンバーまでも姿を消し、本作は重厚なミドルチューンとバラードで構成されていることもあって、聴き始めの頃はこれまで以上に各曲のキャラ立ちの弱さやマンネリ化が目につき「ALLEN-LANDEも潮時か…」と思ったりもしました。ところが聴き込むうちに味わいが増してきてリピートしてしまう辺りが希代のソングライターMagnus Karlssonの為せる業といったところでしょうか。伸びやかなメロディが心地よい④Turn All Into Gold、アルバム随一のキャッチーなサビを持った⑤Bloodlines、1st「THE BATTLE」(2005)に通じるメロハーチューン⑦We Will Rise AgainDREAM THEATERのバラードWait For Sleep(名盤「IMAGES AND WORDS」収録)のピアノメロディに勇壮なギターアレンジを施したかのようなリフが楽曲を覆う劇メロナンバー⑩The Artistなどが気に入っています。Russellが歌うバラード⑥CopernicusReach A Little Longer、Master Of Sorrow(どちらもボーカルはJorn)に比べるとやや薄味ながらも魅力的。なお僕が持っている日本盤にはボーナストラックとして⑥のアコースティックバージョンが収められていますが輸入盤はAliasという未発表曲を収録しているようです。この記事を書いている今日現在、YouTubeに音源がアップされているので聴いてみたところボーナス扱いなのが不思議なくらいの良曲でした。

過去2作品はリリースされてすぐにゲットしていましたが、本作はなかなか購入に踏み切れずにいました。いざ聴いてみるとALLEN-LANDEがこれまでのアルバムで提示してきた高品質なメロディックメタルは今回も健在なので買って損はなかったと思っています(アルバム全体のメリハリに欠ける、RussellとJornのスタイルが似ていて上手いボーカルが2人いる強みを活かせていないといったマイナス面としっかり引き継いでいますが…)。iPodでシャッフルして聴いている時に本作の曲が登場するとハッとさせられるのに1枚のアルバムとして聴くと物足りないという意味で「HIGHER」(2003)以降のHAREM SCAREMと似ているかもしれませんね。①の歌詞和訳にもある通り「最終決戦」と訳すことができる「THE SHOWDOWN」という単語をアルバムタイトルにしていることを踏まえると本作がラストアルバムなのかもしれませんが、次回作があるならばきっと買うと思います。

【音源紹介】
・We Will Rise Again

ALLEN-LANDE「THE REVENGE」(2007)

  • 2013/06/04(火) 00:00:00

THE REVENGE
【No.378】
★★★(2007)

FRONTIERS RECORDS主導の単発プロジェクトかと思いきや予想に反して制作されたALLEN-LANDEの第2弾アルバム。前作「THE BATTLE」(2005)から約2年のスパンがあるとはいえ、中心人物のMagnus Karlsson(G/LAST TRIBE)はその間にTony Harnell(Vo/TNT)とタッグを組んだSTRABREAKERのセルフタイトル作、元PRAYING MANTISのシンガーTony O'hora初のソロアルバム「ESCAPE INTO THE SUN」(2006)に全面参加、Mike Andersson(Vo/CLOUDSCAPE)を中心としたPLANET ALLIANCEにも大きく関わるなどしていたので、Magnusのワーカホリック振りには頭が下がります。FRONTIERSの社長Serafino PerginoLAST TRIBEよりもAORに近い曲を要請されたことからスタートし、誰がシンガーとなるのかわからない状況でソングライティングを進めた前作とは異なり、当初からRussell Allen(Vo/SYMPHONY X)Jorn Lande(Vo/ex-MASTERPLAN)が歌うことをイメージしてMagnusが書き上げた楽曲群は全体的に1stよりもヘヴィでメタリックな仕上がりとなっているように思います。

「THE BATTLE」がアルバム序盤の畳み掛けで勢いをつけ最後まで聴かせるタイプだったとすれば、今回は聴き進めるにつれて充実感を増していく作品と言えそうです。そんなアルバムのハイライトとなっているのがJornが感情を込めまくって歌い上げる名バラード④Master Of Sorrow。ライナーノーツでMagnus自身も「今まで書いたバラードの中でもベスト」と語るこの曲以降⑤Will You Follow、⑥Just A Dream、⑦Her Spell、⑨Wake Up Callといったキャッチーなアップテンポ、メロハー風のアプローチを取り入れた⑧Gone Too FarWITHIN TEMPTATIONにインスパイアされたというMagnusのコメントも頷けるシンフォニックなミドル⑪Who Can You Trustなど良曲がズラリと並びます。個々の楽曲のインパクトでは前作に分があるかもしれませんが、アルバム全体の完成度では本作が上かもしれません。ラストをしっとり聴かせるバラード⑫When Time Doesn't Healで締める構成もグッド。日本盤ボーナストラックにその⑫のリミックス(アンプラグド)バージョンが収められているのですが、僕としては④の別バージョンを聴きたかったかな…。

というわけで今回も期待に十分応えるだけの逸品ではあるものの地味な印象は拭い切れないし、RussellとJornの共演がケミストリーを起こすことまではできていないという前作の課題はそのままです。それに加えて2003年を最後にLAST TRIBEが活動を停止して以降MagnusがこのALLEN-LANDEで2枚、STARBREAKER「STARBREAKER」(2005)、TONY O'hola「ESCAPE INTO THE SUN」(2006)、PLANET ALLIANCE「PLANET ALLIANCE」(2006)そして本作発表後にはMark Boals(Vo/RING OF FIRE、ex-YNGWIE MALMSTEEN)と結成したTHE CODEX「THE CODEX」(2007)をリリースするなど、供給過多と言えるほどにアルバムを乱発していることも僕の本作に対する印象に少なからず影響を与えているように思います。当初はLAST TRIBE以外でMagnusの曲が聴けることに興奮していた僕もMagnus絡みのプロジェクトが質は高いが決め手に欠けるものばかりだったこともあって、有難味が薄れてきてしまってるんですよね。数々のプロジェクトに携わる職人ソングライターのようなMagnusの活動スタイルに対して、一定以上の満足感を得ながらも「多忙な中でこれだけ良質な作品を連発できるなら、じっくり腰を据えてアルバムを制作して名盤を生み出してほしい」という複雑な心境になる1枚でもあります。

【音源紹介】
・Master Of Sorrow

ALLEN-LANDE「THE BATTLE」(2005)

  • 2013/05/27(月) 00:00:00

THE BATTLE
【No.377】
★★★(2005)
年間ベスト2005年第9位

Magnus Karlsson(G/LAST TRIBE)が書いた楽曲をRussell Allen(Vo/SYMPHONY X)Jorn Lande(Vo/MASTERPLAN)が歌うプロジェクトALLEN-LANDEの1stアルバム。とはいえこのプロジェクトを企画したのでは彼等ではなくFRONTIERS RECORDSの社長Serafino PerginoがMagnusにAOR寄りの曲作りをオーダーしたところから始まり、Magnusが作曲を進めるのと平行してFRONTIERSがシンガーを選定した結果RussellとJornに白羽の矢が立ったというのがALLEN-LANDE誕生の経緯のようです。ちなみに上記の2人と言えばRoland Grapow(G/ex-HELLOWEEN)Uli Kusch(Ds/ex-HELLOWEEN)MASTERPLAN結成する際、Russellに加入を要請したものの断られたためJornに打診、結果的にJornがシンガーの座に就いたというエピソードがありましたね。また、このプロジェクトの仕掛人Serafinoは本作と同じ2005年にMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)をフィーチュアしたPLACE VENDOMEのアルバムをリリースするなどしていたので、僕の中で彼に対する注目度が高くなってきたのもこの頃だったと思います。LAST TRIBEのシンガーRickard Bengtssonも作品を重ねる度に成長はしていたものの、Magnusが手掛けた曲をトップクラスのシンガーの歌唱で聴きたいという気持ちがあったのでALLEN-LANDEの話を初めて耳にした時は期待に胸が膨らみました。

このアルバムに収められているのはSYMPHONY Xタイプのネオクラ系プログレメタルでもMASTERPLANのようなパワーメタルでもないサウンドで、曲によってはLAST TRIBEよりもソフトなメロディアスHR/HM路線です。こうしてJornがメロハー系の曲を歌っているのを耳にするとMILLENIUMの傑作「HOURGLASS」(2000) をふと思い出したりしますね。プロジェクト名の影響もあってボーカルに注目が集まりがちですが、Magnusファンとしては楽曲面の充実振りに目が(というか耳が)いきます。軽快なハードロック②Hunter's Night、爽やかなサビメロが冴え渡る③Wish For A Miracle、LAST TRIBE時代には希薄だったメジャー感溢れるバラード④Reach A Little Longer、攻撃的なギターリフとポップなサビの対比が印象的な⑤Come Aliveと続くアルバム前半がハイライトでしょうか。レーベルから「こんなタイプの曲を書いてほしい」と依頼されて、指定された音楽性の枠内でここまでの仕事ができるMagnusの才能には脱帽ですね。

LAST TRIBEの3rd「THE UNCROWNED」(2003)と同じく、スピードに頼らずメロディの良さで勝負するそのスタイルは楽曲の幅が狭くなりがちなので間延び感がしてしまうのは否めませんが、曲毎に取り出して聴けばどれも高品質なものばかり。ただMagnusが作詞作曲を担当しRussellとJornという実力的に申し分ない2人のシンガーが単独で歌い、曲によってはデュエットするというこのプロジェクトに対する事前の期待値からすると物足りなさを感じるというのも事実だったりします。その要因のひとつがプロジェクトの肝であるシンガー2人はそれぞれ素晴らしい歌を聴かせてくれてはいるものの声質が似ているためブックレットを見ないとどちらが歌ってるかわかり難く、コラボレーションによる相乗効果が生まれるには至っていないことでしょうか。この辺りは参加メンバーに対する期待が大きいためハードルが高くなっていることが関連していると思うし、客観的に見れば満足できる作品であることには間違いないんですけどね…。

【音源紹介】
・Wish For A Miracle

【CD購入録】ANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)

  • 2013/05/14(火) 00:00:00

【CD購入録】
WEATHER SYSTEMS
ANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)

英国出身バンドANATHEMAの9作目を買いました。彼等についてはドゥーム/ゴシック系バンドというイメージがあって、これまで名前だけは知っていた存在なのですが相互リンクさせていただいている「はぐれメタラーの音遊生活」の管理人むーじゅさんが2012年の年間ベストに本作を挙げてらっしゃるのを見て興味を持った次第です。いざ聴いてみると流れてきたのは、ただひたすらに美しく繊細なメロディが織り成すサウンドで敢えてカテゴライズするならプログレッシブ・ロックとなるのでしょうか。このバンドについて調べてみたところ、数年前くらいから音楽性をガラリと変えているみたいですね。本作には一聴して耳を奪われるキラーメロディや派手な演奏はありませんが、丁寧にメロディを紡いでいきジワジワと感動を生み出す手法はお見事。2部構成の①Untouchable.Part1~②Untouchable.Part2はいきなりのハイライトとなっているし、アルバム前半の充実振りが素晴らしいですね。これから聴き込むにつれて更に好きになっていきそうな予感がする1枚です。

TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「THE FLYING OPERA:AROUND THE WORLD IN TWENTY DAYS-LIVE-」(2011)

  • 2013/04/28(日) 00:00:00

THE FLYING OPERA
【No.373】
★★★★(2011)
年間ベスト2011年第9位

Tobias Sammet(Vo/EDGUY)の「自分が憧れたアイドル達と一緒にアルバムを制作したい」という無邪気な発想から誕生し、豪華なゲストシンガー陣が名を連ねた話題性と歌い手の魅力を引き出すTobiasの類い稀なるソングライティングなどから大成功を納めたプロジェクトAVANTASIA初となる2008年のTHE SCARECROW WORLD TOURの模様を収録したライブ作品。僕が持っているのは2DVD、2CD仕様の初回限定盤です。Tobias自身も実現できないと思っていたAVANTASIAツアーの基本メンバーは2003年頃からEDGUYのプロデュースに携わるようになり今回のツアー実現の重要なキーマンともなったSascha Paeth(G/ex-HEAVEN'S GATE)CENTERS~AT VANCE時代は優れたシンガーとして知られていましたが自身のバンドHARTMANNやAVANTASIAでは素晴らしいギタリストでもあることを世に知らしめたOliver Hartmann(G、Vo)、自らもAINAなるロックオペラを主宰するRobert Hunecke(B/ex-HEAVEN'S GATE)RHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)、KAMELOTといったパワーメタルバンドのプロデュースをSaschaと共に手掛けているMiro(Key)、EDGUYでTobiasと活動を共にしているFelix Bohnke(Ds)、AVNATASIAの音世界に欠かせない女性バッキングボーカルにAmanda Somerville、Cloudy Yangといった顔ぶれです(Amandaはリードボーカルも担当)。そして注目のゲスト陣には濃厚な歌声と体格で圧倒的な存在感を放ちながら厳つい表情で熱唱するだけでなく、メロディを乗せたMCで観客を煽る姿が正に「歌鬼」なJorn Lande(Vo/MASTERPLAN)、全てのスタジオ盤に参加していたものの残念ながらツアー参加は実現しなかったMichael Kiske(Vo/UNISONIC、ex-HELLOWEEN)と自分がアルバムで歌っていたパートを担当しているAndore Matos(Vo/ex-ANGRA)、まるで「おじいちゃん」のような外見からは想像できないパワフルボイスを大仰な手振りに合わせて響かせるBob Catley(Vo/MAGNUM)、アルバムではAlice Cooper(Vo)が担っていた邪悪なキャラクターを見事に演じてみせたKai Hansen(Vo、G/GAMMA RAY)、AVANTASIAの初期2作品でギタリストを務めたHenjo Richter(G/GAMMA RAY)といった面々を迎えています。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Twisted Mind(「THE SCARECROW」)
02. The Scarecrow(「THE SCARECROW」)
03. Another Angel Down(「THE SCARECROW」)
04. Prelude/Reach Out For The Light(「THE METAL OPERA」)
05. Inside(「THE METAL OPERA」)
06. No Return(「THE METAL OPERA PART2」)
07. The Story Ain't Over(EP「LOST IN SPACE PART2」)
08. Shelter From The Rain(「THE SCARECROW」)
09. Lost In Space(「THE SCARECROW」)
10. I Don't Believe In Your Love(「THE SCARECROW」)
11. Avantasia(「THE METAL OPERA」)
12. Serpents In Paradise(「THE METAL OPERA」)
13. Promised Land(EP「LOST IN SPACE PART2」)
14. The Toy Master(「THE SCARECROW」)
15. Farewell(「THE METAL OPERA」)
16. Sign Tf The Cross/The Seven Angels(Medley)(「THE METAL OPERA」、「THE METAL OPERA PART2」)

そんな参加メンバーの紹介だけでかなりの文章量になってくるAVANTASIA初のライブ作品はドイツで毎年開催されているヨーロッパ最大級のメタルフェスWACKEN OPEN AIR、チェコで行われたMONSTERS OF ROCKという2公演のテイクからなるセットリストで構成されていて、個人的には1st~3rdまでのベスト盤と言いたくなるくらい充実していますね(個人的にはBobのジェントルボイスが映える隠れた名曲⑦The Story Ain't Overが収録されているのが高ポイント)。曲によっては10人以上がステージに登場するなどしてAVANTASIAの壮大な世界観を再現しているだけでなく、ライブならではの熱さがスタジオ盤以上の魅力を放っている場面も少なくありません。中でもSascha、Oliverの叙情ギターソロから激情に満ちたTobiasとJornのボーカルバトルへと雪崩れ込んでいく②The Scarecrowは圧巻の一言。また⑩I Don't Believe In Your Loveはアルバムを聴いている時は印象の薄い曲でしたが、ライブバージョンを聴いてカッコいいハードロックソングだと気づきました。

本作はライブ本編とTobiasのロングインタビュー/ドキュメンタリーからなるDVD2枚、DVDと同じライブ音源を収めたCD2枚セットの仕様だけでなく、DVDまたはCDのみのフォーマットも存在しますが個人的にはDVDの方が断然楽しめましたね。理由は大きく2つあって、ひとつはBob、Jorn、Oliver、Sascha & Miroといった(日本で映像作品をほとんどリリースしていない)ミュージシャンの姿やライブ中にTobiasが見せるイキイキとした表情を観ることができた点。そしてもうひとつは、AVANTASIA誕生の経緯や初のPVが制作されたシングルLost In Spaceの誕生秘話や、それをWACKENで演るかどうかの葛藤などスタジオ作品を聴いているだけではわからないAVANTASIAの裏側に迫るインタビューが実に興味深いということです。抜群の作曲能力と歌唱力、アクティブなステージアクションやライブ運びの上手さに加えて多くの先輩ミュージシャンをAVANTASIAに参加させる人柄に至るまでTobiasは才能に溢れた人物だとつくづく感じますね。そんな才能に恵まれながらも決しておごることなく周囲への感謝の気持ちを忘れないTobiasの言動は素晴らしいと思うし、僕のわずか1歳年上の彼が自分の夢を叶えている姿には胸を打たれました。ハイライトは⑮FarewellでWACKENの大観衆(公称10万人)が一体になっているのをステージから見て感激しているTobiasの表情でしょうか。Tobiasと僕の間には直接的な繋がりはないし、住んでいる世界が全く違うのですが本作を観ていると自分も家族や仕事のために自分にできることを頑張ろうという気持ちにさせてくれます。現時点での最新作「THE MYSTERY OF TIME」(2013)のライナーノーツには「THE SCARECROW」3部作完成後に本作を発表してAVANTASIAは幕を降ろす予定だったとの記載があり、Tobiasもインタビューでツアーを再び実現させるのは難しいという見解を示していましたが、ご存知の通りAVANTASIAは2011年、2013年にもワールドツアーを実現させています。本作には参加していないMichael Kiske(Tobiasは12歳の時にKiskeの歌を聴いてシンガーを目指すようになったのだとか)も帯同したライブも是非DVD化してもらいたいですね。

【音源紹介】
・Farewell(Live)

【CD購入録】TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「THE MYSTERY OF TIME」(2013)

  • 2013/03/28(木) 00:00:00

【CD購入録】
THE MYSTERY OF TIME
TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「THE MYSTERY OF TIME」(2013)

豪華なゲストシンガーを迎え、現代メタルシーン屈指のソングライターTobias Sammet(Vo)が各ボーカリストに合った楽曲を手掛けるプロジェクトAVANTASIAの6作目を買いました。今回の参加メンバーはJoe Lynn Turner(Vo/ex-RAINBOW、DEEP PURPLE、YNGWIE MALMSTEEN etc)、Michael Kiske(Vo/UNISONIC、ex-HELLOWEEN)、Biff Byford(Vo/SAXON)、Ronnie Atkins(Vo/PRETTY MAIDS)、Eric Martin(Vo/MR. BIG)、Bob Catley(Vo/MAGNUM)、Cloudy Yang(Vo)、Sascha Paeth(G/ex-HEAVENS GATE)、Oliver Hartmann(G、Vo/HARTMANN、ex-AT VANCE)、Arjen Lucassen(G/AYREON)などなどです。常連メンバーだったAndre Matos(ex-ANGRA)、Jorn Lande(ex-MASTERPLAN etc)、Russell Allen(SYMPHONY X)といったメタルシンガーが不参加、JoeやEricといったハードロック系シンガーが初参加している一方で「今回は初期2作品のようなメタルオペラ作品になる」という情報を耳にしてどんな作風になるのか気になっていましたが、音楽性はさほどメロパワ寄りではなくHR/HMの枠に収まりきらないほど多彩な楽曲で構成される近作に似た内容ですね。本作では各シンガーに役柄を与えているという意味で1st、2ndアルバムのような作品ということなのだと思います。AVANTASIAの作品は即効性は低いけれど、聴き込むうちにどんどんはまっていくことが多いので全10曲(うち10分超えの大作が2曲)、日本盤ボーナストラック2曲を合わせると約72分に及ぶ聴き応え十分な本作の世界にどっぷり浸りたいと思います。KiskeとKai Hansen(G/GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)のタッグがUNISONICで実現したとはいえ音楽性がキーパーサウンドとは距離があるので、KiskeとTobiasのタッグによる疾走曲④Where Clock Hands Freezeはメタルを歌うKiskeが聴きたい僕にとっては理想的なナンバーですね。

【CD購入録】AMARANTHE「THE NEXUS」(2013)

  • 2013/03/17(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE NEXUS
AMARANTHE「THE NEXUS」(2013)

男女ボーカルにグロウルシンガーを加えたトリプルボーカリスト体制という目新しさ、とにかくキャッチーで親しみやすい楽曲群が好評を博してデビュー1年目にして単独公演とLOUD PARKで2度の来日を果たすなどブレイクしたAMARANTHEの2作目(DVD付き初回限定盤)を買いました。セルフタイトルのデビュー作の時点でもかなり洗練されていましたが、オープニング曲①Afterlifeとともに溢れてくるメジャーの風格に驚かされましたね。3分台というコンパクトな楽曲の中で交錯する3者3様のボーカル、YNGWIE MALMSTEENっぽさも見せながら弾きまくるギターソロ、ヘヴィかつタイトなリズム隊と絶妙なさじ加減で絡むエレクトロアレンジが一体となったナンバーが12曲+ボーナストラック2曲(既発曲のアコースティックバージョン)が並ぶ本作は繰り返し聴きたくなります。現時点でのお気に入りはPVにもなったタイトル曲③The Nexus⑧Razorblade、⑩Electroheartですね。近未来的なサウンドイメージとリンクしたジャケットもグッド。

ARCH ENEMY「KHAOS LEGIONS」(2011)

  • 2013/01/14(月) 00:00:00

KHAOS LEGIONS
【No.360】
★★★(2011)

デビュー当初から高い人気を獲得していた日本と違って欧米では知名度が低い所謂「ビッグ・イン・ジャパン」状態だったものの、女性グロウルシンガーの草分け的存在のAngela Gossowが加入した4th「WAGES OF SIN」(2001)以降、一気にスターダムへと上り詰めていったARCH ENEMYの8thアルバム。前作「RISE OF THE TYRANT」(2007)からは4年振りの作品となりますが、その間もバンドは前任シンガーJohan Liivaが在籍していた初期3作品の楽曲をAngelaが歌い直したリメイク盤「THE ROOT OF ALL EVIL」(2009)を発表したほか、中心人物のMichael Amott(G)Sharlee D'Angelo(B)と活動を共にするもうひとつのバンドSPIRITUAL BEGGARSで7th「RETURN TO ZERO」(2010)を、Michaelの実弟Christopher Amott(G)も初のソロアルバム「FOLLOW YOUR HEART」(2010)をリリースするなど精力的に活動していたので気が付けは4年が経過していたという感じですね。ちなみに本作からバンド名のカタカナ表記が「アーク・エネミー」から英語本来の発音に近い「アーチ・エネミー」に変更されています。

プロデューサーにFredrik Nordstrom(G/DREAM EVIL)を迎えた前作がバンド最大の武器であるAmott兄弟のギターを強調した音作りだったのに対して、Rickard Bengtsson(Vo/ex-ARMAGEDDON、LAST TRIBE)とバンドが共同プロデュース、Andy Sneap(G/HELL)がミックスを担当した本作は各楽器の整合感に重きを置いている印象です。そんなサウンドの中で展開されるARCH ENEMY流エクストリームメタルには一切の揺らぎもなく大物バンドとしての風格が漂う本作の特徴は、これまで以上に練り込まれたギターパートと1曲の中で緩急が目まぐるしく変わる曲構成でしょうか。「激烈」という言葉が相応しいほどの攻撃性とスピード感に溢れていた前作に比べて、今回の楽曲は一筋縄でいかないものが多くブルータルで速い曲だと思って聴いていると、途中で失速する場面もあって正直なところ僕はモヤモヤ感が残りました。曲中のあるパートが盛り上がる前に次の展開に移行していくため、結局ひとつの楽曲として印象に残るものが少ないというか…。これまでは暴虐性たっぷりのサウンドとメロディアスなギターの対比がスムーズに行われていましたが、本作ではメロディックなパートが楽曲の流れに水を差してしまっているように感じることもしばしば。個人的には⑪Thorns In My Flesh、⑬Vengeance Is Mine、⑭Secretsのようにわかりやすく突っ走る曲がもう少し聴きたかったですね。

疾走感を抑えて楽曲の練り込みを重視したためインパクトが弱い本作には若干の不満を感じる一方で、これはARCH ENEMYが持つ底力が為せる業なのか、僕がこのバンドに心酔しているからなのか定かではありませんがリピートさせるだけの魅力は依然として存在しているし、ARCH ENEMYの持ち味とアルバムのクオリティは高水準で保たれているので最終的にはそれなりに楽しめました。今回バンドが挑戦したエクストリームメタルと複雑な曲展開を融合させるというスタイルが今後のアルバムにどう活かされてくるのか期待したいと思います。なお今回のアルバム発表後にChristopherがバンドを再脱退してしまったため、バンドは後任にNick Cordle(G/ARSIS)を迎えて本作に伴うツアーを敢行しています。2005年に脱退して2007年に復帰した時にChristopherは「自分が最後に辞めるメンバーだ」と語っていたにも関わらず「エクストリームなメタルを演奏することに違和感を覚えるようになった」との理由で再び脱退した彼がARCH ENEMYに戻ることはないでしょうね…。Amott兄弟のツインギターが聴けなくなるのは残念ですが、Christopherは今後もソロとしてだけではなくARMAGEDDON復活させるなどして音楽活動を続けていくようなのでARCH ENEMYとあわせてこれからも応援していきたいと思っています。

【音源紹介】
・Vengeance Is Mine

【CD購入録】ALLEN-LANDE「THE SHOWDOWN」(2010)

  • 2012/11/27(火) 00:00:00

【CD購入録】
THE SHOWDOWN
ALLEN-LANDE「THE SHOWDOWN」(2010)

Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE etc)が手がけた楽曲をRussell Allen(Vo/SYMPHONY X)Jorn Lande(Vo/JORN、MASTERPLAN)が歌うスーパープロジェクトALLEN-LANDEの3作目を買いました。音楽性は1st「THE BATTLE」(2005)の頃から不変で、今回も一流アーティスト揃いなだけあって流石のクオリティを誇ってはいるもののマンネリ感は否めないし、RussellとJornの声質が似ているためどちらが歌っているのかわからないという点も相変わらずです。特にRussellとJornの歌が似ているということについては、せっかくシンガーが2人いるのにアルバムクレジットを見ないとどちらが歌っているのかわからないほどなので、何だか勿体なく感じてしまいますね。どちらも熱く歌い上げるタイプなのでコントラストをつけるにはハイトーン系シンガーと組んだ方が効果的だと思うのですが…。個人的には最近SECRET SPHEREに加入したMichele Luppi(Vo/ex-VISION DIVINE)とのコラボが聴いてみたいです。この手のプロジェクトは結成当初は豪華なラインナップが楽しめる反面、バンド感が希薄なのでコンスタントにアルバムが発表されると新鮮味が欲しくなってきてしまうんですよね。

【CD購入録】ANKOR「MY OWN ANGEL」(2011)

  • 2012/07/10(火) 00:00:00

【CD購入録】
MY OWN ANGEL
ANKOR「MY OWN ANGEL」(2011)

女性ボーカルRosa De La Cruzを擁するスパニッシュ・パワーメタルバンドANKORの2作目(輸入盤)を買いました。デビュー作「AL FIN DESCANCER」(2007)がなかなかよかったので本作を注文した直後に、ボーナストラック2曲を追加した国内盤がリリースされると知り「もう少し待てば良かった」とも思いましたが後の祭り。まぁ、仕方ないですね。第一印象としては、2枚目のアルバムにして比較的大きな路線変更をしてきたなという感じでしょうか。まず、前作ではスペイン語で歌っていたのに対して今回は歌詞が全編英語となっています。スペイン語の歌詞が醸し出す独特の雰囲気が失われていますが、世界的な活動を視野に入れるならば英語で歌う必要性があったんでしょうね。そのような変化が音楽面にも影響を与えたのか、時折キーパー系のメロパワサウンドも顔を出していたデビュー作から今回はメタルコアっぽい要素も取り入れた作風になっています。前作以上に男性コーラスやグロウルが多用されているのも本作の特徴で、この辺りはAMARANTHEを連想させますね。そんな新生面を垣間見せつつ、Rosa嬢のキュートな声質で歌われるメロディの親しみ易さは健在なので聴きやすいメタルアルバムだと感じました。遂に日本デビューを果たした彼等の今後に期待したいですね。

【CD購入録】ASPERITY「THE FINAL DEMAND」(2004)

  • 2012/06/03(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE FINAL DEMAND
ASPERITY「THE FINAL DEMAND」(2004)

スウェーデン産デスラッシュメタルバンドCARNAL FORGEのメンバー(ギタリストPetri KuusistoとドラマーStefan Westerberg)が新たに結成したメロディックメタルバンドASPERITYの1stアルバムを買いました。CARNAL FORGE自体は未聴ですが、メロディよりも攻撃性を重視するイメージのあるデスラッシュ系バンドのメンバーが出しているとは思えないほど地に足の着いた正統派メタルサウンドでまずはビックリ。メロパワ/メロスピというほど疾走感はなく、ミドルテンポ主体でしっかり聴かせるそのスタイルはクサメタルバンドから脱皮した現在のNOCTURNAL RITESを連想させますね。シンガー兼ベーシストPeter KronbergJonny Lindqvist(Vo/NOCTURNAL RITES)には一歩譲るもののハスキーボイスが魅力的な歌い手だと思います。楽曲的にもスピードに頼らない曲作りが上手く④Soul Collector、⑧Past Lifeの2曲がハイライトと言えそう。本作がリリースされた2004年以降、ASPERITYの動向は全く伝わってきませんが単発で終わることなく是非とも継続してもらいたいバンドですね。

【CD購入録】ANCIENT BARDS「THE ALLIANCE OF THE KINGS」(2010)

  • 2011/12/13(火) 00:00:00

【CD購入録】
THE ALLIANCE OF THE KINGS
ANCIENT BARDS「THE ALLIANCE OF THE KINGS」(2010)

2nd「SOULLESS CHILD」がまもなくリリースされる今になってようやくイタリア出身のシンフォニック・パワーメタルバンドANCIENT BARDSのデビューアルバムを買いました。「THE BLACK CRYSTAL SWORD SAGA PT.1」という副題が付けられた本作は「EMERALD SWORD SAGA」でシンフォニックRPGメタルの第一人者でもある地元の先輩バンドRHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)の影響を強く感じさせる作風で、ボーカルが女性ということもあって初期DARK MOOR的な要素もありますね。作品トータルの完成度ではRHAPSODYの1st「LEGENDARY TALES」(1997)に、クサメロの衝撃度ではDARK MOORの2nd「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」(2001) に及ばないものの、2010年にデビューした注目のバンドとして多くのサイト/ブログさんで高く評価されているのも納得の疾走しまくりシンフォメタルが楽しめる1枚だと思います。こういったRPG的要素を持つシンフォニック系メタルバンド群のみならずメロパワ系バンドとしてもデビュー作の中では頭ひとつ抜きん出ていると思いますが、今のところメロディがツボにハマッて悶絶させられるほどではないかなという感じです。

ARCH ENEMY「THE ROOT OF ALL EVIL」(2009)

  • 2011/10/18(火) 00:00:00

ROOT OF ALL EVIL
【No.306】
★★(2009)

今や北欧メロデス/エクストリームメタルの代表的存在としてワールドワイドな活動を展開しているARCH ENEMYですが、デビューしてしばらくは日本における注目度はそれなりに高かったものの、美貌と獣性を併せ持った2代目シンガーAngela Gossow嬢(Vo)が加入して制作された4th「WAGES OF SIN」(2001)でブレイクを果たすまで欧米ではマイナーな存在でした。本作は日本以外ではあまり知られていない1st「BLACK EARTH」(1996)、2nd「STIGMATA」(1998)、3rd「BURNING BRIDGES」(1999)という初期3作品の収録曲を現在のラインナップでリメイクした企画盤です。リーダーのMichael Amott(G)によると「デビュー当初から注目を集めていた日本と違い、世界的に見るとJohan Liiva(Vo)が歌っていた初期3作品の知名度は低い。しかし、これらのアルバムにも良い曲が多いのでもっと知ってもらいたい」という意図で制作された作品のようです。

【トラックリストと収録作品】
01. The Root Of All Evil (Intro)(SE)
02. Beast Of Man(「STIGMATA」)
03. The Immortal(「BURNING BRIDGES」)
04. Diva Satanica(「STIGMATA」)
05. Demonic Science(「BURNING BRIDGES」)
06. Bury Me An Angel(「BLACK EARTH」)
07. Dead Inside(「BURNING BRIDGES」)
08. Dark Insanity(「BLACK EARTH」)
09. Pilgrim(「BURNING BRIDGES」)
10. Demoniality(Instrumental)(「BLACK EARTH」)
11. Transmigration Macabre(「BLACK EARTH」)
12. Silverwing(「BURNING BRIDGES」)
13. Bridge Of Destiny(「STIGMATA」)

以下は日本盤ボーナストラック
14. Wings Of Tomorrow(EUROPEのカバー。未発表音源)
15. Walk In The Shadows(QUEENSRYCHEのカバー。ヨーロッパ盤シングル「REVOLUTION BEGINS」)
16. Bury Me An Angel(Live)(「LIVE APOCALYPSE」)
17. The Immortal(Live)(「LIVE APOCALYPSE」)
18. Bridge Of Destiny(Live)(「LIVE APOCALYPSE」)

ARCH ENEMYを聴く際にボーカルパートをそれほど重視してこなかった僕ですが、こうしてJohanが歌っていた楽曲とAngelaでリメイクした音源を聴き比べてみると各シンガーそれぞれの持ち味がより明確に感じられますね。Johanは良くも悪くも歌い方が荒くて感情を込めようとするあまり声が裏返ってしまったり曲のテンポに合っていなかったり(本作収録曲では③The Immortalで顕著)していましたが、それが逆に独特の緊張感やグルーヴ、疾走感を生み出しています。それに対してAngelaは持ち前のリズム感を活かして歌詞をきっちりとメロディに乗せつつ、無慈悲なシャウトでブルータルな側面もしっかりアピールするという感じでしょうか。Johanは感情に任せた荒々しさと声自体に宿る邪悪なムードが、Angelaは狂暴性を振り撒きつつも洗練性と整合感を保っているというのが魅力ですね。どこかで「不良のJohan」に対して「優等生のAngela」という表現を見かけましたが、なかなか言い得て妙だと思いました。そんなボーカルアプローチに呼応するかのように楽曲自体のイメージも違ってきていて、本作のバージョンはオリジナルよりもキーが高く、テンポも若干抑え気味になっています。僕はボーカルの違い以上にギターソロのアレンジも含めて楽曲そのものから受ける印象が異なっていることに聴き始め当初は違和感を覚えましたね。全体的な印象として本作はオリジナルバージョンにあった突き抜けるような疾走感があまり感じられない代わりにシャープで硬質、きっちりと整った音像となっているためJohan時代のアルバムよりもボーカルや各楽器の分離は良好で、バンドがこのような音作りを目指すのであればAngelaの方が合っていると思います。

今回のリメイクをしっかり味わうために本作収録曲をそのまま聴く、原曲を本作の順番に並べて聴く、JohanバージョンとAngelaバージョンの同じ曲を交互に並べて聴くという3つの聴き方を試してみましたが僕の心に最も響いてきたのは2つ目、つまり本作のJohanバージョンでした。本作を聴くまではJohanが楽曲のテンポに乗り切れていない場面をマイナス要素として見ていましたが、その微妙な前のめり感こそが彼にしか出せない味だということに気づきました。勿論Angelaが加入したことでバンドの人気に火がついたのは事実だし、彼女のステージパフォーマンスや存在感はJohanにはないものなのでシンガーを交代させたバンドの決断は正解だったとも思います。というわけで、僕にとって本作はAngelaが歌うバンド初期の曲を楽しむ以上に2人のシンガーの違いを味わい、Johanを再評価するための1枚という印象が強いですね。そしてARCH ENEMYというバンドがデビュー当初から素晴らしい楽曲を多く生み出していることも再確認できました。それだけにカバー曲や既発のライブDVD「LIVE APOCALYPSE」(2006)からのテイクで、しかも本編と同じ曲のライブバージョンを3つも入れるのではなくFields Of Desolation、Angelcrawといった僕の大好きな2曲のAngelaバージョンを収録して欲しかったですね。

【音源紹介】
・Beast Of Man