【CD購入録】KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「AT THE GATES OF A NEW WORLD」(2015)

  • 2017/03/26(日) 00:00:00

【CD購入録】
AT THE GATES OF A NEW WORLD
KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「AT THE GATES OF A NEW WORLD」(2015)

約12年振りのオリジナルアルバム「BLIND FAITH」(2014)で復活を果たしたKELLY SIMONZ'S BLIND FAITHの4作目を買いました。このブログでは自主制作盤「SIGN OF THE TIMES」(1998)を1stアルバムとみなし、「SILENT SCREAM」(1999)はKelly Simonzのソロ名義なのでBLIND FAITHの作品にはカウントしていません。Kellyは日本屈指のネオクラシカル系ギタリストにして様々な楽器とボーカルもこなすマルチプレイヤーなのですが、前作からはリズム隊を迎えたバンド形態となっていて今回もゲストボーカルのYama-B(ex-GALNERYUS)を含め基本的に同じラインナップで制作されています。この手のアーティストの定番とも言える序曲①The Journey To The Gatesから挨拶代わりの疾走チューン②At The Gates Of A New Worldに至る流れは燃えるし、その後をメロハータイプの③In The Name Of Loveが受け継ぐのもKellyらしいですね。それ以降もワイルドなハードロックや美麗バラード、そして彼の作品に欠かせないインストゥルメンタルなどバリエーションに富んだ楽曲群が楽しめます(⑧Nobody Is The SameDEEP PURPLEBurnにかなり似てますが/苦笑)。2017年4月5日には早くも新作「OVERTURE OF DESTRUCTION」をリリース予定だそうで、ここに来てKELLY SIMONZ'S BLIND FAITHの動きが活発になってきましたね。

【CD購入録】KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「BLIND FAITH」(2014)

  • 2014/04/07(月) 00:00:00

【CD購入録】
BLIND FAITH
KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「BLIND FAITH」(2014)

「伝説の超絶シュレッド・ギタリスト」(レーベルのアルバム紹介文から拝借しました)にしてマルチプレイヤーのKelly SimonzKELLY SIMONZ'S BLIND FAITH名義で放つ新作、オリジナルアルバムとしては12年振りとなる作品を買いました。10分にも及ぶアルバムトレイラーを聴いた時点でKellyではない何者かが数曲でリードボーカルを務めているのは明白だったので、誰なのか気になっていたのですが正体はYAMA-B(Vo/ex-GALNERYUS)だったんですね。なおYAMA-Bは本作に収録されているボーカル入りの7曲中4曲を歌っているほか①N.W.O、⑧Revelationでは作詞を手掛けるなど大きく貢献しています。Kellyは産業ロックタイプの②Burning In My SoulSTRATOVARIUSの名曲Foreverが頭をよぎるバラード④Requiemなどを歌っていて、ハードなナンバーはYAMA-Bに委ねている印象です(ボーナストラックのセルフリメメク⑬Now Your Turnもグッド)。アルバム構成としては前半に歌もの、後半にインストを集中させていて自主制作による1st「SIGN OF THE TIMES」(1998)を彷彿とさせます。インストナンバーで注目すべきは島 紀史(G/CONCERTO MOON)とKellyの教え子のTaka Minaminoというギタリストがゲスト参加してKellyと熱いバトルを繰り広げる⑪Allegro Maestosoですね。第一線から身を引いてしまったのかと思う時期もあったKellyがこうして戻ってきてくれたことが素直に嬉しいです。

KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「SIGN OF THE TIMES」(1998)

  • 2014/03/25(火) 00:00:00


SIGN OF THE TIMES
【No.395】
★★★(1999)

まるで外国人のような名前だけどれっきとした日本人のギタリスト/マルチプレイヤーKelly Simonz(本名は島津 和博さんだそう)がKELLY SIMONZ'S BLIND FAITH名義で発表した自主制作1stアルバム。彼のプロフィールを簡単に書くと、14歳でギターを始めるや僅か3年でLOUDNESSのオープニングアクトを決めるオーディションに見事合格し、LOUDNESSと同じステージに立つなど注目を集める存在となる。高校卒業後は単身で渡米し現地のミュージシャン養成学校に通ってPaul Gilbert(G/MR.BIG)らの元で音楽を学びながらセッションプレイヤーとしても活動。アメリカ音楽シーンの波に揉まれる中でそれまでの速弾き/テクニック重視だけでなくカントリーやウエスタン、R&Bなどへの造詣も深めていくと同時にボーカルやドラムもこなすマルチプレイヤーへと成長していった後に帰国して完成させたのが本作です。

聴き手の期待感を煽るパイプオルガンの音色から一転して鋭いギターが切れ込んで来る幕開けがカッコいい疾走曲①Eternal Flame、ネオクラシカル系バンドの2曲目によくあるタイプのミドル②Cry For Loveまでを聴いて、それまで国産メタルバンドと言えばCONCERTO MOONくらいしか知らなかった僕は「日本からこの手のアーティストが出て来てくれたのは嬉しいけれど総体的に見れば可もなく不可もなくかな」という感想だったのですが、続く大陸系バラード③I'll Never Say Goodbyeには驚かされました。ネオクラシカル一辺倒かと思いきやアメリカ滞在中に培った多様性が感じられるだけでなくメロディも秀逸なんですよね。そんな彼の特徴がよく表れているのがネオクラメタルを下地にしつつ1曲の中に様々な要素を詰め込んだ⑤Blind Faithでしょうか。また本作は全10曲中4曲がインストナンバーなのですが物悲しいアコギによる小品④Solitude、ネオクラの王道を行くスピードチューン⑥Sign Of The Times、クラシックを取り入れた⑦Suite In B Minor BWV1067Gary Moore(G)からの影響も感じられる泣きまくりナンバー⑧Cry For Youなど曲調が多彩なのでダレません。そんなアルバムの中で一番好きなのはパッヘルベルのカノンのメロディをフィーチュアしたバラード⑩Stay In My Heartですね。

なかなかの好盤に仕上がっている本作ですが、リリース当時に話題となったことが2つあります。まずは「一人様式美」と称されるKellyのマルチプレイヤー振り。ギターは勿論、ボーカルや他の楽器(ドラムはプログラミングのようですが)を含めて全てをこなしてしまうKellyの才能には脱帽です。賛否が分かれるボーカルパフォーマンスについては、確かにハードな曲を歌う分には線が細いとは思いますがバラードで一段と映える独特の甘い歌声は大きな武器となっていますね。そしてもうひとつは本作が1998年当時はまだ一般的ではなかったインターネットを介して販売されていたという点です。今でこそネット注文が当たり前となっていますがインターネットを使い始めた当時の僕にとっては驚きでしたね。ちなみに僕はネット注文する勇気がなかったので神戸のメタル専門ショップブルーベルレコードさんで買いました。

【音源紹介】
・Stay In My Heart