CLIF MAGNESS「SOLO」(1995)

  • 2008/07/04(金) 22:41:37

SOLO

【No.005】
★★★★(1995)
年間ベスト1995年第4位

初めて買ったBURRN!誌上のレビューで90点台を獲得しているのを見て、その評価とレビュー本文につられて購入したClif Magness(Vo/PLANET 3)のソロアルバム。レビュー以外には何の予備知識もないまま、Clif Magnessというアーティストの音楽を聴いたのですが、これが実に高品質なAOR(Adult Oriented Rock)作品なんです。僕がAORに触れた最初の作品でもあるため、今でも僕の中ではこのアルバムがAORというジャンルの基準になっています。

中低音の安定感のみならず高音域でも線が細くなることのないボーカル、ハードすぎずソフトすぎずいいバランスを保った絶妙のアレンジ、そして耳に残る楽曲のメロディという三拍子が揃ったアルバムですね。プレイボタンを押すと流れてくる瑞々しいキーボードサウンド、それに導かれて始まるClifの歌唱がサビメロで一気に弾ける①Footprints In The Rainに始まり、Clifのパワフルボイスに女性コーラスが効果的に絡む②It’s Only Love、朗々と歌い上げるボーカルパフォーマンスに痺れるバラード③Hold Me Lee Anne、ダイナミックなロックソング④One Way Outという怒涛の流れは圧巻です。後半にも山場は用意されていて、⑩What’s A Heart To Do、⑫Dreams Fade Awayという2大名曲で再びテンションが上がります。

メタル雑誌だけで語られるにはあまりに勿体ないほど、幅広いリスナーにアピールする普遍的な魅力を持った本作には映画やTVで使われることがあれば、大ヒットしそうなポテンシャルを秘めた楽曲ばかりが並んでいる1枚。Clif MagnessはAOR界の巨匠Jay Graydonが中心となったPLANET 3というAORプロジェクトでも活躍していたそうですが、ここ最近は名前を聞かないし、ソロアルバムもこれ以降はリリースしていない様子。どうやらソングライターとして他のミュージシャンに楽曲を提供しているみたいです。こんな素晴らしい歌声の持ち主が裏方にまわるのはほんとに惜しいと思うので、いつか次のソロアルバムを出してもらいたいですね。

【音源紹介】
・Footprints In The Rain