LIV MOON「GOLDEN MOON」(2011)

  • 2017/10/14(土) 00:00:00

LIV MOON GOLDEN MOON
【No.502】
★★★★(2011)
2011年年間ベスト第3位

デビューアルバム「DOUBLE MOON」(2009)リリース前にLOUD PARK 09への出演が決定、「4オクターブの美神」というキャッチコピーでBURRN!誌にインタビューが掲載されるなど鳴り物入りで国産メタルシーンに登場したLIV MOONの2作目。カバー曲を集めたミニアルバム「COVERS - SCREAM AS A WOMAN」(2010)発表後にAkane Liv(Vo)と作曲のイニシアチブを握る西脇 辰弥(Key)以外のメンバーがガラリと代わっています。シンフォニックメタルというよりシンフォゴシック要素もあるモダンロックという感じだったデビュー作に対して、元ANIMETALのベーシストMASAKIVitalij Kuprij(Key/ARTENSION etc)との共演経験もある大村 佳孝(G)を迎えた本作はメタル度がグッと向上していますね。

そんなメンバーチェンジの効果は早速表れていて、荘厳かつヘヴィなドラマティックサウンドの中でAkane嬢の歌声が響き渡る①「死の舞踏〜ディエス イレ〜」はシンフォニック・ゴシックメタルというジャンルの美味しいところを凝縮した1曲に仕上がっています。続く②SAY GOODBYE、③NOT GAME!も同系統のナンバーなので、この手の楽曲が目白押しかと思いきやアニソン、デジタリーな曲やJ-POP調のバラードまで多彩な表情を見せてくれます。中でも突出しているのはAkane嬢がこれまでにない低音ボイスを披露しているクサメロ疾走曲④BLACK RUBY、勇壮なメロディが映えるドラマティックチューン⑭「アマラントスの翼」の2曲で、これらを聴くために本作を買っても損はないと思えるほどのキラーチューンです。それらの影に隠れがちですが、フランスの画家ドラクロワの代表作「民衆を導く自由の女神」を題材にした⑧「ドラクロワの女神」も、そのテーマにマッチしたメロディが素晴らしい1曲となっています。それ以外にも、まるでQUEENなアレンジが印象的な⑩「バレリーナ・シンフォニー」、MASAKIのベースが唸り、ゲスト参加のSyu(G/GALNERYUS)が華を添える⑪「静かな奇跡 」、HR/HMファンだけでなく幅広い層にアピールできそうな⑬「溺れる人魚」など聴きどころがたくさんありますね。

前作は全て西脇作曲だったのに対して今回は複数の曲で外部ソングライターを迎えているのも特徴で前述の④は河田 貴央、⑭は坂部 剛という人が手掛けた曲です。本作以降、LIV MOONのアルバムは収録曲の約半数が外部ライターによるものなので、今回の作品でLIV MOONの作曲スタンスが確立されたという感じですね。メロディの充実度も大きく向上していて、音楽性を模索している感が強かったデビューアルバムと本作以降では大きな差があるので、このアルバムこそがLIV MOONの真のデビュー作品だと個人的には思っています。LIV MOONの顔でもあるAkane Livの歌唱に関しては、とにかく高音域で勝負していた1stアルバムよりも④に象徴されるような低い声も駆使していることもあって本作の方が断然好きですね。僕はこのアルバムを聴いてLIV MOONのファンになりました。

【音源紹介】
BLACK RUBY

【CD購入録】LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

  • 2017/07/15(土) 00:00:00

【CD購入録】
DOUBLE MOON
LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

元宝塚女優でもあるAkane Liv(Vo)NIGHTWISHのカバー曲The Phantom Of The Opera(2002年発表の4th「CENTURY CHILD」収録)を聴いて感銘を受け、西脇 辰弥(Key)と共に立ち上げたシンフォニック・メタルプロジェクトLIV MOONの1stアルバムを買いました。「元タカラジェンヌがメタルを歌う」という話題性もあってかデビュー当時Yahooニュースで取り上げられていた記憶もあるし、メジャーデビュー前からBURRN!誌にインタビューが掲載され、LOUD PARK 09に出演するなど破格の待遇を受け2009年12月にリリースされたのが本作です。LIV MOON誕生のきっかけはNIGHTWISHだそうですが、本作を聴いてオランダが誇るフィーメルゴシックの重鎮WITHIN TEMPTATIONを最初に連想しました。僕は2nd「GOLDEN MOON」(2011)からLIV MOONを聴き、現時点での最新作4th「THE END OF THE BEGINNING」(2012)までをチェックした後に本作を購入したこともあってかLIV MOONのアルバムの中では物足りなく感じるというのが正直な感想です。お気に入りはシンフォゴシックとは一線を画すJ-POP的な⑧「鮮やかに…」でしょうか。Akane嬢の歌唱力は素晴らしいものの、楽曲のメロディという点ではインパクトに欠ける1枚という感じですね。

【CD購入録】LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)

  • 2012/09/29(土) 00:00:00

【CD購入録】
THE END OF THE BEGINNING
LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)

「~MOON」で統一されていたアルバムタイトルやバンドの主役Akane Liv嬢(Vo)推しだったジャケットのパターンがこれまでと違うこともあって、バンドが新章に突入したことを感じさせる(タイトルからすると本作が第1章の締めくくりなのかもしれませんが)LIV MOONの4作目(DVD付きの初回限定盤)を買いました。今年の1月に3rd「SYMPHONIC MOON」をリリース、7月にはライブDVDも発表しながら早くも新作が完成したと聞いた時は嬉しさよりも、余りに早いペースにクオリティが伴うのか不安を感じたのですが、今回もきっちりした作品を届けてくれたという印象ですね。本作の目玉はKee Marcello(G/ex-EUROPE)、Kiko Loureiro(G/ANGRA)、Magnus Rosen(B/ex-HAMMERFALL)といったプレイヤー達が作曲や演奏面でゲスト参加している点でしょうか。Keeに至ってはPVも制作された④And Forever MoreでAkaneとのデュエットも披露しています。KeeやMagnusといった北欧出身メンバーをゲストに迎えているからかもしれませんが、今回のアルバム北欧神話の世界を描いているそうです。全体的にシンフォニックな面が強調されている一方、ストレートな楽曲の割合が減っているのでインパクトは前作に一歩譲る感はありますが、7つものキャラクターを演じ分けるタイトル曲⑥The End Of The Beginningを筆頭にこれまで以上に多彩な表情を見せてくれるAkane嬢の歌が素晴らしいですね。

【CD購入録】LIV MOON「SYMPHONIC MOON」(2012)

  • 2012/01/20(金) 00:00:00

【CD購入録】
SYMPHONIC MOON
LIV MOON「SYMPHONIC MOON」(2012)

前作「GOLDEN MOON」(2011)を聴いて一気にファンになった国産嬢メタルの注目株LIV MOONの3作目を買いました。本作を聴いて最初に感じたのはAkane Liv(Vo)のボーカルアプローチがこれまで以上に低音域を軸としていて、それがまた魅力的だということです。BURRN!誌のインタビューによると、この変化は前作収録曲Black Ruby(僕の中ではアルバムベストチューン)での経験が活かされているらしく、個人的には今回のスタイルの方が好きですね。もちろん要所要所では「4オクターブの美神」と称される高音も響かせてくれます。外部ソングライターを貪欲に迎えて制作された楽曲群に関してもPVが公開されているオープニング①Amen!が放つ妖艶なムード、⑧心月世、⑨The Last Saviorで楽しめる僕好みのメロパワサウンドは一発で気に入ったほか、バラードやエキセントリックなナンバーも収録していて聴き応えがありますね。デビュー当時にこのバンドが「SYMPHONIC MOON」というタイトルのアルバムを発表していたら「いかにも」って感じでしたがシンフォニックな要素に頼らず魅力的な曲を連発できるようになった今、このタイトルで来たバンドの自信の程が窺える力作だと思います。

【CD購入録】LIV MOON「GOLDEN MOON」(2011)

  • 2011/06/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
GOLDEN MOON LIMITED EDITION
LIV MOON「GOLDEN MOON」(2011)

Akane Liv(Vo)こと元タカラジェンヌ岡本 茜を擁するシンフォニックメタルバンドLIV MOONの2作目(DVD付き初回限定盤)を買いました。僕にとっては本作がLIV MOON初体験盤です。デビューアルバム発表後にAkaneと作曲面の中心人物である西脇 辰弥(Key)以外のメンバーが交代していて、今回はVitalij Kuprij(Key/ARTENSION etc)との共演経験もある大村 佳孝(G)らを迎えています。①「死の舞踏~ディエズ イレ」は僕がLIV MOONを聴く前に抱いていたこのバンドに対するイメージそのまんまなサウンドで期待が膨らみました。そんな①の世界観が作品全体を包んでいるのかと思いきやストレートなメタルチューン、ヴィジュアル系、テクノっぽい曲やJ-POP調のポップソングから王道バラードまで予想以上に幅広い作風で驚きました。楽曲単位でのお気に入りは④Black Ruby、⑭「アマラントスの翼」ですね。そして素晴らしいのがバンドの顔である「4オクターブの美神」Akane嬢の歌唱力。高音メインで歌っていますが④で聴ける低い音域も魅力的で、すっかり魅了されてしまいました。まだバンドというよりはAkane Livのプロジェクトっぼさが感じられますが、今後もこのラインナップで活動していってもらいたいですね。